JPH03121994A - 氷海域航行船舶の機器冷却用海水吸入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は船舶の諸機器を冷却する冷却海水の吸入で氷海
域を航行する船舶の海水吸入装置に関する。

［従来の技術］ 船舶において、主機械、発電機あるいは冷凍機等を稼働
させることにより発熱する機器を冷却する方法として、
船底外板に開口を有するシーチェス１〜より海水を吸入
し、循環ポンプにより熱交換器等に送り込み、ここで２
次冷却水を冷却し、この２次冷却水により上記の諸機器
を冷却する方法、あるいは直接吸入した海水を機器の周
囲を循環させて冷却する方法を採っている。上記２次冷
却水を冷却等した後の海水は、再び外板より船外へ排出
するようになっている。このため、シチェス１への開口
部には海中の浮遊するごみ等を吸引しないように金網あ
るいはストレーナを取り付けて吸入防止を図っている。

［発明が解決しようとする課題］ 前述の従来採用されているシーチエストからの採水方法
は、氷海域を航行する船舶の場合、前進航行中に船首で
砕氷した氷片の一部が水流と一緒に船底外板に近接ある
いは接触しながら船尾方向に流れ移動し、シーチエスト
の吸引力により金網あるいはス■・レ−す箇所で堆積し
て目詰まりを起こし、冷却用の海水が吸引できなくなる
事故が度々発生ずる。これを排除する方法として従来は
、船舶の前進速力を減速あるいは後進速力に代えて、流
水力の変化あるいは後進の逆水力により堆積した氷片を
船首方向に流して排除させ、循環ポンプの吸引圧力が正
常に戻ったところで前進速力に切り替える等の方法を採
っている。この方法の場合、氷原域においては目詰まり
が度々発生ずるために、作業従事者は常に注意していな
ければならず精神的な負担、また、頻繁な機器の前進、
後進の切替えは事故あるいは故障の原因となり問題とな
っている。

この解決策の一つとして、例えば特開昭６１１０５２８
６号があり、この方法はシーチェス１〜内に主機械等を
循環冷却した温水の一部を注入して金網あるいはストレ
ーナ箇所に堆積した氷片を溶解させる。あるいは特開昭
６１．−２９５１９１号では、上記の温水注入に付加し
て許容値以上の氷片が流入出来ないメツシュの回転フィ
ルターを回転させて氷片を剥離させ、シーチエスト内の
海水を吸入させる方法がある。これらの方法は、氷海域
を航行する際には効力を発揮できると思われるか、航海
の大部分が氷海域外の場合には使用されることが無いな
めに故障の原因となり、また船底等に装備されているた
めに潜水作業による保守確認であるので作業も大変であ
る。

そこで本発明は、」１記の問題点を解決する装置の開発
を目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係る氷海域航行船舶の機器冷却用海水吸入装置
は、船尾隔壁より船尾に位置するｎ）１尾水槽あるいは
船尾管冷却水槽内を貫通ずる船尾管に海水流入孔と、上
記船尾隔壁より冷却海水取り出し管と、循環海水取り入
れ管を機器冷却用海水配管に接続して機器の冷却用海水
として使用させるものである。

［作用］ 船尾管内を押通させて回動する推進軸は、推進軸と船尾
管の間隙に硬質ゴム等により間隙をシルして潤滑油を循
環させて円滑な回動とさせているか、氷海域を航行する
船舶の場合、推進器に氷片が接触あるいは衝突すること
により振動が発生し、この振動が推進軸に伝達するため
、推進軸と船尾管の間隙部のシール材の摩耗が激しく、
この箇所より循環させている潤滑油が船外に漏出する危
険がある。このため、このような過激な用途に使用され
る船舶の場合は、船外に位置する船尾管端部より流入す
る海水を推進軸と船尾管の間隙に流通させる海水潤滑方
式を採り、流通した海水は、例えば船尾隔壁近傍に設け
たビルジ溜めに溜めて船外にポンプアウトさせている。

本発明における氷海域航行船舶の機器冷却用海水吸入装
置は、上記の推進軸と船尾管の間隙に流通させる海水を
冷却海水として使用するもので、流通させている海水を
船尾管に設けた海水流入孔より船尾水槽あるいは船尾管
冷却水槽内に貯留し、この貯留水を冷却水として循環使
用させるものである。

［発明の実施例］ 以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。

船尾隔壁１より船尾に位置する船尾管冷却水槽２内を貫
通ずる船尾管３に海水流入孔３ａと、上記船尾隔壁１よ
り冷却海水取り出し管４と、循環海水取り入れ管５を機
器冷却用海水配管４ａ。

５ａに接続して機器の冷却用海水として使用させるもの
である。

海水流入孔３ａより流入する海水は、推進軸６と船尾管
３の間隙３１〕に挟装したフッシュアの間隙を流通して
海水流入孔３ａより船尾管冷却水槽２に貯留される。

通常は船底外板に開口を有するシーチェス１〜１０より
海水を吸入し、循環ポンプ〈図示せず）により熱交換器
１１等に送り込み循環させて外板間［１］２より船外に
排出させる系統で諸機器の冷却を実施させ、氷海域の航
行てシーチェス１〜１０の開口か木片の堆積により冷却
用の海水か吸引てきなくなった場合は、バルブ１３ａ、
１３ｂを閉鎖して冷却海水取り出し管４と、循環海水取
り入れ管５で第１図内の矢印系統で冷却水を循環させる
。

なお、推進軸６と船尾管３の間隙３１′）より流入すろ
水片はほとんど無いが、万一流入した場合も推進軸６の
回転で粉砕され、シャベラＩ・状の状態て船尾管冷却水
槽２内の上方に浮遊し、循環海水取り入れ管５からの帰
水により溶解させることかできる。

［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、氷海域の航行中に、シー
チェス１〜の吸引力により金網あるいはストレーナ箇所
で堆積して目詰まりを起こし、冷却用の海水か吸引でき
なくなる突発事故が発生しても、船尾水槽あるいは船尾
管冷却水槽内海水をバイパスさせて使用することが出来
るので、従来のように、これが原因で船舶の前進速力を
減速あるいは後進速力に変更させ等の苛酷な操縦は無く
なる。

また、本発明は、氷海域を航行する船舶に適用させるこ
とで発明を構成しているか、たとえば、浅水深を航行す
る船舶で、船底と海底間の間隔が少ないために、海底の
土砂あるいは泥を吸引する危険性のある箇所も本発明を
適用することで、土砂あるいは泥の吸引に起因するパイ
プ詰まりの事故はなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は船体縦断面図、第２図は第１国内の■〜１１矢
視断面図である。 １・・・船尾隔壁、２・・船尾管冷却水槽、３・・船尾
管、３ａ・・海水流入孔、３ｂ・・間隙、４・冷却海水
取り出し管、４ａ・冷却海水取り出し配管、５・・循環
海水取り入れ管、５ａ・・循環海水取り入れ配管、６・
・推進軸、７・・・ブツシュ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 船尾隔壁より船尾に位置する船尾水槽あるいは船尾管冷
   却水槽内を貫通する船尾管に海水流入孔と、前記船尾隔
   壁より冷却海水取り出し管と、循環海水取り入れ管を機
   器冷却用海水配管に接続してなる氷海域航行船舶の機器
   冷却用海水吸入装置。