JPH03188099A - 新規な腫瘍関連抗原 - Google Patents

新規な腫瘍関連抗原

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JPH03188099A
JPH03188099A JP2281707A JP28170790A JPH03188099A JP H03188099 A JPH03188099 A JP H03188099A JP 2281707 A JP2281707 A JP 2281707A JP 28170790 A JP28170790 A JP 28170790A JP H03188099 A JPH03188099 A JP H03188099A
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antibody
tumor
antigen
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antibodies
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JP2281707A
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Lana Suzanne Grauer
ラナ・スーザン・グローアー
Julia Pauline Leung
ジュリア・ポーリン・ルング
Barry S Wilson
バリー・エス・ウィルソン
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は抗原の特性化、特に腫瘍関連抗原の特性化に関
する。また、本発明は、そのような抗原、およびその抗
原決定基と特異的に反応する抗体に関する。また、本発
明は、そのような抗体の製造方法、並びに該抗体を診断
および治療に使用する方法に関する。
ごく最近の研究および考察は、モノクローナル抗体かが
ん治療において果し得る可能な役割に集中している。特
に、疾患の検出、疾患の経過を監視する(例えば、治療
期間中)ためのイムノアッセイへの適用に最大の興味が
集まっている。とりわけ、インビボでの腫瘍関連抗原と
の結合能力に基づいて、モノクローナル抗体の腫瘍の映
像作成および治療への適用の可能性に興味が寄せられて
いる。
モノクローナル抗体に関する技術の発展によりヒト腫瘍
の抗原の複雑さを調べることが可能となった。特に、モ
ノクローナル抗体の特異的な免疫反応性によりヒト腫瘍
によって発現された異なる抗原を同定し分別することが
可能となった。従って、これら別々の腫瘍関連抗原を特
性化することは、モノクローナル抗体の製造、およびモ
ノクローナル抗体を用いて行うがんの診断および治療を
促進するものである。
幾つかの抗原はヒト腫瘍細胞と正常細胞の両方で発現さ
れる。従って、これらの抗原は“腫瘍特異抗原”ではな
く、“腫瘍関連抗原”と呼称される。
そのような腫瘍関連抗原の診断および治療における価値
は、通常、正常細胞に関連性をもつ腫瘍細胞により、抗
原が過剰に発現されること、インビボにおいて、抗体が
、正常細胞におけるよりも腫瘍細胞で発現された抗原に
選択性を示すことにある。インビボに投与された抗体の
腫瘍部位への特異的な局在化の原因として以下が考えら
れている。
(1)悪性腫瘍の増殖による代謝の変化、および急速化
に起因する腫瘍細胞での抗原の発現の増大。
(2)腫瘍細胞密度の増大および周囲組織の正常細胞と
関連した腫瘍部位での構造異常の増大。
今日までに十分に特性化された腫瘍関連抗原の数は極め
て限られている。例えば、種々の肺がんに関連した抗原
と反応性を有する抗体がバーキらの“モノクローナル抗
体によって明らかにされたヒト肺腺がんに関連する抗原
”[Cancer Re5earch、44:681〜
687(1984)]に記載されている。バーキらによ
ると、モノクローナル抗体KS 1/4およびKSI/
17は3タイプの肺がん(腺がん、上皮性がん、および
小細胞がん)のみならず大腸がん、乳がんおよび胃がん
とも反応性を有するが、KSI/9はメラノーマおよび
肺、胃および大腸の腺がんのみと反応する。KS 1/
4およびKS l/9によって認識される抗原は細胞質
膜にしっかりと結合していることが報告された。ブレン
ナーらの“免疫蛍光法および免疫沈降法により証明され
たヒト肺腫瘍抗原に対するモノクローナル抗体”[Ca
ncer Re5earch、  42 : 31B7
〜3192(1982)]には肺の鱗状細胞がんの膜上
に存在する抗原を認識する抗体が記載されている。小細
胞がんからの他のヒト肺腫瘍−関連抗原は、ブラーツら
(B raatz)の“ヒト肺腫瘍関連抗原の特性化お
よびラジオイムノアッセイの発達″[Cancer R
e5earch、  42 : 849〜855(19
82)]に記載されている。
さらに、診断または予防マーカーとして有用なある種の
腫瘍関連抗原が、全患者に存在するとは限らず、疾患の
全段階および症状において存在するとは限らない。従っ
て、診断における識別性と治療における有効性は、同一
腫瘍組織から発現される腫瘍関連抗原を1つ以上、同定
し特性化することによって増強される。がんの診断およ
び治療の目的には、特定の型のヒト腫瘍に関連した1セ
ツトまたは1パネルの明確な抗原を用いることが望まし
い。従って、ユニークな腫瘍関連抗原がさらに同定およ
び特性化される必要がある。
本発明はヒト組織に存在する新規な抗原を発見し、特性
化した結果なされたものである。即ち、本発明は、分子
量が約50,000ダルトン(50kd)から約so、
oooダルトン(80kd)の範囲、等電点が約4.9
から約6.5の範囲である、実質上、純粋な形の腫瘍関
連抗原、およびそのような抗原に関連した実質上、純粋
なタンパク質エピトープを提供することを目的とするも
のである。
本発明はまた、明確にされた抗原に特異性を有する抗体
、およびそのような抗体の製造方法をも提供するもので
ある。さらに、本発明はそのような抗体をインビトロで
の免疫組織学的な、およびイムノアッセイ法によるがん
の検出、並びに診断に使用すること、およびヒト肺がん
のインビボ診断および治療に用いる方法を提供するもの
である。
また、本発明は薬学上許容し得る担体、希釈剤または賦
形剤と本発明の抗体とを含有する医薬組成物を提供する
ことを目的とするものである。
第1図はモノクローナル抗体LA20207によって認
識される抗原の等電点電気泳動の像である。
第2図はゲルろ過高速液体クロマトグラフィーで得た抗
原画分の収集物とLA20207との反応性を示す図で
ある。
上記のごとく、本発明は分子量が約50kdから約80
kdの範囲でありかり等電点が約4.9から約6.5の
範囲である実質上、純粋な腫瘍関連抗原を提供するもの
である。本発明に従い、ハイブリドーマ細胞系(cel
l 1ine)ATCCHB 10224(1989年
9月12日に寄託)により産生されるモノクローナル抗
体LA20207を用いて、従来の文献に記載されてい
ない抗原を特性化した。
本発明抗原の物理化学的および免疫学的特性、特にモノ
クローナル抗体LA20207との反応性により、該抗
原を特性化し、ヒト腫瘍組織を含むヒト組織に存在する
他の抗原から分別した。本明細書中、細胞系とは、例え
ば組織培養等のインビトロで、あるいはヌードマウスの
