JPH0314230Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は左右、または前後に分割可能な二部材
によつて小物人形本体を形成し、この二部材の一
方の部材に着脱自在に磁石を埋設するとともに、
この小物玩具本体の下面には支点となる突部を形
成した磁石付小物人形に関し、特に、磁石の作用
によつて意外な動作の変化が得られ、それによつ
てユニークな面白い遊びを楽しむことができる磁
石付小物人形を提案することを目的とする。

以下、図面によつて本考案の実施態様について
説明する。

図において、符号Ａは本考案に係る磁石付小物
人形を示し、この磁石付小物人形Ａは怪獣を模し
て小物人形本体１が形成されている。

上記小物人形本体１は縦方向の左右に分割可能
な左・右部材２，３を結合することによつて形成
されている。なお、この小物人形本体１は生ゴ
ム・プラスチツク等を練合して成る消しゴムの材
質を用いて形成するのが好ましいが、必ずしもこ
れに限定されるものではない。

上記左・右部材２，３の一方の左部材２はその
結合面４の略中央部に嵌合孔５と、この嵌合孔５
の下方には横方向に矩形状の磁石取付孔６がそれ
ぞれ穿設されるとともに、この磁石取付孔６の下
部の上記結合面４上には縦方向の嵌合突部７が形
成されている。またこの嵌合突部７の下部先端は
上記左部材２の下面より突出され、且つ、半球状
の突部８が形成されている。

上記左部材２に結合される他方の右部材３はそ
の結合面９の略中央部に嵌合支軸１０と、この嵌
合支軸１０の下方には縦方向の嵌合凹溝１１がそ
れぞれ形成されている。そして、この嵌合支軸１
０と嵌合凹溝１１は第２図に示すようにこの左部
材２の結合面４に形成されている嵌合孔５と嵌合
突部７にそれぞれ対応した位置に設けられてい
る。

なお、上記小物人形本体１は左右に分割可能な
左・右部材２，３によつて形成されているが、こ
れに限定されず、例えば前後に分割可能な部材に
よつて形成したものであつてもよい。また、上記
左・右部材２，３は必ずしも左右が対称のものに
限定されず、非対称のものであつてもよい。

１２は磁石を示し、この磁石１２は上記小物人
形本体１を構成する左・右部材２，３の一方の左
部材２に設けた磁石取付孔６に着脱自在に装着さ
れている。

磁石付小物人形Ａは上述のように構成されてい
るので、その使用にあたつては、まず第２図に示
すように左部材２の結合面４に穿設した磁石取付
孔６の内部に磁石１２を嵌合する。次に、この左
部材２の結合面４に形成した嵌合孔５に右部材３
の結合面９に形成した嵌合支軸９を嵌挿してこの
結合面４，９を結合させることによつて、第１図
ａ，ｂに示すような怪獣を模した小物人形本体１
が形成される。そして、このようにして形成され
た複数の上記小物人形本体１を隣り合せたり、或
は向い合せたりすることによつて、その内部に収
納されている磁石１２の極性が作用して反発しあ
つたり、引き付けられたりするので、これによつ
てこの小物人形本体１が回転、または押し合つた
りするなどの奇抜な動作の変化が得られて面白い
遊びを楽しむことができる。

また、小物人形Ａの左・右部材２，３を嵌合支
軸１０を中心に捻り、互いに反対の方向にずらし
てこれを横から見ることにより、角が二つに見え
たり、形状が変るので、変身遊びを楽しむことも
できる。

さらに、磁石を利用した教材として利用するこ
ともできる。

なお、上記実施例においては小物人形本体１は
怪獣を模して形成されているが、これに限定され
ず、例えば自動車、植物及び動物人形等であつて
もよい。また、左・右部材２，３は同一外形に限
定されず、例えば異形どうしの組合せであつても
よい。そして、その内部に収納される磁石１２も
磁極の強弱のあるものを遊びに合せて交換すれ
ば、その作用によつて動作の変化を一層面白くす
ることができる。

以上詳しく説明したように、本考案に係る磁石
付小物人形は、小物人形本体は縦方向の左右、ま
たは前後に分割可能な二部材によつて形成し、こ
の二部材の一方の部材には着脱自在に磁石が埋設
されるとともに、上記小物人形本体の下面には支
点となる突部が形成されたものであるから、この
小物人形本体を向き合せたり、隣り合せたりした
ときにその内部に埋設してある磁石により互いに
反発し、または引き合う作用力を受ける。小物人
形本体は突部によつて不安定に立つているので、
突部を支点として前後左右に揺れたり、あるいは
回動したりするなどの動作の変化を確実に行なう
ことができ、それによつて面白い遊びを楽しむこ
とができる。また、上記磁石は分割可能な二部材
の一方の部材の分割面に着脱自在に埋設されたも
のであるから、磁石の極性を反対にすることによ
つて、その反発、または引き合う極性の設定も自
由に変えることができ、これによつて遊びの幅を
広げることができる。そのほか、磁石教材として
も利用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る磁石付小物人形を示し、
同図ａはその斜視図、同図ｂはその側面図、第２
図は第１図の要部分解斜視図、第３図は磁石付小
物人形の底面図である。 符号、Ａ……磁石付小物人形、１……小物人形
本体、２……左部材、３……右部材、４，９……
結合面、５……嵌合孔、６……磁石取付孔、７…
…嵌合突部、８……突出部、１０……嵌合支軸、
１１……嵌合凹溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記要件を備えたことを特徴とする磁石付小物
   人形。 (イ) 小物人形本体は縦方向の左右・または前後に
   分割可能な二部材によつて形成されているこ
   と。 (ロ) 上記小物人形本体を構成する二部材の一方の
   部材の分割面には着脱自在に磁石が埋設されて
   いること。 (ハ) 上記小物人形本体の下面には支点となる突部
   が形成されていること。