JPH03162667A - 測定装置 - Google Patents

測定装置

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JPH03162667A
JPH03162667A JP2199195A JP19919590A JPH03162667A JP H03162667 A JPH03162667 A JP H03162667A JP 2199195 A JP2199195 A JP 2199195A JP 19919590 A JP19919590 A JP 19919590A JP H03162667 A JPH03162667 A JP H03162667A
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transmission
echo
sequence
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Shiyuuzou Wataka
修三 和高
Koichiro Misu
幸一郎 三須
Tsutomu Nagatsuka
勉 永塚
Mitsuhiro Koike
光裕 小池
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] である。
C従来の技術] 従来のこの種の超音波を用いた検査装置については、例
えば、 ビー.E一.り−とイー.エス,ファ−6ソシ “高速
デジタル・ゴーレイコード深傷システム”ザ・アイトリ
プルイー超音波シシボジウAの議事録1981年.第8
88頁〜第891頁(以下、文献Aと略称する。) (B.B.Lee and E.S.FurHason
, ”High−SpeedDigital Gola
y Code Flaw Detection Sys
tem,in Proceedings of the
 TEEE UltrasonicsSymposiu
m, 1981, pp.88B − 891)、ト.
ビー,りーとイー.エス.ア,−6ソン “超音波エヌ
.デー.イー相関深傷システムの評価゜′音波及び超音
波のアイ} リ2 ルイー会報vol.sU−29, 
no.6. 11月, 1982年,第359頁〜第3
69頁(以下、文献Bと略称する。)(B.B.Lee
 and E.S.Furgason, ”^n Ev
aluationof Ultrasound NDE
 Correlation Flaw Detecti
onpp.359 − 369)及び ビー.ビー,リーとイー.エス.ア,−5ソン ゛高速
デジタノレ・ゴーレイコード深傷システム゜゛超音波、
7月、1983年,第153頁〜第161頁(以下、文
献Cと略称する。)([l.B.Lee and E.
S.Furgason, ”Iligl+−Speed
Digital Golay Code Flau+ 
Detection SystemLlltrason
ics, July, 1983, pp.153 −
 161)に示されている。
従来例の構成を第19図を参照しながら説明する第19
図は、例えば文献Cに示された従来の超音波を用いた検
査装置を示すブロック図である。
第19図において、従来の検査装置は、信号源(1)と
、この信号源(1)に接続されたデジタル遅延線(2)
と、信号源(1)及びデジタル遅延線(2)に接続され
たバイボーラ変換器(3)と、このバイボーラ変換器(
3)に接続されたl−ランスミッタ(4)と、同じく信
号i(1)及びデジタル遅延線(2)に接続されたバイ
ボーラ変換器(5)と、超音波探触子(6)と、この超
音波探触子(6)、トランスミッタ(4)及びバイポー
ラ変換器(5)に接続されたアナログ相関器(7)と、
このアナログ相関器(7)に接続された表示器(8)と
から構成されている。
なお、超音波探触子(6)は、水槽の水中に設置され、
超音波探触子(6)の対向する位置にしんちゅうのター
ゲットSが配置されている。また、アナログ相関器(7
)は、超音波探触子(6)及びバイボーラ変換器(5)
に接続された掛け算器(7a)、この掛け算器(7a)
に接続された積分器(7b)とから横成されている。さ
らに、信号源(1)とデジタル遅延線(2〉との間、信
号源(1)とバイボーラ変換器(3)及び(5)との間
、デジタル遅延線(2)とバイボーラ変換器(3)及び
(5)との間にはANDゲート等の論理回路が押入され
ている。システムコントロール(9)は、制御するため
に上述した各a器、回路に接続されている。
つぎに、上述した従来例の動作を第20[2I及び第2
1図を参照しながら説明する。
第20図は例えば文献Bに示された従来の超音波を用い
た検査装置の送信信号を示す波形図、第21図は例えば
文献Bに示された従来の超音波を用いた検査装置の圧縮
パルスを示す波形図である。
第20図において、横軸はビット(BITS)の単位で
表されているが、単位のビットに単位の時間を対応させ
れば横軸の単位は時間として読み替えることができる。
文献Bでは、単位のビットに対応させる単位の時間を記
号δで表している。従って、送信信号のパルス幅は、6
3×δである。
この送信信号は、振幅が特殊な系列により符号化された
、周波数帯がベースバンドの信号てある.振幅の符号f
ヒについては、後述することとし、まず、使用されてい
る系列について説明する。
使用されている系列は、長さが63ビットの有限長系列
が用いられ、周期長が63ビットの周期系列てあるm系
列(maximal Iengthsequence)
を、一周期で打ち切って作られている。
■1系列については、例えば『符号理論一宮川洋、岩垂
 好裕、今井 英樹 共著昭和54年6Dと略称する。
)に詳しく述べられている。
m系列は、長さが無限長の周期系列であり、系列をなす
成分が2つの要素からなる2値系列である.2つの要素
には、符号十と符号一が割り当てられる場合もあるし、
数値+1と数値−1、あるいは数値1と数値Oとが割り
当てられる場合もある。第20図の例では、周期長が6
3ビットで、長さが無限長のm系列をもとにして、その
一周期を取り出して有限長系列を作っている。
次に、この有限長系列を用いた振幅の符号化について説
明する。
有限長系列をなす要素十に振幅+1を、要素一に振幅−
1を対応させて、系列の要素士の表れる順番にしたがっ
て、単位時間δ毎に振幅を相対値で±1に変調している
.このような信号は、振幅を符号化された信号と呼ばれ
る。
第21図において、第20図と同様に、横軸はビットの
単位で表示されているが、単位のビットに単位の時間δ
を対応させれば、横軸の単位は時間とこの圧縮パルスは
、長さ64ビットの有限長系列により振幅符号化した送
信信号を用いた場合の例である。この系列は、第20図
の送信信号を土戊するときに用いた長さ63ビットの有
限長系列に、1ビットを付加して作られたものである。
従って、この送信信号のパルス幅は、64×δである。
エコーのパルス幅もこれとほぼ同等の長さである。
第21図で示すように、圧縮パルスのエネルギーの大半
は、図中、中央の時間幅内(数ビッl− Xδ)に集中
している。この中央の振幅の大きい信号部分は、圧縮パ
ルスの主ローブと呼ばれる。主ローブのパルス幅は短い
。これは、エコーのエネルギーが時間軸上のほぼ一点に
圧縮されたことを意味している。主ローブの両側の振幅
の小さい信号部分は、圧縮パルスのレンジサイドローブ
と叶ばれる。
さて、信号源(1)及びデジタル遅延線(2)から、バ
イボーラ変換器(3)及びトランスミッタ(4)を介し
て、第20図で示したような、送信信号が生成される。
