JPH03137951A - 遠心機ロータ、その製造方法および密度勾配遠心分離法 - Google Patents

遠心機ロータ、その製造方法および密度勾配遠心分離法

Info

Publication number
JPH03137951A
JPH03137951A JP2266522A JP26652290A JPH03137951A JP H03137951 A JPH03137951 A JP H03137951A JP 2266522 A JP2266522 A JP 2266522A JP 26652290 A JP26652290 A JP 26652290A JP H03137951 A JPH03137951 A JP H03137951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
spin axis
angle
sample
centrifuge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2266522A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0628749B2 (ja
Inventor
Mark L Lewis
マーク エル ルイス
Thomas D Sharples
トマス ディー シャープルズ
Stephen E Little
スティーブン イー リトル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SmithKline Beecham Corp
Original Assignee
SmithKline Beecham Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SmithKline Beecham Corp filed Critical SmithKline Beecham Corp
Publication of JPH03137951A publication Critical patent/JPH03137951A/ja
Publication of JPH0628749B2 publication Critical patent/JPH0628749B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B5/00Other centrifuges
    • B04B5/04Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers
    • B04B5/0407Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers for liquids contained in receptacles
    • B04B5/0414Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers for liquids contained in receptacles comprising test tubes

Landscapes

  • Centrifugal Separators (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は遠心器、特に、密度勾配分離のためにスピン軸
線に対して成る角度で遠心分離管を支持する遠心器に関
する。
(従来の技術および発明が解決しようとする課題) 本質的に、遠心器は溶液中に浮遊する粒子を分離するた
めの装置である。遠心器は、共通のスピン軸線の回りの
回転のために試料溶液のいくつかの容器を支持するロー
タを含む。ロータが遠心器内で回転するとき、試料溶液
中の各粒子に遠心力が及ぼされ、各粒子は該粒子が受け
る遠心力に比例する割合で沈殿する。遠心力は粒子の集
まり、ロータの回転速度およびスピン軸線からの粒子の
距離に依存する。また、試料溶液の粘度および密度が各
粒子の沈殿速度に影響を与える。成る遠心力、密度およ
び液体粘度においては、粒子の沈殿速度はその分子量と
、その密度および溶液の密度間の差とに比例する。
多(の遠心分離法の一つは等密度分離により密度勾配遠
心分離法の形をとる。このような方法は、粒子の密度に
従う試料混合物内の成るまたは全部の粒子の分離を可能
にする。この方法は、流体(以下、「密度勾配流体」と
いう。)であ、ってその密度が試料粒子の密度の全範囲
を包含しかつ遠心分離管の底部に向けて増大する密度勾
配流体の支持分離管を含む。密度勾配流体は、典型的に
は、試料粒子が浮遊可能である溶媒中の−もしくはこれ
より大きい適当な低分子量の溶質から成る。遠心分離で
は、各粒子は遠心分離管中の位置であって密度勾配流体
の密度がそれ自体の密度に等しい位置にのみ沈殿し、そ
こにとどまる。等密度法は、したがって、単に密度差に
基いて、時間とは関係のないゾーンまたはバンドに粒子
を分離する。
密度勾配は種々の生物学的物質の分離および精製におい
