JPH0320679Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、冷・温水を生成したり、この冷・温
水を利用して冷・暖房するチリングユニツトに関
する。

（従来の技術） 従来におけるこの種のチリングユニツトは、第
６図及び第７図に示されているように構成したも
のである。

即ち、第６図及び第７図において、箱形をなす
ケース本体１内には、冷媒圧縮機２、四方弁３、
室外側熱交換器４、絞り装置（キヤピラリチユー
ブ・膨張弁）８，１２、水熱交換器（蒸発器）９
等より構成する冷凍サイクルが設けられてお
り、冷水生成時、この圧縮機２を駆動することに
より、ここで加圧された高温・高圧の冷媒は、四
方弁３から実線で示す矢印方向に流れて室外側熱
交換器４へ移送され、ここで冷却用フアン５によ
つて熱交換して液化し、バイパス回路６の逆止弁
７を通してキヤピラリチユーブ８へ移送されて減
圧し、しかる後、水熱交換器（蒸発器）９で移送
され、ここで水と熱交換する。仕事を了えた冷媒
は、上記四方弁３を通して圧縮機１へ還流するよ
うになつている。

上記水熱交換器（蒸発器）９では、供給される
水が冷却され、この冷水を室内に設置された冷・
温水器若しくは室内冷・暖房用ユニツト（フアン
コイルユニツト）へ移送するようになつている。

又、冷凍サイクルがヒートポンプサイクルとし
て作動させた場合は、上記水熱交換器９が凝縮器
として作用するため、水熱交換器（凝縮器）９へ
供給される水が加熱され、この温水を室内に設置
された冷・温水器若しくは室内冷暖房用ユニツト
（フアンコイルユニツト）へ移送するようになつ
ている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、上述したチリングユニツトは、
ケース本体１内に冷凍サイクルを構成する圧縮
機２、四方弁３、凝縮器４、膨張弁１２、逆止弁
７，１１、キヤピラリチユーブ８、水熱交換器９
等を一括して収納している関係上、装置全体が大
型化して設置場所をとり、場所的な制限を受ける
ばかりでなく、設置場所によつては、水配管が長
くなり、循環ポンプ（図示されず）の容量を大き
くすることを余儀なくされる等の欠点がある。

本考案のチリングユニツトは、ケース本体をコ
ンデンシングユニツトと水熱交換ユニツトとに２
分割して個々の装置を小型化し、設置場所の場所
的制限を解消し、併せて、水配管の長さを短縮し
て循環ポンプの容量を低減し得るようにしたこと
を目的とする。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段） 本考案のチリングユニツトは、圧縮機、室外熱
交換器及び室外フアンをケース本体内に収納した
コンデンシングユニツトと、上記コンデンシング
ユニツトと冷媒配管で接続される利用側水熱交換
器をケース本体内に収納した水熱交換ユニツトと
より構成し、このコンデンシングユニツトと水熱
交換ユニツトとを取付部材により結合分離可能に
構成したものである。

（作用） 本考案は、チリングユニツトのコンデンシング
ユニツトと水熱交換ユニツトとを同一場所に一体
的に設置する場合は、水熱交換ユニツトにコンデ
ンシングユニツトを取付部材により結合させる。
また、水熱交換ユニツトを水配管を短縮させるた
め接続される冷・温水器、若しくはフアンコイル
ユニツトの近傍に設置させたい場合は、水熱交換
ユニツトをコンデンシングユニツトから分離して
各々別な場所に設置させる。

（実施例） 以下、本考案を図示の一実施例について説明す
る。

なお、本考案は、上述した具体例と同一構成部
材には、同じ符号を付して説明する。

第１図乃至第４図において、符号は、コンデ
ンシングユニツトであつて、このコンデンシング
ユニツトには、冷凍サイクルの一部を構成す
る圧縮機２、四方弁３、室外熱交換器４、冷却用
フアン５、バイパス回路６の逆止弁７および膨張
弁１２が冷媒回路１３で接続されており、このコ
ンデンシングユニツトは、設置時、自由に分離
して移動し得るように独立して構成されている。
また、このコンデンシングユニツトの上記冷媒
回路１３には、一対の接続バルブ１４が付設され
ており、この両接続バルブ(1)(4)には、後述する水
熱交換ユニツトに設けられた各接続バルブ１５
に直接又は間接的に接続し得るようになつてい
る。

一方、上記コンデンシングユニツトには、水
熱交換ユニツトが上記接続バルブ１４と１５と
によつて接続し得るようにして設けられており、
この水熱交換ユニツトには、水熱交換器９、キ
ヤピラリチユーブ８、バイパス回路１０の逆止弁
１１が上記両接続バルブ１５を有する冷媒回路１
６によつて接続されている。さらに、上記水熱交
換ユニツトの上部には、第２図に示されるよう
に、上板１７が設けられており、この上板１７の
内側の各角隅部には、第３図に示されるように、
例えば、取付ナツトのような各取付部材１８が溶
接によつて固着されている。さらに又、上記コン
デンシングユニツトの下部には、各取付片１９
が付設されており、この各取付片１９は上記各取
付部材１８の直上に位置しており、上記上板１７
には、上記コンデンシングユニツトが、例え
ば、固定ボルト２０で上記各取付片１９を通して
各取付部材１８に螺装して固定されるようになつ
ている。

又一方、第５図に示されるように、水熱交換ユ
ニツトを建物の天井や軒下に垂設する場合、上
記各取付部材１８に各吊ボルト２１を植設し、こ
れによつて、水熱交換ユニツトは、独立して設
置され、場所的制限を受けることなく据付けられ
るようになつている。

〔考案の効果〕

以上述べたように本考案によれば、チリングユ
ニツトをコンデンシングユニツトと水熱交換ユ
ニツトとに分離可能に設置し得るようにしたた
め、据付場所を一か所に設置できるばかりでな
く、別個の場所に離して設置も可能であり、その
据付場所を自由に選択して設置できる。又、本考
案は、コンデンシングユニツトと水熱交換ユニ
ツト夫々のユニツト本体の重量並びに容量を従
来の一体型装置に比べて軽量でコンパクト化でき
るため、夫々のユニツトを別々に運んで設置が可
能となり、その運搬、据付作業も容易に行える。
さらに、本考案は、水配管を短縮して設置し得る
から、水熱交換器で熱交換された冷水（温水）の
放熱損失が低減され、熱の効換効率向上を図るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のチリングユニツトの斜視
図、第２図は、本考案に組込まれた上板の斜面
図、第３図は、第２図中の鎖線Ａ−Ａに沿う拡大
断面図、第４図は、本考案によるチリングユニツ
トの線図、第５図は、本考案の水熱交換ユニツト
の斜面図、第６図は、従来のチリングユニツトの
斜面図、第７図は同上線図である。 ……冷凍サイクル、……コンデンシングユ
ニツト、……水熱交換ユニツト、１７……上
板、１８……取付部材、１９……取付片、２０…
…固定ボルト、２１……吊ボルト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 圧縮器、室外熱交換器及び室外フアンをケー
   ス本体内に収納したコンデンシングユニツト
   と、上記コンデンシングユニツトと冷媒配管で
   接続される利用側水熱交換器をケース本体内に
   収納した水熱交換ユニツトとより構成し、この
   コンデンシングユニツトと水熱交換ユニツトと
   を取付部材により結合分離可能に構成したこと
   を特徴とするチリングユニツト。 ２ コンデンシングユニツトは水熱交換ユニツト
   上面に取付部材により着脱可能に載置して構成
   したことを特徴とする請求の範囲第１項記載の
   チリングユニツト。