JPH03222967A - 医療用貼付フィルム - Google Patents

医療用貼付フィルム

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JPH03222967A
JPH03222967A JP33444790A JP33444790A JPH03222967A JP H03222967 A JPH03222967 A JP H03222967A JP 33444790 A JP33444790 A JP 33444790A JP 33444790 A JP33444790 A JP 33444790A JP H03222967 A JPH03222967 A JP H03222967A
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JP
Japan
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electrode
paper battery
battery
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paper
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JP33444790A
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English (en)
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Yasuo Fujiwara
藤原 靖夫
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Kimoto Co Ltd
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Kimoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は医療用貼付フィルムに係わり、特にペーパー
電池を皮膚表面に当接させて弱電流を導通し患部を治療
する医療用貼付フィルムに関する。
[従来の技術] 従来、肩凝り、腰痛、筋肉痛等の治療をするために、超
短波医療法やイオン静電療法、低周波療法、高周波療法
などの特別な治療用具を使用した電子療法の他に、誰で
も簡便に使用できる方法として、人体の血行を促す手段
として、金属粒子を身体各部のつぼ等に貼付してその金
属粒子による機械的刺激を身体各部に加える金属粒子療
法、あるいは、磁気バンド、磁気ネックレス、粘着テー
プの中心に円板状フェライト永久磁気を貼付した磁気治
療器具(「ピップエレキパン」ピップフジモト社製商品
名等)のような磁気療法等が行なわれている。
このうち磁気療法は、一般にサマリウムやコバルトなど
の希土類金属を圧縮焼結して形成した磁気物質を利用し
たもので、次の様な磁気物質の磁気作用により肩凝り等
の治療に効果をあげるものと考えられている。
即ち、人体においては血液、その他の体液が絶えず流動
しており、患部や身体各部のつぼ等に磁気物質を貼付す
ると、患部や身体各部に磁場が作用して起電力が生じ、
この起電力により電流が発生する。このため、体内のイ
オンが分離し、電解質とイオン間の平衡がやぶれ、イオ
ン化傾向を示し、それが自律神経に作用して血行を促進
し患部の凝りをほぐすものと考えられる。
一方、直接患部に弱電流を流すことも発明されている。
電流による生体への刺激作用については、商用周波域の
電流が流れる場合、人体部位、接触条件で異なるが、そ
の値が10mA程度になると筋肉がまとまって収縮を起
こし危険な状態となる。
さらに、電流が100mA程度になると心筋や呼吸筋が
正常に動作しなくなる。また、体内に電極が挿入され細
胞の近くから電流が流れる場合は、0.1mA程度の小
さな電流値でも刺激作用が生じることが知られている。
従って患部に弱電流を流す場合には、電流値の制御が重
要であり、一般に汎用されている円筒型電池やボタン型
電池、太陽電池などの光電池か用いられている。
このほか、5円玉と1円玉を患部に数センチ離して貼付
するという簡便法も最近提案されている。
この原理は、5円玉と1円玉を構成する異なる金属のイ
