JPH03216298A - 圧縮成形方法 - Google Patents

圧縮成形方法

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JPH03216298A
JPH03216298A JP1037490A JP1037490A JPH03216298A JP H03216298 A JPH03216298 A JP H03216298A JP 1037490 A JP1037490 A JP 1037490A JP 1037490 A JP1037490 A JP 1037490A JP H03216298 A JPH03216298 A JP H03216298A
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JP
Japan
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mold
vibration
molding
compression molding
resonance
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JP1037490A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Furusawa
古沢 俊宏
Atsushi Sato
淳 佐藤
Takashi Nakajima
孝 中島
Noriaki Matsugishi
則彰 松岸
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Seidensha Electronics Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Seidensha Electronics Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/02Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space
    • B30B11/022Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space whereby the material is subjected to vibrations

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金型に成形材料を供給して加圧成形を行う圧
縮成形方法に係り、特にフィラー等の充填率の高い成形
材料の成形に好適な圧縮成形方法に関する。
〔背景技術〕, 熱可塑性樹脂等の高分子材料、金属、ガラス、その他の
材料の成形方法の1つとして、溶融状態または固体状態
の材料に圧縮力を加えて成形をする圧縮成形方法が一般
的に用いられている。
このような圧縮成形方法において、フィラー等の充填率
の高い溶融状態の成形材料を複雑形状に成形する場合、
充填物の分散が不均一、すなわち、成形品において十分
にフィラーが分散しないことになり、フィラー等を充填
しても機械的特性が向上しないという問題点があった。
また、充填物として磁性粉体を用いるプラスチック磁石
の圧縮成形においては、樹脂を被覆した磁性粉体を固体
状態で磁界をかけつつ成形する際にも、磁化容易軸が一
定方向にそろいに<<、優れた特性を有するプラスチッ
ク磁石が得られないという問題があった。
このため、特開昭63−247013号公報に示される
ように、短繊維を充填した強化複合材料の成形にあたり
、成形金型の一方に超音波振動を加えたり,特開昭63
−229707号公報に示されるように、永久磁石材料
の粉末に樹脂粉末を混合して加圧し、プラスチック永久
磁石を製造する際に、プランジャーを介して原料に超音
波振動を印加しつつ加圧する方法等が提示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記各公報に記載される方法では、振動
と金型との関連を十分に把握せず、単に超音波振動を付
与しているにすぎないため、実際には成形材料に振動が
伝わらなかったり、伝わっても非常に効率が悪く、満足
する結果が得られないのが現状である。
