JPH03195986A - 時間差推定方法 - Google Patents

時間差推定方法

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JPH03195986A
JPH03195986A JP33598489A JP33598489A JPH03195986A JP H03195986 A JPH03195986 A JP H03195986A JP 33598489 A JP33598489 A JP 33598489A JP 33598489 A JP33598489 A JP 33598489A JP H03195986 A JPH03195986 A JP H03195986A
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屋内 伸治
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正夫 五十嵐
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複数のセンサで受信した信号から信号源の位
置または方位を推定する信号源追尾装置等に用いられる
時間差推定方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、信号源追尾装置等において信号源の位置または方
位を推定するための手段の1つとして、広帯域信号を用
いた時間差推定方法がある。この時間差推定方法の一例
として、2目標を対象とした場合の構成例を第2図に示
す。
第2図は、従来の時間差推定方法を用いた時間差推定装
置の構成図である。
この時間差推定方法は、2目標の場合の構成例を示すも
ので、第1.第2の信号源1−1.1−2からの音波を
電気信号に変換するための複数のセンサからなるセンサ
アレイ部2−1.2−2を備え、その各センサアレイ部
2−1.2−2には整相器3−1.3−2がそれぞれ接
続されている。
各整相器3−1.3−2の入力側には出力端子61.6
−2がそれぞれ接続されると共に、その各整相器3−1
.3−2の出力側が広帯域時間差推定器4−1.4−2
にそれぞれ接続されている。
整相器3−1.3−2は、センサアレイ部2−12−2
に入力された受信信号をそれぞれ整相する回路である。
広帯域時間差推定器4−1.4−2は、整相された信号
の相関カーブを求め、所定の検索窓内で相関カーブのピ
ーク位置を検出してその位置に相当する時間差=1(k
>、e2 (k)を推定する回路である。
各広帯域時間差推定器4−1.4−2の出力側には、第
1.第2の信号源方位の推定値、つまり方位信号θ1(
k)、θ2(k)をそれぞれ算出する方位算出器5−1
.5−2が接続され、さらにその各方位算出器5−1.
5−2の出力側に、出力端子6−1.6−2がそれぞれ
接続されている。
第3図(a)〜(C)は第2図におけるイ寡夛源の移動
図、及び第4図(a)〜(C)は第2図中の広帯域時間
差推定器4−1.4−2で求められる相関カーブの変化
及び検索窓の動作を示す図であり、これらの図を参照し
つつ第2図の動作を説明する。
なお、第3図(a>は時刻t=t1時において第1の信
号源1−1と第2の信号源1−2との交差前の状態を示
す図、同図(b)は時刻t=t2時における第1.第2
の信号源1−1.1−2の交差時の図、同図(C)は時
刻t =”t 3時において第1.第2の信号源1−1
.1−2の交差後の図である。図中、Lはセンサアレイ
部2−1.2−2間の中心距離、rl、r2は第1.第
2の信号源1−1.1−2までの距離、θ1.θ2は第
1、第2の信号源1−1.1−2の方位である。
また、第4図(a)〜(C)は2つの目標、つまり第1
.第2の信号源1−1.1−2が交差する場合の相関カ
ーブの変化及び検索窓の動作を示し、同図(a>は交差
前の、同図(b)は交差時の、同図(C)は交差後の図
である。図中、11は第1の信号源1−1による相関カ
ーブ、12は第2の信号源1−2による相関カーブ、1
3は検索窓の範囲である。
先ず、時刻にでセンサアレイ部2−1.2−2に入力さ
れた受信信号は、各整相器3−1.3−2に入力される
。整相器3−1.3−2は、方位算出器5−1.5−2
からの時刻に−1における方位信号θ1(k−1>、θ
2(k−1>に基づいて整相を行い、方位信号θ1(k
−1>の方向に整相した信号を広帯域時間差推定器4−
1に、方位信号l!92 (k−1)の方向に整相した
信号を広帯域時間差推定器4−2にそれぞれ出力する。
広帯域時間差推定器4−1は、整相器3−1.3−2で
それぞれ6)1(k−1>方向に整相された信号の相関
カーブ11.12を求め、時刻に−rに推定した時間差
el(k−1)に基づいた検索窓の範囲13内で相関カ
ーブ11.12のピーク位置を検出し、その位置に相当
する時間差分1(k>を求め、方位算出器5−1へ送出
する。
方位算出器5−1は、広帯域時間差推定器4−1からの
時間差el (k>と、センサアレイ部2−1.2−2
間の距離り等といったセンサアレイ部2−1.2−2の
位置情報とから、その時刻における第1の信号源1−1
の方位の推定値θ1(k)を算出し、出力端子6−1へ
送出する。この推定された方位信号θ1(k〉は、整相
器3−1.3−2にも送出され、時刻に+1の第1の信
号源方位への整相に使用される。
同様に、広帯域時間差推定器4−2は、整相器3−1.
