JPH03170633A - 熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシート - Google Patents

熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシート

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JPH03170633A
JPH03170633A JP30865589A JP30865589A JPH03170633A JP H03170633 A JPH03170633 A JP H03170633A JP 30865589 A JP30865589 A JP 30865589A JP 30865589 A JP30865589 A JP 30865589A JP H03170633 A JPH03170633 A JP H03170633A
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JP
Japan
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core material
brazing
alloy
aluminum alloy
brazing sheet
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JP30865589A
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Takeshi Itagaki
武志 板垣
Ken Toma
当摩 建
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MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は,その一部または全部の冷間加工率が2〜1
0%となるような成形加工を経てろう付けされる、ろう
付け時における芯材の耐ろう侵食性に優れた、熱交換器
用アルミニウム合金プレージングシートに関するもので
ある。
[従来の技術] 例えば、ドロンカップ型熱交換器のチューブシートやラ
ジエーターのへッダープレートを形成するためのブレー
ジングシートは、一般に、プレス成形によって所定形状
に加工した後、ろう付けすることにより調製される。
上述したブレージングシートの芯材として、従来は、約
1wt.%のマンガンを含有するAI2−Mn系または
Al−Mn−Ca系合金が使用されている。
[発明が解決しようとする課題] 上述したチューブシ一トやヘッダープレートのように、
成形加工を施した後ろう付けされる、従来のAl−Mn
系またはA(1−Mn−Cu系合金からなるブレージン
グシートにおいては,成形加工時の冷間加工率が2〜1
0%の範囲に相当する部分で、ろう付け時における芯材
へのろうの侵食が著しくなり、その結果、ろう付け時に
座屈やろう付け不良が生じ,更に、ろう付け後の耐食性
や強度が低下するという問題があった。
従って、この発明の目的は、上述した問題を解決し、そ
の一部または全部の冷間加工率が2〜10%となるよう
な成形加工を経てろう付けを施しても、ろう付け時にお
ける芯材へのろうの侵食が防止され、ろう付け時におけ
る座屈やろう付け不良、および、ろう付け後の耐食性や
強度の低下が生ずることのない、熱交換器用アルミニウ
ム合金ブレージングシートを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は、上述した問題を解決し、ろう付け時にお
ける芯材の酎ろう侵食性に優れた熱交換器用アルミニウ
ム合金ブレージングシートを開発すべく、鋭意研究を重
ねた。その結果、次の知見を得た。
(1)芯材の戊分中にマンガンが含有されていると、成
形加工時の冷間加工率が2%未満または10%超の場合
においては,ろう付け時に生ずる再結晶が遅延するので
、再結晶粒が粗大化して,芯材へのろうの侵食が防止さ
れる。一方,成形加工時の冷間加工率が2〜10%の場
合においては,ろう付け時に生ずる再結晶の駆動力が小
さいので,再結晶が完全には終了せず、サブグレインが
形威される結果,芯材へのろうの侵食が著しくなる。