ような適当な動物宿主内で異種移植片として、増殖し得
る再生性細胞である。樹立細胞系から無制限に細胞が得
られるが、このことは、正常またはがん性組織からの細
胞の入手には制限があることと全く異なることである。
“組織標本”という語句は、固体標本、または同様の機
能を有する細胞集合を意味する“組織”という語句と相
互変換可能に用いる。そのような細胞は外科的、生検、
剖検、または直接動物またはヒトから抽出することによ
り得られる。
本発明により提供される抗原は、以下の特徴および性質
を有すると同定された。
(a)この抗原はヒト肺腺がん組織に存在する。
この抗原は肺腺がん細胞系を含む広範な様々な細胞系で
は発現されないようである。LA20207とヒト肺腺
がん、および正常な肺および腎臓組織から得たサイトツ
ル(細胞質ゾル)との反応性を通常のELISA法で示
した。他方、抗体LA20207は、試験した他の正常
組織、または乳がん、大腸がん、前立腺がん、およびメ
ラノーマを含む腫瘍組織とは反応しなかった。
(b)標準的な免疫組織化学的方法で、正常な腎臓およ
び肺組織と同様、肺腺がんにもモノクローナル抗体LA
20207によって強く染色される抗原が存在すること
を示した。比較として試験した乳がん、大腸がん、前立
腺がん、腎臓がん、メラノーマおよび他のがんはLA2
0207との反応性を示さなかった。
(c)HPLC分析の結果は、天然の抗原の分子量は約
50kdから約80kdの範囲であって、可能な分解産
物の分子量は約2O−30kdであることを示している
(d)溶液中の抗原の等電点は約4.9から約6゜5の
範囲であって、ピークは約5.6である。
(e)分解処理研究は、モノクローナル抗体LA202
07が本発明によって特性化された抗原のタンパク質エ
ピトープと立体配座(コンホメーション)依存性の特異
的反応性を有することを示唆している。
以上、要約すると、本発明の1態様は、分子量が約50
kdから約80kdの範囲、等電点が約4゜9から約6
.5の範囲であって、ピークが約5.6である、実質上
、純粋な腫瘍関連抗原である。加えて、本発明の腫瘍関
連抗原は正常な肺および腎臓組織と同様、ヒト肺腺がん
によって発現される。
本発明の抗原と他の腫瘍関連抗原等の他の抗原との最も
重要な違いは、本発明によって特性化された抗原に対し
て、モノクローナル抗体LA20207が有する特異性
である。本発明を説明するに際し、“特異的”という語
句は“特異的な反応性”および“免疫反応性”という語
句と相互変換可能に用いる。
本発明によって特性化された抗原に対するLA2020
7の特異性は、抗原を他の物質から単離、精製する、お
よび抗原決定基を特性化する場合の手段を与える。本明
細書で用いる“抗原決定基”という語句は“エピトープ
”という語句と相互変換可能に用いる。そのような純化
抗原およびその抗原決定基は診断および治療への適用の
ためのモノクローナルおよびポリクローナル抗体を当該
技術分野で周知の方法によって生産するのに有用である
例えば、純化抗原を用いて動物を免疫すると、抗原特異
的モノクローナル抗体を産生ずるネズミノ\イブリドー
マが得られる。他の例として、抗原を用いてウサギ、ヤ
ギ、非ヒト霊長類、または他の動物の免疫応答を刺激し
、それらの血清からボーズら[Ghose、 Meth
ods in Enzymology、 vol、 9
3.326〜327(1983)]の記載に従ってポリ
クローナル抗体を得ることができる。さらに、抗原を用
いて、ヒト組織または体液中に存在するモノクローナル
抗体または抗体等の目的抗体を精製し、特性化すること
ができる。
本発明ではまた、本発明によって特性化された抗原に特
異的な抗体、およびその製造方法も提供する。そのよう
な抗体は、好ましくはモノクローナル抗体LA2020
7等、本発明の腫瘍関連抗原と免疫反応性を有し、好ま
しくはがん胎児性抗原とは反応性を持たないモノクロー
ナル抗体であることが好ましい。あるいは、この点に関
し、本発明の抗体は、ポリクローナル抗体起源であって
もよい。本発明抗体には、本明細書中で特性化された腫
瘍関連抗原と特異的な反応性を有する、生物学的または
合成によるキメラ抗体、2機能性抗体およびヒト(hu
manized)抗体も包含するであろう。また、混合
型抗体、例えば、キメ92機能性またはヒト2機能性抗
体も本発明範囲に包含されるものと考える。
本発明の抗体はヒトのがん、とりわけ肺腺がんの検出、
診断および治療に有用であろう。そのような抗体は適当
な肺がん治療剤による検出、または結合のために、映像
用マーカーで標識しておくこともできる。画像診断のた
めには例えば、インジウム111.テクネチウム99(
ヨウ素125、ガリウム67、およびガリウム68等の
ガンマ線放射体、陽電子放射体、およびX線放射体等の
放射性同位体によって抗体をラベルすることが好ましい
。LA20207等の抗体をインジウム111等のガン
マ線放射体でラベルすることが好ましい。適当な治療剤
は放射性同位体、薬物、毒素、および生物学的タンパク
質を含む。放射性同位体には、映像に有用であると同時
に、アルファおよびベータ粒子の放射体である、イツト
リウム90、スカンジウム47およびヨウ素131が含
まれる。抗体、例えば好ましい抗体であるLA2020
7をイツトリウム90でラベルしたものが好ましい。薬
物には、通常、アルキル化剤、抗増殖剤、チュープリン
結合物質、細胞毒等を含み、ナイトロジエン・マスター
ド剤、ビンカ・アルカロイド、ダウノマイシンの仲間、
マイトマイシン類、プレオマイシン類、細胞毒性ヌクレ
オシド、薬物プテリジン類、および欧州特許公開No、
222.475(1987年5月20日公開)記載のス
ルホニルウレア類が含まれる。好ましい薬物の内、特に
有用なものは、例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシ
ン、アミノプテリン、メトトレキセート、メトプテリン
、ジクロロメトトレキセート、ミドマイシンC1ポルフ
ィロマイシン、5−フルオロウラシル、6−メルカプト
プリン、シトシン・アラビノシト、エトポシド、メルフ
アラン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ラウロシジ
ン等である。治療剤として適当な毒素には、ボドフィオ
フィロトキシン類、リジン、トリクセセン類、コルチタ
ン類、およびシュードモナス・エンドトキシンが含まれ
る。治療的に価値ある生物学的タンパク質としてはホル
モン類、インターフェロン(アルファ、ベータおよびガ
ンマ)、インターロイキン等がある。
そのような抗体はまた本発明の抗原の単離、精製、並び
に正確な決定基の特性化にも適用され得る。この点に関
し、本発明の他の態様は、本発明の新規な抗原上に認め
られ、本発明の抗体によって認識されるコンホメーショ
ン依存性の、実質上純粋なタンパク質エピトープに関す
るものである。
本発明はまた、このエピトープに対する抗体、好ましく
はモノクローナル抗体、より好ましくはモノクローナル
抗体LA20207に関するものである。
上記のモノクローナル抗体はゲルハード[G erha
rd、 Monoclonal Antibodies
、  370〜371゜R、K ennett編(P 
lenug+ P ress 1980 )]の改良に
よるコーラ−およびミルシュタイン[Kohleran
d Milstein、  Nature 256. 
