JPH03232649A - 織生地の放反方法と放反用コア - Google Patents

織生地の放反方法と放反用コア

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JPH03232649A
JPH03232649A JP2676490A JP2676490A JPH03232649A JP H03232649 A JPH03232649 A JP H03232649A JP 2676490 A JP2676490 A JP 2676490A JP 2676490 A JP2676490 A JP 2676490A JP H03232649 A JPH03232649 A JP H03232649A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、裁断前の生地の寸法安定性を向上するため
に行われる放反方法と放反対象生地をロール状に巻き取
るための放反用コアに関する。
C従来の技(41〕 例えば縫製工場では、染色工程などの前段の処理工程で
生地に与えられた縦横の伸び変形や、生地の積み重ねに
よるストレスを除去し、以後の寸法安定性を向上するた
めに、生地の裁断に先行して放反処理が行われる。
この点に関し従来は、第12図に示すごと(ロール巻き
された生地45を連続してスポンジセ46に送り込み、
生地45がスポンジャ46を通過する間に水蒸気、熱お
よび機械的な振動を与えてストレスを開放する。更にス
ポンジャ46の終段で乾燥された生地47を、緊張力が
作用しないようにして一定幅の合板48上に折り返えし
積層し、この状態で積層生地49を長時間放置して放反
を行っていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の放反形態では、保管時や前段の処理工程で生地を
ロール巻きする際に、生地に与えられたストレスは除去
できるが、積層生地の折り返えし部に新たなストレスと
して折りぐせが付く点に最大の難があった。つまり、ス
ポンジャで生地に緩和収縮を生じさせてストレスを開放
しても、その後の生地の放反形態に問題があった。
上記の折りくせを避けるために、スポンジャで処理され
た直後の生地を裁断することが考えられるが、処理直後
の生地は完全に緩和収縮を終えていない。そのため、そ
のまま裁断および縫製を行った場合には、縫製パーツが
寸法変化して製品不良を大量に生じる。こうした理由か
ら生地を落ち着かせるための放反が裁断の前処理として
不可欠となる。なお、放反時間は長いほど良いとされて
いるが、その分だけ従来は折り(せも強固なものとなっ
ていた。
また台板上に積層された生地は、ロール巻きされた生地
に比べて保管スペースが大きく、工場内での移送や工場
間の運搬などに余分な手間を要すること、裁断を行うた
めの延反時に積層生地を再びロール状態に巻き戻す必要
があることなど、その取り扱いが不便な点にも不利があ
った。
そこで本発明の目的は、放反時に新たなストレスが生地
に加わることを解消し、以後における生地の寸法安定性
を向上し、緩和収縮現象に基づく製品不良を一掃して生
産性を向上するにある。
本発明の他の目的は、積層生地に比べてよりコンパクト
な形態で放反が行え、保管や移送あるいは以後の取り扱
いを好適化することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明では、ストレス開放処理が施こされた生地を、放
反用のコアでロール状に巻き取って放反を行うが、この
とき巻き取り後にコアを縮径操作して生地ロールを弛緩
させ、ロール巻き時に生地ロールに付与された巻取テン
ション力を開放して放反を行うにある。
すなわち本発明の放反方法は、ロール巻きされた原反生
地1aのストレスをスポンジャ5で開放するストレス開
放工程2と、ストレスが開放された生地1bを放反用の
コア6でロール状に巻き取る生地巻取工程3と、コア6
を縮径操作してこれに巻かれた生地ロール1cを弛緩さ
せ、前記巻取工程3において生地ロールICに付与され
た巻取テンション力を開放するロール弛緩工程4とを経
て放反を行う。次にコア60両端を架台7で支持し、か
つ弛緩状態の生地ロールICの下半周面を、架台7に設
けた支持部材9で生地ロールICをこれの全幅にわたっ
て持ち上げ支持した状態に保ち、生地ロール1cを完全
な弛緩状態にして放反するものである。
本発明の放反用コアは、巻き取り方向に分割された複数
のコア分割体12と、各コア分割体12間に設けられて
、少なくともひとつのコア分割体12を径方向内外に変
