JPH03202048A - 信号波形のピークのサーチ方法 - Google Patents

信号波形のピークのサーチ方法

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JPH03202048A
JPH03202048A JP1344267A JP34426789A JPH03202048A JP H03202048 A JPH03202048 A JP H03202048A JP 1344267 A JP1344267 A JP 1344267A JP 34426789 A JP34426789 A JP 34426789A JP H03202048 A JPH03202048 A JP H03202048A
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original
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JP1344267A
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Atsushi Kikuchi
敦 菊池
Koji Kageyama
浩二 景山
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば心電図の基線補正の基準となるピーク
の位置を検出するのに使用して好適な信号波形のピーク
のサーチ方法に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、例えば心電図の基線補正の基準となるピーク
の位置を検出するのに使用して好適な信号波形のピーク
のサーチ方法に関し、信号波形の2次微分を求め、この
2次微分結果をべき乗し、このべき乗した結果の重心の
位置をその信号波形のピークの位置と判定することによ
り、ピーク位置をより正確に検出できる用にしたもので
ある。
〔従来の技術〕
心筋の活動電位を診断できるような形で記録できれば、
心臓の活動状態を知る上に有効な手段となる。このよう
な目的に沿って、人体の表面上に置かれた電極から得ら
れる電位変化を増幅して得られた電位変化を示す信号波
形が心電図である。
第15図はそのような心電図を記録するための心電計を
示し、この第15図において、(1)は被検者であり、
この被検者(1)には右手電極R1左手電極し、右足電
極FR1左足電極FL及び胸部電極C(通常C,−C6
よりなる)が配されている。(2)は保護回路及び誘導
選択器より戒る入力部、(3)は増幅部であり、人力部
(2)で選択された例えば2つの電極間の微弱電位信号
が増幅部(3)で増幅され、この増幅された信号が変調
器(4)、フローティング用のトランス(5)及び復調
器(6)を介して心電図の原信号Soになる。この原信
号S0をレコーダ等に供給することもできるが、第15
図例ではこの原信号S0はアナログ/デジタル(A/D
)変換器(7)を介してメモリ(8)にデジタル信号と
して書き込まれている。このA/D変換器(7)のサン
プリングレートは通常250サンプル/sec、ビット
精度は10μV/bit程度、ピント数は10〜12ビ
ット程度である。
また、(9)は前処理装置を示す。心電図には電極装着
状態及び被検者の体動等による基線の揺動(後述)、周
波数の高い筋電図の発生、商用交流電源からの交流障害
など多くの誤差要因が混入し易い。従って、心電図の波
形計測を行う前にその前処理装置(9)によってこれら
の誤差要因を除去するようにしている。
基線の動揺について説明するに、心電図の波形は周期的
であり、その基本波形は第16図に示す如くP波、Q波
、R波、S波、T波及びU波より構成されている。また
、心電図の被検体表面での電位変位のレベルは略1μV
程度であり、0.5〜200七程度の周波数の波が含ま
れている。心電図の基本波形からP波、Q波、R波等の
波を取除いた本来は平坦な波形を「基線」といい、心電
図の診断に際しては、P波、R波、S波及びT波等のそ
の基線からのレベルPA、RA、SA及びTA等が測定
される。
しかしながら、実際には第17図Aに示す如く心電図の
原波形S0には電極装着状態等によってうねりや高周波
信号が重畳されており、そのままの状態では正確な診断
を行なうことができない。そこで、その原波形S0より
第17図Bに示すような基線BSを抽出し、その原波形
S。よりその基線BSを差引くことにより第17図Cに
示す補正波形SIを求め、この基線補正された補正波形
S1により診断を行なう如くなしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
基線補正の方法としては例えば直線近似法等が知られて
いる(例えば特開昭57−43232号公報参照)。そ
の従来の直線近似法では第16図のQ波の始点をゼロレ
ベルとみなし、各心拍ごとのゼロレベルを直線で結ぶこ
とにより基線を抽出する。
しかしながら、Q波の始点を結ぶだけでは比較的周波数
の高い基線の動揺を取除くことができないと共に、Q波
の始点を特定するのは困難である不都合がある。この場