オン化傾向の違いを利用し、人体が電解質となり、直接
皮膚に弱電流が流れ、血行を促すものである。
さらに、特開昭59−194752号公報および特開昭
60−165960号公報にはシート状電池を用いた治
療方法および治療具が開示されている。
特開昭59−194752号公報では、シート状電池の
負極面を皮膚にあてがい、正極側を被覆材を介して皮膚
に貼着し、被覆材と皮膚との間の湿気を介して微電流を
皮膚患部に導通させ、切り傷、水虫その他の皮膚病等の
治療を目的としている。
また、特開昭60−165960号公報では、シート状
電池を折り曲げて画電極を同一に設置し、皮膚患部にあ
てがい、微電流を皮膚患部に導通させ、筋肉痛、肩凝り
等の治療を目的としている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、肩凝り、腰痛、筋肉痛等の治療をするために使
用する磁気物質は、サマリウムやコバルトなどの希土類
金属を圧縮焼結して形成するが、サマリウムやコバルト
などの材料は高価であり、更に製造に手間がかかるとい
う難点がある。
また、金属粒子療法は間接的な方法で上記の治療効果は
充分ではない。
次に、直接患部に弱電流を流す方法では、治療器具とし
ては複雑になるし、円筒型電池やボタン型電池、太陽電
池などの光電池を用いた場合、治療器具自体の持ち選び
、あるいは患部に取付けての行動共に不便であるという
欠点がある。
しかも、この方法では電流値を制御することができず、
通電部がイオン浸透療法で必要以上の電流値を受けたと
きに見られるような水泡や火傷などの後遺症が免れられ
ず、はなはだ危険である。
また、5円玉と1円玉のイオン化傾向の違いを利用する
方法では、皮膚患部に流れる電流が微弱で実際に効果か
あるとは言い難いものである。
一方、特開昭59−194752号公報に開示されてい
る方法では被覆材と皮膚の間の湿気を利用しているが、
シート状電池の端部でショートが起こりやすく、初期の
効果を得ることができない。
しかもここで使用されている電池(特開昭59−169
071号公報に開示されている)は、起電力が弱く治療
効果を上げることはできない。
また、特開昭60−165960号公報に開示されてい
る方法ではシート状電池を折り曲げて使用するためショ
ートしやすく、折り曲げ部分で電流密度が高まり電池容
量のロスも大きく、初期の効果を得ることができない。
しかもここで使用されている電池(特開昭59−169
071号公報に開示されている)は、起電力が弱く治療
効果を上げることはできない。
[発明の目的] 本発明は上記のような欠点を解決するため成されたもの
で、軽量で使用感が良く、取り扱い、持ち運び、製造も
容易で、しかも安全性が高い医療用貼付フィルムを提供
することを目的とする。
更に、本発明は比較的安価で使い捨てできる医療用貼付
フィルムを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するための本発明の医療用貼付フ
ィルムは、一面に粘着層を有する基材と、両面にそれぞ
れ電極を有し一方の電極の面が前記基材の粘着層の一部
に貼着されたペーパー電池とから成り、前記ペーパー電
池の一方の電極は他方の電極と同一面にあって且つ前記
他方の電極から絶縁されている端子面を有するものであ
り、特に好ましくは前記ペーパー電池として裁断自在で
あり電解質として高分子固体電解質を用いたものを使用
したものであり、さらに基材とペーパー電池とには剥離
部材が仮接着されていることが望ましい。
ペーパー電池としては、特に本発明者がすでに提案して
いるものが好適に用いられる(特開平1130473号
公報)。このペーパー電池は、非常に軽量で、しかも薄
く製造することができ、さらに固体電解質を使用してい
るため液モレがなく安全性が高いのみならず、安定した
起電力を有し、積層することにより所望の電圧を得るこ
とができ、用途に応じて、また、必要に応じて所望の大
きさ、すなわち容量として用いることができるものであ
る。
[作用] 基材とペーパー電池とに仮接着されている剥離部材を剥
がし、ペーパー電池の2つの電極が直接、皮膚患部に接
触するように基材の粘着層を皮膚患部に貼付する。ペー
パー電池の2つの電極から、直接皮膚表面より周辺の組
織、血管等に微電流が流れ、患部の凝りをほぐす等の効
果をもたらす。
