JPH03205428A - 水性エチレン・ビニルエステル系共重合体分散液ならびにその製造法、およびそれを含む樹脂組成物 - Google Patents

水性エチレン・ビニルエステル系共重合体分散液ならびにその製造法、およびそれを含む樹脂組成物

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JPH03205428A
JPH03205428A JP126090A JP126090A JPH03205428A JP H03205428 A JPH03205428 A JP H03205428A JP 126090 A JP126090 A JP 126090A JP 126090 A JP126090 A JP 126090A JP H03205428 A JPH03205428 A JP H03205428A
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vinyl ester
ester copolymer
organic solvent
copolymer dispersion
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Shinichi Kuwamura
慎一 桑村
Masataka Ooka
正隆 大岡
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規にして有用なる、親水性基が導入された水
性エチレン・ビニルエステル系共重合体分散液、ならび
にその製造法、およびそれを含む樹脂組或物に関する。
さらに詳細には、本発明は親水性基含有単量体類でグラ
フト化された水性エチレン・ビニルエステル系共重合体
分散液、ならびに、こうした水性エチレン・ビニルエス
テル系共重合体分散液を製造する方法、および、こうし
た水性分散液を必須の皮膜形戒性或分として含んで或る
樹脂組或物に関する。
そして、本発明の水性エチレン・ビニルエステル系共重
合体分散液、および本発明の方法により得られる水性分
散液、ならびに、こうした水性分散液を含んで或る樹脂
組戒物は、とりわけ、一般用ないしは工業用の水性塗料
用として、または接着剤用もしくはセメント混和用とし
て、あるいは、水を除去した形の粉末体は、プラスチソ
クス或型用の充填剤として利用できる。
〔従来の技術〕
ところで、塗料や接着剤などの分野において、水性エチ
レン・ビニルエステル系共重合体分散液は、特に有用な
る素材である。
これまでの処、この種の水性共重合体分散液は、たとえ
ば、特公昭38−8988号公報などに開示されている
ように、乳化剤を用いての、加圧下での乳化重合法によ
り製造されてきた。
しかしながら、乳化剤を使用した重合法による場合には
、どうしても、かかる乳化剤に起因する耐水性の低下と
いう不可避の、そして未解決の、根本的な課題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来法に従う限りは、耐水性や耐アルカリ
性などの皮膜性能に欠陥があって、その分、実用面での
制約があったわけであり、こうした点が、未解決の課題
として残されている。
そのために、本発明者らは上述した如き従来技術におけ
る種々の未解決課題の抜本的な解決を図るべく、そして
当業界における切なる要望に応えるべく、耐水性や耐ア
ルカリ性などの皮膜性能の改善された水性エチレン・ビ
ニルエステル系共重合体分散液を求めて、鋭意、研究を
開始した。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、一にか
かって、乳化剤の使用から開放された、全く斬新な手法
により、こうした乳化作用物質の使用に伴う皮膜性能の
低下を阻止すること、さらに進めて、該当性能を一段と
向上せしめることである。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは上述した如き発明が解決しようと
する課題に照準を合わせて、鋭意、検討を重ねた結果、
エチレン・ビニルエステル共重合体の有機溶剤溶液に、
ボリオキシアルキレン鎖を有する単量体類をグラフト重
合させ、次いで、水を加えて転相乳化せしめることによ
り、乳化剤を全く使用しない、したがって、勿論のこと
ながら、耐水性ならびに耐アルカリ性などの低下から開
放された水性エチレン・ビニルエステル共重合体分散液
が得られることを見い出すに及んで、本発明を完威させ
るに到った。
すなわち、本発明は一つには、親水性基含有単量体類が
導入された新規な水性エチレン・ビニルエステル系共重
合体分散液を提供しようとするものであり、二つには、