本発明の目的は、金型を無理なく、かつ、効率よく振動
させることができ、フィラー、磁性材料等の充填率の高
い成形材料であっても、特性の良好な成形品を得ること
が可能な圧縮成形方法を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、金型に付与する振動で金型の少なくとも一部
を共振させることによって前記目的を達成しようとする
ものである。
本発明において、金型への振動の付与にあたり、前記振
動による共振の腹部が、金型のキャビティの位置とほぼ
一致するように付与するのが好ましい。
また、本発明において、金型の振動の付与にあたり、前
記振動による節部が金型の保持部の位置とほぼ一致する
ように付与することが好ましい。
〔作用〕
本発明に係る成形方法では、成形材料の成形時に、金型
を共振させる振動が加えられているため、金型内の成形
材料もこの金型の振動により加振される。この結果、フ
ィラー等を充填された材料中の充填物の分散性も向上し
、成形品における機械的特性の向上、プラスチック磁石
における磁気特性の向上がなされる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ここ
において、以下に述べる各実施例の同一もしくは相当構
成部分には、同一符号を付し、その説明を省略もしくは
簡略にする。
第1図には、本発明の圧縮成形方法を行うための圧縮成
形装置の一実施例が示されている。
図において、本実施例に係る圧縮成形装置lOは、固定
金型2l及び可動金型22からなる金型20を備えてい
る。固定金型2lは、金型保持部としてのフランジ11
が固定板12にボルトl3で固定されることにより、固
定板l2が取付けらる図示しないフレーム等の支持部材
に保持されている。
前記固定金型2lと可動金型22との接合面23におい
て、固定金型2lにはキャビティ24が形成され、この
キャビティ24の底部には、圧縮代(しろ)25が形成
されている。この圧縮代25内には、加圧板26が摺動
可能に収納され、この加圧板26は、圧縮装置27の圧
縮捧28に連結され、圧縮装置27の作動により、キャ
ビティ24内に供給されて成形時に成形材料を圧縮でき
るようになっている。
前記可動金型22には、一対の型締め治具l4がねじ止
め等で連結されている。この型締め治具l4は、油圧シ
リンダ15に結合され、シリンダl5の作動に伴い可動
金型22と共に上下に進退するようになっている。
また、可動金型22には、振動発生装置30がボルト等
の連結部材3lにより連結されている。
振動発生装置30には、発振器35が連結され、発振器
35からの信号により所定の周波数の振動を発するよう
にされている。
前記発振器35は、例えば、自動周波数追尾、自動電力
制御型とされ、金型20による成形時における、状態の
変化による共振周波数の変化に対して追随できるように
なっている。この際、金型20の共振周波数は、予め発
振器35の追尾可能な周波数に設計、製作されている。
このため、発振器35は、圧縮装置27により加圧され
て成形される間、金型20に加わる負荷の刻々の変動に
伴う、金型20の若干の共振周波数の変化に対し、常に
追尾を行い、また、必要電力の供給も刻々の変化に応じ
て必要量(最大出力以下)を供給するように設定されて
いる。
前記振動発生装置30により金型20に付与される振動
は、金型20を共振させる周波数とされている。また、
金型20を共振させる波長は、金型20の全長に対して
n個( n = m / 2、mは正の整数)存在する
ような波長とされ、これにより金型20はいわゆるn波
長共振されている。ここで、nは、金型20での振動の
損失を抑えるためには、3以下が好ましい。
第2図には、金型20が1波長共振される場合の変位波
形Wが示されている。この図において、変位波形Wの交
差する点で、振動していない点は共振の節部Pとされる
。この共振の節部Pにおいて、前記金型保持部としての
フランジ11が配置され、かつ、型締め治具l4がねじ
等の取付手段で可動金型22に固定されており、フラン
ジ1l及び型締め治具l4側への振動の伝達を最小にす
るとともに、取付部の振動疲労を極小にしている。
一方、振動発生装置30で生じる振動を高い効率で、し
かも容易に金型20に伝達するため、振動発生装置30
と金型20との接触部を共振状態の金型20が最も大き
