JPH03150042A - 密閉型アクチュエータ - Google Patents

密閉型アクチュエータ

Info

Publication number
JPH03150042A
JPH03150042A JP28655589A JP28655589A JPH03150042A JP H03150042 A JPH03150042 A JP H03150042A JP 28655589 A JP28655589 A JP 28655589A JP 28655589 A JP28655589 A JP 28655589A JP H03150042 A JPH03150042 A JP H03150042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
motor stator
coil
motor
magnetic pole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28655589A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Horikoshi
敦 堀越
Shingo Takekoshi
竹越 信吾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP28655589A priority Critical patent/JPH03150042A/ja
Publication of JPH03150042A publication Critical patent/JPH03150042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/047Details of housings; Mounting of active magnetic bearings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超高真空雰囲気中などの微量の汚染物質や不
純物ガスも許容されない雰囲気中や、腐食性ガス雰囲気
中のようにモータの磁極やコイルが腐食されてしまうよ
うな環境中で用いるのに好適な密閉型アクチュエータに
関する。
〔従来の技術〕
例えば半導体製造装置等では、不純物を極力排除するた
めに超高真空雰囲気中で被加工物に対する加工作業が行
われる。その場合に使用されるアクチュエータとして、
例えば被加工物位置決め装置の駆動モータにあっては、
駆動軸の軸受に一般的なグリースなどのように揮発成分
を含有する潤滑剤を用いることはできないから、金や銀
などの軟質金属を軸受の内外輪にブレーティングしてい
る。
また、駆動モータのコイル絶縁材や配線被覆材及び積層
磁極の接着剤なども、耐熱性に優れ放出ガスの少ない安
定した材料が選定される。
他方、超高真空槽内へ外部から回転出力を導入す一手段
として、従来、ベローズ式駆動方式を始め、磁気結合型
駆動方式、磁性流体シール駆動方式等の各種のアクチュ
エータが知られている。いずれも、真空用軸受に支承さ
れた回転軸の出力端側か真空雰囲気中に突出され、大気
中におかれた駆動装置により入力端側に回転力が付与さ
れる構造である。すなわちベローズ式駆動方式では、第
3図に示すように、回転軸lの出力端IA側は真空軸受
2に支承されて真空側V内に突出され、他端側IBは斜
板形式の首振り機構3を取り付けてベローズ4で密封さ
れている。そしてこの斜板形式の首振り機構3を大気中
に配した回転装置5で回転駆動すると、ベローズ4が伸
縮運動を繰り返しつつ回転軸lが回転する仕組みである
これに対して磁気結合型駆動方式は、回転軸の入力端側
に磁性体からなる回転子が固着され、この回転子の外周
はハウジングで囲んで密閉されている。そのハウジング
を隔てて大気側に、回転子を取り巻くマグネットが配設
され、これを回転駆動することにより回転軸1が回転す
る仕組みである。
また磁性流体シール駆動方式の場合は、大気側と真空側