て広く使用されている。例えば、核酸は密度勾配法によ
って広く研究された。検討の目的で、等密度バンドタイ
プの密度勾配遠心分離法をDNAバンドに関連して以下
に論議する。過去、塩化セシウムがDNAバンドにおけ
る密度勾配流体として成功のうちに使用された。遠心力
の影響下において、密度勾配をつ(るために必要な濃度
を形成するために塩化セシウム塩が遠心分離管内に再分
配される。これは、しばしば、自己生成の勾配法と称さ
れ、この勾配法においては、スピン軸線へ向けての塩化
セシウムの発散が、スピン軸線から離れた、遠心分離管
に沿った各径方向位置で沈殿を平衡させるとき、連続し
た密度勾配が平衡状態で得られる。
核酸は、塩化セシウム密度勾配を使用することによって
ブラズミッドDNAと染色体DNAとに分離される。さ
らに、核酸中のRNAとタンパク質とが分離される。プ
ラズミッドDNAは、染色体DNAから、これらの浮揚
性密度の差によって分離され、ブラズミヅドDNAはよ
り濃度が高い。より詳細には、ブラズミッドDNAおよ
び染色体DNAは、スピン軸線からの異なる半径位置で
等密度バンドに分離され、より濃度の高いブラズミヅド
DNAはスピン軸線から大きい半径方向距離にバンドを
形成する。さらに、より重いRNAは遠心分離管内の最
も遠い半径方向位置にペレットを形成し、また、最も軽
い粒子であるンバク質は、スピン軸線に近接した最も内
部の半径方向位置に浮遊され、ペレットを形成する。
RNAおよびタンパク質は、通常、DNAの研究にとっ
て重要でなく、また、これらがDNAバンドの汚染源で
ある場合に望ましくない。
はとんどの研究所において、核酸の密度勾配遠心分離法
が従来の揺動パケット、固定角度および縦管型のロータ
を用いて実施されている。揺動パケット型ロータでは、
遠心分離管がヒンジで支持されている。ロータが回転す
るとき、遠心分離管は半径方向外方へ垂直位置から水平
位置に揺動する。時間の経過後、第1A図に示すように
、・遠心分離管18内に収容された核酸はブラズミッド
DNAおよび染色体DNAのバンドto、12とともに
RNAおよびタンパク質のペレット14゜16に分離さ
れる。密度勾配がスピン軸線から半径方向外方へ形成さ
れているため、前記バンドはスピン軸線20に平行であ
、る。遠心分離後、第1B図に示すように、遠心分離管
18はその垂直位置に戻る。分別によって得られたDN
Aのバンドは、適当な器具を用いて、各遠心分離管から
取り出される。揺動パケット型ロータを使用して行なう
核酸の分離には、矢印19で指示されるように遠心分離
管の長さに沿って生じる沈殿を可能にする長い時間が必
要であることが分かった。さらに、スピン軸線20に近
接して位置する成分の分離を生じさせるに十分な遠心力
を提供するために高ロータ速度を必要とする。スピン軸
線からの一定の最大半径方向管位置r□8に対して、ス
ピン軸線からの平均の半径方向距離r ever□。は
実質的に短く、このため、一定のロータ速度で小さい全
遠心力を生じさせる。
縦管型ロータでは、従来、ベックマン インスツルメン
ツ インコーホレーテッドによって開発された、第2図
に示すように遠心分離の間に垂直に支持されるQuic
k 5eal (登録開襟)管のような密封遠心分離管
が用いられた。遠心分離のとき、等密度ブラズミツドお
よび染色体のバンド22.24と、タンパク質およびR
NAのペレット26.28とは、縦方向に向けられまた
はスピン軸線30に平行である。遠心分離後、DNAバ
ンド22.24は、第2B図に示すように、新しい方向
に向けられて水平な層にされる。しかし、RNAおよび
タンパク質のペレット26.28は、遠心分離管壁には
り付けられた状態で残ろうとする。第2A図に示す縦方
向位置から第2B図に示す水平方向位置への新たな方向
変換の間のDNAバンドの変化によってDNAバンド2
2.24がタンパク質およびRNAのペレット26.2
8に沿って急激に動くとき、両DNAバンドと両ベレッ
トとの混合を生じ、このために両DNAバンドの汚染が
生じる。さらに、タンパク質およびRNAのペレットは
、ロータが静止しまた管の内容物を混合するとき、管壁
から離れる。このような汚染を避けるためにDNAバン
ドの密度勾配分離に先立ってタンパク質およびRNAの
粒子を除去すべく、層別遠心分離のような先行遠心分離
清掃段階が必要である。しかし、揺動パケット型ロータ
に比べて縦管型ロータが優れている点は、多くの例にお
いて同速度または高速度で作動する揺動パケット型ロー
タで達成されるよりも十分に少ない時間で分離を生じさ
せる密度勾配遠心分離法に関する増大された有効性にあ
る。
縦管型ロータにおいて垂直である遠心分離管は、同じ最
大半径方向管位置rmaxを有する揺動パケット型ロー
タと比較してスピン軸線から大きい半径方向距離r□。
ragsに配置されている。また、矢印31で示されて
いるように遠心分離管の幅を横切る半径方向外方への粒
子沈殿路長さが、第1B図に示されている揺動パケット
型ロータにおける遠心分離管の長さに沿ったそれより十
分に短い。
固定角度型ロータは、事実上、前記揺動パケット型ロー