この送信信号により超音波探触子(6)が励振される。
超音波探触子(6)から水中に放射された超音波は、タ
ーゲッl− Sにより反射され、再び超音波探触子(6
)により受信される。超音波探触子(6)により受信さ
れたエコーは、アナログ相関器(7)の掛け算器〈7a
)に伝達される。
上述したエコーのパルス幅は、送信信号と同等に長い。
すなわち、エコーのエネルギーは、送信信号のパルス幅
にほぼ相当する長い時間(ほぼ、63×δ)にわたって
、ほぼ一様に分布している。
一方、前記送信信号と同じ信号が、デジタル遅延線(2
)及びバイボーラ変換器(5)を介して、アナログ相関
器(7)の掛け算器(7a)に伝達される。
アナログ相関器(7)は、エコーと送信信号との間の相
関演算を実行する。この相関演算により、送信信号と同
等に長い時間にわたって、時間軸上にほぼ一様に広がっ
て分布していたエコーのエネルギーは、時間軸上のほぼ
一点に圧縮される。圧縮されて得られたパルスは、圧縮
パルスと呼ばれる。
アナログ相関器(7)により得られた圧縮パルスは、表
示器(8)に伝達され、最終結果として表示される。
上述した従来の超音波を用いた検査装置の距離分解能は
、圧縮パルスの主ローブのパルス幅(圧縮パルスのパル
ス幅と略称される。)により決まる。送信信号のパルス
幅が長いにもががわらず、圧縮パルスのパルス幅は上述
したように短い。従って、もともとパルス幅の短い送信
信号を用いたパルスエコー法による超音波を用いた検査
装置の場合と同等の分解能が得られる。
一方、S/N比(信号対雑音比)は、送信信号の平1,
+送信エネルギーが大きいほど高くなる。平均送信エネ
ルギーは、送信信号のパルス幅が長いほど大きい。従っ
て、従来の検査装置は、もともとパルス幅の短い送信信
号を用いたパルスエコー法に比べ、高いS/N比が得ら
れる。
以上のように、従来の超音波を用いた検査装置は、分解
能も優れ、S/N比.も高くとれる。
しかし、従来の検査装置は、圧縮パルスのレンジサイド
ローブのレベルが高いと、それが表れる時間に対応ずる
試験体内の位置に、反射体く欠陥など〉があるものと誤
認してしまう問題点がある。
この問題点を避けるには、圧縮パルスのレンジサイドロ
ーブのレベルを低くする必要がある。これを達成するに
は、送信信号の符号化に用いる系列の自己相関関数のレ
ンジサイドローブのレベルを低くする必要がある。言い
換えれば、送信信号の符号化に用いる系列として、自己
相関関数のレンジサイドローブのレベルが低い系列を用
いる必要がある。
以下、圧縮パルスのレンジサイドローブと、系列の自己
相関関数のレンジサイドローブとについて第22図を参
照しながら説明する。なお、系列の自己相関関数の定義
については、文献Dに詳しく述べられている。
第22図は、第20図の送信信号の符号化に用いた有限
長系列の自己相関関数を示す波形図である。
m系列自体は、文献Dの第479頁〜第483頁に述へ
られているように、自己相関関数が主ローブと呼ばれる
鋭いピークをもち、レンジサイドローブのレベルが低い
特性をもつ系列である。しかし、文献Dの第489頁に
述べられているように、レンジサイドローブのレベルの
低い周期系列の1周期を取り出して有限長系列を作った
場き、もともとの周期系列の自己相関関数のレンジサイ
ドローブのレベルが低いからといって、第22図で示す
ように、上述したように作った有限長系列の自己相関関
数のレンジサイドローブのレヘルが低いとc..t限ら
ない。
m系列自体の自己相I3!I関数のレンジサイドローブ
のレベルは、周期長をnで表し、主ローフのピーク値が
1となるように規格{ヒして表すと、絶対値で1 / 
nとなることが、文献Dの第479頁〜第480頁に示
されている。従って、周期長が63ビッ1への場合には
、1/63=0.0159となる。
しかし、第22図をみると、第20図の送信信号の符号
1ヒに用いた有限長系列の自己相関関数では、レンジサ
イドローブのレベルは少なくとも0.1以上と、m系列
自体の自己相関関数のレンジサイドローブのレベルより
も1桁大きい。
すなわち、m系列を有限長で打ち切って作った系列を送
信信号の符号化に用いたのでは、圧縮パルスのレンジサ
イドローブのレベルが高い欠点がある。第21図に示し
た圧縮パルスは、レンジサイドローブのレベルが高い例
である.また、文献Bに述べられているように、m系列
を63ビットで打ち切った系列を用いた場合も試されて
いる。この場合、レンジサイドローブの形(パターン)
は、第21図と異なるが、レンジサイドローブのレベル
は、第21図の場合と比べて3dB以上は変わらなかっ
たと記述されている。これらの例は、送信信号の符号化
に用いる系列として、その自己相関関数のレンジサイド
ローブのレベルが低いものを用いなければ、圧縮パルス
のレンジサイドローブのレベルを低くできないことを示
す例である。
以上より、自己相関関数のレンジサイドローブが全く無
い系列があれば最良であることがわかる。
しかし、文献Dに述べられているように、レンジサイド
ローブが全く無い2値有限長系列は存在しない。
しかし、同じく、文献Dに述べられているように、同し
長さを有する2つの2値有限長系列の各々の自己相関関
数を加算すれば、加算後ではレンジサイドローブが全く
無くなることがある6このような特性をもつ、一種の対
を構或する2つの系列は、相袖系列と呼ばれる。相補系
列については、エム.六仁{−j−レ{ ”相補系列″
情報理論の7イア→イー会報vo1.IT−7,第82
頁〜第87頁,4月, 1961年(M.J.E.(:
olay, ”Complementary Seri
es,” IRETransactions on I
nformation Theory, vol.IT
−7pp.82J7,^pril, 1961)に詳細
に述べられている。この相補系列は、Go l ayの
相補系列とも、あるいは略してGolayコードとも呼
ばれる。
ここで、相袖系列の自己相関関数について、第23図(
a)、(b)及び第24図を参照しながら説明する。
第23図(a>及び(b)は例えば文献Cに示さiLた
川補系列をなす第1及び第2の系列の自己相関関数を示
す波形図、第24図は第1及び第2の系列の自己相関関
数の加算結果を示す波形図である。
第23図(a)及び(b)からわかるように、これら2
つの自己相関関数のレンジサイドローブのレベルは、ど
ちらも高い。加算して得られた自己相関関数(以下、合
成自己相関関数を呼ぶ。)は、第24図で示すように、
中央に主ローブに相当する鋭いピークのみをもち、レン
ジサイドローブが全く無い。
文献A及びCでは、相補系列を使用する超音波を用いた
検査装置についても述べられている.相補系列をなす2
つの系列は、交互に繰り返して用いられている。これに
ついて、第25図(a)、(b)及び第26図を参照し
ながら説明する。
第25図(a)及び(b)、並びに第26図は、文献C
に示された第1及び第2の圧縮パルス並びに合成圧縮パ
ルスの計算機シミュレーション結果を示す波形図である
相補系列をなす2つの系列を、第1及び第2の系列と呼
ぶことにする。これら第1及び第2の系列を用いて、そ
れぞれ第20図の場合と同様にして生成した2つの送信
信号を、それぞれ第1及び第2の送信信号と呼ぶことに
する。また、これら第1及び第2の送信信号により超音
波探触子(6)を励振したときに得られる2つのエコー
を、それぞれ第1及び第2のエコーと呼ぶことにする。
さらに、これら第1及び第2のエコーを、それぞれ第1
及び第2の送信信号を用いて第2l図の場ごと同様に相
関処理して得られる2つの圧縮パルスを、それぞれ第1
及び第2の圧縮パルスと叶ぶことにする。