3−2からの信号を用いて時間差分2(k)を求め、方
位算出器5−2に送出する。方位算出器5〜2は、時間
差e2 (k)と、センサアレイ部2〜1.2−2の位
置情報とから、その時刻における第2の信号源方位の推
定値θ2(k〉を算出し、出力端子6−2及び整相器3
−1.3−2へ送出する。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の時間差推定方法では、第3図に示
すように、第1と第2の信号源1−1゜1−2の方位θ
1.θ2が接近または交差する場合、センサアレイ部2
−1.2−2間の距離りに比べて第1と第2の信号源1
−1.1−2との距離rl、r2が充分に大きい時には
、接近または交差する時に観測される時間差がほとんど
同じ値をとるため、次のような問題が生じる。
すなわち、第1と第2の信号源1−1.1−2の方位θ
1.θ2が接近または交差する場合、整相器3−1.3
−2で第1の信号源1−1に向けたビームB1.B3内
に第2の信号源1−2からの信号が、第2の信号源1−
2に向けたビームB2、B4内に第1の信号源1−1か
らの信号が漏れ込む。そのため、第4図(b)に示すよ
うに、広帯域時間差推定器4−1.4−2で得られる相
関カーブ11.12には、第1の信号源1−1に関する
ピークと第2の信号源1−2に関するピークの2つのピ
ークが現れる。そして第1の信号源1−1に比べて第2
の信号源1−2が遠方にあるか、あるいはその信号レベ
ルが低い場合等のように、第1の信号源1−1に比べ第
2の信号源1−2のS/N比が高い場合、第1の信号源
1−1の相関カーブ11のピークに比べて第2の信号源
1−2の相関カーブ12のピークの方が大きくなる。
それ故、第1の信号源1−1の広帯域時間差推定器4−
1は、交差前においては検査窓の効果によってその第1
の信号源1−1の相関カーブ11のピーク位置を捕捉で
きるが、検索窓内に第2の信号源1−2の相関カーブ1
2が混入した時点で、その広帯域時間差推定器4−1は
第1の信号源11の相関カーブ11のピーク位置を失探
し、第2の信号源1−2の相関カーブ12のピークの時
間差をel (k>として方位算出器5−1に送出する
。時間差−rl (k)に基づいて、方位算出器5−1
はに+1以降の整相方位の制御を、広帯域時間差推定器
4−1は検索窓位置の制御を行う。
これにより、第3図(C)及び第4図(C)に示すよう
に、第1と第2の信号源1−1.1−2の交差後は、広
帯域時間差推定器4−1.4−2双方が第2の信号源1
−2に関する処理を行うようになり、第1の信号源1−
1を失探するという問題があり、これを解決することが
困難であった。
本発明は前記従来技術が持っていた課題として、2つ以
上の目標が接近または交差した場合に信号源を失探する
という点について解決した時間差推定方法を提供するも
のである。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するために、第1の発明は、複数のセン
サで受信した信号から信号源の位置または方位を推定す
る装置に用いられる広帯域信号と狭帯域信号を用いた時
間差推定方法において、複数の信号源の方位の推定結果
から、2つ以上の信号源の接近、交差の判定を行い、接
近、交差時には、狭帯域による時間差推定の結果に基づ
き、それぞれの時間差推定における相関カーブのピーク
位置検索のための検索窓の位置制御を行うようにしたも
のである。
第2または第3の発明では、第1の発明において、接近
、交差の判定により、接近、交差以外の場合には、広帯
域または狭帯域による時間差推定の結果に基づき、それ
