JPH0314824A - 多官能性重合開始剤 - Google Patents

多官能性重合開始剤

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JPH0314824A
JPH0314824A JP8807789A JP8807789A JPH0314824A JP H0314824 A JPH0314824 A JP H0314824A JP 8807789 A JP8807789 A JP 8807789A JP 8807789 A JP8807789 A JP 8807789A JP H0314824 A JPH0314824 A JP H0314824A
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polymn
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carbon
initiator
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JP8807789A
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Shiro Kobayashi
四郎 小林
Hiroshi Uyama
浩 宇山
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な多官能性重合開始剤に関し、更に詳しく
は、含ヘテロ原子環状モノマーのカチオン開環重合に適
した多官能型の重合開始剤に関する.本発明の重合開始
剤は、テレキリンクボリマー、ブロック共重合体、櫛形
や星形ボリマーなどを得るに利用でき、更に、架橋剤、
カンプリング剤、IPN(相互浸透性網目複合材)など
を合或するのに有用である。
(従来の技術) 従来、含ヘテロ原子環状モノマーをカチオン開環重合す
るに際し、金属ハロゲン化物、ヨウ化メチルなどのアル
キルハロゲン化物、p−}ルエンスルホン酸メチルなど
のスルホン酸エステルが用いられてきた。しかし、これ
らの一官能性重合開始剤では、テレキリンクポリマー、
A−B−A型などのブロックボリマー、櫛形や星形のポ
リマーを得ることができない。これに対して、テレキリ
ンクポリマー、ブロックポリマー、櫛形や星形ボリマー
を得るためには、ニハロゲン化アルキルやニスルホン酸
エステルなどの多官能性重合開始剤を用いれば良いと考
えられるが、単なる脂肪族化合物の多置換体では、重合
に際し開始反応が遅く、それぞれの開始点での開始がそ
ろわず、分子量の現制されたポリマーは得られない。
さらに、含ヘテロ原子環状モノマーのカチオン開環重合
によって上記のようなテレキリツクポリマー、プロック
ボリマーなどを得る技術として、(11式に示すような
、ビスオキサゾリンとエステルとを反応させて得られる
化合物を多官能性重合開始剤として用いる方法(Mac
ro.mo 1 , ,±9,535(1986))が
知られている。
しかし、この方法では、多官能性重合開始剤の合或が難
しく操作的にも面倒であり、また、生或物の分離精製が
困難であるという問題があった。
また、他の方法として、(2)式に示すように、脂肪族
多置換エステルを用いる方法がある。
(Macromol.,2 0.  1 7 2 9 
(1 9 8 7) )しかし、この方法では、重合の
生長反応速度に比べ開始反応速度が遅く、モノマーが完
全に消費された後も開始基の両方又は片方が未反応のま
まの開始剤が存在し、更に、ポリマーの分子量規制が困
難であり、また、生或ボリマーの分子量分布も広いもの
である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、上に挙げた問題を解決し、分子量の規
制されたテレキリンクポリマー、ブロック共重合体、櫛
形ボリマー、星型ポリマーなどが容易に合成できる方法
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、上記の目的を達成するためには重合開始剤
の探索が最も重要であるとの認識の上に立って、開始反
応が遅くまた開始反応がそろわないのは、重合の開始点
となる炭素原子の求電子反応性が充分に大きくないため
と考え、鋭意研究の結果、重合の開始点となるすべての
炭素原子が重合で安定な対アニオンとなるハロゲン原子
、スルホキシル基、ホスホキシル基などの置換基を持ち
、更に、生戒カチオンを安定化させるために、かかる炭
素原子が炭素・炭素二重結合で結合している位置にある
鎖状または環状の有機化合物を開始剤として用いると、
炭素・炭素二重結合基による活性化のために、重合開始
点炭素原子の求電子反応性が増大して開始反応が速くな
り、分子量の規制された目的のポリマーが得られること
がわかり、本発明を完戒するに到った。
すなわち、上記の目的を達或することができる本発明の
多官能性重合開姑剤は、鎖状または環状の有機基中に二
重結合で結合している炭素原子を少なくとも1個以上有
しており、更に該炭素原子に結合する一般式: −CH
!X ただし、XはI − Brs Cl、F,−oso.R
、−OSOR ,−OCOR,−OPO(OR).−O
P(OR)Rなどの電子吸引性基であり、Rは(置換)
アルキル基または(W換〉アリール基から任意に選択さ
れたものであって複数種類の混合物であってもよい。
