JPH03192774A - 赤外線センサ及びその製造方法 - Google Patents

赤外線センサ及びその製造方法

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JPH03192774A
JPH03192774A JP1288523A JP28852389A JPH03192774A JP H03192774 A JPH03192774 A JP H03192774A JP 1288523 A JP1288523 A JP 1288523A JP 28852389 A JP28852389 A JP 28852389A JP H03192774 A JPH03192774 A JP H03192774A
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JP
Japan
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infrared
infrared sensor
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film
infrared rays
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JP1288523A
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English (en)
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Akinobu Satou
佐藤 倬暢
Takanao Suzuki
孝直 鈴木
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は赤外線センサ及びその製造方法に関し、特に非
接触で体温等の温度を測定する温度計に用いて好適な赤
外線センサ及びその製造方法に関する。
[従来の技術] 一般に赤外線センサば、非接触の温度計として高温の物
体や移動物体、さらに熱容量が小さくて接触すると温度
が変化してしまうような物質の温度測定に使用されてき
た。例を挙げて説明すると、製鉄所などで溶鉱炉の温度
測定に用いられたり、防災安全機器のセンサとして火災
報知器に、またセキュリティ用として動物の体温と人間
の体温とを判別するセンサとして使用されている。また
最近特に大量に赤外線センサを使っているのは、トイレ
の自動水洗器や家庭用電子レンジや冷蔵庫の温度管理用
である。
これらのセンサは固定された場所から、しかも離れた部
位の温度測定を行うので、その測定精度が悪くても、測
定時間が長くなっても大きな問題とはならない。
一方、医療用機器の中で使用される温度計特に体温計は
、正確な測定(1/100’C)ができるとともに速い
計測(3秒以下)ができ、しかも安価なものが望ましい
しかしながら、従来の電子式体温計は実測値と経過時間
から熱平衡状態における温度を推定する、いわゆる予測
式体温計であり、この体温計は計測時間が短くても数十
秒掛かり、乳幼児の体温測定や手術時の体温測定では困
難さを伴っていた。また、現在体温の測定場所はわきの
下や舌下が殆どで、体力を無くした重病人やお年寄りは
温度計測の間に体温計を保持することができない等多く
の問題があった。
ところで、従来、このように体温はわきの下や舌下で測
定しているが、生理学的背景からいうとわきの下の体温
が体全体の体温を代表しているとは言えず、むしろ頭骸
骨に囲まれていて安定した温度を保っている脳の温度等
のコア温度を測定するのが一番正確であり、手術時の体
温測定には必要な温度である。これらのことを考えると
耳の中の鼓膜温度は視床下部温度を反映しており、また
耳道が狭いため風の影響や外気からの赤外線の影響も受
けにくいので、最適の温度測定部位と言える。
また、非接触型体温計は体温(15〜50℃)のように
外気温度と殆ど差の無い物体から放射される微量の赤外
線を検出する必要があり、どんなに感度や精度のよい体
温計であってもわずかでも大気に触れてしまうと風や熱