の間の隔壁を貫通して非磁性体からなるハウジングを取
付け、そのハウジング内に配した軸受間に永久磁石を挟
んだ円輪状のポールピースを設けると共に、ハウジング
を貫通させた回転軸の外周面とこれに対向するポールピ
ース内周面との間のすきまを磁性流体で密封している。
〔発明が解決しようとする課題〕
近時、半導体の集積度が高まり、それに伴って同時にI
Cのパターン幅の微細化による高密度化が進められてい
る。この微細化に対応できるウェハを製造するために、
ウェハ品質に対する高度の均一性が要求されている。そ
の要求に応えるためには、ウェハの低圧ガス処理室にお
ける不純物ガス濃度の一層の低減が重要である。
また、要求通りに微細加工を行うためには、極めて高精
度の位置決め装置が必要である。
こうした見地から上記従来のアクチュエータを検討する
と、以下のような種々の問題点が指摘される。
すなわち、超高真空装置内で用いる駆動モータ■ たと
え駆動モータのコイル絶縁材や配線被覆材等に、耐熱性
に優れ放出ガスの少ない安定した材料が選定されても、
それが有機系の絶縁材料である限り、ミクロ的には多孔
質であって表面には無数の穴を有している。これを一旦
大気にさらすと、その表面の穴にガスや水分子等を取り
込んで吸蔵してしまう。それらの吸着不純分子を真空排
気で除去する脱ガスに長時間を要してしまい、生産効率
の低下は避けがたい。
■ 更辷は、真空中においては空気の対流による放熱が
有り得ないから、コイル温度の局部的な上昇を生じた場
合に、その部分の抵抗が増大して発熱が加速され、コイ
ル絶縁被膜の焼損を招き易い。
■ これに対して、コイル絶縁材に無機材料を用いると
共に、配線はステンレス管のシース電線を用いることで
吸着不純分子を低減することが考えられる。しかしその
場合はコストが非常に高くなるのみならず、コイル捲線
スペース内に占める銅などの導体の比率が減少して電気
抵抗が増加し、その結果、モータの容量低下を来す。
0 駆動モータ回転軸の軸受潤滑に対し、グリースなど
に変えて金や銀などの軟質金属を用いたものは、温度の
上昇に対しても放出ガスが少ないという利点がある一方
で、回転時の摩耗が大きく非常に短寿命である。その結
果、真空槽を大気圧に戻して行はねばならない軸受交換
作業のサイクルが短くなり、装置の稼動率が大幅に低下
してしまう。
以上のような超高真空装置内にアクチュエータを設置し
た場合の問題点に対して、ベローズ式駆動方式、磁気結
合型駆動方式、磁性流体シール駆動方式等のように真空
装置外にアクチェエータの駆動部を設けた場合をみると
、 ベローズ式駆動方式ではバックラッジが太きく、磁石吸
引力により回転力を伝達する磁気結合型駆動方式では剛
性が低く、いずれも高精度の位置決め精度が得られない
という問題点がある。
また磁性流体シール駆動方式では、磁性流体の耐熱温度
が70℃程度と低いから、超高真空槽のベータアウト工
程(真空槽内壁等の吸蔵ガス分子、水分子の放出工程)
における加熱温度に耐え得ないという問題点がある。
更に、上記各方式とも超高真空用軸受を使用しており、
短寿命は免れない。
そこで本発明は、このような従来の問題点に着目してな
されたものであり、その目的とするところは、超高真空
の雰囲気中で不純物ガスの放出がなく、且つ高精度の位
置決めが可能で、且つ寿命が長く、また真空装置も高稼
動率で操業することが可能な密閉型アクチュエータを提
供することにより上記従来の問題点を解決することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、駆動用コイルへの
通電によって励磁される駆動用磁極が形成されたモータ
ステータと、該モータステータの磁極面に対して僅かの
すきまを隔てて面対向に配設されると共に磁気軸受を介
して回転自在に支承されたモニタロータと、該モータロ
ータの変位を測定する変位検出手段とを備え、前記モー
タステータの外面に非磁性金属隔壁を気密に固着して、
前記モータステータの磁極と磁気軸受の磁極と変位検出
