JPH031716Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、空気調和機のフイルタユニツトに
関するものである。

〔従来の技術〕

第４図は例えば実開昭59−54014号公報に示さ
れた従来の空気調和機用フイルタユニツトの分解
斜視図であり、図において、Ａは、断面逆Ｖ字状
空間を形成するようにしたフイルタ材１と、上
記逆Ｖ字状空間の両側面開口を閉鎖する塞ぎ板２
及びフイルタ枠３とからなるフイルタユニツト、
Ｂは上記フイルタユニツトＡを複数個連結する為
の枠板で、上記フイルタ枠３より小さい開口部４
を有し、この開口部４に挿入されたフイルタユニ
ツトＡはフイルタ枠３と枠板Ｂとで接着又は溶着
により固定され第７図に示すように空気調和機に
挿入されて、室内空気の除塵に使用されている。
第５図は、フイルタユニツトＡの平面図、第６図
は第５図の−線における断面図で、空気は吸
込開口部５から吸い込まれ、矢印で示すようにフ
イルタ材１を通過する。

次に作用について説明する。第７図に示す空気
調和機６において室内空気は、空気調和機６の吸
込口７から、フイルタユニツトＡの吸込開口部５
に入いり、フイルタ材１で除塵され、清浄空気
のみ、送風機８を通つて熱交換器９で熱交換さ
れ、吹出ダクト１０を介して吹出口１１より清浄
な冷風又は温風を室内へ吹出す。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、従来のフイルタユニツトＡは、フイル
タ材１で形成された逆Ｖ字状空間の両側面開口
を、樹脂、金属等の塞ぎ板２で閉鎖している為、
塞ぎ板２部分は、空気が通らずフイルタユニツト
Ａの性能に何ら寄与せず、又、フイルタユニツト
Ａを複数個組合わせて１つのフイルタとする為、
手間がかかり高価となつていた。

この考案は上記のような問題点を解消する為に
なされたもので、空気抵抗が小さくて、寿命の長
い、安価なフイルタユニツトを提供しようとする
ものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係るフイルタユニツトは、フイルタ
材で内部に断面逆Ｖ字状空間を形成し、この逆
Ｖ字状空間の両側面開口を、材にて構成された
塞ぎ板で塞いだものである。

〔作用〕

この考案では、上述のようにフイルタユニツト
を空気吸込開口部以外は、すべてフイルタ材で
形成したので、空気通過面積が多くなり、その結
果、空気抵抗が小さくなり、寿命も長くなる。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例について説明する。
１は内部に断面逆Ｖ字状空間が耳部１ａを介して
連続して複数個形成するように配設されたジグザ
グ状のフイルタ材、２は上記逆Ｖ字状空間の両
側面開口１ｂを閉鎖する、耳部２ａを有する材
製塞ぎ板で、各々の両側面開口１ｂに対応し、連
続して形成され、フイルタ材１と接着材等によ
り接合される。Ｂは上記フイルタ材１と塞ぎ板
２とで構成されたフイルタユニツトＡの吸込開口
５と同じ開口部４を有する枠板で、フイルタユニ
ツトＡの耳部１ａ及び２ａと、開口部４以外の枠
面で接着材等により接着されている。

このように構成されたフイルタユニツトにおい
て、空気は、吸込開口５から入いり、フイルタ
材１及び、材製塞ぎ板２を通過し、この時、空
気中の塵埃を除去する。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案では、フイルタ材で
形成した逆Ｖ字状空間の両側面開口を、材製塞
ぎ板で塞ぐようにしたので過面積が増え、その
結果空気抵抗が小さくなり寿命も長くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す空気調和機
のフイルタユニツトの分解斜視図、第２図は、フ
イルタユニツトの平面図、第３図は第２図の−
線における断面図、第４図は、従来のフイルタ
ユニツトの分解斜視図、第５図はこのフイルタユ
ニツトの平面図、第６図は第５図の−線にお
ける断面図、第７図はフイルタユニツトを適用し
た空気調和機の縦断面図である。尚、図中、同一
符号は、同一又は相当部分を示す。 図中、Ａはフイルタユニツト、Ｂは取付枠、１
はフイルタ材、２は塞ぎ板、３はフイルタ枠、
４は開口部、５は吸込開口、６は空気調和機であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に断面逆Ｖ字状空間を形成するように配設
   されたジグザグ状のフイルタ材と、上記逆Ｖ字
   状空間の両側面開口を閉鎖する塞ぎ板とからなる
   フイルタユニツトにおいて、上記塞ぎ板を、材
   にて構成したことを特徴とする空気調和機のフイ
   ルタユニツト。