JPH03128330A - 虚血性腎疾患の予防・治療剤 - Google Patents

虚血性腎疾患の予防・治療剤

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JPH03128330A
JPH03128330A JP2100440A JP10044090A JPH03128330A JP H03128330 A JPH03128330 A JP H03128330A JP 2100440 A JP2100440 A JP 2100440A JP 10044090 A JP10044090 A JP 10044090A JP H03128330 A JPH03128330 A JP H03128330A
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endothelin
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伸宏 鈴木
Kohei Nishikawa
浩平 西川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 意遺1シ14艶医艷 本発明は腎移植のためのドナー腎の虚血障害予防剤に関
し、さらに虚血性腎疾患の予防・治療剤に関する。
従」ビ0も捏 急性腎不全とは腎機能(腎血流および腎糸球体ろ過量(
GFR))が突然低下し、血中尿素窒素(BUN)およ
び血清クレアチニンが著しく上昇するような状態を指す
。ヒトにおいてみられる急性腎不全は、しばしば虚血に
よってひき起こされる。このような急性腎不全は通常虚
血によるmm障害が完成した段階でようやく臨床家の前
に現われることが多く、腎組織の自然回復を待つ以外に
組織障害を外的に修復させる有効な手段は今のところな
いと言われている。そこで現在、臨床的に最も要請され
る分野は、死体腎移植のためのドナー腎を虚血障害から
守るための基礎的、臨床的研究であり、組織の虚血障害
保護薬剤の探索が行われている。実験的には腎動脈の結
紮−再潅流というモデルが使われているが、結紮を解除
しても血流量は50程度しか回復せず、腎動脈の持続的
収縮が想定される。この持続的な収縮および組織障害を
ひき起こす媒介物としてはトロンボキサン、カルシウム
あるいは活性酸素が考えられており、トロンボキサン合
成酵素阻害剤、Ca  −エントリーブロッカ−および
スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)などの効
果が検討され報告されているが、再潅流の短時間以内(
1〜3時間)の腎機能低下抑制はみられるものの、1日
後ではその効果は明確ではない。
最近発見された内皮細胞由来のエンドセリンは、生体内
投与した場合、腎血管に対して強力かっ持続的な収縮作
用を示し、GFRを低下させることが報告されている。
しかしながら、これまで内因性エンドセリンの腎臓にお
ける生理的役割あるいは病態との関係は、はとんど解明
されていない。
なおエンドセリンに関しては、内皮細胞培養上清中まり
見出されたエンドセリン−1(アミノ酸配列:Cys 
 Ser Cys  Ser  Ser  Leu  
Met  Asp  Lys  Glu  Cys  
VaI  Tyr  Phe  Cys  His  
Leu  Asplle  Ila  Trp)、およ
びその遺伝子ファミリーとして染色体DNAよりその配
列が決定されたエンドセリン−2(アミノ酸配列:Cy
sSer Cys  Ser  Ser Trp  L
eu  Asp  Lys  Glu  Cys  V
al  Tyr  Tyr  Cys  His  L
eu  Asp  Ile  l1eTrp)およびエ
ンドセリン−3(アミノ酸配列: Cys Thr C
ys Pha Thr Tyr Lys Asp Ly