手段の磁極との収納空間を密閉し、モータロータ側空間
とは隔絶させた。
〔作用〕
モータロータを支承する軸受として、非接触型の磁気軸
受を使用することにより、軸受潤滑が不用となり摩耗に
よる寿命の短縮とか、軸受交換等の作業による稼動率の
低下が解消される。また、接触型軸受にみられる発塵に
よる汚染もない。
また、それら磁気軸受の駆動用コイルやモータステータ
の駆動用コイル等、不純ガスが吸蔵されやすい部材が配
設された個所のアクチュエータ内部を非磁性金属隔壁で
気密に覆い、モータロータ側から隔絶したため、モータ
ステータや磁気軸受の駆動用コイルや絶縁材等に吸蔵さ
れているガスや水分が、雰囲気を汚染する不純物として
放出されることはない。また反対に、モータステータの
回転駆動用コイルや絶縁材等が半導体製造のエッチング
用反応性ガスで浸食されるごともない。
また、モータステータを真空槽内などの高度の清浄度が
要求される雰囲気から隔離する上記隔壁は、厚さの薄い
非磁性金属隔壁であるから、モータステータコイルや磁
気軸受コイルへの通電で形成される磁気回路の形成を妨
げない、よってモータステータコイルへの通電や磁気軸
受コイルへの通電を制御してモータロータの回転位置や
姿勢を高精址に制御することが可能であり、高精度の位
置決めを行うことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図とともに説明する。
第1図は本発明の第1実施例の密閉型アクチュエータを
示し、モータステータ11の外周でカップ状のモータロ
ータ12が回転する形式の、いわゆるアウターロータ型
の直接駆動モータである。
モータステータ11は、基台11a、脚部11b、胴部
11c、@部lidを有し、基台11aの下側に真空フ
ランジ13が、上側には径方向に張り出した脚部11b
がそれぞれ気密にシール溶接されている。円柱状の胴部
11cは脚部11bにボルトB1で固着され、頭部li
dはその胴部11cから径方向に張り出して形成しであ
る。その胴部11cの中間位置の外周面に、回転駆動用
コイル14によって励磁される回転駆動用磁極としての
モータステータ磁極15が形成されている。
このモータステータ磁極15の先端部には、一定のピッ
チを有する複数の歯が回転軸と平行に設けられている。
一方、カップ状のモータロータ12は、テーブル面部1
2aと円筒状の側面部12bと摺部12Cとを有してモ
ータステータ11と同軸に上記モータステータ磁極15
の外側に回転自在に支承されている。そのモータロータ
12の側面部12bの内周面には、モータステータ11
のモータステータ磁極15に対向させて、磁性体金属か
らなるモータロータ磁極16が設けられている。このモ
ータロータ磁極16の内周面には、前記モータステータ
磁極15の外周面の歯と平行に歯列が設けられている。
その歯列のピッチはモータステータ磁極15の歯のピッ
チと同一であるが、モニタスチータ磁極15の歯とモー
タロータ磁極16の歯列の位相は相対的にずらすように
配設されている。
かくして、回転駆動用コイル14への電流の供給を制御
しつつモータステータ磁極15の歯を周方向に順次に励
磁することにより、モータロータ磁極16の対応する歯
を順次吸引してモータロータ12をモータステータ11
の回りに回転させる回転駆動力が得られるようになって
いる。
このモータロータ、12は、磁気軸受によって非接触に
支承されるように構成されている。すなわち、モータス
テータ!■の胴部11cの外周面には、前記モータステ
ータ磁極15の上方位置に第1のラジアル磁気軸受17
の磁極17Aが固着され、下方位置に第2のラジアル磁
気軸受18の磁極18Aが固着されている。上記の各磁
極17A。
18Aは磁気軸受コイル19への通電によって励磁され
る。一方、モータロータ12の内周面には、各ラジアル
磁気軸受磁極17A、18Aに対応させた磁性金属から
なる対向磁極17Bおよび18Bが取付けられている。
上記磁気軸受コイル19への通電で第1.第2の各ラジ
アル磁気軸受磁極17A、18Aを励磁し、その磁気力
