JPH03127741A - 悪性腫瘍治療剤 - Google Patents

悪性腫瘍治療剤

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JPH03127741A
JPH03127741A JP1264762A JP26476289A JPH03127741A JP H03127741 A JPH03127741 A JP H03127741A JP 1264762 A JP1264762 A JP 1264762A JP 26476289 A JP26476289 A JP 26476289A JP H03127741 A JPH03127741 A JP H03127741A
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tnf
tumor
effect
acidosis
promoter
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JP1264762A
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Kawa Katou
加藤 革
Satoshi Nakamura
聡 中村
Tsukio Sakugi
柵木 津希夫
Kazuo Kitai
北井 一男
Kenji Yone
米 賢二
Jun Suzuki
純 鈴木
Yataro Ichikawa
市川 弥太郎
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 10発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、腫瘍壊死因子[T (ImOr  N ec
rO3i3F actor以下、TNFと略称]  (
A成分)、および、グルコース、乳酸等のアシド−シス
促進剤(B成分)とを有効活性成分として含有する抗腫
瘍性医薬組成物[(A成分)内に示した蛋白質には、生
理学的にこれと同様の生理活性を呈する改変蛋白質をも
含む]に関する。
[発明の背景] TNFは文献[E、 A、 Carswell ら、p
roc。
Natl、Acad、Sci、、U、 S、 A、、7
2.3666〜3670(1975) ]に記載されて
いるように、例えばCD−I  5w1ssマウスにB
CGを接種して約2週間後にエンドトキシンを静脈内に
注射することによって該マウス血清中に誘導されるMe
thA肉腫出血性壊死能を有する因子に与えられた名称
である。
生体におけるTNF産生はマウスの以外にも、ラット、
家兎、ヒトにおいても認められている[原中勝征、TN
F−腫瘍壊死因子−1医事新報社41〜108頁(19
84) ] 。
最近になって、ヒトTNFのアミノ酸配列、遺伝子配列
が解明され[D 、 P ennicaら、N atu
re。
312、 724〜729(1985) 、T、 5h
irai ら、Nature、 313. 803〜8
06(1985) 、Δ0M。
Wanoら、5cience、  288,149〜1
54(1985) ]、遺伝子組換えヒトTNF[以下
、rHu(N Fと略称]の臨床研究(臨床第工相試験
・第■相試験〉が精力的に推進されている。当初、TN
Fは、正常細胞に対しては障害作用を示すことなく、腫
瘍細胞に刻してのみ選択的に細胞障害作用を示すことが
強く期待されてきたが、rHu−TNFの使用が可能と
なった1986年以降、TNFの基礎および臨床研究は
著しく進展し、現在では、TNFは強力かつ多面的な作
用を有する重要なホルモンであることが解明されつつあ
る[石田名香雄ら、バイオボロニクウ・プロジエク1へ
・シンポジウム マクロファージ1987〜lumor
  Necros+s Factor 。
セラビューティック・リサーチ、7巻2号231〜41
4頁(1987) ]。例えば、脂肪細胞の脂肪酸代謝
抑制作用[3,3eutler  &  A、 Cer
amNature、 320. 584〜588(19
86) 、J、 S。
