JPH03216942A - 荷電ビーム装置とその軸合せ方法 - Google Patents

荷電ビーム装置とその軸合せ方法

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JPH03216942A
JPH03216942A JP1301190A JP1301190A JPH03216942A JP H03216942 A JPH03216942 A JP H03216942A JP 1301190 A JP1301190 A JP 1301190A JP 1301190 A JP1301190 A JP 1301190A JP H03216942 A JPH03216942 A JP H03216942A
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lens
scanning
charged beam
alignment
center
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JP1301190A
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Yoshiro Shiokawa
善郎 塩川
Tadao Suganuma
忠雄 菅沼
Yoichi Ino
伊野 洋一
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Canon Anelva Corp
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BIIMU TEC KK
Anelva Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、走査型電子顕微鏡( S E M ; Sc
anning Electron Microscop
e)、X線マイクロアナライザー 電子ビーム露光装置
、走査型オージェ装置、イオンマイクロアナライザー 
F I B (Focused Ion Beam)装
置等の荷電ビーム装置、および、その荷電ビームの軸合
せ方法の改良に関する。
(従来技術とその問題点) 以下では、走査型電子顕微鏡を例にとって本発明の説明
を行なう。
走査型電子顕微鏡等の、周期的に電子ビームを2次元方
向に偏向させるための、即ち走査用の偏向器(普通は電
磁コイルを使用する。そのため以下ではこれを走査コイ
ルとも呼ぶ)としては、2段偏向式走査コイルを用いる
のが理想的であり高級機に採用されている。
即ち、第6図aに走査型電子顕微鏡の要部の概要を示し
たように、集束レンズ10(以下では、単にレンズと書
く)の機械的中心にアバーチャー板l1が設置され、ア
パーチャー板1lのアパーチャ−111を電子ビーム1
2(以下では、単にビームと呼ぶ)が常に通過するよう
に、上段の走査コイル13と下段の走査コイルl4の偏
向方向と偏向角が調整されている。15は試料である。
試料15上を電子ビームで面積走査し、ビームの照射点
から放出される2次電子を検出器16で検出し、その検
出量で前記面積走査に同期して走査されるCRTの輝度
を変調して表示することにより、試料表面の形状の拡大
@(SEM画像)を得ている。
第6図aの従来の装置には次の問題がある。即ち、レン
ズ10の機械的中心(磁石又は電磁コイルの形状で一意
的に決定される中心)と光学的中心とは必ずしも一致し
ていない。従ってアパーチャ−111をレンズIOの機
械的中心に置いても、電子ビーム12はレンズ10の光
学的中心を通るとは限らず、そのため、軸外収差(ビー
ムがレンズの光軸を外れた所を通るために発生する像の
ひずみ)の影響を受けて、ビーム12が充分に集束でき
ない場合がしばしばある。また短焦点のレンズの場合は
、レンズの磁極の穴径が小さく、アバーチャー板11と
アパーチャ−111を、レンズlOo主面100と光学
的中心111に正し《合わせて配置することは極めて困
難となる。但し、ここでいうレンズの主面とは、レンズ
の光学的中心を通り光軸に垂直な面のことである。
従来の走査型電子顕微鏡の中には、第6図bに示したよ
うに検出器l6をレンズ10の上方に設置し、試料l5
から発生した2次電子をレンズ10を通過させて上方に
導いて検出する方式(いわゆるスルーザレンズ方式、以
下ではTTL方式と呼ぶ)のものもあるが、この方式の
場合には、2次電子の通過を妨げないようにアパーチャ
ー板11をレンズ10および検出器16の両者よりも上
方に置くことが必要となる。
この場合には、アバーチャー板l1を走査コイル13.