ここで、高分子固体電解質を有するペーパー電池を用い
た場合その起電力が安定しているので安全性が高く、し
かも複数枚のペーパー電池を積層して用いることにより
所望の電圧を得ることができ初期の効果が得られる。
[実施例] 以下、本発明に係る医療用貼付フィルムの実施例を図面
を参照して説明する。
第1図に示すように、本発明に係る医療用貼付フィルム
Aは、ペーパー電池1と、ペーパー電池1の一方の極1
3から絶縁され、他方の極11に接続された端子3とを
粘着層を形成してなる基材4に積層し、さらに基材4に
剥離部材5を仮接着し一体化して成る。
ペーパー電池1は第5図に示すような、絶縁フィルム1
0上に、高分子に分散された正極物質からなる層(正極
)11、高分子固体電解質層12および負極13を順次
積層して成り、表面と裏面がそれぞれ異極の電極になっ
ている。
ここで、高分子固体電解質層12は非結晶性高分子化合
物とアルカリ金属塩からなるものである。
上記非結晶性高分子化合物としては、ポリエチレンオキ
サイド(PEO)、ポリメトキシポリエチレングリコー
ルメタクリレート、ポリビニルピリジン、ポリシロキサ
ン、ポリプロピレンオキサイド、セグメント化ポリウレ
タン、ポリウレタンウレア、ポリフォスファーゼン、セ
ルロース、ポリスチレン、ポリペプチドより選ばれる少
なくとも1種類の高分子化合物が用いられ、望ましくは
ポリメトキシポリエチレングリコールメタクリレート、
ポリフォスファーゼンが用いられる。
さらに前記アルカリ金属塩が、L r C’) Oa、
LiBr5LiSCN、LiC1!、Li−Bra、L
iPF5より選ばれる少なくとも1種類のリチウム金属
塩が用いられ、望ましくはL i CU 04が用いら
れる。
なお、高分子に分散された正極物質から成る層(正極)
11は、正極の集電層、正極の活物質層と分離したもの
でもよい。
このペーパー電池lを用いる場合、ペーパー電池1の絶
縁フィルム10を剥離し、電極面が直接皮膚表面6に接
触するように基材4に貼付する(第2図)。ペーパー電
池1は第2図のように1枚で用いても効果があるが、ペ
ーパー電池を複数枚重ねて電圧を上げて使用した場合、
より治療効果が高い。
ペーパー電池1の一方の極13から端子3を絶縁するた
め、第3図に示すように、ペーパー電池1の一辺の端部
1a(第3図斜線部分)がその厚さも含めて覆われるよ
うな絶縁フィルム2を積層する(第1図、第2図参照)
。この上に、第3図に示すように、ペーパー電池1より
−まわり小さい金属箔3を端子として、その一部かペー
パー電池1および絶縁フィルム2を外れて飛出るように
積層貼付する。
さらに第4図に示すように、ペーパー電池1の一方の極
面と、他方の極から引出された端子としての金属箔3と
を、患部皮膚表面に確実に貼付するよう、ペーパー電池
1、絶縁フィルム2、金属箔3を覆うことのできる大き
さの基材4を積層する。
絶縁フィルム2としては、プラスチックフィルム、ラミ
ネート紙、合成紙等絶縁性のシートであれば任意のもの
が使用できる。
金属箔3としては、アルミニウム、銅、ニッケル等が使
用され得るが、安全性が高く、大量生産されていて安価
でもあるアルミニウムの箔が好適である。
粘着基材4としては、プラスチックフィルム、ラミネー
ト紙、合成紙等絶縁性のシートで片面に粘着性があれば
特に限定されないが、皮膚のかぶれを防ぐよう通気孔を
設け、表面を膚色に着色すれば使用にも違和感がなく好
適である。
なお、上記実施例では電極11を正極、電極13を負極
として説明したが、電極11を負極、電極13を正極と
しても同様である。
このように構成される医療用貼付フィルムは、第2図に
示すように、剥離部材5を剥がし、皮膚表面6に貼付し
て使用される。一方の電極13と接触している皮膚表面
6のB部分と、他方の電極11からの端子電極である金
属箔3と接触している皮膚表面6のC部分との間に(第
2図矢印近辺)弱電流か流れ、患部の凝りをほぐす等の
効果をもたらす。ペーパー電池1の容量分だけ電流は流
れ続け、その間は治療効果が持続する。
通常、人体の表面は数にΩ〜数MΩの抵抗を持つ導体で
あるが、環境やコンデイションによりその抵抗値は大き
く変化するが、本発明の医療用貼付フィルムに使用され
るペーパー電池1では、人体に貼付できる程度の大きさ
のものでは、容量的には人体への悪影響を及ぼす10m