495〜497(1975)]の方法に従って製造する
ことができる。本発明においては、ネズミ等、当業者既
知の他の宿主を本発明の精製抗原または肺腺がんから得
たヒト腫瘍組織の可溶性画分で免疫する。感作後、免疫
マウスの肺細胞と適当なマウス骨髄腫細胞とを融合させ
てハイブリッド細胞系の混合物を得る。得られた細胞系
をハイブリッド細胞系用の選択培地で培養する。次いで
、本発明によって特性化された抗原に特異的なモノクロ
ーナル抗体、好ましくはLA20207を産生する生存
ハイブリッドをクローニングし、生産されたモノクロー
ナル抗体を回収する。
本発明はさらに、インビトロでのヒト腫瘍、とりわけ肺
腺がんの検出法に関する。既述のごとく、本発明でユニ
ークな腫瘍関連抗原が特性化されたので、患者の組織標
本中のそれらを検出することが可能となった。患者の組
織標本からインビトロで抗原を検出する方法は当該技術
分野で既知であり、それらには、例えば、テーラ−ら[
T aylor。
Arch、 Pathol、 Lab、Med、 10
2.  l 13(1978)コの免疫組織学的方法が
ある。本発明との関連において簡単に述べると、がんの
疑いある患者の組織標本試料を本発明の腫瘍関連抗原に
特異性を有する抗体、好ましくはモノクローナル抗体、
より好ましくはモノクローナル抗体LA20207で処
理する。次いで、標準的な組織学的手法で組織標本を選
択的に染色することにより、抗体が抗原と結合している
部位を決定する。そのような工程には、例えば、イムノ
パーオキシダーゼ(免疫過酸化酵素)染色、アビジン−
ビオチン法、およびイソシアン酸フルオレスセインを用
いる免疫蛍光染色法が含まれる。免疫組織学的方法また
はイムノアッセイ法による患者の組織標本中の腫瘍関連
抗原の定性測定または定量測定は、診断に有用でありか
つそれを示唆するか、あるいは、疾患の進行状態と関連
している。
同様に、イムノアッセイ法によるインビトロでの生物学
的液体試料中の抗原性物質の検出法も当該技術分野で周
知である。生物学的液体試料には血清、血漿、尿、唾液
、汗、腹水、胸膜液その他の体液が含まれる。本発明の
目的によれば、生物学的液体試料を、本発明の腫瘍関連
抗原抗体に特異的な少な(とも1個の抗体、好ましくは
モノクローナル抗体、より好ましくはモノクローナル抗
体LA20207で処理する。次いで、本明細書で開示
した方法または当業者既知の方法で生物学的体液試料中
の抗原性の成分と後退との結合を測定する。例えば、本
発明で明らかにした抗原の定量的または定性的な測定は
、競合的または非競合的なイムノアッセイで行うことが
できる。本発明では、この場合にはモノクローナル抗体
、好ましくはLA20207を用いる。あるいは、本発
明で提供する抗原に特異的なポリクローナル抗体を用い
てもよい。イムノアッセイは、目標(ターゲット)抗原
の非−干渉性の決定基と結合するよう選択されたモノク
ローナル抗体類を用いる当業者周知の2−サイトイムノ
アッセイを用いることが好ましい。例えば、本願で引用
する米国特許第4゜376.110および4,486,
530(デビットら、それぞれ、1983年3月8日お
よび1984年12月4日発行)に記載の2−サイトイ
ムノアッセイを用いることができる。
本発明の抗体がヒト患者の肺腺がんに有意に局在化する
ことは、本発明がインビボ適用に有用なことを示すもの
である。例えば、本発明はその1態様としてヒトがん、
特に肺がんのインビボ診断および治療を与える。本発明
方法に従って腫瘍の位置決定と検出を行うには、本発明
の腫瘍関連抗原と特異的な反応性を有する抗体の予め定
めた有効量を、がんの疑われる患者に投与した後、抗体
の局在する部位を検出する。局在部位は標準的な映像(
imaging)法、好ましくは平面映像(plana
r imagaing)または単光子放射型コンピュー
ター断層撮影法(SPECT)、およびガンマカメラ全
身映像法によって測定することができる。ラベルした、
またはラベルしない、全抗体の予め定めた有効量は約2
〜約20019の範囲、好ましくは約5〜約80J!9
の範囲、より好ましくは約20〜約40R9の範囲であ
る。抗体、好ましくはモノクローナル抗体、より好まし
くはLA20207を薬学的に許容し得る担体、希釈剤
、または賦形剤を含有する製剤として患者に投与する。
インビボでの検出を可能ならしめるマーカーで抗体をラ
ベルすることが好ましい。映像法のためには、上記マー
カーで抗体をラベルすることが好ましい。
映像法および治療に有用な、薬学的に許容し得る担体に
は、例えば、重炭酸塩バッファー、リン酸バッファー、
リンゲル溶液および所望により5%デキストロースまた
はヒト血清アルブミンを補充した生理学的食塩水等の水
溶液などが含まれ、これらは当業者周知である。本発明
はまた、本発明の幾つかの抗体によって、従来法では不
可能であった肺がん部位が検出され得ることが分かった
という利点をも有する。そのような場合、他の方法によ
っては、従来検出できなかった腫瘍部位の位置が決定さ
れると、治療方法が大きく変更される。
本発明のがん治療法では、本発明の腫瘍関連抗原に特異
的な抗体、好ましくはモノクローナル抗体、より好まし
くはモノクローナル抗体LA20207の予め定めた有
効量を、がんと診断された患者に投与する。治療適用に
おける予め定めた抗体の有効量は約1〜約10019の
範囲、好ましくは約2〜約40!9の範囲、より好まし
くは約2゜5〜約10Mgの範囲である。モノクローナ
ル抗体、好ましくはLA20207を上記の薬学的に許
容し得る製剤として投与する。
上記の、腫瘍部位に到達するよう選択された適当な治療
剤は、それをがん患者に投与する前にモノクローナル抗
体と結合させておいてもよく、あるいは患者へのモノク
ローナル抗体の投与後、別けて投与してもよい。この後
者の方法は、特に、2機能性抗体または金属キレート剤
と反応性の抗体の場合、とりわけ治療剤が放射性同位体
であるときに有用である。そのようながん治療用の治療
剤に抗体を結合させる方法は当該技術分野で周知である
。例えば、治療剤と抗体との結合はブレイア−ら[Bl
air、  J、 Immunol、Methods 
59. 129(1983)]、ゴースら[Ghose
、 Methods in Enzymology 9
3. 280(1983)]および米国特許第4,74
1,900(アルバレズ(Alvarez)ら、198
8年5月3日発行)に開示されている。本発明の治療組
成物を投与する方法も良く知られており、それらには静
脈内、腹腔内、リンパ節内、莢膜内、および動脈内への
注入および注射が含まれる。
さらにまた本発明は、本発明によって特性化された抗原
に対する特異的な反応性を有する抗体と、上記の当業者
周知の薬学的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤と
を含有する医薬組成物を提供するものである。本発明の
医薬組成物に用いる抗体は、好ましくはモノクローナル
抗体、より好ましくはLA20207である。所望によ
り、上記のごとく抗体を画像診断用マーカーまたは適当
な治療剤に結合させてもよい。
さらに、当業者ならば、゛インビボのかん診断および治
療との関係において、本発明の腫瘍関連抗原に特異性を
有する抗体またはそのフラグメントの混合物を含有する
抗体製剤を、がんの検出、位置決定および治療の促進の
ために用いることもできるということを理解するであろ
う。
