JPH03123541A - 超音波診断装置の超音波探触子 - Google Patents

超音波診断装置の超音波探触子

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JPH03123541A
JPH03123541A JP1261351A JP26135189A JPH03123541A JP H03123541 A JPH03123541 A JP H03123541A JP 1261351 A JP1261351 A JP 1261351A JP 26135189 A JP26135189 A JP 26135189A JP H03123541 A JPH03123541 A JP H03123541A
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JP
Japan
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divided
piezoelectric vibrator
ultrasonic
piezo
piezoelectric
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JP1261351A
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Inventor
Hiroyuki Yoshimura
弘幸 吉村
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電気的に制御することにより超音波を収束
し、走査し、被検体としての人体内部での超音波の反射
を利用して被検体の断層面を可視化する超音波診断装置
の超音波探触子に関する。
〔従来の技術〕
この種の超音波診断装置の一般的な回路構成を第5図に
示す、この図において、IAは超音波診断装置の全体を
制御するディジタルスキャンコンバータ(以下、略して
O,S、Cと称する)であり、超音波画像を得るには、
まずり、S、CIAから送信タイミングパルス301を
送付し、送信フォーカス回路2に導く、送信フォーカス
回路2では内部の遅延線を利用して送信タイミングパル
ス301に遅延をかけ、数ナノ秒から数100ナノ秒の
遅延時間を有する遅延送信タイミングパルス群302を
作成する。この遅延時間は超音波を収束して焦点を結ば
せる被検体の深度方向の焦点位置に応じてり、S、CI
Aの制御信号301Aにより制御される。遅延送信タイ
ミングパルス群302におけるパルス数は、超音波探触
子5において超音波を収束させるために同時に励振する
素子数の2分の1ないしは端数を切り上げた整数になる
。−例として超音波探触子5において13個の素子を励
振する場合には、7個の遅延送信タイミングパルスを必
要とする。
この遅延送信タイミングパルス群302は、前段の選択
器3に導かれる。この選択器3では7個の遅延パルスか
らなる遅延送信タイミングパルス群302を超音波探触
子5の80個の素子をブロック中のどのブロックに加え
るかについて、D、S、CIAからの制御信号301B
に基づいて決定する0以上のようにり、S、CIA、送
信フォーカス回路2、及び選択器3で超音波を特定の点
に収束し、走査する。
選択器3から送出される13個の遅延送信タイミングパ
ルスを含み、その他はパルスを発信しない80個の選択
・遅延済の送信タイミングパルス303は、送信器4に
導かれる。この送信R4において、80個の駆動素子の
内の遅延送信タイミングパルス303の入力がある駆動
素子13個だけが超音波振動子を励振し、超音波を出射
するのに充分な超音波送信タイミングパルス電圧信号3
04を発生する。この超音波送信パルス電圧信号304
により超音波探触子5内の超音波振動子を励振し、超音
波を発信する。
この超音波は被検体に打ち込まれてその被検体内の異物
などで反射される。この反射波が再び超音波探触子5で
受信されて、前置増幅器6に導かれ、80個の前置増幅
器で増幅される。増幅された80個の増幅済の超音波受
信信号305は後段の選択器7に送出される。
後段の選択器7で80個の増幅済の超音波受信信号30
5から特定の受信信号だけを選択するについては、走査
方式によって異なるが、ここでは送信時に80個のブロ
ック中で送信を行ったブロックと同一のブロックの受信
信号を選択する場合について述べる。80個の増幅済の
超音波受信信号305中で、前段選択器3で選択された
13個のブロックと同一の13個のブロックの受信信号
