JPH03215786A - ソーラ・フュージョン装置 - Google Patents

ソーラ・フュージョン装置

Info

Publication number
JPH03215786A
JPH03215786A JP2011016A JP1101690A JPH03215786A JP H03215786 A JPH03215786 A JP H03215786A JP 2011016 A JP2011016 A JP 2011016A JP 1101690 A JP1101690 A JP 1101690A JP H03215786 A JPH03215786 A JP H03215786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deuterium
hydrogen
discharge
discharge electrode
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011016A
Other languages
English (en)
Inventor
Nagao Hosono
細野 長穂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2011016A priority Critical patent/JPH03215786A/ja
Publication of JPH03215786A publication Critical patent/JPH03215786A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

Landscapes

  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は核融合反応で知られる太陽の光を利用して核融
合を発生させミニ太陽を得て、これにより中性子源とし
て、またエネルギー源として利用できるソーラ・フュー
ジョン装置に関するものである. [従来の技術] 従来水素吸蔵金属を用いた太陽エネルギー貯蔵システム
として、太陽光発電により水を電気分解させて水素を得
、この水素を水素吸蔵金属に貯蔵しようとした試みは日
本、エネルギー・資源研究会、第8回研究発表会・講演
論文集5−1の「水素貯蔵合金を用いた太陽エネルギー
貯蔵システムの研究」東海大学・内田 裕久氏がある。
また常温核融合として最近J. Electroana
l.Chem. , 261 (1989)301〜3
08, Martin Fleischmann& S
tanley Pansの両者に見られるように、また
J. Phys. G:Nucl. Phys. 12
(1986)213 〜221.Cdew Van S
iclen & S E Jonesの理論に基ずいた
S E Jones氏の最近の実験の様に重水電解液中
のPdまたはTiの陰電極とptの陽電極との間に電圧
を印加して重水素が吸蔵されるとき発生する熱エネルギ
ーが重畳された核融合に伴う熱エネルギー発生方法等が
あった(電解核融合法)。また最近重水素ガスを充分に
吸蔵させた水素吸蔵金属のバラジュウム金属を放電電極
として重水素ガス中で放電をおこさせ、放電電極内で核
融合を発生させる方法がJapanese Journ
al of AppliedPhysics, Vol
.28. No. 11. November. 19
89. pp.L2017 〜L2020. Nobu
hiko Wada and KunihideNis
hizawaに1989年11月29日発表された(放
電電極核融合法)。
(以下空白) [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、太陽光発電により水を電気分解して水素
を得て、この水素を例え水素吸蔵金属に吸蔵させて水素
を貯蔵させても、太陽光発電の効率はせいぜい15%〜
20%以下、また水の電気分解の効率が約60%〜80
%のためからだけでな《このシステム全体のコストから
も、エネルギーとして高価なものになってしまう。この
ために実際にどう実用として利用できるか不明確ばかり
でなく、実際に利用できるエネルギー源にはならなかっ
た。
核融合反応で知られる自然の太陽の光を利用して莫大な
エネルギーを生み出せる核融合を発生させ地球上にミニ
太陽を得ることができれば、これにより中性子源として
、またエネルギー源として充分に利用できる。このエネ
