JPH03146330A - キャップ付きボトルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、ボトル本体の瓶首部にキャップがバンド部
を介して一体的に連結された合成樹脂製のキャップ付き
ボトルを製造する方法に関する。

従来技術とその課題 一般にキャップ付きボトルは、ボトル本体をブロー成形
により製作する一方、射出成形によりバンド部の一端に
キャップを有すると共に他端にリング部を有する成形物
を製作し、この成形物のリング部をボトル本体の瓶首に
嵌め込む方法によって製造されている。

しかるに、上記方法では、ボトル本体とキャップ部とを
別々に製作して且つ上記の嵌め込み操作を要することか
ら、製造に非常に手間がか＼る上、ボトル本体とキャッ
プ部との個数が合わない等の無駄を生じることが多いと
いう難点があった。また、このようなキャップ付きボト
ルは、使用中に上記リング部が瓶首から外れてキャップ
の紛失を招き易いという欠点があった。

このような要請により、ボトル本体とキャップとを一体
化することが要望されているが、キャップの成形に必要
な射出成形手段ではボトル形態の成形が不可能であると
いう基本的な問題がある上、特にキャップは瓶口を封止
するために寸法および形状の安定性が要求されるため、
現状ではボトル本体にキャップを一体化したボトルを成
形手段によって容易に製作する方法は見出されていない
。一方、別々に製作したボトル本体とキャップ部分とを
融着によって一体化する方法も考えられるが、この融着
操作に前記以上の手間を要することになるため、実用的
ではない。

この発明は、上述の事情に照らし、ボトル本体にキャッ
プが一体化されたボトルを成形によって容易に製造し得
る方法を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段 この発明に係るキャップ付きボトルの製造方法は、上記
目的を達成する手段として、射出成形とブロー成形との
組み合わせを採用したものであり、具体的には熱可塑性
合成樹脂材料の射出成形により、ボトル本体とする有底
円筒部にキャップとこれを該ボトル本体の瓶首部に連結
するバンド部とが一体化したパリソンを作製した後、該
パリソンの有底筒状部をブロー成形型内に納めると共に
上記キャップを該成形型外に位置させてブロー成形を行
うことにより、上記有底筒状部より形成されたボトル本
体の瓶首部にキャップがバンド部を介して一体的に連結
したボトルを得ることを特徴とするものである。

作　　　用 ブロー成形によってボトル本体とするための有底筒状の
パリソンを射出成形によって作製することから、この成
形時に同時にキャップとこれを該本体の瓶首部に連結す
るバンド部とを上記パリソンの瓶首となる位置に接続し
た形で作製することができる。しかして、ブロー成形に
おいては型内に納めた有底筒状部に加熱下で空気を吹き
込んでボトル型に成形するが、キャップは成形型外にあ
って且つバンド部によって成形型から隔てられることか
ら熱的影響を受けず設定寸法・形状に狂いを生じる虞れ
がなく、熱変形による不良品はほとんど発生しない。か
くして得られるボトルはボトル本体にその瓶首部より延
出するバンド部を介してキャップが一体的に連結された
ものとなる。

なお、ボトルの形成材料としては、ポリプロピレンやポ
リエチレン等の熱可塑性合成樹脂が使用されるが、特に
ポリプロピレンが好適である。

実施例 以下、この発明を図示実施例に基いて説明する。

第１図はこの発明方法によって製造されるキャップ付き
ボトルの一部切欠正面図である。図示の如く、このボト
ル（１）は、径小の瓶首部（２ａ）を有する略円筒形の
ボトル本体（２）と、この瓶首部（２ａ）に一端を一体
的に接続した略り字形をなす細帯状のバンド部（３）と
、該バンド部（３）の他端に一体的に接続した円形のキ
ャップ（４）とで構成されている。しかして、キャップ
（４）は、円板部（４ａ）と、その−面側に同心状に突
設された環状突部（４ｂ）とで構成され、図示仮想線の
如くバンド部（３）を変形させて環状突部（４ｂ）を本
体（２）の瓶口（２ｂ）に圧嵌式して封口するようにな
されている。