をり、S、CIAの制御信号301Cにより選択し、後
段の受信フォーカス回路8で左右同一遅延時間をかける
ので7個の信号となる。この7個の選択・増幅済の超音
波受信信号306は受信フォーカス回路8に導かれる。
受信フォーカス回路8では、通常は送信時の焦点の近傍
に選ばれる特定の点からの受信信号のみを強調するよう
に、前記の特定の点から反射されて13個のブロックで
受信された上述の受信信号306に対して、前述の電子
フォーカス・送信と同様に内部の遅延線を用いて最適な
遅延時間を与えて位相合わせを行うという電子フォーカ
スをかける。その遅延時間は0.5.CIAの制御信号
3010により制御される。電子フォーカスをかけられ
た選択・増幅済の受信信号306は加算されて1個の超
音波受信信号307になり、受信フォーカス回路8から
バンドパスフィルタ9に人力される。
被検体内での超音波は周波数と伝播距離に比例した減衰
をするので、1個の超音波受信信号307の周波数成分
の中心は超音波の反射位置が深くなればなるほど低周波
帯に移行するので、SN比が高く中心周波数が可変なバ
ンドパスフィルタ9が必要とされる。このようなバンド
パスフィルタ9によって不要な周波数領域の成分を削除
することによりSN比が高められ、最適周波数成分が取
り出された周波数弁別済の超音波受信信号308は、タ
イムゲインコントロール(以下T、G、Cと略称する)
回路10へ導かれ、超音波の被検体内での減衰率が超音
波の反射位置の深度と周波数に比例するという関係を利
用して、反射位置の深度に応じた増幅率で増幅すること
により反射深度に対する受信信号の減衰を補正する。
このようなT、G、Cと称される補正を行った後の電気
信号309は信号強度の最大と最小との比率であるダイ
ナミックレンジが広いので、対数演算回路11によりそ
のダイナミックレンジを圧縮して圧縮済の電気信号31
0として出力する0次に、この電気信号310は輪郭強
調回路12において断面画像の輪郭が強調されるように
変換される0輪郭強調回路12の出力信号としての電気
信号311は所定の時間間隔でサンプリングされてA/
D変換器13でディジタル値に変換され、図示しない[
1,S、CIA内のイメージメモリーに一旦記憶される
とともにり、S、CIAで必要な画像処理をした後、画
像表示手段としてのモニターテレビ14に送られ、断面
画像が表示される。
更に、超音波診断装置の走査方式の一つである電子リニ
ア式の場合について詳しく説明する。
第6図に上述の超音波探触子5の超音波アレイ探触子を
示す、超音波探触子5からの超音波の発信は数10個の
超音波振動子ブロック15のブロックから行われる。こ
の例では超音波の一走査ラインを得るのに13個の超音
波振動子ブロック15を使用するものとし、その超音波
の焦点をX点とすると、13個の超音波振動子ブロック
15の■〜■、■°〜■゛から出射された超音波が焦点
X点で位相が合致し、干渉により互いに強め合うように
超音波振動子ブロック15の■〜■、■′〜■′の送信
タイミングを制御する。すなわち、焦点のX点から超音
波振動子ブロック15の■までの距離と、そのX点から
左右の超音波振動子ブロック15の■、■°までの距離
には相違があるので、この距離の差を超音波が伝播する
時間に相当する時間だけ超音波振動子ブロック15の■
の超音波発信を超音波振動子ブロック15の■、■°の
超音波出射よりも遅らせて行うという発信タイミング制
御を行う、その他の素子■〜■、■′〜■′についても
同様に遅延時間を与えて発信する。
走査方式として前述のような超音波を平行に放射するリ
ニア方式の他に、扇状に放射するコンベックス方式など
数種の方式があり、これらは断層像を得る位置に応じて
最適の方式が採用できるように選択できるようになって
おり、超音波探触子もそれぞれの走査方式ごとに異なっ
たものを使用する。
第7図に第5図のバンドパスフィルタ9の中心周波数と
深度との関係を示す、超音波振動子5は機械的Q値が一
般に5と小さいので、超音波探触子5の超音波振動子ブ
ロック15から発信される超音波は高帯域に及ぶが、被
検体内での超音波の減衰率ηはη−0,5dBハH2/
cmで表されるので、高周波成分の方が減衰が大きい。
したがって、超音波探触子5で受信された超音波受信信
号の中心周波数は浅いところでは高く深い所では低くな
り、そのため第7図に示す中心周波数移動カーブ16の
ように、バンドパスフィルタ9の中心周波数は深度が深
くなるのに比例して低周波側に移行し、受信超音波の周
波数成分の特定の低周波に達し、それ以上の深度ではそ
の特定の低周波数が中心周波数となる。
断層像の位置が被検体の表面に近いときには解像度の高