ルギーは一般に太陽光発電により得られるエネルギー量
よりはるかに多大なエネルギーが容易に得られる。
一方で、上記の2つの核融合法を比較すると、電解核融
合法より放電電極核融合法の方が水素吸蔵金属電極近傍
の電解強度を著しく高められ、電界による重水素イオン
の運動エネルギーは高くなり、このことは重水素の水素
吸蔵金属電極内の吸蔵にとっても、核融合にとってもは
るかに本質的に有利である。しかしながら従来のこの放
電電極核融合法では放電電極が置かれている媒体が重水
(液体)でなく、重水素ガス(ガス状)であるために、
核融合で発生した中性子がここで熱エネルギーに変換さ
れに《いぼかりでなく、核融合が生じた放電電極の発熱
を有効に熱エネルギーとして取出しに《い等の問題があ
った。この点で実用を考えるには充分でなかった。
本発明は上記従来技術の問題点を解決するために成され
たもので、その目的とするところは、実用に供しえるに
も充分な太陽光を利用したクリーンなエネルギー源とし
て、また中性子源として利用できるソーラ・フュージョ
ン装置を提供することにある。
[発明の概要] 21世紀は莫大なクリーン・エネルギーが切望されてい
る。従来の火力発電・水力発電・原子力発電にかわる、
またはその不足を充分゛に補えるエネルギーが切望され
ている。自然のエネルギー源を利用して、人類のために
なるクリーンでかつ莫大な熱エネルギーまたは電気エネ
ルギーを産み出す新規な方法が切望されている。従来は
充分に実用に供し得るこの方法がなかった。この目的を
達成する本発明は、 太陽光発電手段と 該太陽光発電手段により発電された起電力により、重水
を電気分解させて重水素を発生させる重水素発生手段と 該重水素発生手段により発生した重水素を吸蔵させてお
く、水素吸蔵金属からなる重水素吸蔵手段と 該重水素発生手段により発生した重水素ガスを封じ込め
るための収納手段と 該収納手段内の少なくとも一方が水素吸蔵金属からなる
互いに対向した放電電極からなる核融合放電電極手段と 該放電電極間に電圧を印加して該放電電極間に放電を生
じせしめるための電圧印加手段とを有したソーラ・フュ
ージョン装置を特徴とするものである。
さらには放電核融合法では放電電極が置かれている媒体
が重水(液体)でなく、重水素ガス(ガス状)であるた
めに、核融合で発生した中性子が重水素に衝突する確率
は低《、ここで熱エネルギーに変換されにくいばかりで
なく、核融合が生じた放電電極の発熱を有効に熱エネル
ギーとして取り出しに《い等の問題があったが、さらに
この目的をも達成する本発明は 前記水素吸蔵金属からなる放電電極で発熱した熱を冷却
剤に熱伝達する為の電極熱伝達手段と、前記収納手段の
外側に、放電電極手段で発生した核融合による中性子の
運動エネルギーを熱に変換するための、中性子運動エネ
ルギー熱変換手段とを有し、熱エネルギーを取り出すよ
うにしたことを特徴とするものである。
またさらに前記冷却剤と中性子運動エネルギー熱変換手
段とがその構造原子として水素原子を含んだ液体で、好
ましくはその液体が電気絶縁液体であることを特徴とす
るものである。
ここで水素吸蔵金属とは単一金属でも合金でも良《、例
えばCa,Maグループ、T i −Mn系、Ti−F
e系等を含むTi,Zr,V,Nbグループ,La−N
i系、Mm−Ni系(Mm:メッシュメタル》等を含む
希土類グループ、Pdグループ等が知られている。水素
吸蔵金属の水素吸蔵置はその金H(金属合金を含む)の
種類によっても異なるが、合金の体積の700〜1 0
00倍の水素が吸蔵される。これはほぼ水素ガスを液化
した場合の体積減少率に相当する。
具体的には水素吸蔵合金の例としてはC a M mN
iAl合金等がある。
また水素吸蔵合金との活性化機構は種々研究されている
が、まだ充分に解明されていない。水素は合金と主に次
のような素反応過程を経て水素化物を形成すると言われ
ている。
■水素分子の合金表面への物理吸着、■水素分子の解離
と原子状水素の化学吸着、■水素の表面皮膜透過、■水
素の金属・合金中への拡散・溶解、■飽和水素個溶体か
らの水素化物の析出、等である。高い反応確率を示すこ
とから、水素吸蔵合金表面にはなんらかの媒体作用が存
在する可能性も期待できる。
ところで一般に水素吸蔵金属(合金を含む)は水素吸蔵
に伴い体積膨張を生じ、その歪から粉末化を生じやすい
。これによる陰電極の粉末化を防ぐために、陰電極とし
て水素吸蔵金属粉末なCu等の無機物やシリコンゴム等