位操作するコア拡縮部材13とを含み、前記コア分割体
12が径方向外側へ拡径変位した状態で生地1bの巻き
取りを行うようにしたものである。
〔作用〕
生地1bをロール状に巻き取って放反を行うので、従来
の放反法において避けられなかった生地の折り(せを解
消できる。
生地ロール1cは、コア6を縮径操作することにより、
巻き取り時のテンション力を開放できるので、ロール状
に巻き取るにも拘らず生地1bに新たなストレスが加わ
らない。
放反時には、コア6を架台7で支持するとともに、弛緩
状態の生地ロール1cの下半周面を支持部材9で持ち上
げ支持するので、生地自体の重みで生地ロールICに新
たなストレスが加わらない。
ストレス開放後の生地1bをロール状に巻き取って放反
を行うので、積層状態で生地の放反を行う場合に比べて
、放反時の形態をコンパクト化できる。
〔発明の効果〕
従って本発明によれば、放反時に折りくせや、巻歪など
の新たなストレスが生地に加わることを解消して、以後
における生地の寸法安定性を向上できる。これにより、
例えば裁断から縫製に至る一連の作業工程において、緩
和収縮を原因とする製品不良の発生を防止でき、生地寸
法の不安定さに由来する製品不良を解消して生産性を向
上できる。
積層生地に比べてコンパクトなロール状態で放反を行え
るので、その保管スペースを小さくできるのはもちろん
のこと、次工程への生地移動や、工場間の運搬作業等を
少ない手間で能率良く行え、その取り扱いが簡便化でき
る。しがも、裁断工程において延反を行う場合には、コ
ア6を拡径操作して放反後の生地ロール1cを直ちに延
反機に装填でき、放反から裁断に至る一連の作業も能率
的に行える。
〔第1実施例〕 第1図ないし第8図は本発明の第1実施例を示す。
第1図において、符号1aは放反処理前のロール巻きさ
れた原反生地である。この原反生地1aに加わっている
種々のストレスを開放し、以後の寸法安定性を向上する
ために、ストレス開放工程2と、生地巻取工程3と、ロ
ール弛緩工程4とを順に経て放反を行う。
ストレス開放工程2では、スポンジャ5によって生地に
緩和収縮を生しさせ、生地に潜在的に含まれていたスト
レスを開放する。詳しくは連続的に送られる原反生地1
aに水蒸気、熱および機械的な振動等を与え、原反生地
1aがスポンジャ5を通過する間に、緩和収縮を積極的
に生じさせる。
この前処理によって原反生地1aはストレスを受ける前
の状態とほぼ同程度にまで縮むが、なお若干の収縮の余
地を残している。
スポンジャ5でストレスが開放された生地1bは、スポ
ンジャ5の終端において放反用のコア6にロール状に巻
き取る。この生地巻取工程3では、生地1bに弛みが生
じない範囲で極力小さなテンション力のちとに巻き取り
を行う。しかし、テンション力はゼロではないので、生
地1bはテンション力が作用する状態のままロール巻き
される。
上記テンション力を開放するために、巻き取り終了後に
直ちにコア6を縮径操作して、生地ロール1cを内側か
ら弛緩させる。このロール弛緩工程4を経た後に、生地
ロール1cはコア6ごと架台7上に静置され、所定時間
放反される。
放反状態において、コア6の両端は架台7に設けた支持
枠8で支持する。また弛緩状態の生地ロール1cは、そ
の下半周面が架台7に設けた支持部材9でロールの全幅
にわたって持ち上げ支持される。このように、コア6の
重量を支持枠8で支持し、更に生地ロール1cを支持部
材9で持ち上げ支持した状態では、コア重量や生地自体
の重さが生地層に作用することを阻止できる。
放反を終えた生地ロールICは裁断工程へと送り、そこ
で延反機によって延反し、一定寸法ごとに裁断して積層
する。このときコア6は縮径前の状態に戻されて、生地
ロール1cを遊転不能に支持し、その繰り出し回転を円
滑で安定なものとする。
次に、上記放反処理に適用されるコア6、および支持部
材9の詳細構造を説明する。
第2図ないし第4図において、コア6は左右に長い主軸
11と、周方向に二分割された一対のコア分割体12と
、両分割体12・12間に設けたコア拡縮部材13と、
縮径ばね14などで構成されている。
一対のコア分割体12は、それぞれが半円形断面の帰伏
に形成されたロール体15と、ロール体15の内面側端
寄りに溶接された一対の接合壁16とからなり、主軸1
1に対して互いに径方向内外に向かって相対変位できる
よう支持される。
具体的には、第3図および第4図に示すごとく図に向か
って上側のコア分割体12をその接合壁16を介して主
軸11に溶接で固定し、下側のコア分割体12の接合壁
