JPH03234920A - エアクラッチ用回転継手 - Google Patents

エアクラッチ用回転継手

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JPH03234920A
JPH03234920A JP2029954A JP2995490A JPH03234920A JP H03234920 A JPH03234920 A JP H03234920A JP 2029954 A JP2029954 A JP 2029954A JP 2995490 A JP2995490 A JP 2995490A JP H03234920 A JPH03234920 A JP H03234920A
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JP
Japan
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air
clutch
shaft
cylindrical body
bypass space
Prior art date
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Pending
Application number
JP2029954A
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English (en)
Inventor
Michitoshi Mitsumaru
道敏 満丸
Koichi Ueda
浩一 上田
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03234920A publication Critical patent/JPH03234920A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、エアクラッチにおりるタラソチカバ−のピス
トン作動用空気室と、エア供給装置とを接続するエアク
ラッチ用回転継手に関する。
〈従来の技術〉 従来から、圧縮エアを用いてクラッチ接続遮断動作を行
うエアクラッチが考えられており、このエアクラッチは
主としてディーゼルエンジンを搭載する自動車に装備さ
れる。
このエアクラッチの要部構造を第9図に模式的に示して
説明する。
図中、1はエンジンのクランクシャフトに連結されるフ
ライホイール、2はトランスミッションの回転軸、3は
回転軸2のフライホイール側端部に軸方向スライドのみ
可能にスプライン嵌合されたクラッチディスク、4はク
ラッチディスク3を覆うようフライホイール1に一体的
に固定されたクラ、チカハー、5はクラソチカハー4に
設けられたシリンダー状のピストン作動用空気室である
6は047記ピストン作動用空気室5に摺動自在に内嵌
されたピストンで、該ピストン6のクラッチディスク3
側にクラソチカハ−4を貫通し軸方向に延びるロッド6
aが形成されるとともに、該ロッド6aの端部に前記ク
ラッチディスク3と対向するフランジ6bが形成されて
おり、このピストン6によりフランジ6bを介してクラ
ッチディスク3をフライホイール1に対して圧接させる
(X1方向)。
また、7はフランジ6bをクラッチディスク3から離間
させる方向(X2方向)に付勢する付勢装置で、クラッ
チカバー4の軸方向貫通孔7aに挿通されフランジ6b
側に螺合固定されたボルト7bと、前記貫通孔7aのフ
ランジ6b側の内壁に設けた座7cとボルト7bの頭部
7d下面のワラシャツe間に配置した軸方向に付勢する
ばね7fとからなる。ここで、ワッシャ7eは貫通孔7
aの径より大径とされボルト7bのクラッチカバー4に
対するストッパーの役目をしている。
なお、ボルト7bの頭部7dとタラフチカバー4間の隙
間はフランジ6bがクラッチディスク3をフライホイー
ル1に圧接するまでボルト7bが軸方向に移動するに十
分な隙間とされている。さらに、8はタラノチカハ−4
の内径部で反クラッチディスク3側に一体的に固定され
かつ内孔に回転軸2が非接触状態で貫通挿入された回転
筒軸、9aは、回転筒軸8の外周に軸方向に間隔をおい
て配置された2つの転がり軸受10.10を介して装着
された継手カバーで、この継手カバー9aはクラッチハ
ウジング11に固定された回転不可能な継手カバーであ
る。上記継手カバー9aは概ね環状であり、この継手カ
バー9aと上記回転筒軸8とはトランスミッション回転
軸2の周囲に同心に配置しである。
そし、て、回転筒軸8の内部には第2エア通路12が形
成されており、この第2エア通路12の一端はピストン
作動用空気室5のビス1〜ン6の右側に接続され、他端
は2つの転がり軸受10.10間の回転筒軸8の外周面
に開口されている。一方、継手カバー9aには第1エア
通路13が2つの転がり軸受10、10間で径方向に沿
って貫通形成されており、この第1エア通路13の一端
はエア供給装置14に接続され、他端は継手カバー9a
の内周面に開口されている。
上記回転筒軸8の外周面における第2エア通路12の開
口部と継手カバー9aの内周面における第1エア通路1
3の開口部とは2つの転がり軸受10゜10間の軸方向
はぼ中央位置でほぼ対向している。
継手カバー93の内周面において第1エア通路13の開
口を挟んだ軸方向所定位置には、内周に略軸方向に延び
るリップ90a、91aを有する断面路コ形の一対の第
1.第2シール体90.91がリップ先端を互いに対面
するよう第1エア通路13を中心として対称的に取り・
付けられており、それらの対面するリップ9Qa、91
aが回転筒軸8の外周面に第2エア通路I2を中心とし
て対称的にそれぞれ接触されている。各シール体90.