P attonら、p rocJJ atl、Acad
、3 cf、、U、 3 。
A、、83.8313〜8317(1986) 、M、
 Kawakam+ ら、J、 Btochem、、 
101.331〜338(1987) ] 、正常線維
細胞の増殖促進作用[J 、 V 1lcekら、j。
Exp、 Med、、 163. 632〜643 (
1986) ] 、好中球の血管内皮細胞への付着促進
作用[H。
p ohlmanら、J 、  I mmunol、、
  136. 4548〜45533− (1986) 、J、  R,Gamble ら、p 
roc、 l’、l atl。
Acad、   Sci、、U、S、A、、82.86
67〜8671(1985) ] 、好中球によるスー
パーオキサイド分泌促進作用[8,J、 Kleban
offら、」I mmunol、、 136.4220
〜4225 (1986) 、M 。
T sujimotoら、Biochem、  Bio
phys、  Res。
Commun、 、 137.1094〜1100 (
1986) ] 、血管内皮細胞の凝固活性亢進作用[
P 、 P 、 N awrot11&  D、 M、
 5tern1J、 Exp、 Med、、 163゜
740〜745 (1986) 、M、 P、 Bev
ilacquaら、Proc、Natl、Acad、S
ci、、U、 S、 A、、83.4533〜4537
 (1986) ] 、軟骨細胞での破骨活性亢進作用
[D、  R,Bertoliniら、N ajure
、 319,516〜518 (1986) 、J 、
 5aklatvala 、 Nature、 322
゜547〜549(1986) 、B、  M、  T
homsonら、口。
1111muonl、、 138. 775〜779(
1987) ] 、I Llの産生誘導作用[p 、 
p 、N awrothら、a。
Exp、 Med、、 163.1363〜1375 
(1986) ] 、プロスタグランジン類の産生誘導
作用[M。
K awakami ら、3 iochem、 31o
phys、 Res。
− Commun、、  141. 482〜487(19
86)  、J、  M。
1) ayerら、J 、  Exp、  Med、、
  162. 2163〜2168(1986) ] 
、細菌感染時のエンドトキシン・ショックメチイエ−タ
ー作用[K、 J、 Traceyら、5cience
、  234. 470〜474(1986) 、B。
B eUtlerら、5cience、  229. 
869〜871(1985) ] 、発熱作用[C0A
、1)inarelloら、J  、   EX p、
  Med、、  163. 1433〜1450  
(1986)  コ 、局所シュワルツマン反応惹起作
用[B、J。
A verbookら、J 、 CIin、l mmu
nol、、 7 、 333〜342 (1987) 
] 、チトクロームP450依存性の薬物代謝活性の抑
制作用[P、 Ghezzi ら、B iochem、
 B 1ophys、 Res、 Commun、、ユ
孤。
316〜321  (1986) ] 、筋筋細胞電電
の脱分極作用[K 、 J 、 T raceyら、J
、 EXI)、 1yled、。
164、1368〜1373 (1986) ]などの
多様な作用が知られてきた。さらに、敗血症で死亡した
患者の血清中からTNFが検出され、440U/mf2
(r)−111−T N F 1001)(1/ ma
lに相当)以上の血清レベルの患者は全て死亡したと指
摘する報告もある[A、Wangら、L ancet、
上(8529) Feb、 14゜355〜357 (
1987) ]。したがって、TNFを抗腫瘍剤として
用いる場合、抗腫瘍作用以外の多様な作用が副作用とし
て生体に惹起される恐れがある。
[従来の技術] TNFの制癌剤としての臨床応用においては、局所投与
では効果が見られるものの、全身投与の効果は期待され
たほどではなかった「田口鐵男、癌と化学療法、13巻
11月3491〜3497頁(1986)、田口鐵男、
