JPH03219867A - メンブレンバイオリアクター - Google Patents

メンブレンバイオリアクター

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JPH03219867A
JPH03219867A JP1291790A JP1291790A JPH03219867A JP H03219867 A JPH03219867 A JP H03219867A JP 1291790 A JP1291790 A JP 1291790A JP 1291790 A JP1291790 A JP 1291790A JP H03219867 A JPH03219867 A JP H03219867A
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membrane
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substrate
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JP1291790A
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Fumihiro Ishimura
文宏 石村
Nobutaka Kimura
木村 宣貴
Koichi Oshima
大島 恒一
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Toyo Jozo KK
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Toyo Jozo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、酵素活性を利用した有用物質の生産に有利に
使用できるメンブレンバイオリアクターの改良およびそ
のメンブレンバイオリアクターを利用した有用物質の製
造法に関する。
〈従来の技術〉 従来、酵素を利用した有用物質の生産においては、固定
化酵素、あるいは酵素を含有する菌体(以下、酵素含有
菌体という)を使用して、酵素量の少量化や洗浄操作、
処理操作の簡便化を図っていた。
しかしながら、これらの固定化酵素等においては、固定
化酵素等を調整する前処理工程が必要であり、この工程
は煩雑であるとともに、固定化に伴って酵素活性の・低
下が生しるという問題がある。
そこで、近年、酵素や酵素含有菌体等を特に固定化する
ことなく、半透性メンブレンを介して基質〆容/夜と接
触せしめるというメンブレンバイオリアクターが開発さ
れている。
従来、メンブレンバイオリアクターとしては、下記の3
つのタイプが知られている。
タイプI;酵素等を半透性メンブレンに漏れないように
包み込み、その包み込んだ酵素等を基1を溶液中に浸漬
しパッチ方式で反応せしめる方法。
タイプ■;半透性メンブレンに漏れないように包み込ん
だ酵素溶液をカラムに詰めて、そのカラムに基質/8I
!Lを流し、基質溶液を基質溶液溜との間で循環させて
反応を行わしめる方法。
タイプ■;半透性メンブレンに漏れないように包み込ん
だ酵素溶液をカラムに詰めて、基′jt溶液をそのカラ
ムの導入口から流入せしめ、カラムの反対側に設けられ
た導出口からは、反応生成物溶液を導出する基質溶液を
循環しない方法。
これら公知のタイブト4はいずれも、基質溶液は流動し
ていたとしても、酵素溶液までも流動せしめたものでは
なかった。これら公知のタイプ1〜■においては、基質
がメンブレンを通過する移動速度が律速となり、酵素活
性が充分発揮できず、このため目的物の生産性が低くな
るという重大な問題点があった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、基質と酵素とが半透性メンブレンを介して分
離している方式において、基質が半透性メンブレンを透
過・移動する速度、即ち、基質透過・移動速度が酵素反
応の反応速度に比較して律速となっている場合の低い生
産性の問題を解決し、その生産性の同上と、メンブレン
バイオリアクター当りの酵素等の量を適宜増減せしめ酵
素利用効率の向上することのできるメンブレンバイオリ
アクターおよびそのメンブレンバイオリアクターを利用
した有用物質の製造法を提供することを目的とする。
く諜!!!を解決するための手段〉 本発明者らは、上記問題点を解決するために鋭意研究し
た結果、基質と酵素とが半透性メンブレンを介して分離
している方式において基質溶液と酵素溶液をそれぞれ半
透性メンブレンに沿って流動せしめることにより、酵素
