JPH03177556A - レーザ溶射用ノズル - Google Patents
レーザ溶射用ノズルInfo
- Publication number
- JPH03177556A JPH03177556A JP1316926A JP31692689A JPH03177556A JP H03177556 A JPH03177556 A JP H03177556A JP 1316926 A JP1316926 A JP 1316926A JP 31692689 A JP31692689 A JP 31692689A JP H03177556 A JPH03177556 A JP H03177556A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal spraying
- nozzle
- gas
- laser beam
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000007751 thermal spraying Methods 0.000 title claims abstract description 27
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 22
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 claims abstract description 11
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims abstract description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims abstract description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract 2
- 239000007921 spray Substances 0.000 claims description 15
- 238000007664 blowing Methods 0.000 abstract description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 abstract 3
- 239000007924 injection Substances 0.000 abstract 3
- 239000002994 raw material Substances 0.000 abstract 2
- 239000012768 molten material Substances 0.000 abstract 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 50
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 31
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 15
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000011362 coarse particle Substances 0.000 description 5
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 3
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 2
- 229910001209 Low-carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- NRTOMJZYCJJWKI-UHFFFAOYSA-N Titanium nitride Chemical compound [Ti]#N NRTOMJZYCJJWKI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
- 239000010936 titanium Substances 0.000 description 1
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Nozzles (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
この発明はレーザ溶射用ノズルに関する。
〈従来の技術〉
線材(ワイヤ)を溶射材とするレーザ溶射法は本出願人
が開発したもので、 これまでに特開昭61−264
158、特開昭62−1771.66(特許第1516
092号) および特開平l−215961の三件を特
許出願している。
が開発したもので、 これまでに特開昭61−264
158、特開昭62−1771.66(特許第1516
092号) および特開平l−215961の三件を特
許出願している。
これらの発明において、用いるガスノズルは、円形また
はリング状であるが、二重ノズルではない。
はリング状であるが、二重ノズルではない。
〈発明が解決しようとする課題〉