合、比較的周波数の高い基線の動揺を取除くにはP波、
R波及びT波等の大きなピークを有する波の全てを基準
として基線を抽出する方法が考えられる。しかしながら
、従来はこれら大きなピークを有する波のピークの位置
を特定するための適当な方法がなかった。但し、R波の
ようにピークが鋭い場合にはそのピークは比較的容易に
特定することができるが、特にP波、T波のようになだ
らかな山型の波形の場合にはそのピークの特定は困難で
ある。
本発明は斯かる点に鑑み、信号波形に含まれるピークの
位置をより正確に検出できる信号波形のピークのサーチ
方法を提案することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による信号波形のピークのサーチ方法は例えば第
5図に示す如く、信号波形(第5図A)の2次微分(第
5図B)を求め、この2次微分結果をべき乗しく第6図
)、このべき乗した結果の重心の位置をその信号波形の
ピーク(10)の位置と判定するようにしたものである
〔作用〕
斯かる本発明によれば、その信号波形のピークの位置で
は一般に2次微分の値が極大又は極小となると共に、そ
の信号波形がなだらかに変化する部分の2次微分の値は
0に近くなるため、その信号波形を2次微分することに
よりその信号波形のピークが含まれている範囲を狭く指
定できる。
更に、その2次微分の結果をべき乗すると、小さな値は
より小さくなり大きな値はより大きくなるためその信号
波形のピークをより強調することができる。従って、こ
のべき乗した結果の重心の位置より正確にその信号波形
のピーク(10)の位置を求めることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例につき第1図〜第14図を参照
して説明しよう。本例は心電図の波形より基線を抽出し
、その心電図の波形からその基線を差引いて基線補正を
行なう場合に本発明を適用したものである。
第1図は一周期分の心電図の原波形を示し、この原波形
は第15図例の心電計を用いて原波形S。
をサンプリングレート200〜300サンプル/sec
程度でデジタル化してメモリ(8)に書込んだ後に、前
処理装置(9)で読出した波形である。本例ではこの原
波形のR波、T波及びP波のピークを夫々第1ピーク(
10)、第2ピーク(16)及び第3ピーク(20)と
呼び、これら第1ピーク(10)〜第3ピーク(20)
を含む所定幅の領域を夫々直線(15) 、 (19)
及び(23)で近似することによって第2図に示す基線
BS、を作成する。それら第エビーク(10)〜第3ピ
ーク(20)の特定方法の詳細については後述するが、
先ずその前処理装置(9)における基線BS、の作成方
法及びその基線BS、を用いた基線補正の全体の流れに
ついて第3図のフローチャートのステップ(100)〜
(107)を参照して詳細に説明する。
ステップ(100) − 第1ピーク(10)、第2ピーク(16)及び第3ピー
ク(20)の夫々の大まかな位置を前処理装置(9)に
オペレータが入力する。これらの大まかな位置は心電図
を予め所定期間記録することにより読取ることができる
ステップ(101) − 後述の如く第1ピーク(10)の正確な位置を求める。
本例ではこの際にその第1ピーク(10)の前後のQ波
及びS波のピーク(11)及び(12)の位置をも求め
る。
一ステップ(102) − 後述の如く第2ピーク(16)の第1ピーク(10)に
対する正確な相対的位置を求める。
ステップ(103) − 後述の如く第3ピーク(20)の第1ピーク(1o)に
対する正確な相対的位置を求める。
ステップ(104) − 先ず第1ピーク(10)のレベルとその前後のピーク(
11)及び(12)のレベルとの中間のレベルの位置よ
り第1図に示す如く夫々半値幅BW、及びBW2を求め
、その第1のピーク(10)の時点から前後に夫々3B
W、及び3BW2離れた時点(13)及び(14)を特
定する。そして、原波形のこれらの時点(13)及び(
14)の夫々の前後10サンプルの値を平均してこれら
の時点(13)及び(14)の値とみなし、これらの時
点(13)の値と時点(14)の値とを直線(15)で
結合し、この第1ピーク(10)を含む幅(3BWI+
38W2)の領域を直線補間する。
次に、第2ピーク(16)のレベルと第1ピーク(10
)ノ後の凹のピーク(12)のレベルとの中間のレベル
の位置より夫々その第2のピーク(16)の半値幅BW
:l及びBWaを求め、その第2のピーク(16)の時
点から前後に夫々2BW、及び2BW4離れた時点(1
7)及び(18)を特定する。
そして、原波形のこれらの時点(17)及び(18)の
夫々の前後の10サンプルの値を平均してこれらの時点
(17)及び(18)の値とみなし、これらの時点(1
7)の値と時点(18)の値とを直線(19)で結合す
ることにより、この第2ピーク(16)を含む幅(2B
 W+ + 28 Wz)の領域を直線補間する。
また、第3ピーク(20)のレベルと第1ピーク(10
)の前の凹のピーク(11)との中間レベルの位置より
夫々その第3ピーク(20)の半値幅BW。