第1の送信信号及び第2の送信信号が、ある一定の周期
で交互に繰り返されている。第1の送信信号で超音波探
触子(6)が励振される周期において、第1のエコーが
得られ、この第1のエコーは、第1の送信信号を用いて
同じ周期内て相関処理され第1の圧縮パルスが得られて
いる。同様に、第2の送信信号で超音波探触子{6}が
励振される周期において、第2のエコーが得られ、この
第2のエコーは、第2の送信信号を用いて同じ周期内で
相関処理され第2の圧縮パルスが得られている。さらに
、アナログ相関器(7)の積分時間を送信繰り返し周期
の2倍の時間よりも長くすることにより、第1の圧縮パ
ルス及び第2の圧縮パルスを加算する演算が行われてい
る。
第1の圧縮パルスと第2の圧縮パルスとの加算結果を、
合或圧縮パルスと呼ぶことにする.合成圧縮パルスが、
表示器(8)に表示される。
第25L7I(a)及び(b)に示すように、第1及び
第2の圧縮パルスはともにレンジサイドローブのレベル
が高い。しかし、第26図に示ずよに、合成圧縮パルス
のレンジサイドローブのレベルは、中央に主ローブのみ
表れており、レンジサイドローブは全く無い。
このように、相補系列を使用する従来の超音波を用いた
検査装置は、レンジサイドローブが無いという優れた利
点をもっている。
しかし、合成自己相関関数のレンジサイドローブが無い
という特性をもつ相補系列は、系列の長さnが、すべて
の自然数について存在する訳ではない。相補系列は、限
られた長さについてのみ存在する。例えば、長さnが5
0以下では、文献Dに記述されているように、n=2、
4、8、10、16、20、26、32、40、につい
て存在する。但し、n−34、36、50の場合の存在
は不明である。
[発明が解決しようとする課M] 上述したような従来の検査装置では、レンジサイドロー
ブのレベルが高く、このレンジサイドローブのレベルを
零にできる相補系列を用いる場合には、系列の長さnが
限られたものしかないという問題点があった。
この発明は、上述した問題点を解決するためになされた
もので、合成自己相関関数のレンジサイドローブのレベ
ルを完全に零に保ったまま、系列の長さnの選択の自由
度を大きくすることができる検査装置を得ることを目的
とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る検査装置は、次に掲げる手段を備えたも
のである. 〔1〕 複数補系列に基づいて複数個の送信信号を発生
する送信信号発生手段。
〔2〕 前記複数個の送信信号により励振されて波動を
対象物に送信する送信手段。
〔3〕 前記複数個の送信信号にそれぞれ対応する複数
個のエコーを受信する受信手段。
〔4〕 前記複数補系列により規定される複数個の参照
信号を用いてそれぞれ前記複数個のエコーを相関処理す
る相関手段。
〔5〕 複数個の相関処理の結果を加算する加算手段。
[作用] この発明においては、送信信号発生手段によって、複数
補系列に基づいて複数個の送信信号が発生される。
また、送信手段によって、前記複数個の送信信号により
励振されて波動が対象物に送信される。
さらに、受信手段によって、前記複数個の送信信号にそ
れぞれ対応する複数個のエコーが受信される。
さらにまた、相関手段によって、前記複数補系列により
規定される複数個の参照信号を用いて、それぞれ前記複
数個のエコーが相関処理される。
そして、加算手段によって、筏数個の相関処理の結果が
加算される。
[″A施例コ 上述した相補系列は、同じ長さを有する2つの系列から
なっているが、我〃は、同じ長さを有する4つ以上の偶
数.個の系列からなり、かつ個々の系列の自己相関関数
を加算すると、レンジサイドローブが無くなるという特
性をもつ系列が在在ずることを見いだした。このような
特性をもつ系列については、いままで報告例がない。こ
のような特性をもつ系列は、複数個て補完しあうことに
よりレンジサイド四ーブが無くなるので、ここては便宜
上、複数補系列と吋ぶことにする。
この発明の第■実絶例の椙成を第1図を参照しながら説
明する。
第1(;3は、この発明の第1実施例を示すブロック図
であり、超音波探触子(6)及び表示器(8)は第19
図で示した上記従来装置のものと全く同一である。
第1図において、この発明の第1実施例は、上述した従
来装置のものと全く同一のものと、振幅符号化送信信号
発生器(1^〉と、この振幅符号化送f3信号発土器(
1^)及び超音波探触子(6)に接続された相関器〈7
^)と、入力側がこの相関器(7^)に接続されかつ出
力側が表示器(8)に接続されたメモリを含む加算器(
10)とから横成されている. なお、超音波探触子(6〉は振幅符号化送信信号発生器
(1^)にも接続され、試験体Sに接触している。
つぎに、上述した第1実施例の動作を第2図、第3図及
び第4図を参照しながら説明する。
第2図(a).(b)、(c)及び(d)はこの発明の
第1実施例の送信信号を示す波形図、第3図はこの発明
の第l実施例の4つの送信信号を示す波形図、第4図は
この発明の第l実施例の4つのエコーを示す波形図であ
る。
第2図(a)〜(d)に示す送信信号は、従来と同様に
、振幅を符号化した信号である。しかし、符号化に用い
ている系列は、5の長さを有する4つの系列からなる複
数補系列である。4つの系列それぞれを第1、第2、第
3及び第4の系列と呼ぶことにすると、 第1の系列は(一、一、一、+、一)、第2の系列は(
−、一、一、干、+)、第3の系列はく−、一、十、一
、一)、第4の系列は(一、一、+、−、+)、である
。これらの系列と送信信号の振幅符号化との間の関係を
わかりやすくするために、第2図中に上述した系列の符
号を合わせて記入してある。
以下、送信信号にも、系列の通し番号に対応させて、通
し番号を付して呼ぶこととし、第2図(a)〜(d)に
示した送信信号を、それぞれ第1、第2、第3及び第4
の送信信号と呼ぶことにする。
振幅符号化送信信号発生器(1八)は、上述したー1つ
の送信信号を、第3図に示すように、ある一定の送信繰
り返し周期Trで、順次繰り返して発生し、超音波探触
子(6冫に伝達する。
超音波探触子(6)は、4つの送信信号により順次励振
されて、超音波を試験体S内へ送信する。
そして、試験体S内の欠陥などにより反射されたエコー
は、超音波探触子(6〉により受信される。
受信されたエコーは、相関器(7^)に伝達される。
第1、第2、第3及び第4の送信信号により超音波探触
子(6)を励振したときに得られるエコーを、それぞれ
、第4図に示すように、第1、第2、第3及び第4のエ
コーと呼ぶことにする。なお、送信信号は受信回路側(
相関器(7^)側)に一部漏れ込むので、第4図ではそ
の様子も合わせて示している。
相関器(7^〉は、第i番目( i =1.2,3.4
)のエコーを第i番目の送信信号を用いて相関処理し、
圧縮する。第i番目のエコーが圧縮されて得られた圧縮
パルスを第i番目の圧縮パルスと呼ぶことにする。第1
、第2、第3及び第4の圧縮パルスは、順次加算器(1
0〉に伝達される。
加算器(10)は、第4の圧縮パルスが伝達されてくる
まで、第1、第2及び第3の圧縮パルスをメモリに記憶
している。第4の圧縮パルスが伝達されてきた時点で、
第1、第2、第3及び第4の圧縮パルスを加算する。以
下、加算結果を合戒圧縮パルスを呼ぶことにする。この
合成圧縮パルスが加算器(10)から表示器(8)に伝
達される。
なお、この発明では、合成圧縮パルスのレ冫ジサイドロ
ーブの相対的なレベルを問題にしているので、加算器(
10)では4つの圧縮パルスを上述した上うに、単に加
算して表示器(8)へ伝達しても良いし、あるいは4つ