線材(ワイヤ)を溶射材とするレーザ溶射法において、
溶融部を吹き飛ばして微粒子状にするためのガスを噴出
するノズルは、溶助微粒子をできるだけ高速で被溶射材
(基材)に衝突させるために、その口径を小さくしてガ
ス噴流の速度を大きくする必要がある。口径を太きくす
る程ガスの消耗量が増大することを避けるためにである
。しかしながら、前述の円形またはリング状ノズルだけ
では、噴出するガスの流束の直径が小さいため、以下に
述べるような問題が生じる。その第1は、溶融微粒子群
は、線材の溶融部を頂点とする円錐形状となって飛行す
るが、円錐の頂角が大きくなることである。そのために
、円錐の中心部を飛行する粒子は基材に垂直に衝突して
効率よく溶射膜を形成するが、円錐の周辺部を飛行する
粒子は基材表面に対して斜め方向から衝突するため、基
材に付着せずに跳ね返る粒子が多くなり溶射効率を下げ
ることになる。 第2には、円錐の周辺部を飛行する
粒子の直径が大きくなることである。その理由は次のよ
うに考えられる。レーザ溶射において、レーザ出力、ガ
ス圧力、線材の送給速度などの溶射パラメータを一定に
すると、溶融粒子の粒径は、一定の値を平均値とする正
規分布になる。
溶融部を吹き飛ばして微粒子状にするためのガスを噴出
するノズルは、溶助微粒子をできるだけ高速で被溶射材
(基材)に衝突させるために、その口径を小さくしてガ
ス噴流の速度を大きくする必要がある。口径を太きくす
る程ガスの消耗量が増大することを避けるためにである
。しかしながら、前述の円形またはリング状ノズルだけ
では、噴出するガスの流束の直径が小さいため、以下に
述べるような問題が生じる。その第1は、溶融微粒子群
は、線材の溶融部を頂点とする円錐形状となって飛行す
るが、円錐の頂角が大きくなることである。そのために
、円錐の中心部を飛行する粒子は基材に垂直に衝突して
効率よく溶射膜を形成するが、円錐の周辺部を飛行する
粒子は基材表面に対して斜め方向から衝突するため、基
材に付着せずに跳ね返る粒子が多くなり溶射効率を下げ
ることになる。 第2には、円錐の周辺部を飛行する
粒子の直径が大きくなることである。その理由は次のよ
うに考えられる。レーザ溶射において、レーザ出力、ガ
ス圧力、線材の送給速度などの溶射パラメータを一定に
すると、溶融粒子の粒径は、一定の値を平均値とする正
規分布になる。
このような粒径分布をする粒子群が、前述したガスの流
束内でとる挙動は、ある粒径以下の粒子はガス流に沿っ
て飛行するが、それより大きい粒子は、線材の溶融部か
ら放出されたときの速度ベクトルと、放出部でのガスの
速度ベクトルとの合成ベクトルをほぼ維持することによ
る。このため、円錐の周辺部を飛行する粒子の直径が大
きくなり、基材を移動させながら溶射膜を形成させよう
とするとき、粗い粒子のうえに細かい粒子が積層される
結果、溶射膜が均一組成にならず、摩耗特性を劣化させ
ることが判明している。すなわち、前述の均一組成では
ない溶射膜と、同じ溶射条件で、周辺部の粗い粒子を除
去した溶射膜とを比較すると、後者の方が優れた耐摩耗
特性を示す。周辺部の粗い粒子を除去するためには、円
錐状に飛行する粒子群の中に、円形の穴をあけた金属板
(マスク)を挿入すれば良いが、マスクに付着する粒子
が多くなるとこれを除去する必要があるとか、また、溶
射効率が悪くなるとかの新たな問題が生じる。本発明者
等は、これらの問題点を解決するためには、ガスを噴出
するノズルに問題があると考えてこの発明に至った。
束内でとる挙動は、ある粒径以下の粒子はガス流に沿っ
て飛行するが、それより大きい粒子は、線材の溶融部か
ら放出されたときの速度ベクトルと、放出部でのガスの
速度ベクトルとの合成ベクトルをほぼ維持することによ
る。このため、円錐の周辺部を飛行する粒子の直径が大
きくなり、基材を移動させながら溶射膜を形成させよう
とするとき、粗い粒子のうえに細かい粒子が積層される
結果、溶射膜が均一組成にならず、摩耗特性を劣化させ
ることが判明している。すなわち、前述の均一組成では
ない溶射膜と、同じ溶射条件で、周辺部の粗い粒子を除
去した溶射膜とを比較すると、後者の方が優れた耐摩耗
特性を示す。周辺部の粗い粒子を除去するためには、円
錐状に飛行する粒子群の中に、円形の穴をあけた金属板
(マスク)を挿入すれば良いが、マスクに付着する粒子
が多くなるとこれを除去する必要があるとか、また、溶
射効率が悪くなるとかの新たな問題が生じる。本発明者
等は、これらの問題点を解決するためには、ガスを噴出
するノズルに問題があると考えてこの発明に至った。
く問題を解決するための手段〉
この発明のレーザ溶射用ノズルは、溶射材である線材と
その溶融部を微粒子状にして吹き飛ばすためのガスとを
送給するノズルを一体のものとし、かつ、線材の出口の
周囲を二重のリング状のノズルで囲むことを特徴とする
。
その溶融部を微粒子状にして吹き飛ばすためのガスとを
送給するノズルを一体のものとし、かつ、線材の出口の
周囲を二重のリング状のノズルで囲むことを特徴とする
。
〈作用〉
この発明は、レーザ溶射用ノズルのワイヤ出ロズル(内
側ノズル)及びその周囲に設けたノズル(外側ノズル)
にL それぞれ単独でガス圧力を制御したガス供給装
置からガスが供給さ江 少ないガス消費量で溶融微粒子
の発散を抑え、溶射効率を高めることができる。
