JPH03121123A - ポリ(3―アルキルフラン)、その製造方法、並びにその導電性複合体 - Google Patents

ポリ(3―アルキルフラン)、その製造方法、並びにその導電性複合体

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JPH03121123A
JPH03121123A JP25854689A JP25854689A JPH03121123A JP H03121123 A JPH03121123 A JP H03121123A JP 25854689 A JP25854689 A JP 25854689A JP 25854689 A JP25854689 A JP 25854689A JP H03121123 A JPH03121123 A JP H03121123A
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JP
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alkylfuran
poly
organic solvent
film
stirring
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JP25854689A
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Katsumi Yoshino
勝美 吉野
Yoshinori Nishioka
良典 西岡
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な導電性有機ポリマー、その製造方法、
並びに該導電性有機ポリマーをベースとする導電性複合
体に関する。
[従来の技術1 近時、電気・電子技術分野において各種の導電デバイス
や送配電機器の構成材料として、従来の導電性金属に代
えて導電性有機ポリマーを使用する試みが進められてお
り、またそのために導電性有機ポリマーの改良や開発の
ための研究もなきれている。
しかし、現在提案されている導電性有機ポリマーの種類
は少なく、一方、導電デバイスや送配電機器に対する要
求事項は多様であるので、技術を豊富化する観点から新
種のポリマーが、特に成形加工性の良好なものの開発が
必要となっている。
[発明が解決しようとする課題] 上記した電界の要求に応えるために、本発明は新規にし
て成形加工性に優れた導電性有機ポリマー、その製造方
法、並びに該ポリマーをベースどする導電性複合体を提
供することを課題とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、特定発明として一般式(1
) (ここに、Rは04〜C36のアルキル基である。)で
表されるポリ(3−アルキルフラン)を提案する。
第2発明として、上記ポリ(3−アルキルフラン)に電
子受容体又は電子供与体をドープしてなる導電性複合体
を提案する。
第3発明として、触媒としての遷移金属ハライドを溶解
し、かつ50℃以下に保持された有機溶媒を撹拌しつつ
、これに3−アルキルフランを添加するポリ(3−アル
キルフラン)の製造方法を提案する。
第4発明として、支持電解質と3−アルキルフランとを
溶解せる有機溶媒中に設置した正負電極間に直流電圧を
印加するポリ(3−アルキルフラン)の製造方法を提案
する。
[発明の作用コ 本発明に近いポリマーとしてポリフランが従来より知ら
れているが、本発明のポリ(3−アルキルフラン)は、
ポリフランと略同程度の優れた導電性を有しており、し
かもポリフランと全く異なって各種の有機溶媒に可溶で
ある。その有機溶媒溶液を用いてキャスティング法、ス
ピンコード法等により容易にフィルム化することができ
る。
[発明の詳細な説明] 一般式(I)中のRはC4〜C3Sのアルキル基であっ
て、このような炭素数のアルキル基に代えてC3以下の
アルキル基とした場合は、得られた得られたポリマーは
導電性が低下する問題がある。
従って本発明において、RとしてはC4〜C36、特に
C4〜C2゜のアルキル基が好ましい。n(重合度)の
値は、30〜50.000程度であり、その大とざは重
合温度、モノマーのモル数と触媒のモル数との比、など
の重合条件によって調節することがでとる。
第2発明の導電性複合体の製造に用いられる電子受容体
や電子供与体などのドーパントとしては、この分野で知
られているものが広く採用可能であって、例えば、電子
受容体としては、l、i”  [CH3(CH2)31
4N”  [CH3(CH2)214N+など、電子供
与体としては、CjO+−1BF4A、F、−1沃素陰
イオンなどが例示出来る。
上記ドーパントのドーピング方法も従来と同様にして行
うことかでと、たとえばポリ(3−アルキルフラン)の
フィルムをドーパントの蒸気中に曝露して拡散させる方
法、ドーパントを溶解する有機溶媒に浸漬したポリ(3
−アルキルフラン)のフィルムに電界を印加する電気化
学的方法などが例示できる。また、後記する第4発明に