溶液を流動せしめない従来のメンブレンバイオリアクタ
ーに比べて、その生産性が極めて良好になり、また特に
使用する酵素溶液の単位体積当りの活性があまり高くな
い場合には酵素利用効率の向上が可能となることを知り
、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、酵素含有物の溶液・懸濁液を流動せし
める通路と、基質溶液を流動せしめる通路とを半透性メ
ンブレンを介して接触することを特徴とするメンブレン
バイオリアクターである。
また、本発明は、酵素含有物の溶液・懸濁液を流動せし
める通路と、基f溶液を流動せしめる通路とを半透性メ
ンブレンを介して接触することを特徴とするメンブレン
バイオリアクターを用い、基質溶液を該半透性メンブレ
ンに沿って流動せしめ、且つ酵素含有物の溶液・懸濁液
も該半透性メンブレンに沿って流動せしめることを特徴
とする有用物質の酵素的製造方法である。
本発明において酵素含有物とは、目的とする有用物質に
基質を酵素的に変換しえる特定の酵素活性を有するもの
であり、且つ基質およびその反応生成物である有用物質
が、半透性メンブレンにより酵素含有物と分離すること
が可能なものならば特に限定されるものではないが、例
えば、この特定の酵素活性を有する酵素および酵素含有
菌体を挙げることができる。この場合、酵素としては、
酵素自身ばかりでなく、各種の処理を施した処理酵素で
あってもよく、その処理の例としては、酵素活性を有す
る範囲内の処理であればよく、例えば、熱処理、有機溶
媒処理、界面活性剤処理、酵素同士の架橋化、最終的な
溶液・懸濁液において流動性を有する程度の担体への固
定化等が挙げられる。また、酵素含有菌体としては、酵
素含有菌体自身ばかりでなく、各種の処理を施した酵素
含有処理菌体であってもよく、その処理の例とじては、
酵素活性を有する範囲内の処理であればよく、例えば、
前述の他に、菌体の殺菌処理や架橋処理等が挙げられる
。特に、本発明においては、純粋な反応を行わしめるに
は酵素自身が最適であり、また安価にメンブレンバイオ
リアクターとする場合には酵素含有菌体が最適に利用し
うる。なお、本発明に適用し得る特定の酵素活性を有す
る酵素としては、基質を加水分解、酸化または還元、合
成、交換等の反応をなし得る酵素を適宜選択し得るもの
で、特に限定されるものでなく、各種の酵素を生産物の
目的によって選択すればよ(、例えば、リンゴ酸ジメチ
ルエステルを基質として、光学活性のリンゴ酸モノメチ
ルエステルを生産するリンゴ酸七ノエステラーゼや、ト
リグリセリドと不飽和脂肪酸とを基質として、トリグリ
セリド中の脂肪酸と不飽和脂肪酸とをエステル交換する
リパーゼ等の酵素、ペニシリンG等を基質として加水分
解反応により6−APAを製造するペニシリンアシラー
ゼ等の酵素が挙げられる。
また、酵素活性としてシよ、1mf当り該酵素反応によ
り生産される生産物の生成速度として表すものとし、酵
素含有物の溶液・懸濁液の1m42当りの該酵素反応の
生産物の生成速度が、0.1〜10 μmo l e/
m i n、であれば、酵素利用効率の点において極め
て好ましく、酵素にかかる費用を低減せしめることがで
きる。
本願発明においてこれらの酵素含有物は、好ましくは水
を使用して溶液、または懸濁液として用いればよいが、
酵素活性を阻害しない有機溶媒等を使用してもよ(、水
やそれらの混合液を用いてもよい。
また、基質とは、酵素含有物の特定酵素が触媒する酵素
反応の基質を意味し、を用生産物の原料となるものであ
り、例えば、リンゴ酸ジメチルエステル等のジエステル
、トリグリセリドや不飽和脂肪酸、ペニシリンG等が挙
げられる。基質は、水を用いて水溶液となすことが好ま
しいが、酵素含有物の酵素活性を阻害しない有機溶媒等
を使用してもよく、水やそれらの混合液を用いてもよい
、この基質溶液は、粘性の出ない程度の濃度であればよ
い。
本発明において半透性メンブレンとは、酵素含有物は透
過できず、基質およびその反応生成物である有用物質は
透過せしめる性質を有する膜状物をいい、チューブ状、
フィルム状、中空糸状等積々の形態のメンブレンを使用
してもよいが、好適には中空糸状のメンブレンである。
また、半透性メンブレンの分画分子量の種類は、酵素含
有物の種類と基質およびその反応生成物の分子量により
、適宜選択すればよく、例えば、酵素含有物が酵素程度
の分子量である場合には、少なくとも基質およびその反
応生成物を通過し得る性質を有するものであればよく、
半透性メンブレンとしてウルトラフィルトレーション(
UF)膜を選択し、酵素含有物が酵素含有菌体等の大き
さである場合には、半透性メンブレンとしてUFWi!
