JPH0317694Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、書棚或いは抽斗などに収納した書類や
書籍などを仕切る場合に用いる仕切部材に関す
る。

従来の技術及びその問題点 従来、書棚或いは抽斗などに収納した書類や書
籍などを仕切る場合に用いる仕切部材として、逆
Ｔ字状に構成されたものであるが、この構成のも
のは、通常鋼板をＬ字状に折曲した主部片の垂直
面下部外側に、高さの低い取付部を垂直に有した
断面Ｌ字状の副部片の前記取付部をスポツト溶着
などにより固着して成るが、この構成によれば、
主部片の垂直面下部外側に、副部片の取付部が突
出するため、書類などを主部片の垂直面に沿つて
その上方乃至手前方向から挿入して書棚などに収
納する場合、書類などの紙葉が主部片の垂直面と
副部片の取付部との間に挟まつて破損したり或い
は取付部の周縁に引掛つて挿入を不便にするなど
の欠陥があつた。

考案の目的、実施例及び作用 そこで本願は、上記した従来のものの欠陥を解
消することを目的としたもので、その実施例を以
下図面について詳述すると１は垂直面１ａの長さ
が水平面１ｂに比し長くなるように、例えば鋼板
をＬ字状に折曲成形して成る主部片で、その垂直
面１ａの下部に、前後方向に水平に延び、かつ、
その両端部が垂下する全体として下向きコ字状を
呈する突条２が膨出するように一体に設けてあ
り、本例では、突条２の外側縁を緩やかな傾斜面
Ｐによつて形成した場合を示している。３は垂直
な取付部３ａの長さが短くなるように鋼板をＬ字
状に折曲成形して成る副部片で、その水平面３ｂ
の大きさは、前記主部片１の水平面１ｂのそれと
等しく、かつ、取付部３ａの前後幅は、水平面３
ｂよりも短く形成されている。このように構成さ
れた主部片１と副部片３とは、それらの水平面１
ｂと３ｂとが同一水平面を形成し、かつ、副部片
３の取付部３ａの上部周縁を前記突条２によつて
囲むように、主部片１の垂直面下部に重合して、
スポツト溶接などにより固着して一体化される。

図中４は主部片１の水平面１ｂと、副部片３の
水平面３ｂとの下面に跨がつて取付けた滑止片で
ある。

しかして使用に際し、書棚などに本願仕切部材
を載置した状態で、従来と同様に、書類などを主
部片の垂直面１ａに沿うように、その上方乃至手
前方向から挿入すると、紙葉や表紙の端縁は、突
条２に自動的に乗り上つて、従来のように、主部
片１の垂直面１ａと副部片３の取付部３ａとの間
に挟つたり、或いは取付部３ａの周縁に引掛つた
りする惧れはなく、書棚などに容易に収納するこ
とができる。

考案の効果 本願は叙上のように構成されるものであるか
ら、仕切部材が載置されている書棚などに対し、
書類や書籍などを収納する場合に、破損や引掛か
りの生じる惧れはなく、取り扱いに極めて便利で
あるとい利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は側
面図、第２図は底面図、第３図は要部の拡大断面
図である。 図中、１は主部片、１ａは垂直面、１ｂは水平
面、２は突条、３は副部片、３ａは取付部、３ｂ
は水平面である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 垂直面と水平面とから成る断面Ｌ字状の主部
   材と、その垂直面下部外側に固着される取付部
   と水平面とから成る断面Ｌ字状の副部材とから
   構成され、前記取付部を主部材に対し固着した
   とき、その上縁部を囲むように、前記主部材の
   垂直面下部に、突条を一体に形成して成る書類
   などの仕切部材。 (2) 突条の外側縁を、緩やかな傾斜部によつて形
   成した実用新案登録請求の範囲第１項記載の書
   類などの仕切部材。 (3) 突条が、下向きコ字状を呈する実用新案登録
   請求の範囲第１項または第２項記載の書類など
   の仕切部材。