14の上方に位置させ、それをビーム(これをZ方向と
する)に垂直に(XY方向に)移動可能に配置した方式
が採用されている。そしてこの方式で電子ビームがレン
ズの光学的中心を通るようにする「軸合せ」を行なう際
には、例えば、レンズの電磁コイルに流す電流を加減し
てレンズの焦点を正焦点(Just Focus % 
 ビントが合った時の焦点)の前後に繰り返し移動させ
て、その移動時に得られるSEM画像の移動量が最小と
なるように、アバーチャ−111のXY位直を機械的に
調節して軸合せを行なっている。
しかし、この方式には次の問題がある。
(1)磁界で作られるレンズによる偏向には、漏洩磁場
によって生じる偏向成分が余分に含まれているのが通常
であり、そのためSEM画像の移動量が最小になるその
ときに、アパーチャ−111のXY位置を通るビーム1
2が、レンズ10の光学的中心101を通っているとは
限らない。また、その余分な偏向成分のため、いわゆる
軸外収差を生じてビームを充分に細く絞ることができな
い。
(2)  レンズlOの焦点距離を変化させる操作と、
アパーチャ−litのXY位置を調節する操作と,SE
M画像の移動鼠の判断との三省を同時に行なわなければ
ならないために、軸合せ操作が複雑で熟練を要する。
また、レンズとして永久磁石を使用する場合には、レン
ズの焦点が固定されているため焦点を移動させることが
不可能で、この方式は全《使用できないことになる。
(発明の目的) 本発明は、ビームがレンズの光学的中心を通っているか
否かを的確に判断でき、従ってレンズの軸合せを正確且
つ容易に行なうことができるようにした荷電ビームの軸
合せ装置及び軸合せ方法を提供することを目的とする。
(問題を解決するための手段) 本発明は、荷電ビーム源と、荷電ビームを集束するレン
ズと、荷電ビームを偏向乃至走査させる偏向器と、軸合
せ用機構とを備えた荷電ビーム装置において、該偏向器
が、該荷電ビームを偏向させて、走査中心点が該レンズ
の前方焦点よりも該荷電ビーム源側に位置する態様で該
レンズの主面上の一定領域を面積走査させる機能を備え
る荷電ビーム装置によって前記目的を達成するものであ
る。
その偏向器がさらに、該荷電ビームを該レンズの主面上
の一点を通過して角度走査させる機能をも備える時一帰
の効果がもたれされる。
上記装置を使用することで、荷電ビームを偏向させて走
査中心点が該レンズの前方焦点よりも該荷電ビーム源側
に位置させるように該レンズの主面上の一定領域を面積
走査させ、該面積走査で得られる走査像の分解能情報に
基づいて、該荷電ビームの軸合せを行なう荷電ビームの
軸合せ方法が実現できる。
(実施例) 以下、本発明をTTL方式の走査型電子顕微鏡の軸合せ
装置の場合につき図を用いて説明するが、第6図as 
 bと同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。
第1図においては、レンズ10の上方に偏向器群として
上下2段の走査コイル13.14があり、その上方に軸
合せ用走査コイル24と、軸合せコイル23、更にその
上方にアパーチャ211を持つアパーチャー板21が設
けられている。
軸合せ用走査コイル24はレンズ10の前方焦点FFよ
りも上方に設けられている。
詳細の図示は省略しているが、これらの各走査コイルは
それぞれ、X1 Y方向用の2対の走査コイルが1組と
なっているのを簡略化して表示しているものである。
そして、走査電源25からアンプ251,252.25
3(図示を略したが、これらも走査コイルに対応して2
対が1組となっている)を経て、各走査コイルに流すそ
れぞれの走査電流は、スイッチA,  B,  Cによ
りON●OFFができるようになっている。
なお以下では、軸合せ用走査コイルによって電子ビーム
がレンズの主面上を走査する時、レンズ主面と交わる走
査ビームの「振れの仮想的中心点」(図の26)を「走
査中心点」と呼ぶことにする。
即ち、軸上を直進して来たビームは、軸合せ用走査コイ
ルによって周期的に偏向されて、レンズの主面と交わる
位置では扇状に広がっているが、その扇の要(かなめ)
に当たる仮想点を走査中心点と呼ぶことにするのである
本例のように走査コイルが1段の場合は、走査コイルの
中心と走査中心点が一致する。
さてこの装置の動作をモードに分けて説明すると、下記
のようになる。
[軸合せモード] 第1図において、スイッチAをON,  スイッチB.