以下に実施例を挙げ、本発明の詳細な説明する。
実施例1 モノクローナル抗体LA20207の製造 ヒト肺腺がんから得た腫瘍細胞質ゾル(シトシール)を
ハイブリッド細胞系の製造における免疫源として用いた
。モノクローナル抗体LA20207を産生ずるハイブ
リッド細胞系はアメリカン・タイプ・カルチニア−・フ
レクシ日ンから、受託番号ATCCHB10224の下
で入手可能である。ヒト肺腺がん標本(AOO239−
01゜ベテランズφホスピタル・キャンサー・センター
ラ・ジョラ、カリフォルニア)を死後10時間以内に解
剖によって採取し、−80℃で保存した。
粗細脂質ゾルおよび膜を調製するために標本をDoun
ceホモジナイザーを用い、4倍容量のTris−HC
(2(pH7,5)、2sM塩化カルシウム、および2
mMフェニルメチルスルホネート(ホモジナイゼーショ
ンバッファー)中、4°Cで均質化した。以後の工程は
すべて4℃で行った。ホモジネートをloooXgで5
分間遠心して核と全細胞を除去した。上清を除き、ペレ
ットを100,000Xfで1時間遠心した。高速遠心
の後、細胞質ゾルを含有する上清を取り、−80℃で保
存した。粗膜部分を含有するペレットを1容量のホモジ
ナイゼーションバッファーに再懸濁し、小分けし、−8
0℃で保存した。
雌性Ba1b/cマウス(チャールス・リバー・ブリー
ディング・ラボラトリイズ、ウイルミントン、マサチュ
ーセッツ)の各々をアルミナCγ(シグマ、セントルイ
ス、モンタナ)に担持シたAOO239−01肺腺がん
細胞質ゾル100μ9で腹腔内免疫した。20日後、マ
ウスをアルミナCγに担持した細胞質ゾル100μ9で
再度免疫し、第2免疫の81日後、アルミナCγに担持
した細胞質ゾル100μ9で最終的に追加免疫した。
最後の免疫の3日後、マウスの牌臓をAP−MEM培地
(F lowラボラトリイズ、イングルウッド、カリフ
ォルニア)から無菌的に摘出した。注意深く牌臓を破壊
して牌細胞を培地に放出させ、細胞塊をピペットでほぐ
し、遠心管に移した。約5分間放置し、細胞懸濁から沈
澱物を分離し1,000xgで5分間遠心した。洗浄後
、1.OOOXgで5分間の第2回目の遠心の後、得ら
れた牌細胞ベレットをAP−MEM培地に再懸濁した。
細胞融合はゲルハードら[Gerhard、 Mono
clonat  Antibodies、   R,K
ennett編、 370〜371 (P Ienum
 Press 1980)]の改良したコーラ−とミル
シュタインの方法[Kohler and Milst
ein、Nature 256,495〜497(19
75)]に従って行われた。簡単に述べると、I X 
10”個の牌細胞と2.5X10’個のP3−X63−
Ag8.653(ATCCCRL1580)(マウス骨
髄腫細胞系)とをAP−MEM培地中の35%ポリエチ
レングリコール(P EG l 500)1.0yt(
1中で融合させた。融合の後、細胞をHAT(ヒポキサ
ンチン、アミノプテリン、チミジン)溶液を補充した培
地(1m(IHAT/ 100mQ培地)中、37℃に
おいて、加湿した5%co!インキュベーター内で培養
した。HAT溶液の調製のために、5M NaOH2m
Qと脱イオン水8s+(!とをヒポキサンチン408m
g、チミジン116.119、およびグリシン6゜7x
gに加え、完全に溶解するまで旋回した。脱イオン水1
40m12の添加に続いて、溶液を0.2μのNa1g
oフィルターユニットで滅菌した。
得られたハイブリドーマによって産生される抗体を、A
OO239−01(免疫用肺腺がん組織標本)とヒト肝
組織から調製した粗膜製品上で、酵素結合免疫吸着結合
アッセイ(ELISA)でスクリーニングした。簡単に
述べると、まず、1μ9/ウエルのAOO239−01
細胞質ゾルまたは肝臓膜を96ウエルのマイクロタイタ
ープレート上に分けて置き、−夜乾燥させた。次いで、
ウェルをりん酸緩衝化食塩水(PBS : O,OIM
りん酸ナトリウム+0.41M NaCl2)中0.3
%ゼラチン、1%ウシ血清アルブミン(BSA)で3回
洗浄した。最高約100μ9/xQを含有する培養上清
50μgを得、各ウェルに加え、次いで室温で1時間イ
ンキュベーションした。0.3%ゼラチン/PBSで5
回洗浄した後、PBS+ 10%ウマ血清で1/100
0倍希釈したヤギ抗−マウスIgG−ビオチン(Z y
IIled) 50 It Qを第2抗体として加え、
1時間インキュベージコンした。
6回洗浄した後、試薬A(アビジン)およびB(ビオチ
ン−西洋ワサビペルオキシダーゼ)を含有する混合物5
0μQを各ウェルに加え、室温で30分間インキュベー
ションした。試薬Aおよび試薬Bを10%ウマ血清を補
充したPBS中で希釈(1:1000)して混合物を調
製した。試薬Aおよび試薬BはV evtorから入手
可能である。各ウェルを6回洗浄して過剰量のアビジン
−ビオチン複合体を除去した。O,1Mチトレートホス
フエートバッファー中1119/IQ O−フェニレン
ジアミ7(OPD)および0.03%H,O−(以下、
OPD展開溶液と称する)200μQを加えて発色させ
た。プレートを暗所で30分間インキュベーションした
後、4N H,SO,を50μQ/ウエルで加えて反応
を停止させた。光学密度(0,D、)を490nmで測
定した。
正常な肝臓膜と比較して腫瘍細胞質ゾルとの反応性が5
倍またはそれ以上である抗体を選択した。
選択手段の結果からさらにモノクローナル抗体LA20
207を特性化し、本発明によって提供する抗原の特性
化に用いるために選択した。これらの結果に基づき、L
A20207を用いて、本発明抗体のヒト肺がんの診断
と治療における有効性を決定するためのインビボ研究を
行った。
実施例2 モノクローナル抗体LA20207の特性化 A、ラジオイムノアッセイ モノクローナル抗体LA20207を1団のヒト腫瘍に
対してスクリーニングし、抗体と反応性の抗原の存在を
調べた。LA20207でスクリーニングした腫瘍を表
1に示す。
まず、固体腫瘍約tgを組織プレスを通して砕き、ベト
リ皿上にのせ、腫瘍由来の細胞質ゾル溶解液を調製した
。砕いた腫瘍を次いで10mMTris−HCQ、 2
a+M塩化カルシウム、および2IIMフェニルメチル
スルホネートホモシネ−ジョンバッファー3xQ中に再
懸濁し、冷却D ounceホモジナーザーに移した。
約3ytQの0.5%NP−40界面活性剤を加えた後
、懸濁した溶解液を、均質な溶液になるまでゆっくりと
ホモジナーゼーションした。次いで均質化溶液を5or
vall GL(、−2Bデスクトップ遠心機中、10
00X9で15分間遠心した。粗細脂質ゾル溶解液を含
有する上清を一70°Cで保存し、使用前に解凍した。
解凍した粗溶解液のタンパク質濃度を、BioRadP
rotein As5ayにより業者の指示に従って測
定し、りん酸緩衝化溶液(PBS)を用いて2.511
?/xQに調整した。クリーブランドプレートのウェル
内に配置したグラスファイバーディスクをPBSで予備
洗浄し、真空にした後、粗すゼイトを5μ9/ウエルの
割合で加え、15分間インキュベーションした。非結合
リゼイトを真空除去した後、ブロッキング剤(3%アル
ブミンまたは8%ウシ胎児血清)を50μQ/ウエルで
加え、5分間放置した後、PBSで2回洗浄した。
次いで、濃度10 ’cps/ディスクの1!S1標識
抗標識−緒に、ディスクを室温で1時間インキュベーシ
ョンした。1時間のインキュベーションの後、ディスク