s GluCys Val Tyr Phe Cys 
I(is Leu Asp Ile IIs Trp)
が知られている。またエンドセリン−1の前耗体として
アミノ酸38個からなるヒトビッグエンドセリン−1(
アミノ酸配列:Cys Ser Cys Ser Se
r Leu Met Asp Lys Glu Cys
 Val Tyr Phe Cys His Leu 
Asp IIs Ile Trp Val Asn T
hr Pro Glu His Val Val Pr
o Tyr Gly Leu Gly Ser Pro
 Arg 5er)およびアミノ酸39個からなるブタ
ビッグエンドセリン−1(アミノ酸配列:Cys Se
r Cys Ser 5erLeu Met Asp 
Lys Glu Cys Val Tyr Phe C
ys HisLeu Asp Ile Ile Trp
 Val Asn Thr Pro Glu Hisl
le Val Pro Tyr Gly Leu Gl
y Ser Pro Ser ArgSer)も得られ
ている0本明細書においては、これらのエンドセリン関
連ペプチドをあわせてエンドセリンと総称する。
日が   べき 以上述べたように、ドナー腎の虚血障害予防剤の提供、
ひいては虚血性腎疾患の予防・治療剤の提供が急務であ
った。
課 を ′するための手 本発明者等はエンドセリンの作用を特異的に抑制する抗
体を作製し、本抗体特有の薬理作用を見出した。
すなわち、腎動脈結紮−再潅流ラットを用いる虚血性急
性腎不全モデルにおいて本抗体が腎機能の低下(BUN
の上昇)を顕著に抑制することが判明し、これらの知見
に基づいてさらに検討の結果、本発明を完成した。
すなわち本発明は腎移植のためのドナー腎の虚血障害予
防剤を提供し、さらに虚血性腎疾患の予防・治療剤を提
供する。
すなわち本発明はエンドセリンの作用を特異的に抑制す
る抗体を含有する虚血性腎疾患予防および治療剤である
。該エンドセリンの作用としては哺乳動物大動脈血管平
滑筋収縮活性、あるいは細胞障害活性等が挙げられる。
該抗体としては、ポリクローナル抗体およびモノクロー
ナル抗体が含まれる。
本発明のポリクローナル抗体の調製は一般に免疫抗原の
エンドセリンとキャリアー蛋白との複合体をつくり、こ
のものを動物に接種して免疫を行い、該免疫動物から抗
エンドセリン抗体含有物を採取、抗体の分離精製を行う
ことによる。
本発明のモノクローナル抗体の調製に当っては。
上記免疫動物から抗体価の高い個体を選び、最終免疫3
〜5日後に肺臓あるいはリンパ節を採取、それらに含ま
れる抗体産生細胞を骨髄腫細胞と融合させ、安定的に力
価の高い抗体を産生ずるハイブリドーマを選択し、モノ
クローナルなハイブリドーマを得ることによる。
免疫抗原のエンドセリンとしては、例えば、前記文献等
に記述された天然精製標品あるいは合成標品等いずれも
使用でき、先に述べたエンドセリン−1、エンドセリン
−2、エンドセリン−3゜ヒトビッグ−エンドセリン−
l、ブタビッグ一二ンドセリンー1およびそれらの一部
分がこの中に含まれる。
本発明で用いられる種々のペプチドは、ペプチド合成の
公知の常套手段で製造しつる。固相合成法、液相合成法
のいずれによってもよい。
固相法によりエンドセリンを合成する場合、メリーフィ
ールドの同相ペプチド合成方法〔ジャーナルオブジアメ
リカンケミカルソサイエテイ(J、A11. Chew
、 Soc、)、85.2149(1963))を用い
るのが好ましい、不溶性樹脂として当該技術分野で知ら
れたもののいずれであってもよく1例えばクロロメチル
化されたスチレン−ジビニルベンゼン共重合体、フェナ
シルアセティツクメチル化されたスチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体のようなポリスチレン型樹脂、ポリジメ