タおよび前記縦管型ロータ間の中間物である。第3A図
に示すように、固定角度型ロータの遠心分離管32は遠
心分離中のスピン軸線に対して20°−40°の範囲の
固定角度で支持される。等密度のDNAバンド34.3
6およびペレット38.40が遠心分離によってスピン
軸線に平行に形成される。遠心分離の終了およびロータ
からの管32の除去により、DNAバンド34.36が
第3B図に示すように水平位置に新たに方向付けられる
。新たな方向付けの間の等密度バンド34.36の汚染
の可能性は、固定角度型ロータの場合には軽減される。
しかし、一定のロータ速度および最大半径r□8に関し
て、固定角度型ロータは、スピン軸綿42からの短い平
均遠心分離管半径方向距離rever□。、および、一
定の管のサイズに関して矢印43で示された増加沈殿路
長さのため、縦管型ロータより本質的に能率的でない。
本発明は、遠心分離終了時の新しい角度付けの間に等密
度バンドの汚染を回避しながら分離効率を最大にすべく
、垂直にできる限り近い角度で試料溶液の全体に円筒状
の体積を支持する、密度勾配分離のための最適な遠心器
ロータ、および、最適角度を得る方法に向けられている
(課題を解決するための手段) 本発明に係る遠心分離機ロータは、スピン軸線の周りに
回転可能のロータ本体と、前記スピン軸線の周りの遠心
分離のための試料溶液の直径りおよび長さLを有する全
体に円柱状の体積を支持するための手段であって前記円
柱状の体積が該体積の軸線が前記スピン軸線に対して角
度θをなすように傾斜され、前記θ、前記りおよび前記
りが関係θ= Tan−’ (D/15Ll 0.5を
ほぼ満たずように前記ロータ本体に形成された支持手段
とを含む。
また、本発明は、スピン軸線の周りの試料溶液の直径り
および長さしを有する全体に円柱状の体積の密度勾配遠
心分離法に用いられる遠心機ロータであって、前記円柱
状の体積が該体積の軸線が前記スピン軸線に対して角度
θをなすように傾斜され、前記し、前記りおよび前記θ
が関係θ= Tan−’ (D/15L) ” .5を
ほぼ満たすように前記ロータに支持されている。
さらに、本発明に係る遠心分離機ロータは、ロータ本体
であってその内部にスピン軸線の周りに軸線に関して対
称に配置された複数の空洞を規定し、各空洞が前記スピ
ン軸線に対して角度θで傾斜する長手方向軸線を有する
、ロータ本体と、遠心分離される試料溶液を収容するた
めの少なくとも一つの容器とを含み、各空洞が前記容器
を受け入れるように形状付けられ、また、前記容器が、
前記試料溶液の直径りおよび長さLを有する全体に円柱
状の体積を収容するための内部空間であって前記θ、D
およびLが関係θ= Tan−’ (D/15L) 0
5をほぼ満たす内部空間を有する。
さらに、本発明は、密度勾配遠心分離法のための遠心機
ロータを製造する方法であって、スピン軸線の周りに回
転可能のロータ本体を用意すること、前記ロータ本体に
、試料溶液の直径りおよび長さしを有する全体に円柱状
の体積を支持するための支えを、前記体積の軸線が前記
スピン軸線に対して角度θで傾斜し、前記θ、Dおよび
Lが関係θ= Tan−’ [D/15L) 0・.5
をほぼ満たすように、形成することを含む。
さらに、本発明に係る密度勾配遠心分離法は、スピン軸
線の周りに回転可能のロータを用意すること、試料溶液
を用意すること、前記ロータに、前記試料溶液の直径り
および長さしを有する全体に円柱状の体積を、前記体積
の軸線が前記スピン軸線に対して角度θで傾斜し、前記
り、Lおよびθが関係θ= Tan−’ (D/15L
l 0.5をほぼ満たすように、支持すること、および
、遠心分離を生じさせるべく前記スピン軸線の周りに前
記ロータを回転させることを含む。
(発明の作用および効果) 本発明によれば、スピン軸線に対する試料体積の傾斜角
度は、試料体積の物理的な寸法に従って決められる。よ
り詳細には、例えば遠心分離管内に収容された円柱形状
の試料体積の場合、一定の直径りおよび長さしを有し、
傾斜角度はTan−’ (D/15Ll 0’によって
定まる。反対に、一定の傾斜角度の場合、分離効率を最
適にしかつ分離された等密度バンドの汚染を最小にする
ために用いられるべき遠心分離管の寸法を決定すること
ができる。
(実施例) 第4図は、本発明の一実施例に従って密度勾配分離のた
めに最適化された固定角度型遠心機ロータ50の斜視図
を示す。ロータ50は全体に円柱状の本体と、円周に間
隔をおかれた複数の穴または空洞56であって、それぞ
れ、遠心分離の間、試料を収容する管を保持するように
適合された空洞56とを有する。前記ロータの全体重量
を減らすため、近接する空洞間で円柱筒面にスカラップ
52が形成されている。第5図を参照すると、前記ロー
タのベース53が、スピン軸線54の回りの回転のため
の駆動モータ(図示せず)のスピンドルに合うように取
り付けるべく形状付けられている。
空洞56はロータ50のスピン軸綿54に関して斜角θ
で形成され、前記空洞の底は該空洞の開口よりスピン軸
線54からさらに離れている。