を3回、PBSによる洗浄と真空処理で洗浄し、通常の
ガンマカウンターで全カウントを測定した。
モノクローナル抗体LA20207およびKS1/4の
反応性を表1に示す。結果を相対結合に基づく主観的な
値(neg、 +/neg、 + 1. +2、+3、
+4)で示した。
人−↓ LA20207のヒト腫瘍との反応性名 称 
 腫瘍型    供給源   LA20207LS17
4T   結腸がん 5W403   結腸がん 5W620   結腸がん T183    結腸がん T380    結腸がん ^00239   肺腺がん ^549    肺腺がん Ca1u3   肺腺がん C1+27LCI  肺腺がん P3/UCLA  肺腺がん 392 類表皮/ 腺がん 103 小細胞 肺がん NClN417  小細胞 肺がん ATCCCL188     neg ATCCCCL230    neg ATCCCCL227     negUC3D   
      neg UC3D         neg V^          2+ ATCCCCL185     negATCCHTB
−55neg U、of WA       neg (llel lstrom) Eli Li1ly & Co、  negUC5D (1(3plan) VA(Deftos)     negCI (Mulshine) 10g KSI/4 2+ l+ 2+ 10g 2+ 293 小細胞 肺がん C3D C1ouser  乳がん   NCI(Schlom
)F1925    乳がん   U、ofll^(H
el IsLrom) MCF7    乳がん   ATCCHTB 22M
XI    乳がん   B、 L、 Memoria
lOakland SKBR3乳がん   ATCC)HTB 30T38
6    乳がん   LIC8DT417    乳
がん   tlcsD4−2169T2  メラ/−マ
 U、ofll^(Hel lstrom) Brown   メラノー7  SL、JosephH
osp。
COLO3g   結腸がん  Columbia(N
g)CRML4   メラノーマ Charles R
iver(Shek) M21     メラノー?  Columbia(N
g)SKMEL2g  メラノーマ ATCC#1IT
B−72DU145   前立腺がん UC3D/V^
(Sobel/Glassey) P3     前立腺がん υC5D(Glassey
)10g 10g 10g ATCC=アメリカン・タイプ・カルチュアー・コレク
ション NCl−ナショナル・キャンサー・インスチチュート UC3D=カリフォルニア大学サンジエゴ校VA=ベテ
ランズ・アソシエーション・ホスピタル、ラジョラ、カ
リフォルニア B、LA20207の免疫組織学的測定ヒト組織の免疫
ペルオキシダーゼ染色により、正常および腫瘍組織中の
、LA20207と反応性を有する抗原の存在を調べた
ティラー[T aylor、  A rch、 P a
thol、 L ab、 Med。
102.113(1978)]の記載した間接的な免疫
バーキシダーゼアッセイに原則的に従って切片を染色し
た。外科的に、および死後10時間以内に解剖によって
得、−80℃で凍結保存しておいた組織ブロックをミク
ロトーム/グリオスタット上で4−6ミクロンに切断し
接着剤を塗ったスライドグラスに置いた。当業者既知の
あらゆる接着剤が使用可能である。切片を簡単に風乾し
5分間PBS中でインキコベーションして再度、水和さ
せた。次いで、PBS中、10%正常ヤギ血清で15分
間前処理した。1μ9/xQのLA20207抗体を含
有する上清を重層した後、切片を加湿チャンバー内で1
時間インキュベーションした。
次いで、切片をPBSで洗浄して結合しなかった抗体を
除去した後、PBS中に5分間浸した。切片にパーオキ
シダーゼと結合したヤギ抗−マウスIgGおよびIgM
抗体(T ago Chemicals、バーリンガム
、カルフォルニア)の50倍希釈液を重層し、加湿チャ
ンバー内で30分間インキコベーションした後、PBS
で洗浄して結合しなかった第2抗体を除去した。0.0
3%H,O,中lxg/xQジアミノベンジジンで発色
させたのちへマドキシリン・エオシンでカウンター染色
した。
結果は下記衣2にまとめて示した。表2はモノクローナ
ル抗体LA20207と、正常な腎臓および肺組織の反
応性をそれらの組織の染色の強さで示している。平均の
染色強度を相対結合に基づいて0から4+までの尺度で
示した。比較として、LA20207は試験した他の正
常組織とは反応性を示さなかった。
衣 2  LA20207の正常組織との免疫組織学的
反応性 組織 副腎 膀胱 脳 胸 子宮頚部 結腸 横隔膜 十二指腸 食道 心臓 回腸 空隔 腎臓 肝臓 肺 陽性の数/全試験数 0/2 0/2 0/2 0/8 0/2 0/8 0/1 0/1 0/2 0/2 0/1 0/1 2/2(3+) 0/2 8/9(3+) 卵巣 すい臓 末梢神経 胎盤 前立腺 唾液腺 皮膚 牌臓 を髄 翠丸 胸腺 甲状腺 扁桃 尿管 尿道 膣 0/2 0/2 0/8 0/2 0/8 0/1 0/1 0/2 0/1 0/2 0/1 0/2 0/2 0/1 0/1 0/1 下記の表3に示すように、モノクローナル抗体LA20
207は肺腺がんと強い反応性を有するが他の試験した
がんとは反応性を持たない。
表−3LA202 職掌的反応性 組織 肺腺がん 乳がん 結腸がん 胃がん 肺気管支−肺胞腫瘍 肺類表皮がん 肺大細胞腫瘍 リンパ腫瘍 黒色腫 すい臓がん 前立腺がん 結腸がん 腎臓がん 肉腫 翠丸腫瘍 甲状腺腫 O7の腫瘍組織との免疫組 陽性の数/全試験数 8/9(3+) 0/8 0/11 0/4 0/2 0/2 0/2 0/2 0/4 0/2 0/8 0/2 0/4 0/2 0/4 0/2 正常な霊長類の肺および腎臓組織とヒト組織とのLA2
0207に対する反応性を比較した。試験の結果、下記
表4に示すように、これらの間に何等の関連性は示され
なかった。結果は、平均の染色強度をO−4+の尺度で
示したものである。
表−エ ヒトおよび霊長類の正常組織における反応性の
比較 起  源     腎臓    肺 ヒト 霊長類: Cynotnolgous アフリカミドリザル アカゲザル ヒヒ チンパンジー 略語:t=管上皮 b=気管支 a=肺胞上皮 g=糸球体 8=支質 3 + (L)   3 + (bas)0     
2+(a) 3+(g)   t+(a) 1+(g)   0 2+軸)  0 0 C,LA20207のアイソタイプの決定ヤギ抗−マウ
スI gcy 、、IgGい、IgG*e+  1gG
5およびIgM(Tago、  Burlingame
、 Ca1irornia)をまず10mMりん酸ナト
リウムバッファー溶液(pH7,2)により、濃度1 
yg/ mQの元のストックを1 : 3000倍希釈
した。まず、96ウエルのポリビニルマイクロタイター
プレートを希釈したヤギ抗マウスIgにより50μa/
ウエルで被覆し、37°Cにおいて一夜インキユベート
した。次いで、プレートをPBS−0,1%T wee
nによる洗浄の後、蒸留水で2回目の洗浄を行った。各
試験ウェルに遮蔽(ブロッキング)溶液200μgを加
え、カバーしたプレートを4°Cで保存した。ブロッキ
ング溶液は一定速度で撹拌されているPBS 2I2に
BSA(シグマ>209、Tween20(シグマ) 