の有機物で結着して成形固化した電極を用いることが有
効である。また水素原子(重水素原子)が電極深部まで
効率よく侵入していくように、水素吸蔵金属電極の表面
又はその全てを例えばCVD法により水素吸蔵金属の超
微粒子を積層して作ることもできる。
少なくとも該電極間に装填する重水素ガスは、一般に良
い電気絶縁物として知られている。また重水素ガスの密
度は気圧を高めればそれだけ気体の密度は高くなり、常
温ではいくらこの気体の圧力を高めても液化されない。
尚重水素の液化の限界となる臨界圧と臨界温度とはそれ
ぞれ約12.8気圧と約−240度である。重水素ガス
中にトリチュウム(.H” )が少し含有することはさ
しつかえない。
水素吸蔵金属から構成された陰電極近傍に電界集中を生
じせしめる電極構成を得るには、例えば電極構成として
陰電極を同心円筒電極の芯電極に、或は同心球電極の中
心球電極に、或は針状電極と平板電極の針状電極に、針
状電極と針状電極のどちらかの針状電極に、半同心円筒
電極の芯電極に対応させれば、容易に集中電界を形成で
きる電極構成が得られる。
液体である重水と異なり重水素ガスは充分な電気絶縁体
であり、絶縁破壊電界強度は電極間距離や気圧によって
も異なるが充分に高く取れる。
陰電極の水素吸蔵金属(水素貯蔵金属)に重水素ガス中
の放電により重水素の陽イオン(.H” )”が陰電極
方向に電界により引張られて集められ重水素を陰電極に
吸蔵させた後、両電極間に瞬時の高電界電圧を印加して
放電を起こさせるために、衝撃波電圧を印加してブレー
ク・ダウンを起こさせることは高い確率で又は多くの核
融合を生じせしめるうえで有効である。このことはブレ
ーク・ダウン放電により陰電極が局部的に瞬間に高温に
なるばかりでな<、陰電極の水素吸蔵金属に衝撃波を生
じせしめて内部の原子(水素吸蔵金属原子ばかりでな《
、重水素原子も》を激しく瞬時に振動せしめることによ
って核融合を生じやす《していると思われる。また両電
極間に瞬時の高電界電圧を印加して放電を起こさせブレ
ーク・ダウンを生じせしめることにより、陰電極の水素
吸蔵金属に格子の空孔や侵入原子等の格子欠陥を発生さ
せやす《なり、これにより重水素原子間距離は著しく近
くなる遭遇確率を高めることによっても核融合を高い確
率で又は多く発生させることに有効に働いている。ここ
で両電極間に印加する瞬時の高電界電圧波形とは例えば
100ナノ秒〜600マイクロ秒程度の印加時間を有す
る電圧波形等を意味している。参考のために両電極が直
径0.5インチの球電極間隙に直流電圧を印加したとき
の絶縁破壊電圧(ボルト)を気圧(torr)と間隙長
(cm)との積に対して第3図に示した。
な右水素吸蔵金属の放電電極に重水素を吸蔵させるため
にグロー放電やコロナ放電を起こさせる際、また水素吸
蔵金属の放電電極内で核融合を生じさせるために放電電
極間で火花放電等のブレーク・ダウン放電を起こさせる
際に、放電電極間に印加する電圧は、水素吸蔵金属の放
電電極側が陰極側になる電圧の相を有する電圧を印加す
ればよ《、このためには直流電圧以外に極性が交互する
交番電圧やパルス電圧であっても良い。さらには50H
z〜60Hzの商用周波数だけでな《,数MHz〜数百
Hzの高周波電圧であっても良い。
前記重水素ガスを封じ込めるための収納手段は具体的に
は例えば高電圧部とは電気的に絶縁されたステレンス・
スチールから構成された容器で良《、 前記水素吸蔵金属からなる放電電極で発熱した熱を冷却
剤に熱伝達する為の電極熱伝達手段は、水素吸蔵金属か
らなる放電電極の一端ないしはこの放電電極に接続され
た良好な熱伝導体の一端(熱伝達手段)を冷却剤液で覆
って、放電電極で発熱した熱を冷却剤に熱伝達するよう
にしたもので良い.この際に冷却剤に接する放電電極の
一端ないしはこの放電電極に接続された良好な熱伝導体
の一端(熱伝達手段)の表面積を増して熱伝導を良《す
るために、これらの一端をラセン状等にしたりフィン等
を設けるなどして、冷却剤に接する表面積を増加させて
も良い。
また前記収納手段の外側に,放電電極手段で発生した核
融合による中性子の運動エネルギーを熱に変換するため
の、中性子運動エネルギー熱変換手段は、収納手段の外
側に、中性子が減速されやすい水素原子を多《含み、密
度も適当に高く、対流による冷却効果も期待できる水や
炭化水素液体やシリコンオイル等の液体(中性子減速液
)を設ければ良い。
前記放電電極で発熱した熱を冷却するための冷却削と、
中性子を減速させて中性子の運動エネルギーを熱に変換