有機溶剤中において、親水性単量体類と、エチレンおよ
びビニルエステル類などとを共重合させ、次いで、系中
に水を添加して転相乳化させ、必要に応じて、さらに系
中の有@溶剤を除去せしめることから成る、水性エチレ
ン・ビニルエステル系共重合体分散液の製造法を提供し
ようとするものであり、三つには、このようにして親水
性基含有単量体類の導入された水性エチレン・ビニルエ
ステル系共重合体分散液を必須の皮膜形或性戒分として
含んで或る樹脂組或物を提供しようとするものである。
本発明においては、まず、第一の段階として、有機溶剤
中で、親水性基を有するエチレン・ビニルエステル系共
重合体を調製する。
当該共重合体の調製方法としては、親水性基含有単量体
類と、エチレンおよびビニルエステル類とを必須の戒分
とする単量体混合物を、有機溶剤中で溶液重合せしめる
か、あるいは、エチレンおよびビニルエステル類とを必
須の戒分とする単量体混合物を、有機溶剤中で溶液重合
せしめ、次いで、カくシて得られるエチレン・ビニルエ
ステル系共重合体に親水性基含有単量体類をグラフI・
重合せしめるなどの方法によるのがよい。
このさいに用いられる有機溶剤として特に代表的なもの
のみを例示するに留めれば、トルエンもしくはキシレン
の如き芳香族炭化水素類;メタノール、エタノール、イ
ンプロパノール、n−ブタノールもしくはt−ブタノー
ルの如きアルコール類;酢酸エチルもしくは酢酸ブチル
の如きエステル類:メチルエチケトン、メチルイソブチ
ルケI・ンもしくはメチルアミルケトンの如きケトン類
、またはこれらの混合物などできるが、好ましくは、C
,〜C4なるアルコール類の使用が適切であり、就中、
メタノールの使用が望ましい。
また、前記したビニルエステル類として特に代表的なも
ののみを挙げるに留めれば、酢酸ビニル、プロビオン酸
ビニル、酪酸ビニル、バーサティソク酸ビニル、または
安息香酸ビニルなどであるが、就中、酢酸ビニルの使用
が望ましい。
さらに、前記した親水性基含有単量体類として特に代表
的なもののみを例示するに留めれば、勿論、エチレンや
ビニルエステル類などと共重合性を有するもの、あるい
は、エチレン・ビニルエステル系共重合体にグラフト重
合しうるちのであって、かつ、水性化するにさいして水
中への分散化を容易ならしめる親水性セグメントを有す
る単量体類に限られるものであり、具体的には、ボリオ
キシエチレン鎖および/またはポリオキシプロピレン鎖
を有し、かつ、α,β一エチレン性不飽和二重結合(以
下、不飽和結合と略称する。)を有する単量体類;不飽
和結合含有ポリオキシエチレンアルキルフェノールエー
テル;不飽和結合含有ポリオキシエチレンアルキルエー
テル類;不飽和結合含有ポリオキシエチレン高級脂肪酸
エステル類;不飽和結合含有アルキルベンゼンスルホン
酸アルカリ金属塩類;または不飽和結合含有アルキルサ
ルフェートアルカリ金属塩類などである。
これらのうち、好ましくは、ポリオキシエチレン鎖およ
び/またはボリオキシプロピレン鎖を有し、かつ、不飽
和結合を有する単量体類の使用が適切であり、就中、ポ
リオキシエチレンおよび/またはボリオキシプロピレン
・セグメントの数平均分子量が600〜8,000なる
単量体類の使用が望ましい。
因みに、上掲のボリオキシエチレン鎖および/またはポ
リオキシブロビレン鎖を有し、かつ、不飽和結合を有す
る単量体類とは、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエ
チルのエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオ
キサイド付加物、あるいは酸無水基含有単量体類をポリ
オキシエチI/ンおよび/またボリオキシブロビレンと
の付加物などのことである。
親水性基を有するエチレン・ビニルエステル系共重合体
を調製する、第一の方法としては、前記有機溶剤の存在
下に、ビニルエステル系単量体、親水性基含有単量体類
、および、必要に応じて、これらの単量体類と共重合し
得る他の単量体類を、加圧の条件下に、エチレンとラジ
カル共重合させ、q 親水性基を有するエチレン・ビニルエステル系共重合体
の有機溶剤溶液を得るという方法である。
第二の方法としては、エチレン・ビニルエステル系共重
合体を前記の方法で調製し、ついで、親水性基含有単量
体類をグラフト重合させるということであり、これによ
って目的共重合体を得ることができる。
ラジカル重合させるさいに用いられる開始剤の具体例と
しては、過酸化水素のごとき水溶性無機過酸化物;過硫
酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムの
ごとき過硫酸塩頬;クメンハイドロバーオキサイド、ペ