ぞれの時間差推定における相関カーブのピーク位置検索
のための検索窓の位置制御を行うようにしている。
第4の発明では、第1の発明において、接近、交差の判
定により、接近、交差以外の場合には、狭帯域及び広帯
域による時間差推定の結果から、最小2乗法または最尤
推定法等の統計的手法によって最適値を求め、その結果
に基づき、それぞれの時間差推定における相関カーブの
ピーク位置検索のための検索窓の位置制御を行うように
している。
(作用) 第1〜第4の発明によれば、以上のように時間差推定方
法を構成したので、複数の信号源の狭帯域信号と狭帯域
信号を用いた広帯域時間差推定と狭帯域時間差推定を行
い、第1の発明では、接近または交差時において狭帯域
による時間差推定結果を用いて探索等の制御を行い、第
2、第3の発明では、接近、交差以外の場合に広帯域ま
たは狭帯域による時間差推定結果を用いて探索窓の制御
を行い、さらに第4の発明では、接近、交差以外の場合
に狭帯域及び広帯域による時間差推定の結果を用いて検
索窓の制御を行うので、複数の信号源が接近または交差
した場合でも、信号源の失探を発生することなく、連続
的な信号源の時間差推定が行える。従って、前記課題を
解決できるのである。
(実施例) 第1図は、本発明の実施例を示すもので、2目標の場合
の時間差推定方法を用いた時間差推定装置の構成図であ
る。
この時間差推定装置は、第1.第2の信号源11.1−
2からの音波を電気信号に変換するための複数のセンサ
からなるセンサアレイ部101.10−2を備え、その
センサアレイ部101.10−2が整相器20−1.2
0−2に接続されている。整相器20−1.20−2は
、方位算出器70−1.70−2からの推定方位信号θ
1.792に基づきセンサアレイ部10−1.10−2
の出力に対して整相を行い、その整相した信号を広帯域
時間差推定器30−1.30−2及び狭帯域時間差推定
器40−1.40−2にそれぞれ与える回路である。
広帯域時間差推定器30−1.30−2は、整相器20
−1.20−2から出力された整相信号の相関カーブを
求め、検査窓11J御器50−1.50−2からの制御
信号550a、550bに基づき相関カーブ内に検索窓
を設定してピーク位置の検出を行い、その位置に相当す
る時間差elb。
e2bを求めてそれを検索窓制御器50−1.50−2
及びセレクタ60−1.60−2に与える回路である。
狭帯域時間差推定器40−1.40=2は、整相器20
−1.20−2で整相された整相信号を入力し、検索窓
制御器50−1.50−2からの制御信号550a、5
50bと狭帯域信号情報540a、540bとに基づき
、相関カーブ内に検索窓を設定し、ピーク位置の検出を
行い、その位置に相当する最適な時間差eln、e2n
を求め、それを検索窓制御器50−1.502及びセレ
クタ60−1.60−2に与える回路である。検索窓制
御器50−1.50−2は、目標管理器80からの制御
信号S80に基づき、検索窓位置の参照信号である制御
信号550a。
550bを広帯域時間差推定器30−1.30−2及び
狭帯域時間差推定器40−1.40−2に与える回路で
ある。
広帯域時間差推定器30−1.30−2及び狭帯域時間
差推定器40−1.40−2の出力側に接続されたセレ
クタ60−1.60−2には、方位算出器70−1.7
0−2が接続され、さらにその方位算出器70−1.7
0−2の出力側に、目標管理器80及び出力端子90−
1.90−2がそれぞれ接続されている。
セレクタ60−1.60−2は、目標管理器80からの
制御信号S80に基づき、広帯域時間差推定器30−1
.30−2の出力または狭帯域時間差推定器40−1.