対流の影響を受けて正確な温度測定ができなくなる。
このような外乱の影響を少なくするためには、赤外線セ
ンサをパッケージに入れて保護する必要があり、またこ
のパッケージは対象物から放射された赤外線を赤外線セ
ンサへ損失無く導くために窓材としての検討が重要な課
題となる。
従来、このような非接触型体温計用の赤外線センサとし
ては、赤外線センサ素子を取付けた金属ステムに金属製
のキャップ部材を被せたものであり、そのキャップ部材
の一部に窓を開はシリコン等の板を貼り付けた構造であ
った。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の従来の赤外線センサでは、金属製
のキャップ部材を金属ステムに被せる構造であるため、
シール部分にフランジが必要であり、そのため外形が大
きくなるとともに高価格になり、上述の耳の中で測定す
る体温計には不適であった。
また、体温程の低い温度になると赤外線波長は長波長(
8〜12μm)の所がピークとなる。
したがって窓材としては長波長を通過させる材質である
とともに反射率は小さく、さらに窓材そのものからの赤
外線放射が少なく、かつ加工性の優れたものが要求され
る。また窓材内のガス体の熱対流でノイズが発生するの
を防ぐために、窓材内を真空状態にすることが望ましく
、窓材としては機密性の良いものが要求される。
しかしながら従来の赤外線センサではこれらの点につき
いずれも不十分である。また赤外線が特に赤外線センサ
素子の感温部に吸収されず反射した場合、窓材の壁面に
吸収され熱に変わってしまい、折角入射した赤外線を無
駄に使ったことになり、さらに窓材からの放射赤外線が
感温部で吸収されたりし、このため計測精度が低下する
という問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
小型化を図れるとともに計測速度が速く、かつ赤外線セ
ンサ素子から反射した赤外線を再び赤外線センサ素子へ
集光でき、入射した赤外線を無駄にすることがなく計測
精度が向上し、かつ安価に製造することができ、体温計
等に用いて好適な赤外線センサ及びその製造方法を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記従来の課題を解決するために本発明に係る赤外線セ
ンサは、支持部材と、該支持部材上に支持された半導体
基板と、該半導体基板の表面に形成されるとともに赤外
線を検出し、当該赤外線の検出量に応じた電気信号を出
力する赤外線センサ素子と、赤外線入力部および当該赤
外線入力部に対応してキャビティ部を有し前記赤外線入
力部を介して入力した赤外線を前記赤外線センサ素子に
導く窓材と、前記赤外線センサ素子から反射された赤外
線を再び赤外線センサ素子へ集光させる反射手段とを備
えたことを特徴とするものである。
前記反射手段は、具体的には窓材の内壁面に形成された
金属膜である。
また本発明に係る赤外線センサにおいては、前記窓材は
半導体材料、特にフローティングゾーン法により製造さ
れたシリコンにより形成することが好ましい。
また本発明に係る赤外線センサの製造方法は、半導体基
板を加工して赤外線入力部およびキャビティ部を有する
窓材を形成した後、前記キャビティ部の側壁面を除(領
域にマスクをするとともに当該基板を蒸着方向に対して
傾斜させながら金属を蒸着させ、前記キャビティ部の内
壁面に反射膜を形成する工程を含むことを特徴とするも
のである。
[作 用] 上記のように構成された赤外線センサにおいては、被測
定対象物から放射された赤外線は窓材の赤外線入力部を
介してキャビィティ部に導入され、赤外線センサ素子に
入射される。そしてこの赤外線センサ素子において電気
信号に変換された後に出力され計測値が得られる。
また窓材の内側壁面には赤外線の反射手段、具体的には
金属膜が形成されているため、これらの膜により赤外線
センサ素子から反射した赤外線を再び赤外線センサ素子
に集光させることができる。これによりキャビティ部内
に入射した赤外線が、窓材の壁面に吸収され熱に変わる
ことを防止できる。
またこの赤外線センサは、半導体プロセスの微細加工に
