JPH0321113B2 - - Google Patents

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JPH0321113B2
JPH0321113B2 JP59237371A JP23737184A JPH0321113B2 JP H0321113 B2 JPH0321113 B2 JP H0321113B2 JP 59237371 A JP59237371 A JP 59237371A JP 23737184 A JP23737184 A JP 23737184A JP H0321113 B2 JPH0321113 B2 JP H0321113B2
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JP
Japan
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lever member
substrate
wire
attached
toothed belt
Prior art date
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Application number
JP59237371A
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English (en)
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JPS61115381A (ja
Inventor
Tomohiro Morya
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP59237371A priority Critical patent/JPS61115381A/ja
Publication of JPS61115381A publication Critical patent/JPS61115381A/ja
Publication of JPH0321113B2 publication Critical patent/JPH0321113B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Automatic Assembly (AREA)
  • Special Conveying (AREA)
  • Specific Conveyance Elements (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は部品取付装置における基板移動機構に
関する。
背景技術 例えば電子部品など多種類の部品をプリント基
板に取り付ける場合、手作業によることが多く、
作業量の多い生産ラインなどにおいては特に能率
が悪かつた。また、手作業によると部品取付精度
などのばらつきが大きく、不良品が多く出るとい
う不都合があつた。
このような手作業の欠点を補うために最近、自
動制御によつて部品を取り付ける部品取付装置が
開発され、且つ、使用されている。既に開発され
た部品取付装置においては多くの場合、部品を取
り付ける作業対象である基板の移動も自動的に行
われており、具体的には、基板をその駆送方向に
関する両側部にて軌道レールによつて保持した状
態にて駆送している。ところで、前記基板取付装
置においては基板を部品取付位置に駆送するため
の長軌道レールの上流側に、部品を取り付ける前
の多数の基板を例えば上下方向に所定間隔を以て
積層した形で収納した基板マガジンが置かれ、ま
た、該長軌道レールの下流側には部品が取り付け
られた基板を収納するために上記基板マガジンと
同形の基板マガジンが置かれる。該両基板マガジ
ンには上記長軌道レールに連続する短軌道レール
が形成され、基板はこの短軌道レールに保持され
た状態で収納される。両基板マガジンはエレベー
タ機構等によつて基板の収納間隔ずつ所定のタイ
ミングにて上下動せしめられ、上記長軌道レール
と短軌道レールが一致したときに両軌道レール間
の基板移動がなされる。このように、軌道レール
は全体として連続したものではなく、例えば上記
長軌道レール及び短軌道レールなどのいくつかの
部分に分割され、しかも各分割軌道レール上にお
ける基板の駆送は個別の駆送手段によつてなされ
るので不連続部分、即ち各分割軌道レールの接続
部分において基板を移動せしめる基板移動機構が
設けられている。
該基板移動機構の具体的構成として、基板の駆
送方向において往復動自在に設けられて基板に脱
着自在に係合する爪部材と、該爪部材を往復動せ
しめるシリンダ機構とから成るものがある。とこ
ろが、この構成の基板移動機構においては、基板
の移動中に何らかの部材に基板が引つ掛るなどし
て基板の移動が阻害された場合、シリンダ機構に
よる押し力によつて基板が破壊されるという問題
があつた。また、該基板移動機構により基板を上
記下流側の基板マガジンに収納する場合、該基板
マガジンが上記基板収納間隔分だけ下降して基板
収納位置に位置決めされるまで基板移動機構によ
る基板の移動を停止する、即ち、中間停止状態が
必要である。かかる中間停止状態を挾んで基板を
2度移動させるためにはシリンダ機構が2つ必要
となり、そのように構成されていた。故に、基板
移動機構全体としての大型化を招来し、且つコス
トが高くなつていた。
発明の概要 本発明は上記した点に鑑みてなされたものであ
つて、その目的とするところは基板移動中に基板
の移動が阻害されることがあつても該基板が破壊
されることがなく、且つ、コストが安い基板移動
機構を提供することである。
本発明による基板移動機構は、駆送方向に関す
る両側部を軌道レールによつて保持された状態に
て駆送されて来た基板を前記軌道レールに連続す
る他の軌道レールによる保持位置に移動せしめる
基板移動機構であつて、前記基板の駆送方向と略
平行な方向において往復動自在に設けられ且つ前
記基板に脱着自在に係合し得る爪部材と、前記爪
部材を駆動する駆動手段とを含み、前記駆動手段
は前記爪部材の最往動位置及び最復動位置の各近
傍に回動自在に設けられた少くとも一対のプーリ
と、前記各プーリ間に張設されてその一部が前記
爪部材に連結された可撓性無端状線材と、前記線
材に摩擦係合する駆動プーリと、前記駆動プーリ
に回転力を付与する駆動源とからなることを特徴
としている。
実施例 以下、本発明に係る基板移動機構を備えた部品
取付装置を添付図面を参照しつつ説明する。
図において参照符号1は部品取付装置の全体を
示している。第1図ないし第4図に示されるよう
に、当該部品取付装置は左右方向に伸びる作業台
2を有している。但し、ここで言う左右方向とは
矢印Yにて示される前方に向つてのものを言い、
矢印Xが左方向を示す。また、矢印Z方向は上方
である。作業台2の左右両側方には基板供給装置
3及び基板回収装置4が配置されている。基板供
給装置3上及び基板回収装置4上には、作業対象
としての多数の基板5を上下方向に所定間隔を以
て積層した形で収納し得る基板マガジン7が複数
載置されている。基板供給装置3上に置かれた基
板マガジン7は、後述する電子部品を取り付ける
前の基板5を収納するためのものであつて、ま
た、基板回収装置4上に置かれた基板マガジン7
は電子部品の取り付けが完了した基板5を収納す
るためのものである。なお、第1図に示されるよ
うに、基板マガジン7は左右方向(第1図におけ
る)の側面が開放した直方体状に形成されてお
り、閉塞した前後方向の側壁部の内面には基板5
を保持するための軌道レール(図示せず)が左右
方向に伸長して且つ上下方向において一定の間隔
を以て複数形成されている。各基板5は該軌道レ
ールによつてその前後両側部を保持されている。
基板供給装置3の右端部にはエレベータ機構8
が設けられており、該エレベータ機構上に移動し
た基板マガジン7が上記した基板5の収納間隔ず
つ所定のタイミングにて下降せしめられるように
なされている。また、基板回収装置4の左端部に
もこのエレベータ機構8と同様のエレベータ機構
9が設けられている。
第2図ないし第6図に示されるように、作業台
2上の左右両端部には固定レール機構11及び1
2が設けられている。各固定レール機構11及び
12は、上記基板マガジン7に形成された軌道レ
ール(図示せず)に一致し得る一対ずつの軌道レ
ール11a及び12aを有している。固定レール
機構11,12はまた、夫々一対ずつの軌道レー
ル11a及び12aの間隔を調節するための調節
機構11b,12bを各々備えている。
作業台2上であつて左右の固定レール機構11
及び12の間には、一対のガイドシヤフト14,
15が平行に設けられている。前方に配置された
ガイドシヤフト14は作業台2に対して固定され
ており、また後方に設けられたガイドシヤフト1
5は軸受機構15aを介してその両端部にて作業
台2に回動自在に取り付けられている。これら両
ガイドシヤフト14,15にはテーブル17が摺
動自在に取り付けられている。ガイドシヤフト1
5の両端部近傍であつて該ガイドシヤフトの後方
には一対の歯付ベルト車18a,18bが回動自
在に設けられており、該両歯付ベルト車の間には
歯付ベルト19が架設されている。この歯付ベル
ト19の一部はテーブル17に連結されている。
右方の歯付ベルト車18は他の2本の歯付ベルト
20a及び20bを介してサーボモータ21の出
力軸に連結されている。即ち、サーボモータ21
が回転することにより歯付ベルト19が作動し、
これによつてテーブル17が左右方向に往復動せ
しめられるようになされているのである。
第5図及び第6図において特に明らかな如く、
テーブル17上には、一対の軌道レール23aを
含む可動レール機構23が前後方向に(矢印Y方
向及びその反対方向)において移動自在に取り付
けられている。この軌道レール23aは上記した
各固定レール機構11,12の軌道レール11
a,12aと一致し得、且つ、上記基板5の前後
両側部を保持する、テーブル17の左右両端部に
は前後に離隔する一対ずつのプーリ17aが設け
られており、前後一対ずつのプーリ間にはワイヤ
17bが架設されている。ワイヤ17bの一部は
上記した可動レール機構23の一部に連結されて
いる、ワイヤ17bはまた、テーブル17の後端
部に取り付けられ且つガイドシヤフト15と共に
回動するように該ガイドシヤフトにスプライン嵌
合せしめられた一対のプーリ17cに巻回せしめ
られており、これによつてガイドシヤフト15の
回動に伴つて該ワイヤが作動して可動レール機構
23が前後方向に往復動するようになつている。
第3図ないし第5図に示されるように、ガイドシ
ヤフト15の左端部近傍であつて該ガイドシヤフ
トの下方にはサーボモータ25が配置されてお
り、且つ、作業台2に固定されている。ガイドシ
ヤフト15の左端部には歯付ベルト車15bが取
り付けられており、該歯付ベルト車は2本の歯付
ベルト26a,26b及び歯付ベルト車26cを
介してサーボモータ25の出力軸と連結されてい
る。
第4図ないし第6図に示されるように、作業台
2上であつて左右両端部には基板移動機構30及
び31が設けられている。左方の基板移動機構3