  CをOFFにし、軸合せ用走査コイル24だけにX
Y走査用鋸歯状波電流を流す。すると、ビ一ム12は走
査中心点26を中心(要)としてレンズlOの主而10
0上の一定の領域を面積走査する。即ち前記XY走査用
鋸歯状波電流に対応してビームが偏向され、ビームとレ
ンズの主面100の交点が、主面100上の一定の領域
を第1図のように周期的に移動し、レンズ主面上の一定
領域を面積走査する。主面を通過した後のビーム12は
、レンズ10で集束されて試料15を照射することにな
るが、ビーム12はレンズ10でその「振り戻し作用」
を受けるので、試料15上ではレンズの主面上の面積走
査の面積よりも小さい一定の面積を走査する。
但し、「振り戻し作用」とは次記するものを言っている
。即ち、もし、レンズ10の集束作用がなければ、偏向
されてある角度をもったビームは、そのまま直進して試
料15に照射される。しかし、レンズ10に集束作用が
あるので、偏向されて、レンズIOの光学的中心から外
れた所を通過したビームは中心方向への偏向力を受ける
。この作用を「振り戻し作用」という。
従って試料15から発生する2次電子の信号を検出器l
6で検出し、これをビデオアンプを経由して走査電源2
5の走査に同期してXY走査を行なうCRTに供給し、
検出信号の強弱で輝度を変調すればCRTにSEM画像
が得られる。第2図にそのSEM画像の実例を写真で示
す。
以上が軸合せモードにおける基本動作の説明であるが、
更に詳しい動作を以下に説明する。
レンズ10の主面100の光学的中心101から外れた
ビームは、前記した軸外収差の影響を受けて集束時にビ
ームの径dを大きくする。主面100上におけるビーム
の径の増加分Δdは軸からの距離の2乗にほぼ比例し、
レンズIOの光学的中心101から、ビームとレンズの
主面100の交点までの距離をrとすれば、 △d=kr2    k:比例定数 と表される。
従って、距離rの増加によってビーム径dは急速に大き
くなり、SEM画像の分解能は急速に低下する。
一方、軸合せ用走査コイルが1段で構成される場合で説
明すると、その軸合せ用走査コイル24をレンズ10の
前方焦点FFよりも上方に設けること、言いかえると、
面積走査の走査中心点26をレンズ10の前方焦点FF
よりも上方に位置させることには重要な意味があり、こ
うすると、軸合せ用走査コイル24で偏向されたビーム
12はレンズlOの振り戻し作用を強く受けて試料l5
に到達する。即ち、試料15上におけるビームの偏向距
離1は、レンズ主面100における前記距離rよりもか
なり小さくなる。
その1段である軸合せ用走査コイル24がレンズ10の
前方焦点FF付近あるいはそれよりも下方に設けられて
いる場合は、言い換えると、面債走査の走査中心点26
をレンズの前方焦点FFよりも下方に位置させた場合は
、捩り戻し作用の効果はわずかであって、距i1i(l
はrにほぼ等しいか、又は1の方が却って大きくもなる
。しかし前方焦点よりもかなり上方に設けられている第
1図のような場合には振り戻し作用の効果が強く現れ、
1はrよりも非常に小さくなる。従ってCRT上で観察
されるSEM像の倍率(倍率=[観察用CRTの辺の長
さ]/[試料上のビーム走査の対応辺の長さコ)は振り
戻し作用がない時と比較して非常に高倍率になり、ビー
ム径の微小な変化が画像に敏感に反映することになる。
上記のビーム径と倍率の2つの相乗効果により、前方焦
点よりもかなり上方に走査中心点が設けられている第1
図のような場合には、レンズ主面100上のビームの位
置に起因して生じる分解能の低下が容易にSEM画像上
で認識できるようになる。
以上により、レンズの光学的中心のずれ、即ち軸合せの
状態がSEM画像に分解能の情報に変換されて表わされ
ることになる。
具体的には、SEM画像では、中心部分がシャープで、
周囲に行くに従って同心円的にボケが進んで行くのが第
2図のように観察されるが、この同心円の中心がレンズ
の光学的中心を通った部分である。
次に、軸合せの具体的方法について第5図a1bを使っ
て説明する。ビームの軸が合っていない第5図aの状態
では、レンズの主面100上における面積走査の中心が
、レンズの光学的中心101と一致していないので、第