より製造された赤外線センサ素子と、窓材とを一体化し
た構造であり、また従来構造の赤外線センサのような金
属キャップが不必要なため、ステムのフランジ部が不要
となり、小型化を図ることができ、さらに窓材も半導体
プロセスにより製造するようにすればより小型となる。
また特に窓材をフローティングゾーン法により製造され
たシリコン基板を用いて形成することにより、赤外線の
透過効率が向上する。
また、この赤外線センサにおいては、入射した赤外線で
感温部の温度が上昇するが、その温度がなるべく逃げな
いようにシリコン基板より2桁も熱伝導率の悪いシリコ
ン酸化膜の上に感温部を設け、また熱容量を小さくする
ため半導体微細加工技術を用いてシリコン酸化膜のブリ
ッジ部を薄く、狭く、かつ長くし、さらに電気信号を取
り出す金属も熱伝導の悪い金属たとえばチタンとして薄
くかつ細くして使用することにより、計測速度が速(な
る。
また、本発明による赤外線センサの製造方法においては
、蒸着法により反射膜としての金属膜を形成する際に、
基板に金属の蒸着方向に対して角度を持たせて傾蒸着さ
せるようにしたので、キャビティ部の深い面にも均一に
金属膜を形成することができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る赤外線センサの断面構
造を示すものである。
図中、IOは金属たとえば軟鉄にクロムめっきや金めつ
きを施した金属ステムと呼ばれる支持部材であり、この
支持部材10上には半導体基板たとえばシリコン基板1
1が固定されている。さらにこのシリコン基板110表
面には赤外線センサ素子12が形成されるともにキャビ
ティ部13を有する窓材14が当該素子12を覆うよう
にして接合し固定されている。
上記赤外線センサ素子12は所謂シリコン薄膜によるボ
ロメータ素子であり、入射された赤外線を検出してその
検出量に応じた電気信号を内部リード15および垂直に
導出された外部リード16を介して出力するものである
この赤外線センサ素子12は、熱(赤外線)量に応じて
抵抗値が変化する感温部12aと、この感温部12aの
熱がシリコン基板11を通じて支持部材lOへ逃げるの
を防止してその周囲との間に温度差を設けるためのブリ
ッジ部12bとにより構成されている。
この赤外線センサ素子12の感温部12aはシリコンに
より形成されているので、温度が上がると電気抵抗が下
がる負の温度係数を持っている。
また、この感温部12aのシリコンを、スパッタリング
法により薄膜に形成すると、結晶構造はアモルファスシ
リコン構造となっている。このアモルファスシリコン構
造を持った検出器の原理をバンド理論を用いて説明する
と、導伝帯下端と充満帯上端の禁止帯には多くの準位が
存在し、その準位に電子も捕獲されている。入射した赤
外線が感温部12aに照射されると、そのエネルギ量に
見合った電子の数が禁止帯にある準位から導伝帯に励起
され、その結果導伝帯には電子のキャリヤが増加する。
また、充満帯の上端にはその電子の数に見合った正孔が
発生する。この電子と正孔の増加が外から検知する電気
抵抗を下げる。すなわち、入射した赤外線エネルギに見
合った電気抵抗の変化が現われることになる。
また、窓材14は外部からの赤外線を効率よく赤外線セ
ンサ素子12へ導くとともに、当該赤外線センサ素子1
2のキャビティ部13の真空度のリークをモニタする圧
力センサも兼ねている。
この窓材14は、膜厚数μm〜数十μmの半導体材料た
とえばN型シリコン膜(ダイヤフラム)により形成され
るとともにその表面にP型拡散層17からなる拡散抵抗
が形成された赤外線入力部18と、この赤外線入力部1
8の周縁部を支持する支持部19とにより構成されてい
る。
また赤外線人力部18を除く窓材14とシリコン基板1
1の周囲は保護膜としての絶縁層たとえばエポキシ樹脂
層20により被覆保護されている。
窓材14の底部はシリコン基板11に対して真空中の陽
極直接接合により接合されており、これによりキャビテ
ィ部13が真空状態に設定されている。
すなわちこのキャビティ部13に空気や窒素ガスが封入
されたり、感温部12aが大気にさらされていると、熱
的に対流が起きたり、感温部12aを吹き抜ける風がノ