側ノズル)及びその周囲に設けたノズル(外側ノズル)
にL それぞれ単独でガス圧力を制御したガス供給装
置からガスが供給さ江 少ないガス消費量で溶融微粒子
の発散を抑え、溶射効率を高めることができる。
(実施例〉
第1図にレーザ溶射用ノズルの断面の概略図を例示する
。 線材(ワイヤ)は、レーザ溶射用ノズルの中心部を
通ってワイヤ出口2から送り出される。内側ガス供給口
5及び外側ガス供給a6がら供給されたガスはそれぞれ
内側ノズル3及び外側ノズル4から噴出する。
。 線材(ワイヤ)は、レーザ溶射用ノズルの中心部を
通ってワイヤ出口2から送り出される。内側ガス供給口
5及び外側ガス供給a6がら供給されたガスはそれぞれ
内側ノズル3及び外側ノズル4から噴出する。
第2図はこの発明の一実施例を示すもので、この図にお
いて、レーザ溶射用ノズル1から送給された線材(ワイ
ヤ)8は、上記ノズルlのワイヤ出口を通って、レンズ
等で集束されたレーザ光線7の高エネルギ密度部番ご挿
入される。挿入位置は、必ずしも焦点近傍とは限らず、
ワイヤの種類、線径、供給速度、レーザ出力及びガスの
種類によって適宜選べる。
いて、レーザ溶射用ノズル1から送給された線材(ワイ
ヤ)8は、上記ノズルlのワイヤ出口を通って、レンズ
等で集束されたレーザ光線7の高エネルギ密度部番ご挿
入される。挿入位置は、必ずしも焦点近傍とは限らず、
ワイヤの種類、線径、供給速度、レーザ出力及びガスの
種類によって適宜選べる。
溶融したワイヤの先端部は内側ノズル3から噴出するガ
ス流によって微粒子状になり、円錐11の形に分散して
飛行し、基材(被溶射材)9の表面に溶射I!10を形
成する。 この状態の時、外側ノズル4からガスを噴
出させると、飛行粒子の広がり角(2θ)が小さくなり
、飛行粒子が基材に衝突する最大角度(θ)も小さくな
る。 第2図に示すdsは溶射距離で、これが大きく
なると溶射効率が悪くなるが、溶融粒子の広がり角2θ
が小さくなれば効率が良くなることから、2θを小さく
することは、溶射効率を下げずに溶射距離を大きくとる
ことができるという実用上の利点が生じる。
ス流によって微粒子状になり、円錐11の形に分散して
飛行し、基材(被溶射材)9の表面に溶射I!10を形
成する。 この状態の時、外側ノズル4からガスを噴
出させると、飛行粒子の広がり角(2θ)が小さくなり
、飛行粒子が基材に衝突する最大角度(θ)も小さくな
る。 第2図に示すdsは溶射距離で、これが大きく
なると溶射効率が悪くなるが、溶融粒子の広がり角2θ
が小さくなれば効率が良くなることから、2θを小さく
することは、溶射効率を下げずに溶射距離を大きくとる
ことができるという実用上の利点が生じる。
第3図は、レーザ溶射用ノズルの内側ノズルのガス圧力
Piを5及び8 kg/cm’に設定したときに、外側
ノズルから噴出させるガス圧力POを変えると、溶融微
粒子の広がり角度2θが変化する様子を示すものである
。この場合のレーザ出力はマルチモードタイプの炭酸ガ
スレーザ3kW、ワイヤは直径0.91園の工業用純チ
タンワイヤで、その送給速度、三二;I は2 m/minである。ガスはアルゴンを用いている
。
Piを5及び8 kg/cm’に設定したときに、外側
ノズルから噴出させるガス圧力POを変えると、溶融微
粒子の広がり角度2θが変化する様子を示すものである
。この場合のレーザ出力はマルチモードタイプの炭酸ガ
スレーザ3kW、ワイヤは直径0.91園の工業用純チ
タンワイヤで、その送給速度、三二;I は2 m/minである。ガスはアルゴンを用いている
。
この図から明らかなように、内側ノズルのガス圧力が5
kg/cm2のとき、外側ノズルからガスを流さない
と、2θは44度であるが、 外側ノズルに8kg7
cm’の圧力でガスを流すと20は23度と約50%に
なる。内側ノズルのガス圧力を変えた場合にも同様のこ
とがいえ、内側ノズルのガス圧力が小さいほど、外側ノ
ズルの効果の大きいことをこの図は示唆している。
kg/cm2のとき、外側ノズルからガスを流さない
と、2θは44度であるが、 外側ノズルに8kg7
cm’の圧力でガスを流すと20は23度と約50%に
なる。内側ノズルのガス圧力を変えた場合にも同様のこ
とがいえ、内側ノズルのガス圧力が小さいほど、外側ノ
ズルの効果の大きいことをこの図は示唆している。
第4図は、直径10mmのマスクをレーザ光線の中心軸
から、それぞれ30mm、20mm及び0mm離して、
飛行粒子の中lこ置き、第2図に示した円錐の周辺部を
除去した場合の外側ノズルにかけるガス圧力と溶射効率
との関係を示すものである。ここでOmmとは、すなわ
ちマスクを用いないことを意味する。ガスはアルゴンを
用い、内側ノズルにかけるガス圧力は5kg/C112
、溶射距離は100mmである。被溶射材は、表面をサ
ンドブラストした軟鋼板で、その大きさは、縦横90m
m厚さ3.2mmである。レーザ出力3kW及び、1こ
・2と1 チタンワイヤの送給条件2m/mlnは、第3図の場合
と同様である。 この図から、マスクを用いると溶射
効率は低下するが、外側ノズルにかけるガス圧力をあげ
るにしたがって急速に効率が良くなることは明白である
。マスクを用いない場合は、外側ノズルのガス圧力の増
加に対して、溶射効率はあまり増加しないが、それでも
、外側のガス圧力を10 kg/cm2にすると、ガス
