JPH03247004A - 衛星放送受信用自動追尾アンテナシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、列車、バスなどの移動体で移動中に衛星放送
を受信するためにアンテナの方向が常に衛星に正対する
ようにアンテナ方向が自動的に衛星を追尾するように制
御する衛星放送受信用自動追尾アンテナシステムに関す
るものである。

［従来の技術］ 衛星放送を受信するアンテナは一般に利得を上げる必要
があり、そのため、アンテナの半値幅が狭くなっている
１通常、使用される衛星放送受信用アンテナの半値幅は
、１〜２°程度である。

従って、衛星放送電波を受信するために受信アンテナを
正確に衛星の方向に向ける必要がある。

列車やバスなどの移動体で衛星放送を受信する場合、移
動体自身が向きを変えるため、受信アンテナのみを回転
して受信アンテナを常に衛星に正対追尾するように制御
しなければならない。まず、大まかに衛星の方向を方位
センサーで検出し、その検出された中心にアンテナを数
度左右にスイングさせる。そのスイング中に衛星放送電
波を受信して衛星方向を正確に検出するトラッキングセ
ンサーで衛星の方向を正確に検出し、その後トラッキン
グモードの制御で追尾していく。

このように衛星放送受信用自動追尾アンテナは、機械的
にアンテナ部、センサ一部、コンパー夕部等の回転部を
回転させて制御しなければならず、回転部と制御等の信
号処理を行う固定部を電気的に多心で接続するため、従
来、多数の電極と相対する摺動ブラシでもって接触摺動
接続が主として用いられていた。

［発明が解決しようとする課題］ かかる従来例では、電気的に摺動ノイズが多く、はこり
、有害ガス等による伝送品質の変動劣化が激しい。また
、機械的摩耗により寿命も限られ、摺動摩擦による機械
的パワーロスも多重の摺動であるため無視できない。さ
らにこれらの欠点をある程度カバーするために、密閉す
る等の機械構造的に複雑で、貴金属を多用することによ
るコストアップが多大なものであった。

本発明は、上述の点に鑑みて提供したものであって、摺
動ノイズを無くし、伝送特性の変動を無くし、長寿命、
更には低コスト化を目的とした衛星放送受信用自動追尾
アンテナシステムを提供するものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、移動体の回転部と固定部とを電気的に接続す
る導電部を弾性を有する絶縁フィル１１上に形成し、こ
の絶縁フィルムを回転軸に多重にゆるく巻装したもので
ある。

［作　用］ 而して、絶縁フィルムを回転軸にゆるく多重に巻装して
おき、回転部が回転した場合にでも絶縁フィルムの巻き
込み、ゆるめ等にて摺動部分を用いることなく回転部の
回転を可能としている。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第
３図に本システムの全体の概略構成図を示す８回転部Ａ
側の回転台６の上には、方位センサー１、トラッキング
用アンテナ２、トラッキングセンサー回路部３、衛星放
送からの電波を受信するアンテナ４、受信用コンバータ
５等が搭載されている。また、固定部Ｂ側の固定台８に
は、回転部Ａからの信号を受け、ＣＰＵ、ドライバ等か
らなる制御回路７、回転台６を制御回路７の信号により
回転駆動するモータ９とが設けである。

尚、第３図に示しである破線部分が本発明の伝送部であ
る。この他に、図示していないが、ＤＣパワーを回転部
Ａに供給するための電源部も必要である。

第２図は、上記回転部Ａと固定部Ｂとの間を電気的に接
続するための手段を示している。すなわち、弾性を有す
るリボン状の絶縁フィルム１０上に回転部Ａと固定部Ｂ
とを電気的に接続するための箔状の導体１１が複数平行
に形成しである。

