JPH0316394Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はロールブラインドのスクリーン取付け
パイプの改良に関するものである。

［従来の技術］ 本考案の出願人は、ロールブラインドのスクリ
ーンを季節や趣好に合わせて簡単に交換するのに
適したロールブラインドのスクリーン取付けパイ
プ（実願昭59−041796号（実開昭60−154596号公
報））を提案した。そのスクリーン取付けパイプ
は回転駆動されるロールパイプに脱着自在に挿入
され、スクリーンはその上端部がスクリーン取付
けパイプの表面に接着されていた。したがつて、
スクリーン取付けパイプごと取替えることにより
スクリーンの交換ができるので、わずらわしいス
クリーンの張り替えは不要であつた。しかし、ス
クリーン取付けパイプにスクリーンを接着しなく
てはならないので、接着しにくい表面の凹凸が大
きい布地や、伸縮の大きな布地は使用することが
できないという問題があつた。

［考案が解決しようとする問題］ 本考案は接着しにくい表面の凹凸の大きな布地
や伸縮性の大きな布地も簡単に脱着することがで
きるスクリーン取付けパイプを提供して上記問題
を解決することを目的とするものである。

［問題を解決するための手段］ 前記目的を達成するため本考案のスクリーン取
付けパイプは合成樹脂製で外周面の一部が薄皮部
として切起こし可能に形成される。その薄皮状の
部分は根元の母線を中心に反転するから、スクリ
ーンの上端部も簡単に縫い付けることができる。
又、本考案のスクリーン取付けパイプを軸方向に
複数個の部分に分割すると、布地の伸縮に応じて
軸方向の長さを調整することができる。

［作用］ 本考案のスクリーン取付けパイプの表面の薄皮
部は一体に成形され、根元の母線を中心に反転可
能であるから、取扱いが容易であり、簡単にスク
リーンの上端部を縫い付けることができる。その
スクリーン取付けパイプは回転駆動されるロール
ブラインドのロールパイプに脱着自在に外嵌され
ているから、スクリーン取付けパイプごと交換す
ることにより、スクリーンの取替えを行うことが
できる。

軸方向に複数個の部分に分割されたスクリーン
取付けパイプは布地の伸縮に合わせて軸方向の長
さが調整されるから、伸縮性の大きな布地のスク
リーンでもその形状が使用中にゆがんだりするこ
とはない。

［考案の効果］ 上記の通り、本考案のスクリーン取付けパイプ
はスクリーンを縫い付けることができるので、表
面の凹凸の大きな布地や伸縮性の大きな布地もス
クリーンとして使用することができるという、従
来のものにはない優れた効果を有する。

又、軸方向に分割したものは、スクリーンの布
地が使用中に伸縮しても、その伸縮に応じてスク
リーン取付けパイプの長さも変るから、スクリー
ンの形状にゆがみを生じないという格別の効果が
得られる。

［実施例］ 本考案のスクリーン取付けパイプを図面に示す
実施例に基づいて説明する。

第１図に示すように、回転駆動されるロールパ
イプ１０に合成樹脂製のスクリーン取付けパイプ
２０が軸方向に挿入される。スクリーン取付けパ
イプ２０の内周面に設けられた凸条２２はロール
パイプ１０の外周面の軸方向凹溝１２に沿つては
まる。スクリーン取付けパイプ２０の外周面の一
部は薄皮部２４として切り起こされ、その根元２
６の母線を中心に反転可能に形成される。この薄
皮部２４はフイルム状であり、扱いやすいので、
スクリーン３０の上端部を簡単に縫い付けること
ができる。スクリーン３０とその下端のウエイト
バー３２の重量が薄皮部２４に作用して鎖線で示
すように伸張させるが、スクリーン取付けパイプ
２０の材質と薄皮部２４の厚さはその荷重に十分
耐えるように設定されている。

スクリーンの上端部は薄皮部に必ず縫い付けな
ければならないということはない。接着しやすい
布地であれば、当然、接着により薄皮部に取付け
られる。

スクリーンを下げ切ると、第２図に示すよう
に、スクリーン取付けパイプ２０とそれから延び
る薄皮部２４とその根元２６がスクリーン３０の
上に露出するが、スクリーン３０を下げ切ること
は少ないので、この部分が露出することはあまり
ない。

伸縮性の大きな布地をスクリーン３０として使
用する場合は、第３図に示すように、スクリーン
取付けパイプを軸方向に複数個の部分２０，２
０，２０に分割する。各部分２０はロールパイプ
１０の外周面上を軸方向に摺動することができる
ので、全体の軸方向の長さはスクリーン３０の伸
縮に応じて調整することが可能である。この長さ
を調整すれば、使用中にスクリーン３０が伸縮し
ても、それによつてスクリーンの形状がゆがんだ
りすることはない。

スクリーンの取替えは、スクリーン取付けパイ
プごとロールパイプから外し、別の新しいスクリ
ーンを取付けたスクリーン取付けパイプをロール
パイプに挿入することにより行われるので、スク
リーンの張りかえは不要であり、作業は至つて簡
単である。

このように、本考案のスクリーン取付けパイプ
はロールパイプへの脱着が可能であるから、スク
リーンの取替えがスクリーン取付けパイプの交換
により簡単になされるばかりでなく、スクリーン
の上端部を縫い付けにより取付けることができる
から、接着しにくい表面凹凸の大きな布地もスク
リーンとして使用できるという効果を持ち、軸方
向に分割されたものは、スクリーンの伸縮に全長
を合わせることができるから、伸縮性の大きな布
地もスクリーンとして使用することができるとい
うこれまでのものにはなかつた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のスクリーン取付け
パイプを備えたロールブラインドの要部側断面
図、第２図は第１図の実施例の正面図、第３図は
他の実施例の第２図に相当する図である。 図において、符号１０はロールパイプ、２０は
スクリーン取付けパイプ、２４は薄皮部、２６は
根元、３０はスクリーンをそれぞれ示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 回転駆動されてスクリーン３０を巻上げ巻下
   げるロールパイプ１０に軸方向に脱着自在に固
   定されて表面にスクリーンの上端部が止着され
   るスクリーン取付けパイプ２０であつて、前記
   スクリーン取付けパイプの外周面の一部は薄皮
   部２４として切起こし可能に形成されてその根
   元２６の母線を中心に反転可能であることを特
   徴とするスクリーン取付けパイプ。 ２ スクリーン取付けパイプ２０は軸方向に複数
   個分割されてロールパイプ１０に外嵌されるこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のスクリーン取付けパイプ。