及びBW、を求め、その第3ピーク(2o)の時点から
前後に夫々BWs及びBW6離れた時点(21)及び(
22)を特定し、これらの時点(21)及び(22)の
夫々の前後の10サンプルの値を平均してこれらの時点
(21)及び(22)の値とみなし、これらの時点(2
1)の値と時点(22)の値とを直線(23)で結合す
ることにより、この第3ピーク(2o)を含む幅(B 
W s + B W b )の領域を直線補間する。
そして、原波形の内でそれら第1のピーク(工0)、第
2のピーク(16)及び第3のピーク(2o)を含む領
域を夫々直線(15) 、 (19)及び(23)で置
換えることにより基線B S、(第2図)が作成される
また、本例では第1ピーク(1o)、第2ピーク(16
)及び第3ピーク(20)を中心に夫々半値幅の3倍、
2櫨及び1倍の領域を直線近似しているが、それらピー
ク(10) 、 (16)及び(20)を中心にどの程
度の幅の領域を直線近似するのかはオペレータが心電図
観測の経験により予め設定したものである。従って、本
例の基線の抽出方法は予め原波形におけるピークの大ま
かな位置及びそのピークを中心に直線近似する大まかな
幅が指定されている場合に特に有効である。
ステップ(105) − 第1図の原波形にハンド幅の広いローパスフィルタのフ
ィルタリングを施す。このフィルタリングは比較的高周
波の筋電ノイズや交流障害等を除去するために施される
。本例のフィルタリングは全てデジタルフィルタ回路又
はコンピュータのソフトウェアで実行されるものであり
、具体的には原波形のサンプル点を、第4図Aに示ず如
く、P I + P 2+ P 3+・・・・としてこ
れらサンプル点P8.P2.P3.・・・・における値
を夫々F。
F Z+ F 3+・・・・とすると、その原波形に比
較的簡単なローパスフィルタ回路である(1/4.2/
4゜1/4)フィルタを施して得られる波形は第4図B
に示す如くなる。この場合、本質的ではないが更にサン
プル点を1/2に間引いている。第4図Bのサンプル点
を第4図Aの偶数番目のサンプル点P 2+ P 41
 P 6+・・・・として、これらサンプル点P 2+
 P 4+ P 6+・・・・における値を夫々L2+
 L 4+L 6+・・・・とすると、(1/4.2/
4.1/4)フィルタを使用した場合には値L2は次の
ように表わすことができ、 L2= (F + + 2 F z + F 3)/4
    ・・・・(IA)一般に値L=(iは整数)は
次のように表わすことができる。
L;−(F =−+ + 2 F=+ F =−+)/
4  ・・・・(1)このローパスフィルタ回路の周波
数特性は第12図Aに示す如くなる。
また、原波形に比較的簡単なバイパスフィルタ回路であ
る(−L 2. −1)フィルタを施して得られる波形
は第4図Cに示す如くなる。この第4図Cのサンプル点
をP2.P、、P4.・・・・として、これらサンプル
点P 2+ P 31 P 41・・・・における値を
夫々H,lH3,H4,・・・・とすると、値H2は次
のようになり、 Hz−Fl+2F2  F:l     ・・・・(2
A)一般に値H,は次のように表わされる。
Hi−−Ft−、+2F□+Fi。1   ・・・・(
2)このバイパスフィルタ回路の周波数特性は第12図
Bに示す如くなる。また、比較的簡単なバンドパスフィ
ルタ回路でアル(−1,−L −1,2゜2、2.−L
−L−1)フィルタの周波数特性を第12図Cに示す。
このバンドパスフィルタ回路によって得られるi番目の
サンプル点の値をBP。
とすると、 BPi=−Fi−、−Fi−、−F□−2+2F、−、
+2F、+2 FH,+  F;−z  F;−:+ 
 Ft。4・・・・(3) と表わすことができる。
また、このステップ(105)にて第1図の原波形に施
すバンド幅の広いローパスのフィルタリングの特性は(
−1/16.4/16.10/16.4/16゜1/1
6)フィルタによるものである。即ち、このフィルタリ
ングを施して得られるi番目のサンプル点の値をLL、
とすると、 LL、−(−Fi−2+4Fi−1+10F、+4Fi
−IF 1−z)/16          ・・・・
(4)が成立している。
一ステップ(106) 第2図の基線BS、にバンド幅の狭いローパスフィルタ
リングを施す。このフィルタリングは直線近似の際の直
線部分と原波形の部分との接続点を滑らかにするために
施すものであり、基線BS、の各サンプル点の前後17
個のサンプル点の値を平均するものである。
ステップ(107) ステップ(105)でローパスのフィルタリングを施し
て得られた原波形からステップ(106)でローパスの
フィルタリングを施して得られた基線BS、を差引いて
補正後の波形を求める。
次に本例において原波形より第1のピーク(10)(第
1図参照)の位置を正確に検出する方法について説明す
る。この場合は第5図Aに示す如く原波形の区間(IO
A)にピーク(10)が存在することが予めオペレータ
により知らされている。そして、この第5図Aの原波形
をバイパスフィルタ回路である(−L 2.−1)フィ
ルタに通して第5図Bの波形を得る。この(−L 2.