Aもの電流は取り出せず、従って人体への有害性につい
ての問題ない。
[実施例] まず、本発明の医療用貼付フィルムに使用される、非結
晶性高分子化合物とアルカリ金属塩からなる高分子固体
電解質を使用したペーパー電池1を下記の手順で作成し
た。
第5図に示すように、絶縁フィルム10としてポリエス
テルフィルム(厚さ50μ)を使用し、下記の処方の僧
布液をメイヤバーにて乾燥膜厚が20μになるように塗
布し、100℃で5分間乾燥し、正極の集電層とした。
導電性カーボンブラック(パルカンXC−72キヤボツ
ト社製品)     6重量部分散剤(ローマI) W
サンノブコ社製品)1重量部 水               81重量部水系ポリ
ウレタン樹脂(ネオレッツR960ポリビニルケミカル
社製品)  12重量部上記組成の配合物をボールミル
によって24時間分散混合し、塗布液とした。
正極の集電層2の表面抵抗は15cmX 15cmの時
、4端子法で5X102ΩCm−’であった。
正極の集電層の上に、下記の処方の塗布液をメイヤバー
にて乾燥膜厚が20μになるように塗布し、100℃で
5分間乾燥し正極の活物質層とした。
二酸化マンガン         24重量部分散剤(
ローマPWサンノブコ社製品)1重量部 イソプロピルアルコール      5重ft。
水               60重量部水系ポリ
ウレタン樹脂(パーマリンUA500三洋化成工業社製
品)    10重量部上記組成の混合物をボールミル
によって24時間分散混合し、塗布液とした。
一方、高分子固体電解質を下記のように作成した。
まず、式I (式中、n=4を示す)のモノエステルメ
タクリレートの重合物を下記のように重合した。
CH。
CH2=C−Co−(OCH2−CH2)、、−0CH
bート(NKエステルM−40G新中村化学工業社製品
)を溶かした溶液を、重合管にて窒素気流下で攪拌した
。その後アブイソブチルニトリル1gを塩化メチレン1
0gに溶かした液を滴下し、50℃で45分間攪拌した
その反応液を室温にて放冷後、メタノール500mNに
攪拌しながら加え、目的の重合物を沈澱させた。この重
合物を塩化メチレンに再溶解し、再びメタノールにて再
沈澱を繰り返して精製し、70℃で真空乾燥させて精製
重合物を得た。
この重合物の70重量%塩化メチレン溶液の粘度はB型
粘度計で500cps (25℃)であった。
この重合物255gとL + CI) 044.5 g
塩化メチレン70gを攪拌混合して塗布液とし、乾燥膜
厚15μになるように正極の活物質層の上に均一に塗布
し、100℃で5分間乾燥し高分子固体電解質層12を
得た。
さらに、高分子固体電解質層12の上に、負極13とし
て厚さ15μのアルミニウム箔をラミネートシて、本発
明の医療用貼付フィルムに使用されるペーパー電池1を
作成した。
このペーパー電池1の性能を測定し、人体への安全性を
確認した。
まず、人体の皮膚表面の抵抗値が実際どれくらいの範囲
内にあるかを考察した。
人体の皮膚表面の表面抵抗は個人差があるが、例えば手
のひらなどは常に汗腺の活動が活発であり、マラソンを
した直後や、布団の中で睡眠中の時などはかなり皮膚表
面は汗をかくので、表面抵抗が下がる。
ちなみに、年齢24歳で中肉、中背の健康な男性か30
分間マラソンをした後の人体の表面抵抗を測定したとこ
ろ、汗が光っている首筋部分では約2にΩ、また肩先の
つるつるした部分はすぐに汗がとんだ様子で約150に
Ωであった。
皮膚表面が比較的乾燥しているときや逆に湿度を持つと
きの人体の皮膚の表面抵抗をそれぞれ150にΩに設定
し、また環境も、寒風の中で凍えた状態の皮膚表面と、
就寝中の布団の中の皮膚表面との両極端な場合を想定し
、20℃・60%と40℃・95%に設定した。
サイズ 86mmX54mmのペーパー電池を上記の環
境下で最大電流値を測定した結果を下表に示す。
環       抵   (kΩ) 20℃・60%      2 50 40℃・95%      2 50 (A 2 4 50 4 通常我々が生活する環境条件では、 およそ表に 示されている範囲内の電流値を示すことが容易に推察さ
れ、従って人体に悪影響があるような電流値を流す危険
性はないことが確認された。
また、第6図に、就寝中のシミュレーションである2に
Ωの負荷抵抗で40℃・95%の環境下で放電特性を測
定し、電流−電圧一時間の関係を示した。