の圧縮パ/Lスを加算平均して表示器(8)へ伝達して
も良い。
表示器(8)では、合成圧縮パルスが、従来と同様に表
示される. つづいて、この発明の第1実胤例の効果について第5図
,第6図、第7図、第8図、第9図、第10図、第11
図及び第12図を参照しながら説明する。
第5図(a)、(b).(c)及び(d)はそれぞれ第
1、第2、第3及び第4の系列の自己相関関数の計算結
果を示す波形図、第6図は第5図の4つの自己相関関数
の加算結果を示す波形図である。
自己相関関数は、文献Dの第475頁に示されている式
(17.4)を修正した次式から計算した。
ρ..(k)=Σa J + k a J  ・・ ■
(和は、jについて0〜n−1までとる。)ここで、ρ
1,は系列aの自己相関関数であり、kは整数である。
また、a,は系列aの第j番目の要素(+1または−1
)であり、nは系列の長さてある。例えば、系列aを、
上述した第1の系列(−、一、一、+、一)とすると、
ao=aa 2= a 4”  1 .a 3= 1で
ある。
以下、第1、第2、第3及び第4の系列の自己相関関数
を、それぞれρ11、ρ22、ρ3,及びρ44で表す
。式■は、文献D中の式(17.4)の右辺を、単にn
倍しただけの式である。n倍する又はn (Fj Lな
いかは、自己相関関数を主ローブのピーク値が1となる
ようにIf&化して表すか、主ローブのピーク値がnと
なるように規格化して表すかの差てあり、レンジサイド
ローブの相対的なレベルを問題にする場合には、どちら
て考えても変わりはない。
第5図に示した4つの自己相関関数ρ11ρ2。、ρ3
3及びρ44のレンジサイドローブのレベルはいずれも
高い。しかしながら、第6図に示すように、ρ11+ρ
22+ρ33+ρ4,(以下、これを合戒自己相関関数
を呼ぶ。)は、レンジサイドローブが全く無いことがわ
かる。
なお、上述した4つの系列のうち、どの2つの系列を取
り出して組み合わせても、相補系列となる組み合わせは
ない。これは、第5図(a)〜(d)に示した4つの自
己相関関数のうち、どの2つの自己相関関数を取り出し
て加算しても、加E[ fUでレンジサイドローブが全
く無くなる組み合わせがないことからわがる。
第6図に示したように、4つの自己相関関数ρ11、ρ
22、ρ33及びρ,4を加算すると、レンジサイドロ
ーブが全く無くなることがら、合成圧縮ノク1シ7I′
+士2+)プj. l− ’/ :: JJ−ノvr−
1−イユぐ人ノ短ノなることが期待できる。
そこで、計算機シミュレーションによりこれを次のよう
にして確認した。
圧縮パルスは、文献Cに述べられているように、送信信
号の自己相関関数と超音波探触子(6)のインパルス応
答との畳み込み積分で与えられる。
ここで、インパルス応答とは、超音波の送信及び受信を
総合して考えた時の送受総合での超音波探触子(6)の
インパルス応答を表す。
ここで、第7図は超音波探触子(6)のインパルス応答
を示す波形図、第8[J(a>、(b)、(C)及び(
d)は第1、第2、第3及び第4の圧縮パルスの計算結
果を示す波形図、第9図は合成圧縮パルスを示す波形図
である。
インパルス応答を、第7図に示す振動継続時間1.5サ
イクルのパルスとして計算した。なお、図中、fcは超
音波探触子(6)の中心周波数を表す。
上述したように、第i番目の圧縮パルスは、第勺阿l一
\− l1\神二l J−喀:専ロハち¥丘k豆の自己
相関関数と、第7図に示した超音波探触子(6)のイン
パルス応答とを、畳み込み積分することにより求めた。
なお、第i番目の送信信号の自己相関関数は、第5図(
a)〜(d)において横軸の単位のビッ1へに単位の峙
間δを対応させれば、第5図(a)〜(d)に示した第
1番目の系列の自己相関関数と同一である。ここでは、
δ1/(2fe)として計算した。
第8図(a)〜(d)に示すように、4つの圧縮パルス
ともレンジサイドローブのレベルが高い。
しかしながら、第9図に示すように、合戒圧縮パルスで
は、期待通りレンジサイドローブが全く無い。第8(2
I(a)〜(d)及び第9図では、上述した単位時間δ
を1/(2f,)として計算したが、δをこの値から変
1ヒさせても、合成圧縮パルスにおいてレンジサイドロ
ーブは生じなかった。
また、超音波探触子(6)のインパルス応答を1.5サ
イクルのパルスとして計算したが、サイクル数を1.5
サイクルから変化させても、同様に、合戒圧縮パルスに
おいてレンジサイドローブは生じなかった。
以上のように、この発明の第1実施例は、相補系列の春
在しなかった長さnが5の系列を・用いて、レンジサイ
ドローブの無いき成圧縮パルスが得られる第1の利点が
あることがわかった。
ところで、この種の検査装置において、S/N比の改善
量をSNREで表すと、 SNRE=nNBδ   ・・・  ■で与えられるこ
とが、文献Bに示されている.ここで、SNREはエコ
ーのS/N比を基準にして、そこからエコーを相関処理
した後のS/N比が、幾ら改善されたかを表している。
式■において、nは系列の長さ、Nは各送信繰り返し周
期毎に相関処理を行って圧縮パルスを得て、これらの圧
縮パルスを加算して得られる結果を、fl +=結果と
して表示することを前提としたときの送信繰り返し回数
、つまり、従来の相補系列を用いた場合にはN=2、第
1実施例の複数補系列を用いた場合にはN=4、Bはエ
コーの帯域幅、δは単位のビットに対応させる単位の時
間を表す.式■において、nとδとの積は、送信信号の
パルス幅に相当する。S/N比は、式■から、送信信号
のパルス幅(nδ)を長くするにしたがって大きくてき
ることがわかる。従って、S/N比の改善のみを考えれ
ば、送信信号のパルス幅は長くする必要がある。
しかし、送信信号のパルス幅を長くすると、次の問題点
が生じる。信号を送信している間は、第4図に示したよ
うに、送信信号が受信回路側に漏れ込むので、エコーを
正確に受信できない。従って、送信信号が継続している
時間(nδ)は、検査に利用できないデッド時間となる
。これは、試験(4 Sの表面から、送信信号のパルス
幅の2分の1の時間に対応ずる領域、すなわち、試験体
S内の超音波の伝搬速度をVで表すと、試験体Sの表面
から(vnδ)/2までの深さの領域は、デッドゾーン
となり検査できないことを意味している。
二こて、パルス幅を2分の1倍して考えることは、超音
波が試験体S内を往復することによる。この幅は、短く
する必要がある。
つまり、S/N比を改善する要求と、デ・ンドゾーンを
狭くする要求とは、相反する要求である。
このため、送信信号のパルス幅は、試験体Sの種類や検
査目的から考えて、所要のS/N比が得られ、かつデッ
ドゾーンが許容できる範囲内に入るように決める必要が
ある. 送信信号のパルス幅(nδ)を、上述のように決めた所
要の幅となるように設定するには、n又はδを変化させ
れば達成できる。
しかし、δは送信信号のエネルギー利用効率を良くする
ため、超音波探触子(6)の中心周波数をfcで表すと
、通常、1/(2fc)近くに設定される。これについ
て、第10図を参照しながら説明する。
第lO図は、例えば文献Bに示されたクロ・ンク周波数
とS/N比の関係を示す特性図である。
第10図は、δの逆数で与えられるクロツク周波数を変
化させたとき、送信信号のエネルギー利用的な変{ヒの
様子を示す。
第10図において、送信信号のエネルギー利用効串を高
くして、良好なS/N比で検査するには、クロック周波
数は2f.近くに選ぶ必要があることがわかる。つまり
、δは1/(2fc)近くに選ぶ必要がある。
従って、送信信号のパルス幅(rlδ〉を所要の幅とな
るように設定するには,系列の長さnを変化させること
