JPH03153926A - シンクロメッシュクラッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車、トラクター等の車両に用いられるシ
ンクロメツシュクラッチに関する。

（従来の技術） シンクロメツシュクラッチとして、例えば、「機械工学
便覧（改訂第６版）、日本機械学会編。

１９７７　　Ｊの１５−１５ページから１５〜１６ペー
ジに記載のものが周知である。

このシンクロメツシュクラッチは、円すい形摩擦クラッ
チを用いたものであり、円すい面が１ケ所だけであると
ころから、シングルシンクロメソシュと呼ばれている。

一方、円すい摩擦面が２ケ所あるものをダブルシンクロ
メツシュと呼び、第２〜１０図に示すような構造をして
いる。

即ち、第２〜１０図において、工は伝動軸、２は第１ギ
ヤ、３は第２ギヤ、４は従動輪であり、第１ギヤ２及び
第２ギヤ３は伝動軸１に相対回転自在に外嵌されている
。そして、伝動軸１と従動軸４はカップリング５を介し
て同軸心上に結合されている。

伝動軸１の外周面に第１スプライン６が形成され、この
第１スプライン６を介してその両側に第１ギヤ２及び第
２ギヤ３が配置され、第１ギヤ２に第２スプライン７及
び第３スプライン８が形成され、第２ギヤ３に、第４及
び第５スプライン９゜１０が形成されている。

前記第１．２．４スプライン６．７．９は同一径で同一
形状のスプラインである。この第１スプライン６にシフ
ター１１がスプライン嵌合し、該シフター１１は軸方向
移動自在で、第２．４スプライン７゜９に択一的に結合
する。

前記第３及び第５スプライン８．１０に、夫々リテーナ
１２がスプライン結合されている。このリテーナ１２の
外周に複数個の爪１３が形成され、該爪１３にシンクロ
ナイザピングエ４が一体回転可能係合している。

このシンクロナイザリング１４の内外周面はテーパ面と
されている。

各シンクロナイザリング１４の外周面にアウターコーン
１５が摺接し、このアウターコーン１５の突起１６が、
シフター１１の長孔１７に係合し、アウターコーン１５
とシフター１１は一体回転する。

前記シンクロナイザリング１４の内周面にインナーコー
ン１８が摺接し、このインナーコーン１８は切欠凹部１
９に係合する伝動ピン２０によって前記シフター１１に
連動連結されている。

前記シフター１１にはシンクロナイザピン２１が左右両
方に突設するよう摺動自在に弾支され、このシンクロナ
イザピン２１はシンクロナイザリング１４の内側端面に
当接している。

しかして、例えば、第２図の状態では、シフター１１が
伝動軸１にのみ係合しているので、伝動軸の動力は、第
１ギヤ２や第２ギヤ３には伝達されず、中立位置にある
。

第２図の状態からシフター１１を例えば左方向に移動さ
せると、シンクロナイザピン２１がシンクロナイザリン
グ１４を押圧し、シンクロナイザリング１４はアウター
コーン１５とインナーコーン１８の内外周面に強く圧接
される。インナーコーン１８及びアウターコーン１５は
シフター１１と一体回転しているので、シンクロナイザ
リング１４もシフター１１と同一回転になるよう同期回
転を開始する。このシンクロナイザリング１４の回転は
りテーナ１２を介して第２ギヤ２に伝達され、第２ギヤ
２と伝動軸１が同期し、シフター１１と第２スプライン
７との結合が容易になり、更にシフター１１を左方向に
移動させることにより、シフター１１は第２スプライン
７に係合し、シフター１１は伝動軸１と第１ギヤ２にま
たがって保合、動力の伝達が行われる。

以上のように、ダブルシンクロメツシュはシンクロナイ
ザリング１４の内外周面の２ケ所が摩擦面とされている
ので、大きなトルクを伝達することができ、大容量のク
ラッチに通している。

（発明が解決しようとする課題） 以上のように、クラッチの容量に応じて、シングルタイ
プとダブルタイプのシンクロメツシュクラッチが使い分
けられていた。

従って、同一機種において、使用場所に応じて２種類の
クラッチを製作しなければならなかった。

シングルタイプとダブルタイプとでは、その形状構造が
大きく異なり、両方のタイプのクラッチを製作するのに
多数の部品が必要になり、コスト高になっていた。

ところで、クラッチにおいては伝動軸から第１ギヤに動
力伝達するときはダブルタイプで、伝動軸から第２ギヤ
に動力伝達するときはシングルタイプとしたい場合も生
じてくる。

しかし、前記従来のシンクロメソシュクラッチでは、両
方ともシングルか、又はダブルかでなければならず、適
応性に欠けるものであった。

そこで、本発明は、片側をダブルタイプ、その反対側を
シングルタイプとしたジンクロメ、７シユクラツチを提
供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 前記目的を達成するため、本発明は次の手段を講じた。

即ち、本発明の特徴とする処は、伝動軸に形成された第
１スプラインの左右両側に、該伝動軸と相対回転自在な
第１ギヤと第２ギヤが配置され、各ギヤに前記第１スプ
ラインと同じ大きさのスプラインが形成され、該第１ス
プラインにスプライン係合して軸方向移動自在であると
共に、第１又は第２ギヤのスプラインと択一的にスプラ
イン係合するシフターを有し、前記第１及び第２ギヤに
は夫々一体回転するシンクロナイザリングを有し、各シ
ンクロナイザリングの内外周面はインナーコーン及びア
ウターコーンに摺接し、各アウターコーンはシフターに
連動連結され、インナーコーンは伝動ピンを介してシフ
ターに連結され、シンクロナイザリングはシフターに設
けられたシンクロナイザピンにより押圧されるように構
成され、前記シフターが伝動軸と第１ギヤ又は第２ギヤ
のスプラインにまたがって係合するに先がけて、該シフ
ターの軸方向移動でシンクロナイザピンがシンクロナイ
ザリングを押圧してアウターコーンとインナーコーンに
圧接して該ギヤを同期回転させ、その後、シフターが当
該ギヤのスプラインに係合するよう構成したシンクロメ
ツシュクラッチにおいて、 前記伝動ピンをシフターから一側方にのみ突出させ、一
方のインナーコーンにのみ係合させた点にある。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。

