JPH03118301A - 徐放性フェロモン製剤 - Google Patents

徐放性フェロモン製剤

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JPH03118301A
JPH03118301A JP1254385A JP25438589A JPH03118301A JP H03118301 A JPH03118301 A JP H03118301A JP 1254385 A JP1254385 A JP 1254385A JP 25438589 A JP25438589 A JP 25438589A JP H03118301 A JPH03118301 A JP H03118301A
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JP
Japan
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dispenser
pheromone
sustained
shaped
screening material
Prior art date
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Pending
Application number
JP1254385A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Senoo
妹尾 裕幸
Kinya Ogawa
欽也 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、徐放性フェロモン製剤、とくには交信撹乱法
による害虫防除に使用されるフェロモン物質を内蔵し、
長期間一定の速度で徐々に放出することのできる、耐候
性に優れたフェロモン製剤に関するものである。
(従来の技術) 近年、害虫駆除に有効な性フエロモン物質などを容器中
に封入し、これを圃場等の所定の場所に長期間安定的に
設置して内蔵するフェロモン物質を徐々に継続的に放散
させるようにした、フェロモン製剤に対する需要が増大
している。
(発明が解決しようとする課題) このようなフェロモン製剤に求められる重要な特性の一
つに耐候性が挙げられる。
性フエロモン物質の中には、Z−11−14AC,Z−
9−12A C等比較的安定性の高い物質もあるが、E
、E−8,1O−120H(コドリンガフェロモン)、
E。
Z−7,9−12AC(ヨーロピアン・グレープバイン
モス)、E、E−10,12−16A L(スパイニイ
ボールヮム)のように不安定な物質も存在する。これら
の物質はディスペンサーの内部では安定剤を含んでいる
ので安定であるが、その表面近くでは外部からの日光の
照射の影響を受けて、酸化、重合、異性化などの変質を
受けやすい。
この対策のため、ディスペンサーの構成材料に顔料を添
加したものが提案されているが、これにはディスペンサ
ー内部の性フエロモン物質の安定性は改善されても、表
面近くのものには効果が及ばないという欠点がある。
したがって、本発明の目的は外部から日光の照射を受け
てもディスペンサーの表面近くでの性フエロモン物質が
変質することのない徐放性フェロモン製剤を提供しよう
とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明による徐放性フェロモン製剤は、フェロモンを内
蔵するディスペンサーの上部に傘状またはシート状の遮
光物を設けてなるものとしたことを要旨とするものであ
る。
以下、本発明の詳細を添付した図面に基づいて説明する
第1図は本発明に係わる徐放性フェロモン製剤3 の第1の実施態様を示すもので、図において1は徐放性
フェロモン製剤の全体を表わし、これは高分子材料製の
チューブからなるU字型をしたディスペンサー2と、そ
の上部に設けられた傘状またはシート状をした遮光物3
とから構成されている。
遮光物3の略中央部には2個の孔4.4が設けられてい
て、ここにディスペンサー2が挿通され、その屈曲部5
において支持されている。なお、この徐放性フェロモン
製剤1は図示していないが、例えばディスペンサー2の
両端で樹枝を挟むことによって樹上に設置し実用に供す
る。
第2図はその第2の実施態様に係わり、この徐放性フェ
ロモン製剤11はチューブ状をしたディスペンサー12
と略正方形のシート状をした遮光物13とからなり、こ
の製剤11ではディスペンサー12が遮光物13に穿設
された孔14.14を通り、樹枝16を周って屈曲し、
その両端を互いに捻転することによって、樹上に設置さ
れる。
さらに、第3図は第3の実施態様に係わり、この徐放性
フェロモン製剤21はボトル状をしたディスペンサー2
2に針金27が設けられていて、この針金27がシート
状をした遮光物23の孔24.24と樹枝26の周りを
通ることによって、ディスペンサー22と遮光物23と
を結合すると共に、これらを樹枝26に固定する役目を
している。
これらのディスペンサー2.12.22を構成する高分
子材料は、フェロモン物質に対して適度のバリアー性を
持つもので、ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
リデン、およびその共重合体などに、必要に応して可塑
剤、安定剤、各種加工助剤等を加え、通常知られている
インフレーション法、Tダイ成形法などにより、また得
られた2以上のフィルムをラミネート加工するなどして
容易に得られるものである。
ディスペンサーの厚さは総厚で10〜2000μmであ
ることが望ましい。この膜厚が10μM未満では製剤と
しての強度が不十分であり、2000μsを超えると加
工性および経済性に劣るばかりでなく、放出速度が遅く
なるという欠点がある。
ディスペンサーの形状は、図示のようなU字状、直線状
のチューブ、ボトル状のもののほか、7字状または袋状
のチューブ、各種形状のボトル状などが例示され、その
大きさは、材質、膜厚の選択と共にフェロモン物質の蒸