により達成する方が望ましい。
しかし、レンジサイドローブが生じないという利点のあ
る従来の相補系列を用いる場き、相補系列はnが全ての
自然数にって存在するわけではない。相補系列は、限ら
れた長さについてのみ存在し、長さnが50以下では、
2、4、8、10、16、20、26、32、40と限
られたものしか存在しない。従って、例えばnを8に設
定すれば、送信信号のパルス幅が長いのて、S/N比は
十分所要の値が得られるが、デッドゾーンが許容範囲内
にねさまらず、一方、nを4に設定すれば、送は信号の
パルス幅が短いのて、デッドゾーンは許容範囲内におさ
まるが、所要のS/N比が得られないといった状況が発
生する。このような場合、r1が4と8との間にあるこ
の発明の第1実施例で示したnが5の複数補系列を用い
れば、レンジサイドローブが全く生じないという上述し
た第1の利点を保ったまま、S/N比も所要の値が得ら
れ、デッドゾーンも許容範囲内におさめることができ、
検査要求を達成できるという第2の利点が生じる。
さらに、複数補系列を用いると次の利点もある。
試験体Sの底面近傍にある微小欠陥を検出したい場合、
微小欠陥からのエコーのレベルは小さい.一方、底面か
らのエコーのレベルは大きい。送信信号のパルス幅が長
いと、レベルの差の大きいこれらの2つのエコーが、時
間軸上で一部分が互いに重なり合ってしまう。このよう
なレベル差が大きく互いに重なり合った2つのエコーを
信号処理するには、相関器(7^)などの受信回路系は
大きなダイナミックレンジが要求される。しかし、送f
3信号のパルス幅が短く、上述した2つのエコーが時間
軸上で分離できるならば、底面エコーに時間ゲーl・を
かけて、これを削除して微小欠陥からのエコーのみを増
゛幅して信号処理できる。このような信号処理ができる
場合には、受信回路系のダイナミックレンジはそれ程大
きくなくてもすむ。
時間ゲートを利用した上述の信号処理は、エコーをA/
D変換し、計算機内にデータとして取り込み、そして、
計算機を用いて、相関処理や加算などのエコーに対する
信号処理を行う場合、A/D変換器のビット数が、少な
くてすむので特に都合が良い。
受信回路系のダイナミックレンジが十分でなく、時間ゲ
ートを利用した上述の信号処理を行いたい堝キ、従来の
相補系列を用いると、長さnが4ではパルス幅が短いの
で、所望の信号処理は可能であるがS/N比が不十分で
あり、一方、nが8ではパルス幅が長いので、S/N比
は十分であるが、所望の信号処理はできないといった状
況が生じることがある.このとき、nが4と8との間に
あるこの発明の第1実施例で示したnが5の複数補系列
を用いれば、S/N比も十分で、かつ所望の信号処理を
行うこと,ができるという第3の利点がある。すなわち
、複数補系列を用いる第1実施例は、レンジサイドロー
ブが無いという上述した第1の利点を保ったまま、利用
できる系列の長さの選択の範囲が、相補系列も含めて考
えると、従来より広がったので、受信回路系へのダイナ
ミックレンジ要求値が小さくてすむ。
またさらに、複数補系列を用いると次の利点もある。
エコーに重畳する雑音に何等かの癖があり、この雑音と
送信信号の符号化に用いている系列との間に相関が有っ
た場合、雑音も圧縮されるので、この雑音によって生じ
た圧縮パルスを、試験体Sの欠陥によって生じた圧縮パ
ルスとして誤認する問題点がある。従来の相補系列では
、2つの系列しか用いていないので、どちらか一方の系
列と雑音との間に相関があれば、第1及び第2の圧縮パ
ルスを加算平均して最終結果として表示すると、表示段
階では雑音による圧縮パルスのレベルは2分の1倍にし
かならない。これに対して、この発門の第1実施例は、
4つの系列を用いているのでどれか1つの系列と雑音と
の問で相関がイfったとしても、第1、第2、第3及ひ
第4の圧縮パルスを加′!:1′F均して最終結東とし
て表示すると、表示段階では雑音による圧縮パルスのレ
ベルは、4分の1倍となり. fee来の相捕系列を用
いた場きよりも小さくなる。すなわち、複数tlli系
列を用いたこの発明の第1実施例は、相補系列を用いた
従来の検査装置に比べて、雑音によって生じた圧縮パル
スを欠陥によって生じた圧縮パルスとして誤52シてし
まう確率を小さくできるという第4の利点がある。
複数補系列を用いるとさらに次の利点もある。
超音波を用いた非破壊検査では、例えば第3図に示した
ように、送信信号をある一定の周期で繰り返して超音波
探触子(6)を励振する。このとき、試験体S内て超音
波が何回も多重反射を繰り返し、送信イ3号を発生した
送信繰り返し周期よりも後の送信繰り返し周期において
、エコーとして受信されることがある。このようなエコ
ーは、残晋エコーと呼ばれる。
第11図は、この発明の第1実施例おける残響エコーを
示す波形図である。
第11図において、残響エコーが送信信号を発生した送
信繰り返し周期の次の送信繰り返し周期で受f3された
場合を図示している。この場合が、残響エコーのレベル
が最も高い。何故なら、送信信号の発生時から、より遅
れて受信される残響エコーほど、より長い伝搬経路を通
った後受信されるので、レベルが小さくなるからである
。以下,第i番口の送信信号により生じた残響エコーを
第i番目の残響エコーと呼ぶことにする。残響エコーは
、試験体S内の反射体により1回反射され、送信信号を
発生した送信繰り返し周期において受信されたエコーと
区別がつかない。従って、残響エコーは検査の妨害とな
るものである。
この発明の第1実施例と、従来の超音波を用いた検査装
置との間で、残響エコーが検査へ及ぼす妨害度を第12
図を参照しながら比較してみる。
第12図は、従来の超音波を用いた検査装置における残
響エコーを示す波形図である。
従来HEとして、以下に示す長さが4の相補系列を用い
た場きについて考えてみる。
第1の系列一(+、+、+、〜) 第2の系列一(+、+、一、十〉 ここでは、残響エコーのレベルが最も高く、最も問題と
なる場合、すなわち、残響エコーが送信信号を発生した
送信繰り返し周期の次の送信繰り遅し周期において受信
された場合について検討してみる。
まず、従来装置の場合には、残響エコーは第12図に示
すように現れる。すなわち、第1の残響エコーは第2の
送信信号を発生する送信繰り返し周期において受信され
、第2の残響エコーは第1の送信信号を発生する送信繰
り返し周期において受信される。従って、エコーの信号
処理過程において、第1の残響エコーは第2の送信信号
との間で相関演算が実施されることになる。同様に、第
2の残響エコーは第lの送信信号との間で相関演算が実
施さizる8さらに−これら2つの相関演算結?が加算
されて、最終結果として表示されることになる。
第1及び第2の残響エコーは、それぞれ第1及び第2の
系列により振幅符号化した送信信号に係わって生じたエ
コーである。従って、もし第1の系列と第2の系列の相
互相関関数(以下、相互相関関数ρ,2と呼ぶ。)と、
第2の系列と第1の系列の相互相関関数(以下、相互相
関関数ρ2,と呼ぶ.)との加算結果ρ1■+ρ2、(
以下、合戒相互相関関数と呼ぶ。)のレベルが、合成自
己相関関数ρ.+ρ2■の主ローブのピーク値に比べて
小さければ小さいほど、残響エコーが検査へ及ぼす妨害
度は小さくなるものと考えられる。
そこで、第1の系列=(+、+、+、一)と第2の系列
=(+、+、一、十)について、上述した合成相互相関
関数を計算し、次にこれを合成自己相関関数の主ローブ
のピーク値である8て割る計算を行った。その結果は、
(O、1/8、3/8、3/8、3/8、1/8、0)
となった.この結果においてーピーク値は3/8=0.
