JPH03197615A - 搬送用ロール - Google Patents

搬送用ロール

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JPH03197615A
JPH03197615A JP33930089A JP33930089A JPH03197615A JP H03197615 A JPH03197615 A JP H03197615A JP 33930089 A JP33930089 A JP 33930089A JP 33930089 A JP33930089 A JP 33930089A JP H03197615 A JPH03197615 A JP H03197615A
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JP
Japan
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plate
roll
metal
metal plate
plates
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Application number
JP33930089A
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English (en)
Inventor
Keiichi Sakashita
敬一 阪下
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B39/00Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B39/008Rollers for roller conveyors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば高温のステンレス鋼板を連続的に加熱
する熱処理ライン(アニーリング・ラインまたはアニー
リング・ピックリングライン)に使用される搬送用ロー
ルに関するもので、特に熱処理炉において使用するのに
適した搬送用ロールに関するものである。
(従来の技術) ステンレス鋼板の熱処理を連続的に行う熱処理ラインに
は、ステンレス鋼板の搬入、搬出用に多数のロールがそ
の進行方向に直角に配置されている。
ところで、前記ロールのうち特に高温状態のステンレス
鋼板に接触するロールは、耐熱性、耐摩耗性、平滑性、
ステンレス鋼板への非付着性、並びにステンレス鋼板に
対する非対面攻撃性が要求されており、従来この種のロ
ールは、天然のアスベスト繊維の持つ特性を生かして、
アスベスト繊維をゴム状バインダーを用いてシート状に
成形し、このシートをドーナツ状に切断加工して、金属
性のシャフトに圧縮積層して表面仕上げを行なったアス
ベスト・デイスクロールとして使用していた。
ところがアスベスト繊維は、天然の珪酸マグネシウム鉱
物繊維であり、繊維長、繊維径、化学組成等のバラツキ
が大きく、また結晶水を含んでいるため、1000℃を
超える高温域で使用した場合、前記繊維自体の組成のバ
ラツキや結晶水の離脱により体積収縮をおこすため、ロ
ール表面にクラックが発生し、このクラックにより、搬
送されるステンレス鋼板の表面を傷つけられたり、使用
中にこのクラックの拡大が進行し、ロールが金属軸から
脱落するという問題点があった。
さらに従来のアスベスト・デイスクロールはアスベスト
繊維を使用しているため、そのロールを製造する工程ば
かりでなく使用設備からもアスベスト繊維が飛散し健康
障害の恐れがあった。
すなわち、日本において昭和49年国際ガン条約に調印
し国内においてもこれまでに種々の省令でアスベストの
取り扱いを規制してきたが、昭和51年4月1日より「
特定化学物質等障害予防規則」を実施し、さらに昭和5
3年3月30日労働基準法施行規則を一部改正し、ガン
原性物質、若しくはガン理性因子又は、ガン原性工程に
おける業務による疾病中に「アスベストにさらされる業
務による肺ガンまたは中皮腫」を指定している。
この省令により、我国においてもアスベスト公害の問題
が大きくクローズアップされてきている。
これに対し、アスベスト・デイスクロールに代えて人工
耐熱繊維であるシリカ・アルミナ繊維等の無機質繊維と
無機充填材と必要に応じて添加される無機結合材及び有
機結合材によってシート状に形成されたものを、金属性
のシャフトに圧縮積層して表面仕上げを行なった搬送用
ロールが提案されている。この搬送用ロールは、人工耐