2112%および10%アジ化ナトリウム20xQをゆ
っくりと加えて調製した。
5日以内に、プレートをPBS−0,1%T 1een
で洗浄した後、室温において蒸留水で2回目の洗浄を行
った。次いで、試験ウェルに濃度10μy/*QのLA
20207抗体上清40μQ% IgGおよびIgM正
対照、並びにHAT(負対照として用いる)を加えてカ
バーをし、37℃にて1時間インキュベーションした。
プレートをPBS−0゜1%T 5eenで3回、蒸留
水で1回洗浄した後、各ウェルに調製したばかりのOP
D展開溶液100μQを加えた。即座にプレートをホイ
ルでカバーし、室温で15分間、振盪しながらインキュ
ベーションした。各ウェルに4N H,So、50μQ
を加えて反応を止め、プレートをELISAリーダーに
より490nmで読み取った。
上記の工程に従い、モノクローナル抗体LA20207
のアイソタイプが、ネズミIgG、クラスに属すると決
定された。
D、フローサイトメトリー 本発明の抗原が血液成分を伴っているか否かを決定する
ために、LA20207の血液成分(リンパ球、赤血球
、骨髄成分および血小板等)との反応性を評価した。フ
ローサイトメトリーの実施方法は当業者既知であり、シ
ャピ1口らの[実用フローサイトメトリーJ[H,M、
5hapiro、  Practical  F  l
ow  CytomeLry(Alan  R,Li5
g  1 9  B  B)コに記載されている。
新鮮なヘパリン処理血液を1000X9で2回、それぞ
れ5−8分間遠心した。これから直鎖を採取し1000
X9で4回、4−6分間遠心して血小板をペレット化し
、適当量の直鎖に再懸濁した。
黄褐色の層も集めて1000X9で2回、4−6回遠心
しリンパ細胞を収集した。黄褐色のペレットに約1O−
12xQの0.83%塩化アンモニウム−0,14%炭
酸水素カリウム−〇、05mMEDTA溶液pH7,3
を加え、5分間インキュベーションした後、4−6分間
、1000X9で再度、遠心した。ベレットを1回洗浄
し、濃度40X106細胞/雇でRPMI−10%ウシ
胎児血清に再懸濁した。赤血球細胞も、濃度40X10
”細胞/RQでRPMI−10%ウシ胎児血清に再懸濁
した。
LA20207上清(50μe)を96ウエルのマイク
ロタイタープレートに分配し、細胞浮遊液25μ12(
10”細胞)を加え、4℃で30分間インキュベーショ
ンした。遠心により細胞をPBSで3回洗浄し、ヤギ抗
〜ヒトI gM  F I T C抱合体(Tago、
  Burlinga@、 CA)50μ(2と一緒に
4℃で30分間インキュベーションした。細胞を上記同
様、再度洗浄し、0.5−1.0xQの1%ホルマリン
の入った試験管に移し、蛍光活性化セルソーターで分析
した。
表5に示すように、上記の分析によっては、LA202
07がいずれかの血液成分と特異的に反応することは示
唆されなかった。従って、本発明の抗原は血液成分を伴
っていないと思われる。データは、平均蛍光強度(“M
IF”)に対する陽性%として示されている。
表 5 フローサイトメトリーデータ 面液二        %陽性:MIF赤血球    
   <1 :<10 リンパ球       4:32 単球         l:50 顆粒球        3:36 血小板       11:27 骨髄: リンパ球/赤血球  <1:<10 骨髄細胞      <1+<10 実施例5 モノクローナル抗体LA20207の精製 lXl0’のLA20207ハイブリドーマ細胞(八T
CCHB10224)を腹腔内注射した、ブリスタン感
作Ba1b/cマウスから採取した腹水278i12よ
りモノクローナル抗体LA20207を精製した。腹水
製品および採取の方法はガルフレおよびミルスタインに
よって報告されている[Ga1fre and Mil
stein、 Methods in Enzyw+o
logy。
Vol、 73 B、  43〜45.  Lango
ne & Van Vunakis編(Academi
c Press 1981)]。
採取した腹水を4°Cにおいて20分間、11000−
18,0OOX9で遠心した。室温で連続的にゆっくり
撹拌しながら25%硫酸ナトリウム溶液64411Qを
加えて上清から抗体を沈降させた。
得られた混合物を1.5時間、室温で放置し、次いで、
室温で約20分間、11,000−18,000X9で
遠心した。上清画分を除去した後、10%硫酸ナトリウ
ム1801(2を沈殿物に加えて均質溶液を調製し、室
温で20分間、11,000−18,0OOX9で遠心
した。沈殿を50mM りん酸ナトリウム(pH8,2
)84i+Qに溶解し、4°Cで50+iM りん酸ナ
トリウムバッファー溶液(pH8、2)212に対しく
16時間後に1回バッフ1−を交換)、43時間透析し
た。透析した抗体溶液を次いで、滅菌水389肩Qで希
釈し15.0OOX9で20分間、4℃において遠心し
た。LA20207抗体を含有する上清画分を注意深く
分けて得、以後の精製のためにろ過した。
ろ過後、0.01Mりん酸ナトリウム(pH8,2、伝
導率1.8@MHO)で平衡化した190村DE A 
E  S ephacel(ファルマシア)カラムを用
いてさらに精製した。抗体溶液を0.OIM りん酸ナ
トリウム(pH8,2、伝導率1.8mMHO)と−緒
にDEAEカラムに適用した後、ますカラムを0.02
5M りん酸ナトリウムバッファー溶液(pH8,2、
伝導率3.6+eMHO)で洗浄した後、0.05Mり
ん酸ナトリウムバッファー溶液(pH8,2、伝導率6
.4mM HO)で溶離シタ。UVモニターによる2B
0nmの吸光度が1.0以上である画分を集めて採取し
、4°Cで保存した。
実施例6 ll1ln−標識り、A20207の調製L
 A 20207のインジウム−111による放射能標
識はキレート他剤ジエチレントリアミンペンタ酢酸(D
TPA)を用いて行った。まず、10+aM DTPA
(pH9,5)3.O*Qを6,45Q/xQの精製L
A20207抗体23.3172に加えた。
抗体−DTPA溶液のpHを1MNaCO3溶液(pH
12)0.3112を用いて約9.5に調整した。次い
で、静かに撹拌しながら、室温で15分間かけて95m
M NaC0a 3.4xQを加え、抗体濃度を5i+
g/xQに調整した。抗体溶液の撹拌の間に、0゜6m
M りん酸ナトリウム(pH8,2)0.49xQを3
7mM ”’ I n(I[[)インチオシアネート0
.4911Qに加えて”’ I n(III)インチオ
シアネート溶液(“ITc溶液”)を調製した。ITC
溶液を調製した直後、溶液1.16m12を抗体−DT
PA溶液に加え、続いて室温で2.5時間、連続撹拌し
た。
次いで、0℃に冷却して反応を止めた。
標識抗体結合混合物をP−6DGセフアデツクスカラム
(ファルマシア)に負荷した後、カラムを0.13mM
 クエン酸アンモニウム(pH6,0)により、流速7
0112/時間で溶離した。UVモニターを用い、吸光
度(At、。)が0.1以上である溶離液画分を収集し
、インジウム−111の取り込みに関して試験した。取
り込みが最高である画分を集めて抗体約1321gを含
有する34.6zQを得、これに25%正常血清アルブ
ミン0.8m12を加えた。得られた抗体溶液を0.1
3mM クエン酸アンモニウム(pH6,0)で終濃度
Lxti/xQに調節し、滅菌ろ過し、4°Cで保存し
た。
抗体の反応性に対する結合(フンジュゲーション)の影