40−2の出力のいずれか一方を選択し、第1.第2の
信号源1−1.1−2の時間差推定値e1.e2として
方位算出器70−1.70−2へ送出する回路である。
方位算出器70−1.70−2は、セレクタ60−1゜
60−2の出力から第1.第2の信号源1−1゜1−2
の推定された方位信号、!91./92を算出して目標
管理器80及び出力端子90−1.90−2へ与える回
路である。目標管理器80は、推定された方位信号θ1
.θ2を入力し、第1と第2の信号源1−1.1−2の
接近または交差状態を判定し、その判定結果を制御信号
S80の形で出力して検索窓制御器う0−1.50−2
及びセレクタ60−1.60−2へ与える回路である。
第5図は、第1図における整相器2o−1の構成図であ
る。
この整相器20−1は、センサアレイ部10−1におけ
るビームB1の整相器2OA、及びビームB2の整相器
20B等といったビームの数に応じた数の整相器で構成
されている。そのうち、例えばビームB1の整相器2O
Aは、センサアレイ部10−1に接続されたn個の遅延
器21−1〜21−nと、その遅延器21−1〜21−
nの出力に重み係数w1〜wnをそれぞれ掛けるn個の
乗算器22−1〜22−nと、その乗算器221〜22
−〇の出力を加算する加算器23とで構成されている。
なお、第5図中の、θ1は第1の信号源1−1に対する
整相方位、t1〜tnは遅延時間である。
整相器20−2も、前記整相器2o−1と同一の構成で
ある。
第6図(a)、(b)、(c)は、第1図における広帯
域時間差推定器30−1.30−2の構成を説明するた
めの図であり、同図(a)はその構成図、同図(b)は
相互相関算出器の出力波形図、及び同図(c)はピーク
検出器の動作波形図である。
広帯域時間差推定器3o−1と30−2は同一の構成で
あり、そのうち例えば広帯域時間差推定器30−1は、
ビームB1.B3に基づき相互相関の計算(相関カーブ
の算出)を行う相互相関算出器31と、その出力側に接
続されたピーク検出器32とで構成されている。ピーク
検出器32は、相互相関算出器31の出力を入力し、検
索窓制御器50−1からの制御信号550a、すなわち
云1 (k−1>に基づき、ピーク位置の時間差分1b
を求める回路である。
第7図は、第1図における狭帯域時間差推定器40−1
.40−2の構成図である。
狭帯域時間差推定器4o−1と40−2は同一の構成で
あり、そのうち例えば狭帯域時間差推定器40−1は、
ビームBl、B3の高速フーリエ変換を行う高速フーリ
エ変換部(以下、FFTという>41−1.41−2と
、第1の信号源1−1に関する狭帯域信号情報540a
に基づきFFT41−1.41−2の出力からn個の複
数の狭帯域信号の組で1〜fnを選択する狭帯域信号選
択器42と、検索窓制御器50−1からの制御信号55
0aに基づき狭帯域信号の組f1〜fnから時間差分1
−1〜en−1を求める時間差推定部43と、時間差推
定部43の出力から最適な時間差elnを求める推定器
44とで、構成されている。
第8図は、第1図における検索窓制御器5〇−1,50
−2の構成図である。
検索窓制御器50−1と50−2は同一の構成であり、
そのうち例えば検索窓制御器50−1は、メモリ51−
1.51−2及びセレクタ52より構成されている。
第9図(a)、(b)は、第1図における方位算出器7
0−1.70−2の構成を説明するための図であり、同
図(a)はその構成図、及び同図(b)はその動作説明
図である。
方位算出器70−1と70−2は同一の構成であり、そ
のうち例えば方位算出器70〜1は、時間差分1に対し
て音波の伝搬速度Cを掛ける乗算器61と、その乗算器
61の出力に対して1/Lを掛ける乗算器62と、si
n”xのテーブル63とで構成されている。ここでしは
センサアレイ部10−1の中心とセンサアレイ部1o−
2の中心との間の距離である。s i n”xのテーブ
ル63は、乗算器62の出力であるアドレス信号ADが
入力されると、予め格納された推定方位信号θ1を出力