で対向磁極17B、18Bが吸引されて、モータロータ
12のラジアル方向の位置が非接触で保持される。
モータステータ11の頭部lidの下面側には、第1の
ラジアル磁気軸受用ギャップ検出器21の検出磁極21
Aが検出コイル22を有して配設されると共に、これと
対向するリング状の磁性体21Bがモータロータ12の
内周面に取付けられている。上記検出磁極21Aはモー
タステータ11のx、Y方向に設けられ先端がU字状と
されたコアに検出コイル22を巻回して形成されている
また、モータステータ11の脚部11bの上面側には、
同じく第2のラジアル磁気軸受用ギャップ検出器23の
検出磁極23Aが検出コイル22を有して配設されると
共に、これと対向するリング状の磁性体23Bがモータ
ロータ12の内周面に取付けられている。
なお、ここで使用するギャップ検出器は、非磁性金属隔
壁を介して検出するため、渦電流型あるいは静電容量型
ギャップ検出器は使用できず、インダクタンス型検出器
となる。
モータステータ11の脚部11bの下面側の凹所には、
断面U字状のコア25Aと励磁コイル25Bを有する第
1のスラスト磁気軸受25が配設され、一方、モータス
テータ11の頭部lidの上面側の凹所には、同様に断
面U字状のコア25Aと励磁コイル27Bを有する励磁
コイルを有する第2のスラスト磁気軸受27が配設され
ている。
また、モータステータ11の頭部lidの上面の中央位
置の凹所には、断面U字状のコア29Aにコイル29B
を巻回してなるスラスト磁気軸受用ギャップ検出器29
が配設されている。
上記のように支承されたモータロータ12のテーブル面
12aには、被回転駆動体が取付けられるようになって
いる。
そして、上記モータステータ11とモータロータ12と
の対向面間のすきま30には、例えば非磁性ステンレス
SUS304などの非磁性金属からなる薄肉円筒状の隔
壁31が、両者11.12を隔離するように配設されて
いる。この隔壁31の上端部は、モータステータ110
頭部lidの外周面に気密にシール溶接されている。ま
た、隔壁31の下端部は−、モータステータ11の脚部
11bの外周面に気密にシール溶接されている。
これにより、モータステータ11の外周において、回転
駆動用コイル14.モータステータ磁極15、第1のラ
ジアル磁気軸受17の磁極17A。
第2のラジアル磁気軸受18の磁極18A、コイル19
.第1のラジアル磁気軸受用ギャップ検出器21の磁極
21Aとコイル22.第2のラジアル磁気軸受用ギャッ
プ検出器23の磁極23Aとコイル22などが収納され
たスペースは、モータロータ12例の外部から完全に隔
絶されている。
また、モータステータの脚部11bの下面には、薄肉の
非磁性金属板からなる隔壁32がシール溶接されており
、第1のスラスト磁気軸受25はモータロータ12例の
外部から完全に隔絶されている。
更に、モータステータの頭部lidの上面には、同じく
薄肉の非磁性金属板からなる隔壁33がシール溶接され
ており、これにようて第2のスラスト磁気軸受27およ
びスラスト磁気軸受用ギャップ検出器29は、モータロ
ータ12例の外部から完全に隔絶されている。
なお上記各個所のシール溶接は、各コイルやその絶縁材
等の耐熱性が比較的低い材料でなる部品が内蔵されてい
る状態で行われるため、温度上昇を局部に限定できる電
子ビーム溶接やレーザビーム溶接が用いられる。
次に作用を説明する。
モータロータ12の非接触保持は次のようにしておこな
われる。
第1のラジアル磁気軸受17および第2のラジアル磁気
軸受18のコイル19に、制御装置を介して通電すると
起磁力を生じ、各磁気軸受磁極17A、18Aが励磁さ
れる。非磁性金属からなる隔壁31の厚みは十分に薄い
から、磁束は隔壁31を通して対向磁極17B、18B
に到達する。
こうして各磁気軸受磁極17A、18Aと、これに対向
したモータロータ側の磁極17B、18Bとの間に磁気
回路が形成され、その磁気吸引力でモータロータ12の
XY方向(ラジアル方向)の位置が保持される。