響を決定するために、非結合および結合LA20207
抗体の反応性の比較試験を行った。
実施例2記載の方法に従い、ELISAによってAOO
239−01肺腺がん組織標本から抽出した細胞質ゾル
1μg/ウェルに対し、精製した結合形LA20207
抗体を試験した。結果は、LA20207結合形(59
%免疫反応性)は非結合形(65%免疫反応性)と比較
して、なんら有意な反応性の喪失を示さなかった。その
上、この方法による結合により所望の2キレ一ト/抗体
が産生じ、インジウムの取り込みは90%以上であった
実施例7 抗原の特性化二分子量の決定本発明の新規な
抗原の分子量を2個のゲルろ過カラム[9,4X250
11CF−450Zorbakカラム(Dupont)
に連結した9、4X250iuGF −250Zorb
akカラム(Dupont)]を用いるHPLCで測定
した。両ろ過カラムの前に12゜5x4xx GF−2
50Zorbak guardカラム(Dupont)
を連結した。HPLC分析によって分子量を測定する方
法は当業者に周知であり、ジョンソンおよびステイーブ
ンソン(E、 J ohnson & R。
S tevenson)の「基礎液体クロマトグラフィ
ー」149−164(Varion As5oc、  
1978)に記載されている。簡単に述べると、0.2
Mりん酸ナトリウム、0.3M塩化ナトリウム溶1ff
l(pH7゜0)50μQ中の肺腺がんAOO239−
01細胞質ゾル1−45mgをHPLCシステムに注入
した。
流速1 、 O蛙/分で各300μQの画分を採取し、
ELISΔ分析した。各画分の一部を50μQ/ウエル
でマイクロタイタープレートにピペットで載せ、37℃
で一夜乾燥させた。翌日、乾燥した画分を実施例1記載
の一般的手法に従い、LA20207との反応性に関し
て分析した。本発明の新規な抗原の分子量を測定するた
めに、HPLCカラムから分画したゲルろ過標準(B 
1orad)を用い、O,D、280でモニターして、
標準曲線を作成した。標準曲線を用いて測定した、LA
20207で認識される抗原の固有の分子量は約5O−
80kd、好ましくは約67kdであった。分子量領域
約20−30 kd、好ましくは約28kdのLA20
207と反応性の小さい成分も観察された。この成分は
天然の抗原の分解産物と考えられる。図1はHPLCに
よって得、集めた抗原画分のLA20207との反応性
を示す。
実施例8 等電点泳動による抗原の特性化L A 20
207によって特性化した抗原の等電点を等電点泳動カ
ラムを用いて測定した。実施例1記載のごと(調製した
AOO239−01肺腺がん細胞質ゾル5屓9をウォー
タージャケットを付した11ON+2の等電点泳動カラ
ムを用い、pH域3.5−10の両性電解質を含有する
0−47%ショ糖グラデイエンド110iQ中で等電点
泳動じた。4℃で12時間、600ボルトでカラムを予
備等電点泳動じた後、各試料をグラデイエンドの中間で
注入し、4℃でさらに30時間フォーカスした。カラム
から1jIQ画分を集め、即座にpHを測定した。採取
した画分を一夜、10mM りん酸ナトリウム(pH7
,0)に対して透析した。その−部のAOO239−0
1肺腺がん標本の細胞質ゾル製品に抗するLA2020
7との反応性を、ELISAアッセイで調べた。
この方法による等電点泳動で、抗原の等電点は約4.9
〜約6.5、ピークは約5.6であった。
実施例9 抗原の特性化:エピトープの分析モノクロー
ナル抗体LA20207によって認識されるエピトープ
の性質を決定するために、実施例1記載のごとくにして
調製したAOO23901ヒト腫瘍細胞質ゾル20μ9
を以下の分解処理に付し、ELI SAによりLA20
207との反応性を試験した。
a)メタノール:95%メタノール中、4℃で1時間イ
ンキュベーションした。
b)ノイラミニダーゼ: C,perfringens
ノイラミニダーゼ(シグマ、セント・ルイスHO0un
it/m(lトー緒に37°Cで1時間インキュベーシ
ョンした。
C)過ヨウ素酸塩:lnM過沃素酸ナトリウム中で室温
において30分間インキコベーションし、10mM水素
化ホウ素ナトリウムで還元した。
d)熱:細胞質ゾルを100°Cで20分間熱処理した
e)還元/アルキル化:6Mグアニジン−HCl2゜1
01MDTT中、45℃で4時間インキュベ−ジョンし
た後、10−Mヨード酢酸中、23℃で30分間インキ
ュベージワンした。
「)尿素:8M尿素中、45℃で18時間インキュベー
ションした。
分解処理の結果は以下の表6に記載されている。
肺腺がんAOO239細胞質ゾルを1μ9/ウエルでプ
レートアウトし、37℃で一夜乾燥した。
炭水化物エピトープの同定を目指す処理(例えば過ヨウ
素酸塩やノイラミニダーゼ処理)は有意な影響を与えな
かった。立体配座的なタンパク質エピトープの同定に用
いる処理(熱、尿素およびグアニジン−HCQ)ではL
A20207と処理した抗原との反応性の有意な減少が
認められた。脂質エピトープを同定するために用いたメ
タノール処理の効果は未確定(結論に達していない)で
あるが、メタノール処理はタンパク質を変性することも
知られている。これらタンパク分解処理の全結果とメタ
ノール処理の結果が未確定であることを総合すると、L
A20207が立体配座依存性のタンパク質エピトープ
を認識することが示唆されていfi6  モノクローナ
ル抗体LΔ20207AOO239−01細胞質ゾルの
分解処理対照 メタノール ノイラミニダーゼ 00 6 >100 (+)0〜6% (−) 69〜100% (+)0〜4% (−)88〜100% 過ヨウ素酸塩 熱 90   (+)<10% (−)>75% 1.7  (+)0〜6% (−)>50% 6Mグアニジン   <1   (+)<15%HCQ
            (−)>75%8M尿素  
    <1    (+)<20%(−)>75% 未確定 非−炭化水素 エピトープ 非−炭化水素 エピトープ 立体配座的 エピトープ 立体配座的 エピトープ 立体配座的 エピトープ 実施例10  インビボ研究 A、生物分布 48時間の生物分布研究において、6匹の正常なS m
1ss Webster?ウス(S 1aonsen 
Laboratories)の各々に46μciのIl
l l n−標識LA20207を用量5μ9/ l 
OOμQで注射した。器官および排泄物を抽出または収
集し、重量を量り(もし適当なら)、当業者周知の方法
で放射能を測定した。生物分布研究の結果は下記の表7
に示されている。表7は、48時間後の肝臓および血液
における線量測定値の計算値が卓越しており、他の器官
での放射線の取り込みは正常であることを示している。
表 748時間後のインビボでのLA20207の生物
分布 組 織   用ffi/9(%)  用量/器官(%)
血eL15.2     26.8 ± 4.9     ± 2.8 骨(大腿骨)     2.7      6.8± 
0.8     ± 1.5 心臓      4,7      0.6± 2.5
     ± 0.3 腎臓      5.3      1.0± 6.1
     ± 0.2 肝臓      6.1      8.3± 1.6
     ± 1.8 肺         8.5        1.7±
 3.OfQ、7 筋肉      1.1     11.6± 0.2
     ±  1.4 皮膚      3.3     12.3士  0.