を流さない場合と比較して3%程度効率が増大している
。ただし、図示していないが、溶射距離を100mm以
上にすると、効率の差は3%以上になる。
から、それぞれ30mm、20mm及び0mm離して、
飛行粒子の中lこ置き、第2図に示した円錐の周辺部を
除去した場合の外側ノズルにかけるガス圧力と溶射効率
との関係を示すものである。ここでOmmとは、すなわ
ちマスクを用いないことを意味する。ガスはアルゴンを
用い、内側ノズルにかけるガス圧力は5kg/C112
、溶射距離は100mmである。被溶射材は、表面をサ
ンドブラストした軟鋼板で、その大きさは、縦横90m
m厚さ3.2mmである。レーザ出力3kW及び、1こ
・2と1 チタンワイヤの送給条件2m/mlnは、第3図の場合
と同様である。 この図から、マスクを用いると溶射
効率は低下するが、外側ノズルにかけるガス圧力をあげ
るにしたがって急速に効率が良くなることは明白である
。マスクを用いない場合は、外側ノズルのガス圧力の増
加に対して、溶射効率はあまり増加しないが、それでも
、外側のガス圧力を10 kg/cm2にすると、ガス
を流さない場合と比較して3%程度効率が増大している
。ただし、図示していないが、溶射距離を100mm以
上にすると、効率の差は3%以上になる。
内側ノズルだけの場合、マスクを用いて得た溶射膜の耐
摩耗特性が、用いない場合のものより優れていること、
・及びその原因についてはすでに述べた。さらに、外側
ノズルを併用した場合の溶射膜の摩耗特性を調べた結果
、マスクを用いた場合とほぼ同程度の耐摩耗特性がある
ことを見いだしている。溶射効率と耐摩耗特性とが同時
に改善されるためには、上記円錐の周辺部を飛行する粒
径の大きい粒子が円錐の中心部に押し込められて粒l二
三三三□□□1 子の広がり角2θが小さくな1−だけではなく、平均粒
径が小さくなっていることを示唆する。そこで、78射
膜表面の粗さを調べて比較検討した。その結果の一例を
述べると、内側ノズルに5 kg/am2の圧力でガス
を供給した場合、同条件でマスクを用いた場合及び外側
ノズルを併用しこれに5 kg/am2のガス圧力をか
けた場合、最大表面粗さはそれぞれ、180μm、10
0μm、100μmとなり、二重ノズルの使用によって
、ワイヤから放出される微粒子の直径が小さくなること
が明らかになった。
摩耗特性が、用いない場合のものより優れていること、
・及びその原因についてはすでに述べた。さらに、外側
ノズルを併用した場合の溶射膜の摩耗特性を調べた結果
、マスクを用いた場合とほぼ同程度の耐摩耗特性がある
ことを見いだしている。溶射効率と耐摩耗特性とが同時
に改善されるためには、上記円錐の周辺部を飛行する粒
径の大きい粒子が円錐の中心部に押し込められて粒l二
三三三□□□1 子の広がり角2θが小さくな1−だけではなく、平均粒
径が小さくなっていることを示唆する。そこで、78射
膜表面の粗さを調べて比較検討した。その結果の一例を
述べると、内側ノズルに5 kg/am2の圧力でガス
を供給した場合、同条件でマスクを用いた場合及び外側
ノズルを併用しこれに5 kg/am2のガス圧力をか
けた場合、最大表面粗さはそれぞれ、180μm、10
0μm、100μmとなり、二重ノズルの使用によって
、ワイヤから放出される微粒子の直径が小さくなること
が明らかになった。
なお、表面粗さを測定するための試験片の作成条件は、
レーザ出力3kW、チタンワイヤの供給速度2 m/m
in、溶射距離100 m mとし、被溶射材として表
面をブラスト処理していない厚さ4mmのステンレス鋼
板、ガスとして窒素を用いた。窒素を用いたのは、アル
ゴンを用いて得られるチタンの膜よりも窒素を用いて得
られる窒化チタンの膜の方が、表面がより粗く差が顕著
になるからである。 また、マスクによって、広がり
角2θが24度以上の線用の粗い粒子が除去されるよう
にした。
レーザ出力3kW、チタンワイヤの供給速度2 m/m
in、溶射距離100 m mとし、被溶射材として表
面をブラスト処理していない厚さ4mmのステンレス鋼
板、ガスとして窒素を用いた。窒素を用いたのは、アル
ゴンを用いて得られるチタンの膜よりも窒素を用いて得
られる窒化チタンの膜の方が、表面がより粗く差が顕著
になるからである。 また、マスクによって、広がり
角2θが24度以上の線用の粗い粒子が除去されるよう
にした。
以上述べたように、ワイ゛〒]「漸射材とするレーザ溶
射において、溶融したワイヤを、それに沿って流すガス
流によって微粒子状にして吹き飛ばす隈 飛行する粒子
の速度を大きくし、がっ、ガスの消耗量を小さくするた
めには、ガスノズルの出口断面積を小さくする必要があ
る。その結果、飛行粒子群の広がり角が大きくなるとと
もに、飛行粒子の形成する円錐の周辺部に粒径の大きい
粒子が多くなり、溶射効率の低下及び溶射膜の質の劣化
をもたらす。
射において、溶融したワイヤを、それに沿って流すガス
流によって微粒子状にして吹き飛ばす隈 飛行する粒子
の速度を大きくし、がっ、ガスの消耗量を小さくするた
めには、ガスノズルの出口断面積を小さくする必要があ
る。その結果、飛行粒子群の広がり角が大きくなるとと
もに、飛行粒子の形成する円錐の周辺部に粒径の大きい
粒子が多くなり、溶射効率の低下及び溶射膜の質の劣化
をもたらす。
マスクによって周辺部の粗い粒子を除去すると溶射膜の
