JPH03162862A - 煙化による環境空間消毒システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 家畜舎や屋内園芸施設、その他各橿 本発明は、 建造物内の環境空間（空気中）を、煙化（超微粒子化）
した薬液で消毒するための煙化による環境空間消毒シス
テムに関するものである．［従来の技術〕 家畜舎や屋内園芸施設、人が多く集散する屋内施設、塵
埃や湿気の多い建造物内の環境空間は、ウイルス、細菌
、リケッチア、真菌等の有害微生物で汚染され、また、
有害小昆虫等が繁殖することが多いので、環境空間の衛
生状態を良好に保つためには、薬剤による適切な消毒を
施すことが必要である． 従来、そのための環境空間の消毒は、動力噴霧機や人力
噴霧機により、薬液を霧化（粒子径ｌＯμ以上）して限
局的に環境空間に対して噴散する手段によって行われて
いｋ． ［発明が解決しようとする課題］ 従来の薬液の霧化噴散による環境空間の消毒手段にあっ
ては、噴散される霧化薬液の粒子が太きいため、空中噴
霧によっては霧化薬液が環境空間の極く狭い範囲にしか
いきわたらず、広い環境空間の完全な消毒が困難である
うえ、特に物陰や窪み等の消毒には効果が得られないの
が実状であった， ところで、家畜舎においては、消毒が十分になされない
物陰や窪み等で有害微生物が特に繁殖しやすいので、そ
のことが家畜の飼育環境を悪化させる原因となって、家
畜に呼吸器疾患を多く発生させているのも実状である。

本発明は、上述のような実状に鑑み、家畜舎や屋内園芸
施設、その他各種建造物内の環境空間において、消毒用
薬液を煙化（３μ以下に［微粒子化）して噴散させるこ
とにより、環境空間の全域にＭ液を十分かつ均等にいき
わたらせて、環境空間の消毒を完全に行うことができ、
しかも、環境空間内ではｌＩ液の被浴を全く生じさせる
ことなく、安全な消毒を行うことができる煙化による環
境空間消毒システムを提供することを目的とするもので
ある． ［ｔ［を解決するための手段コ 本発明は、その目的を達成するための手段として次のよ
うに構成した。

すなわち、消毒用薬液を超音波振動子により煙化（３μ
以下に超微粒子化）し、かつ煙化された薬液を噴出させ
る薬液煙化部と、薬液煙化部で煙化された薬液を拡散移
行させる送風部とで構成ざれ、上記送風部は煙化された
薬液の噴出方向に沿って渦流風を送風するものであるこ
とを特徴とする煙化による環境空間消毒システムとした
ものである． そして、上記構成においては、薬液煙化部の煙化薬液の
噴出方向を斜め上向きとし、その噴出方向が渦流風を送
風する送風部の送風方向の延長線上で交わるようにする
ことができる。

［　　作　　　　　　　用　　コ 本発明に係る煙化による環境空間消毒システムによれば
、薬液煙化部で消毒用Ｍ液が超音波振動子で煙化（Ｍｌ
ｉａ粒子化）され、かつ環境空間に噴出される．そして
、噴出された煙化薬液は、送風部から送風される渦流風
にのってさらに拡散されながら移行するので、煙化され
た薬液は急速かつ環境空間の全域にわたって均等に拡散
する．特に、薬液煙化部の煙化薬液の噴出方向を斜め上
向きとし、その噴出方向が送風部の送風方向の延長線上
で交わるように構成したものでは、煙化された薬液が送
風方向の延長線上で渦流風によって急速かつ均質に混合
され、送風による煙化薬液の均等拡散作用が一層良好で
ある。

［　　実　　　施　　　例　　］ 本発明の一実施例を図面について説明する。

第１図および第２図において、ｌは薬液煙化部であって
、この５Ｒ液煙化部ｌは、薬液槽２内に超音波振動子３
を備え、薬液槽２の上部前面には煙化薬液の噴出筒４が
横に並べて設けられている。

上記噴出筒４は、開口端をやや小径に紋った環状受面５
を有しており、開口端剣がやや上向きに装着されている
。６は内部送風機、７は噴出河の周囲間口部である．８
は送風部であって、この送風部８は薬液の噴出箇４の方
向に沿って渦流風を送風する２基の送風機からなるもの
である。

９は薬液貯留槽、ＩＯは水槽、１１はボンブであって、
薬液貯留槽９から吸上バイブ１２、切替弁１３、ボンブ
Ｉ１および電磁弁１４を介して薬液ｐｌ２に薬液が供給
されるように構成ざれており、切替弁１３の切替えで水
槽１０からボンブｌ１により薬液１２に水の補給ができ
るようになっている。１５は薬液戻しパイプ、Ｉ６は切
替弁であって、この切腎弁１６の切替操作で薬液槽２の
薬液を戻しバイブＩ５を経て薬液貯留槽９へ戻し、また
薬液槽２内を洗浄した場合の廃液を排出バイブｌ７から
排出することができる， 以上のように構成された煙化による環境空間消毒システ
ムにおいて、薬液煙化部１の薬液槽２には、薬液貯留槽
９および水槽１０から一定の液位ａを保つように薬液や
水が供給される。そして、超音波振動子３によって薬液
が煙化（３μ以下に超微粒子化）され、噴出筒４から噴
出し、内部送風機６の送風によってその方向に誘導され
たうえ、さらに送風部８から送風される渦流風にのせら
れて拡散し、かつ前方に移行する。