この配列により、水平に作用する遠心力は各空洞56に
半径および軸線の両方向に働(成分を有し、前記軸線方
向力成分は前記試料を空洞56の端部の底または外部に
向けるように作用する。分離効率を最適にしかつ汚染を
減らす角度θは以下に詳細に述べる方法により決定され
る。
各空洞56に試料容器である薄壁の試料収容管58が挿
入され、また、前記管の頂部には支持キャップ59が係
合している。図示の管58は、米国特許筒4,301,
963号明細書に開示されかつここで参照により具体化
されたQuick 5eal (登録商標)管である。
管58の頂部および底部は第5図に示すように半球形で
ある。これらの部分は異なる形状、例えば釣鐘形または
円錐形とすることができ、前記支持キャップの管接面は
それに応じて形状付けられる。管58の頂部の中央に、
管状の延長部分として突起であって該突起を通して液体
試料が管58内に入れられる突起が初めに形成され、次
いで、熱溶融のような適当な方法によって密閉される。
管58の密閉端部は、該管の大部分およびその流体内容
物よりも前記スピン軸線に近い。管58の本体は全体に
円筒状であって、内径りおよび長さLを有する。管58
で取り囲まれた試料溶液の実質的に円柱状の体積の大き
さが管58の内部容積に等しいことは明らかであろう。
管58は実質的に試料溶液で満たされている。キャップ
59は前記空洞に沿って滑動可能であり、管58内の内
容物の流体静力学的圧力と、遠心力によって引き起こさ
れる変形とに対抗して管58の頂部を支持する。前記キ
ャップは、米国特許第4,304,356号明細書に開
示されまたここに参照によって具体化されたフローティ
ングキャップとして掲げられている。管58およびキャ
ップ59を空洞56内にしっかりと保持するため、ロッ
キングキャップ(図示せず)を空洞56の開口にねじ込
むことができる。
密度勾配遠心分離法のためにロータ50に用いることが
できる他のタイプの管、シールおよび支持キャップが考
えられる。密度勾配分離の例として、核酸からのDNA
の等密度バンドについて以下に述べる。
第6A図を参照すると、遠心分離管58内に収容された
核酸が遠心分離によりブラズミ・ノドDNAバンド60
および染色体DNAバンド62と、タンパク質ペレット
64およびRNANレベレト66とに分離されている。
前記バンドおよびペレットは半径方向遠心力の結果とし
て縦に向いている。等密度バンドを得るための畜産勾配
を生じさせるため、塩化セシウム自己生成密度勾配溶液
を使用することができる。
遠心分離の終了後、ロータ50から管を除去すると、第
6B図に示すように、等密度DNAバンド60.62が
水平方向に新しく方向付けられる。タンパク質およびR
NAのペレットは新しい方向に向けられずに前記遠心分
離管の端部の隅に接してこれらの原位置にとどまる。
本発明によれば、空洞56は、試料溶液の体晴の大きさ
、この場合には前記ロータとともに使用されるために設
計された薄壁の遠心分離管58の内部寸法りおよびDと
、前記管の軸線の傾斜角度θとがほぼ次の関係を満たす
ように形成されている。
θ= Tan−’ (D/15Ll 0’   (1)
この関係は経験的に決定される。例えば10−20ミル
の壁厚の薄壁管のために、外径を、実質的に結果に影響
を及ぼすことなしに関係(1)に適用することができる
。長さLを越える管58の頂部および底部の半球部分が
、経験上の関係(1)を公式化する際に「無視」されて
いることを特筆する。理由は、少なくとも小さいθでは
、ペレット64.66の大部分はこれらの半球状の部分
内に集まらないことである。したがって、半球状の端部
を有する管58は、事実上、はぼLの長さを有する平坦
な底部を有する円筒として取り扱うことができる。θが
小さい、例えば10°より小さい場合、関係(1)は θ= (D/15L) 0’    (2)と近似でき
ることが見てとれよう。ここでθはラジアンで測定され
る。前記関係からの小さい逸脱は、便利にするためにま
た設計上の制約のために必要である。
実際の固定角度型ロータの複数例を製作した。
ここでは、所与の試料体積の大きさ(薄壁遠心分離管の
大きさにほぼ等しい)の場合、スピン軸線に対する試料
体積の傾斜角度θが関係(1)をほぼ満たし、また、関
係(1)に従う理論θ値に対する比較が以下に与えられ
ている(以下に載せられたDおよびLは、内部の寸法に
近似する実際の薄壁遠心分離管の外部の公称寸法である
。)。
例  し ■ 2.5°1 ■ 1.6” lT1.l“。
0.625’“ 0.5” 0.5“ 関係(1)  製作された に従う  実際のロータ 1迫旦−におけるθ 7、467、56 8.25’      8″ 10.456!]。
例Iおよび■が数パーセントの偏差内で関係(Nを近似
的に満たすことが見てとれよう。
例IIIに関して、関係(1)で考慮されていない管5
8の半球状の頂部および底部の便利性およびより顕著な
影響を調整するために必要な物理的制約のため、前記偏
差は約14%である。
従来、類似の寸法の管が、20°ないし40゜の間の傾
斜角度を有する固定角度型ロータに使用されていた。こ
