JPH03149241A - ニトロ化合物を使用するポリマーのuv安定化 - Google Patents

ニトロ化合物を使用するポリマーのuv安定化

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JPH03149241A
JPH03149241A JP2207697A JP20769790A JPH03149241A JP H03149241 A JPH03149241 A JP H03149241A JP 2207697 A JP2207697 A JP 2207697A JP 20769790 A JP20769790 A JP 20769790A JP H03149241 A JPH03149241 A JP H03149241A
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JP2207697A
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Gerald Scott
ゲラルド スコット
Sahar Al-Malaika
サハール アル‐マライカ
Liyanaarachchige M Keerthi-Tillekratne
リヤナーラチチゲ マハーセン キールチ‐チレクラトネ
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Akzo NV
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/32Compounds containing nitrogen bound to oxygen

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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、UV照射の影響に対する有機ポリマーの安定
化に関する。
(従来の技術および発明が解決しようとする課題)はと
んどの有機ポリマーは光酸化的劣化を受けやすいことが
一般に知られている。このことは、望ましくない、特性
の損失、例えばポリマーの脆化または変色へと導かれ得
る。さらに特にはポリマーは、戸外環境にあって使用す
るとき、さもなければUV照射を受けたとき、劣化を受
けやすい。
そのような劣化を防ぐまたは阻止するために、いわゆる
安定化剤を有機ポリマー組成物中に組み込むことは良く
知られている。市販の入手可能なUV安定化剤の中では
、置換されたベンゾフェノン類、例えば2−しドロキシ
−4−オクトキシベンゾフェノンおよびヒンダード(h
indered)ピペリジン類、例えばビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート
であり、これらは、それぞれ商標Cyasorb リV
 531 (アメリカン シアナミド(^−erica
n Cyanageid) )およびrinuvin 
77G  (チバ ガイギー アーゲー(Ciba G
eiay AG) )のちとに売られている。そのよう
な市販の安定化剤はしばしば、合成するのに高価であり
、また所望の安定化効果をいつも与えるわけではない。
(課題を解決するための手段》 有機ポリマー、特にポリオレフィン類、例えばポリエチ
レンおよびポリプロピレンは、ポリオレフィンを、低い
揮発性を有するヒンダードC−ニトロ化合物と混合する
ことにより、光酸化的劣化に対して安定化されることが
できることがここセ見出された。好ましくは、前記ヒン
ダードC−ニトロ化合物は、式A ここで、R1は水素、直鎖もしくは分校した、置換もし
くは非置換のアルキル基、または置換もしくは非置換の
シクロアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表す、 の基を少なくとも1個含有する。
これらのヒンダードC−ニトロ化合物は、多くの市販さ
れ入手可能なUV安定化剤より高いUV    安定化
効果を示し、非常に有効な安定化剤、例えばビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケ
ートに匹敵する。本発明のC−ニトロ化合物はしばしば
、合成が容易であるという利点を示す。
本発明に使用するC−ニトロ化合物のいくつかはそれ自
体公知であるが、UV安定化剤としてそれらを有機ポリ
マーに使用することは、以前には示唆されていなかった
ジャーナル オブ アプライド ポリマー サイエンス
(Journal of Applied po+y■
er Science)第12巻、第1683〜169
3頁(1968年)には、あるニトロアルキルアクリレ
ートおよびメタクリレート、例えば2−メチル−2−ニ
トロ−1,3−プロピレンジアクリレートが開示されて
いる。この刊行物では、ホモポリマーおよびスチレンと