 −1)フィルタによるi番目のサンプル点の値H8は
式(2)で表されるが、式(2)は更に差分Δ、−1,
Δ、を用いて次のように変形できる。
Ht−−F=−+ +2 F;−Fi、。
=−(Fi、I−Fi)+(F=Fi−1)−−(Δi
+1−Δ、)       ・・・・(2B)即ち、H
8は差分Δ、。、と差分Δ、との更に差分であると共に
、1回の差分演算は微分に相当するため、Hlは実質的
にF□の2次微分に等しくなり、原波形に(−L 2.
−1)フィルタによるフィルタリングを施すことは原波
形の2次微分を求めることと等しくなる。そして、原波
形の凸のピーク又は凹のピークでは夫々2次微分の値が
正の極大又は負の極小となると共に、原波形が緩やかに
変化する部分では2次微分の値はOに近いため、その2
次微分の演算によってピークの部分が強調され、特に、
本例の第1のピーク(10)は鮮明になる。但し、第2
のピーク(16)及び第3のピーク(20)は第5図B
からは読取れないため、後述の如く予めローパスフィル
タリング及びデータの間引きを施す如くなす。
第5図Bの■部の値が比較的大きな正のピークを有する
部分を取出して、このピークを有する部分の値をべき乗
した結果を第6図に示す。例えば第5図Bの■部の各サ
ンプル点P、の値をyiとすると、第6図の各サンプル
点P、の値はy1′となる。αの好適な範囲は2≦α≦
5であるが、本例ではα−3に設定し、その第6図の左
端の時点を基準としてその波形の重心までの時間T、を
求める。従って、その左端の時点から第6図の各サンプ
ル点P、までの時間をPT、とすると、その波形の重心
までの時間T1は次式で表わされる。
’r+=ΣP Tr yr’ / (Σy、′r)  
 ・=・(5)本例ではこの重心の位置をそのまま第1
ピーク(10)の位置であると判定する。一般に第8図
に示す如く、原波形(24)をべき乗して波形(25)
を得た場合には、原波形(24)の内で値の小さい部分
はより小さくなると共に他の大きな部分はより大きくな
るため、本例の如く2次微分した結果を更にべき乗する
ときには、より正確なピークを抽出できる利益がある。
また、第5図Bの■部において第1ピーク(10)の前
後の値が比較的大きな負のピークを有する部分(IIA
)及び(12B)を取出して、これらの部分を夫々第7
図A及びBに示す如くべき乗する。そして、第7図A及
びBの夫々について左端の時点から重心までの時間T2
及びT3を求め、これら重心の位置に夫々第1図のピー
ク(11)及び(12)が存在するとみなす。
尚、第1のピーク(10)の位置を特定するに第5図例
の如く直接原波形を(−L2.−1)フィルタで処理す
るのではなく、第9図Bに示す如く、原波形(第9図A
)に予めローパスフィルタ回路であル(1/4.2/4
.1/4)フィルタによる処理及びサンプル点を172
に間引く処理(第4図B参照)を施して、この結果に第
9図Cに示す如< (−L2.−1)フィルタによる2
次微分を施してもよい。第9図例の如く原波形に予めロ
ーパスフィルタリング及びサンプル点の間引きを施すの
は、周期の短い小さい振幅の振動成分を除去して比較的
大きなピークを含む部分だけを抽出するためである。こ
の第9図Cより特に第1ピークに相当するピーク(IO
B)の前後のピーク(IIB)及び(12B)が鮮明に
抽出されていることが分かる。
また、原波形より第2のピーク(16) (第1図参照
)の位置を正確に検出する方法について第10図を参照
して説明するに、この場合も第10図Aに示す如く原波
形の区間(16A)にピーク(16)が存在することが
予めオペレータにより知らされている。
このとき、原波形には第10図B、C及びDに示す如く
、(1/4.2/4. l/4)フィルタによるローパ
スフィルタリング及びサンプル点の1/2の間引きによ
る処理を3回施す。この結果第10図りに示す如く第2
ピーク(16)の近傍からは振動成分が除去されるので
、この第10図りの波形に、第10図已に示す如< (
−1,2,−1)フィルタによって2次微分を施す。こ
れにより、第1O図のX部には第2のピーク(16)が
明確に現われる。そして、このX部の正のパルスを有す
る部分を第6図例と同様にべき乗して重心の位置を求め
ることにより、その第2のピーク(工6)の正確な位置