熱繊維を使用しているため、アスベストに比較し繊維長
や繊維径のバラツキが小さく、化学組成は不純物が極め
て少なく非常に安定しているし、結晶水を持たないため
、1000℃をこえる高温下で使用した場合でも収縮が
小さく安定操業可能なロールである。
しかしながら、シリカ・アルミナ繊維等の無機質繊維は
非晶質であるため、980℃付近の温度下においてムラ
イト再結晶を起こし、わずかであるが熱収縮を起こす。
したがって、ステンレス鋼板の熱処理ラインにおいて搬
送用ロールは、熱処理炉の出口側および入口側、または
分割式熱処理炉の炉間ロール等、比較的温度条件の低い
場所においてはこのロールの金属シャフトを水冷するこ
とによって問題なく使用できるが、雰囲気温度が120
0℃前後に達する熱処理炉の均熱帯または加熱帯に用い
られる炉内ロールは、金属シャフトを水冷しているにも
かかわらず、ロール表面の温度は雰囲気温度とほぼ等し
くなってしまうため、ロール表面に微細なりラックが発
生することがある。
この微細なりラックは、幅が非常に小さいためクラック
自身が搬送されてくるステンレス鋼板の表面に疵を残し
たりすることはないが、アスベスト・デイスクロールと
同様に使用中にこの微細なりラックがロール内部へ徐々
に拡大し金属軸まで到達し、ロールが金属軸から脱落し
て使用不能となってしまうという問題点があった。
以上のようなアスベスト代替品によって構成した搬送用
ロールの強度を保証するために、例えば特開平1−20
1417号公報において提案されている「加熱炉用搬送
ロール」のように、金属等からなる「補強用部材」が使
用されている。この公報に示された「加熱炉用搬送ロー
ル」は、その公報の特許請求の範囲の記載からすると、
「ドーナツ状円板に打抜き加工した耐熱シート材を鉄芯
に挿入し、圧縮成形してなるローラーハース型加熱炉用
搬送ロールにおいて、前記耐熱シート材間に所定の間隔
で補強用部材としてドーナラ状円板形態の金属、金属繊
維、ガラス繊維、アルミナ繊維またはアルミナ繊維より
なるシートまたは網状部材を没入させることを特徴とす
るローラーハース型加熱炉用搬送ロール」であって、補
強用部材によって各耐熱シートの補強を行なうようにし
たものであり、それなりの効果をあげているようである
しかしながら、この種の搬送用ロールは高温状態で使用
されるものであり、しかもその回転軸(支持軸)内に冷
却水を通すことによって所定の冷却をしながら使用され
るものである。このような状況で使用される搬送用ロー
ルにおいて、耐熱シート(成形板)間に埋設される補強
用部材が単なるドーナツ形状のものであると、実際上次
のような不都合が生じてくる。
■例えば、補強用部材が金属板であるとすると、その使
用時において外端側は加熱されて内端側は冷却されるこ
とになり、金属板の外側が加熱されることにより熱膨張
する。そうすると、回転軸が挿通されている孔は僅かに
広がり、ドーナツ状の金属板は回転軸から離れることに
なって、当該搬送用ロールに加えられた熱を冷却水等が
通されている回転軸側にうまく伝えなくなる。そうする
と、当該搬送用ロールは過熱した状態となって、この状
態が何度も繰り返されることにより、その耐久性を損な
うことになるのである。
■また、この種のロールに於いては、「巻き替え」と称
して、使用後の耐熱板を回転軸(支持軸)より引き抜き
、新しい耐熱板を挿入し再生するという作業が通常数十
回以上行われるものである。
回転軸(支持軸)は、数度繰り返し使用されることによ
りその表面は酸化する等し、前記回転軸の外径は1本の
回転軸内で通常0.2〜0.5mm。
使用頻度の高いものとなると1nns以上のバラツキが
存在する。
従って、補強部材の内径を回転軸外径の最大と同等とす
ると、回転軸への挿入は容易であるが、回転軸外径の最
小部分では補強部材の内径が回転軸に密着せず、回転軸
内の冷却水による冷却効果がロール表面に十分伝達せず
、ロール表面は部分的に過熱してしまい熱収縮等による
クラックが発生し、その耐久性を損なうことになるので
ある。
■さらに、補強部材の内径を回転軸外径の最小と同等と
した場合、ロール形成時、即ち回転軸に耐熱板及び補強
部材を挿入した後圧縮プレスする工程に於て、補強部材
の内径が回転軸外径より小さい部分にさしかかった際、
補強部材内径が外周方向に膨らむ事はなく、補強部材内
周部分が、加圧側の耐熱板内径部分にめり込み、該耐熱
板を外周方向に押し拡げ、該耐熱板の垂直方向の圧縮強
度を著しく低下させてしまうことがある。
そこで、本発明者等は、補強用部材によってアスベスト
代替品の欠点をなくしながら、しかも上記の■〜■を解