のコポリマーが、固体ロケット推進剤の燃料バインダー
として試験された。これらの化合物についてのUV安定
化効果には、何の注意も払われていない。
米国特許第4,007,159号明細書には、ヒンダー
ドフェノール性抗酸化剤、とりわけ2.ロージ−t−ブ
チルル4−(2−メチル−2−ニトロ−プロピル)フェ
ノールが開示されている。これらの化合物についてのU
V安定化効果には、何の注意も払われていない。
米国特許第3.650.984号明細書には、ニトロア
ルカン類と有機スズ化合物との反応生成物が開示されて
いる。しかしながら、この開示によれば、得られた複合
体は、熱による劣化に対する安定化のために、ポリビニ
ルハライド樹脂組成物において使用される。これらの複
合体のUV安定化効果は示唆されておらず、ニトロアル
カンはそれ自体単に出発物質として働いているにすぎな
い。
東ドイツ国特許出願第124.054号には、一般式こ
こで、R,RおよびR3は、水素、置換もしくは非置換
の、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリール
、アミノ、メルカプト、カルボニルアルキル、カルボキ
シ、アシルもしくは複素環基からなる群より選ばれる、 を有するビニル性ニトロ化合物を光安定化剤として使用
することが開示されている。これらの化合物および本発
明に使用する化合物の間の重要な相違は、付随する化学
的特性の相違を伴った炭素−炭素二重結合の存在にある
。そのうえ、詳細に開示されているビニル性ニトロ化合
物は、安定化効果に寄与すると思われる官能基をさらに
含む。
英国特許明細書第2147300号の出願において、優
先権証明書として公表された英国特許出願第83262
38号には、ニトロ−t−ブタンおよびニトロ−トリス
−ヒドロキシメチル メタンを、熱可塑性ポリマー組成
物のUV安定化に使用することが開示されている。しか
しながら、これらの低分子量のニトロ化合物はUV安定
化剤としてあまり有効でなく、高揮発性とそれによって
引き起こされる加工性の問題および滲出の問題に苦しめ
られる。
最後に、PCT国際出願第85,098,838号明細
書には、良好なUV安定化活性を有するC−ニトロソ化
合物が開示されていることに、注意すべきである。しか
しながら、これらの化合物は安定化挙動が有効になる前
に長い高温処理を必要とすることに苦しめられる。また
、ニトロソ化合物はC−ニトロ化合物より入手が容易で
ない。C−ニトロソ化合物の安定化力は、それらがポリ
マー加工条−9一 件下でニトロキシル基(nitroxyl radic
al)を形成する能力を有することに帰する。ニトロキ
シル基による安定化の機構は、ジャーナル オブ アプ
ライド ポリマー サイエンス(Journal of
^pplied Polymer SCienCe)、
第33巻、第7()3〜713頁(1987年)の主題
である。
本発明の好ましい実施態様は、慣用の安定化剤と共に上
記C−ニトロ安定化剤を使用することであり、特に相乗
効果が観察されるとき、すなわち最終生成物のUV安定
性が、単独で使用されるときの個々の安定化剤の活性の
合計に対して予測され得る活性より高い場合にそうであ
る。保護レベルでの著しい増加が、置換されたベンゾフ
ェノン類およびヒンダードピペリジン類との相乗的組合
せについて証明された。そのような慣用のUV安定化剤
の例は、4−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノ
ン(商標、Cyasorb UV 531)およびビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリニジル)
セバケート(商標、Tinuvin 77G )である
本発明の方法において安定化剤を選択する際に、−lO
− 安定化剤の物性を考慮しなければならない。例えば、蒸
留または抽出による安定化剤の損失、適正な保護のため
に安定化剤の量を増加して使用することを必要とするこ
とは、避けねばならない。また、ポリマー加工に関係す
る従事者によってなされる健康上の危険は最小にされね
ばならない。
本発明に使用し、UV安定化剤活性基Aを含む化合物は
比較的低い揮発性を有する。この点で、好ましい化合物
のほとんどが250より大きい、好ましくは500より
大きい分子量を有する。そのような高分子量構造は多数
のC−ニトロ基を含むことができ、また基Aを含むモノ
マーのオリゴマーもしくはポリマー、または重縮合反応
において活性な官能基2個を有する基Aを含むモノマー
のオリゴ縮合もしくは重縮合生成物であることができる
あるいは、基Aは、UV安定化されるべき有機ポリマー
にグラフトされることができる。このことを成し遂げる
ために、グラフト可能な官能性を基Aに付与することが
でき、基Aを含む官能性化金物、例えばアクリロキシ−
2−ニトロ−2−メチルプロパンは、フリーラジカル開