発速度に大きく影響するので適切なものとする必要があ
るが、充てん・加工の容易さや経済的実用性などのため
、放出の実表向積、つまり液状のフェロモン物質で濡ら
されている部分の面積として、200〜40001TI
T12の範囲内であることが望ましい。
ディスペンサーの内部には、これを長手方向または幅方
向に区切って2以上の室を設けてもよく、また室毎に同
種または異種の液状のフェロモン物質を内蔵するように
してもよい。例えば、図示のようにU字状をしたディス
ペンサー2を、遮光物3の略中央部に設けた2個の孔4
.4に挿通して、その屈曲部5において支持するときは
、屈曲部5が日光に曝されても内部のフェロモン物質に
影響を与えないように、この部分を予め空室または中実
の棒状にしておくこともできる。
ここに用いられるフェロモン物質としては炭素数12〜
20の不飽和のアセテート、アルデヒド、ケトン、また
はアルコールなどの化合物が例示され、これらは]一種
または2種以上の混合物として使用されるが、本発明に
おけるフェロモン物質としては、とりわけ日光の照射の
影響を受けやすり)コドリングモスフエロモンを使用し
たときに有効である。なお、これらのフェロモン物質に
は、必要に応じ酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤など
を添加することもできる。
一方、傘状またはシート状をした遮光物3.13.23
には、各種プラスチックフィルム、アルミフォイル、ま
たはプラスチック−アルミフォイルラミネートからなる
ものが用いられる。
これらの遮光物とディスペンサーとの結合方法は、図示
のものに限るものではなく、例えば遮光物の底面にディ
スペンサーの屈曲部を超音波加工、熱溶着、接着剤等に
より直接結合するようにしてもよい。
(実施例) − 次に、本発明の具体的態様を実施例および比較例により
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例 1 ポリエチレン製の内径1.2m、長さ20anのチュー
ブ状のディスペンサーに、(E、E)−8,10−ドデ
カジエノール80■、ドデカノール40■、2,6−ジ
tert−ブチル−4−メチルフェノール2■、ビタミ
ンE2■を充填した。
一方、アルミフォイルとポリエステルとのラミネートフ
ィルムを20σ角に切り、中心に直径4mの孔を2個開
けたものを使用して第2図に示すように上記のディスペ
ンサーを取り付け、その大部分に日光が直射しないよう
にカバーした。
これをナシ畑に1000本/haの割合で設置して交信
撹乱テストを行った。
一方、カバーをしなかったものも同様にナシ畑に設置し
比較例として試験を行った。
その結果、(E、E)−8,10−ドデカジエノールの
放出量は第4図に示した通りとなり、カバーをしたもの
は40日以上フェロモンの放出量を維持したのに対し、
カバーのないものは30日後には有効な放出量が維持で
きなかった。
実施例 2 内容積0.5−のポリエチレン製の白色ボトルおよびポ
リエチレン製の黒色ボトルのそれぞれに、グレープバイ
ンモスのフェロモンである(E、Z)7.9−デカジェ
ニルアセテート200■、2,6−ジtert−ブチル
−4−メチルフェノール5■、ビタミンE5■を充填し
た。
ボトルはブドーの木に500本/haの割合で設置し、
日光の遮蔽用に黒色の50印角のポリエチレンシトを第
3図に示すように針金で固定してカバーしたものと、カ
バーをしなかったものとについて交信撹乱テストを行っ
た。
70日後に被害を受けている房の比率を測定し、その結
果を下表に示した。黒色のボトルはボトル内部のフェロ
モンを安定に保持したが、表面近くでは変質して効果が
及ばなかった。
*:不純物 (発明の効果) 本発明になる徐放性フェロモン製剤によれば、ディスペ
ンサーの表面近くでの内蔵フェロモンの変質を防止でき
るので、フェロモンの有効利用が可能となり、高い交信
撹乱率が維持できる。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の徐放性フェロモン製剤に係わる
もので、第1〜3図はそれぞれ徐放性フェロモン製剤の
異なる実施態様を示す斜視図、第4図は実施例1でのデ
ィスペンサーへのカバーの有無における内蔵フェロモン
物質の放出量(縦軸)の経口変化(横軸)を示すグラフ
である。 (主要な符号の説明) 1−111.21・・・徐放性フェロモン製剤、2.1
2.22・・・ディスペンサー 3.13.23・・・遮光物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、フェロモン物質を内蔵するディスペンサーの上部に
    傘状またはシート状の遮光物を設けてなる徐放性フェロ
    モン製剤。 2、ディスペンサーが、チューブ状またはボトル状をな
    す請求項1記載の徐放性フェロモン製剤。 3、遮光物が、プラスチックフィルム、アルミフォイル
    、またはプラスチック−アルミフォイルラミネートから
    なる請求項1記載の徐放性フェロモン製剤。 4、遮光物が、中央部に2個の孔を有するフィルムであ
    る請求項1または3記載の徐放性フェロモン製剤。
JP1254385A 1989-09-29 1989-09-29 徐放性フェロモン製剤 Pending JPH03118301A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012126692A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Shin-Etsu Chemical Co Ltd フェロモン物質としてカルボン酸を有する害虫用徐放性フェロモン製剤
CN110915772A (zh) * 2019-11-27 2020-03-27 北京中捷四方生物科技股份有限公司 一种信息素膜状载体的制备及应用方法

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