い画像を得るために高い周波数を使用するのがよく、深
い位置の断層像を得るときには超音波の被検体内での減
衰を考慮して低い周波数の超音波が適当であり、このよ
うに断層像の位置によって異なった周波数の超音波を使
用するので、このような場合にも周波数特性の異なる超
音波探触子を用意しておいて最適のものを選択して使用
する。
第8図は第5図のT、G、C回路lOにおけるT、G、
Cカーブの特性を示す、被検体での減衰は前述の通り周
波数に比例するので、?、G、C回路10ではバンドパ
スフィルタ9の中心周波数の深さに対する移動に合わせ
て、増幅率を変化させていく必要がある0通常被検体の
表面の近傍は反射波レベルが大きいので、特に強度を抑
える必要がある。そのため、被検体の表面近傍では意識
的に減衰をかけ、変曲点18以降の深い深度でゲインを
ゆるやかに補正して、第8図に示すような中折れ状のゲ
インカーブ17になる。
超音波診断装置では低級機か高級機かにより違いはある
が、走査方式によりリニア、コンベックス、セクタ、フ
ェーズアレイのそれぞれの超音波探触子の一部又−は全
部を使用することのできる機能を持っている。
ところで、電子走査型超音波探触子の構造は第9図に示
すように、圧電振動子20の帯域を広げるためにその背
面に背面制動材21を設け、圧電振動子20の前面には
人体と圧電振動子20との音響インピーダンスの整合を
とるために、整合層22が設けられ、更に、圧電振動子
20の各ブロックの音波ビームを収束させるために、一
定の曲率を有するシリコン製音響レンズ23を整合層2
2の上面に貼り付けている。
したがって、電子走査型超音波探触子から出射される音
波のうち、走査方向は前述したように電磁遅延線により
各圧電振動子20からの出射音波を位相制御し、圧電振
動子20の各ブロックからの位相が合致した所望の任意
の点で音波が収束するのである。一方、直交方向では、
前記音響レンズによって、固定の一点に収束するのであ
る。
第10図は走査方向の音波ビームの深度方向の最大音圧
に対する一3dBダウンのビーム幅を示すグラフである
。この図において、横軸は深度、縦軸は音波ビームのビ
ーム幅であり、a ”−oの特性曲線はそれぞれ音波が
収束する焦点位置が順次深い方へ変化させた場合の音場
プロファイルを示す。
音波の受信中に前記遅延時間を切り換えることにより、
この図のa〜0までの音場プロファイルを継ぎ合わせる
ことにより、浅部より深部までビーム径の細い音場プロ
ファイルを得ることができる。
第11図は直交方向の音波ビームの深度方向の最大音圧
に対する一3dBダウンのビーム幅を示すグラフであり
、横軸、縦軸とも第10図と同じである。この図からも
分かるように直交方向の音波ビームは一点にだけ収束す
るので、焦点位置よりも浅い所やより深いところのビー
ム幅が大きいことから分解能が悪くなるという問題があ
る。
このような問題を解決するために、第12図に示すよう
に圧電振動子20を直交方向にも複数個に分割し、走査
方向のみならず直交方向にも遅延時間を制御、すなわち
、位相制御によって二次元的に音波を収束させるという
方法がある。二次元的に位相制御するので、例えば、走
査方向に128素子が配設され直交方向に3分割されて
いるとすると、各々の二次元的に配設された圧電振動子
20のブロックの個数は384個となり、各々のブッロ
クから配線される信号線は384本となる。
この種の信号線には通常極細同軸線が採用されており、
例えば、AWG36の同軸線を使用すると、384本の
同軸線の最外径は23mmとなり、また、ケーブル重量
を重くなり、電子走査超音波探触子を容易に走査できな
いという問題が生ずる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の超音波探触子においては、直交方向の音波収束値
1が固定されているので収束位置より浅い位置や深い位
置での音波のビーム幅が広くなって分解能が低下すると
いう問題がある。この問題を解決するために、圧電振動
子20のブロックを直交方向にも分割して二次元的に配
列させ、直交方向にも任意の点に音波収束を行わせる方
式が採用されるが、この方式では信号線の本数が増大し
信号線を束ねた信号線用ケーブルが太くかつ重くなり超
音波探触子の操作性が悪くなるという問題がある。
この発明は、直交方向にも数段階の深さ位置に選択的に
音波を収束させることにより広い範囲にわたって細いビ
ーム幅の音波プロファイルを操作性に影響を与えること
なく得ることのできる超音波診断装置の超音波探触子を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するためにこの発明によれば、超音波の
