JPH03134145A - 耐エロージョン性に優れたチタン合金及びその製造方法 - Google Patents

耐エロージョン性に優れたチタン合金及びその製造方法

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JPH03134145A
JPH03134145A JP27023289A JP27023289A JPH03134145A JP H03134145 A JPH03134145 A JP H03134145A JP 27023289 A JP27023289 A JP 27023289A JP 27023289 A JP27023289 A JP 27023289A JP H03134145 A JPH03134145 A JP H03134145A
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JP
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alloy
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erosion resistance
titanium alloy
titanium
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JP27023289A
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Kazuhiro Koyoku
和博 小浴
Hideo Sakuyama
秀夫 作山
Tsugio Ogura
小倉 次夫
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スチームタービンブレード、ポンプ、インペ
ラー、航空機、粉粒体の空気輸送配管、化学工業および
石炭転換プロセス等二ローションが工業上の間窟として
注目される部位に適用される附エロージョン性に優れた
合金に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に液滴、雨滴、蒸気を含む気体または気泡を含む液
体等の流体、および固体粒子を含む液体等の作用により
材料が侵食される部位に用いられる材料には、第一に耐
エロージヨン性が優れていることが要求される。そこで
、従来この種の材料としては各種特殊鋼やステライト等
の高力合金が用いられているが、高速回転部材では財エ
ロージョン性と共に比強度の高い材料が、また腐食環境
においては重工ロージ目ン性と共に重責性の高い材料が
要求されるため今までのところ広範囲の使用条件にわた
って良好な耐エロージヨン性を示す金属材料は知られて
いない。
〔発明が解決しようとする課題〕
@械的、(ヒ学的な作用により材各が損耗していく現象
である二ローションは、スチームタービンブレード、ポ
ンプ、インペラー、航空機、粉粒体の空気輸送配管、化
学工業および石炭転換プロセス等で問題となっており、
そ九らの技術の成否を握る材料問題としてクローズアッ
プされてきている。
一例として、火力発電および原子力発電等の低圧タービ
ンブレードの例で説明すると、現在ブレードには12%
Cr鋼や17−4P、H鋼が使用され、10〜15%程
度の水滴が含まれる湿り蒸気中で高速回転するためその
最終段ブレードは激しくエロージョンを受ける。
そこで、ブレード先端には二ローション防止を目的とし
て、財エロージョン性に優れたコバルト基合金のステラ
イトが二ローションシールド材としてろう付け、または
溶接によって取り付けられている。
しかし、近年発電の効率化を目的として、低圧タービン
最終段ブレードの長尺化が検討され、高比強度のチタン
合金がブレード材として検討さ九始めている。この場合
ステライ1−はコバルト基合金であるためチタン合金層
ブレードとの間に信頼性の高い溶接接合部を得ることが
置部である。
また、原子力発電においては、被I@量低誠の意味から
もステライトに代るコバルトを含まないエロージョンシ
ールド材が望まれている。
従って、タービンの最終段ブレードにチタン合金が使用
される場合ブレードと同じチタン系で高比強度があり、
かつコバルトを含まないチタン合金は蒸気タービンブレ
ードの二ローションシールド材として有効と考えられ、
Ti13Mo−5Zr合金等がシールド材として試用さ
れているが耐エロージヨン性の面で未だ不十分であり、
より耐エロージョン性の高いチタン合金が求められてい
る。