い振幅で振動する部分、すなわち、共振の腹部Qと一致
させてある。
また、金型20における固定金型2l及び可動金型22
の接合面23、換言するとキャビティ24にほぼ一致す
るように、共振の腹部Q、すなわち、変位波形Wの最も
離れる部分で、一番強く振動している点を設定すること
が好ましい。これにより、キャビティ24内における成
形材料中のフィラー等と樹脂との混合が十分行われ、フ
ィラー等の充填物の分散を均一化させることができる。
なお、共振の節部Pと腹部Qとの間は、第3図から明ら
かなように、1/4波長とされている。
前記振動発生装置30における振動の発生方式としては
、特に限定するものではないが、例えば、超音波振動子
による超音波振動方式、カム・クランク式、アンバラン
スウェイト式等の機械的方式、動電型加振機等の電磁型
の電気的方式、あるいは電気油圧方式等を用いることが
できる。また、振動の周波数としては、数10Hz〜数
10MHzの範囲を用いることができる。この際、振動
の周波数は、短時間で振動の効果が得られ、かつ、成形
材料の過度の発熱現象を抑えるため、lOKHz〜10
0Kl{zの超音波振動が好ましい。
更に、振動モードとしては、縦振動以外、横振動、捩り
振動、径振動、たわみ振動等の公知の振動モードを用い
ることができる。
前記金型20と振動発生装置30との間には、振動を伝
達する振動伝達体を組み込むことも可能であり、振動伝
達体の形状を適当に選べば、振動発生装置30で生じた
振動の振幅を容易に増減すすことか可能となる。この際
、金型20に結合される振動発生装置30もしくはそれ
を介する振動伝達体の数は、特に限定されるものではな
いが、それらを複数結合する場合には、振動の時期を調
整し、金型20の共振状態が乱れないようにする必要が
ある。
前記金型20を形成する材料としては、従来用いられて
いる金属材料を始め、セラミックス、グラファイト等の
種々の材料を用いることができるが、これらの材料のう
ち成形温度での振動の伝達損失が少なく、また振動の振
幅を大きくしても疲労が少ない材質、例えばジュラルミ
ン、チタン合金、K−モネル、リン青銅、グラファイト
等を用いることが好ましい。
また、金型20等の表面には、必要に応じて耐磨耗性や
耐腐蝕性の向上、あるいは、成形材料との摩擦係数を低
《する等のために各種メッキや、コーティング処理、更
にはしぼ加工等の処理を行ってもよい。更に、金型20
は、3個以上に分割することも可能であるが、その際、
分割面は振動発生装置30による振動の伝達を良くする
ために、可能な限り面接触にしたり、共振の腹部Qの近
くに位置させることが好ましい。また、金型2oを複数
の部材で構成する場合には、金型20は同質の材料を用
いても、また異質の材料を用いてもよい。
更に、金型20を加圧するにあたり、共振している状態
では、金型20のほとんどの部分は振動するため、従来
用いられてきた板状ヒーターを取付けると、板状ヒータ
ー内の配線が振動により切断される場合が生じる。従っ
て、金型20の加熱には、金型20に接触せずとも加熱
できる遠赤外線式のヒーターを利用することが好ましい
。この場合には、共振状態の金型20において振動して
ない部分、すなわち、共振の節部Pにのみヒーター等が
接触するようにし、その節部Pでねじ等を用いて金型2
0と遠赤外線式ヒーターとを固定すればよい。
次に、以上のように構成された本実施例の作用を説明す
る。
油圧シリンダ15により可動金型22を上昇させて型開
きをしておき、キャビティ24内にフィラー等の充填物
を含んだ成形材料を供給する。
次いで、油圧シリンダl5を逆方向に作動して型締め治
具l4を介して型締めを行う。この状態で、必要に応じ
て図示しないヒータにより成形材料を溶融温度まで加熱
し、かつ、圧縮装置27を作動して圧縮棒28を介して
加圧板26で成形材料を加圧し、成形品の圧縮成形を行
う。
前記型締め後の圧縮成形を行うにあたり、発振器35を
駆動して振動発生装置30から所定の振動を発生させ、
金型20を共振周波数で励振し、金型20を共振状態に
させる。
圧縮成形にあたり、キャビティ24は、第2図に示され
るように、共振の腹部Qとされているため、成形材料内
でのフィラー等の充填物の分散がきわめて均一に行われ
る。
圧縮成形後、再び油圧シリンダl5を作動して成形品を
