JPH0314613A - 高吸水性繊維およびその製造方法 - Google Patents

高吸水性繊維およびその製造方法

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JPH0314613A
JPH0314613A JP14613989A JP14613989A JPH0314613A JP H0314613 A JPH0314613 A JP H0314613A JP 14613989 A JP14613989 A JP 14613989A JP 14613989 A JP14613989 A JP 14613989A JP H0314613 A JPH0314613 A JP H0314613A
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JP
Japan
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water
mol
carboxyl group
pva
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JP14613989A
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English (en)
Inventor
Junichi Yoshinaka
吉中 準一
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は高吸水性のポリビニルアルコール系合成繊維に
関する。
く従来の技術〉 従来より、使い廃でおむつや生理用品の吸収体として、
パルプ状繊維や綿リンターなどの短繊維に高吸水性の樹
脂粉末を混合したものが用いられている。しかしながら
繊維とは全く形態の異なる該樹脂粉末を繊維に均一に混
合することは極めて困難であり、たとえ均一に混合でき
たとしても、その後にそれぞれが移動し、製品を使用す
る際には、樹脂粉末と繊維が分離していることになる。
このような問題点を防ぐ最も有効な手段として、高吸水
性の樹脂を繊維化することが考えられる。
本発明は、ポリビニルアルコール系の樹脂を高吸水性で
かつ繊維状とするものである。
く発明が解決しようとする課題〉 従来ポリビニルアルコール(以下PVAと略記する)は
水溶性高分子であることが知られているが、短時間に極
めて多量の水分を吸収する、いわゆる高吸水性のPVA
系合成繊維とはなり得ないと言われている。
その理由は、完全ケン化PVAの場合、PVA分子の水
酸基同志が分子内及び分子間の水素結合を形成し、この
結合が極めて強固なため、分子内および分子間への水の
浸入を妨げ、吸水速度を著し<遅<シているからである
。PVA分千間の鎖の配列を乱す立体障害物を導入した
もの、たとえばケン化度80〜90モル%の不完全ケン
化PVAは、分子内に存在する酢酸基が疎水性であるに
もかかわらず、これがPVA中に10〜20モル%存在
するたけてPVA分子内およびPVA分千間への水の浸
入が容易となり、水溶性が付与されることになる。しか
しながら、このものも吸水速度が十分ではない。しかも
このものは、水溶性であり、不溶性の高吸水性物質では
ない。
そこでPVA分千問およびPVA分子内への水の浸入を
より容易にするために、酢酸基の代りに親水基であるカ
ルボキシル基をPVAに共重合させた、いわゆるカルボ
キシル基変性PVAからなる合成繊維が、特開昭52 
− 66725号公報や特開昭58− 220806号
公報に示されているが、これらはL)ずれも水に極めて
容易に溶解する繊維に関するものであり、水不溶性でか
つ高吸水性能を全く有していない。
く課題を解決するための手段〉 本発明は、共重合威分として9〜15モル%のカルボキ
シル基含有成分を9〜15モル%含みかつケン化度が9
2〜97モル%のカルボキシル基変性不完全ケン化PV
Aからなり、吸水ぼ率が100倍以上で、かつ40℃の
温水に対して実質的に不溶であることを特徴とする高吸
水性PVA系合戊繊維であり、そしてその製造方法の好
ましい一例が、共重合成分としてカルボキシル基含有戒
分を9〜15モル%含みかつケン化度が92〜97モル
%であるカノレボキシル基変性不完全ケン化PVAの水
溶液を乾式紡糸し、延伸温度135〜20Q℃にて延伸
した後、熱処理温度14Q〜2LQ’CにてIO〜35
秒間熱処理することを特徴とする高吸水性PVA系合成
繊維の製造方法である。
前述したように従来の一般的傾向としては、PVA分子
内にカルボキシル基を導入すると水易溶解性となるが、