16を前者接合壁16の外側に隣接させる。そして、外
側の接合壁16に縦長の一対のスライド溝17と、主軸
11との緩衝を避けるU字形の逃げ溝18を設け、内側
の接合壁16にねじ込んだポルト19で、各スライド溝
17を介して下側の分割体12を上下スライド可能に支
持する。このスライド構造によって、上下のコア分割体
12・12はそれぞれのロール体15が上下に離れた巻
取姿勢(第4図の状態)と、両ロール体15の対向縁ど
うしが接近した弛緩姿勢(第5図の状態)との間で変位
できる。
上下のコア分割体12・12を変位操作するために、下
側の接合壁16の上端にブラケット21を張り出し、こ
のブラケット21と上側のロール体15との間にコア拡
縮部材13を設けている。
コア拡縮部材13は、ブラケット21にビス止めされた
受止板22と、上側のロール体15に固定されて主軸1
1に向かって伸びるねじ軸23と、このねじ軸23にね
じ込まれたナツト24とからなる。受止Fi、22には
、ねじ軸23より僅かに大径の挿通孔25が通設されて
いる。
上記ナツト24はコア分割体12の側端開口に臨んで設
けられており、第8図に示すごとく生地がコア6の外面
に巻き付けられた状態においても、容易にそのねじ込み
操作を行うことができる。ナツト24をねじ軸23の下
端に位置させると、受止板22がナツト24で押し下げ
られて、上側のロール体15から遠ざかるので、コア6
は巻取姿勢になる。ナツト24を逆に操作すると、受止
板22が上側のロール板15に近付くので、コア6は弛
緩姿勢になる。
コア6を弛緩姿勢にするとき、上下のロール体15が互
いに接近移動するのを補助するために、主軸11と下側
のロール体15との間に縮径ばね14を設ける。第3図
および第6図に示すように、このばね14は引張りコイ
ルばねからなり、その中途部を主軸11の上半周面に巻
き掛け、下側のロール体15の内面に固定した蝶ナツト
26に両端のフックを掛は止めて装着する。コア6が完
全に弛緩操作された状態においても、このばね14は上
下のロール体15を接近するよう付勢している。
第7図および第8図において、支持部材9はコア6と平
行に配置された一対の吊棒28と、各吊棒28を受は止
め支持する合計4個の棒ブラケット29と、両吊棒28
間に張り渡された布製の抱持シート30とからなり、架
台7の支持枠8上に静置された生地ロール1cの下半部
を、その全幅にわたって抱持シート30で持ち上げ支持
する。
棒ブラケット29は、支持枠8に掛は止められるブラケ
ット本体31と、その下端に固定されたV字形の受枠3
2とからなり、コア6の長手方向において対向する一対
の受枠32で吊棒28を支持する。
抱持シート30は、生地ロール1cの下半周面に外接す
る状態で配置され、生地ロールICの直径や弛緩量に対
応して、その持ち上げ量が適正になるよう一方の吊棒2
8に巻き取られる。この適正な持ち上げ状態を維持する
ために、吊棒28の側端周面に沿って複数のピン孔33
を通設し、これにストッパピン34が抜き差し係合でき
る。ストッパピン34は受枠32の側端に受止められて
吊棒28を回り止め保持する。
架台7はキャスタで支持された中央枠7aの両端前後に
、支持枠8を上下多段に突設したちであり、多数個の生
地ロールICを載置することができる=各支持枠8の上
面には、主軸11の横移動を阻止する規制枠35が立設
されている。この架台7によれば、生地ロール1cを載
置した状態に保ちながら、放反後の生地ロールICを裁
断工程に移送し、あるいは遠隔地の工場へと運搬するこ
とができる。
〔第2実施例〕 第9図ないし第11図は、本発明に係る放反用コアにお
いてそのコア拡縮部材13を変更した第2実施例を示す
これでは、コア拡縮部材13が主軸11に揺動自在に支
持された左右一対の拡径レバー37と、これらレバー3
7を連結するリンクパー38と、上側ロール体15と一
体の接合壁16およびフランジ43に支持されてリンク
パー38を押し引き操作するねじ軸39と、ねじ軸39
を螺進操作するナンド40とからなる。
拡径レバー37は、コア分割体12の内面で左右側端寄
りの2個所に配置され、第10図に示すように主軸11
を前後に挟む状態で前後の一組がボルト41を介して装
着されている。拡径レバー37の下端にはローラ42を
遊転自在に支持する。
このローラ42は下側のロール体15の内面に接当して
、ロール体15を縮径ばね14の張力に抗して拡径操作
する。
第11図に示すように、上下のロール体15が上下に離
れた巻取姿勢においては、拡径レバー37は主軸11に
対して大きな角度で起立している。