0は、エレベータ機構8上に載置された基板マガ
ジン7に形成された軌道レール(図示せず)から
基板5を引き出して、これを固定レール機構11
を経て可動レール機構23の軌道レール23aに
よる基板保持位置に移動させるためのものであ
る。但し、エレベータ機構8上に位置せしめられ
た基板マガジン7内に収納された基板5(第1
図)は、該エレベータ機構8に添設されたエアシ
リンダ機構(図示せず)によつて所定分だけ基板
駆送方向である右方(反矢印X方向)に順次押し
出され、基板移動機構30はこの押し出された基
板5を可動レール機構23上に搬送する。
一方、右方に配置された基板移動機構31は、
電子部品の取り付けを完了した基板5を可動レー
ル機構23の軌道レール23aから引き出して、
これを右方固定レール機構12を経て、エレベー
タ機構9上の基板マガジン7に形成された軌道レ
ール(図示せず)内に挿入するためのものであ
る。両基板移動機構30及び31はほぼ同様に構
成されているため、ここでは右方の基板移動機構
31の構成について詳述する。
第7図、第8図、第9図aないしcに示される
ように、基板移動機構31は基板駆送方向と平行
に、即ち、左右に伸びるガイドシヤフト33を有
している。ガイドシヤフト33はブラケツト33
a等を介して作業台2に回動自在に取り付けられ
ている。このガイドシヤフト33にはスライダ3
4が往復動自在に取り付けられている。なお、第
7図及び第8図にはスライダ34が2つ示されて
いるが、これは該スライダの移動ストロークを示
すためであつて、実際にはスライダ34は1つの
みである。スライダ34はガイドシヤフト33に
スプライン嵌合しており、該ガイドシヤフトが回
転することによつてスライダ34も回転するよう
になつている。スライダ34には可動レール機構
23によつて送られて来た基板5(第1図参照)
にその先端部にて係合し得る爪部材35が固設さ
れている。すなわち、爪部材35はガイドシヤフ
ト33が回動することによつて上記基板に対して
脱着せしめられるのである。ガイドシヤフト33
の左端側には該ガイドシヤフトをアーム部材33
bを介して回転せしめるためのエアシリンダ機構
33cが設けられている。
上記爪部材35の左方(矢印X方向)への移動
限界位置を該爪部材の最復動位置と称し、これに
対して、右方への移動限界位置を該爪部材の最復
動位置と称する。該最往動位置及び最復動位置の
各近傍には一対のプーリ36a,36bが配置さ
れており、且つ、ブラケツト33aに回動自在に
取り付けられている。両プーリ36aと36bの
間には可撓性無端状線材たるワイヤ37が張設さ
れており、該ワイヤの一部はスライダ34を介し
て爪部材35に連結されている。ガイドシヤフト
33の右端部近傍であつて該ガイドシヤフトの下
方には駆動源としてのレバーシブルモータ39が
配置され、且つ、ブラケツト39aを介して作業
台2に固定されている。レバーシブルモータ39
の出力側には駆動プーリ40が嵌着せられてお
り、該駆動プーリはワイヤ37に摩擦係合してい
る。
これらプーリ36a及び36bと、ワイヤ37
と、レバーシブルモータ39と、駆動プーリ40
とによつて、爪部材35を左右方向に往復駆動す
る駆動手段が構成されている。なお、ガイドシヤ
フト33の左右両端部近傍には、爪部材35が上
記最往動位置及び最復動位置に達したことを検知
するための一対のセンサ42a,42bが配設さ
れている。また、ガイドシヤフト33の中央部近
傍にも他のセンサ42cが配置されている。
電子部品の取り付けを完了した基板5を下流側
(基板駆送方向における)のエレベータ機構9上
に載置された基板マガジン7内に収納せしめる場
合であつて、該基板マガジンがまだ基板収納位置
に下降し且つ位置決めされていないとき、当該基
板移動機構による基板移動を移動の途中で一時停
止する必要がある。上記したセンサ42cはこの
一時停止のためのものである。
次に、基板5に取り付けられるべき複数種の電
子部品を順次供給する供給手段について説明す
る。
第1図、第2図、第4図、第10図及び第11
図に示されるように、作業台2の後方上部には部
品源たる例えば40本の長手ステイツクカセツト4
4が互いに左右方向において一列に並べて配置さ
れており、且つ、作業台2上に固設された支持台
46上に固定されている。なお支持台46は作業
台2と共に、当該部品取付装置の基体の一部を構
成している。各ステイツクカセツトは全体として
直方体状に形成されており、前方に向つて下方に
傾斜するように設けられている。上記支持台46
上には、第12図にその断面が示されるように案
内レール47が設けられており、ステイツクカセ
ツト44はその長手方向において且つ下端部に該
案内レールに係合している。
第11図及び第12図において特に明らかなよ
うに、支持台46の全端部上面には支持壁46a
が突設されている。この支持壁46aの後面には
上下方向において離隔しかつ案内レール47と平
行に伸びる一対の位置決めピン48,49が突設
されている。ステイツクカセツト44はその部品
流出方向端部、すなわち前端部においてこれら位
置決めピン48及び49に係合している。
上記した案内レール47と、両位置決めピン4
8,49とによつて、ステイツクカセト44を上
記基体の一部である支持台46に対して脱着自在
に固定する固定手段が構成されている。一対設け
られた位置決めピン48及び49のうち、下方の
位置決めピン49のピン本体の外周にはネジ部が
形成されており、該ネジ部には該位置決めピンの
一部をなすナツト49aが螺合せられている。す
なわち、このナツト49aを回動せしめることに
よつて、ステイツクカセツト44の該位置決めピ
ンに対する係合位置が、該位置決めピンの軸方向
において調節されるようになつているのである。
従つて、該ステイツクカセツトの部品流出口を、
後述する部品供給路に対して正確に位置決めする
ことができるのである。
第13図、第14図、第15図aないしcに示
されるように、ステイツクカセツト44は鋼板等
を植方体状に形成してなるケース52を有してい
る。ケース52の上端部及び後端部には当該ステ
イツクカセツトを手にて保持するための取手52
a,52bが突設されている。ケース52内には
複数の電子部品53(第15図b参照)を各々保
持した複数の長手ステイツク54が積重して収納
されている。各ステイツク54は、ケース52内
に設けられた2枚の隔壁52c,52d等によつ
て、例えば第14図における上下方向においての
み移動自在であるように位置決めされている。
ケース52内であつて前端部には駆動動子A5
6が配置されており。且つ、一対のピン56aを
介して例えば第15図bにおける上下方向におい
て摺動自在にケース52に取り付けられている。
この駆動子Aの後方に位置する隔壁52cの前面
には、該駆動子Aの移動方向と平行な方向におい
て移動自在にカム部材A57が取り付けられてい
る。駆動子A56の一部はカム部材A57に連結
されており、これによつて、駆動子A56の移動
に伴つてカム部材A57が同方向に移動するよう
になつている。なお、駆動子A56には張出部5
6bが形成されており、該駆動子Aをケース52
の外部から作動せしめ得るようにこの張出部56
bがケース52の外部に突出している。カム部材
A57の下方には一対の把持レバー部材59が互
いに対向して設けられており、且つ、長手ピン5
9aを介して上記隔壁52cに各々揺動自在に取
り付けられている。これら一対の把持レバー部材
59は、積重した複数のステイツク54のうち最
下段のステイツクの部品流出口近傍をその自由端
部にて密接把持して該部品流出口の位置決めをな
すためのものである。
第16図aに示されるように、カム部材A57
の下端部には一対のカム孔57aが形成されてお
り、各把持レバー部材59の上端部に突設された
ピン59aがこれらカム孔57aに摺動自在に嵌
合している。すなわち、カム部材A57が往復動
することによつて把持レバー部材59が作動する
ようになされているのである。但し、カム孔57
aは、カム部材A57が上方移動限界位置にある
ときに把持レバー部材59がステイツク54を密
接把持するように、且つ、カム部材A57が下方
移動限界位置に達したときに把持レバー部材59
がステイツク54の把持を完全に解除するように
該把持レバー部材59を駆動すべく形成されてい
る。
駆動子A56の近傍には支持レバー部材A61
が上下方向に伸長して設けられており。その上端
部にてピン56aを介してケース52に揺動自在
に取り付けられている。支持レバー部材A61の
自由端部は後方に向けて略直角に屈曲せしめられ
ており、該屈曲部61aが上記した最下段のステ
イツクに続く2番目のステイツク54内に挿入さ
れ得、これによつて該2番目のステイツクの部品
流出方向端部すなわち前端部が支持されるように
なされている。第16図bから特に明らかな如
く、駆動子A56の下端部にはカム孔56dが形
成されており、支持レバー部材A61の中央部に
突設されたピン61bがこのカム孔56dに揺動
自在に嵌合している。すなわち、駆動子A56が
往復動することによつて支持レバー部材A61が
揺動するようになつているのである。但し、カム
孔56dは、駆動子A56が上方移動限界位置に
あるときに支持レバー部材A61の屈曲部61a
が2番目のステイツク54内から抜き出ているよ
うに、且つ、駆動子A56が下方移動限界位置に
あるときに上記屈曲部61aが該ステイツク内に
完全に挿入されるように該支持レバー部材A61
を駆動すべく形成されている、 第15図bから特に明らかなように、隔壁52
cの後方には略くの字状に形成されたレバー部材
A62が配置されており、且つ、その中央部にお
いてピン62aによつてケース52に回動自在に
取り付けられている。レバー部材A62に形成さ
れて前方に伸びる一端部62bはピン62cによ
つて駆動子A56に枢着せられている。一方、レ
バー部材A62の後方には直線的に形成され且つ
後方に伸長するレバー部材B63が配置されてお
り、該レバー部材Bの前端部はレバー部材A62
の他端部62dにピン63aによつて枢着されて
いる。
レバー部材B63は隔壁52dの後方にまで伸
長している。レバー部材B63の後方にはT字状
に形成されたレバー部材C65が配置されてお
り、且つ、その中央部においてピン65aによつ
てケース52に回動自在に取り付けられている。
このレバー部材C65に形成されて上方に伸長す
る第1端部65bは上記レバー部材B63の後端
部にピン65cによつて枢着せられている。レバ
ー部材C65の第2端部65dにはコイルスプリ
ング66が連結されている。レバー部材C65は
該コイルスプリングによつて、ピン65aを中心
として第15図bにおける反時計方向に付勢され
ている。
レバー部材C65と隔壁52dとの間には矩形
状のカム部材B68が配置されており、且つ3つ
のピン68aを介してケース52に上下方向(例
えば第15図aにおける)において移動自在に取
り付けられている。レバー部材C65に形成され
て前方に伸びる第3端部65fはこのカム部材B
68の上端部にピン68bによつて枢着せしめら
れている。カム部材B68の近傍には支持レバー