始剤の使用により、ポリマーの基幹にグラフトされるこ
とができる。
これは、マスターバッチ法によって好都合になされ、そ
れにより安定化剤濃厚物はフリーラジカル開始剤の半減
期に適合する条件下で合成され、固定されたUV安定化
剤濃厚物が得られ、これはさらに別のポリマーとの安全
な加工のために商品化され得る。
本発明により企図されたさらなる取組みにより、重要な
ヒンダードC−ニトロ基が、プレ重合された構造に、例
えば第3級炭素置換を有する炭化水素ポリマーをニトロ
化することにより、導入される。非常に好ましい例とし
て、ポリプロピレンおよびポリエチレンが挙げられ、こ
れらは、ニトロ化されると、変性されていないポリ10
ピレンまたはポリエチレンと特に相溶性であり、またこ
れらの安定化に有用である、ヒンダードC−ニトロ基を
含む安定化剤のマスターバッチ濃厚物を提供する。
 12 一 本発明に使用するための適したヒンダードC−ニトロ化
合物は、基Aを含み、かつそれに結合していた反応性基
または遊離する基、例えばヒドロキシ、カルボキシルま
たはクロロ基を含む、容易に入手可能な低分子量化合物
から誘導される。
そのような適した化合物は2−メチル−2−ニトロプロ
パノール、2−メチル−2−ニトロブタノ−ルー1.3
−メチル−3−ニトロペンタノール−1,2−メチル−
2−二ト口10ピオン酸、2−メチル−2−ニトロプロ
パンジオール−1,3,2−メチル−2−ニトロブタン
ジオール−1,4,2−シクロへキシル−2−ニトロプ
ロパンジオール−1,3である。
低い揮発性を有する上記の化合物の誘導体が好ましい。
本発明に使用するヒンダードC−ニトロ化合物のそのよ
うな好ましい群は、モノもしくはジヒドロキシ第3級ニ
トロアルカン類の、モノもしくはジカルボン酸とのエス
テルを含み、すなわち基B: ここで、R1およびnは前記した意味を有する、を少な
くとも1個含む化合物である。
これらのエステルは、式(I)〜(1v)のうちの1つ
を有する。
O L   If−Il 0          0jll(IVa)1    
              +−14= ここで、Aは先に定義したのと同様であり、R2はC1
〜C6のアルキレン、C2〜C6のアルケニレンまたは
フェニレンであり、R3はヒドロキシ基、水素または置
換もしくは非置換の脂肪族もしくは芳香族基であり、R
4は置換もしくは非置換の脂肪族もしくは芳香族基であ
り、Xは水素またはしドロキシ基であり、Yは水素また
はカルボキシ基であり、mは1〜100である。
典型的な例は、ビス(2−ニトロ−2−メチルプロピル
)スクシネート、ビス(2−ニトロー2−メチルプロピ
ル)アジペート、2−ニトロー2−メチルプロピルステ
アレートおよび1,3−ビスーステアロイロシキ−2−
メチル−2−ニトロプロパンである。
最も好ましくは式(IVa)および(IVb)の化合物
であり、これらはジヒドロキシ−t−ニトロアルカンお
よび二酸、例えばアルカンニ酸、アルケンニ酸およびベ
ンゼンジカルボン酸の重縮合反応から得ることができる
。UV安定化され得るポリマーと相溶化するために最も
望ましいオリゴ縮合または重縮合の程度は、ジカルボン
酸化合物に対するジヒドロキシ化合物の比を変えること
により、または少量のモノしドロキシまたはモノカルボ
キシ化合物を添加することにより、容易に制御すること
ができる。
典型的な例は、ビス(2−ニトロ−2−メチル10ビル
)ジスクシネート オリゴマー、ビス(2−ニトロ−2
−メチルプロピル)ジアジベート オリゴマーおよびビ
ス(2−ニトロ−2−メチルプロピル)ジイソフタレー
ト オリゴマーである。
誘導体の別の群は、第3級C−ニトロしドロキシまたは
カルボキシ化合物とエチレン性不飽和カルボキシもしく
はヒドロキシ化合物とのエステルにより構成される。好
ましくはこれらの化合物は、式: ここで、Aは先に定義されたのと同様であり、R5はC
1−6アルケニレンであり、pは0または1である、 を有する。
そのような化合物の例は、1−アクリロイルオキシ−2
−ニトロ−2−メチルプロパン、1−メタクリロイルオ
キシ−2−ニトロ−2−メチルプロパンおよび1.3−
ビスアクリロイルオキシ−2−ニトロ−2−メチルプロ
パンである。これらの化合物は、ブルーミングのない(
non−bloosing)U V安定化されたポリマ
ー組成物を調製するために有用である。式Vの化合物は
、別のエチレン性不飽和モノマーと付加共重合されて、
どのような所望の分子量の重合体−状の安定化剤をも提
供することができる。グラフト可能なポリマーが安定化
されるべき場合には、式Vの化合物はポリマー組成物に
組み込まれ、そして所望によりフリーラジカル開始剤を
使用して、グラフト重合条件下で、ポリマーの基幹にグ
ラフトされることができる。
本発明に使用するための化合物のさらに別の群は、ニト
ロ化されたポリマーにより構成される。
好ましい基幹ポリマーは、第3級炭素置換を受は得るポ
リマー、特にプロピレンのポリマーまたはコポリマーで