れらの管およびロータは関係(1)を満足しない。20
°から40°の範囲内にあるθを有するロータの場合、
比率D/Lは、関係(1)を満たすようにほぼ1.8か
ら7.31の範囲内になければならない。このような比
率D/Lを有する管は幾分ずんぐりしており、また、従
来使用されていたとは考えられない。
関係(1)をほぼ満たす前記スピン軸線に対して角度θ
で傾斜する遠心分離管の軸線を有する遠心機ロータを使
用すると、第5図に示すように新しい方向付けのときに
ペレット64.66に接触しない等密度バンド60.6
2が得られる。さらに、平均半径raverag*が所
与の最大半径に対して大きいため、このような傾斜角度
を有するロータによって高分離効率が得られる。したが
って、ロータ速度を、過大な応力の付与のために前記ロ
ータが故障する限界以下に維持することができる。さら
に、勾配物質の晶出、すなわち密度勾配流体が晶化し、
前記遠心分離管の最も遠い半径方向位置r maxに及
ぼされる高遠心力の結果として急激な密度変化を生じさ
せ、ロータの損傷を生じさせるプロセスを回避すること
ができる。
r averageに近いrmaxを保持することによ
り、r、ver□、およびrmaxにおいて作用する遠
心力は、所与の平均遠心力に対して実質的に異なる。
さらに、望ましくないRNAおよびタンパク質の粒子を
除去するための遠心分離前の清掃工程は、ブラズミッド
および染色体DNAのバンドの汚染を回避するために必
要でない。したがって、遠心分離管の軸線の傾斜角度を
決定するための関係(1)を使用することにより、新し
い方向を与える間、ロータの分離効率をおとすことなし
に等密度バンド汚染を回避することができる。
成る遠心分離の適用に関して、小さい寸法の遠心分離管
が、大きい寸法の管58を受け入れるように設計された
空洞を有するロータ50に利用可能であることが考えら
れる。例えば、小さい直径を有する管は、米国特許第4
,692,137号明細書に記載されまたここに参照に
よって具体化されているように、円筒状のアゲブタの使
用によって前記空洞に支持することができる。短い遠心
分離管も、また、米国特許第4,290,550号明細
書に記載されまたここに参照によって具体化されている
ように、前記支持キャップと前記遠心分離管の頂部との
間に追加のスペーサを設けることにより利用可能である
。さらに、遠心分離管は必ずしも完全に満たされている
必要はない。試料溶液の体積の長さおよび直径りと、前
記スピン軸線に対する前記体積の傾斜角度θとが関係(
1)を満たす限り、本発明に従って最大分離効率な得か
っ汚染を減らす利点が実現可能であることが理論化され
る。
前記したところから、試料溶液の円柱状の体積の大きさ
は本発明の構想に関連すると要約することができる。前
記溶液を収容するために使用される特別な構造は本発明
の実施に決定的に重要なことではない。遠心分離される
流体が遠心分離管を使用することなしに遠心機ロータの
空洞に収容され得ることが、このことの実用性がこの時
点で調査されていないが、考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1A図および第1B図は従来の揺動パケット型ロータ
についての遠心分離中および遠心分離後における等密度
バンドの方向を示し、第2A図および第2B図は従来の
縦管型ロータについての遠心分離中および遠心分離後に
おける等密度バンドの方向を示し、第3A図および第3
B図は従来の固定角度型ロータについての遠心分離中お
よび遠心分離後における等密度バンドの方向を示し、第
4図は本発明の一実施例に係る最適化された固定角度型
ロータの斜視図であり、第5図は試料を収容する管の空
間の断面を示すために部分的に切欠かれた第4図のロー
タの側面図であり、第6A図および第6B図は本発明に
係る最適化された固定角度型ロータの場合の遠心分離中
および遠心分離後における等密度バンドの方向を示す。 50:ロータ、    54ニスピン軸線、56:空洞
、     58:管(試料容器)、59:フローティ
ングキャップ、 60:プラグミツドDNAバンド、 62:染色体DNAバンド、 64:タンパク質ペレット、 66 : RNAペレット。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スピン軸線の周りに回転可能のロータ本体と、前
    記スピン軸線の周りの遠心分離のための試料溶液の直径
    Dおよび長さLを有する全体に円柱状の体積を支持する
    ための手段であって前記円柱状の体積が該体積の軸線が
    前記スピン軸線に対して角度θをなすように傾斜され、
    前記θ、DおよびLが関係θ=Tan^−^1(D/1
    5L)^0^.^5をほぼ満たすように前記ロータ本体
    に形成された支持手段とを含む、遠心機ロータ。
  2. (2)前記θがほぼ10.45°以下である、請求項(
    1)に記載の遠心機ロータ。
  3. (3)前記θが、所与のDおよびLでの前記関係から計
    算された角度からほぼ14%以下だけ逸脱している、請
