JPH03225602A - 回転磁気ヘッドドラム装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヘリカルスキャン方式により磁気テープ上に
信号を記録したり、この磁気テープ上に記録された信号
を再生するための例えばビデオテープレコーダ等の磁気
記録再生装置に用いられる回転磁気ヘッドドラム装置に
関するものである。

Ｃ従来の技術〕 上記のような回転磁気ヘッドドラム装置は、例えば第３
図に示すように、固定状態の下ドラム４１に立設されて
いるドラムシャフト４２に、一対の軸受４３・４４を介
して、ロータリディスク４５が回転自在に取付けられ、
このロータリディスク４５の上部外周側に上ドラム４６
が固定された構成となっている。また、ロータリディス
ク４５と下ドラム４１との間の内部空間には、ロータリ
ディスク４５に固定されているモータローター４７と、
このモータローター４７に軸方向に対面すると共に下ド
ラム４１に固定されているモータステータ４８とから成
るドライブモータ４９が配設されており、このドライブ
モータ４９により、ロータリディスク４５と上ドラム４
６とが一体的に回転駆動される。

上ドラム４６の下端面外周側には磁気ヘッド５１が取付
けられており、この磁気ヘッド５１と外部との信号の伝
達を行うために、ドライブモータ４９の内周面とロータ
リディスク４５との間の空間部位にロータリトランス５
２が配設されている。このロータリトランス５２は、ロ
ータリディスク４５の外周面に固定されている円筒状の
ロークリトランスローター５３と、このロークリトラン
スローター５３の外周面と所定の微小隙間をおいて対面
すると共に下ドラム４１に固定されているロータリトラ
ンスステータ５４とから成っている。

上記構成のロータリトランス５２においては、ロータリ
トランスローター５３及びロータリトランスステータ５
４の相対向面にそれぞれ形成されている環状溝（図示せ
ず）に沿ってコイルが巻装され、径方向に対向するコイ
ル対によって、一つの磁気ヘッド５１に対応する信号の
伝達経路（以下、チャンネルという）が形成される。そ
して、上ドラム４６に複数の磁気ヘッド５１が取付けら
れる場合には、上記ロークリトランス５２における相対
向面に、隣接するチャンネル間のクコストークを抑える
ために必要な所定の軸方向の間隔をおいて、磁気ヘッド
５１と同数の環状溝の対が設けられる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記の従来装置においては、ロータリト
ランス５２を配設するための専用の配設空間を装置内に
必要とするために、コンパクト化を充分には図れないと
いう問題がある。また、磁気ヘッド数、すなわちチャン
ネル数をさらに増加させて特殊再生機能や編集機能等の
諸機能を付加した磁気記録再生装置として構成する場合
、例えばロータリトランスローター５３及びロークリト
ランスステータ５４の軸長を長くしたり、或いは、従来
のロークリトランス５２のさらに外側に別のロータリト
ランスを設ける構成とする必要が生じる。そして、これ
らの場合にはさらに大きなロータリトランスの配設空間
が必要とな、るために、全体の形状が大形化するという
問題を生しる。

〔課題を解決するだめの手段］ 本発明の回転磁気ヘントドラム装置は、上記課題を解決
するために、固定状態の下ドラムに立設されたドラムシ
ャフトに一対の軸受が相互に離間する位置にそれぞれ嵌
着されると共に、〜上ドラムの取付けられたロータリデ
ィスクが上記軸受を介して回転自在に支持されて成る回
転磁気ヘッドド゛ラム装置において、上記ドラムシャフ
トの外周面における上記一対の軸受間の位置に筒形のロ
ータリトランスステータが固定されると共に、このロー
タリトランスステータと径方向に対面するロータリトラ
ンスローターが上記ロータリディスクの内周面に取付け
られていることを特徴としている。

〔作　用〕

上記の構成によれば、ドラムシャフトの外周面とロータ
リディスクの内周面との間の空間部にロータリトランス
ステータ及びロータリトランスローターより成るロータ
リトランスが設けられる。