375である。
なお、相互相関関数は、文献Dの第476頁に示されて
いる式(17.8)を修正した次式がら計算した。
ρ..(k>=Σa J+k b J   ・ ■(和
は、jについて0〜n−1までとる。)式■において、
ρ.は同じ長さnを有する系列aと系列bの相互相関関
数であり、添字J.l(については、式のと同一である
。式■は、自己相関関数の計算に用いた式のとの統一性
をとるため、文献D中の式(17.8)の右辺を、単に
rl倍しただけてある。
上述した計算結果と比較するため、第l1図に示したこ
の発明の第1実施例の場身についても、同様の計算を行
った。
第11図にI3いて、第1の残響エコーC1、第2の送
(M (Th ’T)を允生ずる送信繰り返し周期て叉
(Qされ、第2の残響エコーは、第3の送信信号を発生
する送信繰り返し周期で受信され、第3の残饗エコーは
、第4の送信信号を発生する送信繰り返し周期で受信さ
れ、第4の残響エコーは、第1の送信信号を発生する送
信繰り返し周期において受信されている。従って、エコ
ーの信号処理過程において、第1の残響エコーは第2の
送信信号との間で、第2の残響エコーは第3の送信信号
との間で、第3の残響エコーは第4の送信信号との間で
、第4の残響エコー(ま第1の送信信号との間で、それ
ぞれ、相関演算が実施される。そして、これら4つの相
関演算結果が加算されて、最粁結果として表示されるこ
とになる。そこで、この発明の第l実胤例で用いている 第1の系列一(一、一、一、+、−)、第2の系列−(
一、一、一、+、+〉、第3の系列=(−、一、+、一
、一)、第4の系列一(−、一、+、一、→−)、につ
いて、第1の系列と第2の系列の相互相関関数(以下、
相互相関関数ρl2と呼ぶ。)、第2の系列と第3の系
列の相互相関関数(以下、相互相関関数ρ23と呼ぶ。
)、第3の系列と第4の系列の相互相関関数(以下、相
互相関関数ρ,4と呼ぶ。
?、第4の系列と第1の系列の相互相関関数(以下、相
互相関関数ρ4,と呼ぶ。)を計算し、さらに、これら
4つの相互相関関数を加算して合成相互相関関数ρ1■
+ρ23+ρ,,+ρ,1を求めた。そして、上述した
合成相互相関関数を、合成自己相関関数ρ,1+ρ2■
+ρ,,+ρ4,のピーク値である20で割る計算を行
った。
その結果は、(0.0.O、1/5、1/5、17′5
、0、O、0)となった。この計算結果に才3けるピー
ク値は、1/5=0.2であり、従来装置の同様の計算
結果におけるピーク値0.375に比べ小さい。従って
、この発明の第1実施例の方が、残響エコーの検査へ及
ぼす妨害度が小さいことが期待できる第5の利点がある
以上は、この発明の第1実施例について説明したが、複
数補系列は上述した以外にも存在する。
複数補系列の他の例を第13図(a>及び(b)を参照
しながら説明する。
第13図(a)及び(b)は、4つ及び6つの系rll
i’nl’−7’>XmVケ七儒五万+I4Fニート9
Mrlllr;’71%責.2第13図(a)は、4つ
の系列の自己相関関数を加算すると、レンジサイドロー
ブが無くなる複数補系列の例である。系列は次の対応関
係を用いて、数値で表している。すなわち、まず、符号
十に1を対応させ、符号一にOを対応させて、例えば系
列(+、十、十、一)を[1110]と表す。次に、[
1110.1を2進法で表記した数を表すものとみなし
、この数を10進法て表した数値に変換する。すなわち
、[1110]を[14]に直す。これにより、1つの
系列と1つの数値とを対応付けている。
なお、文献Dの第476頁に記述されているように、あ
る2値系列に対し、その符号十と−を反転させた系列、
及び戊分の順序を逆転させた系列は、同一の自己相関関
数をもつ。例えば、〈+、+、+、一〉に対し、(一、
一、一、+〉、(一、+、+、+)及び(+、一、一、
一)は、いずれも同一の自己相関関数をもつ。これら4
つの系列を、上述した対応関係を用いて数値で表すと、
[14コr 11r ”’P ]r o11− 4− 
9 JLf被+ Q藺/ − %では、このような場合
、最小値[1コを用いることにより他の3つを代表させ
ている。
第13図(b)は、6つの系列の自己相関関数を加算す
ると、レンジサイドローブが無くなる複数補系列の例で
ある。数値の見方は、第13図(a)と同一である。第
13図(b)に示す複数補系列を川いる場合には、各々
の系列により振幅符号化した6つの送信信号を、順次繰
り返して発生させ、これらの送信信号にそれぞれ対応す
る6つのエコーを、それぞれ対応する送信(5 呼を用
いて相関処理して6つの圧縮パルスを樗る。そして、こ
れらを加算して合成圧縮パルスを得て、これを表示すれ
ば、第1実施例の場合と同様の作用、効果が得られる。
第■3図(a)及び(.b)は、複数補系列の数列であ
り、我々は、第13図(a)及び(b)以外力祝数補系
列を多数見つけている。例えば、4つの系列からなる複
数補系列としては、長さnか2の場合には1通り、nが
3の場合には1通り、nが7の場合には34通り、nが
8の場合には56通り、nが9の場合には477通りの
組み合わせがあることがわかっている.ここで、「組み
合わせ」と呼ぶ言葉の意味は、第13図中に記載してい
る意味と同一である。また、組み合わせの数は、ある系
列に対し、その符号を反転させた系列、成分の順序を逆
転させた系列、及び、上記2つの操作を続けて行って得
られる系列は、同一の系列と見なして数えている。以下
、同様である。6つの系列からなる複数補系列としては
、nが2の場合には1通り、nが6の場合には48通り
の組み合わせがあり、さらに、nが3、5及び7の場合
には、6つの系列からなる複数補系列は存在しないこと
もわかっている。また、8つの系列からなる複数補系列
としては、nが2の場合には1通り、nが3のP:J含
には1通り、nが4の場合には5通り、nが5の場合に
は35通り、nが6の場合には517通りの組み合わせ
があることなどもわかっている。
なお、長さnの4つの系列からなる複数補系列を、 (ao,a口“゜゜,an−+l、 (bo,b+,  ・・・,bn−+)  、I Co
, C++ −, Cn−1)、(do,cl+,  
・・・.do−+l  、とすると、 I ao,  bo+  at,  b l+ ’−+
  a.,−1,  bn−+)I ao, 一by,