チルアクリルアミド樹脂のようなポリアミド型樹脂が挙
げられる。
C末端のN−保護アミノ酸を不溶性樹脂に結合させた後
、エンドセリンのC末端側から保護アミノ酸を常法に従
って順次結合し、次いでフッ化水素で処理した後、ジス
ルフィド結合を形成させ目的とするエンドセリンを台底
することができる。N−保護アミノ酸としては、α−ア
ミノ基はすべてB4C基で保護し、セリン水酸基はBz
l基で、グルタミン酸、アスパラギン酸のω−カルボン
酸は0Bzl基、リジンのε−アミノ基はCQ−Z基。
システィンのチオール基はAcl11基、MeBz1基
、チロシンの水酸基はBr−Z基、ヒスチジンのイミダ
ゾール基はTos基、トリプトファンのインドール基は
CHO基で保護するのが好ましい。
液相法による合成の手段としては、たとえば「ザペプチ
ズ(The Peptides)」、第1巻(1966
年)、5chroder and Lubke著、Ac
ademic Press、 New York、U、
S、A、あるいは“ペプチド合成″、泉屋ら著、丸善株
式会社(1975年)に記載された方法、たとえばアジ
ド法、クロライド法、酸無水物法、混合無水物法、DC
C法、活性エステル法、ウッドワード試薬Kを用いる方
法、カルボジイミダゾール法、酸化還元法、DCC/ア
ディティブ(例、HONB、HOBt、HO8u)法な
どがあげられる。
哺乳動物を免疫するために用いられるエンドセリンとキ
ャリアー蛋白との蛋白複合体に関し、キャリアー蛋白の
種類およびキャリアーとハブテン(この場合ペプチド)
との混合比は、キャリアーにカプリングさせて免疫した
ハプテンに対して抗体が効率よく出来れば、どの様なも
のをどの様な比率でカプリングさせてもよいが、例えば
、牛血清アルブミンや牛サイログロブリン、ヘモシアニ
ン等を重量比でハプテン1対し0.1〜20、好ましく
は1〜5の割合でカプルさせる方法が用いられる。
また、ハプテンとキャリアーのカプリングには、種々の
縮合剤を用いることが出来るが、グルタルアルデビトや
カルボジイミド、マレイミド活性エステル等が好都合に
用いられる。
縮合生成物は温血動物に対して投与により抗体産生が可
能な部位にそれ自体あるいは担体、希釈剤とともに投与
されるが、なかでも皮下注射が好ましい。投与に際して
抗体産生能を高めるため、完全フロインドアジュバント
や不完全フロインドアジュバントを投与してもよい。投
与は通常2〜6週毎に1回ずつ、計3〜6回程度行われ
る。
用いられる温血動物としては、たとえばサル、ウサギ、
イヌ、モルモット、マウス、ラット、ヒツジ、ヤギ、ニ
ワトリがあげられる。
抗体は上記の方法で免疫された温血動物の血液、腹水(
好ましくは血液)などから採取される。抗血清中の抗エ
ンドセリン抗体価の測定は、例えば後記の標識化エンド
セリンと抗血清とを反応させたのち、抗体に結合した標
識剤の活性を測定することによりなされる。抗体の分離
精製は免疫グロブリンの分離精製法〔例、塩析法、アル
コール沈殿法、等電点沈殿法、電気泳動法、イオン交換
体(例、D E A、 E )による吸脱着法、超遠心
法、ゲルろ適法、抗原結合物あるいはプロティン−A等
の活性吸着剤により特異抗体のみを採取し、結合を解離
させて抗体を得る特異的精製法)に従って行われる。
このようにして作製された抗体は、IgGを主たる成分
とし、I g M t I g A等、他の免疫グロブ
リンも含む、また、このものはエンドセリンと特異的に
結合し、アンジオテンシン−■には結合しない。
一方、上記のポリクローナル抗体のg製法と同様に免疫
された温血動物、たとえばマウスから抗体価の認められ
た個体を選択し最終免疫の2〜5日後に肺臓またはリン
パ節を採取し、それらに含まれる抗体産生細胞を骨髄腫
細胞と融合させることにより、抗エンドセリン抗体産生
ハイブリドーマをvR製することができる。融合操作は