つまり、ドラムシャフトに一対の軸受を介してロータリ
ディスクを回転自在に支持する構造においては、軸受の
厚さ寸法に略相当する空間がドラムシャフトの外周面と
ロータリディスクの内周面との間にプントスペースとし
て生じる訳であり、このデッドスペースを利用してロー
タリトランスが設けられている。この結果、ロークリト
ランスのための専用の配設空間を装置内部に設ける必要
がないので、よりコンパクトに構成することが可能とな
る。また、上記のロークリトランスは、従来構造をほぼ
維持した状態で追設し得る構成であるので、従来のロー
タリトランスに加えて上記のロータリトランスを内蔵す
る構成とすることによって、全体形状の大形化を極力抑
えてチャンネル数の増加に対応することができる。

〔実施例１〕 本発明の一実施例を第１図に基づいて説明すれば、以下
の通りである。

第１図に示すように、固定状態にある下ドラムｌは、そ
の上端面から下側に凹入する凹部を内部に有する形状で
形成され、この下ドラム１の軸心位置を底部側から上方
へと延びるドラムシャフト２が、その下端部側を下ドラ
ム１における底部側の軸心貫通孔に嵌挿させた状態で固
定されている。このドラムシャフト２に、略筒状のロー
タリディスク３が、その内周面における上端部と下端部
とにそれぞれ嵌着された上下一対の軸受４・５を介して
回転自在に支持されている。なお、上記ドラムシャフト
２の上端部には、軸受４・５に予圧を与える固定カラー
６が取付けられている。

上記ロータリディスク３の外周面には、その上部側に径
大な鍔状部７が形成されており、この鍔状部７における
上面に、上ドラム８の内方端側か固定ビス９によりねじ
締結されている。また、上記鍔状部７の下側における下
ドラム１の凹部内には、ドライブモータ１１が配設され
ている。このドライブモータ１１は、上記鍔状部７の下
面に取付ねし１２によって取付けられているモータロー
タ１３と、このモータロータ１３に軸方向に対面すると
共に下ドラム１に固定されているモータステータ１４と
から成り、このドライブモータ１１により、ロータリデ
ィスク３と上ドラム８とが一体的に回転駆動されるよう
になっている。

上ドラム８の外周側下端面には、複数の磁気ヘッド（第
１図には一個のみ図示されている）１５が取付けられて
いる。そして、これら磁気ヘンド１５と外部との信号の
伝達を行うために、前記−対の軸受４・５間におけるド
ラムシャフト２の外周面とロータリディスク３の内周面
との間の空間部に、それぞれ円筒状のロータリトランス
ステータ１６とロータリトランスローター１７とから成
るロータリトランス１８が配設されている。ロータリト
ランスステータ１６は、ドラムシャフト２の外周面に外
嵌されると共に、その上下端にそれぞれ配設された保持
部材１９・１９により軸方向に挾持された取付けがなさ
れており、また、ロークリトランスローター１７は、ロ
ータリトランスステータ１６の外周面と所定の微小隙間
で径方向に対面する状態で、ロータリディスク３の内周
面に固定されている。

上記構成のロータリトランス１８においては、ロータリ
トランスステータ１６及びロータリトランスローター１
７の相対向面に、図示してはいないが、それぞれ環状溝
が形成され、これら環状溝にはコイルが巻装されている
。そして、径方向に対向するコイル対によって、一つの
磁気ヘッド１５に対応する信号の伝達経路（以下、チャ
ンネルという）が形成され、したがって、磁気ヘッド１
５と同数のコイル対が巻装されるべく上記相対向面には
、所定の軸方向間隔で複数の環状溝が形成されている。

なお、ロークリトランスローター１７に巻装されている
コイルから、ロータリディスク３における内周面に形成
されている切欠きを通して上方へと延びるピン２２と、
磁気ヘッド１５から延びるリード線（図示せず）とは、
上ドラム８の上面に取付けられているロータ側中継基板
２１にそれぞれ接続され、このロータ側中継基板２１を
介してロータリトランスローター１７と磁気ヘッド１５
との電気的な接続が行われている。一方、下ドラム１の
下端面にはステータ側中継基板２３が取付けられると共
に、前記ドラムシャフト２の外周面に、ロータリトラン
スステータ１６の下端側の位置から下端面へと軸方向に
延びる凹入溝２４が形成されている。この凹入溝２４を
通して上記ロータリトランスステータ１６から延びるピ
ン２５の先端が上記ステータ側中継基板２３に接続され
、このステータ側中継基板２３を介して、ロータリトラ
ンスステータ１６と外部との電気的な接続を行うように
なっている。

