JPH0313246Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は冷蔵商品等を収納、販売する商品収納
ケースに関するものである。

（従来の技術） 従来、第６図及び第７図に示すように、ケース
本体１の天壁２の側面と側壁３の内面とを緩衝板
４を介して螺子５ａを該側壁３側から螺着した商
品収納ケースが知られている。また、第８図に示
すように、天壁２の上面と側壁３の上面及び側面
とを覆う取付け板６を螺子５ｂにて天壁２側から
螺着した商品収納ケースが知られている。

（考案が解決しようとする問題点） 前者の商品収容ケースでは、前記螺子５ａが前
記ケース本体１の前記側壁３の側面側から視認さ
れるし、また、後者の商品収納ケースでは前記螺
子５ｂが前記ケース本体１の天壁２の上面から視
認され、商品収納ケースの見映を悪くするもので
あつた。また、両者は該天壁２と該側壁３との取
付け取外し作業においても該螺子５ａ，５ｂの締
結、弛緩作業がともない煩雑となつていた。

本考案は前記従来の問題点に鑑み、螺子等を使
用せず、且つ、天壁と側壁との取付け取外しが容
易な商品収納ケースを提供しようとするものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記目的を達成するため、天壁の側面
と側壁の内面とを弾撥性を有する緩衝部材を介し
て連結した商品収納ケースにおいて、前記天壁に
は端部が該天壁の側面に沿つて且つ該側面との間
に間隙を有して上方に延びる天壁保持枠を、前記
側壁には一端部が該側壁の内面に沿つて且つ前記
緩衝部材と天壁保持枠との厚さより僅かり小さい
寸法を有して下方に延びる側壁保持枠をそれぞれ
設け、前記緩衝部材を前記側壁の内面と天壁保持
枠の端部との間に介在させ、前記側壁保持枠の一
端部を前記間隙に挿着した。

（作用） 本考案によれば、緩衝部材を側壁の内面と天壁
保持枠の端部との間に介在させ、天壁の側面と天
壁保持枠の端部との間の間隙に側壁保持枠の一端
部を挿着すると、側壁の内面と側壁保持枠の一端
部との間に、緩衝部材を介して天壁保持枠の端部
が圧接保持されて、天壁と側壁とが連結状態とな
る。そして該装着を外すと側壁が天壁が天壁から
取り外される。

（実施例） 第１図は本考案の第１の実施例を示すもので、
従来例と同一構成部分は同一符号を持つて表わ
す。即ち、２は横長の商品収納ケース本体（以下
単にケース本体という）１の天壁で、長手方向両
側には厚さ方向中央から上面に向かつて切り欠き
部２ａを形成している。３は該天壁２の両側に位
置する側壁、４は該側壁３の上部内面に一側面を
当接した緩衝板（緩衝部材）で、弾撥性材料、例
えば合成ゴムにて形成している。 １０は天壁保
持枠で、前記天壁２の下面を覆う底板１１と、該
底板１１の長手方向両側から該天壁２の側面に沿
つて直角に立上がる各端部をなした側板１２とか
らなり、該側板１２の外面は前記緩衝板４の他側
面に、その内面の上下方向中央から下部は該天壁
２の側面にそれぞれ当接している。

２０は側壁保持枠で、前記側壁３の上端、前記
緩衝板４の上端及び前記天壁保持板１０の側板１
２の上端を覆う上板２１と、該上板２１の横方向
両端から下方に延びて各端部をなした押え板２
２，２３とからなり、該押え板２２は該側壁３の
外面の上部に、該押え板２３は切り欠き部２ａに
よる天板２と側板１２との間の間隙に挿入され該
天壁２の側面と前記側板１２の内面の上下方向中
央から上部にそれぞれ当接している。また、該各
押え板２２，２３間の幅は該側壁３から該側板１
２までの幅より多少短く形成し、該押え板２３は
該側壁３、該緩衝板４及び該天壁保持板１０の側
板１２を介して前記切り欠き部２ａに着脱自在に
圧入されている。

本実施例によれば、前記天壁２と前記側壁３と
を連結するときは、先ず該側壁３の内面に前記緩
衝板４の一側面を当接させ、更に該天壁２の下面
及び側面を前記天壁保持枠１０により覆い、該天
壁保持枠１０の側板１２の外面を該緩衝板４の他
側面に当接させる。そして、前記側壁保持枠２０
の前記押え板２２を前記側壁３の外面に当接させ
るとともに、前記押え板２３を前記切り欠き部２
ａに圧入すれば良い。これにより、該天壁保持枠
１０の側板１２と該側壁保持枠２０の押え板２３
とは該緩衝板４の弾撥力により圧着状態となり、
従来の如く螺子５ａ，５ｂを使用することなく該
天壁２と該側壁３との連結を行うことができる。
また、取り外すときは該側壁保持枠２０を該切り
欠き部２ａから引抜けば良い。