取出し、圧縮代25の部分の材料を切り取って製品を得
る。
前述のような本実施例によれば、次のような効果がある
すなわち、圧縮成形にあたり、振動発生装置30の振動
を、金型20へ共振として伝達するようにしたから、金
型20への振動の伝達を効率よく行・うことかできる。
また、振動発生装置30の加振部と金型20との接合面
に、共振の変位波形Wの腹部Qが位置するよう設定して
あるから、振動発生装置30の振動効果を最大限に発揮
することができる。
この際、第2図に示されるように、キャビティ24の位
置に変位波形Wの腹部Qを位置させれば、前記金型20
全体での共振と相俟ってキャビティ2・1内での成形材
料中のフィラー等の充填物の分散性をより向上できる。
従って、従来の圧縮成形技術では困難であったフィラー
等の充填物の分散性を向上できて、成形品の機械的特性
を向上できる。
また、固定金型2lに対する保持部としてのフランジ1
1の取付位置、更には、可動金型22と型締め部材14
との結合位置を、共振の変位波形Wの節部Pに設定すれ
ば、結合部の振動疲労による損傷を少なくできるばかり
でな《、振動の外部流出を減少させることができる。
第3図には、本発明に使用される金型20の一部を変更
した圧縮成形装置の他の実施例が示されている。
本実施例の圧縮成形装置40における金型20において
は、固定金型2lは、第1図の実施例と同様な直線状の
形状とされているが、可動金型22Aは、十字状に形成
され、この十字状の可動金型22Aの側端面に振動発生
装置30の加振部30Aが連結部材31で連結されてい
る。
本実施例における可動金型22Aには、振動方向変換機
構が具備されており、固定及び可動金型21.22Aの
接合面23における振動の伝達方向が、加振部30Aか
ら発せられる振動の伝達方向と90度変換された方向に
も伝達されている。
また、前記接合面23すなわちキャビティ24は、共振
の腹部Qとされ、振動の伝達が効率よ《なされるように
なっている。
このような本実施例においても、前記第1図の実施例に
おける金型20とほぼ同様な作用、効果を奏することが
できる。
なお、第3図の実施例において、振動方向変換機構は、
超音波振動を用いた場合には、従来から使用されている
L−L変換体、L−R変換体、LL−L変換体等を可動
金型22Aに具備させることもできる。この際、振動方
向変換機構は、可動金型22A側に設けるものに限らず
、固定金型2l側を第3図の可動金型22Aと同様に十
字状とし、この十字状の固定金型21に設けてもよい。
すなわち、振動方向変換機構は、振動発生装置30と金
型20との連結位置と、必要とされる振動の伝達方向と
の関係により、必要に応じて金型20の所要箇所に設け
ることができる。
第4図には、本発明の方法を実施する圧縮成形装置の更
に他の実施例が示されている。
本実施例における圧縮成形装置50は、磁場印加式、か
つ、金型20の一部のみが振動により共振される装置で
ある。
すなわち、金型20は、固定金型21と可動金型22と
を含み、これらの固定及び可動金型21.22は、それ
ぞれセラミックス等の非磁性材料からなるとともに振動
を付与されて共振される共振部51.52と、この共振
部51.52に一体に形成された保持部としてのフラン
ジ51A.52Aが、取付部材53.54及びボルト5
5.56により取付けられるとともに磁性材料からなり
振動を付与されない非共振部57.58とを備えている
前記共振部51.52の一端部は、可動金型22の非共
振部58の中央部に形成された貫孔58A内に挿入され
て互いに対向されている。この対向される端部において
、可動金型22の共振部52にはキャビティ59が、固
定金型21の共振部51には、キャビティ59の深さよ
り短い寸法の圧縮代6lがそれぞれ形成されている。
前記キャビティ59を励磁するように、可動金型22の
非共振部22内には、磁場コイル62が埋設されている
前記可動金型22の非共振部58には、取付部材54を
介して型締め治具l4の一端が固定され、この型締め治
具l4の他端は、油圧シリンダ15により進退作動され
るようになっている。また、可動金型22の非共振部5
8は、固定部l2に立設されたガイドバー63に摺動自
在に案内されるとともに、固定金型2lの非共振部57
は、前記ガイドパー63の上端に固定されている。
前記可動金型22の共振部52の他端には、振動発生装