    求項(2)に記載の遠心機ロータ。
  4. (4)前記支持手段が前記スピン軸線に対して角度θで
    傾斜する空洞を有する本体を含み、試料容器が前記空洞
    に受け入れられるように形状付けられている、請求項(
    1)に記載の遠心機ロータ。
  5. (5)前記試料容器は密閉され、前記試料溶液で満たさ
    れた全体に円筒形状の遠心分離管である、請求項(4)
    に記載の遠心機ロータ。
  6. (6)前記試料溶液は密度勾配流体と、密度勾配分離に
    よって遠心分離される試料とを含む、請求項(5)に記
    載の遠心機ロータ。
  7. (7)前記試料は、少なくともプラズミッドDNAの等
    密度バンドと、染色体DNAの等密度バンドとに分離さ
    れる核酸である、請求項(6)に記載の遠心機ロータ。
  8. (8)前記θはほぼ7.5°である、請求項(3)に記
    載の遠心機ロータ。
  9. (9)前記θはほぼ8.0°である、請求項(3)に記
    載の遠心機ロータ。
  10. (10)前記θはほぼ9.0°である、請求項(3)に
    記載の遠心機ロータ。
  11. (11)前記支持手段はさらに前記遠心分離管の頂部を
    支持するためのフローティングキャップを含む、請求項
    (5)に記載の遠心機ロータ。
  12. (12)スピン軸線の周りの試料溶液の直径Dおよび長
    さLを有する全体に円柱状の体積の密度勾配遠心分離法
    に用いられる遠心機ロータであって、前記円柱状の体積
    が該体積の軸線が前記スピン軸線に対して角度θをなす
    ように傾斜され、前記L、Dおよびθが関係θ=Tan
    ^−^1(D/15L)^0^.^5をほぼ満たすよう
    に前記ロータに支持されている、遠心機ロータ。
  13. (13)ロータ本体であってその内部にスピン軸線の周
    りに軸線対称に配置された複数の空洞を規定し、各空洞
    が前記スピン軸線に対して角度θで傾斜する長手方向軸
    線を有する、ロータ本体と、遠心分離される試料溶液を
    収容するための少なくとも一つの容器とを含み、各空洞
    が前記容器を受け入れるように形状付けられ、また、前
    記容器が、前記試料溶液の直径Dおよび長さLを有する
    全体に円柱状の体積を収容するための内部空間であって
    前記θ、DおよびLが関係θ=Tan^−^1(D/1
    5L)^0^.^5をほぼ満たす内部空間を有する、遠
    心機ロータ。
  14. (14)密度勾配遠心分離法のための遠心機ロータを製
    造する方法であって、スピン軸線の周りに回転可能のロ
    ータ本体を用意すること、前記ロータ本体に、試料溶液
    の直径Dおよび長さLを有する全体に円柱状の体積を支
    持するための支えを、前記体積の軸線が前記スピン軸線
    に対して角度θで傾斜し、前記θ、DおよびLが関係θ
    =Tan^−^1(D/15L)^0^.^5をほぼ満
    たすように、形成することを含む、遠心機ロータの製造
    方法。
  15. (15)スピン軸線の周りに回転可能のロータを用意す
    ること、試料溶液を用意すること、前記ロータに、前記
    試料溶液の直径Dおよび長さLを有する全体に円柱状の
    体積を、前記体積の軸線が前記スピン軸線に対して角度
    θで傾斜し、前記D、Lおよびθが関係θ=Tan^−
    ^1(D/15L)^0^.^5をほぼ満たすように、
    支持すること、および、遠心分離を生じさせるべく前記
    スピン軸線の周りに前記ロータを回転させることを含む
    、密度勾配遠心分離法。
  16. (16)前記支持の段階は、前記ロータに角度θで傾斜
    する空洞を形成すること、および、前記空洞に受け入れ
    られるように形状付けられた試料容器を用意することを
    含む、請求項(15)に記載の方法。
  17. (17)前記試料容器は、密閉され、実質的に試料溶液
    で満たされた全体に円筒形状の遠心分離管である、請求
    項(16)に記載の方法。
  18. (18)前記試料溶液は、密度勾配流体と、密度勾配分
    離によって遠心分離される試料とを含む、請求項(17
    )に記載の方法。
  19. (19)前記試料は、少なくともプラズミッドDNA等
    密度バンドおよび染色体DNA等密度バンドに分離され
    る核酸である、請求項(18)に記載の方法。
  20. (20)前記θがほぼ10.45°である、請求項(1
    5)に記載の方法。
JP2266522A 1989-10-06 1990-10-05 遠心機ロータ、その製造方法および密度勾配遠心分離法 Expired - Lifetime JPH0628749B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/418,060 US5024646A (en) 1989-10-06 1989-10-06 Optimum fixed angle centrifuge rotor