質は良くなるが、溶射効率が悪くなる。
質は良くなるが、溶射効率が悪くなる。
本発明の二重ノズルを備えるレーザ溶射用ノズルによっ
てそれらの問題点を解決することが可能となった。
てそれらの問題点を解決することが可能となった。
第1図は本発明のレーザ溶射用ノズルの概略図、第2図
はこの発明の一実施例図、第3図は本発明の二重ノズル
の効果を、外側ノズルのガス圧力と飛行粒子の発散角度
との関係で示した図、第4図二:二りl は外側ノズルのガス圧力と溶射効率の関係を示した図で
ある。 図中、1はレーザ溶射用ノズル、2はワイヤ送給部、3
は内側ガスノズル、4は外側ガスノズル、5は内側ガス
供給口、6は外側ガス供給口、7はレーザ光線、8は線
材(ワイヤ)、9は基材(被溶射材)、■0は溶射膜、
1■は飛行する溶融粒子が形成する円錐、2θは溶融飛
行粒子の広がり角、dsは溶射距離を示す。
はこの発明の一実施例図、第3図は本発明の二重ノズル
の効果を、外側ノズルのガス圧力と飛行粒子の発散角度
との関係で示した図、第4図二:二りl は外側ノズルのガス圧力と溶射効率の関係を示した図で
ある。 図中、1はレーザ溶射用ノズル、2はワイヤ送給部、3
は内側ガスノズル、4は外側ガスノズル、5は内側ガス
供給口、6は外側ガス供給口、7はレーザ光線、8は線
材(ワイヤ)、9は基材(被溶射材)、■0は溶射膜、
1■は飛行する溶融粒子が形成する円錐、2θは溶融飛
行粒子の広がり角、dsは溶射距離を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 レーザ光線をレンズまたは鏡で収れんして 得られる高エネルギ密度部に、金属等の線材を溶射材と
して送給して溶融させ、ガス流で溶融部を微粒子状にし
て吹き飛ばすレーザ溶射法において、線材及びガスを供
給するためのノズルであって、線材の出口の周囲にガス
を噴出させるリング状のノズルを二重にして配置するこ
とを特徴とするレーザ溶射用ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1316926A JPH03177556A (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | レーザ溶射用ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1316926A JPH03177556A (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | レーザ溶射用ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03177556A true JPH03177556A (ja) | 1991-08-01 |
JPH05468B2 JPH05468B2 (ja) | 1993-01-06 |
Family
ID=18082462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1316926A Granted JPH03177556A (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | レーザ溶射用ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03177556A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05271898A (ja) * | 1992-02-17 | 1993-10-19 | Ind Technol Res Inst | 射出成形機における噴射スクリューの表面処理方法 |
JPH06200361A (ja) * | 1992-02-15 | 1994-07-19 | Siempelkamp Giesserel Gmbh & Co | 放射性原子炉燃料素子の遮蔽搬送容器およびこの遮蔽搬送容器に密閉層を形成する方法 |
EP1815912A1 (en) * | 2004-11-24 | 2007-08-08 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Thermal spray nozzle device and thermal spray device using the same |
GB2439934A (en) * | 2006-07-07 | 2008-01-16 | William Geoffrey Hopkins | Laser-assisted spray system and nozzle |
US10799984B2 (en) * | 2017-11-15 | 2020-10-13 | Granat Research, Ltd. | Metal droplet jetting system |
-
1989
- 1989-12-06 JP JP1316926A patent/JPH03177556A/ja active Granted
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06200361A (ja) * | 1992-02-15 | 1994-07-19 | Siempelkamp Giesserel Gmbh & Co | 放射性原子炉燃料素子の遮蔽搬送容器およびこの遮蔽搬送容器に密閉層を形成する方法 |