またはミクロフィルトレーション膜を選択すればよい。
目詰りを起こさない限りは、半透性メンブレンの分画分
子量の大きなものを選択することが好ましい。通常、5
000〜260000の分画分子量の半透性メンブレン
が好ましく、例えば、フィルム状のメンブレンとしては
UFP限外濾過モジニール(三井石油化学工業社製、商
品名、UFP2.UFP71等、分画分子量15000
〜500000)、中空糸状のメンブレンとしてはAC
Pシリーズ(旭化成社製、商品名;ACP2051.A
CP3053.等、ポリアクリロニトリル系分画分子量
; 6000〜50000)、MU−6305HWやM
U−6305−HP等(クラレ社製、分画分子量; 5
.000〜13000)、SLPシリーズ(旭化成社製
、商品名、5LP2053゜ACL1050、ポリスル
ホン系、分画分子量;10000)が挙げられる。また
、ミクロフィルターとしては、通常、孔径が0.1〜0
.25μmの半透性メンブレンが好ましく、例えば、P
MP(旭化成社製、ポリオレフィン系、孔径;0゜1〜
0.25μm)やMH5(栗田工業社製、四弗化エチレ
ン樹脂、孔径;0.1〜0.2μm)を使用することが
できる。
酵素含有物の溶液・懸濁液を流動せしめることにより、
本発明の効果は得られるが、酵素含有物の溶液・懸′/
IA液の流動方向と基質溶液の流動方間とは、同一方向
であっても、逆方向であってもほぼ同一の効果が得られ
る。
酵素含有物の溶液・懸濁液の流動速度は、粘性や酵素の
熱安定性等により適宜選択すればよく、通常は1 、 
 OX 10−’m/sec以上であればよく、0 5
 X I O−”〜0.1m/Secであればさらに好
ましい。また、基質溶液の流動速度は、粘性や酵素の熱
安定性等により適宜選択すればよく、通常は0.01〜
10n/sec程度の条件を適宜選択すればよい。
本願のメンブレンバイオリアクターの構成の例示を第1
−a図および第1−b図によって説明する。第1−a図
および第1−b図は半透性メンブレンが中空糸の場合で
ある。
半透性メンブレンにより酵素含有物の溶液・懸濁液の流
路と基1を溶液の流路とを仕切る構成となっているモジ
ュール(1)に対し、酵素含有物の溶液・懸濁液は、酵
素含有物の溶液・懸濁液入口(5)からモジュール(1
)中に導入され、該溶液・g濁液の流路を通り中空糸半
透性メンブレン(7)の内部を流動通過し、モジュール
(1)の酵素含有物の溶液・懸濁液出口(9)からパイ
プを経てポンプ(3)により再度(5)に流動される。
基質溶液は、基質溶液入口(10)からモジエール(1
)中の中空糸半透性メンブレン(7)の外部を流動通過
し、基1を溶液出口(11)からパイプを経て液溜(4
)に至り、ポンプ(2)により再度、(10)に至る。
これらの構成よりなるメンブレンバイオリアクターを含
む装置において、基質溶液は、時間の経過とともに酵素
反応により目的とする有用物質に変換され、基質溶液中
の有用物質量は増加し有用物!溶液となる。適当な時期
に該有用物質溶液を取り出し、必要により、残存する基
質およびその他の夾雑物質を除く工程を行ってもよい。
上記メンブレンバイオリアクターにおいては、酵素含有
物の溶液・懸濁液の流動は、ポンプ等により常に新しい
溶液・懸濁液を導入することも可能であるが、パイプ等
を経て、液溜や他のメン・ブレンバイオリアクターと結
合して循環すると、酵素の活性を十分に効率良く活用し
えるメンブレンバイオリアクターが作成される。さらに
、長時間使用した酵素含有物の溶液・懸′/IA液は、
新しいものと適宜交換することも容易に行い得る。また
、一つのメンブレンバイオリアクターに対し使用する酵
素量はいつでも適宜変更が可能であり、新たなメンブレ
ンバイオリアクターを調製する必要がない。
本発明において、流動せしめる基質溶液は、メンブレン
部分を流動した基質溶液を反応生成物として系外に導出
してもよいし、あるいは基質溶液を循環せしめてもよい
。また、新たな基質を添加することも可能である。これ
らの酵素含有物の溶液・懸濁液または基質溶液は適宜の
温度コントローラーおよびpHコントローラーによりコ
ントロールする。