ある。ポリマー鎖に沿った第3級C原子での優勢な置換
は、ニトロ基の必要とする立体障害性(hindran
ce)を与える。ニトロ化されたポリエチレンはまた、
本発明によるUV安定化効果を示した。ニトロ化された
ポリマー、例えばニトロ化されたポリプロピレンは本質
的に不揮発性であり、一般に非変性ポリマーと相溶性で
ある。
マスターバッチ法を用いる場合には、高度にニトロ化さ
れたポリマーが調製され、これらは所望の濃度で、UV
安定化されるべきポリマーに混合されることができる。
本発明のUV安定化剤は、類似の化合物について公知の
方法により得ることができる。例えば以下のようにして
得ることができる。
低分子量のニトロアルカン類は、市販されていて入手可
能であるかまたは、標準的方法により合成できる。−ス
クシンエステル化されたニトロ化合物、例えばビス(2
−ニトロ−2−メチルプロピル)スクシネート(NMP
S)およびビス(2−ニトロ−2−メチルプロピル)ジ
スクシネート オリゴマー (NMPDS)は、ニトロ
アルコールを用いて、関連した酸のエステル化により合
成することができる。
アクリル化されたニトロ化合物、例えばアクリロイルオ
キシ−2−ニトロ−2−メチルプロパン(ANMP) 
、1.3−ビスアクリロイルオキシ−2−ニトロ−2−
メチルプロパン(BANMP)および1,3−ビスアク
リルオキシ−2−アクリロイルオキシメチル−2−ニト
ロプロパンは、塩基の存在下でアクリロイルクロリドと
それぞれのアルコールとの反応により得ることができる
。ニトロ化されたポリマーはその出発ポリ? −(pa
rent polymer)ノ二) 。
化により得ることができる。
本発明の安定化剤を用いて安定化されるべき有機ポリマ
ーは、炭素、水素、酸素および/または窒素を含むポリ
マーである。例としては、熱可塑性ポリマー、例えばポ
リオレフィンホモポリマーおよびコポリマー、ゴム変性
ポリオレフィン、ポリスチレン、ゴム変性ポリスチレン
、ポリビニルクロリド、ポリアミド、ポリエステルおよ
びアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンが挙げられ
る。ポリマーの混合物または配合物もまたグラフト化さ
れ得る。ポリマーは普通、膜または繊維形。
戒の目的に適するような高分子量を有しているが、低分
子量ポリマーおよび液状ポリマーさえも、付加生成物が
他のポリマーヘマスターバッチ添加物として使用される
べきときには特に、グラフト化され得る。ポリマー自体
が不飽和基を有することは必要ではないが、不飽和性を
含むポリマー基幹が使用され得る。マスターバッチの場
合には、飽和ポリマーを使用してマスターバッチ濃厚物
を形成するのが特に好ましい。
ポリマー組成物の市販の処方においては、加工時間はし
ばしば、使用する装置の滞溜時間に依存する。よって、
高含量の安定化剤を有する本発明の安定化剤のマスター
バッチ組成物を製造することは有利であり得る。このマ
スターバッチは、最適な安定化が得られることを確実に
する加工条件下で得ることができ、次いで、慣用の押出
機または射出成形機において有機ポリマーに対する添加
剤として使用され得る。マスターバッチは有利なことに
は、さらに別のラジカル開始剤を含むこともできる。
本発明の安定化剤は通常、有機ポリマー組成物の3重量
%までの量で使用される。好ましい範囲は普通、ポリマ
ーioo g当り0.05〜0.5gの安定化剤である
。しかしながら、マスターバッチ法の場合には、安定化
剤の濃度は著しく高くなり、例えば有機ポリマーの10
〜50重量%であろう。
以下の実施例により本発明を説明する。
 21 一 実施例1 ビス(2−ニトロ−2−メチルプロピル)ジスクシネー
トおよび市販のUV安定化剤の、ポリプロピレンにおけ
る相乗的UV安定化効果。ビス(2−ニトロー2−メチ
ルプロピル)ジスクシネートは、2−ニトロー2−メチ
ルプロパン−2−オールを用いてこはく酸のエステル化
により得た。
使用した市販のUV安定化剤は、2−ヒドロキシ−4−
オクトキシベンゾフェノン(Cysorb UV531
)およびビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジニル)セバケート(Tinuvin 77G )
であった。
先番こ概説したように製造したニトロエステルは、アイ
シーアイ プラスチックス デビジョン リミテッド(
ICI Plastics Devision Lim
Jted)により供されたポリプロピレン粉末(IF−
26)と混合し、そしてブラベンダー トルク 流動計
(Brabendertorque rheomete
r)中で190℃にて加工した。
各加工操作の前に、あらかしめ秤量した添加剤をポリプ
ロピレン35gとタンブル混合し、次いでトルク流動計
の混合チャンバーに仕込んだ。チャンバーを空気式ラム
によって閉鎖し、そして加工操作を10分間続けること