するものであり、メモリで構成されている。
第10図は、第1図における目標管理器8oの構成図で
ある。
この目標管理器80は、推定された方位信号θ1 (k
) 、 l!92 (k>の角度差dθを検出する角度
差検出器81と、比較器82とで構成されている。比較
器82は、広帯域時間差推定器30−1゜30−2にお
ける検索窓の範囲に相当する角度φ(φ1.φ2〉に基
づき、角度差dθより第1第2の信号源1−1.1−2
の接近または交差状態を比較判定し、その判定結果を制
御信号S80として出力する回路である。
第11図は、狭帯域時間差推定器40−1.40−2で
用いられる最尤推定法の説明図である。
次に、第1図及び第5図〜第11図を参照しつつ、本実
施例の時間差推定方法を説明する。
先ず、時刻kにセンサアレイ部10−1.10=2に入
力された受信信号は、各整相器20−1゜20−2に入
力される。整相器20−1,202は、方位算出器70
−1.70−2からの時刻に−1における推定された方
位信号θ1 (k−1)θ2(k−1>に基づいて整相
を行い、/91(k−1>の方向に整相した信号を一方
の広帯域時間差推定器30−1及び狭帯域時間差推定器
40−1に出力すると共に、/92 (k−1>の方向
に整相した信号を他方の広帯域時間差推定器302及び
狭帯域時間差推定器40−2に出力する。
すなわち、例えば第5図に示す整相器20−1では、次
のようにして整相を行う。センサアレイ部10−1と1
0−2間の距離りが固定であるとすると、センサアレイ
部10−1の各センサに入力される信号の遅れ時間tl
、t2.・・・・・・、tnは整相方位θ1によって一
意的に定まる。整相とは、この遅れ時間tl、t2.・
・・・・・、tnを補償した後、それらを加算すること
である。具体的には、遅延時間τ1〜τnをそれぞ有す
る遅延器21−1〜21−nは、整相方位θ1に基づき
、τ1=tn−tl τ2=tn−t2 τn=tn−tn の遅延時間分だけ信号を遅らせ、その信号を乗算器22
−1〜22−nへ送る。各乗算器22−1〜22−nは
、それぞれ遅延器21−1〜21−nからの信号に重み
係数wl、w2.・・・・・・、wnを掛けて加算器2
3に送る。ここで、重み係数W1、w2.・・・・・・
、wnは、整相によって形成されるビームB1の形状を
決定するファクター(要因)である。加算器23は、各
乗算器22−1〜22−nからの信号をすべて加算し、
ビームB1の出力を広帯域時間差推定器30−1及び狭
帯域時間差推定器40−1へ与える。n目標(n個の信
号源)の場合の整相器は、前記処理手段をn段有するこ
とになる。第1の信号源1−1に関する処理と第2の信
号源1−2に関する処理は、同様であるので、以下、第
1の信号源1−1に関する処理を中心に説明する。
広帯域時間差推定器30−1は、整相器20−1.20
−2でそれぞれθ1(k−1)方向に整相された信号の
相関カーブを求め、検索窓制御器50−1からの制御信
号550aに基づき相関カーブ内に検索窓を設定し、ピ
ーク位置の検出を行い、その位置に相当する時間差el
b (k)を求め、セレクタ60−1及び検索窓制御器
50−1に送出する。
すなわち、第6図に示すように、広帯域時間差推定器3
0−1の相互相関算出器31では、ビームB1からの信
号xi (t)とビームB3からの信号x3(t)を入
力し、次式のような相互相関の計算(相関カーブの算出
)を行う。
cor(r) =f −xi (t) x2 (t+τ
) dt実際には、ディジタル信号で取り扱う方が容易
であるため、時刻にでの有限長のデータ(m個)を用い
、次式の計算を行う。
cor(J)=Σ xi (i>x2 (i+J)−1 ピーク検出器32は、検索窓制御器50−1がらの制御
信号550a、つまり云1 (k−1>に基づき、 云1 (k−1>±Δτ の範囲でピーク検出を行い、ピーク位置の時間差elb
を求めてそれを検索窓制御器50−1及びセレクタ60
−1へ与える。
一方、狭帯域時間差推定器40−1では、第7図に示す