91の各リップ90a。
91aの外周面にはコイルスプリング96が装着され、
このスプリング力により各リップ90a、91aは回転
筒軸8の外周面に十分な緊迫力をもて摺接されている。
これら第1.第2シール体90.91の軸方向対面隙間
部分と、継手カバー9aの内周面と回転筒軸8の外周面
との径方向対面隙間部分とで、前記両エア通路12.1
3に接続する環状のエアバイパス空間15が形成されて
いる。
以上に説明したように、回転継手9は、基本的には回転
部材である回転筒軸8と、回転不可能な静止部材である
継手カバー9aから構成される。
従って、回転継手9により、ピストン作動用空気室5に
接続された第2エア通路12と、外部のエア供給装置に
接続された第1エア通路13とが接続される。
次に動作を説明する。
エンジンの稼働中においてクラッチペダルが踏み込まれ
ない状態(クラッチ接続状態)では、エア供給装置14
から圧縮エアが送出されており、この圧縮エアが第1エ
ア通路13.エアバイパス空間15及び第2エア通路1
2を通してピストン作動用空気室5の受圧室Aに供給さ
れ続けている。この圧縮エアによってピストン6が付勢
装置7の付勢力に抗して矢印X1方向へ移動させられ、
その状態が維持させられるので、このピストン6でクラ
ッチディスク3がフライホイール1に圧接させられて、
エンジンの動力がトランスミッションへ伝達される。
そして、クラッチペダルを踏み込んだ状態(クラッチ遮
断状態)では、エア供給装置14からの圧縮エアの送出
が停止し、付勢装置7の付勢力によってピストン6が矢
印X2方向に付勢されることにより、ピストン作動用空
気室5内のエアが、前記とは逆に、第2エア通路12.
エアバイパス空間15及び第1エア通路13を介して図
示しない空気制御弁などから外部に排出される。そのた
め、クラッチディスク3が図示しないスプリング等によ
りフライホイール1から離間し、エンジンの動力がトラ
ンスミッションへ伝達されなくなる。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような構成を有する従来例の場合に
は、次のような不都合がある。
クラッチ接続時において、エアバイパス空間15を構成
する二つのシール体90.91に対してピストン6を駆
動するのに必要なエア圧力がそのまま加わるが、このエ
ア圧力によって、第1.第2シール体90.91のリッ
プ9Qa、91aが回転筒軸8に押しつけられ、各リッ
プ9Qa、91aの摩擦熱が異常に上昇して短時間で焼
付きや永久変形といった損傷が発生しやすい。なお、こ
のようなシール体9091の損傷が発生すると、各シー
ル体90.91のリップ90a、9]aの気密性能が低
下してエアが洩れるために、クラッチの完全接続状態を
確実にするために必要なエア圧力が維持できず、クラッ
チディスク3が滑るなどクラッチの完全接続状態を維持
できなくなる。
ちなみに、前述のシール体90.91に要求される寿命
は約1000時間とされているが、実際の使用条件とし
て、エアバイパス空間15への供給エア圧力を4 kg
 f 7cm2、接触相手部材(回転筒軸8)の回転数
を2000 r p mに設定した場合、第3図のaで
示すようにシール体90.91のリップ温度が約200
℃と高くなり、第4図に示すようにシール体9091の
寿命時間が約400時間となることが実験により確認さ
れており、前記要求寿命を到底満足することができない
本発明はこのような事情に鑑みて創案されたもので、エ
アバイパス空間を構成するシール体の長寿命化を図るこ
とを目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、このような目的を達成するために、次のよう
な構成をとる。
本発明のエアクラッチ用回転継手は、エアクラッチにお
けるクラッチカバーのピストン作動用空気室と、エア供
給装置とを接続するものであって、中間筒体、少なくと
も二つの玉軸受、第1.第2エアバイパス空間、及び第
1〜第3エア通路を備え、前記中間筒体は、クラッチハ
ウジングに回転不可能に固定される継手カバーと、この