このようなボトル（１）を製造するには、先ず第２図の
如く、射出成形型（５）内に射出口（５ａ）よりポリプ
ロピレンの如き熱可塑性合成樹脂材料の溶融物（６）を
注入し、第３図の如くブロー成形によってボトル本体と
するための有底筒状部（７）に最終形状のバンド部（３
）およびキャップ（４）が一体止されたパリソン（１０
）を作製する。次に、このパリソン（１０）の有底筒状
部（７）をブロー成形型（８）内にセットし、その内部
に空気吹込管（８ａ）を挿入すると共に、キャップ（４
）とバンド部（３）の一部を成形型（８）の外部に位置
させ、上記合成樹脂材料が軟化し得る加熱下で該空気吹
込管（８ａ）の空気注入孔（８ｂ）より空気を吹き込ん
で有底筒状部（７）を膨張させる。これによって有底筒
状部（７）が薄肉化して型内（８ｃ）に密接し、ボトル
本体（２）の形状に成形され、離型して得られる製品は
第６図の如くボトル本体（２）にキャップ（４）がバン
ド部（３）を介して一体に連結されたキャップ付きボト
ル（１）となる。

なお、上記工程を連続的に行う手段として、第７図に示
すようなインジェクシヨン・ブロー成形装置（９）を用
いる方法がある。この成形装置（９）は、軸（ｌｌａ）
を中心に図示矢印方向へ１２０’ずつ間欠的に回転する
正三角形の回転台（１１）を有し、該回転台（１１）の
周囲に１２０°の位相差で回転前方側へ順次射出成形ス
テーション（Ａ）とブロー成形ステーション（Ｂ）と取
出しステーション（Ｃ）とが設定されている。しかして
、回転台（１１）の各辺には複数本のノズル孔（１２ａ
）付き支持棒（１２）が突設されており、射出成形ステ
ーション（Ａ）には、該支持棒（１２）を抜き型とする
可動の射出成形型（５）（５）と、その型内に熱可塑性
合成樹脂材料の溶融物を注入する射出シリンダ（１３）
とが設置されている。また、ブロー成形ステーション（
Ｂ）には上記支持棒（１２）を空気吹込管とする可動の
ブロー成形型（８）（８）が設置されている。

上記成形装置（９）では、射出成形ステーション（Ａ）
において前記同様にボトル本体とする有底筒状部（７）
にバンド部（３）とキャップ（４）が一体止したパリソ
ン（ｌＯ）を作製し、離型後の支持棒（１２）に保持さ
れた該パリソン（１０）を回転台（１１）の回転によっ
てブロー成形ステーション（Ｂ）へ移動させ、ニーでキ
ャップ（４）が成形型（８）外に位置した状態で該成形
型（８）内の有底筒状部（７）に加熱下で支持棒のノズ
ル孔（１２ａ）より空気を吹き込んでブロー成形し、更
に離型後の支持棒（１２）に保持された成形物を回転台
（１１）の回転によって取出しステーション（Ｃ）へ移
動させ、キャップ付きボトル（１）の製品として取出さ
れる。そして、これら各ステーション（Ａ）〜（Ｃ）に
おける前記操作は、回転台（１１）の停止中に同時に行
われる。

なお、この発明方法は、実施例で例示したものに限らず
、ボトル本体の外形や寸法、キャップの形状等が種々異
なるキャップ付きボトルの製造に適用できる。

発明の効果 この発明の製造方法によれば、従来では成形不能とされ
ていたキャップ付きボトル、つまりボトル本体の瓶首部
にキャップがバンド部を介して一体的に連結された合成
樹脂製のキャップ付きボトルを、成形手段によってキャ
ップの変形を生じることなく、極めて容易に且つ高歩留
まりで製造できる。しかして、得られたボトルは、キャ
ップ部分がボトル本体と一体であるため、従来品のよう
にキャップ部分が外れて紛失する虞れはない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明方法にて製造されるキャップ付きボト
ルの一例を示す一部切欠正面図、第２〜６図はこの発明
方法の一実施例を工程順に示す断面図、第７図はこの発
明方法を適用するインジェクシヨン・ブロー成形装置の
概略断面図である。 （１）・・・キャップ付きボトル、（２）・・・ボトル
本体、（２ａ）・・・瓶口部、（３）・・・バンド部、
（４）・・・キャップ、（５）・・・射出成形型、（６
）・・・熱可塑性合成樹脂材料、（７）・・・有底筒状
部、（８）・・・ブロー成形型、（ｌＯ）・・・パリソ
ン。 以上 第 １ 図 第２図 第４ 図 第５図 第６ 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 熱可塑性合成樹脂材料の射出成形により、ボトル本体と
   する有底筒状部にキャップとこれを該ボトル本体の瓶首
   部に連結するバンド部とが一体化したパリソンを作製し
   た後、該パリソンの有底筒状部をブロー成形型内に納め
   ると共に上記キャップを該成形型外に位置させてブロー
   成形を行うことにより、上記有底筒状部より形成された
   ボトル本体の瓶首部にキャップがバンド部を介して一体
   的に連結したボトルを得ることを特徴とするキャップ付
   きボトルの製造方法。