US418060 1989-10-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03137951A true JPH03137951A (ja) 1991-06-12
JPH0628749B2 JPH0628749B2 (ja) 1994-04-20

Family

ID=23656522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2266522A Expired - Lifetime JPH0628749B2 (ja) 1989-10-06 1990-10-05 遠心機ロータ、その製造方法および密度勾配遠心分離法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US5024646A (ja)
EP (1) EP0421711B1 (ja)
JP (1) JPH0628749B2 (ja)
DE (1) DE69029778T2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5295943A (en) * 1989-11-07 1994-03-22 E. I. Du Pont De Nemours And Company Adapter for holding a pair of centrifuge tubes
US5236409A (en) * 1991-10-31 1993-08-17 E. I. Du Pont De Nemours And Company Cartridge adapter having a secondary seal
US5562554A (en) * 1992-10-09 1996-10-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company Centrifuge rotor having a fused web
US5291783A (en) * 1992-12-21 1994-03-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company Tube for use in a fixed angle centrifuge rotor
JP3324329B2 (ja) * 1995-04-24 2002-09-17 日立工機株式会社 遠心分離シミュレーション
US5605529A (en) * 1996-01-17 1997-02-25 Norfolk Scientific, Inc. High efficiency centrifuge rotor
US20030091473A1 (en) * 2001-02-08 2003-05-15 Downs Robert Charles Automated centrifuge and method of using same
DE20218503U1 (de) * 2002-11-28 2003-03-06 Macherey Nagel Gmbh & Co Hg Trennvorrichtung zur Behandlung von Biomolekülen
JP2004333219A (ja) * 2003-05-02 2004-11-25 Yuichi Shimoyama 遠心分離機
KR101481539B1 (ko) * 2013-05-15 2015-01-14 (주)어핀텍 원심분리키트

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5213166A (en) * 1975-07-16 1977-02-01 Du Pont Gradient separation method and system
US4304356A (en) * 1980-02-19 1981-12-08 Beckman Instruments, Inc. Supporting cap for sealed centrifuge tube
JPS5723002U (ja) * 1980-07-14 1982-02-05

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4301963A (en) * 1978-06-05 1981-11-24 Beckman Instruments, Inc. Integral one piece centrifuge tube
DE2838783A1 (de) * 1978-09-06 1980-03-20 Clinicon Int Gmbh Schnelle senkungsreaktion
US4290550A (en) * 1980-02-19 1981-09-22 Beckman Instruments, Inc. Modular supporting cap and spacer for centrifuge tubes