この状態から、ナツト40を操作してねじ軸39を接合
壁16の内方へ移動させると、拡径レバー37は主軸1
1に接近する側へ揺動し、上下のロール体15を弛緩さ
せることができる。このときの動作吸収のために、拡径
レバー37とリンクパー38の連結ピン孔の少なくとも
一方は長孔に形成されている。
以上のように構成したコア6によれば、その−側に設け
たナンド40をねじ回し操作するだけで、上下のロール
体15を長手方向にわたって一律に拡縮操作でき、生地
ロールICの弛緩あるいは裁断時のコア径復帰が迅速か
つ正確に行える。
〔別実施例〕
上記実施例では、コア6を2個のコア分割体12で構成
したが、コア分割体12は3以上に分割されていてもよ
い。各コア分割体12は必ずしも均等に分割する必要は
ない。コア6は必ずしも円形ロール状である必要はなく
、2以上のコア分割体を糸かせ状に組んだものであって
もよい。
コア分割体12を径方向内外に変位操作するについて、
ねじ以外のカムやリンクを操作要素にして、コア拡縮部
材13を構成することもできる。
コア拡縮部材13はエアシリンダやモータ等を動力源に
して作動するものであってもよい。
支持部材9は抱持シート30を1個の吊棒28で支持す
るように変更できる。支持部材9は樋状の枠体として構
成してあってもよく、必ずしもシートを持ち上げ部材と
する必要はない。抱持シート30はプラスチックシート
や網体、あるいは紙などで形成してもよい。
コア6は放反時板外の生地をロール巻き状態で保管する
際に巻芯として利用でき、例えば検反後の生地の巻芯に
適用して、生地に加わるストレスを軽減することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本発明に係る第1実施例を示して
おり、 第1図は放反方法の概要を示す説明図、第2図は放反用
コアの正面図、 第3図は放反用コアの要部の縦断正面図、第4図は第3
図におけるA−A線矢祖国、  。 第5図は弛緩姿勢に操作した状態を示す第4図と同等の
側面図、 第6図は第3図におけるB−B線断面図、第7図は放反
状態を示す縦断側面図、 第8図は放反状態を示す一部破断正面図である。 第9図ないし第11図は本発明に係る放反用コアの第2
実施例を示し、 第9図は放反用コアの正面図、 第10図は第11図におけるC−C線断面図、第11図
は放反用コアの要部の縦断正面図である。 第12図は従来の放反形態を示す説明図である。 1a・・・・原反生地、 1b・・・・ストレス開放後の生地、 1c・・・・生地ロール、 2・・・・・ストレス開放工程、 3・・・・・生地巻取工程、 4・・・・・ロール弛緩工程、 5・・・・・スポンジャ、 6・・・・・コア、 7・・・・・架台、 9・・・・・支持部材、 12・・・・コア分割体、 13・・・・コア拡縮部材、 30・・・・抱持シート。 発    明    者   大   石   信  
 男特 許 出 願人 株式会社ボンニ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ロール巻きされた原反生地(1a)のストレスをス
    ポンジャ(5)で開放するストレス開放工程(2)と、
    ストレスが開放された生地(1b)を放反用のコア(6
    )でロール状に巻き取る生地巻取工程(3)と、コア(
    6)を縮径操作してこれに巻かれた生地ロール(1c)
    を弛緩させ、前記巻取工程(3)において生地ロール(
    1c)に付与された巻取テンション力を開放するロール
    弛緩工程(4)とを経て、 コア(6)の両端を架台(7)で支持し、かつ弛緩状態
    の生地ロール(1c)の下半周面を、架台(7)に設け
    た支持部材(9)で生地ロール(1c)をこれの全幅に
    わたって持ち上げ支持した状態に保ち、生地ロール(1
    c)を上記弛緩状態にして放反することを特徴とする織
    生地の放反方法。 2、ストレス開放処理が施こされた生地(1b)をロー
    ル状に巻き取るための放反用コアであって、巻き取り方
    向に分割された複数のコア分割体(12)と、 各コア分割体(12)間に設けられて、少なくともひと
    つのコア分割体(12)を径方向内外に変位操作するコ
    ア拡縮部材(13)とを備えており、前記コア分割体(
    12)が径方向外側へ拡径変位した状態で生地(1b)
    の巻き取りを行うことを特徴とする放反用コア。
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