  aH. −b +, ”’,  a6−11 −b
n−+){C or  d fl,  C 1,  d
 l+ ・・・+  C n−t +  d n−1 
1( C Or −d(1+  C I+  d l+
 ”’+  Cn−1+ −dn−1)は長さが20の
複数補系列となる。6つ以上の系列からなる複数補系列
からも、同様に、長さが2倍の新たな複数補系列を作れ
る。
以上は、複数補系列を用いて、送信信号の振幅を符号r
ヒする方式について説明したが、この発明はこれに限ら
ず、送信信号の位相を符号化する方式にも適用できる。
この発明の第2実施例の構成を第14図を参照しながら
説明する。
第14図は、この発明の第2実施例を示すプロ・ン+ 
門−z +  rJ−Jl−1 紳rw z+− +u
 μpx−口契ルILII/10\N外は上記第1実施
例のものと全く同一である。
第14図において、この発明の第2実施例は、上述した
第1実施例と全く同一のものと、超音波探触子(6)及
び相関器(7八)に接続された位相符号化送信信号発生
器(1B)とから横成されている。
つぎに、上述した第2実施例の動作について第15図(
a)、(b)、(c)及び(d)を参照しながら説明す
る。
第15図(a)〜(d)は、この発明の第2実施例の位
相符号化送信信号発生器(1B)により発生された送信
信号を示す波形図である。
第15図(a)〜(d)において、送信信号は、上述し
た第1実施例の場合と同一の4つの系列を用いて、位相
を符号化した信号である。4つの系列と送信信号の位相
符号化との間の関係をわかりやすくするために、図中に
系列の符号を合わせて記入してある。
なお、位相符号化の方法については、この発明と関連す
る特願平1−45316号に詳細に述べられてこの発明
の第2実施例では、第1実施例の第2図(a)〜((』
)に示した送信信号を、それぞれ第15図(a)〜(d
)に示した送f3信弓で置き換えて超音波深触子(6)
を励振する。エコーの1言号処理は、第1実施例と同一
である。
つづいて、上述した第2実胤例の効果について説明する
この発明の第2実施例では、第1実施例の場合と同様の
作用、効果が得られるととちに、この允明と関連する1
♂願平1−45316号からわかるように、送f3信号
の周波数特性を、超音波探触子(6)の周波数応答特性
に近づけることができる。&jって、送信エネルギーの
利用効率を高くできることが期待できる。
以上の第1及び第2実胞例では、エコーと送信信号との
間で相関洟算を行い、圧縮パルスを↑}る方式について
説明したが、この発明はこれに限らず、この発明と関連
する特願平1−45316号に述べているように、超音
波探触子(6)が送受総合で有する周波数応答特性をも
つフィルタを用意し、送信1言3をこのフィルタに通し
て参照信号を発生させ、この参照信号とエコーとの間の
相関演算を行うことにより、圧縮パルスを得る方式に適
用してもよい。
この方式を適用した、この発明の第3実施例について第
16図を参照しながら説明する。
第16図は、この発明の第3実施例を示すブロック図で
あり、参照信号発生器(11〉以外は上記第1実施例の
ものと全く同一である。
第16図において、この発明の第3実施例は、上述した
第1実絶例のものと全く同一のものと、入力側が振幅符
号化送信信号発生器(1八)に接続され、かつ出力側が
相関器(7^)に接続された参照信号発生器(11)と
から構成されている。
参照信号允生器(1l)は、超音波探触子(6)が送受
総合で有する周波数応答1,7性をもつフィルタとして
働き、エコーを相関処理するのに用いる参照f3号を発
生する。
この第3実施例は、特願平1−45316号からわかる
ように、送信信号を用いてエコーを相関処理する方式に
比べて、S/N比をさらに改善できることが期待できる
。何故なら、超音波探触子(6)の帯域幅が有限である
ため、超音波の送信時と受信時に、超音波探触子(6)
のフィルタ作用が信号に対して働くので、送信信号の波
形と、エコーの波形とは一致しない。しかし、この第3
実施例では、エコーと同じ波形を有する波形を、参照信
号発生器(l1)を用いて参照信号として発生させ、こ
の参照信号を用いてエコーを相関処理している。
これは、エコーを整合フィルタに通す信号処理を行って
いることに相当し、整合フィルタは雑音に埋もれた信号
を最大のS/N比で受信する効果をもっているからであ
る。
この発明の第3実施例は、上述した作用、効果が、第1
実施例の作用、効果に相乗することが期待できる。
なお、試験体S中を超音波が伝搬するときの伝搬持性に
周波数特性があると、これによるフィルタ作用も同時に
は号に対して働く。このような場へ1− 1+  #c
r /−r E− nル把/11SI↓ 初立塘ケmk
ヱ(6)が送受総合で有する周波数応答特性と、試験体
Sの周波数特性とを合わせもった周波数特性を有するフ
ィルタで置き換えれば良い。
この発明の第4実施例を第17図を参照しながら説明す
る。
第17図は、この発明の第4実施例を示すブロック図で
あり、参照信号発生器(11)以外は第2実施例のもの
と全く同一である。
第17図において、この発明の第4実施例は、上述した
第2実施例のものと全く同一のものと、入力側が位相符
号化送信信号発生器(IB)に接続され、かつ出力側が
相関器(7^)に接続された参照信号発生器(11)と
から構成されている。
この第4実施例は、上述した第3実施例と同様の作用、
効果を奏するとともに、上述した第2実組例の効果も相
乗されることが期待できる。
この発明の第5実施例を第18図を参照しながら説明す
る。
第18図は、この発明の第5実施例を示すブロッ々Fj
+ f+叡1’l  ta 立姶ケ鮎エ/ Q A\x
フetao\Nb1は上述した第4実施例の乙のと全く
同一である。
第18図において、この発明の第5実施例は、上述した
第4実施例のものと全く同一のものと、入力側が位相符
号化送信信号発生器(IB)に接続された送f3用の超
音波探触子(6八)と、出力側が相関器(7A)に接続
された受信用の超音波探触子(6B)とから{14成さ
れている。
この第5実施例では、参照信号発生:′:i(11)の
同波数1Y性として、送信用の超音波探触子(6八)の
送信時の周波数応答特性と、受信用の超音波探触子(6
B)の受信特の周波数応答特性とを、兼ね合j)せて?
