JPH03192549A - 光テープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光学的に記録及び／又は再生を行う光テープに
関するものである。

〔従来の技術〕

従来、所謂コンパクトディスク等の再生専用型１回のみ
所望の記録が可能な追記型或いは光磁気ディスク等の書
替え可能型等、各種の光ディスクが提案されている。こ
れらの光ディスクにおいては、通常、情報記録領域に物
理的なビットにより一定の間隔でアドレスが記録されて
おり、所望のアドレスを指定して情報の記録又は再生が
行えるようになっている。

一方、近年、光デイスク以外の光メモリ媒体として、所
謂光テープの研究が行われている。この光テープは基本
的には長尺のフィルム状基村上にフォトクロミンク現象
等を利用して光学的に情報の記録を行う記録層を形成し
てなるものである。

上記の光テープは、ＶＴＲ（ビデオテープレコ−ダ）用
の磁気テープと同様に、カセットケースに収容し、記録
／又は再生部位近傍をカセットケースから巻き出すよう
にするとともに、情報の記録経路であるトラックを光テ
ープの長手方向に対し傾斜させた方向に設定して記録／
又は再生を行うことが考えられる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、光テープにおいては、基材が一般に薄く、か
つ、柔軟性を有しているため、基材にアドレスをピント
の形態で予め記録しておくことは極めて困難なものであ
る。そのため、光テープではアドレス制御を行うことが
難しいという問題を有していた。

（課題を解決するための手段） 本発明の第１の態様に係る光テープは、上記の課題を解
決するために、基材と、フォトクロミンク材料により基
材上に形成された情報記録層と、追記型材料からなり情
報記録層の少なくとも幅方向一端部に沿って情報記録層
より狭幅に形成されたアドレス記録層とを備えているこ
とを特徴とするものである。

又、本発明の第２の態様に係る光テープは、基材と、フ
ォトクロミック材料により基材上に形成され情報が本光
テープの長手方向に対し傾斜した方向に延びる複数のト
ラックに沿って記録されるように設定された情報記録層
と、追記型材料からなり情報記録層の幅方向両端部に沿
ってそれぞれ情報記録層より狭幅に形成されて上記トラ
ックに対応したアドレスが記録される１対のアドレス記
録層とを備えていることを特徴としている。

〔作　用〕

上記した本発明の第１の態様によれば、光テープにフォ
トクロミック材料よりなる情報記録層の他に、追記型材
料よりなるアドレス記録層を設け、アドレス記録層に光
テープの長手方向位置に対応したアドレスを記録するよ
うにしたので、光テープにおけるアドレス制御が円滑に
行え、所望のアドレスに情報を記録又は再生できるよう
になる。

その場合、アドレス記録層をなす追記型材料の記録感度
を情報記録層をなすフォトクロミック材料の記録感度よ
り低く設定しておけば、情報記録層に情報を記録又は消
去する際にアドレス記録層に記録又は消去が行われるこ
とはない。

又、追記型材料によりアドレス記録層を構成したので、
アドレス記録層に記録したアドレスは消去不能であり、
長期間にわたって安定的に保持される。

次に、本発明の第２の態様によれば、情報記録層にＶＴ
Ｒ（ビデオテープレコーダ）の磁気テープの場合と同様
に光テープの長手方向に対し傾斜した方向のトラックに
沿って情報を記録・再生する場合、情報記録層の幅方向
両端部に沿って１対のアドレス記録層を設けたので、情
報記録層における１つのトラックの終端部（光テープの
幅方向一端部付近に位置する）から隣接するトラックの
開始部（光テープの幅方向他端部付近に位置する）に移
行する際に、移行前のトラックのアドレス（光テープの
上記幅方向一端部付近に設けられた一方のアドレス記録
層にて検出する）と移行後のトラックのアドレス（光テ
ープの上記幅方向他端部付近に設けられた他方のアドレ
ス記録層にて検出する）とを照合することにより、いず
れかのトラックの記録・再生を無駄に繰り返したり、い
ずれかのトラックを省略したりすることなく、トラック
からトラックへの移行が適性に行われているか否かの判
定を行えるようになる。