部材B69が上下方向に伸長して配置されてお
り、その上端部にてピン68aを介してケース5
2に揺動自在に取り付けられている。支持レバー
部材B69の自由端部、すなわち下端部は前方に
向けて略直角に屈曲せしめられており、該屈曲部
69aは上記最下段のステイツク54の後端部を
支持し得る。
第16図cに示される如く、カム部材B68の
下端部にはカム孔68dが形成されており、支持
レバー部材B69の中央部に突設されたピン69
bがこのカム孔68dに摺動自在に嵌合してい
る。すなわち、カム部材B68が往復動すること
によつて支持レバー部材B69が揺動するように
なされているのである。このカム孔68dは、カ
ム部材B68が上方移動限界位置にあるときに支
持レバー部材B69の屈曲部69aが完全に最下
段ステイツク54の後端部を支持するように、且
つ、カム部材B68が下方移動限界位置に達した
ときに上記屈曲部69aが該ステイツクから完全
に離脱するように該支持レバー部材B69を駆動
すべく形成されている。
支持レバー部材B69の前方にはまた、該支持
レバー部材Bと平行に伸長する他の支持レバー部
材C71が配設されており、且つ、その上端部に
てピン68aを介してケース52に揺動自在に取
り付けられている。この支持レバー部材C71の
下端部すなわち自由端部は前方に向けて屈曲せら
れており、該屈曲部71aが上記した2番目のス
テイツク54の後端開口部内に挿入され得、これ
によつて該2番目のステイツクの後端部が支持さ
れるようになされている。第16図cに示される
ように、カム部材B68の下端部にはカム孔68
dのとなりに他のカム孔68eが形成されてお
り、支持レバー部材C71の中央部に突設された
ピン71aがこのカム孔68dに摺動自在に嵌合
している。すなわち、カム部材B68が往復動す
ることによつて支持レバー部材C71が揺動せし
められるようになつているのである。但し、カム
孔68dは、カム部材B68が上方移動限界位置
にあるときに支持レバー部材C71の屈曲部71
aが上記した2番目のステイツク54の後端開口
部内から抜き出ているように、且つ、カム部材B
68が下方移動限界位置に達したときに上記屈曲
部71aが該ステイツク内に完全に挿入されるよ
うに該支持レバー部材C71を駆動する如く形成
されている。
ここで、上記した一対の把持レバー部材59
と、支持レバー部材B69と、これらに関連する
ピンなどの周辺小部材とによつて、上記した最下
段のステイツク54を脱着自在に支持する第1支
持手段が構成されている。また、支持レバー部材
A61と、支持レバー部材C71と、これらに関
連する周辺小部材とによつて、上述した2番目の
ステイツク54を脱着自在に支持する第2支持手
段が構成されている。また、上記した駆動子A5
6と、カム部材A57と、レバー部材A62と、
レバー部材B63と、レバー部材C65と、コイ
ルスプリング66と、カム部材B68と、これら
に関連する周辺小部材とによつて、上記第1支持
手段及び第2支持手段をステイツクを支持する支
持位置と該支持を解除する支持解除位置の間でカ
セツト外部から駆動するための駆動手段が構成さ
れている。なお、上記第2支持手段が上記支持解
除位置から支持位置に移動したときに上記第1支
持手段が上記支持位置から上記支持解除位置に移
動するように、且つ、上記第1支持手段が支持位
置に復帰したときに上記第2支持手段が支持解除
位置に移動するようにタイミングが設定され、こ
の一連の動作によつて空になつた最下段ステイツ
クのカセツト外への排出及び上記2番目のステイ
ツクの最下段への下降が行われるのである。ま
た、上記第2支持手段が上記支持位置から支持解
除位置に移動した場合に、第1支持手段に含まれ
る一対の把持レバー部材59のステイツク把持面
の相互距離がステイツク54の厚さ:t(第15
図c)よりも若干大きくなるように設定されてい
る。このように構成されていることによつて、第
1支持手段による支持を解除された2番目のステ
イツクが、第1支持手段による支持位置、特に、
上記把持レバー部材59による密接把持位置に円
滑に下降するのである。
第14図、第15図aないしcに示されるよう
に、ステイツクカセツト44のケース52内には
また、上記最下段のステイツク54の部品流出口
を閉塞し得るシヤツター73が設けられている。
シヤツター73は前方の隔壁52cの後方に上下
方向に伸長して設けられており、且つ、一対のピ
ン73a(第15図b参照)を介して隔壁52c
に上下方向において移動自在に取り付けられてい
る。シヤツター73はその下端部73bにて上記
部品流出口を閉塞するのである。第15図a及び
cに示されるように、ケース52内であつて前端
部にはシヤツター駆動子A75がシヤツター73
と平行に配置されており、且つ、ピン75aを介
して隔壁52cに上下方向において移動自在に取
り付けられている。シヤツター駆動子A75の上
端部には張出部75bが突設されており、該張出
部はシヤツター73に連結されている。すなわ
ち、シヤツター73は、シヤツター駆動子A75
を移動せしめることによつて該シヤツター駆動子
Aと共に同方向に移動するようになされているの
である。なお、シヤツター駆動子A75には他の
張出部75d(第15図a図示)が形成されてお
り、該シヤツター駆動子Aをケース52の外部か
ら作動せしめ得るようにこの張出部75dがケー
ス52の外部に突出している。
一方、レバー部材A62を回動自在に支持する
ピン62aには、該レバー部材Aと同様にくの字
状に屈曲して形成された他のレバー部材D76が
その中央部にて回動自在に取り付けられている。
このレバー部材D76に形成されて前方に伸長す
る一端部76aは、シヤツター73の側部に突設
されたピン73cの上端部に当接している。レバ
ー部材D76の後方には直線的に形成され且つ後
方に伸びる他のシヤツター駆動子B77が配置さ
れており、該シヤツター駆動子Bの前端部はレバ
ー部材D76の他端部76bにピン76cによつ
て枢着されている。
シヤツター駆動子B77はケース52の後方外
部まで伸長しており、その後端部は取手52bの
近傍に位置している。このシヤツター駆動子B7
7を作動せしめる場合、取手52bを把持した手
の親指等にてこれを行うことが出来るのである。
なお、シヤツター駆動子B77は該シヤツター
駆動子Bの後端部近傍に設けられたコイルスプリ
ング78(第14図示)によつてケース52の外
方に向けてのバイアス力を付与せしめられる。ま
た、シヤツター73及びシヤツター駆動子A75
はこれらの近傍に配置されたコイルスプリング7
9,80によつて例えば第15図cにおける上方
へのバイアス力を付与される。
次いで、上述のステイツクカセツト44に設け
られたステイツク排出交換用の駆動子A56を作
動せしめるための作動機構と、該作動機構を選択
されたステイツクカセツトに対応する位置に位置
決めする駆動機構について説明する。
例えば第11図、第17図及び第18図に示さ
れるように、複数並設されたステイツクカセツト
44の下方には各ステイツクカセツトの並設方
向、即ち左右方向に互いに平行に伸長する一対の
ガイドシヤフト83が配置されており、且つその
両端部において支持台46に対して固定されてい
る。第19図にも示されるように、これらガイド
シヤフトにはスライダ84が摺動自在に取り付け
られている。第2図及び第5図に示されるよう
に、上記したガイドシヤフト83の両端部近傍に
は一対の歯付ベルト車85a,85bが配置され
ており、これらは支持台46に取り付けられてい
る。両歯付ベルト車85a及び85bには歯付ベ
ルト86が架設されており、該歯付ベルトの一部
がスライダ84に連結されている。右方の歯付ベ
ルト車85bは該歯付ベルト車の近傍に配置され
たサーボモータ87の出力軸と他の歯付ベルト8
8を介して連結されている。すなわち、サーボモ
ータ87が回転することによつてスライダ84が
往復動するようになつているのである。
第18図から特に明らかなように、スライダ8
4には、3本のエアシリンダ機構90,91及び
92が、左右方向において並設されている。一
方、第11図、第12図及び第17図に示される
ように、支持台46の前端部に設けられた支持壁
46aの前面に沿つて、一対ずつ40組の作動レバ
ー部材94及び95が往復動自在に設けられてい
る。これら各一対ずつの作動レバー部材94,9
5は40本設けられた各ステイツクカセツト44の
1本ずつに対応している。一対の作動レバー部材
94,95のうち、左方の作動レバー部材94の
上端部94aはステイツクカセツト44に設けら
れたステイツク排出交換用駆動子A56の張出部
56bの上端部に当接し得るようになつている。
また、第20図から特に明らかなように、この作
動レバー部材94の下端部94bは、エアシリン
ダ機構90及び91の各作動ロツド90a,91
aに固着された中継部材90b,91bと係合可
能となつている。すなわち、エアシリンダ機構9
0,91の作動ロツド90a,91aが引かれる
ことにより作動レバー部材94が下方に移動し、
これによつてステイツクカセツト44の駆動子A
56が作動せしめられてステイツクの排出交換が
行なわれるようになされているのである。但し、
エアシリンダ機構90は駆動子A56を下方移動
限界位置に移動せしめるためのものであつて、該
エアシリンダ機構の作動ロツド90aの作動スト
ロークは大きくとられている。なお、作動ロツド
90aの作動ストロークの調整は中継部材90b
に取り付けられたストローク調整ネジ90cによ
つてなされる。また、エアシリンダ機構91は、
ステイツクカセツト44内の第2支持手段(前
述)がステイツクを支持する支持位置(前述)か
ら支持解除位置に移動した場合に、第1支持手段
(前述)に含まれる一対の把持レバー部材59の
ステイツク把持面の相互距離がステイツク54の
厚さ:t(第15図c図示)よりも若干大きくな
るように設定するためのものである。このため、
エアシリンダ機構91の作動ロツド91aの作動
ストロークは上記エアシリンダ機構90の作動ロ
ツド90aの作動ストロークよりも小さく設定さ
れている。この作動ロツド91aの作動ストロー
クの調整も、上記した作動ロツド90aのための
ストローク調整ネジ90cと同型のストローク調
整ネジ91c(第20図示)によつてなされる。
第12図に示されるように、作動レバー部材9
4の右方に設けられたもう1本の作動レバー部材
95上端部95aは、ステイツクカセツト44に
設けられたシヤツター駆動子A75の張出部75
dの上端部に当接し得るようになつている。ま
た、第20図から明らかなように、この作動レバ
ー部材95の下端部95bは、エアシリンダ機構
92の作動ロツド92aに固着された中継部材9
2bと係合可能となつている。すなわち、エアシ
リンダ機構92の作動ロツド92aが引かれるこ
とにより作動レバー部材95が下方に移動し、こ
れによつて上記シヤツター駆動子A75が作動せ
しめられて、ステイツクカセツト44内の最下段
のステイツク54の部品流出口が閉塞せられるの
である。なお、上記中継部材92bと前述した2
つの中継部材90b,91bは、各エアシリンダ
機構90,91,92の移動方向において一列に
並んでいる。また、上記作動ロツド92aの作動