イズ発生の原因になったり、電気的特性が不安定になっ
たりする。そのため真空中の陽極直接接合により窓材1
4をシリコン基板11に接合させるもので、これにより
キャビティ部13を容易に真空状態にすることができ、
これらの弊害を防止することができる。
ここに「陽極直接接合」とは、シリコン基板11に窓材
14を接合するとき、シリコン基板11側にシリコン酸
化膜を設けるとともに陰極側に配置し、また窓材14を
陽極側にして、真空中において約450℃の熱と350
Vの電圧を加えることをいう。なお、キャビティ部13
内は完全に真空でなくても、大気圧より低い状態すなわ
ち陰圧状態であればよいが、好ましくはlXl0−”T
orr以下である。
そして時間の経過に伴いこのキャビティ部13に真空リ
ークが生じ内部圧力が変化すると、その圧力変化により
赤外線入力部18が撓み、これによりP型拡散層17の
抵抗値が変化するもので、この抵抗値変化に応じた電流
値の変化をP型拡散層17の上面に形成した電極21を
介して検出することにより真空度のリークをモニタする
ことができる。したがってこの真空度の変化に応じて赤
外線センサ素子12の出力信号の値を補正することによ
り計測精度を向上させることができる。
上記窓材14の内側壁面には、反射手段として赤外線の
反射率の高い金属膜たとえば金(Au)膜22が形成さ
れている。キャビティ部13内に入射した赤外線は感温
部12aやブリッジ部12bで反射し、窓材14の壁面
に吸収され熱に変わってしまい、折角入射した赤外線を
無駄に使ったことになるので、この金膜22により反射
した赤外線を感温部12aに集光させるものである。ま
た、窓材14がシリコン基板11に接着されているので
、このシリコン基板11の高温に窓材14も過熱され飽
和していると考えられ、これが熱源となって窓材14か
ら飽和された熱が感温部12aに入射するおそれがある
。金膜22はこれを防止する役目を兼ねている。
なお上記反射手段としては金属膜に限らず、赤外線領域
、特に5μm以上の波長を反射する反射率の良い有機膜
を用いてもよい。
またキャビティ部13の天井面の角部、すなわち赤外線
入力部18と支持部19との連結部には一定の曲率を有
する曲面部からなる補強部23が設けられており、これ
により赤外線入力部18の機械的強度を増すようになっ
ている。この補強部23により赤外線入力部18の膜厚
を薄((約20μm)することができ、赤外線の透過効
率を向上させることができる。
また窓材14としての適性を検討する場合、反射率、透
過率および吸収率の3点が最も重要となるが、中でも吸
収率が大きい場合は入射してきた赤外線が殆ど窓材14
で吸収されてしまい、感温部12aに届く赤外線が少な
(なるだけでなく、吸収された赤外線が窓材14を暖め
てしまい、窓材14が二次的に熱(赤外線)を放出する
ことになる。その結果当該センサは外(体温)からの赤
外線と窓材14からの赤外線を感知することになるので
、これらを分離する必要があり、非常に複雑な系となっ
てしまう。その点シリコンは吸収率が小さく、しかも加
工性に冨んでいるので窓材14として最適である。なお
、シリコンは反射率が大きいため、透過率は50%位で
ある。
さらにシリコン基板は赤外線波長が10μm前後の所に
−Si −0−−3i −C−などのストレッチング、
ベンディングによる吸収波形が現われ、赤外線の透過率
が悪(なるので、シリコン基板としては、炭素原子や酸
素原子の少ないフローティングゾーン(FZ)法により
製造されたウェハを使用することが好ましい。
このように上記赤外線センサにおいては、窓材14によ
り赤外線の入射効率を向上させることができるとともに
、感温部12aへの集光効率を挙げることができる。
また、従来構造の赤外線センサに比較して、窓材14お
よび赤外線センサ素子12をそれぞれ半導体プロセスに
より微細に加工することができ、また窓材としての金属
製のキャップが不要であり、したがってキャップ固定用
のフランジ部が不要となるため、パッケージの外形を著
しく小型化することができる。
第2図は本発明の他の実施例に係る赤外線センサの構造
を示すものである。