高吸水性となり得ない。またPVA分子内に酢酸基を導
入した場合も同様の傾向となる。本発明はこのように、
共に高吸水性で水不溶性とはなり得ないカルボキシル基
と酢酸基をそれぞれ特定量含まれているようにすれば、
このようなPVA系樹脂を単に、紡糸延伸熱処理するだ
けで、高吸水性でかつ水不溶性の繊維となることを見い
出した。これら特定量のカルボキシル基と酢酸基が分子
内および分子間への水の浸入を助け、かつカルボキシル
基が分子内あるいは分子間でカルボキシル基同志、ある
いは水酸基あるいは酢酸基と分子間架橋を形成して網目
構造をなし、その構造内に水を保ち、かつPVAが溶解
することを防いでいるものと予想される。
本発明のPVA系繊維を構成するPVA系ボリマーはカ
ルボキシル基変性不完全ケン化PVAである。カルボキ
シル基変性不完全ケン化PVAは、カルボキシル基含有
モノマー たとえばア1−ル酸、メタアクリル酸、イタ
コン酸、マレイン酸、クロトン酸、フマル酸、あるいは
これら不飽和二塩基酸の無水物たとえば無水マレイン酸
、無水イタコン酸などと酢酸ビニルとを共重合し、得ら
れた重合体を不完全ケン化することにより得られる。
なかでもマレイン酸あるいはイタコン酸変性不完全ケン
化PVAが吸水性および水不溶性の点で好ましい。
本発明でいうカルボキシル基を有する成分の含有量9〜
15モル%とは、変性PVAを合成する際に使用したす
なわち反応した酢酸ビニルおよびカルボキシル基含有モ
ノマーの合計モル量に占めるカルボキシル基含有モノマ
ーのモル割合が9〜15モル%であることを意味してい
る。カルボキシル基を有する成分の含有量が9モル%未
満の場合には吸水ぼ率が低く、また15モル%を越える
場合には変性PVAの製造コストがアップする他に、紡
糸時あるいは延伸時、熱処理時に繊維が着色したり、さ
らには紡糸原液の粘度が急激に高くなり安定な紡糸が行
なえないという問題点が発生する。
より好ましくは高吸水性能と紡糸安定性および糸物性の
点からカルボキシル基を有する成分の含有量は10〜1
2モル%である。
またケン化度は92〜97モル%の範囲内であらねばな
らず、ケン化度が92モル%未満の場合には、水不溶性
が得られなくなり、97モル%を越える場合には十分な
吸水ぼ率が得られなくなる。より好ましくは93〜96
モル%である。
またカルボキシル基変性不完全ケン化PVAの重合度と
しては、500〜20000が、水不溶性および紡糸性
さらに延伸島処理時の安定性の点で好ましく、特に10
00〜5000が好ましい。
さらにまた、カルボキシル基変性不完全ケン化PVAに
は少量の池の変性基が含まれていてもよい。
本発明では、このようなカルボキシル基含有変性不完全
ケン化PVAを繊維化する。このカルボ九 キシル基変性不完全ケン化PVAを繊維化する●め ●には、乾式、湿式のいづれでも紡糸可能であるが、蜆
水性が高いため乾式紡糸方式を採用することが経済的で
ある。これらカルボキンル基変性不完全ケン化PVAを
用い、濃度35〜60%の水溶夜、好ましくは50〜5
5%の水溶液a度の原液を使い、乾式紡糸する。そして
得られた紡糸原糸を延伸および熱処理する。なお延伸倍
率は繊維にある程度の強度を持たせるために3.5@以
上が好ましい。
この延伸時および熱処理時の&度が吸水倍率および水不
溶性に影響を及ぼす。本発明者は、延伸温度として13
5〜2QO℃、モして鴇処理温度として140〜210
℃が特に好ましいことを見い出した。この温度を外れる
と共に吸水倍率が低下する。またこのような熱処理温度
で繊維を処理する時間としては、lO〜35秒間が好ま
しく、この熱処理時間も高吸水性を得る上で重要な条件
である。
得られる繊維の太さとしては、使い易さの点で0.5〜
1000デニールであるが、経済性を考えて5〜100
デニールがより好ましい。また得られた繊維は長繊維の
ままであっても、また適当な長さの短繊維にカットされ
てもよく、さらに必要により捲縮が付与されていてもよ
い。
このようにして製造された繊推は、吸水倍率10[1倍
以上でかつ水不溶という性能を満足する。
吸水倍率が100倍未満の場合には、高吸水性繊維とし
て十分な働きをせず、また水不溶性でない場合も同様に
高吸水性繊維として用いることはできない。
本発明の高吸水性繊維は、池の親水性wt維等と混合さ
れたのち、使い廃ておむつの吸水体として、まrこ生理
用品の吸水体として、更にはそれ単独で各種保水体、吸
水体として用いることができ、特に形状が職碓状である
ことにより、池の繊帷と組合わせて用いろ用途に遇して
いる。
なお本発明でいう吸水低率とは、120゜Cの乾燥器で
30分間乾燥させた繊准約1gを常温のイオン交換水5