〔実施例１〕 本発明の一実施例を第１図及び第２図に基づいて説明す
れば、以下の通りである。

第１図及び第２図に示すように本実施例の光テープ１は
フィルム状（例えば、厚み数１０μｍ程度）の基材２を
備えている。基材２は例えばポリエチレンテレフタレー
ト等の透光性及び耐熱性を有する高分子樹脂から構成さ
れている。

基材２上の幅方向両端部付近を除くほぼ全域には適宜の
フォトクロミック材料、例えば、フルギド系の誘導体の
１種である（Ｘ　２　、　５　ｄｉｍｅｔｈｙｌ　−３
−ｆｕｒｙｌｅｔｈｙｌｉｄｅｎｅ　−１ｓｏｐｒｏｐ
ｙｌｉｄｅｎｅ　５ｕｃｃｉｎｉｃａｎｈｙｄｒｉｄｅ
又はその他のフルギド系或いはスピロピラン系の材料を
ＰＭＭＡ　（ポリメチルメタクリレート）内に分散させ
たフォトクロミック材料からなる情報記録Ｎ３が設けら
れている。上記のフォトクロミック材料は、例えば波長
３２５μｍのＨｅ、−Ｃｄレーザのレーザ光により励起
され、所望の情報が記録されるようになっている。

情報記録層３の幅方向両端部に沿って光テープ１の長手
方向に追記型材料よりなる１対のアドレス記録層４・５
が形成されている。各アドレス記録層４・５は情報記録
層３より狭幅とされている。

実際の製造過程においては、基材２上に、まずアドレス
記録層４・５をこれらアドレス記録層４・５を形成する
領域以外の領域にマスキングを施した状態でスパッタリ
ング又は蒸着等により形成した後、アドレス記録層４・
５上を含む基材２のほぼ全域に情報記録層３を蒸着、コ
ーティング等により形成する。上記の追記型材料として
は、シアニン色素又はアントラキノン色素等の有機色素
系材料又はＴｅ系カルコゲナイド系材料等を使用でき、
これらの追記型材料にピットを形成したり、又は単に光
の透過強度を変化させることにより記録が行える。なお
、アドレス記録層４・５の記録感度は情報記録層３の記
録感度より低く設定され、その結果、情報記録層３に情
報を記録又は消去する際にアドレス記録層４・５に記録
又は消去が行われないようにされている。

情報記録層３上には、金属膜等からなる反射層６が形成
されている。更に、反射層６上には、紫外線硬化型樹脂
等からなる保護層７が情報記録層３、アドレス記録層４
・５及び反射層６の両側面を覆う状態で設けられている
。

又、図示しないが、光テープ１は通常、カセットケース
に収納され、記録又は再生を行う部位近傍がカセットケ
ースから引き出されるようになっている。そして、情報
記録層３に対する情報の記録・再生は、第１図に仮想線
で示すように、光テープ１の長手方向に対し所定角度傾
斜した方向に延びるトラックＴ−Ｔ・・・に沿って行わ
れるようになっている。

上記の構成において、光テープ１の情報記録層３に情報
を記録する際には基材２を介して情報記録層３にレーザ
光を照射すると、レーザ光を照射した部位でフォトクロ
ミック材料に対する光の透過強度が変化する。再生時に
は、情報記録層３に記録を行えない波長及び強度でレー
ザ光を照射すると、情報記録層３を透過したレーザ光が
反射層６で反射され、再度情報記録層３及び基材２を透
過して図示しない光検出器に到る。そして、この光検出
器で反射光量が検出されることにより、情報記録Ｎ３の
情報が再生される。

なお、情報記録層３に対する情報の記録・再生は、光テ
ープ１を第１図の矢印Ｘ方向に走行させながら、レーザ
光を光テープ１に対し相対的に矢印Ｙ方向に移動させな
がら行われる。その結果、情報の記録・再生は上記した
複数のトラックＴ・Ｔ・・・に沿って順次行われる。

そして、光テープ１におけるアドレス記録層４・５には
、記録に先立って各トラックＴに対応したアドレスＡが
トラックＴの延長線上に記録される。このアドレスＡの
記録は、通常光テープ１の製造時に光テープ１の全長に
わたって行われるが、光テープ１の情報記録層３に新た
に情報を記録する毎に、アドレス記録Ｎ４・５へのアド
レスＡの記録を並行して行うようにしても良い。