継手カバーの内孔に回転可能に内装されるとともに1〜
ランスミツシヨンの回転軸が非接触状態で貫通挿入され
る回転筒軸との間に非接触状態で介装されるものであり
、 前記玉軸受は、中間筒体の両側において回転筒軸と継手
カバーとの間に介装されるもので、かつこの玉軸受の保
持器が前記中間筒体に連結されるものであり、 前記第1エアバイパス空間は、前記中間筒体の外周面と
継手カバーの内周面と前記玉軸受間に配置され、かつリ
ップ端部が対向する二つのシール体とで形成される環状
空間であり、 前記第2エアバイパス空間は、前記中間筒体の内周面と
回転筒軸の外周面と前記玉軸受間に配置され、かつリッ
プ端部が対向する二つのシール体とで形成される環状空
間であり、 前記第1エア通路は、前記継手カバーに設けられ、かつ
前記第1エアバイパス空間と前記エア供給装置とを接続
するものであり、 前記第2エア通路は、前記回転筒軸に設けられ、かつ前
記第2エアバイパス空間と前記ピストン作動用空気室と
を接続するものであり、 前記第3エア通路は、前記中間筒体に設けられ、かつ前
記第1エアバイパス空間と前記第2エアバイパス空間と
を接続するものであることに特徴を有する。
〈作用〉 上記構成においては、継手カバー、中間筒体玉軸受及び
回転筒軸でもって遊星ボール式減速装置が構成されてお
り、玉軸受のボールが遊星ボールに、玉軸受の保持器が
キャリアに相当し、ボール、保持器により中間筒体に対
して回転筒軸の回転動力を減速して伝達するようになっ
ている。
つまり、クラッチ接続状態(動力伝達状態)では、トラ
ンスミッションの回転軸と同期して回転する回転筒軸に
よって玉軸受のボールが自転しつつ回転筒軸の周りを公
転させられ、このボールと同期回転する保持器を介して
中間筒体が回転させられる。即ち、ボール及び保持器に
よって、回転筒軸の回転動力が減速されて中間筒体に伝
達される。なお、玉軸受には付勢部材によってアキシア
ル荷重が加えられているので、ボールの自転、公転中に
空回りまたは滑りが生じることなく効率良く動力伝達が
行えるようになる。
このように、遊星ボール式減速装置の作用によって中間
筒体の回転速度が回転筒軸よりも遅くさせられるので、
静止している外径側のシール体と1 2 中間筒体との摺動部における摩擦抵抗が従来に比べて小
さくなる。また、回転する中間筒体に取り付けられる内
径側のシール体と回転筒軸との相対的な回転速度が、静
止している部材と回転筒軸との相対的な回転速度よりも
遅くなるので、当該シール体と回転筒軸との摺動部にお
ける摩擦抵抗も従来に比べて小さくなる。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第1図及び第2図に本発明の一実施例を示している。こ
の図において、従来例の第9図に示す部品1部分と同一
のものに同じ符号を付している。
図中、1はフライホイール、2はトランスミッションの
回転軸、3はクラッチディスク、4はクラッチカバー、
5はピストン作動用空気室、6はピストン、7は付勢装
置、8は回転筒軸、9は回転継手、12は第2エア通路
、13は第1エア通路、14ばエア供給装置であり、こ
れらは従来例で説明したものと同しであるため、詳細構
造及び基本作動説明は省略する。
本実施例においては、従来のエアバイパス空間を径方向
内外に二つに分割し、両エアバイパス空間の間に中間筒
体を設け、この中間筒体と回転筒軸8との間に遊星ボー
ル式減速装置を設けている点が従来例と異なる。以下詳
細に説明する。
継手カバー9aの内周面の軸方向中央部分には内周溝が
形成されており、この継手カバー9aの軸方向両端部分
と、回転筒軸8に外嵌される円筒部材21との間の径方
向対面隙間にそれぞれ深溝玉軸受30.40が介装され
ている。継手カバー9aと円筒部材21との径方向対面
隙間において両端に配列される深溝玉軸受30.40そ
れぞれの間には、中間筒体20が介装されている。この
中間筒体20の軸方向両端には、第2図に示すように、
前記両法溝玉軸受30.40のボール31.41を回動
自在に保持する複数のポケット22.23が形成されて
いる。つまり、中間筒体20は前記両法溝玉軸受30.