置30が連結されている。発振器35の信号により振動
発生装置30に励起される振動は、型締め状態にあると
き、可動金型22の共振部52を介して固定金型2lの
共振部5lに伝達されるようになっている。この際、共
振部51.52における変位波形Wは、第5図に示され
るように、各保持部としてのフランジ51A,52Aの
部分で共振の節部Pとされ、一方、振動発生装置30と
共振部52との連結部及び共振部51.52の接合面6
4であってキャビティ59の形成部において、ほぼ共振
の腹部Qとされている。
これにより、フランジ51A,52Aでの振動の外部流
出を防止する一方、振動発生装置30から共振部52へ
の振動伝達効率の向上と、キャビティ59内の成形材料
への振動伝達効率の向上とが図られている。
このような構成において圧縮成形するには、型開きされ
た状態のキャビティ59内に、磁性粉末に樹脂を被覆し
た粉末状の成形材料を供給した後、油圧シリンダl5で
型締めする。この状態で、.キャビティ59内の成形材
料に、図示しないヒーターによる加熱及び磁界コイル6
2による励磁を行いながら、振動発生装置30によって
振動を付与し、共振部51.52を共振させつつ圧縮成
形を行う。この共振により、キャビティ59内の粉末状
の成形材料は、振動しつつ励磁されるので、磁界コイル
62による励磁方向に均一に配向され、いわゆる異方性
のプラスチック磁石となる。
このようにして圧縮成形された成形品は、型開きにより
取り出され、不要部分のトリミング等を行われて製品と
される。
このような本実施例によれば、共振により成形材料を振
動しつつ磁界を与えて磁性体の配向を行うから、磁化容
易軸も一定方向にそろえられる。
これにより、磁気特性を著しく向上できるという効果が
ある。
なお、本発明において、成形可能な成形材料としては、
プラスチック、ゴム、エラストマー ピッチ等の有機材
料、無機高分子、セラミックス、金属、ガラス等の無機
材料、その他食料品及びそれらの混合材料等を挙げるこ
とができる。
また、成形材料は成形時に溶融(流動)状態でも、固体
状態であってもよい。
更に、本発明における圧縮成形とは、FRP(繊維強化
樹脂)成形、トランスファー成形、積層成形、低圧発泡
成形、磁場圧縮成形が挙げられる。
(実験例l) 以下、前記実施例の効果を確認するために行った実験の
結果を、比較例と比較しつつ説明する。
一スg 第1図に示す圧縮成形装置lOを用い、固定金型2lの
キャビティ24の形状は、第6図に示されるように、長
さ54閣、両端部幅10閣、中央部幅51+10、中央
狭幅部長さ29m,深さ(製品肉厚)1.5Mとした。
発振器35としては、基本周波数19. 15KHZの
超音波発振器(精電舎電子工業■製 SONOPET1
200−8)を用い、固定金型21及び可動金型22を
含む金型20全体として、第2図に示される振動の変位
波長となるように縦振動により共振させ、その振幅は2
0μmとした。金型20の材質はジュラルミンとした。
成形材料は、ポリカーボネート(PC;出光石油化学■
製 A−2700)に長さ3mnのカーボンファイバ(
C F)を30WtX ドライブレンドしたものを用い
た。
成形条件としては、金型温度を270℃、圧縮圧力を3
 ton/cdとした。
前述の条件で、超音波により金型20を共振させつつ圧
縮成形を行い、その時の成形品の機械的特性を測定した
−遺3U凱ムー 第3図の圧縮成形装置40と共振条件とを採用した以外
は、実験例lと同じ条件で実験を行った。
実験例l及び2の結果を表−1に示す。
ー四』U引二一 超音波振動子38を第7図のような位置、すなわち、金
型20の固定金型2l及び可動金型22の境界面23に
配置した以外は、実験例lと同じ条件で実験を行った。
このとき金型30は、共振状態ではなかった。
−且』む粗ムー 超音波の発振を停止した以外は、実験例1と同じ条件で
実験を行った。
比較例1及び2の結果を表−1に示す。
前記実験例1.2によれば、金型20に共振となる振動
を付与すれば、振動を加えない比較例2は勿論、金型2
0の共振を生じない超音波振動を付与した比較例lに比
べて、機械的特性である引張強さを大幅に増加できるこ
とが判る。これは、金型20の共振により、CFの分散
が均一になされたためである。
実験例3 第4図に示す磁場式の圧縮成形装置50を用い、キャビ
