JPH0317894Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、エアラインホースを通して圧搾空気
を送り、途中で流量を調節して適量の空気をマス
クに供給するエアラインマスクに関するものであ
る。

（従来の技術） エアラインマスクは、酸欠や高濃度ガス雰囲気
中で作業をする際などに着用する保護具であり、
第２図に示したように、コンプレツサ１から長い
エアラインホース２を通して圧搾空気を送り、流
量調節コツク４で流量を調節して適量の空気をマ
スク３に供給する。流量調節コツク４は通常作業
者の腰などに固定しておく。マスク３と流量調節
コツク４との間は、身体の屈伸が容易なように蛇
管５で連結してある。エアラインホース内の圧力
は、通常５〜６Kg／cm²であるが、この圧搾空気を
流量調節コツク４で調節してほぼ常圧付近まで減
圧する。勿論マスク内は外部の圧力に対して陽圧
とし、外部からの危険なガスの侵入を阻止するよ
うになつている。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、作業中に何等かの原因で蛇管５の途
中が閉塞した場合、閉塞部より流量調節コツク側
の蛇管内の空気圧力が上昇し、蛇管がその圧力に
耐えられなくなつて破裂することがある。通常の
蛇管で1.0Kg／cm²程度、また老朽化した蛇管で0.4
Kg／cm²程度で破裂する。このように蛇管の破裂が
生じると、生命にかかわる重大な危険に陥ること
になる。

本考案は、上記問題点に鑑みてなされたもの
で、蛇管が閉塞しても破裂に至ることのないよう
な錯置を講じたものである。

（問題点を解決するための手段） マスクから延びた蛇管の端部とエアラインホー
スの端部に配置した流量調節コツクとの間に安全
弁を設けるものである。

（実施例） 以下図面により実施例を詳細に説明する。第１
図は、本考案の一実施例を示したもので、６は流
量調節コツク４と蛇管５との間に設けられた安全
弁である。安全弁６は、弁体７が弁座９に接する
ようにバネ８により常に付勢されており、弁箱１
０には１つ又は複数の孔１１が設けられている。
付勢バネ８は空気圧が例えば0.2Kg／cm²程度で弁
が開くように設定されており、また孔１１の大き
さは、弁部を通つた空気が容易に外部へ排出され
るように十分な大きさを持つている。

以上のように構成された本実施例では、蛇管５
が正常につながつているときは、安全弁６は閉じ
ており、従つて流量調節コツク４を通つた空気は
矢印Ａのように流れる。また、何等かの原因で蛇
管５が閉塞した場合は、蛇管５と流量調節コツク
４との間で空気圧が上昇し、その圧力が0.2Kg／
cm²を越えると安全弁６が開き、従つて空気は矢印
Ｂのように流れて外部へ排出される。蛇管５の閉
塞が直ると空気はマスク３の方へ流れるので圧力
は下がり、従つて安全弁６が閉じ、正常な状態に
復帰する。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、蛇管が
たとえ閉塞しても、安全弁が自動的に動作して圧
力は上昇せず、蛇管が破裂することはない。そし
て復帰後は正常に空気をマスクへ供給することが
できるので安全性が著しく向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例の構成図、第２図
は、従来のエアラインマスクを示す図である。 １…コンプレツサ、２…エアラインホース、３
…マスク、４…流量調節コツク、５…蛇管、６…
安全弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エアラインホースを通して圧搾空気を送り、エ
   アラインホースの端部に配置した流量調節コツク
   で流量を調節して適量の空気をマスクに供給する
   エアラインマスクにおいて、前記マスクから延び
   た蛇管の端部と前記流量調節コツクとの間に、前
   記蛇管が閉塞した時空気の圧力により弁が自動的
   に開いて空気を外部へ排出する安全弁を設けたこ
   とを特徴とするエアラインマスク。