するための、中性子運動エネルギー熱変換手段である中
性子減速液とが電気的に連続した同一の液を使用すると
きには、その液体の構造原子として水素原子を含んだ電
気絶縁液体であることが好ましい。この電気絶縁性は重
水素ガス中の放電電極間に充分の電圧が印加されるため
に好ましい条件となる。
[実施例] 第1図〜第3図は本発明に係わる核融合熱取出し装置の
実施例を示す概略図を示し、第1図は核融合熱取出し装
置の一実施例を示す概略断面図で、第2図は放電電圧印
加波形の実施例を示し、第3図は重水素ガスの一般的放
電特性を示し、重水素ガス中の球電極間の気圧と電極間
隙長との積に対する絶縁破壊電圧を示す。
[実施例l] 第1図において、1は核融合発生容器《収納手段》、2
は円筒状放電電極、3はこの円筒状放電電極2の中心に
配置された芯状の電界が集中する水素吸蔵金属からなる
放電電極、4は円筒状放電電極2の両側を封じるように
配置された電気絶縁性蓋、5は少なくとも水素吸蔵金属
からなる放電電極3に円筒状放電電極2に対して負極性
電圧相が印加されるように、円筒状放電電極2とこれに
対し芯状の水素吸蔵金属からなる放電電極3とに放電電
圧を印加するための電源、6は核融合発生容器1内の空
気を初めに除去するための真空ボンブ、7は空気を抜き
除去した後の核融合発生容器l内を重水素ガスで充満さ
せるための重水素タンク、8、9、10は開閉可能な弁
、l1は水素吸蔵金属からなる放電電極3内で発熱した
熱を冷却剤に放熱(熱伝達)させるための、少なくとも
放電電極3の一端ないしはこの放電電極に接続された良
好な熱伝導体の一端の冷却剤に接する表面積を増して放
熱をよくするためのラセン状熱伝達部(熱伝達手段)、
12はガンマー線等の電磁波を吸収させ、かつ冷却剤と
中性子減速液とを収容するための、鉄以上の高い原子番
号の原子を含む遮蔽容器、l3はその遮蔽容器12内で
核融合発生容器外の発熱により温度上昇した水素吸蔵金
属からなる放電電極3の熱伝達部(熱伝達手段)11を
冷却するための冷却剤と核融合発生容器lの外に出た中
性子の運動エネルギーを熱に変換するための、中性子運
動エネルギー熱変換手段(中性子減速液)とを合わせ持
った液、l4は熱交換機で、l5は運ばれてきた水と,
それが熱交換機14で本来蒸気になったその蒸気とを運
ぶ水・蒸気パイプ、l6はタービン、l7はタービンに
直結された発電機、l8はタービンを回すのに使われた
蒸気を冷やして水に戻すための復水機である。第1図に
おいてタービン16、発電機17、復水機18を破線で
示したのはこの部分は従来技術で当然できることは言う
までもない発電システムの部分であることを示し、実際
はこの部分を除いて確認したことを意味している。なお
、19、20はボンブを示す。
次に重水素タンク7に太陽光発電によって得られた重水
素を供給し、蓄えるシステムについて説明を続ける。2
1は太陽光発電手段(ソーラ・バッテリー》で公称出力
1kwのもの、22は太陽光発電装置2lにより発電し
た電力で重水を電気分解して重水素を得るための重水素
発生手段(電気分解装置)、23は重水素発生手段(電
気分解装置)22により得られた重水素の水分を除去し
重水素タンク7を通してまたは直接に収納手段(核融合
発生容器)l内に乾燥した純粋な重水素を供給するため
の水分除去フィルター、24はイオン交換樹脂による純
粋な重水を得るための純水器、25は純粋な重水をため
て電気分解装置22に必要に応じて重水を供給するため
の重水容器である。重水素タンク7の中には重水素吸蔵
手段(水素吸蔵金属粉体)が設けられていて、図示され
ていないが必要に応じてヒーターによる加熱により重水
素吸蔵手段(水素吸蔵金属粉体)内に吸蔵されている重
水素を外に放出させて収納手段l内にこの重水素(D)
を供給できるようになっている。また、重水素タンク7
内(重水素ガス圧力:約8気圧)の重水素吸蔵手段(水
素吸蔵金属粉体)内にまだ吸蔵されていない重水素を弁
10によって適当量収納容器l内に供給できる。弁10
では収納容器l内の重水素ガスの圧力が適当な圧力に一
定に保たれるようになっている。この例では収納容器l
内の重水素ガスの圧力を約800torrにして実施し
たが、1気圧でもさらに高くてもよい。
重水素吸蔵手段としてはこの例では重水素タンク7内の
重水素吸蔵手段(水素吸蔵金属粉体)と水素吸蔵金属か
らなる放電電極3が共に水素吸蔵手段の役目も果たして
いる。
なお重水素タンク7内の重水素吸蔵手段としてC a 