で表わされる置換基を複数個有していることを特徴とす
るものである。
かかる本発明の多官能性重合開始剤は、基本骨格として
鎖状または環状の有機基を有するものであり、とくに鎖
状または環状のオレフイン系の有機基あるいは芳香族環
のいづれか一方、または両方を少なくとも1個有してい
るものである。このような本発明の多官能性重合開始剤
の代表的な構造を示すと、 X      X (cis or trans, m
ixture)、X       X (cis or
 trans, mixture)、(m=1〜5) ?どがあげられる。ここで、置換MXは、I,Br、C
L F, −OSO■R, −OSOR , −OCO
R ,一〇PO(OR)!、OP (OR) Rなどの
電子吸引性基、Rは(置換)アルキル基または(置換)
アリール基を表わす。また、クロロメチルスチレンのポ
リマーのように、同様の構造がポリマーの側鎖に入った
構造など種々のものであってもよい。
かかる多官能性重合開始剤の具体例としては、1.4−
ジブロモ−2−ブテン、1−ブロモ−2−プロモメチル
−2−ブロペン、1,4−ジブロモ−2−プロモメチル
−2−ブテン、1,4−ジプロモ−2.3−ビスプロモ
メチル−2−ブテン、ビスブロモメチルベンゼン、トリ
スブロモメチルベンゼン、ビスブロモメチルナフタレン
、トリスブロモメチルナフタレン、などを例示すること
ができる。
本発明の多官能性重合開始剤によって重合される含ヘテ
ロ原子環状モノマーとしては、2−オキサゾリン類、1
.3−オキサジン類、アゼチジン類、アジリジン類、ホ
スホラン類、ホスホリナン類、デオキソホストン類、エ
チレンスルフィド、チエクンなどが例示できる。
本発明の多官能性重合開始剤を用いての重合条件は特に
制限はなく、一官能性重合開始剤と同様の条件が採用可
能である。また、開始反応をスムーズに起こすために、
本発明の多官能性重合開始剤とヨウ化ナトリウムなどの
無機塩とを組み合わせて用いても良い。用いられる溶媒
としては、アセトニトリル、ペンゾニトリル、ニトロメ
タン、トルエン、ベンゼンなどの重合反応に支障のない
限り適宜のものを選択し、単独あるいは混合して用いる
ことができる。重合温度についても、特に制限はないが
、通常、−20℃〜150℃、好ましくは、O℃〜12
0℃で行うことができる。また、生成ボリマーの分子量
は、使用モノマーと開始剤のモル比率を変えることによ
って制御できる。
更に、ポリマー末端への官能基の導入は、たとえば特願
昭63−96692号記載の方法を用いることができる
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
(実施例1) 乾燥窒素雰囲気下にて、301nlのガラス製容器にア
セトニトリル5−と2−メチル−2−オキサゾリン(0
. 7 6 g , 8. 9 mmol)と1,4−
ジブロモ−2−ブテン(0. 2 1 g .  1.
 0 mmol)を仕込み、70℃に7時間加熱した。
室温にもどした後、水0.54g、炭酸カリウム1.7
gを加え、24時間還流した。ついで溶媒を蒸発除去し
た後残留物をクロロホルムで抽出し、抽出物を濃縮した
後ジェチルエーテル150−により再沈殿を行い、白色
粉末のポリマー0.80g(収率:95%)を得た。
この化合物の数平均分子量をGPCおよびvpOによっ
て測定したところ、それぞれ、771、840であった
。また、GPCによる分子量分布は1.24であった。
モノマーと重合開始剤のモル比より計算された数平均分
子量は814であり、分子量が良く規制されていて、分
子量分布も狭いことがわかる。
更に、重合反応中のNMRスペクトルの重合開始剤に基
づ<5.4〜5. 6 ppmの吸収と生長末端のオキ
サゾリニウムイオンのメチル基に基づ<2.3ppmの
吸収の比より、1.4−ジプロモ−2−ブテン開始剤の
両側にそれぞれポリマー鎖が生成していることが確認さ
れた。
’H−NMR(CDCI.δ値)は以下の通り。
2. 1 (s, CHsC=O) 、2. 9 〜3
. 9 (br.CHzN)5.4〜5. 6 (m,
 CH=CH)IR(KBr) 3400c+a−’ ( νO−H)、1630cm 
− ’ ( v C=0)(比較例1) 2−メチルオキサゾリン(0. 8 2 g ,  9
. 6mmol)と1,4−ジブロムブタン(0. 2
 2 g ,  1. 0 mmol)を用いた以外は
、実施例lと同様の方法により反応を行い、白色粉末の
ポリマー0.71g(収率:87%)を得た。
得られた化合物のGPCによる数平均分子量は2270
であり、分子量分布は1.60であった。
モノマーと開始剤のモル比より計算される数平均分子量
は874であることから、開始反応が遅いため分子量が
規制されておらず、また、分子量分布も広い。
(実施例2) 乾燥アルゴン雰囲気下にて、30−のガラス製容器にア
セトニトリル6l11と2−エチル−2−オキサゾリン
(1.98g,20.0問o1)と2−トシルオキシメ
チル−3−トシルオキシー1−プロベン(0.4 0 
g.  1.0mmol)を仕込み、80℃に24時間
加熱した。室温にもどした後、水0. 5 0 g、炭
酸ナトリウム1.5gを加え、更に80℃に24時間加
熱した。ついで溶媒を蒸発除去した後残留物をクロロホ
ルムで抽出し、抽出物を濃縮した後アセトニトリル溶液
とし、ジエチルエーテル150一により再沈殿を行い、