40の保持器を兼ねており、両法溝玉軸受30.40の
ボール3141が同期して公転するようになっている。
そして、図中左側の深溝玉軸受30は、円筒部材21に
装着されたスナップリング24と、継手カバー9aの端
部に螺着されるねじ25とによってアキシアル荷重が加
えられており、ボール31が軌道溝に対して斜めに接触
するようになっている。また、図中右側の深溝玉軸受4
0は、円筒部材21に装着されたスナップリング26と
、継手カバー9aの内周部に設けられる波形ワッシャ2
7とによってアキシアル荷重が加えられており、ボール
41が軌道溝に対しζ斜めに接触するようになっている
以上の継手カバー9a、中間筒体20.深溝玉軸受30
.40.円筒部材21及び回転筒軸8でもって遊星ボー
ル式減速装置が構成されている。この遊星ボール式減速
装置は、深溝玉軸受30.40のボール31、41が遊
星ボールに、継手カバー9aが固定輪に、円筒部材21
及び回転筒軸8が太陽軸にそれぞれ相当し、中間筒体2
0に対して回転筒軸8の回転動力を減速して伝達するも
のである。この遊星ボール式減速装置の減速比は、回転
筒軸8に外嵌される円筒部材21の外径と、ボール31
.41と外輪3242との接触部の外接円径とによって
任意に設定できるが、外径側のシール体92.93と中
間筒体20との摺動部を、従来のシール体90.、91
と回転筒軸8との摺動部よりも外径側に位置させるので
、遊星ボール式減速装置の減速比については、中間筒体
20の外径を考慮して設定する必要がある。
そして、継手カバー9aの内周溝には、二つのシール体
92.93が内周溝中央の第1エア通路13を中心とし
て対称となるようリップ92a、93a端部が対向する
よう取り付けられており、これらシール体92.93の
リップ92a、93aが中間筒体20の外周面にコイル
スプリング96により緊迫力が与えられて接触させられ
ている。この外径側シール体9293と継手カバー9a
の内周溝内面と中間筒体20の外周面とで環状の第1エ
アバイパス空間28が形成されている。また、中間筒体
20の内周面において軸方向中央部分には二つのシール
体94.95がリップ94a、95aの端部が対向する
よう取り付けられており、これらシール体94.95の
リップ94a、95aが円筒部材21の外周面にコイル
スプリング96により緊迫力が与えられて接触させられ
ている。この内径側シール体94.95と中間筒体20
の内周面と円筒部材21の外周面とで環状の第2エアバ
イパス空間29が形成されている。さらに、中間筒体2
0の軸方向中央部分には、第1エアバイパス空間28と
第2エアバイパス空間29とを接続する第3エア通路2
0aが径方向に沿って貫通形成されている。
つまり、この第1エアバイパス空間28.第3エア通路
20a、及び第2エアバイパス空間29によって第2エ
ア通路12と第1エア通路13とが接続されている。な
お、回転筒軸8の第2エア通路12と第2エアバイパス
空間29とは円筒部材21の通路により接続されている
次に動作を説明する。
クラッチ接続状態(動力伝達状態)において、トランス
ミッションの回転軸2と同期して回転する回転筒軸81
円筒部材21及び深溝玉軸受30.40の内輪33.4
3によって深溝玉軸受30.40のボール3L 41が
自転しつつ回転筒軸8の周りを公転させられ、このボー
ル3L 41と同期して中間筒体20が回転させられる
。このように遊星ボール式減速装置の作用によって中間
筒体20の回転速度が回転筒軸8よりも遅くさせられる
ので、静止している外径側のシール体92.93と中間
筒体20との摺動部における摩擦抵抗を従来に比べて小
さくできて当該シール体92.93の摩擦熱の上昇を抑
制できるようになる。また、回転する中間筒体20に取
り付けられる内径側のシール体94.95と回転筒軸8
との相対的な回転速度を、静止している部材と回転筒軸
との相対的な回転速度よりも遅くさせるので、当該シー
ル体94.95と回転筒軸8との摺動部における摩擦抵
抗を従来に比べて小さくできて当該シール体94.95
の摩擦熱の上昇を抑制できるようになる。
このようにシール体92.93.94.95に対する接
触相手部材(回転筒軸8.中間筒体20)の回転速度を
遅くすることにより、シール体92.93.94゜95
と接触相手部材(回転筒軸8.中間筒体20)との摺動
部における摩擦抵抗を減少させれば、シール体92.9
3.94.95の摩擦熱の上昇を抑制できるようになる
。具体的に、クラッチ接続状態においてシール体92.
