JPH0312113Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ビル屋上（陸屋根）に積もつた雪を
人力ではなく、機械的に下ろすことが出来る屋根
雪下ろし装置に係るものである。

〔従来の技術〕

ビル屋上に雪が約２ｍ以上積もると下ろさなく
てはならないが、従来、スコツプやスノーダンプ
を使用して人力で下ろしているが大変であり、ま
た非能率であつた。

また、高所での作業のため危険でもあつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は、かかる欠点を解決したもので、屋根
雪を機械的により能率的に而かも安全に下ろすこ
とが出来る屋根雪下ろし装置を提供することが技
術的課題である。

〔問題点を解決するための手段〕

屋上１の対向する左右側部の上方に夫々レール
２を平行状態に対設し、このレール２上を前後に
往復移動する移動杆３を配設し、この移動杆３に
左右に往復移動する移動体４を設け、この移動体
４に雪を掻き込むオーガ８と、掻き込んだ雪を遠
方に飛散する排雪筒１０とエンジン９とからなる
除雪機ａを垂下した事を特徴とする屋根雪下ろし
装置に係るものである。

〔実施例〕

図面はビルの屋根１（屋上）の四隅に４本の柱
５を立て、この柱５を利用して上部にアングル材
で枠６を作り、この枠６の２本を左右のレール２
としている。

このレール２上に移動杆３の両端部に設けた車
輪７をのせ、移動杆３はクレーンの移動と同様に
例えば、モータ１１により軸１２を回転させて移
動杆３を自走移動させるようにした場合を図示し
ている。

除雪機ａは、オーガ８と、エンジン９と、方向
が可変し得る排雪筒１０とより構成した場合を図
示している。

この除雪機ａは、一方向の除雪が完了したら元
の位置に戻し、少し側方に移動体４により移動せ
しめて、再び前後方向に移動杆３の移動により移
動せしめて除雪を行うことになるが方向転換装置
を設けても良い。尚、このような移動操作は、地
上や室内で遠隔操作したり、除雪感知器を設けて
自動作動するようにしても良い。

また、除雪機ａの吊り下げの高低を調節し得る
ようにすることが望ましい。

〔考案の効果〕 本考案は、上述の様に構成したから屋根１に雪
が一定の高さに積もつたら移動体４を移動させな
がら移動杆３を移動させて除雪機ａを屋根１上に
前進させて積もつている雪を順次一定巾ずつ除雪
して行くことになる。

かように本考案は、除雪機ａを走行させて広い
ビルの屋上にでも簡単に、能率的に而かも安全に
雪下ろしが出来る秀れた実用上の効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

図は本装置の斜面図である。 ａ……除雪機、１……屋根、２……レール、３
……移動杆、４……移動体、８……オーガ、９…
…エンジン、１０……排雪筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋上の対向する左右側部の上方に夫々レールを
   平行状態に対設し、このレール上を前後に往復移
   動する移動杆を配設し、この移動杆に左右に往復
   移動する移動体を設け、この移動体に雪を掻き込
   むオーガと、掻き込んだ雪を遠方に飛散する排雪
   筒とエンジンとからなる除雪機を垂下した事を特
   徴とする屋根雪下ろし装置。