既知の方法、たとえばケーラーとミルスタインの方法〔
ネーチャー(Nature) 、 256,495 (
1975))に従い実施できる。融合促進剤としてはポ
リエチレングリコール(PEG)やセンダイウィルスな
どが挙げられるが、好ましくはPEGが用いられる。骨
髄腫細胞としてはたとえばMS−1、P3U1.5p2
10などがあげられるが、特にP3U1が好ましく用い
られる。用いられる抗体産生細胞(膵臓細胞)数と骨髄
細胞数との好ましい比率は1:1〜20:1程度であり
、PEG (好ましくはPEG1000〜P E G 
6000)が10〜80%程度の濃度で添加され、20
〜40℃、好ましくは30〜37℃で3〜IO分間イン
キュベートすることにより効率よく細胞融合・を実施で
きる。
抗エンドセリンモノクローナル抗体の分離精製は上記の
ポリクローナル抗体の分離精製と同様に免疫グロブリン
の分離精製法に従って行われる。
このようにして作製・精製された抗エンドセリン抗体の
中から、エンドセリンの作用を特異的に抑制する抗体を
スクリーニングする方法としては、エンドセリンの薬理
作用を検出するいかなる方法を用いることも可能であり
1例えば、エンドセリンのブタ、ラット、ウサギ、モル
モット、イヌ、ヒト等、各種血管平滑筋収縮活性を指標
とする生体外の測定系、あるいはエンドセリンの上記動
物の血圧上昇活性を指標とする生体の測定系が挙げられ
る。
得られたエンドセリンの作用を特異的に抑制し得る抗体
はIgG、IgA、IgMいかなるクラスのものでもよ
く、またそれらからFcあるいはFc領域を除去したF
ab’あるいはFab画分あるいはその重合体でもよい
。また、エンドセリンの作用を特異的に抑制し得るモノ
クローナル抗体の可変遺伝子部と、ヒトイムノグロブリ
ン定常遺伝子部とを融合させ、組み換え体として発現さ
せたキメラ抗体を用いることもできる。
また得られた抗体がエンドセリン−1のN端領域を認識
する抗体であるならば、この抗体は同時にヒトビッグ−
エンドセリン−1およびブタビッグ−エンドセリン−1
の薬理活性を中和することが期待され、また、エンドセ
リン−1のC端領域を認識する抗体であるならば、この
抗体は同時にエンドセリン−2およびエンドセリン−3
の薬理活性を中和することが期待される。
本発明の虚血性腎疾患の予防・治療剤は、そのまま液剤
として、または適当な剤型の医薬組成物として、哺乳動
物(例、ヒト、ウサギ、イヌ、ネコ、ラット、マウス)
に対して経口的または非経口的に投与することができる
。投与量は投与対象、対象疾患、症状、投与ルートなど
によっても異なるが、たとえば成人の腎不全の予防・治
療のために使用する場合には、エンドセリンの活性を抑
制する抗体を1回量として通常0.O1〜20■/kg
体重程度、好ましくは0.1〜10■/kg体重程度、
さらに好ましくは0.1〜5■/kg体重程度を、1日
1〜5回程度、好ましくは1日1〜3回程度、静脈注射
により投与するのが好都合である。他の非経口投与およ
び経口投与の場合もこれに準する量を投与することがで
きる。症状が特に重い場合にはその症状に応じて増量し
てもよい。
本発明のエンドセリンの活性を抑制する抗体はそれ自体
または適当な医薬組成物として投与される。上記投与に
用いられる医薬組成物は、上記エンドセリンの活性を抑
制する抗体またはその塩と薬理学的に許容され得る担体
、希釈剤もしくは賦形剤とを含むものである。かかる組
成物は経口または非経口投与に適する剤形として提供さ
れる。
すなわち、たとえば経口投与のための組成物としては、
固体または液体の剤形、具体的には錠剤(糖衣錠、フィ
ルムコーティング錠を含む)、丸剤、顆粒剤、散剤、カ
プセル剤(ソフトカプセル剤を含む)、シロップ剤、乳
剤、懸濁剤などがあげられる。かかる組成物は自体公知
の方法によって製造され、製剤分野において通常用いら
れる担体。