M m N i A Q (0.75:0.25:4.
45:0.55の比)の合金からなる水素吸蔵金属粉体
を用いた。ここでMmはミッシュメタルを意味する。し
かしこの金属に限定されるものではない。
水素吸蔵金属からなる放電電極3には電源5によって、
円筒状放電電極2に対して負極性電圧相が印加され、そ
の周辺の電界が集中しているために放電電極3の周辺の
電界強度は少なくとも電離放電(グロー放電・コロナ放
電を意味する)開始電界強度以上になっている。このた
めに電離放電開始電界強度以上の水素吸蔵金属からなる
放電電極3の近傍内の重水素は陽イオンになって電界に
よって水素吸蔵金属で構成された放電電極3に引張られ
、集められる。集められた陽イオンは放電電極3によっ
て中性原子となり水素吸蔵金属で構成された放電電極3
に吸蔵される。放電電極3の表面積当たりの放電電流を
増加させれば、それだけ単位時間当たりに対して効率よ
く重水素が放電電極3の水素吸蔵金属に吸蔵される。充
分に重水素が放電電極3の水素吸蔵金属に吸蔵されると
、核融合を起こすことができる。また充分に重水素が放
電電極3の水素吸蔵金属に吸蔵されると、核融合をそれ
ほど高い確率ではないが起こすことができる。また充分
に重水素が放電電極3の水素吸蔵金属に吸蔵された後、
またはその途中で、放電電極2と3の間に跨がって放電
路が形成されて火花放電やアーク放電に至るほど充分に
高い電圧を単発好ましくは間欠的に連続させてこの放電
電極2と3との間に印加することによって、いままで以
上に高い確率で水素吸蔵金属からなる放電電極3の内部
に核融合を起こさせることができる。このことは放電電
極2と3の間に跨がって放電路が形成される放電により
水素吸蔵金属の電極が局部的に瞬間高温になるばかりで
な《、重水素が充分にこの水素吸蔵金属電極に衝撃波を
生じせしめて内部の原子(水素吸蔵金属ばかりでなく、
重水素原子)も激しく瞬時に振動せしめることによって
核融合を生じやすくしていると思われる。また両電極間
に瞬時の高電界電圧を印加して放電を起こさせブレーク
・ダウンを生じせしめることにより、水素吸蔵金属に格
子欠陥を起こさせ、これにより水素吸蔵金属内の重水素
原子間距離は著しく近くなる遭遇確率を高めることによ
っても核融合を高い確率で多く発生させることに有効に
働いている。
第2図に電源5によって放電電極2と3に印加した電圧
波形を示す。図に示す電圧波形の電圧を、円筒状放電電
極2に対して水素吸蔵金属からなる放電電極3が負極性
になるように電圧な印加した。放電電極2と3に跨がっ
て放電路が形成されるように、印加した電圧波形はフラ
ッシュオーバーにいたらない程度の、放電電極3の近傍
の高電界領域のみが局部放電を生ずるような直流電圧に
・放電電極2と3の間に跨がって放電路が形成される程
尖端電圧が充分に高い鋸歯状の電圧波形を重畳した電圧
波形を印加した。
使用した円筒状放電電極2はその内半径が2.5cmの
真鍮からなる電極である。また水素吸蔵金属からなる放
電電極3はその外半径が1mmの線状のバラジュウム(
Pd)からなる電極である。第2図に示した使用した電
圧波形は直流成分が10kvで、これに重畳された鋸歯
状の尖端電圧値が55kvの電圧波形であった。また発
熱により温度上昇した水素吸蔵金属からなる放電電極3
の核融合発生容器外の熱伝達部11を冷却するための冷
却剤と核融合発生容器lの外に出た中性子の運動エネル
ギーを熱に変換するための、中性子運動エネルギー熱変
換手段(中性子減速液)とを合わせ持った液としてここ
では電気抵抗率が10”オームcm以上のシリコンオイ
ル液(粘性200csの)を用いた。この結果として、
円筒状放電電極2と水素吸蔵金属からなる放電電極3の
核融合発生容器外の熱伝達部1lとの間で実用状問題と
なる程の電気的なリークもな《この電極2、3間に放電
に充分な電圧を印加することができた。このことにより
太陽光発電手段による電力によって発生電水素を使って
核融合を確実に発生させることができた。また熱伝達部
11を冷却するための冷却効果も、核融合発生容器lの
外に出た中性子の運動エネルギーを熱に変換するための
、中性子運動エネルギー熱変換手段(中性子減速液)の
中性子運動工卒ルギー減速効果も充分にその効果が確認
された。
また電極2と3との間に跨がってフラッシュオーバーに
致る放電路が形成される程尖端電圧が充分に高い鋸歯状
の電圧波形を印加したときは著しい中性子の発生が観測
され、これを必要に応じて被照射体に当てる中性子照射
