JPH03124944A - 断熱エンジン部品とその製造方法および断熱ピストン - Google Patents

断熱エンジン部品とその製造方法および断熱ピストン

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JPH03124944A
JPH03124944A JP26117089A JP26117089A JPH03124944A JP H03124944 A JPH03124944 A JP H03124944A JP 26117089 A JP26117089 A JP 26117089A JP 26117089 A JP26117089 A JP 26117089A JP H03124944 A JPH03124944 A JP H03124944A
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JP
Japan
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heat insulating
heat
ceramic
engine
insulating material
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Pending
Application number
JP26117089A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsuoka
寛 松岡
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
Original Assignee
Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、セラミックスを利用した断熱エンジン部品と
その製造方法に関する。
(従来の技術) 近年、高温強度、耐腐食性、硬さなどにおいて特殊合金
を上回る性能を示す窒化けい素、炭化けい素などの非酸
化物系のセラミックスが断熱エンジン部品に利用される
ようになってきている。しかしセラミックスを利用した
断熱エンジンは、熱効率を高めるために燃焼室の壁温を
高温に保持することが必要であって、シリンダの内部温
度が800℃以上に上昇するから、断熱構造を実現する
エンジン部品に通常のセラミックスを使用するときには
、セラミックスと同時に断熱材が必要になる。
(発明が解決しようとする課題) このように、断熱エンジンの構成部品に使用する材料は
、高温高強度、低熱伝導材であることが望ましいのであ
るが、現在おもに使用されている窒化けい素(Si5 
N4 )などでは、熱伝導率が高く、断熱という面では
チタン酸アルミ等のセラミックス材料には及ばないとい
う問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、
セラミックスウィスカーを通常のセラミックスと一体に
形成して、その内部に所定の割合で気孔を形成すること
により、十分な強度を持ち、かつ熱伝導率の小さい断熱
エンジン部品とその製造方法を提供することを目的とし
ている。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、断熱エンジンの加熱部への表出面には
、セラミックスの緻密な焼結体の薄膜が配置され、その
内部には、セラミックスのウィスカー同士の接点を再焼
結させた断熱材を有し、この断熱材はその外周に配置さ
れる金属鋳物と前記緻密な焼結体と一体に構成されてい
ることを特徴とする断熱エンジン部品を提供できる。
さらに、本発明によれば、焼成済のモノリス・セラミッ
クスと鋳込金属型で断熱エンジンのスリップキャスト型
を構成し、そこにセラミックスウィスカーのスラリーを
流し込んで断熱層を形成し、この断熱層を再焼結したこ
とを特徴とする断熱エンジン部品の製造方法が提供でき
る。
(作用) 本発明の断熱エンジン部品とその製造方法では、エンジ
ンの燃焼ガスと接触する内側の面を、高温高強度のセラ
ミックスで形成し、その外側にセラミックスウィスカー
の再焼成した断熱層を形成し、この断熱層の外側を金属
により強化している。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に従って詳細に説明する
第1図は、本発明の断熱エンジン部品の一実施例を示す
ブロック図であり、シリンダヘッドに適用した例を示し
ている。
このシリンダヘッド1は、主燃焼室などの加熱部への表
出面には、窒化けい素(シリコンナイトライド:5i3
N4)の緻密な焼結体(以下、モノリス51gN4とい
う)の薄膜2が配置され、その内部には、5i3N4ウ
イス力−同士の接点を再焼結させた断熱材3を有し、こ
の断熱材3はその外周、つまり主燃焼室に面していない
外周部分を金属4により鋳込んで、モノリスSi3N4
の薄膜2と一体に構成されている。このシリンダヘッド
1により構成される燃焼室と外部との間には、吸排気口
5が形成され、そこにはバルブシート用のリング6が配
置され、さらに、シリンダヘッド1の下部には、−点鎖
線により示す位置に、シリンダライナ7が設けられてい
る。なお、上記金属4は、例えばアルミニウム合金の鋳
造したもの、あるいは鉄の合金を鋳造したものよりなり
、断熱材3との接合面には所定の曲率で曲面が形成され
ている。
上記断熱材3を構成するSi3N4ウィスカーの再焼結
体は、高断熱性を有するだけでなく、その熱膨張率がモ
ノリスSi5 N42と同一であるという特徴を有して
いる。そして、その断熱効果は、その内部の気孔率を種
々に変化して生成することが可能であり、例えば気孔率
が体積比で30%のものでは、緻密質のモノリス・シリ
コンナイトライドに比較して熱伝導率は5分の1程度で
あり、同様に気孔率が体積比で90%とすれば、40分
の1程度になる。
そこで、必要な断熱効果を実現した上でなお、その強度
を低下させないように、上記アルミニウムあるいは鉄の
合金を鋳込んで、シリンダヘッド1全体に圧縮残留応力
を作用させるようにして、その強度を維持している。こ
の金属4と断熱材3との間に、高断熱性の粉体などをコ
ーティングしておくことにより、さらに断熱効果を高め
ることが可能である。
第2図は、本発明の他の実施例を示す図であり、第1図
のものと同様に、セラミック燃焼室を形成するシリンダ
へラド11に適用した例を示している。
ここでは、鋳込み成形、プレス成形などで所定の形状と