おける本発明の合成の際に、支持電解質としてその陰イ
オンが電子供与体として作用するものを用い、陽極上に
ポリ(3−アルキルフラン)を生成せしめると同時に上
記陰イオンにてドーピングすることもできる。
次にポリ(3−アルキルフラン)の合成方法につき説明
する。
第3発明の方法においては、重合触媒としての遷移金属
ハライド、例えばFeCl2、M o Cj! 3など
、を溶解せしめたクロロホルムなどの有機溶媒を50℃
以下の低温度、好ましくは一10℃〜30℃に保持し、
大気中好ましくはN2、アルゴンなどの不活性ガス雰囲
気中で、該液を撹拌しつつこれに3−アルキルフランモ
ノマーを徐々に加える。この場合、上記有機溶媒として
水分含有量が1重量%以下、特に0.1重量%以下の脱
水物が好ましい。また触媒の使用量は3−アルキルフラ
ン1モルあたり0.01〜100モル程度、有機溶媒I
Jlあたり0.01〜10モル程度とするのが好ましい
次いで、メタノールなどのアルコール、特に06以下の
低級アルコールを加えて重合反応を停止させ、ポリ(3
−アルキルフラン)の沈殿物を濾別し、アルコールと水
とで充分に沈殿物を洗浄する。
この際、使用した触媒が沈殿物中に残留しないように、
濾液が透明となるまで充分に洗浄することが好ましい。
その後、沈殿物を真空乾燥などの方法で充分に乾燥し、
最後にクロロホルムなどの親溶媒にて合成目的物を抽出
する。
第4発明においては、有機溶媒として重合時の印加電圧
に対して剛性があり、かつ、3−アルキルフラン、及び
その重合反応に対して不活性なもの、たとえばプロピレ
ンカーボネート、アセトニトリル、ベンゾニトリルなど
が用いられる。
一方、支持電解質としては、上記有機溶媒、3−アルキ
ルフラン、及びその重合反応に不活性であり、かつ、該
有機溶媒を導電性となし得るもの、就中その陰イオンが
ポリ(3−アルキルフラン)に対して電子供与体として
機能するもの、たとえばLiBF*、LtCJO+、[
CH3(CHz)314−NC10*、 [CH・、・
 (CH2) :]] 4N B F 4などが好適に
用いられる。
正負の画電極を設置したセル中に支持電解質と3−アル
キルフランモノマーとを溶解した有機溶媒を入れ、大気
中、好ましくはN 2 +アルゴンなどの不活性ガス中
で撹拌下に両電極間に電圧を印加する。この電圧印加に
より重合反応が惹起して正電極表面にポリ(3−アルキ
ルフラン)が生成付着する。支持電解質及び3−アルキ
ルフランモノマーの仕込み量は、有機溶媒1.1!あた
り、それぞれ0.01〜10モル、0.01〜10モル
、好ましくはそれぞれ0.05〜1.0モル、0゜05
〜160モルである。なお、重合反応の進行により有機
溶媒中の3−アルキルフランは減少するので、途中で3
−アルキルフランモノマーを追加して、上記した量範囲
に維持することが望ましい。印加電圧は、3−アルキル
フランの酸化電位より高く設定する必要があるが、あま
り高くすると有機溶媒に対する溶解度の乏しいポリマー
が副生ずる割合が高くなる。而して、印加電圧は電極間
距離が0.5〜2.0cm程度の場合において2〜20
Vとすることが適当である。
[実施例コ 以下、実施例により本発明を一層詳細に説明する。
実施例1 ヘキシルブロマイドから通常のグリニヤール反応にて合
成したヘキシルマグネシウムブロマイドと3−ブロモフ
ランとをカップリング反応させ、次いで乾燥、蒸留精製
して無色透明な3−へキシルフランモノマーを得た。
滴下濾斗、冷却管、温度計、及び撹拌器を備えた内容量
500mj!の4つロフラスコにF e Ci30.0
4モルとクロロホルム(水分含有ff10.1重量%以
下)100mlとを投入し、内容物を撹拌しつつフラス
コ内をアルゴンで置換した。次いで、上記で得た3−へ
キシルフランモノマー0.01モルを30m、!のクロ
ロホルム溶解した溶液を滴下濾斗より0.5時間かけて
徐々に滴下した。なお、この滴下の間、副反応を抑制す
るためにフラスコを氷水浴に浸漬してフラスコ内容物を
O℃〜5℃に保持し、また絶えず撹拌した。滴下終了後
、内容物を上記温度範囲に保持した状態で再び10時間
撹拌しつづけて充分に重合反応を進行せしめた。このあ
とフラスコ内に大量のメタノールを加えて重合反応を停
止きせた。
沈殿物を濾別し、メタノールと水とで充分に洗浄して沈
澱物中に残存せる重合触媒を除去し、70℃で5時間か
けて真空乾燥し、この乾燥物からクロロホルムを用いて
ワックスレー抽出し、最後にクロロホルムを蒸発除去し
て、目的のポリ(3−ヘキシルフラン)を得た。
かくして得たポリ(3−ヘキシルフラン)はDSCのチ
ャートにおいて約131℃と約217℃に大きな吸熱ピ
ークが見られ、バンドギャップは約2.25eVであっ
た。また常温においてクロロホルム、ベンゼン、四塩化
炭素、キシレン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジク
ロロメタン、及びアニソールのそれぞれに対して少なく
とも300 m g / lの割合で溶解した。
また、上記の各溶媒溶液を用いてキャスティング法やス