決するにはどうしたらよいかについて種々研究を重ねて
きた結果、本発明を完成したのである。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、以上のような経緯に基づいてなされたもので
、その解決しようとする課題は、耐熱シート(成形品)
間に配置される金属板の熱膨張による熱の未伝達、金属
板と回転軸(支持軸)の密着による熱伝達、及び耐熱板
の膨張に対する悪影響の防止である。
そして、本発明の目的とするところは、無機質繊維から
なる成形板間に挟設される金属板が、熱による悪影響を
受けることがなく、熱効率を高めることができて耐久性
に優れ、しかも支持軸の交換をも確実に行なうことので
きる搬送用ロールを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 以上の課題を解決するために本発明の採った手段は、実
施例において使用する符号を付して説明すると、 「主として無機質繊維からなるドーナツ状の多数の成形
板(11)と、これらの成形板(11)の任意の層間に
挟設されてこれらの成形板(11)より小径の金属板(
12)と、これらの金属板(12)と成形板(11)と
をその中心にて一体的に支持する支持軸(13)とを備
えて、高温の板状物を搬送するための搬送用ロール(1
0)において、 金属板(12)が、支持軸(13)を挿通するための支
持孔(12b)と、この支持孔(12b)から当該金属
板(12)の外端に延びるスリット(12a)とを備え
たものであることを特徴とする搬送用ロール(10)J
である。
すなわち、まず、本発明の搬送用ロール(10)は、積
層された成形板(11)の任意の眉間にスリット(12
a)を有する金属板(12)が挟設されてなることが必
要である。その理由は、成形板(11)の任意の層間に
挟設せしめた金属板(12)によって、支持軸(13)
の水冷効果をその近傍だけでなく、デイスクロールの表
面層近くまで到達せしめることができるため、1200
℃前後の雰囲気温度に達する熱処理炉の均熱帯や加熱帯
でも、ロール表面におけるクラックの発生や支持軸(1
3)からの脱落を防止することができ、耐久性に極めて
優れた効果を有するからである。
本発明によれば、無機質繊維としては、人造耐熱繊維で
あるシリカ・アルミナファイバー、結晶質アルミナファ
イバー、ジルコニアファイバー窒化ケイ素ファイバー等
が使用できるが、支持軸(13)に嵌装するときの耐圧
縮強度が強いこと及び低コストであることがらシリカ・
アルミナファイバーがより望ましい。
本発明によれば無機充填材としては、A1□08、Zr
O,、Si、N、、SiA1ONSZr8m、3A1*
Os ・2SiO*等のいずれか一種または二種以上が
使用できるがこの中でも特に熱間におけるステンレス鋼
等との非反応性、ぬれ性が小さいこと及び低コストで入
手し易いことからA1*Osが望ましい。
本発明によれば、無機結合材としてはコロイダルシリカ
に代表される無機コロイドや、本節粘土等の粘土鉱物、
さらにフリット等の焼結助剤が使用できる。しかしなが
ら、無機充填材(例えばAl2O,)の平均粒径を2.
2μm以下とする事により1200℃雰囲気下で使用に
耐える強度を発揮しうる場合においては、無機結合材は
使用しなくても差し支えない。
また、有機結合材としては、NBR,SBR,アクリル
酸エステル系等のエマルジョンラテックスや、ポリアク
リルアマイドに代表される紙力増強剤等が使用できる。
これらのうちでも、望ましくは、ドーナツ状の成形板(
11)を製造する際のウェット強度を持たせる為の変成
アクリル酸エステル系エマルジョンラテックスと、乾燥
後の強度を持たせる為のポリアクリルアマイドの併用が
より効果的である。
また、本発明における金属板(12)の支持孔(12b
)は、これに挿通される支持軸(13)の直径と同じか
これよりも僅かに小さな直径のものとしである。
この金属板(12)は、本来支持軸(13)による水冷
を効率よく行なうための冷却フィンとして作用するもの
であるから、特に加熱時においても支持軸(13)に密
着する必要があるからである。この金属板(12)の支
持孔(12b)の大きさが支持軸(13ンと同じかこれ
より小さいと、交換のために支持軸(13)を嵌装する
作業が行なえなく思われそうであるが、そのときには、
この金属板(12)に支持孔(121))から外端に延
びるスリット(12a)が形成しであるから、このスリ
ット(12a)の存在によって支持軸(13)の嵌装時
には金属板(12)が開くから問題はないのである。な
お、各金属板(12)の支持孔(12b)に、支持軸(