ストロークの調整は中継部材92bに取り付けら
れたストローク調整ネジ92cによつてなされ
る。
第17図に示されるように、スライダ84の下
方には該スライダの移動方向に沿つて3個の検知
センサ97が並設されており、且つ、支持台46
の一部にブラケツト97aを介して各々取り付け
られている。但し、第17図には検知センサ97
は1つのみ示されている。これら3つの検知セン
サの1つは左方向のオーバーラン用、1つは右方
向のオーバーラン用、残りの1つは原点検知用と
して作用する。各検知センサ97を使用すること
によつて、スライダ84の各ステイツクカセツト
44に対応する位置出しが数値制御によつてなさ
れる。スライダ84の下端部にはこれら各検知セ
ンサ97の検知スリツト97b内を通過し得る検
知片84aが固設されている。
上記したスライダ84と、中継部材90b,9
1b,92bを含むエアシリンダ機構90,91
及び92と、これらに関連する周辺小部材とによ
つて、複数のステイツクカセツト44の並設方向
に沿つて往動自在に設けられてステイツクカセツ
ト44に設けられたステイツク排出交換用の駆動
子A56を作動せしめるための作動機構が構成さ
れている。また、上記歯付ベルト車85a,85
bと、歯付ベルト86と、サーボモータ87と、
歯付ベルト88と、検知センサ97と、これらに
関連する周辺小部材とによつて、該作動機構を選
択されたステイツクカセツト44に対応する位置
に位置決めする駆動機構が構成されている。
第4図、第10図及び第11図に示されるよう
に、支持台46上であつて各ステイツクカセツト
44の前方には10本の部品案内部材100が左右
方向において一列に並べて配置されている。この
部品案内部材100はステイツクカセツト44と
同じ傾斜角度を以て支持台46に固定されてい
る。上記した数量(10本)から明らかなように、
部品案内部材100は4本のステイツクカセツト
44に対して1本設けられている。
第21図、第22図及び第23図から明らかな
ように、各部品案内部材100には4本のステイ
ツクカセツト44から順次流出する電子部品53
(第15図b参照)を後述するチヤツクによる部
品把持位置に供給するための4本の部品供給路1
00aが形成されている。これら各部品供給路1
00aの後端部、即ち第21図における右端部
は、例えば第12図に示される支持壁46aに形
成された開口部46bに挿通せしめられ、更にス
テイツクカセツト44の部品流出口内に挿通せし
められて該ステイツクカセツト内の最下段のステ
イツク54の部品流出口に一致せられている。第
21図に示されるように、各部品供給路100a
は直線部100bと湾曲部100cとを有してお
り、該湾曲部の落差は直線部100bの落差より
も大となつている。また、湾曲部100cの底面
は該湾曲部の曲率中心に向つて低くなるように傾
斜せしめられている。
第24図に示される如く、部品案内部材100
に形成された各部品供給路100aの開口端、即
ち部品供給方向端の近傍には、アーム部材101
が配置されており、且つ、ピン101aを介して
部品案内部材100に一端部にて揺動自在に取り
付けられている。アーム部材101はピン101
aに外嵌せられたバネ部材102によつて、該ア
ーム部材の自由端部が部品供給路100aの上記
開口端に近づく方向に付勢されている。アーム部
材101の該自由端部には部品供給路100aを
通じて供給された複数の電子部品53の最先のも
のに当接して該最先部品を後述するチヤツクによ
る部品把持位置に停止させるストツパ103が取
り付けられている。なお、アーム部材101を、
手などによつて該アーム部材の自由端部が部品供
給路100aの開口端から離れるように揺動せし
めれば、ストツパ103による電子部品53の停
止位置決め状態は解除され、各電子部品53を部
品供給路100a内から一気に外部に流出させる
ことができる。
ここで、ストツパ103にはネジ部103aが
設けられており、ストツパ103は、該ネジ部が
アーム部材101の自由端部に嵌挿されることに
よつて、且つ、該ネジ部に螺合するナツト103
bを締め付けることによつてアーム部材101に
取り付けられている。故に、これらナツト103
bの締付位置を適宜変えることによつて、ストツ
パ103の位置が上記最先の電子部品の移動方向
において調節される。このように構成されている
ことによつて、1つの部品供給路にて寸法の異な
る電子部品を流す場合でも、各寸法の電子部品を
上記チヤツクによる部品把持位置に正確に位置決
めして停止させることができるのである。
上記した部品案内部材100と、ストツパ10
3と、これらに関連する周辺小部材とによつて、
部品源たるステイツクカセツト44から順次流出
する電子部品を上記チヤツクの部品把持位置に案
内する案内手段が構成されている。
また、該案内手段と、ステイツクカセツト44
と、該ステイツクカセツトを基体としての支持台
46に固定するための上記固定手段と、各エアシ
リンダ機構90,91,92等を含む上記作動機
構と、歯付ベルト86などからなり該作動機構を
移動せしめる上記駆動機構と、これらに関連する
周辺小部材とによつて、少なくとも2種類の電子
部品を順次供給する部品供給手段が構成されてい
る。
次に、上記部品供給手段により供給された電子
部品を把持して該電子部品を所定方向に移動させ
て作業対象たる基板5(第1図示)に取り付ける
ためのチヤツクについて説明する。
第2図ないし第4図に示されるように、作業台
2上であつて支持台46の前方には綱板等からな
るハウジング107が設けられており、該ハウジ
ング内にはフレーム108が設けられている。フ
レーム108は左右方向に伸び且つ上下に離隔す
る一対の横フレーム109及び110を含む。
第25図及び第26図から特に明らかなよう
に、下方の横フレーム110には上下方向に伸長
するボス112が固定されている。ボス112は
全部で10本設けられており、夫々部品案内部材1
00に対応して配置されている。各ボス112内
には円筒状のシヤフト113が設けられており、
且つ、ボールベアリング113aを介してボス1
12に回動自在に取り付けられている。これらの
シヤフト113の下端部にはブラケツト114が
固設されている。第27図から特に明らかなよう
に、ブラケツト114は断面形状がコの字状であ
るように形成されており、該各ブラケツトの上記
コの字内にはチヤツク117が夫々配置されてい
る。すなわち、チヤツク117は固定軸としての
ボス112の中心軸を中心として回動自在となつ
ているのである。また、チヤツク117はその上
端部にて、且つ該チヤツクの上下方向の中心軸を
含む面内で揺動自在であるようにピン118によ
つてブラケツト114に取り付けられている。ピ
ン118にはレバー118aを介してコイルスプ
リング119が連結されており、チヤツク117
はこのコイルスプリング119によつてピン11
8を中心とした例えば第26図における時計方向
へのバイアス力を付与される。
第28図aないしe並びに第29図にも示され
る如く、チヤツク117はフレーム121を有し
ている。フレーム121の中心軸上にはピン12
1aが突設されており、該ピンにはアウタケーシ
ングワイヤ122が連結されている。このフレー
ム121を揺動自在に支えるピン118は該フレ
ームの中心軸から距離:Lだけ偏倚しており、こ
のため、アウタケーシングワイヤ122が上方に
引かれることによつてフレーム121、従つてチ
ヤツク117の全体がピン118を中心として第
26図における反時計方向に揺動する。なお、ア
ウタケーシングワイヤとは、可撓性チユーブとこ
れに挿通せしめられた芯線とからなり、該芯線を
作動せしめることによつて対象物を駆動するため
の線材のことを言う。
フレーム121内にはスライダ124が上下方
向において摺動自在に設けられている。スライダ
124の上端部には該スライダを駆動するための
アウタケーシングワイヤ125が連結されてい
る。また、スライダ124には該スライダを下方
に向けて付勢するコイルスプリング126が連結
されている。スライダ124の下端部には電子部
品53を把持するための一対の爪部材128が左
右方向において互いに対向して設けられており、
且つ、互いに対向方向に把持位置と非把持位置と
の間で揺動すべく略中央部においてピン128a
を介してスライダ124に揺動自在に取り付けら
れている。両爪部材は該両爪部材の間に介装され
たコイルスプリング129によつて上記非把持位
置に向けて付勢されている。第29図に示される
ようにスライダ124内には小スライダ130が
上下方向において所定範囲内にて摺動自在に設け
られている。スライダ124にはまた、この小ス
ライダに下方へのバイアス力を付与するコイルス
プリング132が内装されている。小スライダ1
30には該小スライダを上方に移動させるための
アウタケーシングワイヤ133が連結されてい
る。一方、各爪部材128の上端部は互いに近接
する方向に屈曲せしめられており、該両屈曲部の
対向面には小スライダ130に回動自在に回動自
在に取り付けられたミニチユアのボールベアリン
グ134が当接している。すなわち、アウタケー
シングワイヤ133が上方に引かれることにより
小スライダ130が移動し、これによつて一対の
爪部材128が電子部品53を把持する上記把持
位置に向けて揺動するようになされているのであ
る。
第28図b,c,d及びeに示されるように、
フレーム121の左側面にはサブフレーム136
がネジ137によつて取り付けられている。サブ
フレーム136には、前後方向に平行に伸び且つ
上下方向において離隔した一対のガイドシヤフト
138が取り付けられている。ガイドシヤフト1
38には電子部品53を把持するための一対の爪
部材139が摺動自在に取り付けられている。す
なわち、この両爪部材139は前述した電子部品
把持用の爪部材128による部品把持方向に垂直
な方向において電子部品53を把持し得るのであ
る。サブフレーム136の左側面には一対のレバ
ー部材F140及びレバー部材G141が左右方
向において互いに対向して設けられており、且
つ、各中央部にてピン140a及び141aを介
してサブフレーム136に揺動自在に取り付けら
れている。これらレバー部材F140及びレバー
部材G141の各上端部はコイルスプリング14
3によつて連結されており、該両レバー部材はこ
のコイルスプリング143により該各上端部が互
いに近づく方向に付勢されている。レバー部材F
140及びレバー部材G141の各下端部は両爪
部材139に突設されたピン139aに枢着され
ている。レバー部材F140とレバー部材G14
1の間には上下方向に伸びるスライダ144が配
置されており、且つ、サブフレーム136に上下
方向において摺動自在に取り付けられている。ス
ライダ144の上端部には該スライダを上方に引
き上げるためのアウタケーシングワイヤ145が
連結されている。第28図cに示されるように、
スライダ144の下端部にはピン144aが突設
されており、このピン144aは、レバー部材G
141の上端部近傍であつてレバー部材F140
との対向面に突設された突起141bと係合し得
る。また、この突起141bの先端はレバー部材