このように、本実施例では、アドレス記録層４・５にア
ドレスＡが記録されるので、所望のアドレスＡが付与さ
れたトラックＴへの情報の記録・再生が円滑に行われる
。又、情報記録層３の情報の再生及びアドレス記録Ｎ４
・５のアドレスＡの再生はともに反射Ｎ６からの反射光
量に基づいて行われるので、情報記録Ｎ３及びアドレス
記録層４・５の再生用のレーザ及び光検出器等は共通化
できる。

更に、アドレス記録層４・５は光テープ１の幅方向両側
に設けられているので、例えば、トラックＴ、の記録又
は再生が終了した際に一方のアドレス記録層５から再生
されるアドレスＡ、と、次のトラックＴ２の記録又は再
生の開始に先立って他方のアドレス記録層４から再生さ
れるアドレスＡ２とを合致させておいてこれらを照合す
ることにより、各トラックＴ−Ｔ・・・に対する記録又
は再生が重複又は脱落を生じることなく規則正しく行わ
れているか否かの判定を行うことができる。

又、アドレス記録Ｎ４・５に記録されたアドレスＡ−Ａ
・・・に基づいてトラッキングサーボ、つまり、所定の
トラックＴの中央へのレーザビームの誘導を行うことが
できる。その場合、光テープ１の幅方向両端部にアドレ
ス記録層４・５が設けられていれば、レーザビームが、
例えばトラックＴ。

上で光テープ１の幅方向一端部のアドレス記録層５まで
移動して、幅方向他端部におけるアドレス記録層４上の
トラックＴ２に移動する際に、トラックＴ、上のアドレ
スＡ＋によりトラッキングサーボを行った後にトラック
Ｔ２に移行することにより、トラックＴ２の移行初期に
おいて良好なトラッキング状態を得ることができる。

〔実施例２〕 次に、本発明の第２実施例を第３図及び第４図に基づい
て説明する。

第２実施例の光テープ８は、フォトクロミック材料より
なる情報記録層３における各トラックＴを、例えば、光
テープ８の図中下方部位、中央部位及び上方部位で３つ
のセクタＳＩ’ＳＺ　　・Ｓ３に分割し、各セクタＳ、
−Ｓ２　・Ｓ３の開始位置及びセクタＳ、ｌの終了位置
にそれぞれ対応させて、それぞれ追記型材料からなり光
テープ８の長手方向に延びる４つのアドレス記録層９〜
１２を設けたものである。各アドレス記録層９〜１２は
情報記録Ｎ３より狭幅とされている。なお、第２実施例
において、第１実施例と共通の部材には同一の参照番号
を付して重複した説明を省略する。

上記の構成において、情報記録層３に対する情報の記録
又は再生は第１実施例と同様にトラックＴ−Ｔ・・・に
沿って行われる。又、アドレス記録層９〜１２には、情
報記録層３への記録に先立って、又は情報記録Ｎ３への
記録と並行して各トラックＴに対応する番号と各セクタ
Ｓ、−Ｓ、に対応する番号とからなるアドレスＡがトラ
ックＴの延長線上に記録される。これにより、情報記録
層３における所望のトラックＴ又はセクタＳ１〜Ｓ３を
指定して情報の記録・再生が行えるようになる。

又、セクタＳ３の終了位置にもアドレス記録層１２を設
け、アドレスＡを記録するようにしたので、第１実施例
と同様に例えばトラックＴ１からトラックＴ２に移行す
る際に、トラックＴ、の終了時にアドレス記録層１２か
ら再生されるアドレスＡＩとトラックＴ２の開始に先立
ってアドレス記録層９から再生されるアドレスＡ、とを
照合することにより、各トラックＴへの記録・再生が順
次規則正しく行われているか否かの判定ができるもので
ある。

又、アドレス記録層９〜１２上のアドレスに基づいてト
ラッキングサーボを行う場合、第１実施例に比して１本
のトラックＴ当たりのアドレスの記録箇所が増加したの
で、トラッキングサーボをより正確に行うことができる
ようになる。