このように拡散し、かつ移行する煙化薬液は、その粒子
が掻く小さいので、環境空間の全域にわたって均等に、
特に物陰や窪み等にもそれが十分にいきわたる。このた
め、環境空間の消毒を完全に行うことができ、しかも、
環境空間内では薬液の被浴を全く生しさせることなく、
安全な消毒を行うことができる 特に、第３図に示すように、薬液煙化部ｌの噴出筒４の
煙化薬液の噴出方向が斜め上向きであり、その噴出方向
が送風部８の送風方向の延長線上ｂで交わるようになっ
ているので、煙化薬液が渦流風によって急速かつ均質に
混合され、一層良好な煙化薬液の均等拡散が行われる。

消毒用薬液としては、一般的には塩素系の水剤が用いら
れるが、環境空間の状況、消毒の対象微生物の種類、安
全性等の観点から、適宜の選択が行われる。なお、薬液
は水状態のものが最適であるが、ある程度の粘稠性があ
っても差しつかえはない。ただし、発泡性があるものは
煙化が妨げられるので好ましくない．煙化された薬液の
粒子は３μ以下である（ちなみに、霧化された粒子は最
小でも１０μ、程度であり、多くはそれより逼かに大き
い〉．そして、このように煙化された薬液では、その直
接噴射を受けても、被噴射体面が濡れないので、直に被
浴することがなく、安全性がきわめて高い。

次に本発明に係る環境空間消毒システムを使用した実験
結果の一例を示す。

場　　所：　多数頭飼育を行う豚舎 容積等二前後長ｌｏｏｍ，横幅３０ｍ，高さ３ｍ．有効
容積約９０００ｍ３ 使用薬剤：　ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム（商品
名：　クレンテ） 薬剤の希釈率：　　２ｇ／２？χ＝Ｘ１０００（一次蒸
留水） 室　　　温：　１　９℃ 室　　　温：　５９％ ２　　圧：　　７４３ｍｂ 上記の条件下において、豚舎内の一端に本発明に係る装
置を設置し、煙化した薬液の噴出開始後、約１０分後に
は、装置の設置位置から最も離れた位置にも煙化薬液が
充満していることが確認できた。また、この時点で豚舎
内の各位置で煙化薬液の飛散濃度を測定した結果は略同
等であった。

実験開始１時間後、豚舎内各位置の空ス、壁面各部から
撞取した付着物につき細菌等の培養試験を行った結果、
その存在は認められなかった。

［発明の効果コ 本発明は、前記のように、消毒用薬液を超音波振動子に
より煙化（超微粒子化）し、かつ煙化された薬液を噴出
させる薬液煙化部と、薬液煙化部で煙化された薬液を拡
散移行させる送風部とて構成され、上記送風部は煙化さ
れた薬液の噴出方向に沿って渦流風を送風するものであ
るから、消毒用薬液を煙化（超微粒子化）して噴散させ
、環境空間の全域に薬液を十分かつ均等にいきわたらせ
て、環境空間の消毒を完全に行うことができ、しかも、
環境空間内では薬液の被浴を全く生じさせることなく、
安全な消毒を行うことができる．特に、薬液煙化部の煙
化薬液の噴出方向を斜め上向きとし、その噴出方向が送
風部の送風方向の延長線上で交わるように構成したもの
では、煙化された薬液が送風方向の延長線上で渦流風に
よって急速かつ均質に混合され、送風による煙化薬液の
均等拡散作用が一層良好となるので、上記効果を一段と
向上させることができる．

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は一部を破断し
て示すシステム全体の正面図、第２図は同上縦断側面図
、第３図は要部の作用説明図である． ■・・・薬液煙化部、２・・・薬液槽、３・・・超音波
振動子、４・・・噴出筒、８・・・送風部 ８ 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）消毒用薬液を超音波振動子により煙化（超微粒子
   化）し、かつ煙化された薬液を噴出させる薬液煙化部と
   、薬液煙化部で煙化された薬液を拡散移行させる送風部
   とで構成され、上記送風部は煙化された薬液の噴出方向
   に沿って渦流風を送風するものであることを特徴とする
   煙化による環境空間消毒システム。
2. （２）薬液煙化部の煙化薬液の噴出方向を斜め上向きと
   し、その噴出方向が渦流風を送風する送風部の送風方向
   の延長線上で交わるように構成したことを特徴とする請
   求項（１）記載の煙化による環境空間消毒システム。