反射を利用して被検体の断層像を可視化する超音波診断
装置の超音波探触子であって、被検体に接触させて超音
波を送信しその反射波を受信する走査方向に分割された
圧電振動子と、この圧電振動子の超音波送信側の面に密
接して設けられ前記分割された圧電振動子のそれぞれの
分割圧電振動子に対応して分割された信号電極と、この
信号電極の送信側の面に少なくとも1層の整合層を介し
て密接に設けられ所定の曲率を持った音響レンズと、前
記圧電振動子の反送体側の面に密接して設けられた接地
電橋とを備えた超音波探触子において、前記圧電振動子
を走査方向に直角の方向としての直交方向に対称に少な
くとも3分割し、この圧電振動子の分割に対応して接地
電極を直交方向に分割するとともに前記音響レンズの曲
率を直交方向で変え、前記分割された接地電極の内の互
いに対称配置同士の1対を電気的に接続して少なくとも
2つの分割接地電極を構成し、これら分割接地電極のう
ちの1つを選択的に電気的に接地する接地選択手段を設
けるものとする。
〔作用〕
この発明の構成において、圧電振動子を直交方向に対称
に少なくとも3分割し、この圧電振動子の分割に対応し
て接地電極を直交方向に分割するとともに音響レンズの
曲率を直交方向で変えると、分割された接地電極ごとに
異なる音波の収束位置とすることができる0分割された
接地電極の内の互いに対称配置同士の1対を電気的に接
続した分割接地電極とし、これら分割接地電極のうちの
1つを選択的に接地する接地選択手段を設けると、接地
選択手段で選択された分割接地電極とこれに対応する圧
電振動子のブロックだけが超音波を送信又は受信するこ
とになり、そのときの直交方向の音波の収束位置はこの
圧電振動子のブロックに対応する音響レンズの曲率で決
まる焦点位置になる。
したがって、走査方向の場合と同じように直交方向の場
合も異なる収束位置を持つ複数の音場プロファイルを継
ぎ合わせることにより、広い範囲でビーム幅の細い音場
プロファイルを得ることができる。
〔実施例〕
以下この発明を実施例に基づいて説明する。第1図はこ
の発明の実施例を示す超音波探触子の分解斜視図であり
、第9図と同じ部材については同じ参照符号を付けであ
る。この図において、圧電振動子200は走査方向に分
割されているだけでなく、直交方向にも3分割されてお
り、この分割の中央部の圧電振動子を圧電振動子列20
A、両側の2列をまとめて圧電振動子列20Bとする。
3列に分割された圧電振動子200に対応して接地電極
250も、圧電振動子列2〇八に対応する分割接地電極
25Aと圧電振動子列20Bに対応する2本の分割され
た接地電極からなる分割接地電極25Bとに3分割され
ている。音響レンズ230も、圧電振動子20Aに対応
する第1音響レンズ23Aと圧電振動子20Bに対応す
る第1音響レンズ23Bとのそれぞれ曲率が違う表面を
持つものである。
この図では圧電振動子200の走査方向の分割数である
ブロックの数は19個として図示しであるが実際の圧電
振動子は前述のように100を越えるブロック数が採用
されている。
これらの構成は対称な音波を出射するために直交方向に
対して対称構造をしており、圧1を振動子列20Bが励
振されることによって第2の音響レンズ23Bが出射す
る音波は2列の音波となるが、これら2列の音波が重な
り合うことによって第1の音響レンズから出射される音
波と同じ方向に対し指向性を持つことになる。
圧電振動子列20Aで超音波を出射する際には、分割接
地電極25Aを接地状態にして信号電極24に送信電圧
を印加すると圧電振動子列20Bには電圧が印加されず
圧電振動子列2OAだけに電圧が印加されて励振し超音
波を発信する。逆に分割接地電極25Bを接地状態にす
ると圧電振動子列20Bだけが超音波を発信する。受信
の際も同様で、接地状態になった分割接地電極に対応す
る圧電振動子列だけが受信することが可能になる。
第2図は第1図の分割接地電極2OA、 20Bの接地
の選択をする接地選択回路3を含む超音波探触子内の駆
動制御回路を示す回路図である。圧電振動子制御信号1
00Aは抵抗R,を通ってダイオードDAに順又は逆の
バイアス電流となる。圧電振動子制御信号100Bは抵
抗R3を通ってダイオードDmに順又は逆のバイアス電
流となる。圧電振動子列20Aを駆動するには圧電振動
子制御信号100Aを正の電圧に、圧電振動子制御信号
100Bを負の電圧にすると、ダイオードDAは順バイ
アスがかかって低抵抗となり、ダイオードD璽は逆バイ
アスがかかって高抵抗となるので駆動電圧は圧電振動子