US4509940A (en) * 1981-05-11 1985-04-09 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fixed angle pelleting rotor configured to provide a maximum clearing rate factor
US4553955A (en) * 1984-06-01 1985-11-19 Beckman Instruments, Inc. Multi-angle adapter for fixed angle centrifuge rotor
US4692137A (en) * 1985-04-03 1987-09-08 Beckman Instruments, Inc. Split tube centrifuge rotor adapter
US4690670A (en) * 1986-01-10 1987-09-01 Nielsen Steven T Centrifuge tube having reusable seal
NL8700642A (nl) * 1987-03-18 1988-10-17 Ultra Centrifuge Nederland Nv Centrifuge voor het scheiden van vloeistoffen.

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5213166A (en) * 1975-07-16 1977-02-01 Du Pont Gradient separation method and system
US4304356A (en) * 1980-02-19 1981-12-08 Beckman Instruments, Inc. Supporting cap for sealed centrifuge tube
JPS5723002U (ja) * 1980-07-14 1982-02-05

Also Published As

Publication number Publication date
DE69029778D1 (de) 1997-03-06
EP0421711B1 (en) 1997-01-22
USRE35071E (en) 1995-10-24
DE69029778T2 (de) 1997-05-07
JPH0628749B2 (ja) 1994-04-20
EP0421711A3 (en) 1991-10-30
US5024646A (en) 1991-06-18
EP0421711A2 (en) 1991-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03137951A (ja) 遠心機ロータ、その製造方法および密度勾配遠心分離法
US4015775A (en) Method of gradient separation
CA2468337C (en) Centrifuge with removable core for scalable centrifugation
JP3357369B2 (ja) 遠心分離管及び適合器
JPH10512960A (ja) 軸線回り回転の血液分離装置及び方法
EP1028810A1 (en) Flow-through microcentrifuge
JPH0527462B2 (ja)
GB2505305A (en) Centrifuge vessel assembly
JP5876047B2 (ja) 血液及び血液成分を処理するための遠心分離器
EP0777529B1 (en) Device at centrifuges
JPH0813344B2 (ja) デカンタ遠心分離機
US5605529A (en) High efficiency centrifuge rotor
EP0832692B1 (en) Centrifuge rotor with inertial mass relief
US3536253A (en) Zonal centrifuge
JPH08126850A (ja) 遠心ロータ
US11000858B2 (en) Multi-axis centrifuge
CN113318867A (zh) 一种离心机用甩平转子
KR101481539B1 (ko) 원심분리키트
Griffith Practical techniques for centrifugal separations
Olatunde et al. Centrifugation techniques
US4360150A (en) Centrifuge apparatus for reorienting gradients
JPH08141437A (ja) 遠心分離装置
CN215465229U (zh) 一种离心机用甩平转子
CN220428954U (zh) 一种基于衬塑管道加工离心机
US10940491B1 (en) Centrifuge operating with sinusoidal motion