JPH031982B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH031982B2
JPH031982B2 JP62026356A JP2635687A JPH031982B2 JP H031982 B2 JPH031982 B2 JP H031982B2 JP 62026356 A JP62026356 A JP 62026356A JP 2635687 A JP2635687 A JP 2635687A JP H031982 B2 JPH031982 B2 JP H031982B2
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JP
Japan
Prior art keywords
phytic acid
salt
acid
divalent iron
iron salt
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62026356A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63194662A (ja
Inventor
Masaichi Takemura
Koichi Tachibana
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUNIBAASARU KASEI KK
Original Assignee
YUNIBAASARU KASEI KK
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Publication date
Application filed by YUNIBAASARU KASEI KK filed Critical YUNIBAASARU KASEI KK
Priority to JP62026356A priority Critical patent/JPS63194662A/ja
Publication of JPS63194662A publication Critical patent/JPS63194662A/ja
Publication of JPH031982B2 publication Critical patent/JPH031982B2/ja
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は2価の鉄塩にフイチン酸又はその塩を
共存させた脱臭材に関するものである。 (従来の技術) 従来から脱臭法として活性炭による悪臭の吸着
除去法が行われている。然しながら、活性炭によ
る悪臭の吸着除去は、活性炭の使用条件や吸着さ
れる物質の性質によりその脱臭効果を異にする。
悪臭中のアンモニア、アミンなどの塩基性物質
は、比較的効率よく活性炭に吸着除去されるが、
悪臭中の硫化水素、硫化カルボニル、メルカプタ
ンなど酸性で比較的分子量の小さい硫化物は、活
性炭に吸着除去されにくい。然るに、硫化物は発
生する悪臭の重要な部分を占めており、これら硫
化物の除去は脱臭剤の重要な課題となつている。 2価の鉄塩は、収斂剤、補血剤、脱臭剤として
医薬品に使用され、その脱臭効果は、強いが、3
価の鉄塩の脱臭効果は弱いことが認められてい
る。然るに、2価の鉄塩は、大気中で容易に3価
の鉄塩に酸化される。その酸化速度は、水中に存
在する酸素分子と水酸化物イオンの濃度に依存性
をもつているので、2価の鉄塩の酸化を抑制する
ためには可能な限り酸性を保持する必要があり、
酸化により生成した3価の鉄塩が酸化速度を促進
させるので生成する3価の鉄塩をマスクする必要
がある。最近これらの2価鉄塩の酸化因子を考慮
して2価の鉄塩の脱臭力を効率よく発揮させるよ
うに、2価の鉄塩とアスコルビン酸とを混在させ
た脱臭剤が開発されている。アスコルビン酸の存
在がその抗酸化性と酸性により2価の鉄塩を安定
化させるためであると考えられている。 (本発明が解決しようとする問題点) 2価の鉄塩とアスコルビン酸の混合物は脱臭力
は強いが酸性であり、PHの高い領域ではその脱臭
力を低下し作用時間も短縮される。PHの高い領域
でも脱臭効果が変らず安定で、人体にも使用でき
る2価の鉄塩を含有する脱臭剤を提供することが
本発明の目的である。 (問題を解決するための手段) 2価の鉄塩にフイチン酸又はその塩を共存させ
ることにより広いPHの範囲に2価の鉄イオンを安
定に大気中で存在させえることを知つた。フイチ
ン酸は、動植物に存在するイノシトールのリン酸
エステルで、カルシウム塩であるフイチンとして
米糠中に、又人体の成分として存在している。フ
イチン酸は12価の酸として作用する液体で強酸性
を示し、その酸根全てを中和したナトリウム塩は
水に溶けてアルカリ性を示すことが知られてい
る。ある種のリン酸化合物は過酸化物分解剤、金
属不活性剤として使用されているが、フイチン酸
はイノシトール原料及びキレート化剤として使用
されている程度で、フイチン酸又はその塩を脱臭
剤成分として利用する考えは現在まで存在しなか
つた。フイチン酸は多価酸で強力なキレート化剤
であるので、容易に金属と塩又は醋体を生成し、
又フイチン酸を中和するとき、使用するアルカリ
性物質の量により酸性からアルカリ性までの広い
PHの範囲でフイチン酸誘導体をえることができ
る。所定量の2価鉄塩とフイチン酸を含む水溶液
を望むPHに調整し若し沈殿が析出した場合には沈
殿をろ別し、えられた溶液を好ましくは窒素、炭
酸ガスなどの不活性ガスの存在下に噴霧乾燥、或
は凍結乾燥などで乾燥することにより2価の鉄塩
とフイチン酸又はその塩の共存物をえる。鉄塩と
しては硫酸、塩酸、塩素酸、炭酸、その他のいか
なる鉄塩でも2価の鉄塩であれば使用できるが、
硫酸塩の使用が好ましく、PH調整に使用するアル
カリはアルカリ金属又はアルカリ土類金属のアル
カリ性塩が使用されるが、ナトリウム、カリウム
のアルカリ性塩の使用が好ましい。使用する鉄塩
とフイチン酸のモル比はフイチン酸の量の増加に
つれて2価鉄イオンの安定性が増し、目的とする