ンゾイルパーオキサイド、t−プチルバーオキシオクテ
−1・、t−プチルバーオキシ−3.5.5−}リメチ
ルヘキサノエートのごとき有機過酸化物類;アゾビスイ
ソブチロニトリル、アゾビスシアノ吉草酸のごときアブ
系開始剤類が例示できる。これらのうち、好ましくは、
クメンハイドロバーオキサイド、ペンゾイルパーオキサ
イド、t−プチルバーオキシオクテ−1・、t−プチル
パーオキシ−3.5.5−ト10 リメチルヘキサノエートのごとき有機過酸化物類などで
ある。
また、これらの開始剤と併用して、公知慣用の連鎖移動
剤を使用してもよいことは、勿論である。
さらに、その他の共重合し得る単量体類としては、勿論
、共重合しうるものであれば、いずれも使用できるが、
そのうちでも特に代表的なものを例示するに留めれば、
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、無水マレイン酸、無
水イタコン酸などのα,β一エチレン性不飽和カルボン
酸類およびその塩類;2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシブロビル(メタ)アクリレ
ートで代表される水酸基含有単量体頻; (メタ)アク
リルアξド、N−アルコキシメチル化(メタ)アクリル
アミドで代表されるカルボン酸アξド基含有単量体1i
;N,N−ジメチルアもノエチル(メタ)アクリレート
のごときN,N−ジアルキルア逅ノアルキル(メタ)ア
クリレート類で代表される3級アくノ基含有単量体類お
よびその塩類;(メタ)アクリロニトリルで代表される
シアノ基11 含有単量体類; (メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキ
ルエステルのごときα,β一エチレン性不飽和カルボン
酸のヒドロキシアルキルエステル類とリン酸エステル類
との縮合反応によって得られる燐酸エステル基を有する
単量体類;2−アクリルアミドー2−メチルブロバンス
ルホン酸のごときスルホン酸基を有する単量体類および
その塩類;メチル(メタ〉アクリレート、エチル(メタ
)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレートのごとき
C,〜C8の直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基を有
する(メタ)アクリル酸アルキルエステル類;スチレン
、p−メチルスチレンのごときスチレンもしくは、その
誘導体のごとき芳香族ビニル化合物;ベンジル(メタ)
アクリレートのごとき(置換)芳香核含有(メタ)アク
リル酸エステル類;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
のごとき不飽和ジカルボン酸と1価アルコールのジエス
テル類; 「ビスコート8F,8FM,3F,3FM 
J〔大阪有機化学■製の含フッ素(メタ)アクリル単量
体〕またはパーフルオロシクロヘキシル(メ12 タ)アクリレートなどのごとき(パー)フルオロアルキ
ル基含有のビニルエステル類;あるいは、塩化ヒニル、
塩化ビニリデン、フン化ビニリデン、フッ化ビニル、ク
ロロトリフルオ口エチレン、プロピレンまたはブタジエ
ンなどのオレフィン類;エチレングリコールジ(メタ〉
アクリレート、ジビニルベンゼンまたはジアリルフタレ
ートなどのごとき、分子中に重合性不飽和基を2個以上
有する単量体頻;ビニルトリエトキシシラン、γ一(メ
タ)アクリロイルオキシプロビルトリメトキシシランの
ごとき加水分解性シリル基含有単量体類:N−メチロー
ル化(メタ)アクリルアξドのごときメチロール基含有
単量体類グリシジル(メタ〉アクリレートのごときエポ
キシ基含有単量体類;あるいはイソシアネートエチル(
メタ)アクリレートのごときイソシアネート基含有単量
体もしくはそのブロック化物のごとき(ブロソク化〉イ
ソシアネート基含有単量体類などである。
反応条件としては、最終生戒物の固形分が、ほぼ5〜8
0重量%になるように設計し、おおよそ、13 3 kg/cm” 〜1 0 0 kg/cm2の加圧
条件下で、10℃〜150℃の温度条件で反応せしめれ
ばよい。
グラフト反応の場合には、常圧で行なうこともできる。
そして、親水性基含有単量体類の使用量としては、総固
形分に対して、0.1%〜20%、好ましくは、0.3
〜15%(重量基準、以下同じ)の範囲が適切である。
これ以上に過剰に添加しても、本発明の主旨に沿うもの
を合戒することは可能だが、親水性セグメントの増加に
伴なって、徐々に、耐水性などの性能が劣化してくるこ
とにもなるので、余り、好ましくない。
ラジカル開始剤の使用量としては、総固形分に対し0.