(2)芯材の戒分中にマンガンが含有されていない場合
には、再結晶が速やかに進むので5サブグレインの形或
が防止されるが、一方、再結晶粒が極めて微細になる結
果,その粒界を通じて、芯材へのろうの侵食が著しくな
る。
(3)マンガンは、アルミニウム合金中に、不純物とし
て不可避的に含有されている鉄による耐食性の低下を抑
制する作用、および、材料強度を向上させる作用を有し
ているので、芯材の成分中にマンガンが含有されていな
いと、ブレージングシートの耐食性および強度が低下す
る。
この発明は、上述の知見に基づいてなされたものであっ
て、 銅   : 0.2〜0.7wt.%、および、マンガ
ン二0.1〜0.7りt.%、 または,上記に加えて、 マグネシウム: O.OS〜0.6りt.%を含有し、
更に、 シ!J コ’,/   : 0.3〜0.6i.%、お
よび、ジルコニウム: 0.05〜0.2りt.%のう
ちの少なくとも1種を含有し、そして、アルミニウムお
よび不可避不純物:残りからなるアルミニウム合金製の
芯材の片面または両面に、An−Si系またはAl−S
i−Mg系のろう材をクラッドしてなる、その一部また
は全部の冷間加工率が2〜10%となる成形加工を経て
ろう付けされる、熱交換器用アルミニウム合金ブレージ
ングシートに特徴を有するものである゛。
次に、この発明のブレージングシートの芯材を構或する
アルミニウム合金の化学或分組或を、上述のように限定
した理由を説明する。
(.)マンガン(Kn) : マンガンには、ろう付け時の加熱によって形或される再
結晶粒を粗大化して,粒界を通じての芯材へのろうの侵
食を防止する作用がある。
しかしながら、マンガンの含有量が0.1%it,%未
満では、上述した作用に所望の効果が得られない.一方
、マンガンの含有量が0.7wt.%を超えると、成形
加工時の冷間加工率が2〜10%の範囲に相当する部分
でサブグレインが発生する結果、ろう付け時における芯
材へのろうの侵食が著しくなる。
従って、マンガンの含有量を、0.l〜0.7リt.%
の範囲内に限定した。
(b)銅(Cu) : 銅には、 これを. Al −0.1〜0.7wt.%
Mn合金中に添加すると、冷間加工率が2〜10%の部
分での再結晶を完全・に終了させてサブグレインの形成
を防ぎ、これにより,芯材へのろうの侵食を防止する作
用、および、素地中に固溶して合金の強度を向上させる
作用がある。
しかしながら、銅の含有量が0,2wt.%未満では、
上述した作用に所望の効果が得られない。一方、銅の含
有量が0.7tit.%を超えると、合金の融点が下が
る結果,ろう付け時に芯材へのろうの侵食が生ずるとと
もに、芯材の耐食性が低下する.従って、銅の含有量を
、0.2ご0 . 7wt.%の範囲内に限定した。
(C)  マグネシウム(Mg) : マグネシウムにも,銅と同じく、芯材へのろうの侵食を
防止する作用、および、素地中に固溶して合金の強度を
向上させる作用がある。従って、必要に応じ、Al−0
.1〜0.7wt.%旧合金中に銅と共に添加する. しかしながら、マグネシウムの含有量が0.05tit
,%未満では、上述した作用に所望の効果が得られない
。一方,マグネシウムの含有量が0.6wt.%を超え
ても、上述した効果に格別の向上が得られず、逆に芯材
の耐食性が低下する。従って、マグネシウムの含有量を
、0.05〜0.6tzt.%の範囲内に限定した。
(d)  シリコン(Si) : シリコンには, これをIQ−0.1〜0.7tgtJ
Mn合金中に添加すると, ろう付け時の加熱によりA
l− Mn − Si化合物となって微細に分散し、合
金の強度を向上させる作用がある。
しかしながら、 シリコンの含有量が0.3vtJ未満
では、上述した作用に所望の効果が得られない。
一方、シリコンの含有量が0.6vt.%を超えると、
合金の融点が下がる結果,ろう付け時に、芯材へのろう
の侵食が生ずると共に、芯材が局部的に溶融する等の問
題が生ずる。従って、シリコンの含有量を、0.3〜0
.6wtJの範囲内に限定した。
(e)  ジルコニウム(Zr) : ジルコニウムには, これをAl−0.1〜0.7wt
.%Mn合金中に添加すると、A Q Zr,となって
分散し、合金の強度を向上させる作用がある。
しかしながら、ジルコニウムの含有量が0.05wt.