バイオセラビー 1巻1号31〜37頁(1987) 
、M、  B 1ickら、Canccir RO3,
、,47゜2986〜2989 (1987) ]。
したがって、TNFと他のサイト力インや化学療法剤の
ような制癌剤との併用による相加・相乗効果により、抗
腫瘍作用を増強し、その波及効果である相対的な副作用
の軽減を実現する試みが為されてきた。
例えば、TNFの抗腫瘍作用を増強するために、マイト
マイシン−C[以下、fvl M Cと略称]、アドリ
アマイシン、サイクロフォスフアミドなどの各種抗腫瘍
化学療法剤との併用投与の基礎研究が行われ、併用効果
が認められたく中田勝久ら、癌と化学療法、13巻11
号3168〜3193頁(1986) ]。
また、インターフェロン、特にインターフェロン−γ[
以下、IFN−γと略称]によるTNFの抗腫瘍効果増
強作用も認められた[B、D。
W i+ + iamsonら、P roe、N at
l、A cad、S c+、、U 。
3、  A、、80. 5397〜(1983) 、L
、  Fransenら、Eur、 J、 Cance
r &  C11n、0ncol、、22. 419〜
(19g  ) 、W、  F 1ersら、Co1d
  3pring1−Iarbor 3ymposia
 on  Quantitative 3 iolog
y。
Vol、Ll、  587〜595 (1986) ]
しかしながら、これらの試みの効果は充分なものではな
く、TNF抗腫瘍作用増強のための併用剤は、それら自
体が抗腫瘍剤であるために、腫瘍のみならず生体に対し
ても毒性を相加・相乗的に発揮する。
TNFは、細胞表面に存在するTNFレセプターに結合
し、細胞内に取り込まれることによって7− その作用が発揮されることが知られている[例えば、渡
辺直樹、新津洋司部、ビオメゾイカ、3巻、4N、  
358〜363頁]。
TNFの抗腫瘍効果の作用機序はまだ完全には解明され
てはいないが、TNFは細胞代謝、特にリソシームとの
強い関連が示唆された。すなわち、リソシームの崩壊が
TNFの細胞障害作用の一翼を担っている可撓性が推測
された[例えば、M。
R,RuffとG、 E、 GiffordlLymp
hokineVol、2. ed、by E 、 P 
ick、Academic Press、 N 。
Y、  235〜272(1981) 、F、 C,K
ull、Jr。
&  P、 Cuatrecasas、 Cancer
 Res、41.4885〜4890 (1981) 
、原中勝征、メビオ、3巻2号27〜35頁(1986
) 、渡辺直樹ら、医学の歩み、142巻2号105〜
106 (1987) 、建水雅文、蛋白質核酸酵素、
32巻5号386〜395頁(1987) ]。
III胞内の種々の条件により、ライソゾームの膜が破
壊されると、内包の酸性氷解酵素および関連物質を細胞
質内に放出し、その構成物質(蛋白質。
脂質、多糖類等)は消化または異化作用を受け、8− その細胞は死に至る(細胞学体系3 小器官■、小川和
朗他編、朝倉書店、1973年、422〜424頁〉。
死細胞から遊離したライソゾーム由来酵素は、さらに他
の細胞にも破壊的作用を及ぼす。
方、腫瘍組織は周辺の正常器官と比較し、代謝が活発で
、p口が酸性傾向(局所アシド−シス)にあることが知
られている。特に、グルコースは代、謝され、解糖系を
経て、乳酸を生成する。この乳酸は、局所アシド−シス
、の成因となる。
口0発明の構成 [問題点を解決するための手段] そこで、本発明者らは、TNFと低毒性TNF抗腫瘍作
用増強戒分成分組み合わせ、て成る悪性腫瘍治療剤の開
発が重要であるとの観点に立ち、局所アシド−シス促進
剤によって腫瘍細胞の酸性傾向を右進させることにより
、TNFの抗腫瘍作用を増強できると期待し、局所アシ
ド−シス促進剤について、TNF抗腫瘍作用増強効果を
鋭意スクリーニングしたところ、局所アシド−シス促進
剤についてT N F抗腫瘍作用増強効果を認めるに至
  − り、本発明を完成した。また特にすぐれたTNF抗腫瘍
作用増強効果を有するアシド−シス促進剤を特定したこ