1%〜10%の範囲が目安である。
かくして第1段階の親水性基を有するエチレン・ビニル
エステル系共重合体の有機溶剤溶液が調製できる。
ついで、第2段階の転相乳化工程とは、第1段階で得ら
れた親水性基を有するエチレン・ビニルエステル系共重
合体の有機溶剤溶液に水を加え、l4 かくはんすることによって共重合体溶液を水中に微分散
化することである。水を徐々に添加し、かくはんしてゆ
くと、初期段階では、樹脂溶液中に水が微分散した状態
になるが、さらに水の添加を進めてゆくと、徐々に、系
中の粘度が上昇し、ついには、共重合体中の親水性セグ
メントの働きにより共重合体溶液が、水中に分散した状
態に転相する。この工程では、水の添加速度と、かくは
ん条件とにより、得られる分散体の粒子径が決定さえる
また、この転相乳化工程では、必要に応じて、共重合体
中の親水性セグメントの働きを補うために、ノニオン系
もしくは、アニオン系の乳化剤を併用したり、またはポ
リカルボン酸塩やスルホン酸塩よりなる水溶性オリゴマ
ー、あるいは、ポリビニルアルコールやヒドロキシエチ
ルセルロースなどの水溶性高分子物質を保護コロイドと
して用いることもできる。
本工程での水の添加量としては、親水性基を有するエチ
レン・ビニルエステル系共重合体の有機15 溶剤溶液と水との比率が、おおよそ、0. 5〜7o:
99.5〜30になるように設定させればよい。水の比
率がこれ以上に多くても目的物は得られるが、工業的に
効率的ではない。一方、水の比率がこれ以上に少ない場
合には、水性化しないか、あるいは、粘度が異常に高く
なる。
かくして、水性エチレン・ビニルエステル系共重合体分
散液が調製できる。この分散液は、必要に応じて、系中
の有機溶剤を、蒸留などの操作によって除去せしめるこ
ともできる。
また、水分散体を噴霧乾燥法等により粉末体として取り
出し利用することもできる。
本発明における水性エチレン・ビニルエステル系共重合
体分散液は、このままの状態で使用することができるし
、あるいは、公知慣用の有機ないしは無機の顔料類、増
粘剤または造膜助剤類を配合した形で樹脂組或物として
も利用することができる。
さらに、粉末体の利用方法としては、或型用樹脂中に添
加して衝撃改良剤として使用できるし、16 再度、水を添加して水性分散液化として利用することも
できる。
〔発明の効果〕
本発明の水性エチレン・ビニルエステル系共重合体分散
液、ないしは本発明の方法により得られる水性エチレン
・ビニルエステル系共重合体分散液は、従来型の、いわ
ゆる乳化剤頬を用いて得られる水性共重合体分散液に比
して、とりわけ、耐水性や耐アルカリ性などの皮膜性能
にすぐれるものであるし、さらに、かかる水性エチレン
・ビニルエステル系共重合体分散液を必須の戒分として
含んで成る樹脂組威物もまた、従来型組戒物に比して、
遥かに、耐水性ならびに耐アルカリ性などの諸々の皮膜
性能の上ですぐれるものである。
〔実施例〕 次に、本発明を実施例および比較例により、層、具体的
に説明する。
以下において、「%」は特に@りのない限り、すべて「
重量%」を意味するものとする。
実施例1 17 かくはん装置、温度m!ff装置、および滴下装置を備
えた2,000m !lのオートクレープに、メタノー
ルの900gを仕込み、それと同時に、滴下槽の一つに
、単量体混合物として、酢酸ビニルの500gと、数平
均分子量が約2,000なるポリエチレンオキサイドの
片末端をメタクリル酸でエステル化せしめて得られる親
水性基含有単量体の100gとを混合した単量体混合物
を入れ、もう一つの滴下槽には、t−ブチルー3+5+
5−トリメチルヘキサノエートの30gを100gのメ
タノールに溶解させた開始剤溶液を入れておく。
系内を窒素ガスで置換しつつ、50℃まで昇温した。
ついで、エチレンガスを導入し、3 0 kg/cm”
の圧力で、系内をヱチレンガスで満たす。ついで、単量
体混合物と開始剤溶液とを2時間で滴下し、ラジカル重
合を開始させる。滴下終了後も2時間のあいだ同温度に