を許した。加工操作が完了したら直ぐに試料を除去し、
冷水中で冷却して熱による酸化を防いだ。
加工した試料は、離型剤として特級のセロファンを使用
して、180℃で圧縮成形して0.21111厚さのフ
ィルムとした。ポリマーフィルムの照射は、UV暴露キ
ャビネット中で、4.611hl−2の平均強度で行っ
たが、この値は限界戸外値に近い。
UV暴露したフィルムの脆化時間は、180℃で(th
rouoh 1BG℃)、手で曲げたときにフィルムが
破壊されるのに要する時間を記すことにより決定した。
得られた結果を以下に示した。
表■ 2−ニトロー2−メチルプロビルスクシネー) (NM
PS)および慣用のUV安定什剤トヒドロキシー4−オ
クトキシヘンシフz/ フ (UV 531 ) オよ
びビス(2,2,6,ローチ)ラメチルー4−ピペリジ
=zlz)セバケート(Tinuvin 77G )の
、ポリプロピレンにおける相乗的UV安定化効果。
量G詮で重量%である。
NHPS  UV531  Tinuvin77G  
経過した時間(時間) 0.2   −          6200.4− 
   −     (6) −0,2450 −0,4760 0,2650 0,41250 0,10,3−2500 0,20,22300 0,30,1−1500 0,1−0,32200 0,2−0,21500 上記の結果は、本発明に使用したC−ニトロ化合物の性
能が、UV 531の性能に等しく、また経済的な濃度
でTinuvin 77Gの性能に等しいことを示す。
NMPSと2つの市販の安定化剤のいずれかとの相乗的
組合せは、0.4重量%濃度において、個々の安定化剤
のどれよりもずっと高い保護レベルを示す。
表■ ビス(2−ニトロ−2−メチルプロピル)ジスクシネー
トオリゴマー(NMPDS)および慣用のUV安定化剤
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン(tl
V531)およびビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジニル)セバケート(Tinuvin 7
70 ) ノ、ポリプロピレンにおける相乗的UV安定
化効果。量は全て重量%で与える。
NHPDS  UV 531  Tinuvin 77
G  経過した時() 0、2              7000.484
0 0.1   0.3         19500.2
   0.2         2250013   
0.1         13000.1      
 0.3     19500、3       0.
1     1250釆旌凹7 ニトロアクリレートのポリプロピレンへのグラフト化 ニトロアクリレートであるアクリロイルオキシ−2−ニ
トロ−2−メチルプロパン(ANMP)および1,3−
ビスアクリロイルオキシ−2−ニトロ−2−メチルプロ
パン(BANMP)は、塩基の存在下でアクリロイルク
ロリドとそれぞれのアルコールとの反応により得た。こ
れらのニトロアクリレートの溶融グラフト化は、190
℃でブラベンダー トルク流量計を用いて、10分間ポ
リプロピレン中で各添加剤の5%マスターバッチを加工
することにより行った。ラジカル開始剤ジクミルパーオ
キシドをまた、種々の添加剤/パーオキシド比で、添加
剤のグラフト効率を最適化するために供給した。
上記の1部を安定化されていないポリプロピレン10部
と混合することにより、希釈したマスターバッチを得た
加工した試料を、実施例1で記載したように成形した。
UV安定化効果は、ポリマーの溶媒抽出を行いまたは行
わないで調べた。圧縮成形したポリマーフィルム(0,
2mlll厚)のメチレンクロリドでの徹底的な抽出後
のニトロアクリレートマスターバッチのグラフト効率は
、フーリエ変換赤外!l(FTIR)スペクトル(パー
ク エルマー(Perk Elmer))により測定し
た。グラフト効率を、官能基の吸収強度における変化を
追うことにより測定した。すなわちまず抽出前に(C=
C)、次いで抽出中の一定時間間隔で(C=0、−No
2)測定した。
得られた結果を以下に示す。
表■ ニトロアクリレートのポリプロピレンへのグラフト化 グラフト化  経過時間(時間) (%》  抽出しない 抽出した 安定化されて各1を41              
    9011170ピレン ANtlP           3.2      
  290        180NHP +1% DCP    94.6        22
0        300BANMP        
 3B、4        860        6
60ANHP +1%DCP   100          500
        82GANMPおよびBANMPを、
ジクミルパーオキシドを用いておよび用いないで評価し
て、改善されたグラフト化の効果を、特にポリマーの溶
媒抽出後の特性の保持について調べた。これはまた、1
