JPH03147224A - 過電流保護継電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、負荷への通電開閉を行う電磁接触器と共に装
備され、負荷の過負荷状態を検出して電磁接触器の励磁
電流を遮断する過電流保護継電器に関する。

〔従来の技術〕

この種の過電流保護継電器は、電磁接触器の励磁電流を
、過負荷状態を検出して遮断するため、常閉接点を装備
している。

この常閉接点は、例えば特公昭５７−５７８１１号公報
に開示の如く、通電電流に応答して反る複数のバイメタ
ル板に応動して一方の反転側から他方の反転側に反転位
置を越えて移行する反転板を導電材にて形成すると共に
この反転板の一方の反転側に可動接点を固着して、この
反転板に可動接点板の役割を行わせ、一方の反転側に装
備した固定接点と接離させる構成としている。

〔発明が解決しようとする課題］ しかして、上述した過電流保護継電器は、バイメタル板
の反りに応答して反転板が一方の反転側から他方の反転
側に反転位置を越えて移行するものの、反転位置を有す
る関係から、反転位置を境に、次の移行形態をとる。

すなわち、一方の反転側から反転位置までは、バイメタ
ル板の反りに追従して徐々に移行する。

また、反転位置を越えると、他方の反転側までは瞬時に
移行する。

この時、常閉接点は、反転板の反転作用の支えを成す関
係から、反転板の反転位置近傍までは閉極状態を維持し
、反転位置を越えた時点で、開極する。

したがって、常閉接点は、バイメタル板の反りに追従し
て徐々に移行する一方の反転側から反転位置までの間、
接点圧力が弱くなる方向に変化すると共に、反転位置で
は接点圧力が略零状態となり、反転位置を越えると開極
される。

すなわち、所定の接点圧力から略零状態の接点圧力に至
る時間が、バイメタル板の反りに追従する関係から、大
きくない異常の通過電流の場合には、特に長い時間かか
る。

このことは、電磁接触器への通電電流を遮断する場合に
、誘導性負荷の遮断である関係から、接点溶着を発生さ
せる恐れがあった。

本発明は、かかる事由に鑑みて成したもので、その目的
とするところは、常閉接点の接点溶着が少ない過電流保
護継電器の提供にある。

〔課題を解決するための手段〕

かかる課題を解決するために、請求項（１）の過電流保
護継電器は、反転板に追従動作可能な連動板を係合させ
、この連動板に前記反転板の一方の反転側から他方の反
転側へ移動する方向の押出部を形成し、この押出部に常
閉接点の閉極方向にバネ力を付与した可動接点板を反転
板の反転位置を越えた時点で当接可能な逃げ空間を設け
て対向させてなるものである。

［作用］ 請求項（１）の過電流保護継電器は、反転板に連動板が
追従動作しても、押出部と可動接点板との間の逃げ空間
が無くなるまで、可動接点板のバネ力により一定の接点
圧力で閉極しており、反転板の反転する時点を越えた点
で、押出部が可動接点板に当接して接点開極する関係か
ら、瞬時に常閉接点の開極が行えることとなる。

〔実施例〕

以下、本発明の請求項（１）の一実施例を、第１図乃至
第３図に基づいて説明する。

器体１の右側に、複数のバイメタル板２−を、各々隔壁
１ａ・−・により絶縁分離して、やや左斜め方向に傾斜
させて立設している。

このバイメタル板２−は、上端部を器体ｌに固定された
端子板２ａ−・に接続して固定し、下端を熱の上昇に応
じて左方向に反る自由端部２ｂ・・−とじている。

また、バイメタル板２−・には、バイメタル板２・−・
の自由端部２ｂ−に下端を電気的接続したヒータ線２ｃ
・・・を絶縁を施して装着して、端子板２ａ−・・とバ
イメタル板２・・・とヒータ線２ｃ−・・とを通電電流
が流れる経路とし、バイメタル板２・・−の発熱及びヒ
ータ線２Ｃ−・−の発熱による熱に作用して反る直情型
としている。

さらに、バイメタル板２−・・・の自由端部２ｂに対応
させて、隔壁１ａ・・〜を貫通した作動板３を、器体１
の下側に装備している。

この作動板３には、各々のバイメタル板２・−・の自由
端部２ｂ−に対向する受部３ａ−および作用部３ｂが形
成され、バイメタル板２−・−の自由端部２ｂ・−に受
部３ａ−・−が押圧されて作用部３ｂを移動する。

また、器体１の左側に、略中央に回転軸４ａを設けて揺
動可能に・した揺動板４を立設し、作動板３の作用部３
ｂに揺動板４の下側に設けた受部４ｂを対向させている
。

この揺動板４は、上側に作用部４ｃを設けた回転軸４ａ
を装備する基板４ｄ及び下側に受部４ｂを設けたバイメ
タル板４ｅを結合して構成されており、作動板３の作用
部３ｂに受部４ａが押圧されて作用部４ｃが移動する。

尚、バイメタル板４ｅにより、周囲温度に応じ、作動板
３の作用部３ｂと受部４ａとの距離が変化して、周囲温
度に対する特性が補償される。

さらに、器体１の左側に、揺動板４に並設して反転板５
を立設している。

この反転板５は、一対の脚部５ａと、この脚部５ａの上
側を連結する連結部５ｂと、この連結部５ｂから下方に
延びる受部５Ｃと、この連結部５ｂから上方に延びる作
用部５ｄとで構成され、一対の脚部５ａの下側を互いに
近接させた状態で、器体ｌに固定された端子板５ｅに結
合されている。