とにより本発明を完成した。
すなわち本発明は、少なくとも、腫瘍壊死因子(A成分
〉およびアシド−シス促進剤(B成分)とを有効活性成
分として含有する抗腫瘍性医薬組成物である。
また本発明は腫瘍壊死因子(へ成分)とアシド−シス促
進剤(B成分)とを混合して抗腫瘍性医薬組成物を製造
する方法をも包含する。
アシド−シス促進剤(B成分)としてグルコース及び/
又は乳酸が好適である。
本発明においてはへ成分及びB成分以外に溶媒。
添加剤等を含有してもよいことはいうまでもない。
本発明において、腫瘍壊死因子は、天然型、リコンビナ
ントTNFを包含し、TNFと生理学的に同様な生理活
性を呈する改変蛋白質をも含む。
TNFは157コのアミノ酸よりなるポリペプチドであ
り、本発明においては、この改変体をも包含する。改変
の具体例として、TNFのN末のア10 ミノ酸を1〜12コ程度欠失させたもの、N末から8〜
10番目のP ro8−3 er9−八3plOをAr
c+L VS−A rgに置換したもの、C末のA 1
a/jlLeu″を他のアミノ酸たとえばTrpあるい
はPhe等に置換したものも包含する。あるいはこれら
の組み合せを包含する。
本発明の特異な点は、抗腫瘍剤であるTNF(A成分)
と、元来それ単独では抗腫瘍効果を期待できないアシド
−シス促進剤を抗腫瘍効果増強成分(B成分)として組
み合わせることにより、著名な抗腫瘍効果の増強を実現
できることにある。
本悪性腫瘍治療剤を投与することにより、腫瘍サイズま
たは腫瘍細胞数を減少させ、担癌動物あるいは癌患者の
生存期間を延長する。本悪性腫瘍治療剤の治療効果は、
TNFの単独投与の時よりも大きく、TNF抗腫瘍作用
増強成分(B成分)だけを投与した場合には治療効果は
ほとんどない。
本発明のTNF成分(A成分)として、rHuTNF(
リコンビナントヒト−TNF)を投与する場合には、公
知のように、単回投与における最 1 − 大安全耐容量は、5×10″U/′rIL(単位ボは担
腫瘍渇血動物の体表面積を示す二級下同様、ヒトの場合
的1.5尻/body)であり、好ましくは1.5〜5
×105U/Td、の範囲が用いられる[田口鐵男、セ
ラビューティック・リザーチ、7巻2号328〜335
頁(1987) 、漆崎−朗、セラビューティック・リ
ザーチ、7巻2号336〜342頁(1987) ]。
本発明のTNF抗腫瘍作用増強成分(B成分)グルコー
ス、乳酸の投与量については、生体が生理学的に許容し
得る範囲内の投与量を投与することができる。
本悪性腫瘍治療剤の投与量は、腫瘍発生部位。
組織像、周期、前治療履歴の内容によって変わるが、1
回当りの投与量は低量から開始し、例えば主として(A
成分〉に起因する血圧低下、血小板減少、GOT/GP
Tの一過性上昇、主として(B成分)に起因する、全身
性アシド−シス等、の有害な副作用を惹起することなく
、所望の腫瘍サイズまたは腫瘍細胞数の減少が達成され
るまで徐々に投与量を増加させるのが好ましい。投与ス
 2− ケジュールは毎日1〜3回程度から2〜10回毎に1回
程度まで変わりうる。この投与量および投与スケジュー
ルは症状、患者の栄養状態、出血傾向。
血糖値、血清トリグリセリド値1年齢等を勘案して、生
体が生理学的に許容し得る範囲内、好ましくは次の範囲
内から決定される。
TN F : 1 XlO4−5x105U/m/hr
本悪性腫瘍治療剤の好ましい投与経路は、溶液または懸
濁液の静脈性fJJ(点滴注射を含む)あるいは腫瘍内
投与である。
本発明の悪性腫瘍治療剤の剤型としては、例えば注射剤
などがあげられ、かかる注射剤としては、点滴注射剤、
静脈注射剤、動脈注射剤、皮下注射剤、皮肉注剖剤、筋
肉注射剤、腹腔内往側剤、腹腔内潅流剤、腫瘍内注射剤
、腫瘍内潅流剤などの剤型を包含し、注射剤以外の剤型
としては、肛門・直腸・結腸内座剤、膣・子宮内座剤、
舌下剤。
口腔内粘膜貼付剤、外用軟膏剤、皮膚貼付剤、鼻腔的粘
膜噴霧剤、咽喉・食道内粘膜噴霧剤、経口用錠剤、経口
用カプセル剤、経口用腸溶錠などの剤型を包含する。か
かる注射剤は自体公知の方法、すなわち、および元来そ
