JPH03180128A - あわび類の飼育槽装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、−枚貝であるあわび類の飼育槽装置に関し、
特に飼育かご内に水平状に配設された波板の下方部に各
波部毎に上向散水孔を有する給水管を配設して、あわび
類の生息域である波板裏面に直接に給水することにより
、あわび類の生息環境の向上を図ると共に、あわび類の
生息域の洗浄にあたっては水位を下げ飼育かとを露出さ
せるのみにより、給水管が有する上向散水孔からの散水
噴射の波板による反射水によって、飼育かご上の糞等か
らなる塵芥の洗浄の容易化を図るものに関する。

〔従来の技術〕

この種のあわび類の飼育槽装置においては、従来のもの
としては槽内に垂直方向に離間した状態で複数の横向格
子薄板が吊設され、横向格子薄板の水平縦方向両端部の
一方に給水口が他方に排水口がそれぞれ設けられ、槽内
の下方に複数の気泡管が配設されて、給水口と排水口と
による給排水により槽内の水平縦方向に水流を生起させ
ると共に、気泡管により上下方向の循環水流を生起させ
ることによって、横向格子薄板の格子状の各区画室にお
ける効果的なあわびの養殖を図ったあわびの養殖装置が
知られている（例えば特開昭６０−１２０９２８号公報
参照）。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のあわびの養殖装置においては、あわびの主たる生
息域である格子状の各区画室は横方向に開口して形成さ
れているのに対して、給水口と排水口とによる給排水に
より生起される水平縦方向の水流および気泡管からの気
泡により生起される上下方向の循環水流は、いずれも格
子状の各区画室に形成されている横方向の開口に対し直
角方向であるから、あわびの生息域である格子状の各区
画室内の水の流れが悪く、また槽内の下方に配設されて
いる気泡管からの気泡により上下方向の循環水流が生起
されるものであるから、この上下方向の循環水流により
槽内の底部に沈殿している残餌あるいは糞等のあわびの
排泄物からなる塵芥は。

上下方向に掻き混ぜられて水質の悪化をきたし、さらに
は格子薄板の水平縦方向両端部に配設されている給水口
と排水口とによる給排水により水平縦方向の水流が生起
されるものであるから、水流の下流域である槽の排水口
側の各区画室域の水質は特に悪化をきたし、総じてあわ
びの生息環境の低下を招くという問題があり、この問題
を克服するには格子薄板および槽底の清掃を頻繁に行な
わざるを得ないのであるが、格子薄板および槽底の清掃
にあたっては格子薄板を槽から引き上げなければならず
、清掃に手間を要するという問題があった。

本発明は上記従来技術の問題点を解決するもので、飼育
かご内に水平状に配設された波板の下方部に各技部毎に
上向散水孔を有する給水管を配設して、あわび類の生息
域である波板裏面に直接に給水することにより、あわび
類の生息環境の向上を図ることができると共に、あわび
類の生息域の洗浄にあたっては水位を下げ飼育かごを露
出させるのみにより、給水管が有する上向散水孔からの
散水噴射による波板裏面の洗浄、ならびに散水噴射の波
板を介した反射水による糞等からなる塵芥が堆積してい
る飼育かご上の洗浄を同時に行なうことによって、あわ
び類の生息域の洗浄の容易化を図ることができるあわび
類の飼育槽装置を提供することを目的とするものである
。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明のあわび類の飼育槽
装置においては、排水装置を有する槽内に飼育かごが潜
水状態に配設され、飼育かご内には水平状の波板がかご
底と間隔を存して配設されていると共に、波板の下方部
には各技部毎に上向散水孔を有する給水管が配設されて
いるものである。

〔作用〕

上記のように構成されたあわび類の飼育槽装置は、槽内
に潜水状態に配設されている飼育かご内に水平状の波板
がかご底と間隔を存して配設されているものであるから
、かご底上に海草あるいは人工餌料等の餌を敷設するこ
とにより、夜行性のあわび類は波板の裏面に付着して生
息するのであるが、波板の下方部には各技部毎に上向散
水孔を有する給水管が配設されているものであるから。

あわび類の生息域である波板裏面に直接に給水すること
ができるため、給水管の上向散水孔からの水中における
散水は周域水の抵抗により緩やかな流れとなり、あわび
類の行動を阻害することなく。