F140の上端部に形成されたテーパ部140b
に係合可能となつている。すなわち、アウタケー
シングワイヤ145が上方に引かれることによつ
て、レバー部材F140及びレバー部材G141
が該両レバー部材の下端部が互いに近接する方向
に揺動せしめられ、これによつて両爪部材139
が移動して電子部品53を把持するようになされ
ているのである。
上記した各チヤツク117は、第26図におい
て実線にて示される位置、即ち作業対象たる基板
5(第1図示)に電子部品53を取り付ける部品
取付位置と、同図において二点鎖線で示される位
置、即ち、前述した部品供給手段の部品供給域と
の間を移動する。
次いで、上述した各チヤツク117のいずれか
1つを、上記した部品供給域及び部品取付位置に
位置決めし且つ電子部品53を脱着せしめるなど
駆動する位置決め駆動機構について説明する。
例えば第25図及び第26図に示されるよう
に、フレーム108はその後部に縦フレーム15
0を有しており、該縦フレームの前面には横フレ
ーム109及び110と平行に伸びるブラケツト
150aが取り付けられている。第26図から明
らかな如く、ボス112の後方には、上下方向に
伸長するシヤフト151が配置されており、且
つ、上記ブラケツト150aと下方の横フレーム
110にその両端部においてボールベアリング1
52を介して回動自在に取り付けられている。シ
ヤフト151の略中間部には歯付ベルト車153
がボールベアリング154を介して回動自在に取
り付けられている。歯付ベルト車153の上方に
は該歯付ベルト車の回転力をシヤフト151に伝
達するための電磁クラツチ155が設けられてい
る。シヤフト151には歯付ベルト車153の下
方に他の歯付ベルト車157が取り付けられてお
り、この歯付ベルト車157は、ボス112に回
動自在に取り付けられた円筒状シヤフト113に
嵌着された歯付ベルト車158と歯付ベルト15
9によつて連結されている。シヤフト151の下
端部にはまた、該シヤフトの回転を停止せしめる
ための電磁ブレーキ160が設けられている。
第30図に示されるように、ブラケツト150
aの右方と、該ブラケツトの中央部及び左端部に
は歯付ベルト車163,164,165及び16
6が各々配置されている。夫々一対ずつの歯付ベ
ルト車163と164、並びに165と166に
はタイミングベルトとしての歯付ベルト167が
架設されている。この歯付ベルト167は10個並
設されている歯付ベルト車153の各々に係合し
ている。また、ブラケツト150aの中央部に設
けられた歯付ベルト車164及び165には他の
歯付ベルト168が架設されている。ブラケツト
150aの右方に配置された歯付ベルト車163
の近傍にはパルスモータ169(第3図示)が配
設されており、該パルスモータの出力軸に嵌着さ
れた歯付ベルト車170と上記歯付ベルト車16
3に歯付ベルト171が架設されている。すなわ
ち、パルスモータ169が回転することによつ
て、シヤフト151、シヤフト113、従つてチ
ヤツク117が回転するようになされているので
ある。但し、各シヤフト151の上端部に設けら
れた合計10個の電磁クラツチ155は夫々択一的
に歯付ベルト車153、従つて、歯付ベルト16
7に対して係合せしめられる。すなわち、10個設
けられたチヤツク117は1つずつ回転駆動され
るのである。
第26図示されるように、チヤツク117を支
持するシヤフト113の上端部には、該シヤフト
と同軸に円盤部材174が取り付けられている。
第31図及び第32図に示されるように、円盤部
材174の主面には該円盤部材の円周方向におい
て一定の間隔(例えば90゜)を以て且つ交互に長
孔174a及び丸孔174bが同心円上に形成さ
れている。円盤部材174の近傍には該円盤部材
と協働して所定形状変化としての長孔174a及
び丸孔174bに応じた電気信号を発生するトラ
ンスジユーサとしての一対のフオトセンサ17
5,176が配置されている。
第32図から明らかなように、長孔174a及
び丸孔174bの各同一周方向端と円盤部材17
4の回転中心を結ぶ2直線がなす角度をαとした
とき、フオトセンサ175,176の各光軸中心
と円盤部材174の回転中心とを結ぶ2直線がな
す角度もαとなつている。上記した丸孔174b
の直径は小さく、円盤部材174の回転角度がパ
ルスモータ169の1パルス分だけずれてもフオ
トセンサ176がこれを検知し得るようになつて
いる。また、長孔174aは、円盤部材174
が、丸孔174bとフオトセンサ176の光軸と
が一致する回転角度位置から反時計方向にパルス
モータ169の例えば5パルス分ずれてもフオト
センサ175がオン状態となるように形成されて
いる。
第3図、第4図、第25図及び第26図並びに
第33図、第34図から特に明らかなように、フ
レーム108の横フレーム109上には左右方向
に伸長する1本のシヤフト178が配置されてお
り、且つ、ベアリング機構179を介して横フレ
ーム109に回動自在に取り付けられている。第
3図及び第4図に示されるように、このシヤフト
178は作業台2の下端部に配置された3相誘導
モータ181によつて且つ2本の歯付ベルト18
2及び183を介して回転駆動される。シヤフト
178には合計11個の歯付ベルト車184が、前
述した各チヤツク117に対応した位置に回動自
在に取り付けられている。但し、一番左側の歯付
ベルト車184は後述する角形断面線材取付装置
のためのものである。各歯付ベルト車184の右
側にはシヤフト178の回転力を該各歯付ベルト
車に択一的に伝達するための電磁クラツチ186
が設けられている。また、各歯付ベルト車184
の左側面には他の歯付ベルト車187が固着せし
められている。
横フレーム109の下方には、上記した各歯付
ベルト車184に各々対応する位置に合計10個の
歯付ベルト車188が配置されており、ピン18
8aによつてフレーム108に対して回動自在に
取り付けられている。歯付ベルト車184と歯付
ベルト車188とは歯付ベルト189によつて連
結されている。これら各歯付ベルト車188には
略円盤状のカム部材191が同軸に取り付けられ
ている。
第25図及び第26図から特に明らかな如く、
各カム部材191の上方には一対のレバー部材H
192及びレバー部材I193が互いに前後方向
に平行に伸長して配置されており、且つ、その各
後端部においてピピ194を介してフレーム10
8に対して揺動自在に取り付けられている。各レ
バー部材H192及びI193の中央部にはカム
フオロワとしてのボールベアリング195が取り
付けられており、該ボールベアリングはカム部材
191の外周に当接している。
レバー部材H192及びレバー部材I193の
各自由端部近傍には夫々連結駒192a及び19
3aが取り付けられており、該各連結駒は前述し
たチヤツク117を位置決めし且つ駆動するため
のアウタケーシングワイヤ122及び125に連
結されている。但し、右方の連結駒193aはア
ウタケーシングワイヤ122に連結されており、
また、左方の連結駒192aはアウタケーシング
ワイヤ125に連結されている。ここで、各連結
駒192a及び193aは各レバー部材H19
2、I193の軸方向に沿つて移動可能となつて
おり、これによつて、各アウタケーシングワイヤ
122及び125の作動ストロークを調節し得
る。すなわち、各連結駒192a,193aは該
両アウタケーシングワイヤの作動ストロークを調
節する調節機構として作用するのである。
第25図及び第26図に示されるように、各レ
バー部材H192及びI193の自由端部の近傍
には上下方向に伸長する一対のエアシリンダ機構
200及び201が配置されている。該各エアシ
リンダ機構の作動ロツドには、上下方向に伸びる
ガイドシヤフト202によつて案内される一対の
スライダ200a及び201aが取り付けられて
いる。これら各スライダ200a,201aには
上記したチヤツク117を駆動するためのアウタ
ケーシングワイヤ133及び145に連結されて
いる。但し、右方のスライダ201aはアウタケ
ーシングワイヤ133に連結されており、左方の
スライダ200aはアウタケーシングワイヤ14
5と連結されている。
第4図、第34図及び第35図から特に明らか
な如く、シヤフト178に歯付ベルト車184と
共に回動自在に取り付けられたもう1つの歯付ベ
ルト車187は、該歯付ベルト車の前方に配置さ
れた歯付ベルト車204と歯付ベルト205によ
つて連結されている。この歯付ベルト車204の
回転支軸206には、その円周方向において所定
形状変化を有する7枚の円盤部材207a,20
7b,207c,207d,207e,207f
及び207gが一列に嵌着されている。これら各
円盤部材に対応して7つのフオトセンサ208
a,208b,208c,208d,208e,
208f及び208gが設けられている。これら
各フオトセンサは上記各円盤部材207aないし
207gと協働して上記所定形状変化に応じた電
気信号を後述する制御装置に発するものである。
なお、フオトセンサ208a,208b,208
cは夫々、上記チヤツク117による電子部品5
3の基板5への挿入、後述するクリンチ装置によ
る該電子部品の端子の曲げ加工、該クリンチ装置
が有するアンビル(後述)の上下動のためのタイ
ミング信号を発するためのものである。また、フ
オトセンサ208d,208e及び208fは
各々、上記チヤツク117による電子部品53の
把持及びその解除、該チヤツクの部品取付位置へ
の回動及びこれに伴う上記アンビルの回転、該チ
ヤツクの部品供給域への回動のためのタイミング
信号を発するためのものである。また、一番右方
のフオトセンサ208gは、円盤部材207gを
除いた他の6枚の円盤部材207aないし207
fの回転角度の原点を検知するためのものであ
る。
上記したボス112と、シヤフト113と、ブ
ラケツト114と、コイルスプリング119と、
アウタケーシングワイヤ122,125,13
3,145と、シヤフト151,178と、歯付
ベルト車153,157,158,163,16
4,165,166,170,184,187,
188,204と、電磁クラツチ155と、歯付
ベルト159,167,168,171,18
2,183,189,205と、電磁ブレーキ1
60と、パルスモータ169と、円盤部材17
4,207a,207b,207c,207d,
207e,207f,207gと、フオトセンサ
175,176,208a,208b,208
c,208d,208e,208f,208g
と、3相誘導モータ181と、電磁クラツチ18
6と、カム部材191と、レバー部材H192
と、レバー部材I193と、コイルスプリング1
97と、エアシリンダ機構200,201と、こ
れらに関連する周辺小部材とによつて、上述した
各チヤツク117のいずれか1つを、前述した部
品供給域及び部品取付位置に位置決めし且つ電子
部品53を脱着せしめるなどこれを駆動する位置
決め駆動機構が構成されている。なお、これまで
の説明から明らかなように、上記位置決め駆動機
構は、複数設けられた部品供給路100a(第2
1図示)のうち選択した部品供給路の開口端にチ