13)の嵌装を良好に行なうための面取り(12c)や
かえし部(12d)を形成して実施してもよいものであ
る。
金属板(12)の外径は、本来支持軸(13)による冷
却効果をより効果的にする為に、デイスクロールの外径
に等しくすることが望ましいが、本発明にヨレハ、金属
板(12)の外径はディスクロールノ仕上げ径より5m
m以上小さくすることが好ましい。
その理由は、金属板(12)がロール表面に露出すると
、搬送されるステンレス鋼板に疵をっけるばがりでなく
、金属板(12)自体が酸化物となり、この酸化物上に
ステンレス表面に発生する酸化物が積層し、ビルドアッ
プ(またはピックアップ)とよばれる現象が発生し、搬
送されるステンレス鋼板表面に押し込み疵をつけてしま
う為である。
また、搬送するステンレス鋼板の材質、厚み等により熱
処理温度、搬送スピード等が異なる為、ロール表面及び
ロール表層部に金属または金属酸化物が存在しなくても
ロールの物理的な空隙または、アルカリ金属等の不純物
の存在により搬送されるステンレス鋼板表面に発生する
酸化物が搬送されるステンレス鋼板の自重によりロール
表層部に逐次的に押し込まれ堆積し、ビルドアップ(ま
たはピックアップ)とよばれる現象が発生し、搬送され
るステンレス鋼板表面に押し込み疵をつけることがある
。この対策として、ロール自身に一定の摩耗率を持たせ
たロールを使用してロール表層部に押し込まれたステン
レス鋼の酸化物を除去するのであるが、この際金属板(
12)がロール表面に露出してしまうと、前記の理由で
ビルドアップ(またはピックアップ)を助長させてしま
うことになる。
すなわち、金属軸にドーナツ状の成形板(11)および
金属板(12)を圧縮積層時の金属板(12)のロール
表面への露出によるビルドアップ(またはピックアップ
)と使用時のロール表面の摩耗による金属板(12)の
ロール表面への露出を防止するために、金属板(12)
の外径をデイスクロールの仕上げ径より少なくとも5m
m以上小さくしなければならないのである。
本発明によれば、金属板(12)の厚み2mmより薄く
する必要がある。金属板(12)の厚みを2mmより薄
くする理由は、2mm以上であるとロールの重量が著し
く増加しアイドル回転に支承をきたすこと、さらにドー
ナツ状の無機質繊維からなる成形板(11)の層間に金
属板(12)を挟設させ金属軸に圧縮嵌装する際に前記
金属板(12)のないロール表層部と金属板(12)が
隣接するロール内部においてドーナツ状の無機質繊維か
らなる成形板(11)の嵩密度に著しい差が発生し、金
属板(12)外周辺部にあたる界面において著しい強度
差が生じてしまう為である。
なお、金属板(12)と金属板(12)の間隔は、必ず
しも等間隔である必要はなくロールを実炉で使用する際
のロール表面温度分布に合わせて適宜間隔をかえても差
し支えない。しかしながら、本発明によれば冷却効果を
十分に発揮でき、しがちロール自身の重量がアップする
面から考えると金属板(12)と金属板(12)の間隔
が2mm〜15mm+の範囲が適切である。特に温度の
高い部分においては前記間隔を5mmより小さくするこ
とが好適である。
また、本発明に使用する金属板(12)は、鉄板、亜鉛
メツキ鋼板、ステンレス鋼板、銅板等が考えられるが、
熱伝導率が高いこと及びコスト面から鉄板あるいは銅板
がより望ましい。
(発明の作用) 以上のように構成した本発明に係る搬送用ロール(10
)の作用について説明すると、まず搬送ロール(lO)
の表面から金属板(12)が嵌装されている部分までは
、1200℃付近の熱間において搬送されているステン
レス鋼板あるいはステンレス鋼の酸化物等と反応したり
融着することがなく、適度な硬さを持っているため搬送
されるステンレス鋼板に疵をつけることがない。さらに
、無機充填材の平均粒子径や嵩密度を適当に設定するこ
とにより、ビルドアップ(またはピックアップ)による
被搬送物であるステンレス鋼板への押し込み疵を防止す
ることが可能である。
また、搬送用ロール(lO)内部に挟設された金属板(
12)により、金属軸の水冷効果がロール表面近傍迄有
効に発揮されるため、ロール表面に熱収縮により発生す
るクラックを防止することが可能である。
特に、本発明においては、その搬送用ロール(10)を
構成している金属板(12)がスリット(12a)を有
しているから、この金属板(12)の特に外周部分が加
熱されたときに、その熱膨張はスリット(12a)の存
在によって円周方向に吸収される。
従って、支持孔(12b)が広がることは殆どなく、金
属板(12)は常に支持軸(13)に接触した状態にあ