%未満では、上述した作用に所望の効果が得られない。
一方、ジルコニウムの含有量が0 . 2wt.%を超
えても,上述した効果に格別の向上が得られず、逆に加
工性が低下する。従って、ジルコニウムの含有量を、0
.05〜0.2vt.%の範囲内に限定した。
次に,この発明の熱交換器用アルミニウム合金ブレージ
ングシートを、実施例により、本発明の範囲外のブレー
ジングシートと対比しながら説明する. [実施例] 第1表に示すように、この発明の範囲内の化学或分組或
を有するブレージングシートの供試体(以下、r本発明
供試体』という)&1〜7と、そして、第1表に併せて
示すように、少なくともその成分の1つがこの発明の範
囲外の化学或分組成を有するプレージングシートの供試
体(以下、「比較用供試体」という)No1〜9とを、
次に述べる方法によって調製した。
第1表に示す化学成分組或を有する厚さ45IIII1
のスラブを、通常の溶解鋳造法によって鋳造した。
鋳造されたスラブに対し均質化処理を施し、次いで、均
質化処理の施されたスラブを熱間圧延して厚さ9.6m
aの、芯材としてのアルミニウム合金薄板を得た4 次いで、上述した芯材としてのアルミニウム合金薄板の
両表面に、金属ろう材として、JIS A4104ニ規
定された、Si : 9.0−10.5wt.%を含有
する厚さ1.2mのAl−Si合金系の薄板を貼り合わ
せた上、 熱間圧延して厚さ2.5mのクラッド薄板を
調製した。このようにして得られたクラッド薄板に対し
、適宜中間焼鈍を施しながら、2%,10%および20
%の3種類の冷間加工率によって冷間圧延を施し、かく
して、厚さ0.51III+の本発明供試体Na 1〜
7および比較用供試体Na 1〜9を調製した。
このようにして調製された本発明供試体および比較用供
試体の各々に対し、1 0 −’Torrの真空中にお
いて、600℃の温度で5分間熱処理を施し、芯材への
ろうの侵食深さ,および、引張り強さを測定した。第1
表にその測定結果を併せて示す。
第1表から明らかなように,従来のAI2−llln系
合金である比較用供試体Nnl,従来のll−Mn−C
u系合金である比較用供試体Nα2、銅の含有量が本発
明の範囲を外れて低い比較用供試体Nα3、銅の含有量
が本発明の範囲を外れて高い比較用供試体Nα4、およ
び、マンガンの含有量が本発明の範囲を外れて高い比較
用供試体Nα6は、何れも、冷間加工率が2%および1
0%のときの芯材へのろうの侵食深さが大であり且つ引
張り強さも低かった. マンガンの含有量が本発明の範囲を外れて低い比較用供
試体NQ・5は、何れの冷間加工率でも、芯材へのろう
の侵食深さが大であり,且つ、引張り強さも低かった。
シリコンの含有量が本発明の範囲を外れて低い比較用供
試体Na 7は強度が低く、そして、シリコンの含有量
が本発明の範囲を外れて高い比較用供試体&8は、何れ
の冷間加工率でも芯材へのろうの侵食深さが大であり、
且つ,ろう付け時に芯材が局部的に溶融した。ジルコニ
ウムの含有量が本発明の範囲を外れて低い比較用供試体
Nα9は強度る芯材からなる本発明供試体Nα1〜7は
、何れも、冷間加工率が20%のときは勿論、冷間加工
率が2%および10%のときの芯材へのろうの侵食深さ
が小であり、且つ、引張り強さも高かった。
[発明の効果] 以上述べたように、この発明の熱交換器用アルミニウム
合金ブレージングシートによれば、その一部または全部
の冷間加工率が2〜10%となるような成形加工を経て
ろう付けを施しても,ろう付け時における芯材へのろう
の侵食が防止され、ろう付け時における座屈やろう付け
不良、および,ろう付け後の耐食性や強度の低下が生ず
ることがない、工業上有用な効果がもたらされる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、銅:0.2〜0.7wt.%、および、マンガン:
    0.1〜0.7wt.%、 を含有し、更に、 シリコン:0.3〜0.6wt.%、および、ジルコニ
    ウム:0.05〜0.2wt.%のうちの少なくとも1
    種を含有し、そして、アルミニウムおよび不可避不純物
    :残り からなるアルミニウム合金製の芯材の片面または両面に
    、Al−Si系またはAl−Si−Mg系のろう材をク
    ラッドしてなる、その一部または全部の冷間加工率が2
    〜10%となる成形加工を経てろう付けされる、熱交換
    器用アルミニウム合金ブレージングシート。2、銅:0
    .2〜0.7wt.%、 マンガン:0.1〜0.7wt.%、および、マグネシ
    ウム:0.05〜0.6wt.%、を含有し、更に、 シリコン:0.3〜0.6wt.%、および、ジルコニ
    ウム:0.05〜0.2wt.%のうちの少なくとも1
    種を含有し、そして、アルミニウムおよび不可避不純物
    :残り からなるアルミニウム合金製の芯材の片面または両面に
    、Al−Si系またはAl−Si−Mg系のろう材をク
    ラッドしてなる、その一部または全部の冷間加工率が2
    〜10%となる成形加工を経てろう付けされる、熱交換
    器用アルミニウム合金ブレージングシート。
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