れ単独では抗腫瘍効果を期待できない抗腫瘍効果増強成
分群を構成する(B成分)と組み合わせたTNF(A成
分〉を、通常注射剤に用いられる無菌の水性液に溶解あ
るは懸濁することによって調製される。
また、本発明の悪性腫瘍治療剤は、TNF(A成分)、
およびTNF抗腫瘍作用増強成分群を構成する(B成分
)は、粉末あるいは凍結乾燥体を同一もしくは別のバイ
アルあるいはアンプルに充填し、川崎、別に調製した注
射用水性液に懸濁または溶解して使用できる。注射剤の
水性液としては、生理食塩水、ブドウ糖液、リンゲル液
やその他の補助薬を含む等張渡などがあげられる。
ハ3発明の効果 本発明によれば、TNFの単独投与の時よりも、腫瘍の
TNF感受性を増感し、腫瘍サイズまたは腫瘍細胞数を
減少させ、担癌動物あるいは癌患者の生存期間を延長す
ることを期待できる。
本発明にお(プる組成物、治療方法および抗腫瘍作用増
強方法は、腫瘍の治療または腫瘍の転移の予防に極めて
有用である。
二、実施例 以下に本発明の実施の態様を諸実施例によって詳細に説
明するが、これらは本発明を限定するものではない。
〈実施例1〉 rHu−TNFの調製 本発明に用いたrHu−TNFおよびその製造方法につ
いては、先に出願された特許(特開昭62−24849
8号:昭和61年4月21日出願:発明の名称゛新規生
理活性ポリペプチド″)に記載されている方法によって
得られたものを使用した。すなわち、rHu−T N 
F遺伝子発現ベクターを導入した大腸菌の培養を行ない
、rHu−TNF蛋白質の産生を促進した。集菌後大腸
菌を低温で超音波破砕し、得られた懸濁液より5hir
aiらの方法[T。
3hirai ら、Nature、 313. 803
〜806(1985) ]に従い、D E A E  
S epharose力ラムクロマトクう15− ラフイーにより粗精製した。本粗精製製品中のrト1 
u−T N F含有率は、約30%であった。
さらに、先に出願された特許(特願昭62162233
号:昭和62年7月 1日出願:発明の名称゛モノクロ
ナル抗体およびハイブリドーマ細胞″)に記載されてい
るr)lu−TNFに対するモノクロナル抗体を、公知
の方法により3 epharose4 Bに固定した抗
rHu−TNFモノクロナル抗体固定化アフィニティー
カラムを作成し、粗精製rl−1u−TN「の純度を上
げるべくさらに精製を行なった。
本精製品中のrHu−TNF含有率は、約95%以上で
あった。
TNFの抗腫瘍作用増強効果の検定 TNFの細胞障害作用活性のバイオアッセイ測定方法と
しては、in  vivoで腫瘍壊死効果を測定する方
法と、in VitrOで腫瘍細胞障害効果を測定する
方法がある。
in VitrO法による腫瘍細胞障害効果測定は、例
えば、M、R,Ruffら[L ymphokine 
ReportsVol、2. ed、by E 、 P
 ick 、 Academic Press。
16− N、 Y、  (1980) ]あるいは、F、 C,
Kull。
Jr、とP、 Cuatrecasas[J、  Im
munol、、 126゜1279〜1283 (19
81) ]の方法があげられる。
本発明者らが用いているin vitro法は、これら
を改良したものであり、TNFがL−929細胞(アメ
リカン・タイプ・カルチャー・コレクション、CCLI
 、 NCTCclone 929)の生育を阻害する
効果を評価するものである。すなわち、L −929細
胞を5v/v%ウシ胎児血清(Gibco、以下FBS
と略称〉添加イーグルのミニマム・エツセンシャル培地
〈青水製薬、以下EMEMと略称、その組成は、たとえ
ば、「組織培養」中井準之助他編集、朝食書店(196
7年)に記載されている〉に分散させ、96穴組織培養
用マイクロマルチウェルプレート(ファルコン社)にエ
ツペンドルフピペット4780 (■ヤトロン)を用い
て無菌的に4×103個細胞/ 100/ウエルとなる
ように分注する。
マイクロマルチウェルプレートを、5%の炭酸ガスを含
む空気中、37℃で24時間予備培養する。予備培養後
、ダルベツコの燐酸緩衝液(青水製薬、以下PBS (