本発明においては、少なくとも酵素反応を行うメンブレ
ン部分の酵素含有物の溶液・懸濁液および基質溶液は、
該酵素反応に適した温度に保持することが好ましく、こ
の温度条件は、酵素の熱安定性や基質の安定性等を勘案
して適宜選択し得るが、例えば、0〜60°Cが例示さ
れるが、通常の酵素においては、lO〜40°C程度が
好ましい。
反応時間は、基質?fj液の流動速度、またはメン7レ
ンの長さによって調製すればよい。
本発明の好ましい量的関係を例示すれば、酵素含有菌体
をOD、、、とじて、イースト等では50〜1000、
バクテリア等では20〜400程度懸濁した酵素含有物
の溶液・懸濁液が好ましい。
以上、説明したメンブレンバイオリアクターを用いて、
有用物質を製造する方法については、前述の記載および
実施例の記載により明白である。
〈実施例〉 次いで本発明の実施例、比較例及び試験例を挙げて本発
明を具体的に説明するが、本発明は何らこれにより限定
されるものではない。
実施例1.2および比較例1 使用する溶液および器具 ■Rhodosporidiullむoruloide
s IFO−0389を培地(培地組成;グルコース2
%、ペプトン1%、酵母エキス0.5%、容量;200
j2)中で、28°C127〜28時間培養しく酵素活
性、0.15U / m j2、菌体濃度HOD−a。
として60)、限外濾過モジュールACP2053 (
旭化成社製、ポリアクリルニトリル系、分画分子量; 
13000、存効膜面積;0.4m”)により、集菌し
、洗浄後、菌体濃度をOD、、。として600に調製し
、以後の菌体懸濁液として供した。
■基質溶液として、リンゴ酸ジメチルエステル20 g
/j!の水溶液31を2N  NaOHにてpH6,5
に調製して使用した。
■メンブレンバイオリアクターの本体としては、上記限
外濾過モジュールACP2053を使用した。
方法 第1図に示される装置を用へ菌体懸濁液は限外濾過モジ
ュールACP2053の中空糸膜内を流動させ、基質溶
液は中空糸膜外を流動させた。
また、基質溶液は、しごきポンプ(商品名: MAST
ERFLEX Model 7553−20 )により
パイプ(内径11mm、全長166cm)と液溜を経て
循環せしめた。菌体懸濁液は、うずまきポンプ(商品名
;NAKr MAGNET PUMP MDH−F25
) ニよりパイプ(内径6.5mm、全長193cm)
で循環せしめた。
なお、基質溶液は、20°Cに保持し、モジュール内の
温度が20°Cとなるように安定化させた。
菌体懸濁液量とその流速、および基質溶液の流速は、第
1表に記載された条件を選択して実施した。
検出方法 基!溶液中の生成物であるし一リンゴ酸モノエステルの
検出は、HPLC(1津製、商品名;LC−5A)によ
り下記の条件で行った。なお、生産性の確認においては
、運転開始後30分間における生成速度を測定した。
カラム; 5hodex Ionpak KC−810
(昭和電工型、商品名) ン容媒;1.4mMパークロリックアシトノ\ンフアー 流刑;1m/min。
検出H;R1ディテクター(エルマ光学社製、商品名;
 ERC−75L O) リテンションタイム;7〜9m1n。
結果 第1表の生産性の欄に示す通り、菌体懸濁液量を流動せ
しめると明りかにその生産性を向上せしめることかでき
た。
第1表 後、4倍、3倍、1.5倍に希釈し、菌体濃度を0Da
=aとして450 (1,IU/mf)、600 (1
,5U/mj2)、1200 (3,OU/m1)、1
800 (4,5U/mf)の菌体g濁液を得、以下の
実験に供した。
条件、操作等は実施例1による。
結果 第2表の生産性の欄に示す通り、菌体懸濁液量を流動せ
しめると明らかにその生産性を向上せしめることができ
た。また、酵素利用率の欄に示す通り、菌体懸inの活
性が効率的に利用せしめることができた。
第2表 実施例3〜6 実施例1.2にて調製した菌体懸濁液をさらに限外濾過
モジエールACP2053により濃縮し、菌体ぶ度をO
D4.。として1800に調製した実施例7〜11およ
び比較例2 使用する溶液および器具 ■バチルス・メガテリウムB −400(FERll−