93.94.95の接触相手部材に対する接触圧を4 
kg f 7cm2とした場合、回転筒軸8の回転数が
200Or p mであっても中間筒体20の回転数を
100Or p mとするように遊星ポール式減速装置
で減速させれば、第3図のaで示すようにシール体のリ
ップ温度の上昇を約130℃にと低く抑制できる。この
ようにリップ温度の上昇を抑制できれば第4図に示すよ
うに該シール体の寿命が約1000時間近くまで延ばせ
ることになる。
なお、中間筒体20に深溝玉軸受30..10の保持器
を連結させた構造において当該玉軸受に対してアキシア
ル荷重を与えているので、中間筒体20の軸方向振れを
小さく抑えることができる。
次に、第5図に本発明の他の実施例を示している。この
実施例では、中間筒体20と、図中左側の深溝玉軸受3
0の保持器とを別体とし、当該深溝玉軸受30について
は継手カバー9aに回転筒軸8を回転可能に支持させる
だけの機能にさせている。
この深溝玉軸受30の内部隙間は、回転トルクを小さく
するよう正隙間に設定されている。その他の構成は上記
実施例と同様である。なお、この構造では、中間筒体2
0が図中右側の深溝玉軸受40のみから回転動力を受け
るので、この中間筒体20が安定的に回転しやすくなる
第6図に本発明の他の実施例を示している。この実施例
では、深溝玉軸受30.40の外輪を継手カバー9aに
兼用させており、かつ内輪33.43についてカウンタ
ボアを備える形状のものが用いられている。そして、こ
の内輪33.43を互いに突き合わせる方向に付勢させ
て、ボール3L 41に対してアキシアル荷重を与える
ように構成している。その他の構成は上記実施例と同様
である。
以上の三つの実施例では、各シール体の熱上昇を抑制す
るために、シール体と接触相手部材との相対的な回転速
度を遅くすることにより、シール体と接触相手部材との
摺動部における摩擦抵抗を低減させるようにしている。
このことに加えて、シール体の接触相手部材に対する接
触圧を下げるよう構成し、前記摩擦抵抗をさらに低減す
るよう9 0 実施することができる。具体的に、第7図にその構造例
を挙げている。
第7図及び第8図に本発明のさらに他の実施例を示して
いる。この実施例においては、第1エアバイパス空間2
8の軸方向両側方、第2エアバイパス空間29の軸方向
両側方にそれぞれ補助エア空間50〜53が設けられて
いる。これら四つの補助エア空間50〜53は第1エア
バイパス空間28を構成する外径側シール体92.93
と、第2エアバイパス空間29を構成する内径側シール
体94.95と、新たな四つのシール体96.97.9
8.99との組め合わせてそれぞれ形成されている。
第1エアバイパス空間28を構成する外径側シール体9
2.93の軸方向両側にはそれぞれ該シール体92、9
3のリップ92a、93aの先端部とそれぞれ同一方向
に向けて配設されたリップ96a、97aを有するシー
ル体96.97が設けられており、これらシール体96
.97と外径側シール体92.93とによって第1エア
バイパス空間29の軸方向両側にそれぞれ補助エア空間
50.51が形成されている。
第2エアバイパス空間29を構成する内径側シール体9
4.95の軸方向両側にはそれぞれ該シール体94、9
5のリップ94a、95aの先端部とそれぞれ同一方向
に向けて配設されたリップ98a、99aを有するシー
ル体94.95がそれぞれ設けられており、これらシー
ル体98.99と内径側シール体94.95とによって
第2エアバイパス空間29の軸方向両側にそれぞれ補助
エア空間52.53が形成されている。
そして、継手カバー9aの内部には、補助エア空間50
.51とエア供給装置14とを接続する第4エア通路5
4が設けられている。第4エア通路54の一端は、継手
カバー9aの第1エア通路13の途中部分に接続され、
他端は継手カバー9aの内周面において前記両補助エア
空間50.51に向けて開口させられている。この第4
エア通路54の途中には減圧装置60が設けられており
、両補助エア空間50゜51に対してエア供給装置14
からの圧縮エアを減圧して供給させるようになっている
。また、中間筒体20には、前記外径側の補助エア空間