1られる周波数特性を用いる。
この第5実施例は、上述した第4大Bit例と同様の作
用、効果を奏する。
もちろん、送信用の超音波探触子(6^)と、受f3用
の超音波探触子(6B)とをこの発明の第l第2及び第
3実施例に適用してもよい。
また、この発明は上述した各実施削に限らず、送信信号
の振幅や位相の符ぢ化に、・1つ以上の系列からなる複
数補系列と、従来の相補系列とを組み合わせて用いても
よい。
例えば、長さ4の相補系列と、この発明の第1実施例で
用いた4つの系列からなる長さ5の複数補系列とを組み
合j)せる場合、合計6つの系列を用いて、この発明の
第1及び第2実施例と同様に振幅や位相を符号化した6
つの送信信号を繰り返して発生させ、エコーはこの発明
の第1、第2、第3、第4及び第5実施例と同様に信号
処理を実施すればよい。この場合は、式■の右辺におけ
るNが6となるから、S /’ N比はより大きくなる
利点がある。また、送信信号の符号化に用いる相補系列
の長さと複数補系列の長さとは、同一でも、上述の場合
のように異なっていても楕わない。
また、複数の複数補系列と複数の相補系列とを組み合わ
せて上述と同様に送信信号の符号化に用いてもよい。こ
の場合は、式■の右辺におけるNが大きくなるので、S
/N比がより大きくなる利点があるとともに、用いる系
列の種類が多いので、第i番目の送信信号の符号化に用
いる系列と第(i+1)番目の送信信号の符号化に用い
る系列の相互相関関数が小さい組み合わせを選べる自由
度が大きくなる。従って、残響エコーが検査に及ぼす:
形普をより軽減できる効果もある。
ところて上記説明では、超音波探傷装置に利用ずる場合
について述へたが、その他の波動、例えば電磁波を用い
た装置等にも利用できることはいうまでもない。
また、上記説明では、超音波探触子を試験体に接触させ
ている場合について述べたが、超音波探触子は試験体に
接触させなくてもよい。この場合、超音波探触子と試験
体との間の超音波の送受信は、水なと゛のカツプリ〉ク
媒体を介して行えばよい。
さらに、この発明は、超音波アレイ探触子を楕成ずる個
別の素子の超音波の送受信回路系に適用しても上い。
さらに、この発明は、相関器(相関手段)をN個の各エ
コーごとに個別に独立に設けてもよい。
上記実施例に!3いては、複数補系列の単位ビッ1ヘ(
正n号又は負符号)に、−矩形波、あるいは、:T:7
← ゛山 t → C7 火 ↓L  J.−M  P
÷ E÷ 9 ナー ロコ ー\ フ 本四 八 一今
 一へ 11て説明したが、この発明はこれに限らず、
正符号に単位波形を割り当て、負符号に上記単位波形の
振幅に−1を掛算して得られる波形を割り当てて、これ
ら2種類の波形を、正負の符号の表れる順番にしたがっ
て時間軸上に配列した波形を有する信号を送信信号とし
て用いてもよい。上記単位波形は、矩形又は矩形に類似
の波形であってもよい。
また、上記単位波形は、滑らかな曲線部を含む波形又は
振動波形であってもよい。
また、上記実施例においては、参照信号として、送信信
号そのもの、又は送信信号を、超音波探触子が送受総合
で有する周波数応答特性をもつフィルタを通した信号を
用いたが、次に掲げる信号を参照信号として用いてもよ
い。
1.対応する送12信号により超音波探触子(送信手段
)を励振したとき、同一又は別の超音波探触子(受信手
段)により得られる対象物からのエコーの波形と同一又
は類似の波形を有する信号。
2.対応する送信信号により超音波探触子を励忙1  
a−  L  起   閂  育ν上ロ11^初竹?^
御h』.−フ 一 し い i四られる試験体の表面又
は底面からのエコーの波形と同一又は類似の波形を有す
る信号。
3.対応する送12信号により超音波探触子を励振した
とき、同一又は別の超音波深触子により↑}られる対象
物とは別の試験体からのエコーの波形と同一又は類似の
波形を有する信号。
4 N応する送信信号により超イ波探触子を励振したと
き、振幅又は位相符号化送信信号発生器(送信信号発坐
手段)の出力端から送信手.段としての超音波探触子、
対象物、及び受信手段としての超音波探触子を介して相
関器(相関手段)の入力端に至る13号伝搬経路の周波
数応答iI性と、送(L;信号とに基づいて算出された
波形をイfする1二号。
な!3、上記周波数応答特性は、対象杓の反射体の反射
に関する同波数特性を含む。
[発明の効果] この発明は、以上説明したとおり、複数補系列に基づい
て複数個の送信信号を発生する送信信号発生手段と、前
記複数個の送信信号により励振されて波動を対象物に送
信する送信手段と、前記複数個の送1言信号にそれぞれ
対応する複数個のエコーを受信する受信手段と、前記複
数補系列により規定される複数個の参照信号を用いてそ
れぞれ前記複数個のエコーを相関処理する相関手段と、
複数個の相関処理の結果を加算する加算手段とを備えた
ので、 第1に、合成圧縮パルスのレンジサイドローブを全く無
くずることができ、 第2に、S/N比とデッドゾーンの選択自由度を広げる
ことができ、 第3に、受信回路系のダイナミックレンジ要求値を軽減
することができ、 第4に、誼音が検査に及ぼす影響を軽減することができ
、 第5に、残響エコーが検査に及ぼす影響を軽減すること
ができるという効果を奏する。
また、送信信号の位相を符号化した場合は、送(警エネ
ルギーの利川効率を向上でき、より大きいS/N比て検
査することができるという効果を奏する。
さらに、超音波探触子及び試験体がもっている周波数応
答特性を有する参照信号発生器に送信信号を通した場合
は、より大きいS / N比で検査することがてきると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第II2!はこの発明の第1実施例を示すブロック図、 第2図(a>、(b)、(c)及び(d)はこの発明の
第1実施例の送信信号を示す波形図、第3図はこの発明
の第1実施例の4つの送信信号を示す波形図、 第4図はこの発明の第1実施例の4つのエコーを示す波
形図、 第5図(a.)、(b)、(c)及び(d)はこの発明
の第1実施例の第l、第2、第3及び第4の系列の自己
相関関数の計算結果を示す波形図、第6図はこの発明の
第1実施例の4つの自己相関関数の加算結果を示す波形
図、 第7[2lはこの発明の第1実施例の超音波探触子のイ
ンパルス応答を示す波形図、 第8図(a)、(b)、(c)及び(d)はこの発明の
第1実施例の第1、第2、第3及び第4の圧縮パルスの
計算結果を示す波形図、第9(2Iはこの発明の第1実
施例の合成圧縮パルスの計算結果を示す波形図、 第10図はクロック周波数とS/N比との関係を示す特
性図、 第11図はこの発明の第1実施例の残響エコーを示す波
形図、 第12図は従来装置の残響エコーを示す波形図、第13
図(a)及び(b)は4つ及び6つの系列からなる複数
補系列を示す説明図、 第14図はこの発明の第2大施例を示すブロック図、 第15図(a)、(b).(c)及び(d)はこの発明
の第2実施例の送信信号を示す波形図、第16図はこの
発明の第3実施例を示すブロック図、 第17図はこの発明の第4実方便例を示すブロック図、 ?18[2Iはこの発明の第5尖施例を示すブロック図
、 第19図は従来の超音波非破壊検査装置を示ずブロノク
図、 第20図は従来の超音波非破壊検査装置の送信信ひを示
す波形図、 第21図は従来の超音波非破壊検査装置の圧縮パルスを
示す波形図、 第22図は従来の超音波非破壊検査装置の有限長系列の
自己{■関関数を示す波形図、 第23図(a)及び(b)は従来の超音波非破壊検h}
t置の相袖系列の自己相関関数を示す波形図第24図は
{ノ′〔来の超音波非破壊倹査}t置の相浦系列の自己
相関関数の加’4H%′■果を示ナ波形図、第25図(
:i)及び(b)は従来の超音波非破壊検杏袈置の圧縮
パルスを示す波形図、 第26図は従来の超音波非破懐検査装置の合成圧縮パル
スを示す波形図てある。 図にJ3いて、 (IA)  ・・・ 振幅符号化送信信号発生器、(I
I) (6 (6^ (613 (7八 (8 (10 (11 な才3、 を示す。 位相符号化送信信号発生器、 超音波探触子、 送信用の超音波探触子、 受信用の超音波探触子、 相関器、 表示器、 ・・ 加算器、 ・・・ 参照信号発生器である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  複数補系列に基づいて複数個の送信信号を発生する送
    信信号発生手段、 前記複数個の送信信号により励振されて波動を対象物に
    送信する送信手段、 前記複数個の送信信号にそれぞれ対応する複数個のエコ
    ーを受信する受信手段、 前記複数補系列により規定される複数個の参照信号を用
    いてそれぞれ前記複数個のエコーを相関処理する相関手
    段、 及び 複数個の相関処理の結果を加算する加算手段を備えたこ
    とを特徴とする検査装置。
JP2199195A 1989-08-08 1990-07-30 測定装置 Expired - Lifetime JPH0785076B2 (ja)

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JP20390989 1989-08-08
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000060855A (ja) * 1998-08-24 2000-02-29 General Electric Co <Ge> 超音波散乱体の非線形イメ―ジング・システム及び方法

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