なお、上記の各実施例では、アドレス記録層４・５又は
９〜１２を追記型の光記録材料により構成したが、アド
レス記録層４・５又は９〜１２はＧｅ−Ａｓ−Ｔｅ５Ａ
ｓ−３ｅ−３−Ｇｅ等のカルコゲナイド系材料等の相変
化型（書替え可能型）の光記録材料により構成すること
もできる。

又、上記の各実施例では、情報記録層３上に反射層６を
設けて反射光に基づいて情報の再生を行うようにしたが
、反射層６を省略して情報記録層３及び保護層７を透過
した透過光に基づいて情報の再生を行うようにしても良
い。

〔発明の効果〕

本発明の第１の態様に係る光テープは、以上のように、
基材と、フォトクロミック材料により基材上に形成され
た情報記録層と、追記型材料からなり情報記録層の少な
くとも幅方向一端部に沿って情報記録層より狭幅に形成
されたアドレス記録層とを備えている構成である。

これにより、光テープにフォトクロミック材料からなる
情報記録層の他に、追記型材料からなるアドレス記録層
を設け、このアドレス記録層に光テープの長手方向位置
に対応したアドレスを記録するようにしたので、光テー
プにおけるアドレス制御が円滑に行え、所望のアドレス
に情報を記録又は再生できるようになる。

その場合、アドレス記録層をなす追記型材料の記録感度
を情報記録層をなすフォトクロミック材料の記録感度よ
り低く設定しておけば、情報記録層に情報を記録又は消
去する際にアドレス記録層に記録又は消去が行われるこ
とはない。

又、追記型材料によりアドレス記録層を構成したので、
アドレス記録層に記録したアドレスは消去不能であり、
はぼ永久的に保持される。

一方、本発明の第２の態様に係る光テープは、基材と、
フォトクロミンク材料により基材上に形成され情報が本
光テープの長手方向に対し傾斜した方向に延びる複数の
トラックに沿って記録されるように設定された情報記録
層と、追記型材料からなり情報記録層の幅方向両端部に
沿ってそれぞれ情報記録層より狭幅に形成されて上記ト
ラックに対応したアドレスが記録される１対のアドレス
記録層とを備えている構成である。

これにより、情報記録層にＶＴＲ（ビデオテープレコー
ダ）の磁気テープの場合と同様に光テープの長手方向に
対し傾斜した方向のトラックに沿って情報を記録・再生
する場合、情報記録層の幅方向両端部に沿って１対のア
ドレス記録層を設けたので、情報記録層における１つの
トラックの終端部（光テープの幅方向一端部付近に位置
する）から隣接するトラックの開始部（光テープの幅方
向他端部付近に位置する）に移行する際に、移行前のト
ラックのアドレス（光テープの上記幅方向一端部付近に
設けられた一方のアドレス記録層にて検出する）と移行
後のトラックのアドレス（光テープの上記幅方向他端部
付近に設けられた他方のアドレス記録層にて検出する）
とを照合することにより、いずれかのトラックの記録・
再生を無駄に繰り返したり、いずれかのトラックを省略
したりすることなく、トラックからトラックへの移行が
適性に行われているか否かの判定を行えるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示すものである
。 第１図は反射層及び保護層を省略して示す光テープの概
略平面図である。 第２図は同概略縦断面図である。 第３図及び第４図は本発明の他の実施例を示すものであ
る。 第３図は反射層及び保護層を省略して示す光テープの概
略平面図である。 第４図は同概略縦断面図である。 １・８は光テープ、２は基材、３は情報記録層４・５．
９〜１２はアドレス記録層である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基材と、フォトクロミック材料により基材上に形成
   された情報記録層と、追記型材料からなり情報記録層の
   少なくとも幅方向一端部に沿って情報記録層より狭幅に
   形成されたアドレス記録層とを備えていることを特徴と
   する光テープ。 ２、基材と、フォトクロミック材料により基材上に形成
   され情報が本光テープの長手方向に対し傾斜した方向に
   延びる複数のトラックに沿って記録されるように設定さ
   れた情報記録層と、追記型材料からなり情報記録層の幅
   方向両端部に沿ってそれぞれ情報記録層より狭幅に形成
   されて上記トラックに対応したアドレスが記録される１
   対のアドレス記録層とを備えていることを特徴とする光
   テープ。