以上、低圧タービンブレードの例を示したが他のエロー
ジョンを受ける部位に用いられる材料においても、その
財二ローション性の向上は必要不可欠なものとなってい
る。
本発明は、上述の問題点に鑑みて耐エロージョン性の高
いチタン合金をスチームタービンブレード、ポンプ、イ
ンペラー、航空機、粉粒体の空気輸送配管、化学工業お
よび石炭転換プロセス等エロージョンが工業上の問題と
して注目される部位に利用できる財二ローション材とし
て提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
二ローション現象は、流速のある液体、気体又は固体粒
子によって固体材料が侵食を受ける現象である。そして
、一般に金属材料において財二ローシコン性は硬さと関
係があり、同−合金系では硬さが高いほど財二ローショ
ン性は優れていることが報告されている。
本発明者等は、チタン合金においてこの傾向があてはま
るかどうかを調査するため熱処理によって高い硬さの得
られる既存のβ型チタン合金を中心として硬さと二ロー
ションw<量の関係を磁歪振動型二ローション試験機を
用いて調査した。
その結果、第1図に示すようにチタン合金においても供
試材のビッカース硬さと二ローション減量の間によい相
関が見られた。
そこで、本発明者等は従来のチタン合金材に比べ財二ロ
ーション性の優れたチタン合金を開発することを目的と
して、熱処理によって高い硬さの得られるチタン合金に
ついて研究を行った。
その結果、チタンとの共析反応を生じる添加元素、特に
クロムを適度に添加し、さらにアルミニウムを適量添加
することにより得られたチタン合金は時効処理を行う熱
処理によって著しい硬さ上昇が見られ財二ローション性
も飛躍的に向上することを見い出した。
本発明は上記の知見に基づいて、クロム6.0重量%以
上16.0重量%以下、アルミニウム2.0重量%以上
7.0重量%以下、酸素0.1重量%以上0.3重量%
以下を含み残部チタンおよび不可避的な不純物よりなる
合金を用いて肉盛溶接を行った溶接部およびこの合金を
熱間もしくは冷間加工して得た板材を溶体化処理の有無
にかかわらず350℃以上550℃以下の温度領域で時
効処理することを特徴とする耐エローシコン性に優れた
チタン合金の熱処理方法およびその製造方法に係るもの
である。
本発明において組成比の限定理由は以下のとおりである
まず、クロムはその含有量が6.0重量%未満では熱処
理によってもT i Cr、の析出が不足し十分な硬さ
が得られず優れた甜二ローション性を示さない。またそ
の含有量が16.0重量%を越えると熱間加工時にT 
i Cr’、の析出により加工性が低下し、健全な板材
等が得られなくなる。
また、アルミニウムはその含有量が2.0重量%未満で
は熱処理によってもα相の析出が不足するため十分な硬
さが得られず優れた甜二ローション性を示さない。また
、その含有量が7.0重量%を越えるとTi、Aflの
形成により脆化が進み加工が困難となる。
酸素はその含有量が0.1重量%未満では十分な硬さが
得られず優れた甜二ローション性を示さない。一方、准
素量が0.3重量%を越えると加工性が低下し、tIi
2材の製造や肉盛溶接用の溶接棒の製造が困難となる。
そして、上記組成の合金を用いて肉盛溶接を行った溶接
部、およびこの合金を熱間もしくは冷間加工して得た板
材を溶体化処理の有無にかかわらず350℃以上、55
0℃以下の温度領域で時効処理することにより析出硬化
が生じ、はじめて儲れた耐エローシコン性が得られる。
このような理由により本発明においては、甜二ローショ
ン性の優れたチタン合金を得るために上記の範囲にその
組成および時効処理条件を限定した。
〔実施例〕
次に1本発明を実施例により詳細に説明する。
第1表に本発明に係る実施例および比較例のエロージョ
ン試験の結果を示す。二ローション試験は、磁歪振動型
キャビテーションエロージョン試験機を用いて行ない、
甜エロージョン性を評価した。試験条件は、振動周波数
20 K Hz 、振動振幅35μm、試験液水道水、
液温20℃、試験時間2時間とし、評価は試験後の重X
’$t、の大小で行なった。
第1表に示す組成の各供試材(市販合金を除く)のチタ
ン合金は、高純度アルゴン雰囲気中でアーク溶解した後
、NQ 1〜4,17〜21,24゜27〜36.57
〜61については1000 ℃で、またNα5〜8,1
3〜16.37〜41.52〜56については950℃
で、さらにNα9〜12゜22.23,25,26.4
2〜51については900℃で熱間圧延加工を行ない、