保持したのち、t−プチルバーオキシ−3.5.5−}
リメチルヘキサノエートの5gを再度、仕込んで、さら
に同温度で10時18 間のあいだ反応をm続させる。得られた親水性基を有す
るエチレン・ビニルエステル系共重合体のメタノール溶
液(a−1)は、不揮発分が51%で、かつ、25℃に
おけるガードナー粘度(以下同様)が22〜Z,なる、
無色透明な均一溶液であった。次に、(a−1)の1,
000gをかくはん装置、温度調節装置、滴下装置およ
び冷却装置を備えた2.000m eのガラス製フラス
コに仕込んで、かくはんを開始する。ついで、イオン交
換水の1,000 gを4時間かけて、ゆっくりと滴下
する。
フラスコ内は、はじめのうちは、(a−1)にイオン交
換水が分散した状態であったが、イオン交換水の滴下量
が約700gを越えた時点で、転相乳化するのが観察さ
れた。しかるのち、かくして得られた転相乳化物(a−
2)を減圧蒸留にかけてメタソールを留去せしめること
によって、最終的にメタノールを含有せず、かつ、乳化
剤を全く含有しない水性エチレン・ビニルエステル系共
重合体分散液(a−3)を調製した。この水性共重合体
分散液(a−3)は、不揮発分が33.8%で、19 かつ、コールターカウンターTA−Ifにより測定した
粒子径が1. 3 5 mμなる乳白色の分散液であっ
た。
実施例2 実施例1と同じオートクレープに、メタノールの900
gを仕込むと同時に、一方の滴下槽には、単量体混合物
として、酢酸ビニルの600gを入れ、もう一方の滴下
槽には、t−プチルバーオキシ−3.5.5−}リメチ
ルヘキサノエートの15gおよびt−プチルパーオキシ
オクテートの15gを100gのメタノールに溶解させ
た開始剤溶液を入れる。系内を窒素ガスで置換して50
℃まで昇温した。
ついで、エチレンガスを導入し、3 0 kg/cm”
の圧力で、系内をエチレンガスで満たす。ついで、単量
体と開始剤溶液とを2時間で滴下し、ラジカル重合を開
始させる。滴下終了後も2時間のあいだ同温度に保持し
てからt−プチルパーオキシオクテートの5gを再度、
仕込んで、さらに同温度で10時間のあいだ反応を続行
させた。
20 得られたエチレン・ビニルエステル系共重合体のメタノ
ール溶液(b−1)は、不揮発分が50%で、かつ、粘
度がZ−Zlなる、無色透明な均一溶液であった。次に
、(b−1)の1,000gをかくはん装置、温度調節
装置、滴下装置および冷却装置を備えた2,000mj
!のガラス製フラスコに仕込んで、かくはんを開始して
50℃まで昇温する。ついで、数平均分子量が約5,0
00なるポリエチレンオキサイドの片末端をメタクリル
酸でエステル化せしめて得られる親水性基含有単量体の
25gをフラスコ内に投入して溶解させる。t−プチル
パーオキシ−3.5.5−}リメチルヘキサノエートの
26gを50gのメタノールに溶解させた開始剤溶液を
、同温度で2時間かけて滴下し、さらに同温度にIO時
間のあいだ保持して、親水性基含有単量体をエチレン・
ビニルエステル系共重合体にグラフト重合せしめた形の
樹脂(b−2)の溶液を得た。ついで、イオン交換水の
1,100gを4時間かけて、ゆっくりと滴下する。フ
ラスコ内は、はじめのうち、(b − 2)にイオン交
換水21 が分散した状態であったが、イオン交換水の滴下量が約
650gを越えた時点で、転相乳化するのが観察された
かくして得られた転相乳化物(b−3)を減圧蒸留にか
けてメタノールを留去せしめ、最終的にメタノールを含
有せず、かつ、乳化剤を全く含有しない水性エチレン・
ビニルエステル系共重合体分散液(b−4)を調製した
。この目的水性共重合体分散液(b−4)は、不揮発分
が33.0%で、かつ、コールターカウンターTA−I
Iにより測定した粒子径が2.15mμなる乳白色の分
散液であった。
比較例1 実施例1と同様のオートクレープ中に、酢酸ビニルの6
 0 0 g,ラウリル硫酸ナトリウム30gおよびイ