7       ±  1.7牌臓      5.2
      0.5± 2.6     ± 0.1 腸         1.0        4.1±
 0,2     ± 0.4 尿                   4.4糞便
              5.5B、臨床研究 臨床における生物分布研究では、8人の患者にLA20
207を静脈内注射した。4人の患者の各々は目1イン
ジウムー標識抗体(5mCi)2i+9と非標識“コー
ルド”抗体311gを与えられたが残る4人の患者はそ
れぞれ、標識LA20207(5g+Ci) 2 yt
gとコールド抗体18M9とを投与された。注射した抗
体の生物分布とクリアランスとを測定するために、全患
者を0,1.3および6日目にP。
H,ブラウンら(P、H,Brown)のガンマカメラ
全身映像法による画像形成に付した[rWhile B
odyI wagingによる簡略化されたIII l
 、モノクローナル抗体の生物分布および線量測定法j
、 CIin。
Nucl、Med、 12 : 95. pi 1(1
987)]。尿および血液試料を72時間後まで、定期
的に採取した。選択した器官での注入活性%、滞在時間
および吸収された量を表8に示す。尿路膀胱での注入活
性はP、 Hブラウンらの記載した方法に従って、尿デ
ータを用いて計算した[P、H,Brovn、 r患者
および健常者でのTc−99m HI DAの放射線量
測定J、  J、Nucl、Med、  22 : 1
77〜83(1981)]。尿および血液データは表9
に示されている。
(以下余白) %  8  目’In−LA20207のヒト患者にお
ける生物分布 全身  100  92.8 心臓   7.16 5.89 胸     7.45  8; 57 肺     9.77  7.46 脳     1.32  1.35 腎臓   1.33 1.67 肺臓   1.06 1.22 尿路膀胱 衣−旦 尿および血液中の 07の注射量に対する% 86.1 4.54 9.30 6.33 1.25 1.74 1.31 79.1   67.7 2.90   4.56 9.15   8.79 4.18   6.0G 1.06   1.21 1.39   1.55 0.95   1.12 0.21 目In標識り、A202 0.49 1.47 1.41 1.23 0.32 1.21 1.37 0.47 全用量% l、87 0.76 1.76 2.15 1.91 2.36 10.8 用量% 86.4 88.1 86.5 85.5 84.3 84.1 4    5    24   48   72   
144B2.0 79.7 59.6 47.0 36
.7 20.7肺がんのインビボでの検出および治療に
おける本発明の抗体の潜在的な有効性を試験するために
、肺がん患者であることが分かつている13人の患者に
モノクローナル抗体LA20207を投与した。4 5
mC1の111−インジウム標識LA20207 (l
 R9)を静脈注入し、患者が受は入れる全抗体量が、
5.20または20R9となるようにした。注入後3日
日にプラナ−イメージ(平面画像)をとり、注入後6日
または9日後にプラナ−イメージまたは5PECTイメ
ージを得た。原発生肝がんを7日または10日後に外科
的に切除し抗体濃度を測定した。既知病巣の検出では7
0%がLA20207に対するものであると決定された
表10に示した研究結果はモノクローナル抗体LA20
207のインビボ適用における有用性を示している。
(以下余白) 表10 5.0   8    17     12    7
120.0   3     3      2   
 6721.0   2     3      2 
   67合計13 23 16 70 上記の記述は本発明を例示し説明するためのものである
。当業者ならば本発明の範囲内でこれらに変化または修
飾し得ることを理解するであろう。
本出願の特許請求の範囲はそのような変化および修飾を
包含するものと解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図はモノクローナル抗体LA20207によって認
識される抗原の等電点電気泳動の像を示すグラフ、第2
図はゲルろ過高速液体クロマトグラフィーで得た抗原画
分の収集物とLA20207との反応性を示すグラフで
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、分子量が約50kdから約80kdの範囲、等電点
    が約4.9から約6.5の範囲である、実質上、純粋な
    形の腫瘍関連抗原。 2、該等電点が約5.6である請求項1記載の抗原。 3、該抗原がヒト肺腺がんによって発現されるものであ
    る請求項1または2記載の抗原。 4、該抗原がモノクローナル抗体と反応性を有するもの
    である請求項3記載の抗原。 5、該モノクローナル抗体がハイブリドーマ細胞系AT
    CCHB10224によって産生されるLA20207
    である請求項4記載の抗原。 6、分子量が約50kdから約80kdの範囲、等電点
    が約4.9から約6.5の範囲である腫瘍関連抗原と反
    応性を有する抗体。 7、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、2機能
    性抗体、キメラ抗体、ヒト抗体、2機能性−キメラ抗体
    、または2機能性−ヒト抗体である請求項6記載の抗体
    。 8、該抗体がモノクローナル抗体である請求項7記載の
    抗体。 9、該抗体がATCCHB10224によって産生され
    るモノクローナル抗体LA20207である請求項6〜
    8のいずれかに記載の抗体。 10、モノクローナル抗体LA20207。 11、該抗体が適当な治療剤または映像マーカーと結合
    するか反応するものである請求項6〜10のいずれかに
    記載の抗体。 12、該適当な治療剤または映像マーカーが放射性同位
    体である請求項11記載の抗体。 13、分子量が約50kdから約80kdの範囲、等電
    点が約4.9から約6.5の範囲である腫瘍関連抗原に
    関連しており、ハイブリドーマ細胞系ATCCHB10
    224によって産生されるモノクローナル抗体LA20
    207と反応性を有するタンパク質エピトープと反応性
    の抗体。 14、分子量が約50kdから約80kdの範囲、等電
    点が約4.9から約6.5の範囲である腫瘍関連抗原に
    関連している、実質上、純粋な形のタンパク質エピトー
    プ。 15、分子量が約50kdから約80kdの範囲、等電
    点が約4.9から約6.5の範囲である、ヒト肺腺がん
    上に存在する腫瘍関連抗原に対して特異性を有する抗体
    を産生するハイブリドーマ細胞系。 16、該ハイブリドーマ細胞系がATCCHB1022
    4である請求項15記載のハイブリドーマ細胞系。 17、ハイブリドーマ細胞系ATCCHB10224。 18、請求項6〜13項のいずれかに記載の抗体と、薬
    学的に許容し得る担体、希釈剤、または賦形剤とを含有
    する医薬組成物。 19、請求項6〜13項のいずれかに記載の抗体を温血
    動物に投与することからなる、該動物における疾患を治
    療または診断する方法。
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