また、第1のスラスト磁気軸受25のコイル2−5Bお
よび第2のスラスト磁気軸受27のコイル27Bに、制
御装置を介して通電すると起磁力を生じ、各磁気軸受コ
ア25A、27Aが励磁される。非磁性金属からなる隔
壁32.33の厚みは十分に薄いから、磁束は隔壁32
.33を通過する。そして第1のスラスト磁気軸受25
にあっては対向側であるモータロータの棚部12cとの
間に磁気回路が形成される。一方、第2のスラスト磁気
軸受27にあっては対向側であるモータロータのテーブ
ル面部12aとの間に磁気回路が形成される。その磁気
吸引力でモータロータ12の2方向(スラスト方向)の
位置が保持される。
モータロータ12の回転駆動は、円周方向に沿い順に配
列されている複数の回転駆動用コイル14に対して、図
外のドライブユニットを介して制   御されたモータ
電流を順次流して、モータステータ磁極15を順次励磁
する。このモータステータ磁極I5の磁気吸引力で対応
するモータロータ磁極16の歯が順次吸引されてモータ
ロータ12が回転駆動される。
モータロータ12の姿勢制御は、第1のラジアル磁気軸
受用ギャップ検出器21、第2のラジアル磁気軸受用ギ
ャップ検出器23およびスラスト磁気軸受用ギャップ検
出器29で検出されたギャップ検出信号を、制御装置を
介して第1のラジアル磁気軸受17、第2のラジアル磁
気軸受18および第1のスラスト磁気軸受25、第2の
スラスト磁気軸受27にフィードバックして磁極励磁電
流を調整することによりなされる。すなわち、モータロ
ータ12が傾くと、第1のラジアル磁気軸受用ギャップ
検出器21と第2のラジアル磁気軸受用ギャップ検出器
23におけるモータロータ12との間のギャップが変動
して、各検出器の対向磁極間の磁界が変化する。この磁
界の変化をインダクタンスの変化として検出し、第1の
スラスト磁気軸受25、第2のスラスト磁気軸受27の
励磁電流を加減すれば、モータロータ12の傾きを補正
することができる。
スラスト磁気軸受用ギャップ検出器29の検出信号は、
専らモータロータ12の上下保持位置の調整に用いられ
る。
この密閉型アクチュエータは、例えば半導体製造装置の
超高真空槽の槽壁に設けられた取付は孔から真空槽内部
にモータロータ12例を差し入れ、真空用フランジ13
をボルトで槽壁に固定して取付けられる。
密閉型アクチュエータにおける隔壁31,32゜33で
それぞれに密閉されたスペースは、モータステータ11
に設けられている図示されない配線孔から基台11aの
空孔Hを経て大気側に連通しているが、真空槽内部とは
完全に隔絶されている。
そのため、モータステータ11に取付けられている回転
駆動用コイル14、モータステータ磁極15、第1のラ
ジアル磁気軸受17および第2のラジアル磁気軸受18
の各磁極17A、18Aやコイル19、第1のラジアル
磁気軸受用ギャップ検出器21および第2のラジアル磁
気軸受用ギャップ検出器23の各磁極21A、23Aや
コイル22、あるいは第1のスラスト磁気軸受25、第
2のスラスト磁気軸受27、スラスト磁気軸受用ギャッ
プ検出器29等に吸蔵されているガスや水分が真空槽内
部に拡散して真空雰囲気を汚染することは防止される。
したがって、真空槽内部の排気も容易であり、ベークア
ウト時も短時間で所定の超高真空に到達でき、生産効率
が高い。また、コイル絶縁材にわざわざ高価な無機材料
を使用する必要もない。更には、半導体製造の場合、真
空排気後に真空槽内部に導入されるエッチング用の反応
性ガスに対しても、ステンレス材からなる隔壁31,3
2.33で保護されるから、上記各磁極のコイルや絶縁
材等がエッチングされてしまうおそれはない。
また、モータロータ12を支承する軸受として、非接触
型の磁気軸受を使用することにより、軸受潤滑が不用と
なり摩耗による寿命の短縮とか、軸受交換等の作業によ
る稼動率の低下が解消される。
また、接触型軸受にみられる発塵による汚染もない。
また、回転駆動用コイル14、第1.第2の各ラジアル