50.51と内径側の補助エア空間52.53とを接続
する透孔5556がそれぞれ形成されている。したがっ
て、全補助エア空間50〜53への供給エアの圧力は第
1.第2エアバイパス空間28.29への供給エアの圧
力よりも低くなるように設定されている。具体的に、例
えば、第1.第2エアバイパス空間28.29への供給
エア圧力を4kgf/cm2とした場合、補助エア空間
50〜53への供給エア圧力を2kgf/Cm2とする
ように減圧装置60の減圧比が設定される。なお、減圧
装置60は、第8図に示すように、弁体であるポール6
1と、円筒コイルバネ62と、調節ねし63とで構成さ
れており、調節ねじ63によって円筒コイルハネ62の
付勢力を調節して減圧比を任意に設定できるようになっ
ている。
次に動作を説明する。
クラッチ接続時において、エア供給装置14からの圧縮
エアは、第1.第2エアバイパス空間2829に直接供
給される他、補助エア空間50〜53に対しては減圧装
置60を介して減圧されて供給されることになる。その
ため、補助エア空間50〜53の内部のエア圧力は第1
.第2エアバイパス空間2829の内部のエア圧力より
も小さくなる。即ち、補助エア空間50〜53−1の供
給エアによって第1.第2エアバイパス空間28.29
を構成する四つのシール体92.93.94.95のリ
ップが持ち上げられるようになるために、当該シール体
92.93.94.95のリップに加わる圧力が軽減さ
れて回転筒軸8に対する接触圧が上記実施例で説明した
ものよりも低くなる。したがって、これらシール体92
.93.94゜95の摩擦熱の上昇が抑制されるために
、焼付きや永久変形の発生を防げるようになる。
ところで、第1.第2エアバイパス空・間28.29の
内部のエア圧力を4 kg f 7cm2に、また、補
助エア空間50〜53の内部のエア圧力を’l kg 
f /c+n”にそれぞれ設定した場合、第1.第2エ
アバイパス空間28.29を構成する四つのシール体9
2〜95のリップに加わる圧力、及び補助エア空間50
〜53を構成する四つのシール体96〜99のリップに
加わる圧力は共に2kgf/cm”となる。特に第1.
第2エアバイパス空間28.29を構成する四つのシー
ル体92〜95への印加圧力については、上記実施例の
3 4 1/2にと大きく軽減されるので、接触相手部材の回転
数をエンジン回転数から減速することとの相乗作用によ
り、シール体の温度上昇を上記実施例よりもさらに抑制
できるようになる。具体的には、第3図のbで示すよう
に、接触相手部材の回転数を11000rpとなるよう
設定している場合シール体の温度が100°C以下にと
低くなり、シール体それぞれの寿命についても第4図に
示すように1000時間以上にと延ばせるようになる。
なお、本発明は上記実施例で説明したもののみに限定さ
れない。補助エア空間形成用のシール体96〜99は、
第1.第2エアバイパス空間形成用のシール体92〜9
5のような弾性リップを持つ構造とする他、カーボンシ
ールなどとしてもよい。また、第1.第2エアバイパス
空間28.29の両側にそれぞれ一つずつ補助エア空間
50〜53を設けているが、これらの補助エア空間50
〜53のさらに外側に同様の補助エア空間を設けるなど
、第1.第2エアバイパス空間28.29の外側に幾重
もの補助エア空間を設けることも可能であり、特に、第
1.第2エアバイパス空間28.29の内部圧力を高く
設定するような場合に有効である。
さらに、第6図及び第7図の構造においても第5図に示
す構造のように一方の深溝玉軸受のみの保持器を中間筒
体20に兼用させるように構成することも可能である。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によれば、従来のエアバイ
パス空間を径方向内外に二つに分割し、両エアバイパス
空間の間に中間筒体を設け、この中間筒体と回転筒軸と
の間に遊星ポール式減速装置を介装しているから、エア
バイパス空間を構成する各シール体と接触相手部材との
摺動部における摩擦抵抗を従来のものに比べて大幅に減
少することができ、前記シール体の熱損を防止してそれ