列20Aだけに印加された状態になる。圧電振動子列2
0Bを駆動状態にするのも同様である。
コンデンサC,,C,は圧電振動子制御信号100A、
 100Bを遮断するものであり、圧電振動子のキャパ
シタンスの値に対して充分大きな値が採用される。
圧電振動子の駆動電圧としての高周波信号は圧電振動子
200の走査方向に分割されたブロックごとに独立した
信号であり、図において、高周波信号2001は最端の
ブロックに印加され順次高周波信号2002から最後の
高周波信号2128の128の高周波信号がそれぞれの
圧電振動子200のブロックに印加される。これら高周
波信号2001ないし2128による高周波電流の流れ
を高周波信号2001を例にとって述べると次のとおり
である。
圧電振動子列20Aでは、高周波信号2001によって
発生した電流は、信号電極2401→圧電振動子ブロッ
ク20A1→分割接地電極25A→コンデンサC1→ダ
イオードDA→接地、の順序で流れるが、ダイオードD
、は低抵抗となっているので、結局高周波信号2001
の電圧の殆どは圧電振動子ブロック20A 1に印加さ
れることになる。
圧電振動子列20Bでは、高周波信号2002によって
発生した電流は、信号電極24旧→圧電振動子ブロック
20B1→分割接地電極25B→コンデンサC。
→ダイオードD、→接地、の順序で流れようとするが、
ダイオードD−が高抵抗で実質的に遮断状態にあるので
、高周波信号2002の電圧の殆どはダイオードDmに
印加されることになり圧電振動子ブロック2081には
印加されずしたがって超音波を出射しない。
第3図は2つの異なる曲率を持つ音響レンズ230によ
る音波のビーム幅の深さ方向の変化を模擬的に示す線図
である。一般に、圧電振動子の開口寸法をD゛、超音波
の波長をλ、焦点距離をF、方位方向分解能をΔXとす
ると、これらの間には次の関係式が成立する。
Δx−(λ/D)F                
      (1)深度の浅い所から深い所まで均一の
方位方向分解能を得ようとすると、焦点位置に応じて圧
電振動子の開口寸法りを変える必要がある。第3図−に
示す圧電振動子列20A 、20Bについて(1)式を
適用したそれぞれの方位方向分解能は次式で表される。
図で明らかなように、X、<X、であるがら、焦点位置
で同じ分解能、すなわち、ΔX、−ΔX。
であるためには、F a < F mとすればよい。
第4図は音響レンズ200の断面図であり、中央部の第
1の音響レンズ23Aの曲率半径をrl、両端の第2の
音響レンズ23Bの曲率をr、とする。
一般に、音響レンズの曲率rと焦点圧MFとの間には次
式の関係が成立している。ただし、生体中の音速の音響
レンズの材料であるシリコン中の音速に対する比率をα
とする。
r−F (α−I)                
(3)実際の音響レンズに採用される曲率半径は、r 
l−20e+w、rz=40e+m程度である。
この実施例では直交方向の焦点位置を2箇所としたが、
更に追加して数箇所とすることも可能であり、この焦点
位置の数をNとすると、圧電振動子200の分割数は(
2N−1)とし、これに伴って音響レンズ230の曲率
を変える数や接地電極250の分割数など、関連する事
項を決定すればよい。
前述の実施例の焦点位置が2箇所の場合の信号線の本数
は、高周波信号用の128本、圧電振動子制御信号用の
2本、接地電極用の2本となりその増加比率は僅かであ
る。焦点位置の数を例えば5箇所にしたにしてもそれに
よる信号線の増加数は圧電振動子ブロックの数に比べて
はるかに少ないので信号線の増加割合が僅かである点に
関しては同じである。前述の圧電振動子200の分割数
は(2N−1)としたように奇数分割としたが、これの
変わりに2N分割としても差し支えない、ただし、この
場合は分割された中央の2つの音響レンズの曲率半径は
同じになるのでこの部分は一体に成形して差し支えない
ことになるので、これにともなって圧電振動子200も
接地電極250も中央の分割を省略することができるこ
とになり、結局前述の奇数分割に帰することになる。
接地選択回路としてダイオードにバイアスをかけてスイ
ッチング作用をさせる構成について述べたが、接地電極
を選択するための接地選択手段としてこのような回路構
成に限定するものではなく、FETを使用した回路構成
でもよく、更には電子回路ではなく、機械的なスイッチ
を使用することも可能であり、この接地選択回路に関し
てこの発明の目的を達成する範囲内において任意の従来
技術を適用することができる。
〔発明の効果〕
この発明は前述のように、圧電振動子を直交方向に対称