磁気軸受17.18のコイル19等は大気側に連通して
いるから、通電で発熱しても対流で放熱することができ
、局部的な蓄熱によるコイル焼損も防止できる。なお、
回転駆動用コイル14が大気側にあることから、必要に
応じてモータステータ11の内部に空気や水を通して強
制冷却することも容易である。
モータロータ12の回転の位置決め精度についても、例
えばフィードバック制御により、あるいはパルスモータ
によるオープンループ制御を行うことにより極めて高精
度が保証される。フィードバック制御方式の場合は、回
転検出器として例えばレゾルバを使用することができる
。その場合、レゾルバのコイルを有するステータはモー
タステータ11の外周面に装着して非磁性金属隔壁31
による密閉空間内に配設し吸蔵ガスによる真空槽の汚染
に対し配慮することが必要である。レゾルバのロータは
モータロータ12の内周面に取付けられる。モータロー
タ12が回転するとレゾルバのロータも回転する。これ
により、レゾルバのステータとの歯間のりラクタンスが
変化する。その変化を図示しないドライブユニットのレ
ゾルバ制御回路によりデジタル化し、位置信号として利
用することで、モータロータ12の回転角度の精密なフ
ィードバック制御がなされ、高精度の位置決めができる
なお、必要に応じて、第1のラジアル磁気軸受用ギャッ
プ検出器21、第2のラジアル磁気軸受用ギャップ検出
器23と第1のラジアル磁気軸受17や第2のラジアル
磁気軸受18との間に磁気遮蔽板を配設してもよい。
また、モータステータ11を内側、モータロータ12を
外側に配設した構成を示したが、これとは反対にモータ
ステータ11が外側、モータロータ12のほうが内側に
なる構成とすることも可能である。
第2図には本発明の第2実施例を示す。
この実施例は、本出願人が先に提案した非接触複動型ア
クチュエータ(特開昭62−11950)を密閉構造と
したもので、モータロータが回転と同時に上下方向にも
駆動される点が上記第1実施例とは異なっている。
すなわち、モータステータ11の胴部11cの外周面の
上位置には、上下駆動モータ兼姿勢制御用ラジアル磁気
軸受の磁極40がコイル41を有して配設されると共に
、下位置には、回転駆動モータ兼姿勢制御用ラジアル磁
気軸受の磁極42がコイル43を有して配設されている
。モータロータ12の内周面には、その上方の磁極40
に対向するロータ磁極44と、下方の磁極42に対向す
るロータ磁極45がそれぞれに固着されている。
上下駆動モータ兼姿勢制御用ラジアル磁気軸受の磁極4
0は、同心円状に円周四等分で設けられ、各磁極先端部
の極片は回転軸と垂直に一定のピッチを有するように形
成されている。一方、ロータ磁極44の内周面には前記
磁極40の極片と対向する整列した歯列が回転軸と垂直
に一定のピッチで形成されている。そして、コイル41
に通電して磁極40を励磁すると、モータロータ12は
中心方向に磁気吸引力を受けると共に、回転軸(Z軸)
方向に沿い上下に駆動される。
回転駆動モータ兼姿勢制御用ラジアル磁気軸受の磁極4
2は、同じ(円周四等分で設けられ、各磁極先端部の極
片は回転軸と平行に一定のピッチを有するように形成さ
れている。一方、ロータ磁極45の内周面には前記磁極
42の極片と対向する整列した歯列が回転軸と平行に一
定のピッチで形成されている。そして、コイル43に通
電して磁極42を励磁すると、モータロータ12は中心
方向に磁気吸引力を受けると共に、回転軸(Z軸)の回
りを回転する方向に駆動される。
つまり、モータロータ12は、上下駆動モータ兼姿勢制
御用ラジアル磁気軸受の磁極40及び回転駆動モータ兼
姿勢制御用ラジアル磁気軸受の磁極42によって、保持
されつつ回転軸方向と回転方向とに駆動されるものであ
る。
モータステータ11の頭部11dの下面には第1実施例
と同様に第1のラジアル磁気軸受用ギャップ検出器21
が設けられ、一方、脚部11aの上面には第2のラジア
ル磁気軸受用ギャップ検出器23が設けられている。
モータロータ12の姿勢制御は、これらの検出器21.