ティ59の形状は、第8図に示されるように、直径20
閣、深さ(製品肉厚)5關とした。
発振器35としては、実験例lと同一のものを用い、金
型20の非磁性体からなる共振部51.52が第5図に
示される振動の変位波形となるように縦振動により共振
させ、その振幅を5μmとした。
また、磁場コイル62により印加する磁界は、20KO
eとした。
成形材料は、ストロンチウムフェライト系の磁性粉末(
9 7WtX )に、ポリフエニレンスルフィド(P 
P S)樹脂(3WtX)を被覆したものを用いた。
成形条件としては、金型温度30℃、圧縮圧力2 to
n/cdとした。
前記条件により、超音波によって金型20の共振部51
.52を共振させつつ磁場圧縮成形を行い、そのときの
成形品の磁気特性、すなわち、残留磁束密度Br(KG
) 、最大エネルギー積(BH)max(MGOe)及
び磁性体の配向度の尺度である角型比SQを測定した。
実験例3の結果を表−2に示す。
比較例3 超音波振動子38を第9図のような位置、すなわち、金
型20の共振部51.52の境界面64に配置した以外
は、実験例3と同じ条件で実験を行った。このときは、
共振部51.52は、共振状態ではなかった。
一退.lL!− 金型20に超音波を印加しない以外は、実験例3と同じ
条件で実験を行った。
比較例3及び4の結果を表−2に示す。
表−2 前記実験例3によれば、比較例3及び4に比べて全ての
磁気特性が良好になることが判る。これは、角型比SQ
が向上したためと考えられる。角型比は、SQ=1のと
き、磁性体が磁化容易軸に完全に配向した状態を表す。
また、比較例3及び4から判るように、共振させず、単
に超音波を印加したのみでは、磁気特性の向上はきわめ
て僅かであることも判る。
〔発明の効果〕
前述のように本発明によれば、フィラーや磁性粉末等の
充填物の充填率が高い成形品の圧縮成形をする場合でも
、共振により成形材料中の充填物の分散を良好にできる
。この結果、充填物の充填に伴う機械的、磁気的、その
他の特性の改善の効果を、十分に発揮できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施する圧縮成形装置の一実施
例の概略構成を示す要部を断面した正面図、第2図は第
1図における金型の共振時の変位波形及び波長を示す説
明図、第3図は本発明の方法を実施する圧縮成形装置の
他の実施例の概略構成を示し、かつ、金型共振時の変位
波形及び波長を示す要部を断面した正面図、第4図は本
発明の方法を実施する圧縮成形装置に用いられる更に他
の実施例を示す要部を断面した正面図、第5図は第4図
における金型共振時の変位波形及び波長を示す説明図、
第6図は実験例1に用いられるキャビティの正面図、第
7図は超音波振動子を用いた比較例1の装置を示す概略
構成図、第8図は実験例3のキャビティの正面図、第9
図は超音波振動子を用いた比較例3の装置を示す概略構
成図である。 10・・・圧縮成形装置、11・・・保持部としてのフ
ランジ、20・・・金型、2l・・・固定金型、22,
22A・・・可動金型、24・・・キャビティ、27・
・・圧縮装置、30・・・振動発生装置、35・・・発
振器、40・・・圧縮成形装置、50・・・圧縮成形装
置、51,52・・・共振部、51A,52A・・・保
持部としてのフランジ、57.58・・・非共振部、5
9・・・キャビティ、W・・・変位波形、P・・・節部
、Q・・・腹部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)成形材料を充填した金型に振動を付与し、この金
    型の少なくとも一部を共振させつつ成形することを特徴
    とする圧縮成形方法。
  2. (2)請求項1において、前記振動による共振の腹部が
    金型のキャビティの位置とほぼ一致するように金型に付
    与されることを特徴とする圧縮成形方法。
  3. (3)請求項1または2において、前記振動による共振
    の節部が金型の保持部の位置とほぼ一致するように金型
    に付与されることを特徴とする圧縮成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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