ように、整相器20−1.20−2からのビームBl、
B3の信号をそれぞれ取り込み、FFT41−1.41
−2で周波数分析を行い、その結果を狭帯域信号選択器
42へ送出する。狭帯域信号選択器42は、外部からの
第1の信号源1−1に関する狭帯域信号情報(例えば、
スペクトルアナライザ等で抽出されたピーク値のスペク
トル)840aを取り込み、その情報540aに基づき
、FFT41−1.41−2の出力からn個の複数の狭
帯域信号の組f1〜fnを選択し、時間差推定部43に
送出する。時間差推定部43は、狭帯域信号選択器42
からの狭帯域信号のn個の相関カーブを求め、検索窓制
御器50−1からの制御信号550aに基づき各相関カ
ーブ内に検索窓を設定し、ピーク位置の検出を行い、そ
の位置に相当する時間差el−1,e2−1.・・・・
・・en−1を求め、推定器44に与える。推定器44
は、時間差推定部43からの時間差el−1゜云2−1
.・・・・・・、云n−1について、最小2乗法、最尤
推定法等の統計的手法により、時間差の最適値eln(
k)を求め、その結果をセレクタ6〇−1及び検索窓制
御器50−1へ出力する。
ここで、最尤推定法について第11図を参照しつつ説明
する。例えば、母集団の性質を標本を用いて推定する場
合を考える。
母数の真値(推定したい性質〉をθとする母集団確率密
度関数をf(・1θ)と表し、n個の標本(xi、x2
.・・・・・・、xn)の結合密度関数をL(xlθ)
=f (xlx2−  ・−・xn 1θ〉と表す。こ
こで、(xi、x2.・・・・・・、xn)は標本で既
知であると考えれば、L(xjθ)は、未知母数θの関
数とみなせる。このとき、L(xθ)を尤度関数という
。標本(xi、x2.・・・・・、xn)を固定してθ
を変化させた時、L(xθ)を最大にするθが一番最ち
らしい推定量でであると考えられる。この意味で max  L (x lθ) θ となるθを未知母数θの最尤推定量と呼び、この最尤推
定量を求める推定法を最尤推定法という。
検索窓制御器50−1では、第8図に示すように、広帯
域時間差推定部30−1から時間差分1b(k〉、狭帯
域時間差推定部40−1から時間差eln(k>を入力
して内部のメモリ51−1゜51−2にその一時刻分の
データを格納しておく。
時刻に+1の時間差推定において、目標管理器80から
の制御信号S80に基づき、メモリ51−1.51−2
から出力された時間差分1b(k>またはeln(k>
のいずれかの値をセレクタ52で選択し、そのセレクタ
52から検索窓位置の参照信号としてそれを制御信号5
50aの形で出力し、広帯域時間差推定器30−1及び
狭帯域時間差推定器40−1に与える。ここで、制御信
号550aは、 φ〉dθの場合、云1 b (k) φ≦dθの場合、そi n (k) 但し、φ :第10図中の角度 dθ:第10図中の角度差 となる。
第1図のセレクタ60−1は、広帯域時間差推定器30
−1から時間差分1b(k)、狭帯域時間差推定器40
−1から時間差eln (k)を入力し、目標管理器8
0からの制御信号S80に基つき、いずれかの値を選択
して第1の信号源1−1の時間差推定値el (k)と
して方位算出器70−1に送出する。
方位算出器70−1は、セレクタ60−1からの時間差
el (k)と、センサアレイ部10−110−2の位
置情報(例えば、センサアレイ部10−1と10−2間
の距離L)から、その時刻における第1の信号源1−1
の方位の推定値θ1(k)を算出する。
即ち、この方位算出器70−1の動作は次のようになる
。第9図に示すように、センサアレイ部10−1と10
−2間の距離をLとすると、第1の信号源1−1からの
信号は、時間差τ1だけ遅れてセンサアレイ部10−2
に到着する。この時τ1は以下の関係がある。
但し、C;音波の伝搬速度 従って、時間差τ1の推定値そ1か得られれば、第1の
信号源1−1の方位の推定値θ1はで与えられる。その
ため乗算器61により、推定された時間差分1に音波の