白色粉末のポリマー2.01g(収率:97%)を得た
この化合物の数平均分子量をvspoによって測定した
ところ2210であり、重合度は21.4と計算された
。また、GPCによる分子量分布はl620であった.
モノマーと重合開始剤のモル比より計算される重合度は
20.0であり、分子量が良く規制されており、分子量
分布が狭いことがわかる。
(実施例3〜9) 実施例lと同様の方法で、アセトニトリルを溶媒とし、
l. Q mmolの重合開始剤を用いて、2−メチル
−2−オキサゾリン(MeOZO)を70℃で重合させ
た。表1に重合条件とその結果を示した。
(実施例10) 乾燥アルゴン雰囲気下にて、30ln1のガラス製容器
にアセトニトリル6−と2−メチル−2−オキサゾリン
(0. 8 5 g,  1 0. 0mmol)とl
.4ージクロロー2−ブテン(0.2 1 g+  1
.0mmol)を仕込み、80℃に8時間加熱した。室
温にもどした後、2−n−ブチルー2−オキサゾリン(
1.27 g,  1 0mmol)を加え、80℃に
24時間加熱した。室温にもどした後、水0.50g、
炭酸ナトリウム1.5gを加え、80℃に24時間加熱
した。
ついで溶媒を蒸発除去した後残留物をクロロホルムで抽
出し、抽出物を濃縮した後アセトニトリル溶液とし、ジ
エチルエーテル150−により再沈殿を行い、白色粉末
のボリマー2.17g(収率:99%)を得た。
この化合物の数平均分子量をvpoによって測定したと
ころ2370であり、重合度は21.8、また、GPC
による分子量分布は1.26であった。
’H−NMRより求めたボリマー中の2−メチル−2オ
キサゾリンと2−n−ブチルー2−オキサゾリンのユニ
ントの比率は1:1であった.モノマーと開始剤のモル
比より計算される重合度は2 0. 0であり、分子量
が良く規制されており、分子量分布が狭いブロックボリ
マーであることがわかる。
(発明の効果) 本発明の多官能性重合開始剤によれば、含ヘテロ原子環
状モノマーを原料として、分子量分布が制御された各種
のテレキリンクボリマー、ブロンク共重合体、櫛形ボリ
マー、星形ポリマーなどを効率よく製造することができ
、新規な機能材料を経済的に生産することが可能となっ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 鎖状または環状の有機基中に二重結合で結合している炭
    素原子を少なくとも1個以上有しており、更に該炭素原
    子に結合する一般式:−CH_2X(ただし、XはI、
    Br、Cl、F、−OSO_2R、−OSOR、−OC
    OR、−OPO(OR)_2、−OP(OR)Rなどの
    電子吸引性基であり、Rは(置換)アルキル基または(
    置換)アリール基から任意に選択されたものであって複
    数種類の混合物であってもよい。) で表わされる置換基を複数個有していることを特徴とす
    る、含ヘテロ原子環状モノマーのカチオン開環重合に適
    する多官能性重合開始剤。
JP8807789A 1989-02-28 1989-04-10 多官能性重合開始剤 Pending JPH0314824A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8807789A JPH0314824A (ja) 1989-02-28 1989-04-10 多官能性重合開始剤
US07/739,539 US5164477A (en) 1989-02-28 1991-08-02 Polyfunctional polymerization initiator

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4532689 1989-02-28
JP1-45326 1989-02-28
JP8807789A JPH0314824A (ja) 1989-02-28 1989-04-10 多官能性重合開始剤

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JP8807789A Pending JPH0314824A (ja) 1989-02-28 1989-04-10 多官能性重合開始剤

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JP (1) JPH0314824A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6842087B2 (en) 2000-11-09 2005-01-11 Murata Manufacturing Co., Ltd. Three-terminal filter using area flexural vibration mode

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6842087B2 (en) 2000-11-09 2005-01-11 Murata Manufacturing Co., Ltd. Three-terminal filter using area flexural vibration mode

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