この導体１１は例えば、エツチングにて形成している。

導体１１は、その電源ラインｌｌａ、アースラインｌｌ
ｂは太く形成されており、信号ラインｌｌｃは細く形成
し、電流容量を適切に与えている。絶縁フィルム１０の
両端を固定して必要な所に電気的接続を行うため、絶縁
フィルム１０上の導体１１の両端には引き出し用として
リード線１２を用いているが、また、絶縁フィルム１０
を直接引き出すようにしてもよい。

第１１２１は、回転軸１５の断面図を示し、回転軸１５
は中心ｆｆＪ１３と外筒１４とで構成され、外筒１４内
に絶縁フィルムｌＯが入り、且つ中心筒１３の外周に絶
縁フィルム１０を緩く多重に巻装している。絶縁フィル
ム１０の一端側のリード線１２は中心筒１３内を通って
回転部Ａ側に導出され、他端側のリード線１２は外筒１
４を挿通して固定部Ｂ側に導出されている。上記中心筒
１３は回転部Ａに固定され、外筒１４は固定部Ｂに固定
される。尚、絶縁フィルム１０の巻数は、実際の使用状
態に応じて決定すればよく、例えば、回転部Ａが２〜３
回転の範囲内であれば、それより少し多く巻くようにし
ておく。

而して、回転部Ａを一方に回転させると、巻き付けた絶
縁フィルム１０はゆるみ、反対方向に回転させると、巻
き込み、限定された回転数内（２〜３回転）であれば、
電気的に接続された状態で自由に回転部Ａを回転させる
ことができる。

尚、絶縁フィルム１０、導体１１は、上述したようにエ
ツチングにより形成したが、他の手段で構成する場合に
は、巻き付けて回転部Ａを回転させたとき、金属疲労の
ない弾性範囲内で動作するように、中心筒１３の径、絶
縁フィルム１０の長さ、巻数を適切に決定すれば良い。

また、本発明は絶縁フィルム１０を使用している関係か
ら、有限回転であり、そのため限度を越えた回転になれ
ば、追尾を中止し、中心位置に回転部が戻るように、機
械的な限度検知、または、ソフト的な処理を行うように
している。このような安全装置は、列車の場合方向転換
はほとんどないので、機能することは希であるが、自動
車等の場合は十分あり得る。しかし、±３回転位の限度
としておけば、実用上は、建物等による電波遮断の方が
多く、はとんど問題にならず、安全、確実な手段である
。

［発明の効果］ 本発明は上述のように、移動体の回転部と固定部とを電
気的に接続する導電部を弾性を有する絶縁フィルム上に
形成し、この絶縁フィルムを回転軸に多重にゆるく巻装
したものであるから、絶縁フィルムを回転軸にゆるく多
重に巻装しておき、回転部が回転した場合にでも絶縁フ
ィルムの巻き込み、ゆるめ等にて摺動部分を用いること
なく回転部の回転を可能としているものであり、従来の
ように回転部と固定部の信号の伝送を行うために摺動部
を用いていないため、摺動ノイズがなく、また、はこり
、有害ガス等による伝送特性の変動がなく、更に、摩耗
部分がないため長寿命となり、また、回転部の回転によ
り絶縁フィルムの巻き込み、ゆるめ等の力しか働かない
ため、機械的パワーのロスが極めて少なく、しかも、構
造的にも簡易で、芯出し等がラフな寸法精度でよく、貴
金属等が不要なため、コストが安い等の多くの効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の要部断面図、第２図は同上の
絶縁フィルムの平面口、第３図は同上のシステム全体の
概略構成図である。 １０は絶縁フィルム、Ａは回転部、Ｂは固定部である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）移動体に衛星放送受信用のアンテナを搭載し、移
   動体が方位を変えた場合に上記アンテナが常に衛星に正
   対するようにアンテナの向きを制御するようにした衛星
   放送受信用自動追尾アンテナシステムにおいて、移動体
   の回転部と固定部とを電気的に接続する導電部を弾性を
   有する絶縁フィルム上に形成し、この絶縁フィルムを回
   転軸に多重にゆるく巻装したことを特徴とする衛星放送
   受信用自動追尾アンテナシステム。