伝搬速度Cをかけ、さらに乗算器62で、乗算器61の
出力と1/Lとを乗算する。そして乗算器62の出力で
あるCe1/Lをアドレス信号ADとしてsin’xの
テブル63を読出せば、そのテーブル63から第1の信
号源1−1の方位の推定値θ1(k)が得られる。この
推定値θ1(k)は、出力端子901及び目標管理器8
0に与えられる。またθ1(k)は整相器20−1.2
0−2にも送出され、時刻に+1の第1の信号源方位へ
の整相に使用される。
目標管理器80は、第10図に示すように、角度差検出
器81で、方位の推定値ρ1 (k) 、θ2(k〉の
差をとって角度差dθを求める。
dθ=1θ1(k)−θ2(k) 但し、dθ〉180の場合 dθ=360°−dθ さらに比較器82では、角度差dθを入力し、広帯域時
間差推定器30−1.30−2の検索窓の範囲に相当す
る角度φ(φ1.φ2)Gこ基づき、θ1(k)±φ/
2およびθ2(k)±φ/2の範囲の重なりの判定、即
ち φ〉dθ:信号源方向が十分に 離れていると判定 φ≦dθ;接近又は交差時と判定 の判定を行う。重なった場合には、第1と第2の信号源
1−1と1−2は接近又は交差しているものと判定し、
検索窓制御器50−1.50−2がeln (k>、e
2n (k>の時間差を時刻に+1の検索窓位置の参照
信号として、広帯域時間差推定器30−1.30−2及
び狭帯域時間差推定器40−1.4.0−2にそれぞれ
送出するように、制御信号S80を出力すると共に、セ
レクタ60−1.60−2に狭帯域時間差推定器40−
1゜40−2の結果eln (k+1>、e2n(k+
1)を云1 (k+1>、 7:2 (k+1>として
方位算出器70−1.70−2にそれぞれ送出するよう
に制御信号S80を出力する。これに対し、重なってい
ない場合には、第1と第2の信号源1−1と1−2は十
分に離れているものと判定し、検索窓制御器50−1.
50−2が云1b (k> 。
e2b (k>の時間差を時刻に+1の検索窓位置の参
照信号として、広帯域時間差推定器30−1゜30−2
及び狭帯域時間差推定器40−1.40−2にそれぞれ
送出するように制御信号880を出力すると共に、セレ
クタ60−1.60−2に広帯域時間差推定器30−1
.30−2の結果云1b(k工1)、云2b (k+1
>を云1(k〒1)、云2(k+1>として方位算出器
70−1゜70−2にそれぞれ送出するように制御信号
S80を出力する。これにより、出力端子90−190
−2から、第1.第2の信号源方位の推定値θ1.θ2
がそれぞれ出力される。
以上のように、本実施例では、第1と第2の信号源1−
1と1−2の広帯域信号と狭帯域信号を用いて広帯域時
間差推定器30−1.30−2で広帯域時間差推定を行
い、狭帯域時間差推定器40−1.40−2で狭帯域時
間差推定を行い、目標管理器80により第1と第2の信
号源1−1と1−2とが交差または接近しているか否か
の判定を行い、接近または交差時にはその目標管理器8
0から出力される制御信号S80に基づき、狭帯域によ
る時間差推定結果を用いて検索窓制御器50−1.50
−2で検索窓の制御を行うようにした。そのため、第1
と第2の信号源1−1と1−2が接近または交差した場
合でも、その信号源の失探がほとんど発生せず、第1と
第2の信号源1−1と1−2の連続的な時間差の推定が
行える。
これにより、連続的な信号源の追尾が可能となる高性能
な信号源追尾装置等を提供することができる。
なお、本発明は図示の実施例に限定されず、例えば3つ
以上の信号源の時間差推定を行う構成にしたり、あるい
は本発明の時間差推定方法を適用する第1図の時間差推
定装置の構成を、ディジタルシグナルプロセッサ(DS
P>等の図示以外の回路で構成する等、種々の変形が可
能である。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、第1〜第4の発明によれば
、複数のセンサで受信した信号から信号源の位置または
方位を推定する装置に用いられる広帯域信号と狭帯域信