が検出される。尚、最終的にこの第2のピーク(16)
及び後述の第3のピーク(20)の位置は第1のピーク
(10)の位置を基準とした相対的な位置に変換される
最後に、原波形より第3のピーク(20)を検出する方
法について説明するに、第3のピーク(20)はピーク
部分が鋭くないため単純なハイバフフィルタリングを施
すのではピークを正確に抽出できない。この場合、第1
0図Cの波形を見ると第3ピークの近傍が台形波形にな
っている。そこで本発明者はその第3ピークをバンドパ
スフィルタ回路によるフィルタリングによって抽出する
ことに想到した。
具体的には、第10図Cの波形にバンドパスフィルタ回
路である(−L−1,−L 2.2.2.−1゜−L−
1)フィルタによる処理(特性は式(3)で表わされる
)を施して第11図の波形を得た。これによれば第3ピ
ーク(20)が比較的鋭いピークとして表わされている
。そして、この第11図のXI部の正のパルスを有する
部分をべき乗して重心の位置を求めることにより、正確
に第3ピーク(2o)の位置を決めることができる。
最後に本例の基線補正による処理結果の一例を第13図
に示し、この例は第13図Aの原波形より第13図Bの
基線を抽出し、その原波形(厳密には更にローパスフィ
ルタリングを施された波形)よりその基線を差引くこと
により補正後の波形(第13図C)を求めたものである
また、第14図は第13図例を含む広い範囲における基
線補正の結果を示し、第14図A、B及びCは夫々原波
形、基線及び補正後の波形を示す。第13図C及び第1
4図Cによれば基線の動揺がほぼ完全に除去されており
、心電図の判断をより正確に行なうこと′ができる利益
がある。
尚、本発明は上述実施例に限定されず、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるのは勿
論である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、信号波形のピーク位置をより正確に検
出できる利益がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の一周期分の心電図の原波形
を示す線図、第2図は第1図例の原波形から抽出した基
線BS、を示す線図、第3図は一実施例の基線補正の手
順を示すフローチャート図、第4図はデジタルフィルタ
リングの説明に供する線図、第5図〜第7図は夫々原波
形より第1ピークを抽出する方法の一例の説明に供する
線図、第8図は第6図例の重心の決定方法の説明に供す
る線図、第9図はその第1ピークの抽出方法の他の例の
説明に供する線図、第10図は原波形より第2ピークを
抽出するための一例の説明に供する線図、第11図は原
波形より第3ピークを抽出する方法の一例の説明に供す
る線図、第12図は各種フィルタ回路のフィルタ特性を
示す線図、第13図及び第14図は一実施例の基線補正
の結果の各信号を示す信号波形図、第15図は心電計の
構成を示すブロツク図、第16図は心電図の基本波形を
示す信号波形図、第17図は従来の基線補正の手順の説
明に供する線図である。 (10)は第1ピーク、(16)は第2ピーク、(20
)は第3ピーク、(15) 、 (19) 、 (23
)は夫々直線である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 信号波形の2次微分を求め、該2次微分結果をべき乗し
    、該べき乗した結果の重心の位置を上記信号波形のピー
    クの位置と判定するようにしたことを特徴とする信号波
    形のピークのサーチ方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105078447A (zh) * 2015-07-08 2015-11-25 上海师范大学 一种心电信号r波定位方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105078447A (zh) * 2015-07-08 2015-11-25 上海师范大学 一种心电信号r波定位方法

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