ヤツク117を位置決めするのである。また、第
21図及び第22図に示されるように、該各部品
供給路の開口端はチヤツク117の回転中心軸を
中心とする球面上に配置されている。
次に基板5に挿入された電子部品53の端子を
クリンチするクリンチ装置について説明する。
第3図に示されるように、作業台2上には前述
した10個のチヤツクに各々対応して合計10本のア
ンビル221が配置されており、且つ、各々作業
台2に対してチヤツク117の回転中心軸と同軸
を中心として回動自在に取り付けられている。図
示されてれはいないが、各アンビル221は第3
0図に示される如き、チヤツク117を回転駆動
するための機構と略同様な機構によつて回転駆動
せしめられる。また、他の図示されていない機構
によつて上下方向に往復動せしめられる。
第36図aないしc並びに第37図に示される
ように、各アンビル221の本体221aには電
子部品53の端子53a(第36図示)をクリン
チ、すなわち曲げ加工するための一対のレバー部
材222が互いに対向して設けられている。各レ
バー部材222は互いに対向方向において揺動す
べくその中央部にてピン222aを介してアンビ
ル221の本体221aに取り付けられている。
各レバー部材222の下端部は互いに離隔する
方向に屈曲せしめられている。また、該両レバー
部材はその上端部にて電子部品53の端子53a
をクリンチする。第36図bに示される各レバー
部材222の角度位置、すなわち、該両レバー部
材の上端部が閉じた状態の位置を該レバー部材の
非クリンチ位置と称する。これに対して、該各上
端部が開いて電子部品53の端子53aがクリン
チされるときの該レバー部材の角度位置をクリン
チ位置と称する。各レバー部材222はこのクリ
ンチ位置及び非クリンチ位置の間で揺動するので
ある。各レバー部材222はピン222aに外嵌
する一対のバネ部材222bによつて上記非クリ
ンチ位置に向けて付勢されている。
アンビル221の本体221aの内部はいわゆ
るシリンダとなつており、該シリンダ内にはピス
トン223が嵌入せしめられている。このピスト
ン223の上面には各レバー部材222が上記ク
リンチ位置に向けて揺動するように該各レバー部
材の下端部、すなわち屈曲部を押圧駆動するため
の駆動ロツド224が取り付けられている。駆動
ロツド224の上端部にはボールベアリング22
5が取り付けられており、該駆動ロツドの上端部
とレバー部材222の上記屈曲部との係合が円滑
となつている。
上記したレバー部材222等を含む10本アンビ
ル221と、該各アンビルを回転駆動するための
機構と、該アンビル内に形成されたシリンダ内に
例えば圧搾空気を送り込むための機構等と、これ
らに関連する周辺小部材とによつて、基板5に挿
入された電子部品53の端子53aをクリンチす
るクリンチ装置が構成されている。
次に、基板5上に設けられた回路のチエツクを
なすためのテスト端子を基板5に形成された孔に
嵌入して取り付けるための取付装置について説明
する。但し、該テスト端子は角形断面線材から成
る。
第3図に示されるように、合計10個設けられた
チヤツク117のうち量も左側のチヤツク117
の更に左側に当該取付装置228の一部が設けら
れており、全体としてフレーム108に固定され
ている。
第38図、第39図、第40図aないしc並び
に第41図に示されるように、当該取付装置は基
体としてのフレーム108に固定されたブラケツ
ト229を有している。ブラケツト229には上
下方向において移動自在にスライダ230が取り
付けられている。スライダ230には該スライダ
に上方へのバイアス力を付与せしめる一対のコイ
ルスプリング231が連結されている。第42図
から特に明らかな如く、スライダ230の下端部
にはヘツド部233が一対の片持梁状支持軸23
4を介して揺動自在に取り付けられている。この
ヘツド部233は、後述する供給手段から順次供
給される所定長さの角形断面線材製テスト端子2
35(第39図示)を把持して該テスト端子を所
定方向に移動させて作業対象たる基板5に形成さ
れた丸孔(図示せず)内に嵌入するためのもので
あつて、その中心軸がスライダ230の移動方
向、すなわち上下方向と一致するように該スライ
ダに取り付けられている。また、上記した一対の
支持軸234は該ヘツド部の中心軸に関して対称
な位置に互いに対向して突設されている。すなわ
ち、ヘツド部233はその中心軸方向に移動自在
に、且つ、該中心軸を含む面内で揺動自在となつ
ており、把持したテスト端子235を該中心軸方
向に移動させて基板5に嵌入せしめるのである。
例えば第39図に示されるように、ヘツド部2
33には該ヘツド部を支持軸234を中心として
例えば第40図bにおける反時計方向に揺動駆動
するためのワイヤ236が連結されている。ヘツ
ド部233にはまた、支持軸234を中心として
第40図bにおける時計方向に付勢するコイルス
プリング237が連結されている。上記したワイ
ヤ236の上端部は、ヘツド部233の上方に配
置されて該ヘツド部を制御する制御機構に達して
いる。該制御機構は、前述した各チヤツク117
を位置決めし且つ駆動するための位置決め駆動機
構の一部(サーボモータ181等)利用するもの
であつて、複数設けられたチヤツク位置決め駆動
用の電磁クラツチ186(第3図示)のうち、最
左方に位置するものの更に左方に設けられた歯付
ベルト車184、電磁クラツチ186及び186
及び歯付ベルト車187等を有している。また、
該制御機構は、これら歯付ベルト車184などの
下方に位置して第25図及び第26図に示される
エアシリンダ機構200,201並びにレバー部
材192,193等と同様な構成からなる駆動機
構239(第3図示)を有している。上記したワ
イヤ236はこの駆動機構によつて上方に引かれ
る。すなわち、ヘツド部233を制御する上記制
御機構は、チヤツク117のための上記位置決め
駆動機構の一部とほぼ同様に構成されているので
ある。
例えば第39図に示されるようにスライダ23
0には他のワイヤ241が連結されており、上記
制御機構は該スライダ、従つてヘツド部233を
該ワイヤを介して該ヘツド部の中心軸方向に駆動
する。但し、ワイヤ241はブラケツト229に
回動自在に設けられたプーリ242に架設された
後にスライダ230に連結されており、よつて、
ワイヤ241が上方に引かれることによつてコイ
ルスプリング231のバイアス力に抗してヘツド
部233が下方に移動するようになつている。
例えば第40図a,b及び第42図に示される
ように、ヘツド部233の本体233aの下端部
であつて該ヘツド部の中心軸上にはテスト端子2
35を把持するための一対の爪部材243が互い
に対向して設けられている。各爪部材243は互
いに対向方向において揺動すべくその中央部にて
ピン243aを介してヘツド部233の本体23
3aに取り付けられている。各爪部材243の上
端部にはボールベアリング243bが取り付けら
れている。また、該各爪部材はその下端部にてテ
スト端部235を把持する。第40図bに示され
る各爪部材243の角度位置、すなわち、該両爪
部材の下端部が閉じた状態の位置を該爪部材の端
子把持位置と称する。これに対して、該各下端部
が最も開いたときの該爪部材の角度位置を非把持
位置と称する。各爪部材243はこの端子把持位
置と非把持位置の間で揺動するのである。なお、
各爪部材は図示せぬ小さなコイルスプリングによ
つて上記非把持位置に向けて付勢されている。
ヘツド部233の本体233aの内部はいわゆ
るシリンダとなつており、該シリンダ内にはピス
トン245が嵌入せしめられている。但し、該シ
リンダはヘツド部233の中心軸上に位置してい
る。ピストン245の下面には各爪部材243が
上記した端子把持位置に向けて揺動するように該
各爪部材の上端部、すなわちボールベアリング2
43の部分を押圧駆動するための駆動ロツド24
6が取り付けられている。なお、ピストン245
は該シリンダ内に設けられたコイルスプリング2
47によつて上方へのバイアス力を付与せしめら
れる。
第39図に示されるように、ヘツド部230の
後方には1本の長い角形断面線材250を渦巻状
に巻回せしめたロール251が配置されており、
且つ、支持軸251aによつて回動自在に支持さ
れている。該ロールの前方にはブラケツト252
が固設されており、該ブラケツトの後端部及び中
央部には夫々5つずつの縦ガイドプーリ253及
び横ガイドプーリ254が各々設けられている。
また、該各ガイドプーリの後方及び前方にはガイ
ド部材255,256が各々配置されている。第
38図からも明らかなように、縦ガイドプーリ2
53及び横ガイドプーリ254の外周面には、角
形断面線材250の4つの稜部に各々係合するV
形溝253a及び254aが形成されている。該
各V形溝は、角形断面線材250の1つ1つの稜
を形成する2面のなす角度に等しい角度をなす内
壁によつて形成されている。また、ガイド部材2
55及び256には角形断面線材250の断面寸
法よりも僅かに大きい矩形状の案内孔(図示せ
ず)が形成されており、該角形断面線材は該案内
孔に挿通せしめられている。
ブラケツト252の前端部にはスライダ259
が配置されており、且つ、前後方向において移動
自在に該ブラケツトに取り付けられている。スラ
イダ259には該スライダに後方へのバイアス力
を与えるコイルスプリング260が連結されてい
る。また、スライダ259には該スライダを前方
に駆動するためのワイヤ261aが連結されてい
る。ワイヤ261aはプーリ261bを経て駆動
機構239(第3図示)に連結されている。第4
3図から特に明らかなように、スライダ259の
前端部には角形断面線材250を把持するための
一対の爪部材262が互いに左右方向において対
向して設けられている。各爪部材262は互いに
対向方向において揺動すべくその中央部にてピン
262aによつてスライダ259に取り付けられ
ている。各爪部材262の上端部にはボールベア
リング262bが取り付けられている。また、該
各爪部材はその下端部にて角形断面線材250を
把持する。第43図に示される各爪部材262の
角度位置、すなわち、該両爪部材の下端部が閉じ
た状態の位置を該爪部材の線材把持位置と称す
る。これに対して、該各下端部が最も開いたとき
の該爪部材の角度位置を非把持位置と称する。各
爪部材262はこの線材把持位置と非把持位置の
間で揺動するのである。なお、各爪部材262は
該各爪部材間に設けられた小さなコイルスプリン
グ263によつて上記非把持位置に向けて付勢さ
れている。
両爪部材262の間にはスライドピン264が
配置されており、且つ、スライダ259に上下方
向において移動自在に取り付けられている。この
スライドピン264は、各爪部材262が上記線
材把持位置に向けて揺動するように該各爪部材の
上端部、すなわち、ボールベアリング262bの
部分をその上端テーパ部にて押圧駆動するための
ものである。スライドピン264の上端部には該
スライドピンを上方に引き上げるためのアウタケ
ーシングワイヤ265が連結されている。このア
ウタケーシングワイヤ265もまた、前述した駆
動機構239(第3図示)によつて引かれる。
上記した縦ガイドプーリ253と、横ガイドプ