って、ロール表面からの熱は効率よく水冷支持軸(13
)により冷却され、成形板(11)は過熱されることが
ないのであり、搬送用ロール(10)全体の耐久性は向
上しているのである。なお、各金属板(12)の支持孔
(12b)は半径方向に広がるようなことがあっても、
それはスリット(12a)の存在によって僅かであり、
これは支持孔(12b)の大きさを予め支持軸(13)
より小さくしておくことによって容易に吸収させ得るも
のである。
また、支持軸(13)を交換する場合にこの支持軸(1
3)を各金属板(12)の支持孔(12b)に嵌装しな
ければならないが、たとえ各支持孔(12b)が支持軸
(13)より小さなものであったとしても、各金属板(
12)がスリット(12a)を有していることによって
、各成形板(11)内にて広がり得るものとなっている
から、その作業は確実かつ容易に行なわれる。この場合
、嵌装されるべき支持軸(13)の先端のみを細くした
り、あるいは実施例にて示すように、各金属板(12)
の支持孔(12b)に面取り(12c)やかえし部(1
2d)を形成しておけばより一層容易かつ確実に行なえ
るものである。
(実施例) 裏1」し2 市販のシリカ・アルミナファイバー(商品名イビウール
・バルク)60重量%と市販の微粒低ソーダアルミナ(
昭和電工■)32重量%と、変性アクリル酸エステルエ
マルジョンラテックス8重量%とを水中にて攪拌混合し
てスラリー状とした後、ポリアクリルアマイド系紙力増
強剤を1.5重量%添加した後、硫酸パン土及びポリア
クリルアマイド系高分子凝集剤にて凝集させた後、ウェ
ットマシンにて幅300 mm、厚み18mmの連続ウ
ェットシートを抄造した。
次いで、ウェットシートを乾燥後の嵩密度が0、 8g
/cm” 、厚みが3mm+となるように脱水プレスし
たものをウェット状態のまま内径22.0511111
1外径110mmのドーナツ状に打ち抜いた後乾燥しデ
イスクロール用成形板を作成した。
次に、市販の亜鉛メツキ鋼板(厚み0.3mm)を内径
22.05mm、外径80mmのドーナツ状に打ち抜き
、第2図に示したような幅0,1mtaのスリット(1
2a)を有する金属板(IZ)を作成した。この金属板
(12)は、第2図のようなドーナツ状のものとする必
要はなく、例えば第3図に示すように正多角形のものと
して構成して実施してもよいものであり、また、スリッ
ト(12a)については直線状だけでなく第4図に示す
ようなジグザグ状のものであってもよい。また、各金属
板(12)の支持孔(12b)には、第5図に示すよう
な面取り(12c)を施して実施したり、あるいは第6
図に示すようにかえし部(lZd)を形成したりするこ
とにより、支持軸(13)の嵌装をより良好に行なえる
ようにすることができる。
次に、片面に金属製カラーを溶接した外径22mm、肉
厚2mmの金属軸に、成形板(11)を2枚嵌装した後
金属板(12)を1枚嵌装する。順次この作業を繰り返
した後、金属カラーを嵌装し圧縮プレスした後金属カラ
ーを溶接し、外径’110 mm、ロール有効面長30
0 mm、成形板(11)部分の嵩密度1 、 4 g
/cm”のロールとした。また、金属板(12)の間隔
は約3.4mmであった。更に、このロールの外径を金
属旋盤にて外径1100toに旋盤加工し、テスト用デ
イスクロールを作成した。第1図にテスト用デイスクロ
ールの概略を示す。
次に金属パイプの両端にロータリージヨイントを介して
水冷パイプを接続し電気炉内にセットし、冷却水(15
℃)を5j2/min流しながらロールを2 Orpm
で回転させながら、30分間で1200℃迄昇温し12
00℃で2時間保持した後電気的炉炉蓋を開放し30分
間で室温となるよう強制冷却を行い、ロール表面のクラ
ック発生状況を観察したところ、クラックの発生は全く
見られなかった。
mユ 実施例1と同様な方法で厚み3 mm、外径265ma
i、内径1501の成形板(11)を作成した。また、
厚み0.1mmの銅板を内径150.05ma+、外径
230amのドーナツ状に加工して、幅2InI!lの
スリット(12a)を有する金属板(12)を作成した
次に、片面に金属カラーを溶接した外径1501、肉厚
25a+mの水冷金属軸に成形板(11)を3枚嵌装し
た後、ドーナツ状金属板(12) 1枚嵌装する。
順次この作業を繰り返した後金属カラーを嵌装し圧縮プ
レスした後金属カラーをダブルナツトで固定し、成形板
(11)部分の嵩密度1. 5g/cm” 、有効面長
1800mmのデイスクロールとした。金属板(12)
の間隔は約4.8mmであった。更にこのロールの外径