ピンコード法等によりボυ(3−ヘキシルフラン)のフ
ィルムを製造することができた。
実施例2 実施例1で得たポリ(3−ヘキシルフラン)の0.3重
量%クロOホルム溶液をガラス板上に塗布し脱溶媒する
工程を4回くり返し、最後に40℃で1時間真空乾燥し
て厚さ50μmのフィルムとした。このフィルムを導電
率測定用セルにセットし、該測定用セルを25℃に保持
して内部を真空とし、次いで沃素蒸気を充′f!gさせ
た。この状態で約3時間放置して沃素がドープされたポ
リ(3−ヘキシルフラン)フィルムを得た。27℃にお
いてドープ前のフィルムの導電率は1.6X10−9S
 / cysであり、沃素ドープ後は5’、5X10−
’S / cmであった。
実施例3 実施例2で用いたガラス板に代えてネサガラスを用い、
実施例2と同様の方法にてそのITO層上に厚ざ25μ
mのポリ(3−ヘキシルフラン)のフィルム層を形成し
た。
フィルム層を有するネサガラスの正極、リチウム負極並
びにリチウム参照電極をセル中に設置し、更にLiBF
4を0.1モル/iの割合で、溶解したプロピレンカー
ボネート溶液を投入し、同溶液を撹拌しながらセル内を
アルゴン置換した。次いで室温において上記正負両電極
間に3.8■の直流電圧を30分間印加してB F 4
をドープしクニ。
ドーピングが平衡に達した状態において、フィルムの2
5℃における導電率は5.0X10−’S / cmと
なった。
実施例4 実施例1に記載した方法と同様にして3−ドデシルフラ
ンを得、次いでこの3−ドテシルフランを3−ヘキシル
フランに代わって用いた以外は実施例1と同じ工程を経
て精製したポリ(3−ドデシルフラン)を得た。
かくして得たポリ(3−ドデシルフラン)は、バンドギ
ャップが約2.27eVであり、常温においてクロロホ
ルム、ベンゼン、四塩化炭素、キシレン、トルエン、テ
トラヒドロフラン、ジクロロメタン、及びアニソールの
それぞれに対して少なくとも300Rg/Jの割合で)
容解した。 また、上記の各溶媒溶液を用いてキャステ
ィング法やスピンコード法等によりポリ(3−ヘキシル
フラン)のフィルムを製造することができた。
実施例5 実施例2と同様にして沃素がドープされたポリ(3−ド
デシルフラン)フィルムを得た。25℃においてドープ
前のフィルムの導電率は1.0×1(I9S/zであり
、沃素ドープ後は4.5×10−63/αであった。
実施例6 蒸留により脱水精製したプロピレンカーボネートに支持
電解質としてのL i B F2O、2モル/1と3−
ヘキシルフィンモノマー0.2モル/!とを溶解し、こ
れを合成用セルに投入、次いでアルゴン雰囲気下、25
℃でネサガラス陽極とNi板陰極との間に7.Ovの直
流電圧(電極間距離:5 tys )を3.3分間印加
した。この電圧印加により、陽極表面上にドープされた
ポリ (3−ヘキシルフラン)の黒色膜が生成した。該
黒色膜の25℃における導電率は2.2X10−4S/
αであった。
なお、上記合成の後、合成時とは正負を逆にして0.4
Vの直流電圧を印加して脱ドープ処理を行ったところ、
ネサガラス上の黒色膜は、黄色に変化した。
本実施例で製造したポリ(3−ヘキシルフラン)は、実
施例1で得たものより若干有機溶媒溶解性に劣る傾向が
見られたが、全般的に充分な溶解性を示した。
[発明の効果] 本発明のポリ(3−アルキルフラン)は、アルキル非置
換の公知のポリフランと同等の導電率を示し、しかも多
種類の有機溶媒に可溶であるので、有機溶媒溶液として
スピンコード法、キャスティング法などにより加工が容
易である。また、その大量合成並びにドーパントのドー
ピングも容易である。従って、今後−層の技術の蓄積や
豊富化が要求きれる導電性有機高分子の分野において、
本発明は極めて有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼  (ここにRはC_4〜C_3_6のアルキル基である。 )で表されるポリ(3−アルキルフラン)。
  2. (2)第1請求項に記載のポリ(3−アルキルフラン)
    に電子受容体又は電子供与体をドープしてなる導電性複
    合体。
  3. (3)触媒としての遷移金属ハライドを溶解し、かつ5
    0℃以下に保持された有機溶媒を撹拌しつつ、これに3
    −アルキルフランを添加するポリ(3−アルキルフラン
    )の製造方法。
  4. (4)支持電解質と3−アルキルフランとを溶解せる有
    機溶媒中に設置した電極間に電圧を印加するポリ(3−
    アルキルフラン)の製造方法。
  5. (5)支持電解質として、その陰イオンが電子供与体と
    してポリ(3−アルキルフラン)中に含有され得るもの
    を使用する第4請求項に記載の製造方法。
JP25854689A 1989-10-03 1989-10-03 ポリ(3―アルキルフラン)、その製造方法、並びにその導電性複合体 Pending JPH03121123A (ja)

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