即ち、第１図に示すものは、第２図に示す両方ダブルタ
イプのシンクロメツシュクラッチを、片側をシングル、
片側をダブルタイプに改造したものであり、同一部品に
は同一符号を付し、その説明は、前記第２図の説明をも
って援用する。

第１図によれば、伝動ピン２０は、シフター１１から一
側方にのみ突出し、第２ギヤ３のインナーコーン１８の
切欠凹部１９にのみ係合し、第１ギヤ２のインナーコー
ン１８には係合していない。

従って、第１ギヤ２のインナーコーン１８には、シフタ
ー１１からの動力は伝達されないので、第１ギヤ側はシ
ングルタイプになり、第２ギヤ側がダブルタイプのシン
クロメソシュクラッチになっている。

尚、インナーコーン１８の内端面とシンクロナイザリン
グ１４の内端面との間に、間隙Ｓが設けられ、シンクロ
ナイザピン２１がインナーコーン１８に引掛らないよう
構成されている。

前記本発明の実施例によれば、第１図の状態（中立）か
らシフター１１を左側に移動さすと、シンクロナイザピ
ン２１がシンクロナイザリング１４を押圧し、シンクロ
ナイザリング１４の内外周面がインナーコーン１８とア
ウターコーン１５に圧接する。

このとき、インナーコーン１８にはシフター１１から動
力が伝達されていないので、アウターコーン１５からの
みシンクロナイザリング１４に同期回転のための動力が
伝達され、第１ギヤ２は伝動軸１と同一回転数に同期さ
せられ、更にシフター１１を左側に移動させることによ
り、シフター１１は第２スプライン７に係合する。

しかして、第１ギヤ２はシングルタイプのシンクロメツ
シュクラッチを介して動力が伝達される。

前記とは逆に、第１図の状態からシフター１１を右方向
に移動させると、シンクロナイザリング１４がシンクロ
ナイザピン２１に押圧されて、シンクロナイザリング１
４はアウターコーン１５とインナーコーン１８に圧接す
る。このとき、インナーコーン１８は伝動ピン２０を介
して動力伝達されているので、同期のための動力は、ア
ウターコーン１５とインナーコーン１８の両方を介して
シンクロナイザリング１４に伝達され、かつ第２ギヤ３
に伝達される。

しかして、第２ギヤ３はダブルタイプのシンクロメツシ
ュクラッチを介して動力伝達される。

尚、本発明は、前記実施例に宋定されるものではない。

（発明の効果） 本発明によれば、１種類のクラッチで、一方はダブルタ
イプ、他方はシングルタイプのシンクロメツシュクラッ
チとして使用することができるので、従来のように全く
構造の異なる２種類のクラッチを製作する必要がなくな
り、コスト低減が図れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示し、一方がシングルタイプ
、他方がダブルタイプのシンクロメツシュクラッチの断
面図、第２図は両方ともダブルタイプのシンクロメツシ
ュクラッチの断面図、第３図はシフターの正面図、第４
図は同断面図、第５図はアウターコーンの断面図、第６
図は同正面図、第７図はインナーコーンの正面図、第８
図は同断面図、第９図はリテーナの正面図、第１０図は
同断面図である。 １・・・伝動軸、２・・・第１ギヤ、３・・・第２ギヤ
、６・・・第１スプライン、７，９・・・スプライン、
１１・・・シフター、１４・・・シンクロナイザリング
、１５・・・アウターコーン、１８・・・インナーコー
ン、２０・・・伝動ピン、２１・・・シンクロナイザピ
ン。 久保田鉄工株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）伝動軸に形成された第１スプラインの左右両側に
   、該伝動軸と相対回転自在な第１ギヤと第２ギヤが配置
   され、各ギヤに前記第１スプラインと同じ大きさのスプ
   ラインが形成され、該第１スプラインにスプライン係合
   して軸方向移動自在であると共に、第１又は第２ギヤの
   スプラインと択一的にスプライン係合するシフターを有
   し、前記第１及び第２ギヤには夫々一体回転するシンク
   ロナイザリングを有し、各シンクロナイザリングの内外
   周面はインナーコーン及びアウターコーンに摺接し、各
   アウターコーンはシフターに連動連結され、インナーコ
   ーンは伝動ピンを介してシフターに連結され、シンクロ
   ナイザリングはシフターに設けられたシンクロナイザピ
   ンにより押圧されるように構成され、前記シフターが伝
   動軸と第１ギヤ又は第２ギヤのスプラインにまたがって
   係合するに先がけて、該シフターの軸方向移動でシンク
   ロナイザピンがシンクロナイザリングを押圧してアウタ
   ーコーンとインナーコーンに圧接して該ギヤを同期回転
   させ、その後、シフターが当該ギヤのスプラインに係合
   するよう構成したシンクロメッシュクラッチにおいて、 前記伝動ピンをシフターから一側方にのみ突出させ、一
   方のインナーコーンにのみ係合させたことを特徴とする
   シンクロメッシュクラッチ。