−)と略称)あるいはTNF抗腫瘍作用増強剤を含むP
BS (−)で、投与後濃度が10〜104U/l1l
eとなるように、11段階に連続2倍希釈したTNFを
、エツペンドルフビベット4780を用いて無菌的に、
100μ旦/ウエルで投与する。
投与後、マイクロマルチウェルプレートを、5%の炭酸
ガスを含む空気中、37℃で、さらに48時間本培養す
る。本培養後、培養上清を廃棄し、各ウェルをPBS(
−)  300μJll/ウエルで一回洗浄後、用崎に
調製した0、1%クリスタルバイオレット、1%メタノ
ール水溶液を100μf/ウェル加え、20分間、細胞
を固定・染色する。余分なりリスタルバイオレットを洗
い流し乾燥した後、細胞を染色しているクリスタルバイ
オレットを100μU/ウエルの0.5%ドデシル硫酸
ナトリウム(SDS)水溶液で抽出し、その595nm
における吸光度と405nmにおける吸光度の差の三波
長吸光度をELISAアナライザー・モデルE T Y
 −96(東洋測置■)で測定する。この吸光度は、生
き残った細胞数に比例する。TNFを加えない対照の吸
光度を100%、細胞が存在しないブランクの吸光度を
0%とした細胞生育率を、吸光率から計算し、横軸:T
NF投与量/縦軸:細胞生育率曲線を作成する。TNF
を加えない対照の細胞生育率の50%の値に相当するT
NFの濃度をこの曲線の回帰式から計算し、50%効果
投与量(以下EDSO略称)とした。以下、本発明にお
けるTNFのin vitr。
抗腫瘍作用増強効果は、ずべてこのED50の比較で評
価する。
〈実施例2〉 グルコースによるrl−1u−T N Fの抗腫瘍作用
増強4違 グルコース(和光紬薬〉のL929細胞に対する細胞障
害作用を、上記のrHu−T N F  in vit
r。
アッセイ方法に準じて検定した結果、EDsoは31.
3mg/rrdl、細胞障害作用を示さない最高投与量
は15.6mg/蔵であった。
グルコース投与濃度を15mg/(d一定で、rl−1
uTNF投与濃度を10〜1o4u/y (11段階に
連続 9− 2倍希釈)と変化させたときのL929細胞に対する細
胞障害作用の変化を、rl−1u−T N F単独投与
の場合と比較して第1図に示した。
対照(rHu−T N F単独投与)のEDsoは60
0U/Inf!、であるのに対し、rHu−TNF/グ
ルコース併用投与の場合のED50は120す/dであ
ったことか、グルコースは「929細胞のrl−1u−
T N Fに対する感受性を増感していることが明らか
である。
〈実施例3〉 乳酸によるrHu−TNFの抗腫瘍作用増強4違乳M(
和光紬薬)のL929細胞に対する細胞障害作用を、〈
実施例1〉と同様に検定した結果、ED50は313μ
g/d、細胞障害作用を示さない最高投与量は78.1
μg/−であった。
乳酸投与濃度を75μg/d一定で、乳酸によるrHu
−TNFのL929細胞に対する抗腫瘍作用増強効果を
〈実施例1〉と同様に検定した結果を第2図に示した。
0 対照(「口u−T N F単独投与)(7)EDsoは
120U/dであるのに対し、rHu−TNF/乳酸の
EDsoは80U/dであったことから、乳酸はし92
9細胞のr口u−TNFに対する感受性を増感している
ことが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第2図は、横軸にTNFI度を、縦軸にL92
9細胞生育率を表わし、○印のプロットは対照(TNF
単独投与)、・印のプロン1〜は併用投与を示す。TN
F投与量とL929細胞生育率との相関を示すグラフで
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも、腫瘍壊死因子(A成分)およびアシ
    ド−シス促進剤(B成分)とを有効活性成分として含有
    する抗腫瘍性医薬組成物。
  2. (2)アシド−シス促進剤がグルコース及び/又は乳酸
    である請求項1記載の組成物。
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