らの長寿命化を実現できる結果となる。
また、中間筒体に玉軸受の保持器を連結させて当該玉軸
受に対してスラスト荷重を与えているので、中間筒体の
軸方向振れを小さく抑えることができてその回転精度が
向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例に係り、第1図は
エアクラッチ用回転継手を示す上半部の縦断面図、第2
図は中間筒体の端部形状を示す展開平面図、第3図はシ
ール体のリップ温度と接触相手部材の回転数との関係を
示す特性図、第4図はシール体のリップ温度とシール体
の寿命時間との関係を示す特性図である。第5図及び第
6図はいずれも本発明の他の実施例に係るエアクラッチ
用回転継手を示す上半部の縦断面図、また、第7図及び
第8図は本発明のさらに他の実施例に係り、第7図はエ
アクラッチ用回転継手を示ず上半部の縦断面図、第8図
は減圧装置を示す拡大断面図である。 また、第9図は従来例に係るエアクラッチ用回転継手を
示す上半部の縦断面図である。 2・・・トランスミッションの回転軸、4・・・タラノ
チカパー 5・・・ピストン作動用空気室、 8・・・回転筒軸、 9・・・回転継手、 9a・・・継手カバー 12・・・第2エア通路、 13・・・第1エア通路、 14・・・エア供給装置、 20・・・中間筒体、 20a・・・第3エア通路、 28・・・第1エアバイパス空間、 29・・・第2エアバイパス空間、 30.40・・・深溝玉軸受、 3141・・・ボール、 92.93・・・外径側のシール体、 94 、95・・・内径側のシール体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エアクラッチにおけるクラッチカバーのピストン
    作動用空気室と、エア供給装置とを接続するエアクラッ
    チ用回転継手であって、 中間筒体、少なくとも二つの玉軸受、第1、第2エアバ
    イパス空間、及び第1〜第3エア通路を備え、前記中間
    筒体は、クラッチハウジングに回転不可能に固定される
    継手カバーと、この継手カバーの内孔に回転可能に内装
    されるとともにトランスミッションの回転軸が非接触状
    態で貫通挿入される回転筒軸との間に非接触状態で介装
    されるものであり、 前記玉軸受は、中間筒体の両側において回転筒軸と継手
    カバーとの間に介装されるもので、かつ少なくとも一方
    の玉軸受の保持器が前記中間筒体に連結されるものであ
    り、 前記第1エアバイパス空間は、前記中間筒体の外周面と
    継手カバーの内周面と前記玉軸受間に配置され、かつリ
    ップ端部が対向する二つのシール体とで形成される環状
    空間であり、 前記第2エアバイパス空間は、前記中間筒体の内周面と
    回転筒軸の外周面と前記玉軸受間に配置され、かつリッ
    プ端部が対向する二つのシール体とで形成される環状空
    間であり、前記第1エア通路は、前記継手カバーに設け
    られ、かつ前記第1エアバイパス空間と前記エア供給装
    置とを接続するものであり、 前記第2エア通路は、前記回転筒軸に設けられ、かつ前
    記第2エアバイパス空間と前記ピストン作動用空気室と
    を接続するものであり、 前記第3エア通路は、前記中間筒体に設けられ、かつ前
    記第1エアバイパス空間と前記第2エアバイパス空間と
    を接続するものであることを特徴とするエアクラッチ用
    回転継手。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113090831A (zh) * 2021-03-17 2021-07-09 同济大学 一种实现大减速比和管道回转接头功能的流体输送方法及装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113090831B (zh) * 2021-03-17 2022-03-08 同济大学 一种实现大减速比和管道回转接头功能的流体输送方法及装置

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