P748、特公平1−54999 )を500mff1
容三角フラスコの培地(培地組成;ポリペプトン1%、
肉エキス1%、食塩0.5%、容量;100mff)中
で、30”C148時間振盪培養した。培養後、菌体を
除去して得られた培養濾液をpH7,5に調整し、セラ
イト(Johns !!anville 5ales社
製)を1%w/vづつ加えて約30分間撹拌し、セライ
トを濾取した。このようにして得られたセライトを2k
g分集め、これをカラム(径15X80cm)!:充填
し、24%硫酸アンモニウム10.IMトリスヒドロキ
シアミノメタン溶fi(pH8゜5)でSVo、5の条
件下溶出せしめ、280nmの吸収を有する画分525
mj!を得た。この溶出液300mj!を0.1Mリン
酸緩衝液(pH75)で等張とした。バイオゲルP−1
0(50〜100メノシエ)のカラム(径4.8X46
cm)にチャージしてゲル濾過し、そノ280 nmの
吸収を有し塩の混入しない画分300mff1を得た。
この溶液を透析チューブに充填し、30%カーボワノク
ス(平均分子置駒20000)10゜IM’J ンff
l緩衝a(P H7,5) 2. 51中で60mj2
までi4縮した。さらに0.1Mリン酸緩衝1ffl(
pH7,5)中で一晩透析してベニンリンアンラーゼ酵
素液を得て、以後の酵素液として供した。
■基質溶液として、ペニシリンGカリウム10%10.
1Mホウ酸緩衝液(pH8,5)の溶液を使用した。
■メンブレンバイオリアクターの本体としては、上記限
外濾過モジュールACP2053を使用した。
方法 実施例1と同一の装置を用いた。但し、実施例1の菌体
懸濁液の流動を行うためのパイプ(内径6.5mm、全
長193cm)を、パイプ(内径10mm、全長183
cm)とし、実施例1の菌体懸濁液量520mj!を酵
素溶液量600m/!とじた。
検出方法 基質溶液中の生成物6−APAの検出は、HPLC(熟
達製、商品名;LC−6A)により下記の条件で行った
カラム; Lichrosorb RP−18(MER
CK製、4,6×20cm ) 溶媒;10mMリン酸緩衝?ff1(pH7,0)ニア
セトニトリル−too:を 流刑; 0. 5 m/m i n。
検出器;U■ディテクター(熟達製、商品名;5PD−
6A) リテンションタイム;5〜8m1n。
結果 第3表の生産性の欄に示す通り、酵素溶液量を流動せし
めると明らかにその生産性を向上せしめることができた
。また、酵素利用率の欄に示す通り、酵素の活性が効率
的に利用せしめることができた。
(以下、余白) 第3表 実施例12および13 使用する溶液および器具、検出方法等は全て実施例7と
同一であった。但し、酵素溶液と基質溶液の流動速度は
、第4表の通りであり、第1図に示す装置を用いて実施
した実験を実施例12とし、酵素溶液の流動するパイプ
をモジュール(1)における酵素量を物の溶液・懸濁液
入口(5)と酵素含有物の溶液・懸濁液出口(9)とを
逆に繋ぎ酵素溶液と基!溶液とを順方向にした装置によ
る実施例を13とした。
結果 第4表に示される通り、酵素溶液と基11 /g 液の
流動する方向が、逆方向(実施例12)、順方向(実施
例13)である場合の生産性および酵素利用率を比較し
た結果、共に同程度に効果が認められた。
第4表 〈発明の効果〉 本発明のメンブレンバイオリアクターによれば、そのリ
アクターの生産性を向上せしめることができ、また酵素
の活性発現率を高めることができるとともに、メンブレ
ンバイオリアクターにおける酵素量を適宜増減すること
が可能である。
また、酵素含有物を培養した菌体とする場合には、無菌
条件下にてメンブレンバイオリアクター中に導入し、洗
浄や濃縮をすれば簡単に無菌状態のメンブレンバイオリ
アクターが調製できるので、安価に有用生産物の製造に
使用しえるメンブレンバイオリアクターを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1−a図は、本件発明のメンブレンバイオリアクター
とその他の装置の配宜図であり、第1b図は、メンブレ
ンバイオリアクタ一部分の拡大説明図である。第2図は