上記構成の回転磁気ヘッドドラム装置におけるロータリ
トランス１８の組立ての手順について、次に説明する。

まず、ロータリトランスステータ１６にドラムシャフト
２を挿通し、前記保持部材１９・１９によってロータリ
トランスステータ１６をドラムシャフト２の所定の軸方
向位置に固定する。一方、ロータリディスク３には、そ
の外周側にモータロータ１３を、また、内周面にロータ
リトランスローター１７をそれぞれ取付ける。そして、
この口−タリディスク３の軸心貫通穴に上記のドラムシ
ャフト２を挿通した後、このドラムシャフト２の上下端
から外嵌させた軸受４・５をそれぞれ軸方向に移動して
、それらの外周面をロータリディスク３の上下端の軸受
成人面に嵌合させる。次いで、モータステータ１４の取
付けられている下ドラム１の軸心貫通穴に上記ドラムシ
ャフト２の下端側を挿通して固定した後、このドラムシ
ャフト２の上端部に固定カラー６を取付けて、各軸受４
・５に予圧をかけた状態で固定する。その後、磁気ヘン
ト１５の取付けられた上ドラム８をロータリディスク３
の上面側に取付け、さらにロータ側中継基板２１、ステ
ータ側中継基板２３等の取付けと電気配線を行って、回
転磁気ヘッドドラム装置の組立を完了する。

上記構成の回転磁気ヘッドドラム装置を、例えばビデオ
テープレコーダー等の磁気記録再生装置に組込んだ場合
の動作状態について次に説明する。

この場合、前記モータステータ１４にモータ駆動信号が
入力されることにより、ロータリディスク３と上ドラム
８とが一体的に回転駆動される。

このとき上ドラム８と下ドラムｌとの面一状の外周面に
磁気テープが巻き掛けられて走行し、この磁気テープに
内周面側から接触する磁気ヘッド１５により、磁気テー
プに記録されている映像信号、音声信号の読取り、すな
わち再生が行われる。

この再生信号は、磁気ヘッド１５からロータ側中継１［
２１、ビン２２を介して、ロータリディスク３と一体的
に回転するロータリトランスローター１７に巻装されて
いるコイルに流れ、そして、ロークリトランスステータ
１６に巻装されているコイルに伝達されることにより、
このロータリトランスステータ１６からピン２５、ステ
ータ側中継基板２３を介して外部に取り出される。一方
、磁気テープへの記録は、外部からの記録信号が上記と
は逆の経路で、磁気ヘッド１５へと流れることによって
行われる。

以上の説明のように、上記実施例においては、ドラムシ
ャフト２の外周面とロータリディスク３の内周面との間
の空間部にロータリトランスステータ１６及びロータリ
トランスローター１７より成るロークリトランス１８が
設けられている。つまり、ドラムシャフト２に一対の軸
受４・５を介してロータリディスク３を回転自在に支持
する構造においては、ドラムシャフト２の外周面から軸
受４・５における外輪の中途位置までの間に空間部が生
じる。この空間部を利用してロークリトランスＩ８を設
けている。この結果、ロークリトランス１８のための専
用の配設空間を装置内部に設ける必要がないので、全体
形状を従来よりも小さく、よりコンパクトに構成するこ
とが可能である、また、従来とほぼ同一の大きさで構成
する場合には、例えば、ドライブモータ１１の内周面側
の形状を、従来のロータリトランスの配設空間部まで広
げ、これによって、より形状の大きなドライブモータ１
１を組込むことが可能となる。この結果、例えば回転速
度をより高速にすること等が、全体形状の大形化を生じ
させることなく可能となる。

〔実施例２〕 本発明の他の実施例を第２図に基づいて説明すれば、以
下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施例の
図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同一
の符号を付記し、その説明を省略する。