QQmQを入れた500mQビーカー中に浸漬して、1
時間放置した後15Gメッシュの金網を4つ折りしてガ
ラス製ロートに散いた金網上にビーカー内液を入れ自然
炉過を行ないロートから液がlO秒間で1滴以下の速度
になった時点でロート内からゲルを取り出し、このよう
にしてビーカー内液を全てゲルと液に分離し、そしてゲ
ルの重量を測定し、次にゲルの乾燥重量を測定して、ゲ
ル重量を乾燥ゲル重量で割り得られる値のことである。
また「40℃の温水に対して実質的に不廖」とは、具体
的には繊維をほぼ10mmの長さに切断後、120℃の
乾燥器で30分間乾燥させた繊推約lgを、サンプリン
グし、これを精秤して初期重ffiW。を求め、これを
浴比1000の40℃イオン交換水中に分散し60分間
放置後、前記吸水{音率の場合と同様に自然枦過してゲ
ルと夜に分離し、ゲルを乾燥後精秤しWとし、下記式で
求める,容解誠量が45%以下であることを色味してい
る。
t.−W 溶解減量=      X 100(%)頁。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例l ケン化度95モル%、重合度l700、マレイン酸変性
度(カルボキシル基を有する成分の含有ffi)uモル
%のPVAを40%の水濤液とし、O.Lmmφ×14
4孔の口金を使用して通常の乾式紡糸を行ない8600
デニール/l44フィラメントの彷糸原糸を得た。この
原糸を延伸温度140℃で4.5@に延仲し、続いて1
50℃で20秒間熱処理して変性pv,lJk維を得た
。この繊維の吸水倍率および溶解減量を測定した。その
結果を第1表に示す。
比較例l 実施例lで得た原糸を延伸温度110℃、熱処理温度1
20℃で行なう以外は実施例1と同様にして変性PVA
繊椎を得た。この繊維の吸水倍率および溶解減量を第l
表に示す。
比較例2〜5 実施例1において用いるPVAをケン化度90モル%、
重合度l700、マレイン酸変性度lOモル%のもの(
比較例2)、ケン化度98.5モル%、重合度1700
、マレイン酸変性度lOモル%のもの(比較例3)、ケ
ン化度95モル%、重合度l700マレイン酸変性度5
モル%のもの(比較例4)、ケン化度95モル%、重合
度1700、マレイン酸変性度20モル%のもの(比較
例5)に変える以外は実施例1と同様の操作を得ない第
1表に示す結果を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、共重合成分としてカルボキシル基含有成分を9〜1
    5モル%含みかつケン化度が92〜97モル%のカルボ
    キシル基変性不完全ケン化ポリビニルアルコールからな
    り、吸水倍率が100倍以上で、かつ40℃の温水に対
    して実質的に不溶であることを特徴とする、高吸水性ポ
    リビニルアルコール系合成繊維。 2、共重合成分としてカルボキシル基含有成分を9〜1
    5モル%含みかつケン化度が92〜97モル%であるカ
    ルボキシル基変性不完全ケン化ポリビニルアルコールの
    水溶液を乾式紡糸し、延伸温度135〜200℃にて延
    伸した後熱処理温度140〜210℃にて10〜35秒
    間熱処理することを特徴とする高吸水性ポリビニルアル
    コール系合成繊維の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5103885A (en) * 1990-01-29 1992-04-14 Chang Keun I Cable chain for automobile tire
US5331462A (en) * 1990-11-08 1994-07-19 Canon Kabushiki Kaisha Zoom lens having a long back focal length
US6783852B2 (en) 2002-08-30 2004-08-31 Kuraray Co., Ltd. High-absorbent polyvinyl alcohol fibers and nonwoven fabric comprising them
WO2022138241A1 (ja) * 2020-12-22 2022-06-30 株式会社クラレ ポリビニルアルコール系繊維、繊維構造体およびその製造方法
WO2023149481A1 (ja) * 2022-02-02 2023-08-10 株式会社クラレ ポリビニルアルコール系繊維、繊維構造体およびその製造方法

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