装置として利用できることも確認した。
[実施例2] 実施例lにおいて、第1図の2枚の円盤状の電気絶縁性
蓋4の直径を太き《して遮蔽容器12の内壁に密着させ
た。すなわち熱伝達部11に接して、これを冷却するた
めのめ冷却剤(液)と、円筒状放電電極2の外面に接し
て、核融合発生容器1の外に出た中性子の運動エネルギ
ーを熱に変換するための、中性子運動エネルギー熱変換
手段(中性子減速液)とを隔離(電気的にも隔離)した
。これにより、遮蔽容器l2の液は三つに分割される。
これらの別々の液はそれぞれ隔離された別々の熱交換機
に循環して導かれるようにした。
これにより、熱伝達部11に接して、これを冷却するた
めの冷却剤(液)と円筒状放電電極2の外面に接して 
核融合発生容器1の外に出た中性子の運動エネルギーを
熱に変換するための、中性子運動エネルギー熱変換手段
(中性子減速液)とともに電気抵抗の低い同じ水を使用
することができるようになった。水は冷却効果も高く、
中性子の散乱衝突断面積も大きく、中性子の運動エネル
ギーを熱に変換する効果も高い。またなによりも容易に
手に入ることから、この水が仕える効果も有効である。
放電電極3と同電位の遮蔽容器l2内の分割された二つ
の水は言うまでもな《同一の熱交換機内に循環して導い
ても良いことは言うまでもない。
この効果も実施例1と同様に太陽光発電手段による電力
によって発生した重水素を使って核融合を確実に発生さ
せることができたばかりでなく、熱出力としても取り出
せ、かつ必要に応じて発生できる中性子源発生装置(中
性子照射装置)としても利用できることがわかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は核融合熱取出し装置の一実施例を示す概略断面
図、第2図は放電電圧印加波形の実施例を示す図、第3
図は重水素ガスの一般的放電特性を示す図である。 図において、1・・核融合発生容器(収納手段)、2・
・円筒状放電電極、3・・水素吸蔵金属からなる放電電
極、4・・電気絶縁性蓋、5・電源、6・・真空ボンブ
、7・・重水素タンク、8、9、lO・・開閉可能な弁
、11・・ラ−セン状熱伝達部(熱伝達手段)、12・
・遮蔽容器、l3・・液14・・熱交換機で、15・・
水蒸気バイブ、  16・・タービン、l7・・発電機
、18・・復水機、l9、20・・ボンブ、21・・太
陽光発電手段(ソーラ・バッテリー)、22・重水素発
生手段(電気分解装置),23・収納手段(核融合発生
容器)、24・・純水器、25・・電気分解装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)太陽光発電手段と 該太陽光発電手段により発電された起電力により、重水
    を電気分解させて重水素を発生させる重水素発生手段と 該重水素発生手段により発生した重水素を吸蔵させてお
    く、水素吸蔵金属からなる重水素吸蔵手段と 該重水素発生手段により発生した重水素ガスを封じ込め
    るための収納手段と 該収納手段内の少なくとも一方が水素吸蔵金属からなる
    互いに対向した放電電極からなる核融合放電電極手段と 該放電電極間に電圧を印加して該放電電極間に放電を生
    じせしめるための電圧印加手段とを有することを特徴と
    するソーラ・フュージョン装置。
  2. (2)前記重水素吸蔵手段の少なくともその一部が前記
    核融合放電電極手段の水素吸蔵金属からなる少なくとも
    一方の放電電極と同一のものであることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載のソーラ・フュージョン装置
JP2011016A 1990-01-19 1990-01-19 ソーラ・フュージョン装置 Pending JPH03215786A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011016A JPH03215786A (ja) 1990-01-19 1990-01-19 ソーラ・フュージョン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011016A JPH03215786A (ja) 1990-01-19 1990-01-19 ソーラ・フュージョン装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03215786A true JPH03215786A (ja) 1991-09-20