23の検出信号を制御装置を介して上下駆動モータ兼姿
勢M御用ラジアル磁気軸受の磁極40のコイル41、及
び回転駆動モータ兼姿勢制御用ラジアル磁気軸受の磁極
42のコイル43にフィードバックして磁極励磁電流を
調整することによりなされる。
しかして、この実施例の場合も、非磁性体金属製の隔壁
31をモータステータ11の外周にシール溶接して、上
記磁極40.42及び検出器21゜23の磁極を密閉し
、真空槽内へのガス放出を防止している。
この第2実施例場合は、第1実施例における第1のスラ
スト磁気軸受25、第2のスラスト磁気軸受27、スラ
スト磁気軸受用ギャップ検出器29等が省略できると共
に、上下の隔壁32.33も不用で溶接個所も2個所の
みで足りるという利点がある。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、駆動用コイルへ
の通電によって励磁される駆動用磁極が形成されたモー
タステータと、該モータステータの磁極面に対して僅か
のすきまを隔てて面対向に配設されると共に磁気軸受を
介して回転自在に支承されたモータロータと該モータロ
ータの変位を測定する変位検出手段とを備え、前記モー
タステータの外面に非磁性金属隔壁を気密に固着して、
前記モータステータの磁極と磁気軸受の磁極と変位検出
手段の磁極との収納空間を密閉し、モータロータ側空間
とは隔絶した。そのため、アクチュエータを例えば半導
体製造装置の高真空雰囲気内や反応性ガス雰囲気中で使
用しても、アクチュエータ構成部材中で吸蔵ガスが最も
多いコイルや有機絶縁材から高真空雰囲気内に不純ガス
が放出されたり、あるいはコイルや有機絶縁材等が浸食
されたりすることはない。
また、上記非磁性金属隔壁で磁気回路の形成を妨げられ
ることがなく、モータロータの回転や姿勢制御を高精度
に行うことができる。
また、非接触軸受としたため、寿命が長く、且つ真空装
置等も高稼動率で操業することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を半断面で示す側面図、第
2図は第1実施例を半断面で示す側面図、第3図は従来
の密閉型アクチュエータの一例を示す模式断面図である
。 図中、11はモータステータ、12はモータロータ、1
4,41.43は駆動用コイル、15゜40.42は駆
動用磁極、17,18,25,27は磁気軸受、21,
23.29は変位検出手段、31.32.33は非磁性
金属隔壁。 ・・・−41目

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)駆動用コイルへの通電によって励磁される駆動用
    磁極が形成されたモータステータと、 該モータステータの磁極面に対して僅かのすきまを隔て
    て面対向に配設されると共に磁気軸受を介して回転自在
    に支承されたモータロータと、該モータロータの変位を
    測定する変位検出手段とを備え、 前記モータステータの外面に非磁性金属隔壁を気密に固
    着して、前記モータステータの磁極と磁気軸受の磁極と
    変位検出手段の磁極との収納空間を密閉し、モータロー
    タ側空間とは隔絶したことを特徴とする密閉型アクチュ
    エータ。
JP28655589A 1989-11-02 1989-11-02 密閉型アクチュエータ Pending JPH03150042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28655589A JPH03150042A (ja) 1989-11-02 1989-11-02 密閉型アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28655589A JPH03150042A (ja) 1989-11-02 1989-11-02 密閉型アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03150042A true JPH03150042A (ja) 1991-06-26

Family

ID=17705929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28655589A Pending JPH03150042A (ja) 1989-11-02 1989-11-02 密閉型アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03150042A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5914548A (en) * 1995-12-28 1999-06-22 Nsk Ltd. Sealed actuator

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5914548A (en) * 1995-12-28 1999-06-22 Nsk Ltd. Sealed actuator
USRE39748E1 (en) * 1995-12-28 2007-07-31 Nsk, Ltd. Sealed actuator

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3740770B2 (ja) 密閉型アクチュエ−タ
KR101267709B1 (ko) 이온 빔 주입기용 엄빌리컬 코드 설비물 연결
KR100726016B1 (ko) 기판 회전 장치
JP4930050B2 (ja) ダイレクトドライブモータ
JP4692050B2 (ja) 回転支持装置
JPH03150041A (ja) 密閉型アクチュエータ
JP5288164B2 (ja) スカラーロボット
JP4581757B2 (ja) モータシステム
JP2010273539A (ja) ダイレクトドライブモータ
JPH03150042A (ja) 密閉型アクチュエータ
JP4196433B2 (ja) 密閉型アクチュエータ
JP4656381B2 (ja) ダイレクトドライブモータ
JP4656380B2 (ja) モータシステム
JP4618422B2 (ja) ダイレクトドライブモータ
JP4711218B2 (ja) モータシステム
JP4736025B2 (ja) ダイレクトドライブモータ
JP2006296057A (ja) モータ
JPH081475A (ja) ターンテーブル装置
JP4613574B2 (ja) モータシステム
JP4692156B2 (ja) モータシステム
JP5401837B2 (ja) ダイレクトドライブモータ、搬送ロボット及び半導体製造装置
JP4613573B2 (ja) モータシステム
JP2009038911A (ja) ブラシレスモータ
JP2008167588A (ja) ブラシレスモータ
JP2019106887A (ja) モータ、搬送装置及び半導体製造装置