80℃で(through 180℃)手で曲げたとき
にフィルムが破壊されるのに要する時間によっても測定
した。パーオキシドの選択は、抽出の前後における安定
化の大きな差により示されるように、最適ではなかった
。このことは、パーオキシドから副生成物として生成さ
れる光劣化剤、すなわちアセトフェノンによるものであ
る。
表IV 希釈したマスターバッチを用いることによる、ニトロア
クリレートのポリプロピレンへのグラフト化 経過時間(時間》 すV 531 (0,4%)        76GT
in 77G (0,4%)       1000八
N)IP             500ANHP+
1$ DCP         75GBANHP  
          59GBANHP + 1% D
CP       75G硝酸および硫酸をクロロベン
ゼン溶液中で用いることにより、ポリプロピレンおよび
ポリエチレンをニトロ化した。ニトロ化したポリプロピ
レンは、ポリマーioo g当りNO21,5gを含有
していた。このマスターバッチを、安定化されていない
ポリプロピレンと、1:10の重量比で混合した。
比較のために、加工の実施例の市販の安定化剤もまた、
0.05.0.10および0.25 phrの濃度で組
み込んだ。表Vから明らかなように、ニトロ化したプロ
ピレンは有効な安定化剤であり、さらに相乗効果が示さ
れている。
表V ニトロ化ポリプロピレン (NPP)を含有するポリプ
ロピレンフィルムの脆化時間(ET)UV 531  
NPP  Tinuvin 77G  経過時間(時間
)0.05 −            2250.1
0 −    −       8340.25 − 
           720−  0.15    
       6600.05  G、15     
      9730.10 0.15       
   15100.20 0.15         
 16000.25 0.15          1
6000、05      461 0.1      600 0、2      800 −1へ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリオレフィンを、500より大きい分子量を有す
    るヒンダードC−ニトロ化合物の有効量と混合すること
    による、ポリオレフィン類をUV安定化する方法。 2、ヒンダードC−ニトロ化合物が、式A ▲数式、化学式、表等があります▼ ここで、R_1は水素、直鎖もしくは分枝した、置換も
    しくは非置換のアルキル基、または置換もしくは非置換
    のシクロアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表す、 の基を少なくとも1個含有する請求項1記載の方法。 3、ヒンダードC−ニトロ化合物が、式B ▲数式、化学式、表等があります▼ ここで、R_1は水素、直鎖もしくは分枝した、置換も
    しくは非置換のアルキル基、または置換もしくは非置換
    のシクロアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表す、 の基を少なくとも1個含有する請求項1または2記載の
    方法。 4、ヒンダードC−ニトロ化合物が、式IVaまたはIVb ▲数式、化学式、表等があります▼(IVa) ▲数式、化学式、表等があります▼(IVb) ここで、Aは請求項2で定義したのと同様 であり、R_2はC_1〜C_6のアルキレン、C_2
    〜C_6のアルケニレンまたはフェニレンであり、Xは
    水素またはヒドロキシであり、Yは水素またはカルボキ
    シであり、mは1〜100である、 を有する請求項3記載の方法。 5、ヒンダードC−ニトロ化合物が、式V ▲数式、化学式、表等があります▼(V) ここで、Aは請求項2で定義したのと同様であり、R_
    5はアルケニレンであり、pは0または1である、 を有する請求項3記載の方法。 6、ヒンダードC−ニトロ化合物がニトロ化ポリオレフ
    ィンである請求項2記載の方法。7、少なくとも1種の
    慣用のUV安定化剤の相乗効果量と組合せて、第3級C
    −ニトロ化合物が添加される請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の方法。 8、前記慣用のUV安定化剤が、置換されたベンゾフェ
    ノン類およびヒンダードピペリジン類からなる群より選
    択される請求項7記載の方法。 9、請求項1〜8のいずれか1項で定義された第3級C
    −ニトロ化合物を10〜50重量%含有するポリマーを
    含むマスターバッチ法による、ポリオレフィンをUV安
    定化するために有用な安定化剤濃厚物。
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