Family

ID=11766316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011016A Pending JPH03215786A (ja) 1990-01-19 1990-01-19 ソーラ・フュージョン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03215786A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009509130A (ja) * 2005-09-07 2009-03-05 プーラーチョー アーゲー 熱エネルギーの生成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009509130A (ja) * 2005-09-07 2009-03-05 プーラーチョー アーゲー 熱エネルギーの生成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109247031B (zh) 热光伏发电机
TWI763993B (zh) 光伏打電源產生系統及與其有關之方法
US20220021290A1 (en) Magnetohydrodynamic hydrogen electrical power generator
JP2000515107A (ja) 金属水素化物から水素脱離を引き起こす方法
EP1551032A1 (en) Hydrogen condensate and method of generating heat therewith
Verbetsky et al. Metal hydrides: properties and practical applications. Review of the works in CIS-countries
JPH03205301A (ja) 水素貯蔵方法、該方法を利用した常温核融合装置および熱エネルギー発生方法
Kulcinski et al. First wall surface problems for a D↽ T tokamak reactor
US20230085966A1 (en) Method, apparatus, device and system for the generation of electricity
EP1656678B1 (en) Pulsed low energy nuclear reaction power generators
KR950009880B1 (ko) 원소와 에너지 생산방법
EP0414399B1 (en) Process and apparatus for storing hydrogen and generating heat energy
JPH03215786A (ja) ソーラ・フュージョン装置
JP2004507713A (ja) 非平衡条件下での低温核融合
WO2002097166A1 (en) Pulsed electrolytic cell
WO2016173389A1 (zh) 冷聚变反应装置
JPH03215785A (ja) 核融合法による熱エネルギー出力装置
Eastlund et al. The fusion torch: closing the cycle from use to reuse
JPH04212092A (ja) 核融合発生方法およびその装置、熱エネルギー出力装置
JPH03150494A (ja) 核融合発生装置
WO2020060657A2 (en) A method for capturing pressure and generating electricity from shockwaves created by lightning/electrical arcing
JP2004085519A (ja) 超高密度重水素化ナノ粒子を用いる核融合による多量の発熱及びヘリウムの造出方法並びにその装置
Das et al. Fusion in Condensed Matter—A Likely Scenario
WO1996041361A2 (en) Method and apparatus for producing and using plasma
JPH0378691A (ja) エネルギー発生方法