号を用いた時間差推定方法において、各信号源の広帯域
信号と狭帯域信号を用いた広帯域時間差推定と狭帯域時
間差推定を行い、各信号源の接近または交差時には狭帯
域による時間差推定結果ご用いて検索窓の制御を行うよ
うにしたので、複数の信号源が接近または交差した場合
でも、信号源の失探がほとんど発生せず、連続的な信号
源の時間差推定が可能となり、それによって連続的な信
号源の追尾が可能となる高性能な信号源追尾装置等を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す時間差推定方法を用いた
時間差推定装置の構成図、第2図は従来の時間差推定方
法を用いた時間差推定装置の構成図、第3図(a)〜(
c)は第2図の信号源移動図、第4図(a)〜(C)は
第2図の相関カーブの変化及び検索窓の動作を示す図、
第5図は第1図の整相器の構成図、第6図(a)〜(c
)は第1図の広帯域時間差推定器の構成を説明するため
の図、第7図は第1図の狭帯域時間差推定器の構成図、
第8図は第1図の検索窓制御器の構成図、第9図(a>
、(b)は第1図の方位算出器の構成を説明するための
図、第10図は第1図の目標管理器の構成図、第11図
は最尤推定法の説明図である。 1−1.1−2・・・・・・第1.第2の信号源、1〇
−1,10−2・・・・・・センサアレイ部、20−1
゜20−2・・・・・・整相器、30−1.30−2・
・・・・・広帯域時間差推定器、40−1.40−2・
・・・・・狭帯域時間差推定器、50−1.50−2・
・・・・・検索窓制御器、60−1.60−2・・・・
・・セレクタ、70−1.70−2・・・・・・方位算
出器、80・・・・・・目標管理器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、複数のセンサで受信した信号から信号源の位置また
    は方位を推定する装置に用いられる広帯域信号と狭帯域
    信号を用い、それらの信号の相関カーブを求め、所定の
    検索窓内で前記相関カーブのピーク位置を検出してその
    ピーク位置に相当する時間差を推定する時間差推定方法
    において、複数の前記信号源の方位の推定結果から、2
    つ以上の前記信号源の接近、交差の判定を行い、接近、
    交差時には、狭帯域による時間差推定の結果に基づきそ
    れぞれの時間差推定における前記相関カーブのピーク位
    置検索のための検索窓の位置制御を行う ことを特徴とする時間差推定方法。 2、請求項1記載の時間差推定方法において、前記接近
    、交差以外の場合には、広帯域による時間差推定の結果
    に基づきそれぞれの時間差推定における前記相関カーブ
    のピーク位置検索のための検索窓の位置制御を行うこと
    を特徴とする時間差推定方法。 3、請求項1記載の時間差推定方法において、前記接近
    、交差以外の場合には、狭帯域による時間差推定の結果
    に基づきそれぞれの時間差推定における前記相関カーブ
    のピーク位置検索のための検索窓の位置制御を行うこと
    を特徴とする時間差推定方法。 4、請求項1記載の時間差推定方法において、前記接近
    、交差以外の場合には、狭帯域及び広帯域による時間差
    推定の結果から統計的手法により最適値を求め、その結
    果に基づきそれぞれの時間差推定における前記相関カー
    ブのピーク位置検索のための検索窓の位置制御を行うこ
    とを特徴とする時間差推定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002071784A (ja) * 2000-08-30 2002-03-12 Tech Res & Dev Inst Of Japan Def Agency 航走体放射雑音からの航跡標定方法及び装置

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