ーリ254と、ガイド部材255,256と、ス
ライダ259と、コイルスプリング260,26
3と、爪部材262と、スライドピン264と、
これらに関連する周辺小部材とによつて、角形断
面線材250を所定長ずつ且つ角度規正して送る
送り手段が構成されている。なお、角形断面線材
250の角度規正を縦ガイドプーリ253及び横
ガイドプーリ254等にて行つていることによ
り、正確な角形規正が可能となつていると共に、
これら各ガイドプーリは低廉であるのでコストが
安くなつている。
第38図及び第39図に示されるように、上記
した送り手段の線材送り方向側にはサブブラケツ
ト268が配置されており、且つ、ブラケツト2
52に固定されている。第44図a及びbから特
に明らかな如く、サブブラケツト252には上記
送り手段により送られる角形断面線材250を切
断するための一対のカツター270が取り付けら
れている。該一対のカツター270は送られる角
形断面線材250を左右方向から挾むように配置
されて、互いに角形断面線材250の送り方向に
直角な方向、この場合左右方向において相反方向
に往復動するようになされている。なお、両カツ
ター270は該カツター内に設けられたコイルス
プリング271によつて互いに離隔する方向への
バイアス力を付与される。
各カツター270のう上方には一対のレバー部
材272が互いに左右方向において対向して設け
られている。各レバー部材272は互いに対向方
向において揺動するようにその中央部にてピン2
72aによつてサブブラケツト268に取り付け
られている。各レバー部材272の上端部にはボ
ールベアリング272bが取り付けられている。
また、該各レバー部材の下端部は上記した各カツ
ター270にピン270aを介して枢着せしめら
れている。すなわち、両レバー部材272が相反
方向に揺動することによつて両カツター270が
相反方向に往復動するようになつているのであ
る。第44図a及びbに示される各レバー部材2
72の角度位置、すなわち、両カツター270が
角形断面線材250を切断し得る状態の位置を該
レバー部材の線材切断位置と称する。これに対し
て、該各レバー部材の下端部が最も開いたときの
該各レバー部材の角度位置を非切断位置と称す
る。各レバー部材272はこの線材切断位置と非
切断位置の間で揺動するのである。
両レバー部材272の間にはスライドピン27
4が配置されており、且つ、サブブラケツト26
8に上下方向において往復動自在に取り付けられ
ている。このスライドピン274は、各レバー部
材272が上記線材切断位置に向けて揺動すべく
該各レバー部材の上端部、即ち、ボールベアリン
グ272bの部分をその上端テーパ部にて押圧駆
動するためのものである。スライドピン274の
上端部には該スライドピンを上方に引き上げるた
めのワイヤ275が連結されている。このワイヤ
275の上端部は前述した駆動機構239(第3
図示)に達しており、該駆動機構によつて引かれ
る。なお、第39図から明らかな如く、スライド
ピン274は小さなコイルスプリング277によ
つて下方へのバイアス力を付与される。
ここで、上記した送り手段と、カツター270
等とによつて、所定長さに切断した角形断面線
材、即ち、テスト端子235を製作して供給する
供給手段が構成されている。
第45図a及びbに示されるように、角形断面
線材250は、その断面の対角線方向において両
カツター270が互いに近接して切断されるよう
に角度規正される。従つて、第46図aないしc
に示されるように、切断によつて得られたテスト
端子235の先端断面は該端子の対角面上にて互
いに接合する2つの斜面235aを有している。
尚、当該部品取付装置の所定位置にはマイクロ
プロセツサ等からなる制御装置が設けられてい
る。
第47図に、該制御装置280と第35図にも
示したフオトセンサ208aないし208gとの
関係が示されている。前述もしたように、これら
各フオトセンサ208aないし208gによつ
て、各チヤツク117の状態を示すタイミング信
号を制御装置280に供給する検出回路281な
いし290が構成されている。明白ではあるが該
検出回路の総数は全部で10である。検出回路28
1にはリレースイツチrl1 1及びrl1 2を介して電源
電圧が供給されている。また、検出回路290に
はリレースイツチrl10 1及びrl10 2を介して電源電圧
が供給されており、他の検出回路282ないし2
89も同様にリレースイツチを介して電圧を供給
されている。合計20個のリレースイツチrl1 1ない
しrl10 2は、制御装置280が10本のリレーコイル
RL1ないしRL10の各々に電流を供給することに
よつて、例えばrl1 1及びrl1 2のように1組ずつオ
ン状態となる。すなわち、各リレースイツチrl1 1
ないしrl10 2は複数の検出回路281ないし290
に択一的に電源電圧を供給するための選択的電源
供給スイツチとなつているのである。前述もした
ように、各検出回路281ないし290から発せ
られるタイミング信号は制御装置280に伝達さ
れ、該タイミング信号に応じて該制御装置が位置
決め駆動装置291を作動せしめ、これによつて
選択されたチヤツク117が位置決めされ且つ駆
動されるのである。
次に、上記した構成の部品取付装置の動作を部
品取付手順に沿つて第48図ないし第52図bを
も参照しつつ簡単に説明する。
部品を取り付けるための指令信号が発せられる
と、第1図に示される上流側の基板マガジン7か
ら1枚の基板5が作業台2上に所定分だけ押し出
される。次いで、第5図に示される基板移動機構
30がこの押し出された基板5をテーブル17上
の可動レール機構23上に移動せしめる。する
と、サーボモータ21及びサーボモータ25が回
転し、該基板はX−Y方向に移動せしめられてテ
スト端子235(例えば第46図に示される)を
該基板に取り付けるための取付装置228(第3
図示)の直下に搬送される。
基板5が該取付装置の直下に位置決めされる動
作と同時に、第39図に示されるワイヤ236が
引かれて該取付装置のヘツド部233が供給され
た上記テスト端子を把持する位置まで揺動せられ
る。この後、第42図に示されるピストン24
5、従つて、駆動ロツド246が作動し、爪部材
243がテスト端子235を把持する。爪部材2
43がテスト端子を把持すると上記したワイヤ2
36が緩められて、ヘツド部233が、基板5の
主面に対して直角となる位置に復帰する。ここ
で、テーブル17の移動完了する、すなわち基板
5の位置決めが完了したことを確認する。これが
完了していないときは電磁クラツチ186を係合
させずに待つ。基板5の位置決めが完了すると、
第39図に示されるワイヤ241が引かれ、テス
ト端子235は基板5に形成された丸孔(図示せ
ず)内に嵌入せられる。テスト端子235が嵌入
されると、爪部材243による該テスト端子の把
持状態が解除され、同時にワイヤ241は緩めら
れる。かくして基板5へのテスト端子235の嵌
入が完了する。
次いで、上記した制御装置はテーブル17及び
可動レール機構23(第5図等参照)を再び駆動
して、基板5の所望のチヤツク117の直下への
移動を開始せしめる。すると、上記制御装置は該
チヤツクを選択して、選択されたチヤツクに対応
する電磁クラツチ155を係合する。次に、該チ
ヤツクに対応する電磁クラツチ186(第33図
示)を係合させる。このとき、既にシヤフト17
8は回転しており、これによつて、第34図及び
第35図に示される7枚の円盤部材207aない
し207gが回転する。するとまず、パルスモー
タ169が所望量回転し、故にブラケツト114
が回転して選択されたチヤツク117は該チヤツ
クの揺動可能方向が後方、すなわち、部品案内部
材100の方向となるように回転せられる。チヤ
ツク117が所定角度回転せしめられると、上述
した電磁クラツチ186の係合状態は一旦解除さ
れ、この後、電磁クラツチ155と、第31図及
び第32図に示される円盤部材174並びに一対
のフオトセンサ175,176とによつてチヤツ
ク117の回転角度補正が正確に行なわれる。こ
こで、このチヤツク117の回転角度補正につい
て詳述する。なお、フオトセンサ176はチヤツ
ク117の回転角度位置を正確に決定するための
ものであつて、フオトセンサ175は該チヤツク
が正規の位置から時計方向あるいは反時計方向ど
ちらの方向にずれているかを検知するためのもの
である。
前述した制御装置280(第47図示)はま
ず、フオトセンサ176の光軸に丸孔174bが
一致しているか、すなわち、フオトセンサ176
がオン状態かどうかを確認する。フオトセンサ1
76がオン状態となつていればチヤツク117の
回転角度補正は行なわれない。チヤツク117を
回転せしめるための歯付ベルト167と歯付ベル
ト車153の間のバツクラツシ等によつて、チヤ
ツク117がパルスモータ169の例えば3パル
ス分だけ第32図における時計方向あるいは反時
計方向にずれていた場合、上記した制御装置はフ
オトセンサ175と長孔174aによつてこの方
向を確認する。時計方向にずれていた場合はフオ
トセンサ175はオフ状態にあり、また、反時計
方向にずれていた場合、フオトセンサ176はオ
ン状態となる。制御装置はこれによつて回転方向
ずれを確認する。回転ずれの方向が確認された
ら、パルスモータ169を1パルスずつ該ずれを
補正する方向に回転せしめ、フオトセンサ176
がオン状態となるまでこれを続ける。
上記部品案内部材100に向けてのチヤツク1
17の回転が完了すると、上記電磁クラツチ18
6が再び係合して第34図、第35図に示される
各円盤部材207aないし207gが再び回転せ
しめられる。これによつてまず、第26図に示さ
れるように、チヤツク117がピン118を中心
として後方に揺動せられ、第28図b等に示され
る該チヤツクの爪部材128が電子部品53を把
持し得る位置に達する。なお、このチヤツク11
7の揺動は例えば第28図bに示されるアウタケ
ーシングワイヤ122が引かれることによつてな
される。また、このとき爪部材128は開状態、
すなわち、非把持位置にある。次いで、同じく第
28図bに示されるアウタケーシングワイヤ12
5が緩められ、コイルスプリング126の付勢力
によつてスライダ124が電子部品53の方向に
突出し、上記爪部材128は電子部品把持位置に
達する。更に、電子部品把持のためのアウタケー
シングワイヤ133が引かれて電子部品53は爪
部材128によつて把持される。この後、アウタ
ケーシングワイヤ125が引かれてスライダ12
4がフレーム121内に収納され、この位置でワ
イヤ145が引かれ爪部材139により、爪部材
128による把持方向に直角な方向の把持、すな
わち位置決めがなされる。また、アウタケーシン
グワイヤ122が緩められてチヤツク117は第
26図にて実線で示される位置に復帰する。
次に、パルスモータ169が所望量回転する、
故にブラケツト114が回転してチヤツク117
は回動せられる。なお、このとき、第36図に示
されるアンビル221の回転も同時に行なわれ
る。
次いで、アウターケーシングワイヤ145が緩
められ、爪部材139による電子部品53の把持
