JPH03119291A - シールド工法による曲線部施工時の異種裏込注入材の注入方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はシールド工法または推進工法による曲線施工時
の裏込注入方法に係るものである。

（従来の技術） 従来この種の工法においては、シールド機のテール部よ
り地山に押し出されたセグメントより裏込材を注入する
のが普通である。

（発明が解決しようとする課！り シールド工法においては、直線部の施工では裏込注入の
遅れによる地山の崩壊はないが、余掘りを必要とする曲
線部の施工においては、裏込注入の遅れが地山崩壊の大
きな要因となる。

地山崩壊による必要素掘り量の確保ができなくなると、
設計曲線の施工が難しくなり、シールド機に無理な力が
加わり、円滑な施工ができなくなる。

本発明は前記従来技術の有する問題点を解決するために
提案されたもので、その目的とする処はシールド工法に
よる曲線部施工時において裏込材注入の遅れがなく、地
山崩壊の発生を防止しうる裏込注入方法を提供する点に
ある。

（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するため、本発明に係るシールド工法
による曲線部施工時の裏込注入方法は、シールド工法に
よる曲線部の施工において、シールド機外周面と地山掘
削面との間の空隙部に、固結することがなく、且つ流動
性を有する裏込注入材を注入する１次注入と、シールド
機テール部より後方に押し出されたセグメントの外周面
と地山掘削面との間の空隙部にセメントを主材とする裏
込注入材を注入する２次注入とを行なうように構成され
ている。

前記１次注入工程における裏込注入材は発泡ビーズより
構成されるものである。

（作用） 本発明によれば前記したように、シールド工法による曲
線部の施工時、シールド機によって余堀りをしながら掘
進する際、シールド機外周面と地山掘削面との間に生起
した空隙部に、シールド機内より固結することがなく、
且つ流動性を有する裏込注入材を１次注入することによ
って、裏込注入の遅れがな（、掘削地山の崩壊が防止さ
れるとともに、同１次注入による裏込注入材によって地
山とシールド機との間の摩擦が低減される。更に同裏込
注入材が流動性に富んでいることにより、シールド機の
制御が容易に行なわれる。

また前記１次注入と併行して、シールド機テール部より
後方に押出されたセグメントの外周面と地山掘削面との
間の空隙にセグメントを注入することによって、同セグ
メントがシールド機内よる掘削孔内壁に確固と定着され
、かくしてシールド機による曲線部の施工が円滑且つ確
実に行なわれる。

（実施例） 以下本発明を図示の実施例について説明する。

（１）は中折式シールド機で、曲線施工時、余堀りをし
ながら計画路線（２）に沿って掘進する。

前記シールド機（１）による掘進しながら、シールド機
（１）内部より１次注入配管（３）を介して、同シール
ド機（１）外周面と地山掘削面（４）との間に、固結す
ることがなく、且つ流動性を有する１次裏込注入材（５
）を注入すると同時に、シールド機（１）の後方に押出
されたセグメント（６）より、２次注入配管ｍを介して
、同セグメント（６）の外周面と地山掘削面（４）との
間にセメントを主゛材とする２次裏込注入材（８）を注
入する。

図中（９）はテールパツキン、ａ■は冨込止めパツキン
である。

このように前記実施例の方法によれば、シールド機（１
）による曲線部の施工時、余堀り部での裏込注入に際し
て、シールド機（１）内からの１次注入と、同シールド
機（１）のテール部から押出されたセグメント（６）内
からの２次注入とを同時に行ない、注入の遅れによる地
山の崩壊を防止し、必要余堀り量を確保し、安全且つ円
滑に曲線部の１次覆工を行なうものである。

なお前記１次裏込注入材（５）としては発泡スチロール
の発泡粒体状の発泡ビーズ（６■径乃至２６閣径）を主
材とし、ベントナイトを助材として使用するが主材のみ
の使用も可能である。

なお発泡ビーズの径は施工箇所の土質特性、余掘り量、
その他によって決定される。

このように１次裏込注入材（５）の主材として発泡ビー
ズを使用したのは、シールド機の掘進に際し、同機の通
過時に抵抗しないように流動性を有し、且つ潰れ易いこ
とと、空隙部の充填材としての機能を有することによる
ものである。

なお本発明はシールド工法の他、推進工法にも適用され
るものである。

（発明の効果） 本発明によれば前記したように、シールド工法による曲
線部の施工において、シールド機外周面と地山掘削面と
の間の空隙部に、固結することがなく、且つ流動性を有
する裏込注入材を注入するシールド機内からの１次注入
と、シールド機のテール部より後方に押し出されたセグ
メントの外周面と地山掘削面との間の空隙にセメントを
主材とする裏込注入材を注入するセグメント内からの２
次注入とを行なうことによって、注入材の注入の遅れに
よる地山の崩壊を防止し、必要余堀り量を確保し、曲線
部における一次覆工を安全且つ円滑に施工しうるちので
ある。

また前記シールド機外周面と地山掘削面との間の空隙部
に、固結することがな（、且つ流動性を有する１次裏込
注入材を注入したことによって、シールド機と地山との
＊＊を低減することができ、更に前記１次裏込注入材が
流動性に冨んでいることによって、シールド機の制御が
容易になる。

請求項２の発明は、前記１次注入工程における裏込注入
材を発泡ビーズより構成したものであって、前記シール
ド機外周面と地山掘削面との空隙の充填材として地山の
崩壊を防止し、発泡ビーズの有する流動性によって、シ
ールド掘削機との間の摩擦を低減し、また余堀幅の大き
さによって、発泡ビーズの径を選択しうるものである。

また同発泡ビーズは推進工法の滑材としても使用しうる
ちのである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に係るシールド工法による曲
線部施工時の裏込注入方法の一実施例の実施状況を示す
横断平面図である。 （１）・・・シールド機、　　　（２）、−・・計画路
線、（３）・・・１次注入配管、 （５）・・・１次裏込注入材、 （７）・・・２次注入配管、 （４）−・・地山掘削面、 （６）　・・・セグメント、 （８）　・・・２次裏込注入材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、シールド工法による曲線部の施工において、シール
   ド機外周面と地山掘削面との間の空隙部に、固結するこ
   とがなく、且つ流動性を有する裏込注入材を注入する１
   次注入と、シールド機テール部より後方に押し出された
   セグメントの外周面と地山掘削面との間の空隙部にセメ
   ントを主材とする裏込注入材を注入する２次注入とを行
   なうことを特徴とするシールド工法における曲線部施工
   時の裏込注入方法。 ２、前記１次注入工程における裏込注入材は発泡ビーズ
   より構成された請求項１記載のシールド工法による曲線
   部施工時の裏込注入方法。