を250■に旋盤加工し、ステンレスカテナリー炉用ロ
ールを作成した。
デイスクロールをカテナリー類の炉内搬送用ロール(l
O)、(雰囲気温度1200℃)に使用したところ約6
00(lンのステンレス鋼板C5O8304)を熱処理
した時点でロールの外径は5mm程度摩耗したがロール
表面にクラックの発生はみられず、またビルドアップ(
ピックアップ)の発生による押し込み疵の発生もなかっ
た。
庭較■ユ 実施例1と同様なデイスクロール用成形板(11)を作
成し、次に厚み0.3mmの市販の鉄板を内径22.0
5mm、外径80mmのドーナツ状に加工し、金属板(
12)を作成した。次に片面に金属製カラーを溶接した
外径22 mm、肉厚2mmの金属軸に成形板(11)
を9枚嵌装した後金属板(12)を1枚嵌装する。順次
この作業を繰り返した後、金属カラーを嵌装し圧縮プレ
スした後、金属カラーを溶接し、外径110 n+n+
、ロール有効面長300 mm、成形板(11)部分の
嵩密度1 、 4 g/cm”のロールとした。
金属板(12)の間隔は、15.4mmであった。更に
このロールの外径を100mmに旋盤加工し、テスト用
デイスクロールを作成し、実施例1と同様の電気炉にて
同条件のテストを行い、ロール表面のクラック発生状況
を観察したところ、表面に微細なりラック2未発生して
いた。
(発明の効果) 以上、詳述した通り、本発明においては上記実施例にお
いて例示した如く、 r主として無機質繊維からなるドーナツ状の多数の成形
板(11)と、これらの成形板(11)の任意の層間に
挟設されてこれらの成形板(11)より小径の金属板(
12)と、これらの金属板(12)と成形板(11)と
をその中心にて一体的に支持する支持軸(13)とを備
えて、高温の板状物を搬送するための搬送用ロール(l
O)において、 金属板(12)が、支持軸(13)を挿通ずるための支
持孔(12b)と、この支持孔(12b)から当該金属
板(12)の外端に延びるスリット(12a)とを備え
たものであること」 にその特徴があり、これにより、無機質繊維からなる成
形板間に挟設される金属板が、熱による悪影響を受ける
ことがなく、熱効率を高めることができて耐久性に優れ
、しかも支持軸の交換をも確実に行なうことのできる搬
送用ロールを提供することができるのあである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る搬送用ロールの一部破断圧面図、
第2図は本発明の搬送用ロールを構成している金属板の
拡大正面図、第3図及び第4図は同金属板の他の実施例
を示す拡大正面図、第5図は第2図のV−V線に沿って
みた拡大断面図、第6図は他の実施例を示す第5図に対
応した拡大断面図である。 符号の説明 lO・・・搬送用ロール、11・・・成形板、12・・
・金属板、12a・・・スリット、12b・・・支持孔
、12c・・・面取り、12d・・・かえし部、13・
・・支持軸。 以上 4敵if@ o −tし10

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 主として無機質繊維からなるドーナツ状の多数の成形板
    と、これらの成形板の任意の層間に挟設されてこれらの
    成形板より小径の金属板と、これらの金属板と前記成形
    板とをその中心にて一体的に支持する支持軸とを備えて
    、高温の板状物を搬送するための搬送用ロールにおいて
    、 前記金属板が、前記支持軸を挿通するための支持孔と、
    この支持孔から当該金属板の外端に延びるスリットとを
    備えたものであることを特徴とする搬送用ロール。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037244A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Chugai Ro Co., Ltd. ハースロール

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037244A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Chugai Ro Co., Ltd. ハースロール
JP2007092148A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Chugai Ro Co Ltd ハースロール

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