一部は冷間圧延を行ない板材を製造した。
また、この板材をシャーで切断し3■程度の角材を製造
し、これを溶接棒としてTIG溶接による肉盛溶接を行
った。溶接時には溶接ビードの表面酸化を防ぐためにト
ーチ部にアルゴンガスを流し、アフターシールドを施し
て溶接を行った。その結果、板材と肉盛材で酸素含有量
の違いはほとんど認められなかった。
上記の様にして製造した供試材には各々第1表に示す熱
処理を施し、前述した二ローション試験に供した。
第1表から明らかなように1本発明に係る実施例Nα1
〜20の財エロージョン性は、T i −6Afl−4
V合金とT i −15M o −5Z r合金よりも
優れている。
一方、比較例AのNα21は、クロム含有量が6.0重
量%未満、Nα23はアルミニウム含有量が2.0重量
%未満、Nα25は酸素含有量が0.1重量%未満の場
合であるが、いずれも耐二ローション性は不十分である
。また、Nα22はクロム含有量が16.0重i%を、
Nα24はアルミニウム含有量が7.0重量%を、Nα
26は笠素含有量が0.3重量%を越えた場合でユいず
れも加工性が悪いことがわかった。
また、比較例BにおいてNa27,32,37゜42.
47,52.57は溶体化処理のみを行った場合、Nα
28,33,38,43,48,53゜58は溶体化処
理をした後350 ℃未満の温度で時効処理した場合、
Nα30,35,40,45゜50.55.60は35
0℃未満の温度で直接時効処理した場合で、いずれも析
出硬化が不十分でチエローション性は劣っている。さら
にNα29゜34.39,44,49,54.59は溶
体化処理後550℃を賊える温度で時効処理した場合、
Nα31,36,4i、46,51,56.61は55
0℃を越える温度で直接時効処理した場合で。
いずれも過時効で軟化しており、財エロージョン性は劣
っている。
前述したように一般に金属材料においてチエローション
性は硬さと関係があり、同−合金系では硬さが富い程甜
エロージョン性は優れている。
第1表においても本発明に係る合金の硬さはいずれも5
00 (HV)を越えており、高い硬さを有しているこ
とは明らかである。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明によればスチームタービ
ンブレード、ポンプ、インペラー、航空機、粉粒体の空
気輸送配管、化学工業および石炭転換プロセス等の二ロ
ーションが発生し易い部位に利用できる甜二ローション
性に優れたチタン合金を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はチタン合金のビッカース硬さと二ローション減
量の関係を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クロム6.0重量%以上16.0重量%以下、ア
    ルミニウム2.0重量%以上7.0重量%以下、および
    酸素0.1重量%以上0.3重量%以下を含み残部チタ
    ン及び不可避的な不純物よりなる合金を用いて、肉盛溶
    接を行った溶接部を溶体化処理の有無にかかわらず35
    0℃以上550℃以下の温度領域で時効処理することに
    より優れた耐エロージョン性を得ることを特徴とするチ
    タン合金の熱処理方法。
  2. (2)クロム6.0重量%以上16.0重量%以下、ア
    ルミニウム2.0重量%以上7.0重量%以下、および
    酸素0.1重量%以上0.3重量%以下を含み残部チタ
    ン及び不可避的な不純物よりなる合金を用いて、熱間も
    しくは冷間加工後溶体化処理の有無にかかわらず350
    ℃以上550℃以下の温度領域で時効処理することを特
    徴とする耐エロージヨン性に優れたチタン合金の製造方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009270163A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Daido Steel Co Ltd チタン合金

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5620152A (en) * 1979-07-30 1981-02-25 Toshiba Corp Manufacture of erosion resistant alloy

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