この一対の脚部５ａは下側を互いに近接させて固定して
いるので、作用部５ｄと脚部５ａの下側とを結ぶ線上に
対する受部５ｃの位置により、右方の反転側と左方の反
転側とに反転位置を越えて移行可能に湾曲する。

この反転板５の受部５ｃに揺動板４の作用部４Ｃが対向
し、右方の反転側にある反転板５の受部５Ｃを揺動板４
の作用部４Ｃが右方向に押圧すると、受部５ｃが作用部
５ｄと脚部５ａの下側とを結ぶ線上に近づき、ついには
線上を越えて反転し、反転板５が左方の反転側に変位す
る。

尚、左方の反転側した反転板５は、作用部５ｄを右方向
に押圧すると、受部５ｃが作用部５ｄと脚部５ａの下側
とを結ぶ線上に近づき、ついには線上を越えて反転し、
反転板５が右方の反転側に変位して復帰出来る。

また、反転板５の連結部５ｂの左方の反転側の面に常閉
接点の可動接点６ａを固着し、この可動接点６ａに対向
する常閉接点の固定接点６ｂを器体１に固定された固定
接点板６ｃに固着している。

この固定接点板６ｃと反転板５の端子板５ｅとの間で常
閉接点が確保される。

さらに、器体１の上側に連動板７を水平移動可能に横設
し、連動板７の右方に形成した凹所７ａに反転板５の作
用部５ｄを嵌込んで、反転板５の作用部５ｄの移行に伴
って移動する。

この連動板７には、器体１に形成した開口１ｂより進退
自在な右方に延びる表示部７ｂを形成し、上方向より連
動板７の状態確認と復帰動作が行えるようになっている
。

また、この連動板７には、切欠７ｃが設けられてその右
辺を、押出部７ｄとしている。

さらに、この連動板７の切欠７ｃ内に、常閉接点の可動
接点板８ａが略垂直方向に垂下している。

この可動接点板８ａは、上側を器体１に固定された端子
板８ｂに固着すると共に下側に可動接点８ｃを装着し、
可動接点８ｃに対向する固定接点８ｄを器体１に固定さ
れた端子板８ｅに固着している。

この可動接点板８ａは、可動接点８ｃが固定接点８ｄに
接触する閉極方向にバネ付勢している。

したがって、端子板８ｂと端子板８ｅとの間で、常閉接
点が確保される。

この可動接点板８ａは、連動板７が右方向に位置した状
態では、切欠７ｃの左辺とは空間を設けると共に、押出
部７ｄとは逃げ空間９をもって対向している。

この逃げ空間９の巾は、反転板５が右方の反転側から左
方の反転側へ移行する際に越える反転板５の反転位置を
越えた時点で、連動板７の押出部７ｄが可動接点板８ａ
に当接する寸法としている。

この逃げ空間９の設定により、反転板５に連動板７が追
従動作しても、押出部７ｄと可動接点板８ａとの間の逃
げ空間９が無くなるまで、可動接点板８ａは連動板７の
作用を受けず、一定の接点圧力で閉極しており、反転板
５が反転位置を越えた時点で、押出部７ｄが可動接点板
８ａに当接して接点開極する関係から、瞬時に常閉接点
の開極が行える。

尚、一実施例では、反転板５を一枚の板バネで構成した
が、二枚の板バネで構成してもよい。

また、一実施例では、具体的配置或いは上下左右方向等
について詳述したが、何ら限定するものでない。

さらに、連動板７の表示部７ｂの操作により連動板７を
移行させて反転板５を元の状態に復帰させたが、連動板
７を反転板５の復帰方向に移行可能な操作レバーを装備
してもよいし、また、直接反転板５を復帰方向に移行可
能な操作レバーを装備してもよい。

〔発明の効果］ かように、請求項（１）の過電流保護継電器は、反転板
に追従動作可能な連動板を係合させ、この連動板に前記
反転板の一方の反転側から他方の反転側へ移動する方向
の押出部を形成し、この押出部に常閉接点の閉極方向に
バネ力を付与した可動接点板を反転板の反転位置を越え
た時点で当接可能な逃げ空間を設けて対向させたので、
反転板に連動板が追従動作しても、押出部と可動接点板
との間の逃げ空間が無くなるまで、可動接点板のバネ力
により一定の接点圧力で閉極しており、反転板の反転す
る時点を越えた点で、押出部が可動接点板に当接して接
点開極する関係から、瞬時に常閉接点の開極が行え、も
って接点溶着の恐れを少なく出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す断面正面図、第２図
は、第１図の動作後の断面正面図、第３図は、第１図の
要部の斜視図である。 １−・器体、２−・バイメタル板、３−・−作動板、４
揺動板、５・−反転板、７一連動板、７ａ−凹所、７Ｃ
・・−切欠、７ｄ−・押出部、８ａ・・・可動接点板、
８　ｃ−・−可動接点、８ｄ・−・固定接点、９−・逃
げ空間。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）通電電流からの発生熱にて反る複数のバイメタル
   板と、この複数のバイメタル板に応動する作動板と、こ
   の作動板の動きに追従して一方の反転側から他方の反転
   側に反転位置を越えて移行する反転板と、この反転板に
   応答して開閉動作する常閉接点とでなる過電流保護継電
   器に於いて、前記反転板に追従動作可能な連動板を係合
   させ、この連動板に前記反転板の一方の反転側から他方
   の反転側へ移動する方向の押出部を形成し、この押出部
   に前記常閉接点の閉極方向にバネ力を付与した可動接点
   板を前記反転板の反転位置を越えた時点で当接可能な逃
   げ空間を設けて対向させたことを特徴とする過電流保護
   継電器。