第２図は本考案の第２の実施例を示すもので、
天壁保持枠１０の側板１２における上端内面側の
コーナー部に丸み１２ａを形成し、且つ、側壁保
持枠２０の押え板２３の下端内面側のコーナー部
に丸み２３ａを形成している。前記丸み１２ａ，
２３ａをそれぞれ形成することにより、該側壁保
持枠２０の切り欠き部２ａへの挿入がスムースに
なる。尚、その他の構成、効果は前記第１の実施
例と同様である。

第３図は本考案の第３の実施例を示すもので、
天壁保持枠１０の側板１２の内面上方には凹部１
２ｂを形成し、且つ、側壁保持枠２０の押え板２
３の内面に前記凹部１２ｂに嵌合する凸部２３ｂ
を形成している。前記凹部１２ｂ及び前記凸部２
３ｂをそれぞれ形成することにより、前記天壁２
と前記側壁３のより堅固な固定ができる。尚、そ
の他の構成、効果は前記第１の実施例と同様であ
る。

第４図は本考案の第４の実施例を示すもので、
緩衝板４、天壁保持枠１０の側壁１２及び側壁保
持枠２０の押え板２３の上方をそれぞれ天壁２の
側面側に傾斜させている。これにより、該側壁保
持枠２０の押え板２３は容易に天壁２の切り欠き
部２ａから抜け出ることはなく、該天壁２と該側
壁３との一層堅固な固定ができる。尚、その他の
構成、効果は前記第１の実施例と同様である。

第５図は本考案の第５の実例を示すもので、前
記第４の実施例における傾斜した押え板２３の肉
厚を下方へ向かうに従つて厚くすることにより、
該押え板２３を天壁保持枠１０の側板１２と天壁
２の側面に当接させ、また、押え板２３の下端内
側に丸み２３ｃを形成したものである。この実施
例によれば、該押え板２３が容易に該切り欠き部
２ａから抜け出ることが防止され、且つ、該押え
板２３の丸み２３ｃにより該切り欠き部２ａへの
挿入を容易にしている。尚、その他の構成、効果
は前記第４の実施例と同様である。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、端部が
天壁の側面に沿つて上方に延びる天壁保持枠と該
側面との間に設けた間隙に、一端部が側壁の内面
に沿つて下方に延びる側壁保持枠の一端部を挿着
すると、側壁の内面と側壁保持枠の一端部との間
に天壁保持枠の端部が圧接保持されて天壁と側壁
とが連結されるようにしたので、従来の如く螺子
等を一切使用することなく、該天壁と該側壁とが
連結され、外観も良く、且つ、取付け取外しも容
易で該天壁及び該側壁の交換も簡単となるという
利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例を示す一部切り
欠き断面図、第２図は第２の実施例を示す一部切
り欠き断面図、第３図は第３の実施例を示す一部
切り欠き断面図、第４図は第４の実施例を示す一
部切り欠き断面図、第５図は第５の実施例を示す
一部切り欠き断面図、第６図は従来の商品収容ケ
ースを示す斜視図、第７図及び第８図は従来の天
壁と側壁との連結構造を示すもので、第７図は一
例を示す一部切り欠き断面図、第８図は他の例を
示す一部切り欠き断面図である。 図中、１……ケース本体、２……天壁、２ａ…
…切り欠き部、３……側壁、４……緩衝部材、１
……天壁保持枠、２０……側壁保持枠。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 天壁の側面と側壁の内面とを弾撥性を有する緩
   衝部材を介して連結した商品収納ケースにおい
   て、 前記天壁には端部が該天壁の側面に沿つて且つ
   該側面との間に間隙を有して上方に延びる天壁保
   持枠を、前記側壁には一端部が該側壁の内面に沿
   つて且つ前記緩衝部材と天壁保持枠との厚さより
   僅かに小さい寸法を有して下方に延びる側壁保持
   枠をそれぞれ設け、 前記緩衝部材を前記側壁の内面と天壁保持枠の
   端部との間に介在させ、前記側壁保持枠の一端部
   を前記間隙に挿着した、 ことを特徴とする商品収納ケース。