すなわち、第1図の赤外線センサにおいては、窓材14
をシリコン基板11の上面に接合し、赤外線センサ素子
12のみを覆う構成としたが、本実施例においては、窓
材23をシリコン基板11と同様に支持部材lOの表面
にたとえば接着剤により固定し、シリコン基板11の全
体を覆う構成としたもので、本実施例においても上記実
施例と同様に小型化を図ることができる。
なお第1図と同一構成部分は同一符合を付してその説明
を省略する。また外部リード16は第1図と同様に支持
部材10から下方に向けて取り出す構造とすることもで
きる。
外 センサ  の  工 次に、上記赤外線センサの製造方法について、第1図の
構造のセンサを例にして第3図(a)〜(p)により具
体的に説明する。なお第3図(a)〜(p)は第1図の
IT −II線に沿う断面構造の製造工程を示すもので
ある。
先ず、第3図(a)に示すようなシリコン基板30を用
意し、同図(b)に示すように1100℃の温度で30
分間のウェット酸化を行い、表面に膜厚5000人のシ
リコン酸化膜31を形成する。続いて、蒸着法によりシ
リコン酸化膜31上に前述のブリッジ部12b形成のた
めの犠牲層となる膜厚1.5〜2.0μmの金属膜たと
えばモリブデン膜32を形成する。なお、この犠牲層と
しては金属膜以外にもリン・ケイ酸ガラス(PSG)膜
等を用いることもできる。
続いて同図(d)に示すように、モリブデン膜32の表
面に膜厚1.0μmのフォトレジスト膜33を塗布形成
し、通常のホトリソグラフィーにより犠牲層のパターン
を形成する。すなわちマスク合せの後、露光および現像
を行い、さらに窒素(N2)雰囲気中において90秒間
、140±2℃の熱処理(ハードベーキング)を行う。
続いて同図(e)に示すようにバターニングされたフォ
トレジスト膜33をマスクにして4フツ化炭素(CF、
)によるプラズマエツチングを行い、モリブデン膜32
を選択的に除去する。さらに、ガス圧力5.00Tor
r、高周波電力500Wの条件でプラズマアッシング(
灰化)を4.5秒間行い、上記フォトレジスト膜33を
除去する。
次に、同図(f)に示すように、圧力0.9Torr、
温度300±2℃の条件で、反応ガスとしてシラン(S
iH4)=200SCCM、笑気ガス(N20)=40
00SCCMを流し、CVD法(化学的気相成長法)に
よりウェハ全面に不純物無添加の膜厚9000±150
0人のシリコン酸化膜34を形成する。
次に、同図(g)に示すようにターゲットとしてシリコ
ン基板(比抵抗300Ω・cm)を用いてスパッタリン
グを行い、上記シリコン酸化膜34上に膜厚1.0〜1
.5μmのシリコン膜37を形成し、さらに加速電圧1
20KeV、ドーズ量1.0XIO1ll/ cm”の
条件でボロンのイオン注入を行いシリコン膜35を中性
半導体に近づける。続いて温度1100℃の窒素雰囲気
中において、30分間加熱(アニール)し、シリコン膜
35の結晶化を行う。これにより前述の感温部12aの
B定数(抵抗の温度係数)を約5000とすることがで
き、温度変化に対する感度(抵抗値の変化)が良好とな
る。
次に、同図(h)に示すように膜厚1.0μmのフォト
レジスト膜36をシリコン膜35上に塗布形成し、マス
ク合せを行い、露光および現像の後、窒素ガス中におい
て140±2℃の熱処理(ハードベーキング)を90秒
間行うことにより感温部12aのパターンを形成する。
次に、同図(i)に示すように反応ガスとして酸素(0
2)=45±ISCCM、弗化イオウ(SF、)=13
5±2SCCMを流し、圧力400mToor、高周波
電力125Wの条件で上記フォトレジスト膜36をマス
クにしてプラズマエツチングを行うことによりシリコン
膜35を選択的に除去する。
次に同図(j)に示すように電力5.OKW、温度23
0±30℃の条件でターゲットとしてチタン(T i 
)を用いたスパッタリングを91秒間行い、膜厚0.6
±0.1μmのチタン膜37を形成する。続いて同図(
k)に示すように前述の工程(h)と同様にしてフォト
レジスト膜38の電極用パターンを形成する。
次に、同図(I2)に示すように反応ガスとして3塩化
硼素CBCl23 )=473CCM、塩素(Cj2.