希釈剤もしくは賦形剤を含有するものである。たとえば
、錠剤用の担体、賦形剤としては、乳糖、でんぷん、蔗
糖、ステアリン酸マグネシウムなどがあげられる。
非経口投与のための組成物としては、たとえば注射剤、
処刑などがあげられ、注射剤は静脈注射剤、皮下注射剤
、皮肉注射剤、筋肉注射剤、点滴注射剤などの剤型を包
含する。かかる注射剤は自体公知の方法、すなわちエン
ドセリンの活性を抑制する抗体またはその塩を通常注射
剤に用いられる無菌の水性もしくは油性液に溶解、懸濁
または乳化することによって調製される。注射用の水性
液としては生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含
む等銀波などがあげられ、適当な溶解補助剤、たとえば
アルコール(例、エタノール)、ポリアルコール(例、
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール)、非
イオン界面活性剤〔例、ポリソルベート80. HCO
−50(polyoxyethylene(50mol
)adduct of hydrogenated c
astor oil)3などと併用してもよい、油性液
としてはゴマ油、大豆油などがあげられ、溶解補助剤と
して安息香酸ベンジル、ベンジルアルコールなどを併用
してもよい。調製された注射液は通常適当なアンプルに
充填される。直腸投与に用いられる処刑は、エンドセリ
ンの活性を抑制する抗体またはその塩を通常の生薬用基
剤に混合することによって調製される。
上記の経口用または非経口用医薬組成物は、活性成分の
投与量に適合するような投薬単位の剤形に調製されるこ
とが好都合である。かかる投薬単位の剤形としては1錠
剤、丸剤、カプセル剤、注射剤(アンプル)、処刑など
が例示され、それぞれの投薬単位剤形当り通常5〜50
0■、とりわけ注射剤では5〜100■、その他の剤形
では10〜250■の化合物エンドセリンの活性を抑制
する抗体が含有されていることが好ましい。
なお前記した各組成物は、エンドセリンの活性を抑制す
る抗体との配合により好ましくない相互作用を生じない
限り他の活性成分を含有してもよい。
去10糺 以下に実施例を示して本発明をさらに詳しく説明するが
、本発明はこれに限定される八きものではない。
後述の実施例で用いられているマウスモノクローナル抗
体AwETN40aを産生するハイブリドーマ細胞Aw
ETN40は財団法人発酵研究所(■FO)に受託番号
IF0 50168として昭和63年7月14日から寄
託されている。また該ハイブリドーマは通商産業省工業
技術院微生物工業技術研究所(F RI )に受託番号
FERMBP−1950としてブタペスト条約に基き昭
和63年7月12日から寄託され、FRTに保管されて
いる。
AwETN40が産生するマウスモノクローナル抗体A
 w E T N40aはエンドセリン−1のN端領域
を認識し、エンドセリン−2、ヒトビッグ−エンドセリ
ン−1およびブタビッグ−エンドセリン−1とは100
%かそれ以上の交差反応性を示し、エンドセリン−3と
は0.1%以下の交差反応性しか示さない。
去tic (i)実験方法 雄性Wistarラット(体重250〜300g)をベ
ンドパルビタール麻酔下に用いた。右頚動脈に挿入した
カニユーレより血圧を測定した。エンドセリン−10,
3nmol/kgを静注投与し血圧に対する作用を調べ
た。1時間後にmAb  AwETN40a  10 
n mol/ kgを静注投与して上分後にエンドセリ
ン−1を同用量静注投与し血圧に対する作用を調べた。
(it)実験結果 次表にまとめて示す。
mAb投与後 抑制率(%) 降圧 −28,3onHg  −4,1mmf(g  
  85.5%昇圧 +31.6watlH+lQ、4
mmHg    67.1%mAbはエンドセリン−l
の降圧および昇圧反応をそれぞれ85.5および67.