、他のメンブレンバイオリアクターとその他の装置の配
置圀である。 l・・・モジュール、2および3・・・ポンプ、4・・
・液溜、5・・・酵素含有物の溶液・懸濁液入口、6・
・・中空糸接合部、7・・・中空糸、8・・・ハウジン
グ、9・・・酵素含有物の溶液・懸濁液出口、10・ 
・基質溶液入口、11・・・基!溶液出口

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酵素含有物の溶液・懸濁液の流路と基質溶液の流
    路とを半透性メンブレンにより仕切り、且つ酵素含有物
    の溶液・懸濁液および基質溶液を各流路内を半透性メン
    ブレンに沿って流動せしめる構成を有することを特徴と
    するメンブレンバイオリアクター。
  2. (2)酵素含有物が、酵素または酵素含有菌体である請
    求項第1項のメンブレンバイオリアクター。
  3. (3)酵素含有物の溶液・懸濁液の流動速度が、1.0
    ×10^−^3m/sec以上である請求項第1項のメ
    ンブレンバイオリアクター。
  4. (4)基質溶液の流動速度が、0.01〜10m/se
    cである請求項第1項のメンブレンバイオリアクター。
  5. (5)酵素含有物の溶液・懸濁液の1ml当りの該酵素
    の酵素反応の生産物の生成速度が、0.1〜10μmo
    le/min.である請求項第1項のメンブレンバイオ
    リアクター。
  6. (6)酵素含有物の溶液・懸濁液の流動が、循環による
    流動である請求項第1項のメンブレンバイオリアクター
  7. (7)酵素含有物が酵素であり且つ半透性メンブレンが
    ウルトラフィルトレーション膜である組み合わせ、ある
    いは酵素含有物が酵素含有菌体であり且つ半透性メンブ
    レンがウルトラフィルトレーション膜またはミクロフィ
    ルトレーション膜である組み合わせのいずれかである請
    求項第1項のメンブレンバイオリアクター。
  8. (8)半透性メンブレンが、中空糸状の半透性メンブレ
    ンである請求項第1項のメンブレンバイオリアクター。
  9. (9)酵素含有物の溶液・懸濁液の流路と基質溶液の流
    路とを半透性メンブレンにより仕切り、且つ酵素含有物
    の溶液・懸濁液および基質溶液を各流路内を半透性メン
    ブレンに沿って流動せしめる構成を有するメンブレンバ
    イオリアクターを用い、酵素含有物の溶液・懸濁液を該
    半透性メンブレンに沿って酵素含有物の溶液・懸濁液の
    流路内を流動せしめ、且つ有用物質に変換しうる基質の
    溶液を該基質溶液の流路内を流動せしめ反応させること
    を特徴とする有用物質の酵素的製造方法。
  10. (10)酵素含有物が、酵素または酵素含有菌体である
    請求項第9項の製造方法
  11. (11)酵素含有物の溶液・懸濁液の流動速度が、1.
    0×10^−^3m/sec以上である請求項第9項の
    製造方法。
  12. (12)基質溶液の流動速度が、0.01〜10m/s
    ecである請求項第9項の製造方法。
  13. (13)酵素含有物の溶液・懸濁液の1ml当りの該酵
    素の酵素反応の生産物の生成速度が、0.1〜10μm
    ole/min.である請求項第9項の製造方法。
  14. (14)酵素含有物の溶液・懸濁液の流動が、循環によ
    る流動である請求項第9項の製造方法。
  15. (15)酵素含有物が酵素であり且つ半透性メンブレン
    がウルトラフィルトレーション膜である組み合わせ、あ
    るいは酵素含有物が酵素含有菌体であり且つ半透性メン
    ブレンがウルトラフィルトレーション膜またはミクロフ
    ィルトレーション膜である組み合わせのいずれかである
    請求項第9項の製造方法。
  16. (16)半透性メンブレンが、中空糸状の半透性メンブ
    レンである請求項第9項の製造方法。
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