第6図に示すとおり、電流値は約14時間程度0.1m
A (100μA)以上の値を示した。
これは肩凝り治療等に使用されている低周波治療器にお
ける直流パルス(数10μA〜100μA程度)とほぼ
同程度であり、治療効果が同等以上であることが示され
た。
このペーパー電池を本発明の医療用貼付フィルムに使用
し、被験者の患部サイズに合わせた大きさ、形とし、貼
付治療を行った場合の治療結果は以下のとおりである。
症例1(女性、30歳、プログラマ−)以前より肩コリ
による痛みを訴えていた右上肢が、かまんできないほど
痛みだし、職場で満足に仕事もできなくなった。
(治療結果) 実施例で得たペーパー電池1を1枚使用して被験者の患
部サイズに合わせ、サイズ80mmX60mmに裁断し
本発明の医療用貼付フィルムを作成した。
該医療用貼付フィルムを右上肢の肩コリによる痛みが最
も激しい部分に貼付し、1晩貼付したまま睡眠した。
すると翌朝にはほとんど痛みは消えており、貼付後15
時間後には痛みは完全になくなった。
症例2(男性、68歳、無職) 数年前より持病である腰痛がひどくなり、数ケ月前より
自分で起き上がることができず、寝たきりの状態が続い
ていた。
(治療結果) 腰痛部分に実施例で得たペーパー電池1を被験者の患部
サイズに合わせ、サイズ100mmx50mmに裁断し
たものを2枚ショートしないように積層して本発明の医
療用貼付フィルムを作成した。
この医療用貼付フィルムを腰痛が最も激しい部分に左・
右2枚貼付して睡眠し、朝起きた時点で剥離し、1晩ご
とに新しい医療用貼付フィルムを貼り替えた。
すると、約1週間で腰の痛みはほぼ治まり、10日月日
は一人で起き上がり、普通に生活することができるよう
になった。
症例3(女性、21歳、学生) バレーボール部に所属し選手として毎日激しい練習を続
けているが、慢性的な手首の筋肉痛に悩んでおり、連日
のバレーポールの練習を続けられなくなったばかりか、
最近では重いものを持ったり、雨が続いたりすると手首
が痛みだし、通常の生活に支障をきたすまで悪化した。
(治療結果) 手首の痛みが激しい部分に、実施例で得たペーパー電池
1を被験者の患部サイズに合わせ、サイズ80mmX 
40mmに裁断し、本発明の医療用貼付フィルムを作成
した。
医療用貼付フィルムをバンド状に手首に巻いて、貼付し
たまま睡眠し、朝起きた時点で剥離し、1晩ごとに取り
替えて貼付治療を続けた。
すると2〜3日でひどい痛みはなくなり、はぼ1週間で
完全に手首の痛みは取れた。
以上の治療結果のほか、肩凝りや腰痛など、さまざまな
症状を持つ多くの人間に患部サイズに合せて作成した本
発明の医療用貼付フィルムを各症状の程度によって数枚
積層したり、またペーパー電池の面積を大きくして治療
の効果持続時間を延長したりして使用したところ、はと
んどの被験者が全快あるいはほぼ治療終了と思われる段
階に至ったことが確認された。
具体的には、肩凝りを持つ被験者の場合は軽い症状のも
のは1日で取れ、重くても1週間程度で完治した。
また、他の部分の筋肉痛を訴える被験者の場合は長くて
も2週間程度で全快に至ったことが確認された。
(比較例) 実施例で高分子固体電解質層12の部分に、特開昭59
−169071号公報に開示されている事務用糊を使用
し、他は本実施例と同様の方法でシート状電池を得た。
このシート状電池を本実施例と同様のサイズ、86mm
X54mmカッティングし、40℃・95%の環境下で
本実施例と同様に放電特性を測定し、電流−電圧一時間
の関係を示した(第6図)。
第6図から明らかなように、本発明において使用したペ
ーパー電池1に比較して、明らかに比較例のシート状電
池は電流値および電圧値か低く、しかも持続時間か極端
に短かった。
またこのシート状電池を、特開昭59−194752号
公報および特開昭60−165960号公報に開示され
ているとおりに、実際に治療具に使用し、本発明の医療
用貼付フィルムの症例に記載されている人物に治療効果
を確認したところ、肩凝り、筋肉痛等の治療効果に関し
、はとんど効果が見られなかった。
この理由は、上述のとおり該シート状電池が極端に電池
性能が低いことのほかに下記の理由によるものと思われ
る。
まず、特開昭59−194752号公報のシート状電池
の場合は、該シート状電池の負極面を皮膚に当てがい、