)=39SCCM、ヘリウム(He)=15003CC
Mを流し、圧力135Pa、電力320Wの条件で、ド
ライエツチングを130秒間行うことにより、チタン電
極膜39を形成する。続いて圧力5.0Torr、高周
波電力500Wの条件でプラズマアッシング(灰化)を
4.5秒間行い、フォトレジスト膜38を除去する。次
に同図(m)に示すように犠牲層の窓開は用ホトリソグ
ラフィーとして前述の工程と同様にしてフォトレジスト
膜40のパターンを形成する。その後、同図(n)に示
すように上記パターニングされたフォトレジスト膜42
をマスクにしてフッ化水素水溶液(HF : H20=
l : 10)によるウェットエツチングを45秒間行
い、前記シリコン酸化膜34にモリブデン膜32に達す
る開口41を形成する。続いて当該ウェハを5分間ずつ
5回超純水により流水洗浄し、さらにスピンドライ法に
より乾燥させる。
次に同図(0)に示すように燐酸(i−isPO4):
硝酸(HNO3):水(Hz 0)=5: l :4の
エツチング液中においてフォトレジスト膜40をマスク
にしてエツチングを行い前述の犠牲層としてのモリブデ
ン膜32を除去する。
最後に同図(p)に示すように圧力5.0Torr、高
周波電力500Wの条件でプラズマアッシング(灰化)
を4.5秒間行い、フォトレジスト膜40を除去する。
このようにしてシリコン膜35およびチタン電極膜39
からなる感温部12aと、シリコン酸化膜34からなる
ブリッジ部12bを備えた赤外線センサ素子12を製造
することができる。
2且り製童工1 次に、前記窓材14の製造方法について第4図(a)〜
(q)を参照して具体的に説明する。
先ず、第4図(a)に示すように半導体基板たとえばフ
ローティングゾーン法により製造され、(110)面を
有するP型のシリコン基板50を用意し、このシリコン
基板50の両面を清浄化した後、片面にエピタキシャル
成長法によりN型層(抵抗率4〜8Ω・cm)51を形
成する。なお、このN型層51はシリコン基板50の表
面に拡散法を用いてN型不純物を拡散させることにより
形成してもよい。
次に、同図(b)に示すように1100℃の温度でウェ
ット酸化を行い、両面に膜厚8000人の酸化シリコン
酸化膜52を形成する。続いて、同図(c)に示すよう
にN型層51側の表面に膜厚1.0μmのフォトレジス
ト膜53を塗布形成し、通常の拡散抵抗用ホトリソグラ
フィーにより拡散抵抗に対応するパターンを形成する。
すなわちマスク合せの後、露光および現像を行い、さら
に窒素(N2)雰囲気中において90秒間、140±2
℃の熱処理(ハードベーキング)を行う。続いて同図(
d)に示すようにバターニングされたフォトレジスト膜
53をマスクにしてフッ化水素酸(HF)によるウェッ
トエツチングを行い、シリコン酸化膜52を選択的に除
去する。
なおエツチングはその他エツチング用ガス(CHF、+
Q2)によるプラズマエツチングとしてもよい。続いて
同図(e)に示すようにガス圧力5 、0 OTorr
、高周波電力500W、時間60秒の条件で上記フォト
レジスト膜53をプラズマアッシング(灰化)により除
去する。
次に、同図(f)に示すように温度1100℃で熱酸化
を行い、シリコン基板50の表面の拡散抵抗形成予定領
域および裏面に膜厚800人程度の薄いシリコン酸化膜
54を形成する。続いて種ガスとしてフッ化ボロン(B
F、)を用いて、エネルギ100KeV、ドーズ量2.
0X10”/ cm2の条件でシリコン酸化膜54を介
してボロンのイオン注入を行い、さらにドライ窒素(N
2 ) 、ウェット酸素(02)およびドライ窒素(N
2)のガス中において、40分間加熱(温度1100℃
)してドライブ拡散を行うことにより、拡散抵抗として
のP型拡散層55を形成する。
次に、同図(g)に示すように膜厚1.0μmのフォト
レジスト膜56を両面に塗布形成し、前述の工程(第4
図(b))と同様にして赤外線入力部のパターンを形成
する。
次に、同図(h)に示すように上記フォトレジスト膜5
Gのパターンをマスクにして裏面のシリコン酸化膜54
を選択的にエツチング除去する。
すなわちフッ化水素水溶液(HF : H,O=1 :
10)によるウェットエツチングを75秒間行った後、
当該ウェハを超純水(DI)により5分間ずつ5回流水
洗浄し、続いてスピンドライ法により乾燥させる。次に
同図(i)に示すようにフォトレジスト膜56をマスク
として選択的にエツチングを行い、キャビティ部13と
ともに赤外線入力部18を形成する。なお、このキャビ
ティ部23の形成には陽極化成を行った後、エツチング