JPH05271898A (ja) * | 1992-02-17 | 1993-10-19 | Ind Technol Res Inst | 射出成形機における噴射スクリューの表面処理方法 |
EP1815912A1 (en) * | 2004-11-24 | 2007-08-08 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Thermal spray nozzle device and thermal spray device using the same |
EP1815912A4 (en) * | 2004-11-24 | 2008-11-26 | Kobe Steel Ltd | THERMAL SPRAY NOZZLE AND THERMAL SPRAY USING THE SAME |
GB2439934A (en) * | 2006-07-07 | 2008-01-16 | William Geoffrey Hopkins | Laser-assisted spray system and nozzle |
US10799984B2 (en) * | 2017-11-15 | 2020-10-13 | Granat Research, Ltd. | Metal droplet jetting system |
US11752575B2 (en) | 2017-11-15 | 2023-09-12 | Granat Research, Ltd. | Metal droplet jetting system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05468B2 (ja) | 1993-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7118052B2 (en) | Method and apparatus for atomising liquid media | |
US5043548A (en) | Axial flow laser plasma spraying | |
US4619845A (en) | Method for generating fine sprays of molten metal for spray coating and powder making | |
CA2308507C (en) | Slit nozzle for spraying a continuous casting product with a cooling liquid | |
CA2009127A1 (en) | Laser welding apparatus and process | |
TWI747982B (zh) | 電漿熔射裝置及熔射控制方法 | |
JP4171955B2 (ja) | 金属粉末を製造する方法及び装置 | |
CN113993642A (zh) | 排出由超声雾化产生的粉末的方法和实施该方法的设备 | |
US10391558B2 (en) | Powder manufacturing apparatus and powder forming method | |
JPH03177556A (ja) | レーザ溶射用ノズル | |
US20080093045A1 (en) | Method for Producing Metal Products | |
EP3867065B1 (en) | Method for the additive manufacturing of a component | |
JPH07110986B2 (ja) | プラズマ溶射方法及び装置 | |
JP2703378B2 (ja) | 液体を好ましくは溶融物を微小噴霧化するための方法及び装置 | |
JP2000351090A (ja) | レーザ溶射用ノズル | |
JP2001003151A (ja) | プラズマ溶射装置 | |
JPS6350404A (ja) | 金属粉末製造用噴霧ノズル | |
JPH08199207A (ja) | 金属粉末の製造方法およびその装置 | |
CN110480023A (zh) | 制造粉末雾化器及喷嘴和制造粉末雾化方法 | |
JP5185641B2 (ja) | 高速ガス溶射装置、プラズマ溶射装置及び噴射口部材 | |
RU2191637C2 (ru) | Распылительная головка электродугового металлизатора | |
JPH03240903A (ja) | 金属粉末製造用アトマイズノズルおよび金属粉末製造方法 | |
JPH02198620A (ja) | 微粉の製造方法とその溶湯ノズル | |
RU18654U1 (ru) | Распылительная головка электродугового металлизатора | |
CN118720151A (zh) | 一种振动气雾化设备 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |