JPH03153932A - 流体継手用可溶栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、流体継手の可溶栓における材質と形状に関す
る。

〔従来の技術〕

従来の可溶栓は、特開昭６２−６７３３１号公報の記載
のように、可溶金属を使用していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、可溶栓が作動し、可溶金属が溶融した
後の点について考慮がされておらず、下記の問題点があ
った。

■　可溶金属が溶融した後は、可溶金属の穴が抜けて残
るため、再利用ができない。従って交換が必要である。

■　同様に穴が残るため、運転を継続すると、流体継手
内の油が抜けてしまう。このため、伝達動力が不足して
しまい、機械を停止し、交換が必要であった。

本発明の目的は、交換不要の可溶栓を提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は可溶金属の代わり
に形状記憶合金を採用したものである。

〔作用〕

可溶栓は、流体継手のオーバーロード等の場合継手内の
油が加熱される。規定値の約１３０°Ｃ前後で、可溶栓
が抜け、油を継手内から排出する。

これにより、伝達動力が低下し、油の加熱が防止される
。可溶栓の油噴出ノズル部に約１３０℃前後でノズルの
開放形状を記憶させた形状記憶合金を設ける。これによ
り、油が加熱し、同温度まで上昇した際は、その記憶性
により、ノズルが開放し、油を排出する。同温度以下で
は、ノズルが閉止するため、油の排出を防ぐことができ
る。このため、交換の必要がない。

〔実施例〕

本発明の一実施例を以下に示す。

第２図に流体継手の構造を示す。動力を伝達する作動室
１は、インペラ２とランナ３により構成される。動力は
作動室に注入される油を媒体としている。流体継手では
、インペラ１とランナ２の間に必ずすベリが生じる。こ
のすベリによるすベリ損失が生じ、この損失は、熱とな
り油の温度を上昇させる。流体継手の許容伝達動力以上
の動力が負荷として加わると、すべり損失が過大となり
、油が異常加熱する。この状態が継続すると、油温度が
引火点９発火点に達し、爆発１発火の危険がある。これ
を防ぐため、作動室を構成するインペラ、ランナを囲む
ようにケーシング４の外周に可溶栓５を設けている。現
状の可溶栓の構造を第３図に示す、栓６の中心に１３０
℃前後で溶融する可溶金属７を詰めている。

本発明の実施例を第１図に示す。

栓６の中心に油の抜き穴を設け、穴の途中に形状記憶合
金で作製した四つ割れの円板を固定している。中心のキ
リ穴は段つきとし、円板を丘部に固定できるようにした
。図中、Ａ矢印側を回転体内周側とし、遠心圧力により
、円板が開放しないようにした。

油温度が、１３０℃以上となると、記憶させた形状にも
どり、栓中心の穴を開放する。これにより、回転体内の
油は外部へ排出される。（第１図中−点鎖線で称す。） 油が排出されると流体継手の伝達動力は低下する。これ
により、すべり損失が低下し、油の温度は低下する。こ
れにより、加熱により開放形状となった円板は、枠中心
穴を閉鎖する。こうして、油の量は正常にもどり、動力
を伝達する。

〔発明の効果〕

本発明によれば、油の加熱時は、可溶栓となるが、木栓
を交換することなく、油排出口が閉止するので、機械を
停止する必要がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の可溶栓断面図、第２図は、
流体継手の説明図、第３図は、従来の可溶栓断面図であ
る。 １・・・作動室、２・・・インペラ、３・・・ランナ、
４・・・ケーシング、５・・・可溶栓、６・・・栓、７
・・・可溶金属。 ） 拓１　図 第 図 第

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、流体継手作動油の過熱を防止するために設けた可溶
   栓の油噴出部に形成記憶合金を用いることを特徴とする
   流体継手用可溶栓。