を行う方法を用いてもよい。
次に同図(j)に示すように当該ウェハを硫酸N(2S
 O4)  :過酸化水素(H20□)=2=1の溶液
中に10分間ずつ2回浸すことによりフォトレジスト膜
56を除去した後、超純水により5分間ずつ5回流水洗
浄し、さらにスピンドライ法により乾燥させる。
次に、コンタクトホール形成のために、同図(k)に示
すように膜厚1.0μmのフォトレジスト膜57を塗布
形成し、マスク合せの後、露光および現像を行い、さら
に窒素(N2)ガス中において90秒間、140±2℃
の熱処理(ハードベーキング)を行う。その後同図(I
2)に示すように上記パターニングされたフォトレジス
ト膜57をマスクにしてフッ化水素水溶液(HF:N2
0=1 : 10)によるウェットエツチングを45秒
間行い、シリコン酸化膜52にコンタクトホール58を
形成する。続いて当該ウェハな5分間ずつ5回超純水に
より流水洗浄し、さらにスピンドライ法により乾燥させ
る。続いて同図(m)に示すように硫酸(H2SO4)
:過酸化水素(N202 ) =2 : 1の溶液中に
10分間ずつ2回浸すことによりフォトレジスト膜57
を除去した後、当該ウェハを5分間ずつ5回超純水によ
り流水洗浄し、さらにスピンドライ法により乾燥させる
次に、同図(n)に示すように温度230±30℃、5
.OKWの条件で91秒間スパッタリングを行い、膜厚
1.0±0.1μmのアルミニウム(八β)膜59を蒸
着形成する。続いて同図(0)に示すように電極パター
ンを形成するために膜厚1.0μmのフォトレジスト膜
60を塗布形成する。続いて同図(P)に示すようにマ
スク合せの後、露光および現像を行い、窒素ガス中にお
いて、140±2℃の熱処理(ハードベーキング)を9
0秒間行い電極パターンを形成する。
次に、同図(q)に示すように反応ガスとして3塩化硼
素(BCl2)=47SCCM、塩素(cu、)=39
5CCM、ヘリウム(He)=15003CCMを流し
、圧力135Pa、電力320Wの条件で、上記パター
ニングされたフォトレジスト膜60をマスクにしてドラ
イエツチングを130秒間行うことにより、アルミニウ
ム電極61を形成する。次に圧力5.0Torr、高周
波電力500Wの条件でプラズマアッシング(灰化)を
4.5秒間行い、フォトレジスト膜60を除去する。
このように窓材14の加工が終了した後、フォトレジス
ト膜をスピン法で塗布形成し、マスク・アライメント、
現像、定着および乾燥の各工程の後、キャビティ部13
の側壁面のフォトレジスト膜を選択的に除去する。この
状態で、lo−4Torr位の低い真空度の中で蒸着法
により反射膜としての金属膜、たとえば膜厚5000〜
10000人の金膜62を形成する。なお、このときキ
ャビティ部13が深くなっており、蒸着時にキャビティ
部13に陰ができ、金膜62を均一に形成できない危険
性がある。そのため、キャビティ部13の側壁面にのみ
金膜62が蒸着されるように、金の蒸着方向に対してシ
リコン基板50に角度を持たせて傾蒸着し、他の部分に
金が蒸着されないようにする。蒸着が終了した後は、ア
ッシングし、フォトレジスト膜を除去することにより目
標の反射膜を形成することができる。
このようにして赤外線入力部18およびキャビティ部1
3を備えた構造の窓材14を作製することができる。
7、  センサの 立工 次に、シリコン基板ll側に350℃の温度でプラズマ
CVD法によりシリコン酸化膜を形成した後、当該ウェ
ハを陰極側に配置し、また窓材14を陽極側にして真空
中(10−”Torr)において約450℃で加熱する
とともに350■の電圧を加えることにより、窓材14
をシリコン基板ll上に接合する。
次にこのようにして組立てられたセンサな、外部リード
16が配設された支持部材ll上にペレットボンディン
グし、続いて内部リード15のワイヤボンディングを行
い、さらに保護膜としてのエポキシ樹脂をボッティング
して乾燥させることにより第1図に示した構造の赤外線
センサを作製することができる。なお、窓材14の接着
方法は陽極直接接合法に限るものではなく、エポキシ等
の有機接着剤や半田等を用いて接着することも可能であ
る 以上に実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更し
ない範囲で種々変更可能である。
たとえば上記実施例においては窓材14の材料としてシ
リコンを用いたが、ゲルマニウム(Ge)、セレン化亜
鉛(ZnSe) 、ガリウム砒素(GaAs)等地の半
導体材料、さらには臭ヨウ化タリュウム(KH2−5)