状態が解除される。この後、電磁クラツチ186
の係合状態が一旦解除されて、電磁クラツチ15
5、円盤部材174、フオトセンサ175及び1
76によつてチヤツクの正確なる回転角度補正が
行われる。同時に、テーブル17が所望位置に移
動完了したことを確認する。移動完了していない
ときは移動完了を待つ。
そして、第36図に示されるアンビル221の
上昇動作が行なわれる。同時に、アウターケーシ
ングワイヤ125が緩められてスライダ124が
基板5に近づく方向に突出し、第36図bに示さ
れるように、電子部品53の端子53aは基板5
の端子孔(図示せず)内に嵌入される。この後、
第48図に示されるようにアンビル221によつ
て電子部品53の端子53aがクリンチされる。
次いで、アウタケーシングワイヤ133が緩めら
れ、爪部材128による電子部品53の把持状態
が解除され、該電子部品は基板5に取り付けられ
る。この後、アンビル221の下降がなされ、更
に電磁クラツチ186の係合状態が解除されて第
35図等に示される円盤部材207aないし20
7gの回転は停止する。但し、このとき該各円盤
部材のうち最も右方の円盤部材207gによつて
該各円盤部材はその原点位置にて停止せられる。
以後、各電子部品について上記の動作が繰り返
される。
すべての電子部品を取り付けられた基板5は、
例えば第5図に示される下流側の固定レール機構
12の近傍に搬送され、下流側の基板移動機構3
1によつて該固定レール機構を経て下流側の基板
マガジン7内に収納せしめられる。
以後、各基板について上記の動作が繰り返さ
れ、これに伴つて第1図等に示されるエレベータ
機構8,9が基板マガジン7の上下降を行つて、
すべての基板への部品取り付けが完了する。
次に、例えば第14図に示される部品源たるス
テイツクカセツト44内に積重して収納されたス
テイツク54の排出交換について説明する。
積重した複数のステイツク54のうち最下段の
ステイツクから電子部品53が全部流出して該ス
テイツクが空になると、前述した制御装置はこれ
を所定検知手段により検知して、第17図及び第
18図に示されるスライダ84を該ステイツクを
収納したステイツクカセツト44に対応する位置
に移動せしめる。この後、例えば第18図に示さ
れる各エアシリンダ機構90ないし92が作動す
る。これによつて、第15図に示されるシヤツタ
ー73が閉状態となり、同時に、第49図aない
しd並びに第50図aないし第52図bに示され
るようにステイツク54の排出交換が行なわれ
る。
尚、前述したチヤツク117の回転角度補正に
ついては、円盤部材174(第31図及び第32
図示)に長孔174a及び丸孔174bの如き多
数の孔を設けず、例えば単一の形状変化部として
の孔174c(第32図示)を設けるだけでも可
能である。この場合についての回転角度補正につ
いて説明する。
まず、制御装置280(前述)は、円盤部材1
74、従つてチヤツク117をパルスモータ16
9によつてフオトセンサ176あるいはフオトセ
ンサ175の光軸に孔174cが一致するまで反
時計方向に高速にて回転せしめる。例えばフオト
センサ176の光軸に孔174cが一致して該フ
オトセンサがオン状態となると円盤部材174は
停止せめられる。ところが、フオトセンサ176
がオン状態になつて直ちにパルスモータ169を
停止させても、駆動力伝達系の動作遅れや慣性力
によつてチヤツク117の停止位置は正規の回転
角度位置から数パルス分ずれてしまう。そこで、
パルスモータ169を1パルスずつ該ずれを補正
する方向に回転せしめ、フオトセンサ176が再
びオン状態になるまでこれを続ける。また、上述
した反時計方向への高速回転によつてフオトセン
サ175の光軸に孔174cが一致した場合、制
御装置280は円盤部材174を、時計方向に所
定角度、すなわち、フオトセンサ175及び17
6の離隔角度より数パルス分だけ大きい角度だけ
回転せしめる。以後、上述した手順を繰り返して
回転角度の補正を行なう。
発明の効果 以上詳述した如く、本発明による基板移動機構
30,31においては、基板5に脱着自在に係合
して該基板を移動せしめるための爪部材35を駆
動する駆動手段が、該爪部材の最往動位置及び最
復動位置の各近傍に回動自在に設けられた少なく
とも一対のプーリ36a,36bと、該各プーリ
間に張設されてその一端部が上記爪部材に連結さ
れた可撓性無端状線材(ワイヤ37)と、該線材
に摩擦係合する駆動プーリ40と、該駆動プーリ
に回転力を付与する駆動源(レバーシブルモータ
39)とによつて構成されている。
従つて、基板移動中に何らかの部材に基板が引
つ掛かるなどして基板の移動が阻害されることが
起きても、上記駆動プーリと上記可撓性無端状線
材とが滑つて該駆動プーリが空転する形となる。
よつて、基板に無理な押し力が加わることがな
く、基板は破壊されないのである。
また、上記駆動源として例えばモータ等を用い
ることによつて上記爪部材を任意の位置に停止せ
しめることができる。すなわち、部品取り付けを
完了した基板を収納する下流側の基板マガジンが
基板収納位置まで下降して位置決めされるまで基
板移動機構による基板の移動を停止する中間停止
状態を、特別な機構を付加することなく実現でき
るので、コストが安くなつているのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る部品取付装置の全体の概
略斜視図、第2図は該部品取付装置の全体の平面
図、第3図及び第4図は該部品取付装置の主要部
分内部構造の各々正面図及び側面図、第5図及び
第6図は作業台の平面図及び正面図、第7図ない
し第44図a及びbは上記内部構造の各部分詳細
図、第45図a及びbは角形断面線材の切断状況
を示す図、第46図aないしcはテスト端子の
各々平面図、正面図及び側面図、第47図は当該
部品取付装置の制御系の入出力切換機能を示すブ
ロツク図、第48ないし第52図a及びbは当該
部品取付装置の動作を説明するための図である。 主要部分の符号の説明、1……部品取付装置、
2……作業台、3……基板供給装置、4……基板
回収装置、5……基板、7……基板マガジン、
8,9……エレベータ機構、11,12……固定
レール機構、14,15,33,83,138,
202……ガイドシヤフト、15b,18a,1
8b,27,85a,85b,153,157,
158,163,164,165,166,17
0,184,187,188,204……歯付ベ
ルト車、17……テーブル、19,20a,20
b,26a,26b,86,88,159,16
7,168,171,182,183,189,
205……歯付ベルト、21,25,87……サ
ーボモータ、23……可動レール機構、30,3
1……基板移動機構、33c,90,91,9
2,200,201……エアシリンダ機構、3
4,84,124,144,200a,201
a,230,259……スライダ、35,12
8,139,243,262……爪部材、37,
236,241,275……ワイヤ、39……レ
バーシブルモータ、40……駆動プーリ、42
a,42b,42c……センサ、44……ステイ
ツクカセツト、46……支持台、46a……支持
壁、47……案内レール、48,49……位置決
めピン、52……ケース、52a,52b……取
手、53……電子部品、53a……端子、54…
…ステイツク、56……駆動子A、57……カム
部材A、59……把持レバー部材、61……支持
レバー部材A、62……レバー部材A、63……
レバー部材B、65……レバー部材C、66,7
8,79,80,119,126,129,13
2,143,197,231,237,247,
260,263,271,27……コイルスプリ
ング、68……カム部材B、69……支持レバー
部材B、71……支持レバーC、73……シヤツ
ター、75……シヤツター駆動子A、76……レ
バー部材D、90b,91b,92b……中継部
材、77……シヤツター駆動子B、94,95…
…作動レバー部材、97……検知センサ、100
……部品案内部材、100a……部品供給路、1
00b……直線部、100c……湾曲部、101
……アーム部材、102……バネ部材、103…
…ストツパ、107……ハウジング、108……
フレーム、109,110……横フレーム、11
2……ボス、113,151,178……シヤフ
ト、114,229,252……ブラケツト、1
17……チヤツク、121……フレーム、12
2,125,133,145,265……アウタ
ケーシングワイヤ、130……小スライダ、13
6……サブフレーム、140……レバー部材F、
141……レバー部材G、150……縦フレー
ム、155,186……電磁クラツチ、160…
…電磁ブレーキ、169……パルスモータ、17
4,207a,207b,207c,207d,
207e,207f,207g……円盤部材、1
74a……長孔、174b……丸孔、174c…
…孔、175,176,208a,208b,2
08c,208d,208e,208f,208
g……フオトセンサ、179……ベアリング機
構、181……3相誘導モータ、191……カム
部材、192……レバー部材H、192a,19
3a……連結駒、193……レバー部材I、20
6……回転支軸、221……アンビル、222…
…レバー部材、223,245……ピストン、2
24,246……駆動ロツド、228……取付装
置、233……ヘツド部、234……片持梁状支
持軸、235……テスト端子、235a……斜
面、239……駆動機構、250……角形断面線
材、253……縦ガイドプーリ、253a,25
4a……V形溝、254……横ガイドプーリ、2
55,256……ガイド部材、264,274…
…スライドピン、268……サブブラケツト、2
70……カツター、272……レバー部材、28
0……制御装置、281,282,283,28
4,285,286,287,288,289,
290……検出回路、291……位置決め駆動機
構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 駆送方向に関する両側部を軌道レールによつ
    て保持された状態にて駆送されて来た基板を前記
    軌道レールに連続する他の軌道レールによる保持
    位置に移動せしめる基板移動機構であつて、前記
    基板の駆送方向と略平行な方向において往復動自
    在に設けられ且つ前記基板に脱着自在に係合し得
    る爪部材と、前記爪部材を駆動する駆動手段とを
    含み、前記駆動手段は前記爪部材の最往動位置及
    び最復動位置の各近傍に回動自在に設けられた少
    なくとも一対のプーリと、前記各プーリ間に張設
    されてその一部が前記爪部材に連結された可撓性
    無端状線材と、前記線材に摩擦係合する駆動プー
    リと、前記駆動プーリに回転力を付与する駆動源
    とからなることを特徴とする基板移動機構。
JP59237371A 1984-11-09 1984-11-09 基板移動機構 Granted JPS61115381A (ja)

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