正極側を被覆材を介して皮膚に貼着し、被覆材と皮膚と
の間の湿気を介して非電流を皮膚患部に導通させる方法
を取っているが、該被覆材と該皮膚との間でもし湿気が
生じた場合は、該被覆材と該皮膚との間の該シート状電
池の端部ショートが起こりやすい。
すなわち、該シート状電池は非常に薄く、両極間が非常
に接近している。にもかかわらす端部を両電極間のショ
ート防止の為に絶縁性の樹脂等で保護していない。
この様な状態で患部に水分等が介在すれば自己放電が起
こり、たちまち該シート状電池の容量は使い切ってしま
うのである。
ましてや、わざされざ該シート状電池の端部に湿気を介
して電流を取り出そうとすれば自己放電どころかショー
トしてしまうことが明らかであり、上記に記載されてい
るような皮膚内部を微電流が導通するような作用は起こ
りえない。
また、特開昭60−165960号公報のシート状電池
の場合は、該シート状電池を折り曲げて画電極を同一面
に設置する方法を取っている。
しかし、該シート状電池は非常に薄く、両電極間が非常
に接近しているため、電極間でショートしやすい。さら
に、折り曲げられた部分で電流密度が高まるため、シー
ト状電池の電極間で均一な電流値を得ることができす、
電池容量のロスも大きい。
以上のことから総合し、特開昭59−194752号公
報および特開昭60−165960号公報に開示されて
いるシート状電池を使用した治療具は、本発明の医療用
貼付フィルムの治療効果に比較して、到底及ばないこと
か実証された。
[発明の効果] 以上の実施例から明らかなように、本発明の医療用貼付
フィルムは、安定した超電力を有するペーパー電池を用
いると共に、このペーパー電池の両極を直接、皮膚表面
に貼付しその周辺の組織や血管に所定時間微電流を流す
ようにしたので、肩凝り、腰痛、筋肉通等を効果的に治
療することができる。
さらに、本発明の医療用貼付フィルムは、軽量で使用感
が良く、取り扱い、持ち運び、製造も容易で、しかも効
果が高い安全な医療用器具である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の医療用貼付フィルムの一実施例を示す
断面図、第2図はその使用例を示す断面図、第3図およ
び第4図は本発明の医療用貼付フィルムの構成を示す図
、第5図は本発明の医療用貼付フィルムに使用されるペ
ーパー電池の断面図、第6図はペーパー電池およびシー
ト状電池の放電特性を示す図でのる。 A・・・・・・・医療用貼付フィルム ト・・・・・・ペーパー電池 2・・・・・・・絶縁性フィルム 3・・・・・・・端子 4・・・・・・・基材 (粘着基材) 5・・・・・・・剥離部材 11. 13・・・・・・・電極

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一面に粘着層を有する基材と、両面にそれぞれ電極
    を有し一方の電極の面が前記基材の粘着層の一部に貼着
    されたペーパー電池とから成り、前記ペーパー電池の一
    方の電極は他方の電極と同一面にあって且つ前記他方の
    電極から絶縁されている端子面を有するこを特徴とする
    医療用貼付フィルム。 2、前記ペーパー電池は電解質として高分子固体電解質
    を用い裁断自在であることを特徴とする請求項1記載の
    医療用貼付フィルム。 3、前記ペーパー電池および前記基材に仮接着された剥
    離部材とを有することを特徴とする請求項1記載の医療
    用貼付フィルム。
JP33444790A 1989-12-01 1990-11-30 医療用貼付フィルム Pending JPH03222967A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5578066A (en) * 1995-08-29 1996-11-26 Gober; Giles D. Device to discharge habitual finger sucking
US6014585A (en) * 1997-07-23 2000-01-11 Stoddard; Darrell J. Method of treating pain using ion conducting tape

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