JPH03180273A

JPH03180273A - 固定管自動溶接装置

Info

Publication number: JPH03180273A
Application number: JP31656889A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Takanashi; 高梨　賢一
Original assignee: Hitachi Seiko Ltd
Current assignee: Via Mechanics Ltd
Priority date: 1989-12-07
Filing date: 1989-12-07
Publication date: 1991-08-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、溶接部の酸化を防止するために、固定管の円
周溶接部を溶接ヘッドの不活外ガスが満たされたチャン
バで覆い、該チャンバ内の回転リングに取り付けた電極
棒を溶接部との間にアークを発生させながら周回移動さ
せてティグ溶接を行う装置（以下、チャンバ式固定管自
動溶接装置と称す）に係り、特に余盛を必要とするワー
クの溶接に好適な装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、非消耗性電極を用いた開放式の固定管自動溶接装
置では、外部に設置したワイヤ送給装置からワイヤガイ
ドにより導かれた溶加ワイヤをアーク中に供給する構造
をとっているものがあるが、チャンバ式固定管自動溶接
装置では、アークが外部と遮断されているために外部の
ワイヤ送給装置から溶加ワイヤをアーク中に導くことが
できず、また通常のモータ付ワイヤ送給装置はモータ部
の占有容積が大きく溶接ヘッド部の狭いチャンバ内に内
蔵できないことから、溶加ワイヤを使わない、なめ付は
溶接が行われていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、なめ付は溶接では、溶接ビードの盛上り（余盛
）が十分に得られず、それを必要とするワークには適用
できなかった。

本発明の目的は、溶接部の酸化が生じないというチャン
バ式固定管自動溶接装置の特長を活かし、かつ、溶接部
の強度向上や材質改善のために必要なワイヤ送給を可能
にした固定管自動溶接装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために本発明は、チャンバ式固定管
自動溶接装置において、電極棒が取り付けられている回
転リング上に、溶接ヘッドの固定歯車とかみ合って自、
公転する遊Ｍ歯車と、該遊星歯車を介して駆動されアー
ク中へのワイヤ送給を行うワイヤ送給ローラを設けたこ
とを特徴とする。

〔作用］上記構成により、電極棒を溶接線に沿って周回移動させ
る回転リングの回転力を動力源として、チャンバ内にあ
るワイヤ送給ローラを駆動し、専用のワイヤ送給モータ
を設けることなく、アーク中に溶加ワイヤを供給するこ
とが可能となる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面により説明する。

第１図および第２図において、ワークである固定管１は
、円形状の溶接ヘッド２の中心穴３を貫通し、中心穴３
と同心になるように溶接ヘッド２の片側に設けたクラン
パ４により把持される。溶接ヘッド２は第１図のＡ−Ａ
断面で開閉可能なように２分割され、固定管１の把持も
この分割面を閉じることにより行う。溶接時には、溶接
ヘッド２に形成されたチャンバ５内に図示しないガス入
口からアルゴン等の不活性ガスを導入し、固定管１の仮
付けされた円周溶接部１ａをこの不活性ガスが満たされ
たチャンバ５で覆って、アーク熱による溶接部の酸化を
防止する。回転リング６は、溶接ヘッド２の内周に沿っ
て回転可能なようにチャンバ５内に格納されており、こ
の回転リング６もｔ容接ヘッド２と同様に開閉可能な２
つ割り構造になっている。

溶接へラド２に取り付けられたモータ７の出力軸には歯
車８が運動されており、該歯車８と回転リング６の外周
に設けられた歯車９とがかみ合って、モータ７から回転
リング６へ回転力を伝える。非消耗性篭極であるタング
ステン電極棒１０は電極ホルダ１１を介して回転リング
６の内周側に取り付けられており、回転リング６の回転
により、このタングステン電極棒１０を円周溶接部１ａ
との間にアーク１２を発生させながら周回移動さ・仕て
ティグ溶接を行う。第１図では、便宜上、ヘッド側板２
ａを取り除き、溶接ヘッド２と回転リング６の一部を切
り欠いて、電極棒１０とその周辺のワイヤ送給機構部を
詳細図示しである。

本実施例では、ワイヤ送給機構として、回転リング６に
取り付けた固定軸１３上にワイヤ送給ローラ１４と遊星
歯車１５を一体となって回転できるように装着し、遊星
歯車１５を溶接ヘッド２の内周に設けた固定歯車１６に
かみ合せることにより、回転リング６の回転とともに遊
星歯車１５が自、公転し、その自転運動をワイヤ送給ロ
ーラ１４に伝えるようにしている。固定歯車１６は外歯
車であってもよい。回転リング６上には、ばね１７によ
りワイヤ送給ローラ１４に押し付けられる加圧ローラ１
８を設け、これら２つのローラ１４と１８の間から溶加
ワイヤ１９を送り出し、回転リング６に取り付けられた
コンジットチューブ２０を通り、アーク１２中に供給さ
れるようにセツ、トする。溶加ワイヤ１９は、回転リン
グ６上のワイヤガイド２１に１巻ないし２巻程度巻き付
けておくことができる。

このように構成することにより、溶接時にモータ７から
歯車８，９を介して回転リング６に与えられる回転力を
動力源として、ワイヤ送給ローラ１４が回転し、アーク
１２中に？容加ワイヤ１９を供給するため、十分な余盛
をもつ溶接が可能となる。

〔発明の効果〕本発明によれば、下記の効果が得られる。

（１）チャンバ内に大気を混入することなく、ア−り中
へのワイヤ送給を可能にしたことで、チャンバ式固定管
自動溶接装置の特長を損わずに、余盛を必要とするｌノ
ークに適用できるようになった。

（２）電極棒移動用モータをワイヤ送給用の動力源に共
用しているため、専用のワイヤ送給モータを必要としな
いばかりでなく、ワイヤ送給モータを内蔵することによ
ってチャンバ容積が大きくなり、ガス消費量の増大を招
くことも避けられ、装置の製作コストおよびランニング
コストの低減が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による固定管自！Ｊ＋溶接装置のヘッド
側板を取り除き、溶接ヘッドと回転１ナングの一部を切
り欠いて示した正面図、第２図はその切断側面図である
。１・・・固定管、ｌａ・・・円周溶接部、２・・・溶接
ヘッド、５・・・不活性ガスが満たされたチャンバ、６
・・・回転リング、７・・・モータ、８・・・モータ出
力１袖に連結された歯車、９・・・回転リングの外周歯
車、１０・・・タングステン電極棒、１２・・・アーク
、１４・・・ワイヤ送給ローラ、１５・・・ＴＩＮ歯車
、１６・・・溶接ヘッドの固定歯車、１８・・・加圧ロ
ーラ、１９・・・溶加ワイヤ、２０・・・コンジットチ
ューブ、２１・・・ワイヤガイド。

Claims

【特許請求の範囲】

１、固定管の円周溶接部を溶接ヘッドの不活性ガスが満
たされたチャンバで覆い、該チャンバ内の回転リングに
取り付けた電極棒を溶接部との間にアークを発生させな
がら周回移動させてティグ溶接を行う固定管自動溶接装
置において、前記回転リング上に、溶接ヘッドの固定歯
車とかみ合って自、公転する遊星歯車と、該遊星歯車を
介して駆動されアーク中へのワイヤ送給を行うワイヤ送
給ローラを設けたことを特徴とする固定管自動溶接装置
。