した焼成済のモノリス・セラミックス、例えばシリコン
ナイトライド12によって5i3N4のウィスカー13
を成形し、それらを再焼成することによりシリンダヘッ
ドの構造部材を作り、その後にこのシリンダヘッド11
の気密性を要する表出面に、化学蒸着法によるCVD薄
膜14を配置したものである。その結果、CVD薄膜1
4の内部には、セラミックスのウィスカー同士の接点を
再焼結させた断熱材を有し、この断熱材はその外周で緻
密な焼結体と一体に構成される。しかも、CVD薄膜1
4をコーティングするときに昇温しても、その内部の断
熱材との間の熱膨張率に差が無く、冷却時に熱応力が発
生しない。このため、5i3N4のウィスカー13の表
面にCVD薄膜14を形成した後に、再度高温にして、
CVD薄膜14とウィスカー13との間の結合力を高め
ることが可能である。
第3図は、本発明を断熱ピストンのヘッド部に通用した
場合の実施例を示す図である。
アルミニウムあるいは鉄などの金属からなるピストンス
カート部21、モノリス・シリコンナイトライドからな
るピストンクラウン部22を有する断熱ピストン20に
おいて、ピストンクラウン部22の頂面は、S:3N4
ウイスカーの再焼結体23により構成し、その表面にシ
リコンCVD膜24を形成したものである。
ピストンクラウン部22には、抜は止め部22aが形成
されており、また、ピストンクラウン部22とSi3N
4ウィスカーの再焼結体23とは焼成時に接合されてい
る。
この実施例では、5f3N4ウイスカーの再焼結体23
が高断熱性を有し、それ故に、そこにピストンのトップ
・リング25を設けている。したがって、複雑なシール
構造を必要とせずに、金属のピストンスカート部21へ
の熱伝導を抑制することができる。なお、ピストンスカ
ート部21にはピストンピン穴26が形成されており、
その上部の取付ボス部27に、金属リング28によって
上記ピストンクラウン部22が固着されている。
また、ピストンクラウン部22のモノリス・シリコンナ
イトライドは、高剛性であるために、燃焼室に面するS
i3N4ウィスカーの再焼結体23は、機械的な応力を
受けることがなく、熱応力のみであるため、耐久性に優
れたものとなる。なお、表面のシリコンCVD膜24は
、前記第2図の実施例の場合と同様に、表面での気密性
を保持するものである。
以上、この発明をある程度詳細にその最も好ましい実施
態様について説明したが、その好ましい実施態様の説明
は、構成の詳細な部分についての変形、特許請求の範囲
に記載された本発明の精神に反しない限りでの種々な変
形、あるいはそれらを組み合わせたものに変更すること
ができることは明らかである。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、気孔率を調整す
ることにより適宜な断熱性を有するセラミックスウィス
カーを利用して、加熱部への表出面あるいは気密部への
表出面を高温高強度にすることができ、かつ全体として
はその内部の断熱材により低熱伝導材をなす断熱エンジ
ン部品とその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すシリンダヘッドの断
面図、第2図は、本発明の他の実施例を示すシリンダヘ
ッドの断面図、第3図は、本発明を断熱ピストンのヘッ
ド部に適用した場合の実施例を示す断面図である。 1・・・シリンダヘッド、2・・・モノリス51gN4
の薄膜、3・・・断熱材、4・・・外周部分の金属。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)断熱エンジンの加熱部への表出面には、セラミッ
    クスの緻密な焼結体の薄膜が配置され、その内部には、
    セラミックスのウィスカー同士の接点を再焼結させた断
    熱材を有し、この断熱材はその外周に配置される金属鋳
    物と前記緻密な焼結体と一体に構成されていることを特
    徴とする断熱エンジン部品。
  2. (2)焼成済のモノリス・セラミックスと鋳込金属型で
    断熱エンジンのスリップキャスト型を構成し、そこにセ
    ラミックスウィスカーのスラリーを流し込んで断熱層を
    形成し、この断熱層を再焼結したことを特徴とする断熱
    エンジン部品の製造方法。
  3. (3)断熱エンジンの気密部への表出面には、化学蒸着
    法によるCVD薄膜が配置され、その内部には、セラミ
    ックスのウィスカー同士の接点を再焼結させた断熱材を
    有し、この断熱材は前記CVD薄膜と一体に構成されて
    いることを特徴とする断熱エンジン部品。
  4. (4)断熱エンジンのスリップキャスト型によってセラ
    ミックスウィスカーを成形し、それを再焼結して断熱層
    を形成し、この断熱層の気密部への表出面に化学蒸着法
    によるセラミックス薄膜を形成したことを特徴とする断
    熱エンジン部品の製造方法。
  5. (5)前記断熱材をなすセラミックスのウィスカーが窒
    化けい素(Si_3N_4)であることを特徴とする請
    求項(1)または(3)に記載の断熱エンジン部品。
  6. (6)前記断熱層をなすセラミックスのウィスカーが窒
    化けい素(Si_3N_4)であることを特徴とする請
    求項(2)または(4)に記載の断熱エンジン部品の製
    造方法。
  7. (7)金属からなるピストンスカート部と、セラミック
    スからなるピストンクラウン部を有する断熱ピストンに
    おいて、前記ピストンクラウン部の頂面は、シリコンウ
    ィスカーの再焼結体により構成し、その表面にシリコン
    CVD膜を形成したことを特徴とする断熱ピストン。
JP26117089A 1989-10-05 1989-10-05 断熱エンジン部品とその製造方法および断熱ピストン Pending JPH03124944A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015169192A (ja) * 2014-03-11 2015-09-28 日産自動車株式会社 内燃機関のピストン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015169192A (ja) * 2014-03-11 2015-09-28 日産自動車株式会社 内燃機関のピストン

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