5図aの下段に示すように、ボケの同心円の中心はSE
M画像の中心に位置しない。
こんな時は、軸合せ電源230から軸合せコイル23に
流す直流電流の大きさを調節して、第5rIIJbのよ
うにビームを僅かに偏向させて、第5図bの下段のよう
にボケの同心円の中心をSEM画像の中心に位置させれ
ばよい。この操作によって面積走査の中心はレンズの光
学的中心101と一致し、軸合せが直ちに完了する。
[SEM画像観察モード] さて、正式のSEM画像を観察するときには、スイッチ
AをO F F, スイッチB.  CをONにして、
第3図のように、上下2段の走査コイル13.14でビ
ーム12を走査する。上段走査コイル13と下段走査コ
イルl4の偏向角の比と、夫々の偏向方向は予め調節さ
れていて、偏向後のビームはレンズ主而100上の一点
(この点はスイッチA,  B,  CのすべてをOF
Fにしたときに直進するビームが通る点である)を通過
して角度走査が行なわれることになる。
上記した主面100上の一点は前述の軸合せ操作によっ
て、既に、レンズの光学的中心101と一致するよう軸
合せされているから、ビームは常にレンズの光学的中心
を通って、軸外収差の影響を受けることなく充分に集束
される。これが第3図に図示するビームの動きである。
ビームはレンズの光学的中心を通るので、振り戻し作用
を受けることなく直進して試料面上で比較的大きな一定
の領域を面積走査することになる。
従って、ビームは充分に集束されるとともに視野の広い
良好なSEM画像が得られる。
第4図に本発明の荷電ビームの軸合せ装置の他の実施例
の概略図をかかげる。
この実施例では、軸合せコイル23を除去してその代わ
りに、アパーチャー移動機構27を設け、これに同じ機
能を持たせている。即ち、アパーチャ−211をXY方
向に移動させることにより、アパーチャ−211を通過
するビーム12がレンズlOの中心軸を通るよう調節し
ているものである。また、この第4図の実施例では、軸
合せ用走査コイル24を省略して、その機能を上段偏向
コイル13に兼ねさせている。
その軸合せの操作の順序は、次のようになる。
(1)  スイッチCをOFFにし、スイッチBを直通
の状態にし上段走査コイル13でビーム12をレンズ主
面lOO上で面積走査させる。
(2)この時のSEM画像で判断しながらアパーチャー
移動機構27をX,  Y方向に調節し、軸合せを行な
う。
(3)軸合せ終了後、スイッチCをONにし、上,下段
走査コイル13.14によりビーム12をレンズ主面1
00上で角度走査(試料面上では面積走査されることに
なる)させる。
第7図に本発明の荷電ビームの軸合せ装置の他の実施例
の概略図をかかげる。
この実施例では、第4図の実施例に対して、■ スイッ
チB,Cをなくした。
■ 下段走査コイルのアンブ253の増幅率を可変にし
た。
■ 上、下段走査コイル13、14の位置を下げ、レン
ズ10の前方焦点FF付近に設置した。
03点の変更がなされている。
この実施例の装置では、軸合せモードの面債走査をする
ためには、下段走査コイルl4に流す電流をSEM画@
観察モードの時のほぼ半分にする。
この状態では、ビームは軸に平行に近い状態で面積走査
をすることになるが、原理、作用及び軸合せ方法は、第
4図の実施例と同じとなる。
走査コイルが1段の場合は、走査コイルの中心が走査中
心点に一致したが、本例のように走査コイルが2段の場
合は1段の場合とは状況が異なり、走査中心点26は各
段の走査コイルの位置よりもかなり上方に(第7図では
アパーチャーよりも更に上方)に位置することになる。
そして、レンズにおいて発生する振り戻し作用の大小は
レンズに入射するビームの角度によるため、当然のこと
ながら走査コイルの位置ではなく、この走査中心点の位
置により決まるのである。従って本実施例では走査コイ
ルはレンズに接近してレンズの前方焦点付近に設置され
ているにも拘らず、走査中心点は前方焦点よりかなり上
方に位置することになり振り戻し作用も充分に発生し、
先の実施例と同様、レンズの軸ずれの状況が充分にSE
M画像上で認識できるようになる。
本実施例では走査コイルやアパーチャ一の位置をレンズ
に接近させて設置できるため、スペースが倹約できると