に3以上の奇数分割し、この分割に対応して接地電極も
分割するとともに音響レンズの曲率を変えると、分割さ
れた圧電振動子ごとに異なる焦点距離にすることができ
る。分割された接地電極の対称同士の1対を電気的に接
続して1つの分割接地電極とすると、この分割接地電極
の数は2以上の数になり、これら分割接地電極のうちの
1つを選択的に接地する接地選択手段を設けると、接地
選択手段で選択された分割接地電極とこれに対応する圧
電振動子のブロックだけが超音波を送信又は受信するこ
とになり、そのときの直交方向の焦点距離はこの圧電振
動子のブロックに対応する音響レンズの曲率で決まるも
のとなる。したがって、走査方向と同じように直交方向
にも異なる焦点距離を持つ複数の音場プロファイルを継
ぎ合わせることにより、広い範囲でビーム幅の細い音場
プロファイルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す超音波探触子の分解斜
視図、第2図はこの発明の実施例を示す超音波探触子の
駆動制御回路を示す回路図、第3図はビーム幅の深さ方
向の変化を模擬的に示す線図、第4図は第1図に示す音
響レンズの断面図、第5図は一般的な超音波診断装置の
構成を示すブロック図、第6図は超音波アレイ探触子の
動作説明のための説明図、第7図に第5図のバンドパス
フィルタの特性を示すグラフ、第8図は第5図のT、 
G、 C回路の特性を示すグラフ、第9図は電子走査型
超音波探触子の構造を示す斜視図、第10図は走査方向
の音波ビームの深度方向に対する変化を示すグラフ、第
11図は直交方向の音波ビームの深度方向に対する変化
を示すグラフ、第12図は直交方向にも複数個に分割し
た圧電振動子の模式図である。 20.200・・・圧電振動子、 20A、 20B・・・圧電振動子列、21・・・背面
制動材、23.230・・・音響レンズ、23A・・・
第1音響レンズ、23B・・・第2音響レンズ、24・
・・信号電橋、25.250・・・接地電極、25A、
 25B・・・分割接地電極、3・・・接地選択回路(
接地選択手段)。 第2図 第3回 第4図 JD  40 5:0 10 斥魔(加几) 某to固 フ呆方L(、v、1−ンーミー・

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)超音波の反射を利用して被検体の断層像を可視化す
    る超音波診断装置の超音波探触子であって、被検体に接
    触させて超音波を送信しその反射波を受信する走査方向
    に分割された圧電振動子と、この圧電振動子の超音波送
    信側の面に密接して設けられ前記分割された圧電振動子
    のそれぞれの分割圧電振動子に対応して分割された信号
    電極と、この信号電極の送信側の面に少なくとも1層の
    整合層を介して密接に設けられ所定の曲率を持った音響
    レンズと、前記圧電振動子の反送信側の面に密接して設
    けられた接地電極とを備えた超音波探触子において、 前記圧電振動子を走査方向に直角の方向としての直交方
    向に対称に少なくとも3分割し、この圧電振動子の分割
    に対応して接地電極を直交方向に分割するとともに前記
    音響レンズの曲率を直交方向で変え、前記分割された接
    地電極の内の互いに対称配置同士の1対を電気的に接続
    して少なくとも2つの分割接地電極を構成し、これら分
    割接地電極のうちの1つを選択的に電気的に接地する接
    地選択手段を設けたことを特徴とする超音波診断装置の
    超音波探触子。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007114075A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Hitachi Ltd 超音波探傷装置の超音波探触子
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JPWO2013065310A1 (ja) * 2011-11-02 2015-04-02 コニカミノルタ株式会社 超音波探触子
US20220189452A1 (en) * 2020-12-11 2022-06-16 Konica Minolta, Inc. Acoustic lens, ultrasound probe and ultrasound diagnostic apparatus

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