あわび類の生息による汚水を給水による洗浄水により押
し流すことによって波板下部のあわび類生息域の水質を
常時浄化することができる。また飼育槽は排水装置を有
するものであるから、あわび類の生息域の清浄にあたっ
ては排水装置による排水により水位を下げて潜水状態の
飼育かとを露出させると、給水管の上向散水孔からの散
水は水中における周域水の抵抗がなくなり散水噴射状態
となるため、この給水管の上向散水孔からの散水噴射に
より波板裏面を洗浄することができると同時に、散水噴
射の波板による反射水によりあわび類の糞等からなる塵
芥が堆積している飼育かご上を洗浄することができ、あ
わび類の生息域の洗浄を排水装置による排水により飼育
かごを露出するのみの操作によって容易に行なうことが
できる。

〔実施例〕

実施例について図面を参照して説明すると、１は飼育槽
で、該飼育槽１の側壁外面の下方部には排水装置２が装
設されており、該排水装置２は最下部の排水路に主排水
弁３を有すると共に、該主排水弁３を跨いだ高水位用の
第１サイフオン排水路４と、副排水弁５を有する低水位
用の第２サイフオン排水路６とから構成されている。

一方、飼育槽１内には複数の飼育かご７・・が高水位に
おいて潜水状態に適宜の支持手段により飼育槽１に着脱
自在に支持されており、また各飼育かご７・・内には水
平状の波板８・・が飼育かと７のかご底と間隔を存して
適宜の支持手段により各飼育かご７・・に着脱自在に支
持されていると共に、各波板８・・の下方部には各液部
毎に、主給水管９からフレキシブルチューブ１０・・し
こより連通された複数の」二向散水孔１２・・を有する
給水管１１・・が配設され、該各給水管１１・・は共通
の各分配間１１’・・を介して各波板８・・に固着され
ている。なお符号１０′はフレキシブルチューブ１０を
分配管１１’　に連結するクイックカップリングである
。

実施例は以上のように構成されているものであり、主排
水弁３および副排水弁４を閉じて高水位用の第１サイフ
オン排水路４による排水により飼育槽上内を高水位に保
持し、飼育かご７のかご底に海草あるいは人工餌料等の
餌１３を敷設し、波板８を各給水管１１・・と共に飼育
かご７内にかご底と間隔を存して支持させた飼育と７を
飼育槽上内に潜水状態に支持させ、フレキシブルチュー
ブ１０をクイックカップリング１０’により分配管１１
′に連結することにより主給水管９と給水管１１とを連
通して、波板８の下方部に各液部毎に配設された給水管
１１の上向散水孔１２より給水するものであるから、夜
行性のため波板８の裏面に付着しているあわび類１４の
生息域における汚水を給水による清浄水により押し流す
ことによって、波板８下部のあわび類１４生息域の水質
を常時浄化することができる。

また、あわび類１４の生息域の清浄にあたっては、副排
水弁５を開き低水位用の第２サイフオン排水路６による
排水により水位を下げて飼育かと７を露出させるのみに
よって、給水管１１の上向散水孔１２からの散水噴射に
より波板８の裏面を洗浄することができると同時に、散
水噴射の波板８による反射水によりあわび類１４の糞等
からなる塵芥１５が堆積している飼育かご７上を洗浄す
ることができる。

〔発明の効果〕

本発明は、以上説明したように構成されているものであ
り、槽内に潜水状態に配設されている飼育かご内に水平
状の波板がかご底と間隔を存して配設されて波板の下部
にあわび類の生息域が構成されており、このあわび類の
生息域である波板の下方部には各液部毎に上向散水孔を
有する給水管が配設されているものであるから、あわび
類の生息域である波板下部に直接に給水することができ
るため、あわび類の生息による汚水を給水による清浄水
により押し流すことによって波板下部のあわび類生息域
の水質は常時浄化され、あわび類の生息環境の向上を図
ることができると共に、あわび類の生息域の洗浄にあた
っては、排水装置による排水により水位を下げて飼育か
ごを露出するのみにより、給水管の上向散水孔からの散
水は散水噴射状態となるため、この散水噴射により波板
の裏面を洗浄することができると同時に、散水噴射の波
板による反射水によりあわび類の糞等からなる塵芥が堆
積している飼育かご上を洗浄することができるので、あ
わび類の生息域の洗浄の容易化を図ることができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図はあわび類
の飼育槽装置の要部の組立状態を示す斜視図、第２図は
あわび類の生息域を示す正面図、第３図はあわび類の飼
育槽装置の飼育状態を示す説明図、第４図はあわび類の
飼育槽装置の洗浄状態を示す説明図である。 １・・・飼育槽　　　２・・・排水装置７・・・飼育か
ご　　８・・・波板　　１１・・・給水管１２・・・上
向散水孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 排水装置を有する槽内に飼育かごが潜水状態に配設され
   、飼育かご内には水平状の波板がかご底と間隔を存して
   配設されていると共に、波板の下方部には各波部毎に上
   向散水孔を有する給水管が配設されているあわび類の飼
   育槽装置。