いうメリットがある。
なお、第7図では走査中心点がレンズの上方(荷電ビー
ム源側)に存在するものを示した。しかし、レンズに入
射するビームが下方に向かって狭くなり、交点即ち走査
中心点がレンズの下方(荷電ビーム源と反対側)に存在
するように設定することもできる。
このように、走査中心点がレンズ下方に存在する場合で
も、走査中心点がレンズの後方焦点より下方にある限り
、電子の捩り戻し作用が強く発生してレンズの軸ずれの
状況がSEM画像上で認識できるようになる。これらの
関係を第8図に示す。
(a)は走査中心点26が前方焦点FF付近にある例で
あり、振り戻し作用が極めて弱く、軸合せができない例
(b)は走査中心点26がレンズの前方焦点FFより上
方にあり、振り戻し作用が強く発生し軸合せができる例
(C)は走査中心点26が上方無限遠にあり、振り戻し
作用が強く発生し、軸合せができる例。
(d)は走査中心点26が後方焦点BFより下方にあり
、捩り戻し作用が強く発生し軸合せができる例である。
これらの図では、走査コイルが1段の場合を示している
が、当然ながら走査コイルが2段以上であっても、走査
中心点の位置がこの各図に対応する位置になっていれば
その作用と効果は同じである。
さて上記は本発明を幾つかの実施例で説明したもので、
内容は極めて限定されている。本発明は上記のほか次記
するように様々な態様でこれを実施することが可能であ
る。
(1)  ビームとしては電子ビームで説明したが、こ
れはイオンビームでもよい。一般的に荷電ビームであれ
ばよい。
(2)レンズ、偏向器は電磁偏向方式(コイル)で説明
したが、これらは静電偏向方式(電極)でもよい。
(3)アバーチャー板を偏向器の上方に設ける場合は、
これを必ずしも偏向器群の最上方に設ける必要はない。
例えば、第1図に示すように、軸合せ用偏向コイル24
のやや下方の210の位置に設けてもほぼ同じ効果が得
られる。
(4)面積走査して観察する像を試料形状を表すSEM
像で説明したが、必ずしもSEM像に限られる必要はな
い。例えば、走査したときの分解能を別の方法で測定し
、その変化量を走査像として表示して光学的中心の位置
を示すこともできる。
具体例としては、検出器からの信号を走査線の輻軸に入
れて走査する、いわゆる、Y−Modulation走
査を行ない、次にその変化の鋭さ(微分値の大きさ)を
明るさに変化させて表示することなどがある。一般的に
走査像の分解能で表わされる情報により、レンズの光学
的中心位置が示されるようになっていればよい。
(5)而債走査による走査像は必ずしも目視できる形で
表示される必要はない。例えば、軸合せコイルをコンピ
ューターで制御し、走査像を入力されるとコンピュータ
ーがその分解能情報に基づいて自動的に軸合せを行なう
ようにすることもできる。
(6)  レンズは対物レンズ(試料に最も近いレンズ
)で説明したが、必ずしもこれに限られない。例えば、
コンデンサーレンズ(対物レンズより上方のレンズ)で
あっても支障はない。
(7)上記では軸合せコイル23と軸合せ用走査コイル
24を別々に設けたが、軸合せ電源230と走査電源2
5の出力をミックスアンプで混ぜ合わせることで1つの
コイルに前記2つのコイルの機能をもたせることができ
る。またさらに、下部走査コイル14のスイッチCのO
N/OFFにより、前記機能を上部走査コイルl3にも
たせることもできる。
尚、本発明の装置とは、構成、原理、作用、目的が全く
異なるものの、一部分に限定してこれを見れば、構成が
類似している従来装置があるのでそれについて述べる。
例えば、通常のSEM画像観察モードの時に、ビームを
レンズ主面上で面積走査させる例がある。
図で説明すると、これは第6図8にて、偏向コイル13
あるいは14を除去したものに対応する。
しかしこの従来装置では、アバーチャー板を通過するま
でのビームは径が非常に太いビーム、具体的にはレンズ
主面上での面積走査の大きさよりも太いビームを使用す
ることが必要条件となっている。この場合には、レンズ
主面のアバーチャー板上で太いビームが面積走査してい
るものの、アバーチャーがレンズ主面の中心に置かれて
いるため、アパーチャーを通過して試料に照射されるビ