鉄塩とフイチン酸又はその塩との共存物のPHが高
まるにつれて多量のフイチン酸の存在を必要とす
るが特に限定されるものでなく、一般的に鉄塩対
フイチン酸のモル比は1:0.01以上であれば充分
であり、大過剰のフイチン酸の共存はフイチン酸
が粘稠な液体であるため取扱いに難点を生じる可
能性を生じるので好ましくなく、その比は1:1
程度までで充分である。又鉄塩・フイチン酸又は
その塩の共存物は、鉄塩にフイチン酸又はその塩
の水溶液、或はフイチン酸塩に鉄塩の水溶液を均
一に噴霧し乾燥することによつても得ることがで
きる。このようにしてえられた共存物をそのまま
顆粒とし、或はゼオライト、活性炭、その他の担
体に担持させ、或は軟膏基材に混和させるなど、
使用目的に応じて任意に調合して製剤化すること
により脱臭剤として使用できる。 (作 用) このようにして得られた鉄塩とフイチン酸又は
その塩の共存物が、如何なる化学結合をしている
か不明であるが、フイチン酸がキレート化剤であ
ることから鉄塩がフイチン酸とキレート結合を生
成して安定化していることが考えられるととも
に、リン酸エステルであるフイチン酸の過酸化物
分解作用、金属不活化作用が鉄塩の酸化を阻止
し、2価の鉄塩を安定化しているものと考えら
れ、加えてフイチン酸が、多価酸であるので、遊
離の酸根が、部分的に中和されて任意のPHを示す
共存物をえることができるものと推定される。 以下に例をあげて具体的に本発明を説明する。 例、使用した鉄塩・フイチン酸共存物は以下の
ように調整した。 (イ) アスコルビン酸、及びフイチン酸の10%水溶
液、苛性ソーダでPH5に調整したアスコルビン
酸10%水溶液、苛性ソーダでPH5に調整したフ
イチン酸8.5%水溶液を夫々準備し、
FeSO47H2O50gに、調整した水溶液を夫々噴
霧して均一に鉄塩を湿らせた(調整水溶液5ml
を要した)。その後ヘアドライアーで乾燥して
固体をえ、各固体を水に溶解して20%溶液とし
た夫々の20%溶液のPHはフイチン酸のPH2.0以
外はいずれも3.5であつた。尚PH5.0に調製した
アスコルビン酸溶液噴霧固体は褐変したが、他
のものは緑色であつた。得られた20%溶液に東
洋ろ紙(No.2、φ9cm)を浸漬し、浸漬ろ紙は
付着した余分の溶液を除いた温風で乾燥し5cm
×6cmの短形に切断し脱臭試験を行つた(ろ紙
に吸着された共存物の重量はいずれも100mgで
あつた)。 (ロ) FeSo47H2O11.5g及びフイチン酸2.2gを溶
解した水溶液を2NNaOHでPH7に調整し生じ
た緑色沈殿を除いた濃青色ろ液に(イ)と同様にろ
紙を浸漬し(イ)と同様に処理して5cm×6cmの吸
着ろ紙をえて脱臭試験を行つた。 (1) FeSO4の安定化試験 2価の鉄イオンとしての安定性をみるため
鉄の酸化状態を色調の変化を追うことにより
アンモニア気流中で試験し変色に要した時間
を測定した。
【表】 フイチン酸添加物が2価の鉄を安定化して
いることは明らかである。 (2) 脱臭試験 (イ)、(ロ)でえた5cm×6cmの吸着ろ紙を用い
て脱臭官能試験を行つた。 (A) メタンチオールの脱臭 ネジ蓋式ガラスビン(φ6.5cm×8.0cm)
6コを用意し、各ビンにメタンチオール
(ガスクロ用ベンゼン1μg中1μ入り溶
液)溶液0.5mlを吸着させた4cm×4cmの
ろ紙をビン底に置き、前期(イ)、(ロ)の試験片
をビン中央に蓋より幕状にたらしビンを密
封した。密封30分後、試験片を入れていな
いものを対照として残臭を嗅いで比較する
と共に密封10日後、試験片の色調変化をみ
た。 その結果を表−2に示した。
【表】 (B) 糠みその消臭試験 チオール吸着ろ紙の代りに5gの糠みそ
を使用した以外は(A)と同じように試験し表
−3の結果をみた。
【表】 (C) 人糞消臭試験 検体糞0.2gをチオール吸着ろ紙の代り
に使用した以外は(A)と同じように試験し、
表−4の結果をえた。
【表】 この場合の試験紙の変色状況は表−5の
ごとくであつた。
【表】 (発明の効果) 本発明で人体に無毒な化合物を材料とし容易に
消臭材がえられると共にその消臭材のPH適合範囲
が広いので人体に使用可能な消臭剤を容易に調合
できる利点を有している。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2価の鉄塩にフイチン酸又はその塩を共存さ
    せたことを特徴とする脱臭材。
JP62026356A 1987-02-09 1987-02-09 脱臭材 Granted JPS63194662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62026356A JPS63194662A (ja) 1987-02-09 1987-02-09 脱臭材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62026356A JPS63194662A (ja) 1987-02-09 1987-02-09 脱臭材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63194662A JPS63194662A (ja) 1988-08-11
JPH031982B2 true JPH031982B2 (ja) 1991-01-11

Family

ID=12191199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62026356A Granted JPS63194662A (ja) 1987-02-09 1987-02-09 脱臭材

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JP (1) JPS63194662A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63194662A (ja) 1988-08-11

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