本実施例の回転磁気ヘントドラム装置は、磁気記録再生
装置に特殊再生機能や編集機能等の諸機能を付加させる
ことを目的として、上ドラム８に取付ける磁気ヘッド１
５の数を増加させる場合に対応して構成されたもので、
第２図のように、ドラムシャフト２の外周面とロータリ
ディスク３の内周面との間の空間部に、前記実施例と同
様に、第１０−タリトランス１８が設けられている。そ
して、ロータリディスク３の外周面と下ドラム１の凹部
における内周面との間に、前記の従来例と同様に、ロー
タリディスク３の外周面に固定された円筒状の第２０−
タリトランスローター３１と、この第２０−タリトラン
スローター３１の外周面と所定の微小隙間で対面すると
共に下ドラムｌに固定されている第２０−タリトランス
ステータ３２とから成る第２０−タリトランス３３がさ
らに配設されている。

このように、従来同様の第２０−タリトランス３３を有
する構造をほぼ維持した状態で、さらに、本発明を適用
して第１０−クリトランス１８が追設された構成となっ
ている。

従来のロータリディスクの外周面と下ドラムの内周面と
の間にのみロータリトランスを配設する構成で、多チャ
ンネル化に対応するためには、例えば、従来のロータリ
トランスより外側にさらに別のロータリトランスを二重
に設ける構成とすることが考えられるが、この場合には
、径方向の寸法の大形化を生じるものとなる。また、従
来のロータリトランスを軸方向に延ばしてチャンネル数
を増やす構成においては、軸方向の寸法の大形化を生じ
ると共に、軸長の長いトランスコアの円筒度を精度良（
仕上げるための加工が困難となり、また、このためにコ
ストアップを生じるものとなる。

しかしながら、上記実施例においては、従来構成の第２
０−タリトランス３３とほぼ同一軸長の第１０−タリト
ランス１８を、回転磁気ヘッドドラム装置の全体形状の
大形化を生しさせることなく追設することができる。し
たがって、よりコンパクトな構成で、かつ、より安価に
、チャンネル数の増加に対応する回転磁気ヘントドラム
装置を構成することが可能である。

なお、上記実施例においては、第２０−タリトランス３
３も円筒状のロータリトランスとした例を示したが、例
えば、ドライブモータ１１の箇所に平板状のロータリト
ランスを内蔵する構造に、さらに、本発明のロークリト
ランスを追設することで多チャンネル化に対応する構成
とすることも可能である。

〔発明の効果〕

本発明の回転磁気ヘッドドラム装置は、以上のように、
固定状態の下ドラムに立設されたドラムシャフトの外周
面における一対の軸受間の位置に筒形のロータリトラン
スステータが固定されると共に、このロータリトランス
ステータと径方向に対面するロータリトランスローター
が上記ロータリディスクの内周面に取付けられている構
成である。

これにより、ロータリトランスのための専用の配設空間
を装置内部に設ける必要がないので、よりコンパクトに
構成することが可能となる。

また、上記のロータリトランスは、従来構造をほぼ維持
した状態で追設し得る構成であるので、従来のロータリ
トランスに加えて上記のロークリトランスを内蔵する構
成とすることによって、全体形状の大形化を極力抑えて
チャンネル数の増加に対応することができるという効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すもので、回転磁気ヘン
トドラム装置の縦断面図である。 第２図は本発明の他の実施例を示すもので、回転磁気ヘ
ッドドラム装置の縦断面図である。 第３図は従来例を示すもので、回転磁気ヘッドドラム装
置の縦断面図である。 ■は下ドラム、２はドラムシャフト、３はロータリディ
スク、４・５は軸受、８は上ドラム、１６はロータリト
ランスステータ、１７はロータリトランスローター　１
８はロータリトランスである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、固定状態の下ドラムに立設されたドラムシャフトに
   一対の軸受が相互に離間する位置にそれぞれ嵌着される
   と共に、上ドラムの取付けられたロータリディスクが上
   記軸受を介して回転自在に支持されて成る回転磁気ヘッ
   ドドラム装置において、 上記ドラムシャフトの外周面における上記一対の軸受間
   の位置に筒形のロータリトランスステータが固定される
   と共に、このロータリトランスステータと径方向に対面
   するロータリトランスローターが上記ロータリディスク
   の内周面に取付けられていることを特徴とする回転磁気
   ヘッドドラム装置。