オン交換水の900gを仕込み、系内を窒素ガスで置換
しつつ50℃まで昇温した。
次いで、エチレンガスを導入し、3 0 1g/cm”
の圧力で、系内をエチレンガスで満たした。
しかるのち、過硫酸カリウムの5gを100g22 のイオン交換水に溶解した開始剤溶液を4時間かけて滴
下して重合反応を開始させた。
滴下終了後も、同温度に10時間のあいだ保持して、対
照用の水性エチレン・ビニルエステル系共重合体分散液
を得た。
このものは、不揮発分が50%なる乳白色のエマルジョ
ンであった。
以下、これを水性共重合体分散液(c−1)と略記する
実施例1および2ならびに比較例1で得られた、それぞ
れの水性共重合体分散液(a − 3), (b−4)
および(c−1)を、各別に用いて、次表に示されるよ
うな配合組戒に従って、各種の塗工液を調製した。
次いで、それぞれの塗工液を、スレート板上に、3ξル
のアブリケーターで、各別に、塗布せしめた。
しかるのち、常温下に1週間のあいだ放置して乾燥させ
て、それぞれの試験片を作製した。
23 以後は、各試験片を水道水と、5%水酸化ナトリウム水
溶液とに、各別に、浸漬して、常温下に1カ月のあいだ
放置したのちの皮膜の外観について、変化の有無の別と
変化の度合どを、目視により判定した。
なお、水道水に浸漬して行なう耐水性の試験の場合に限
り、基材から溶出してくるアルカリ分の影響を防ぐため
に、市販のアクリルウレタン塗料で、スレート板露出部
、つまり、塗布面以外の各面をシールしたものを試験に
供した。
それぞれの結果は、下表に示す通りであった。
/ 7/ 24 25 第1表からも明らかなように、本発明の水性エチレン・
ビニルエステル系共重合体分散液は、耐水性および耐ア
ルカリ性にすぐれるものであることが知れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、親水性基が導入された水性エチレン・ビニルエステ
    ル系共重合体分散液。 2、有機溶剤中で、親水性基含有エチレン・ビニルエス
    テル系共重合体を調製し、次いで、系中に水を添加して
    転相乳化させ、必要に応じて、さらに系中の有機溶剤を
    除去せしめることにより得られる、水性エチレン・ビニ
    ルエステル系共重合体分散液。 3、前記した有機溶剤が、炭素数1〜4のアルコール類
    である、請求項2に記載の水性エチレン・ビニルエステ
    ル系共重合体分散液。 4、有機溶剤中において、親水性基含有単量体類と、エ
    チレンおよびビニルエステル類を必須の成分とする単量
    体類とを共重合させ、次いで、系中に水を添加して転相
    乳化させ、必要に応じて、さらに系中の有機溶剤を除去
    せしめることを特徴とする、親水性基含有単量体類が導
    入された、水性エチレン・ビニルエステル系共重合体分
    散液の製造法。 5、有機溶剤中において、エチレン・ビニルエステル系
    共重合体に親水性基含有単量体類をグラフト重合させ、
    次いで、系中に水を添加して転相乳化させ、必要に応じ
    て、さらに系中の有機溶剤を除去せしめることを特徴と
    する、水性エチレン・ビニルエステル系共重合体分散液
    の製造法。 6、前記した有機溶剤が、炭素数1〜4のアルコール類
    である、請求項4または5に記載の製造法。 7、親水性基含有単量体類が導入された水性エチレン・
    ビニルエステル系共重合体分散液を含んで成る、樹脂組
    成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007321105A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Mitsubishi Chemicals Corp 水性樹脂分散体の製造方法

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