ームは、常にレンズ主面の中心を通っていることになる
ものである。つまり、画像形成に寄与するビームは実質
的には角度走査していることになる。
従ってこの場合には振り戻し作用は全く発生せず、視野
の広いSEM像が観察できることになる。
こうした装置は構造が簡単なため、廉価型のSEMにそ
の例が多い。
またこの従来装置でも、アパーチャー板を正確にレンズ
主面上ではなく、多少ずれて(上方に)設置している場
合がある。この場合には厳密には振り戻し作用が多少発
生するし、またレンズ主面上で角度走査しながら、若干
面積走査するビームがそのまま試料に照射されることに
なる。
しかしその場合は、通常のSEM観察に影響が出ない範
囲内で「ずれ」が許容されているに過ぎないことは言う
までもない。
このように、一見して本発明と構成が類似していても、
本発明とはその構成、動作原理、作用、目的は全く異な
るものである。
(発明の効果) 本発明の荷電ビームの軸合せ装置によれば、SEM画像
のぼけを観察し、最もシャープな部分を画像の中心に移
動させるだけで、軸合せが正確、且つ容易に行なえる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の荷電ビームの軸合せ装置の概
要図。第2図は[軸合せモードコにおけるSEM画像の
図。第3図は[SEM画像観察モードコにおける本発明
の実施例の荷電ビームの軸合せ装置の概要図。第4図及
び第7図は本願発明の別の実施例の図。第5図a,  
bは本願発明の軸合せ方法をSEM像の模式図を示して
説明する図。 第6図a%  bは従来の荷電ビームの軸合せ装置の概
要図。第8図aSb%  C%  dは走査中心点の位
置の様々な例を示す図である。 10・・・レンズ、13.14・・・走査コイル、24
・・・軸合せ用走査コイル、23・・・軸合せコイル、
2l1・・・アパーチャ、21・・・アパーチャー板、
FF・・・前方焦点、BF・・・後方焦点、25・・・
走査電源、251,252,253・・・アンプ、A.
  B.  C・・・スイッチ、26・・・走査中心点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)荷電ビーム源と、荷電ビームを集束するレンズと
    、荷電ビームを偏向乃至走査させる偏向器と、軸合せ用
    機構とを備えた荷電ビーム装置において、 該偏向器が、該荷電ビームを偏向させて、走査中心点が
    該レンズの前方焦点又は後方焦点よりもレンズから遠い
    ところに位置する態様で該レンズの主面上の一定領域を
    面積走査させる機能を備えることを特徴とする荷電ビー
    ム装置。
  2. (2)荷電ビーム源と、荷電ビームを集束するレンズと
    、荷電ビームを偏向乃至走査させる偏向器と、軸合せ用
    機構とを備える荷電ビーム装置の軸合せ方法において、 該荷電ビームを偏向させて走査中心点が該レンズの前方
    焦点又は後方焦点よりもレンズから遠いところに位置す
    る態様で該レンズの主面上の一定領域を面積走査させ、
    該面積走査で得られる走査像の分解能情報に基づいて、
    該荷電ビームの軸合せを行なうようにすることを特徴と
    する荷電ビームの軸合せ方法。
JP1301190A 1990-01-23 1990-01-23 荷電ビーム装置とその軸合せ方法 Pending JPH03216942A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416131B1 (ko) * 1999-01-06 2004-01-31 에텍 시스템즈, 인코포레이티드 이차원 다중 픽셀 플래쉬 필드를 이용한 래스터 형상 비임 및 전자 비임 노출 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416131B1 (ko) * 1999-01-06 2004-01-31 에텍 시스템즈, 인코포레이티드 이차원 다중 픽셀 플래쉬 필드를 이용한 래스터 형상 비임 및 전자 비임 노출 방법

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