1%抑制し、拮抗作用を有することが明らかとなった。
去10Lk (i)実験方法 7週令雄性Spragne−Dawleyラット(体重
約250g)をベンドパルビタール(50■/kg、静
注)により麻酔し、開腹し、画賛動脈にクリップをかけ
て結紮した。45分後にクリップをはずし、再潅流し、
開腹縫合した。再潅流後3時間目に尾静脈から、20時
間目に腹部大動脈から、ヘパリンを含む注射筒にて採血
し、遠心して血漿中尿素窒素は、尿素窒素−テストワコ
ー(和光純薬工業株式会社)を用いて測定した。
エンドセリン抗体AwETN40a又はマウスIgaは
、腎動脈結紮の5分前、再潅流の5分前、再潅流1時間
後および2時間後の4時点で尾静脈より0.1m Q 
/ラットの容量で投与した。
(且)実験結果 抗体はO,118X 4回および11.8*4回nmo
l/ラッドの用量において、血漿中尿素窒素の上昇(腎
機能低下の指標) を用量依存性に抑制した 血漿中尿素窒素(■/准) 抗体(n阻ol/ラット) 0.011RX 4回    31.2±4.5  6
5.6±6.80.88*4回    24.l±1.
9*  41.8±13.118.8X4 回    
      19.7±1.6**    34.3±
3.0本*Sha+*−operated    12
.9±0.8  15.8±1.3本p <o、os、
  木*P<0.01  VS、I gGコントロール
(Student’s t−test)発11だあ匙 本発明の抗体はラット腎における虚血/再潅流による虚
血性腎不全モデルにおいて、腎機能の低下を顕著に抑制
することが判明した。
したがって、本発明の予防・治療剤はヒトなどの噴孔動
物における虚血性腎不全などの予防・治療剤として有用
であり、とりわけ、腎移植のためのドナー腎の虚血障害
予防剤として有用である。
代理人 大多和 明敏 代理人 大多和 暁子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンドセリンの活性を抑制する抗体を含有するこ
    とを特徴とする虚血性腎疾患の予防・治療剤。
  2. (2)エンドセリンが CysSerCysSerSerLeuMetAspL
    ysGluCysValTyrPheCysHisLe
    uAspIleIleTrpのアミノ酸配列を有するエ
    ンドセリン−1である、請求項1記載の虚血性腎疾患の
    予防・治療剤。
  3. (3)エンドセリンが CysSerCysSerSerTrpLeuAspL
    ysGluCysValTyrPheCysHisLe
    uAspIleIleTrpのアミノ酸配列を有するエ
    ンドセリン−2である、請求項1記載の虚血性腎疾患の
    予防・治療剤。
  4. (4)エンドセリンが CysThrCysPheThrTyrLysAspL
    ysGluCysValTyrTyrCysHisLe
    uAspIleIleTrpのアミノ酸配列を有するエ
    ンドセリン−3である、請求項1記載の虚血性腎疾患の
    予防・治療剤。
  5. (5)エンドセリンが CysSerCysSerSerLeuMetAspL
    ysGluCysValTyrPheCysHisLe
    uAspIleIleTrpValAsnThrPro
    GluHisValValProTyrGlyLeuG
    lySerProArgSer のアミノ酸配列を有するヒトビッグエンドセリン−1で
    ある、請求項1記載の虚血性腎疾患の予防・治療剤。
  6. (6)抗体がエンドセリン(エンドセリン−3を除く)
    のN端部位 CysSerCysSerSerLeuMetAspL
    ysGluCysValTyrPheCysあるいは CysSerCysSerSerTrpLeuAspL
    ysGluCysValTyrPheCys を認識する抗体であることを特徴とする請求項1記載の
    虚血性腎疾患の予防・治療剤。
  7. (7)抗体がエンドセリン−1、エンドセリン−2、お
    よびエンドセリン−3のC端部位CysHisLeuA
    spIleIleTrpを認識する抗体であることを特
    徴とする請求項1記載の虚血性腎疾患の予防・治療剤。
  8. (8)抗体がマウスモノクローナル抗体AwETN40
    aかあるいは、その抗原結合部位を含む一部分であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の虚血性腎疾患の予防・治
    療剤。
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