 、臭塩化タリュウム(KH2−6)等のプラスチック
材料を用いることも可能である。また窓材14の拡散抵
抗層は必ずしも必要ではなく、検出精度をそれほど要求
されないセンサにあっては省略することもできる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係る赤外線センサによれば
、半導体プロセスの微細加工により製造された赤外線セ
ンサ素子と窓材とを一体化した構造であり、しかもステ
ムにはフランジ部が不要であるため、小型かつ安価な赤
外線センサを実現することができる。さらに窓材も半導
体プロセスにより製造するようにすればより小型となる
また窓材の内側壁面に反射手段として赤外線の反射率の
高い金属膜または有機膜が形成されているため、これら
の膜により赤外線センサ素子から反射した赤外線を赤外
線センサ素子部に集光させることができ、これによりキ
ャビティ部内に入射した赤外線が、窓材の壁面に吸収さ
れ熱に変わることを防止できる。
さらに特に窓材をフローティングゾーン法により製造さ
れたシリコン基板を用いて形成することにより、赤外線
の透過効率が向上する。
また、本発明による赤外線センサの製造方法によれば、
蒸着法により反射膜としての金属膜を形成する際に、基
板に金属の蒸着方向に対して角度を持たせて傾蒸着させ
るようにしたので、キャビティ部の深い面にも均一に金
属膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る赤外線センサの構造を
示す断面図、第2図は本発明の他の実施例に係る赤外線
センサの断面図、第3図(a)〜(p)はそれぞれ第1
図の赤外線センサ素子の製造工程を示す断面図、第4図
(a)〜(q)は第1図の窓材の製造工程を示す断面図
である。 IO・・・支持部材、11・・・シリコン基板12・・
・赤外線センサ素子 12a・−・感温部、12b・・・ブリッジ部13・・
・キャビティ部、14.24−・・窓材15・・・内部
リード、16・・・外部リード17・・・P型拡散層、
18・・・赤外線入力部19・・・支持部、20・・・
エポキシ樹脂層22・・・金膜(反射膜) 第1図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持部材と、該支持部材上に支持された半導体基
    板と、該半導体基板の表面に形成されるとともに赤外線
    を検出し、当該赤外線の検出量に応じた電気信号を出力
    する赤外線センサ素子と、赤外線入力部および当該赤外
    線入力部に対応してキャビティ部を有し前記赤外線入力
    部を介して入力した赤外線を前記赤外線センサ素子に導
    く窓材と、前記赤外線センサ素子から反射された赤外線
    を再び赤外線センサ素子へ集光させる反射手段とを備え
    たことを特徴とする赤外線センサ。
  2. (2)前記反射手段は窓材の内壁面に形成された金属膜
    である請求項1載の赤外線センサ。
  3. (3)前記窓材は半導体基板により形成されてなる請求
    項1または2記載の赤外線センサ。
  4. (4)前記半導体基板はフローティングゾーン法により
    製造されたシリコン基板である請求項3記載の赤外線セ
    ンサ。
  5. (5)請求項1記載の赤外線センサの製造方法であって
    、半導体基板を加工して赤外線入力部およびキャビティ
    部を有する窓材を形成した後、前記キャビティ部の側壁
    面を除く領域にマスクをするとともに当該基板を蒸着方
    向に対して傾斜させながら金属を蒸着させ、前記キャビ
    ティ部の内壁面に反射膜を形成する工程を含むことを特
    徴とする赤外線センサの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5397897A (en) * 1992-04-17 1995-03-14 Terumo Kabushiki Kaisha Infrared sensor and method for production thereof
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JP2015190912A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 旭化成エレクトロニクス株式会社 赤外線検出装置、視野制限ユニットおよびその製造方法

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